JP4077075B2 - 実装機のフィーダー認識装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を供給するための多数のフィーダーを部品供給部に装備し、吸着ヘッドを有するヘッドユニットによりIC等の電子部品を上記部品供給部から吸着してプリント基板上の所定位置に装着するようにした実装機において、特に、部品供給部に装備される各フィーダーを認識するための実装機のフィーダー認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、吸着ヘッドを有するヘッドユニットにより、IC等の電子部品を部品供給部から吸着して、部品装着部に設置されているプリント基板上に移送し、プリント基板の所定位置に装着するようにした実装機は一般に知られている。
【0003】
この種の実装機は、通常、1乃至複数の吸着ヘッドを具備したヘッドユニットがX軸方向およびY軸方向に移動可能となっている。また、部品供給部には、各種部品を供給可能とすべく多数のフィーダーが配設され、例えば所定数のテープフィーダが並列に配置されている。そして、各種電子部品のフィーダー配置がコンピュータ解析等による実装効率向上のための最適化の手法に基づいて予め設定されることにより、各種電子部品の装着が効率良く行われるようになっている。
【0004】
このような実装機では、初期セット時や、生産基板の変更に応じたフィーダー位置の配置変更時に、予め設定された配置で部品供給部にフィーダーがセットされるが、従来、このようなフィーダーのセット及び取付位置の確認等は作業者により行われており、取付位置に間違いがあった場合でもこれが看過されてしまう虞れがあった。そのため、最近では、バーコードを用いて識別情報等の各種情報を記録した識別シールをフィーダーに添付し、ヘッドユニットを移動させながら該ヘッドユニットに搭載したバーコードリーダーにより各フィーダーの識別シールに記録した情報を読み取ってフィーダー取付位置の確認等を自動的に行うことが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、識別情報等のフィーダーに関する情報をバーコードで記録すると、その長さが比較的長くなって、フィーダーの部品取出位置の近辺の小さなスペースにバーコードを配置することが難しいため、スペース的に余裕のあるフィーダー本体後方部(部品取出位置から離れた部分)等にバーコードのシールが添付されるが、このようにするとヘッドユニットの吸着ヘッドの可動エリアから大きく外れた位置にバーコードが配置されることとなる。従って、バーコードの読み取りを可能にするには、バーコードリーダーをヘッドユニットから大きく突出させなければならず、ヘッドユニットの大型化や重量増大を招く。また、通常、上記のようにバーコードリーダーを用いて識別シールを読み取る構成では、識別情報の読み取り方向に制限があるため、フィーダーの所定位置に対して識別シールが傾いて添付されていたりすると、記録された情報を正確に読み取ることができない場合があり、そのため、フィーダーに対する識別シールの貼り付けに高い精度が要求されるという問題がある。
【0006】
また、実装機には、プリント基板を挾んで前後一対の部品供給部を対向配置させた装置があるが、読み取り方向が統一されるように前後の各部品供給部のフィーダーに対して識別シールを添付する必要があるため、前後の部品供給部の間でフィーダーの入替えを行うと、入替えが行われた該フィーダーの識別シールの読み取り方向が反転してしまい読み取りが不能となる。従って、前後のフィーダーを入替える場合には、フィーダーについて識別シールの貼り直しが要求されることとなり、該フィーダーの入替え作業が面倒となる。
【0007】
なお、このような面倒な作業をなくすために、例えば、前後の各フィーダーをそれぞれ読み取る2つのバーコードリーダーをヘッドユニットに搭載するといった構造が考えられるが、ヘッドユニットの大型化を招くこととなり必ずしも得策ではない。
【0008】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ヘッドユニットの大型化を伴うことなくフィーダー取付位置の確認を正確に行うことができる実装機のフィーダー認識装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、実装機本体に部品装着用の移動可能なヘッドユニットと部品供給部とを備え、上記ヘッドユニットに基板認識用の撮像手段が搭載されるとともに、上記部品供給部に複数のフィーダー取付位置が設けられてこれらフィーダー取付位置に複数のフィーダーが取付けられ、上記ヘッドユニットにより部品供給部のフィーダーから部品が取出されて作業用位置に配置されたプリント基板に装着されるようになっている実装機において、各フィーダーにおける部品取出位置の周辺に、該フィーダーの識別情報を二次元コードを用いて記録した記録媒体を配設するとともに、この記録媒体の表面と前記作業用位置に配置されるプリント基板の表面とが略同一平面上に位置するように前記部品供給部に各フィーダーを取付け、上記撮像手段による上記記録媒体の撮像画像に基づいてフィーダーを識別するようにしたものである(請求項1)。
【0010】
このように二次元コードを用いて識別情報を記録した記録媒体を撮像手段により撮像するようにすれば、記録媒体を小さくして、フィーダーの部品取出位置近辺の限られたスペースに配置することができる。そして、この記録媒体の配置に対応して、撮像手段をヘッドユニットの吸着ヘッド近傍に配置し得るので、ヘッドユニットが軽量となり、コンパクト性が確保される。しかも、ヘッドユニットに固定的に取り付けた基板認識用の単一の撮像手段で記録媒体を撮像、認識することが可能となる。
【0011】
なお、部品取出位置の周辺の記録媒体の配設場所として、具体的には、次のようなものが好適である。
【0012】
すなわち、上記部品取出位置への部品供給用の通路がフィーダーのフレームに形成され、このフレーム上に、部品取出し用の開放部を有する保護部材と、上記開放部の少なくとも一部を開閉可能とするシャッター部材と、このシャッター部材の浮き上がりを防止するカバー部材とが配設されている構造のフィーダーに適用する場合には、上記カバー部材の表面に上記記録媒体を配設すればよい(請求項2)。また、上記部品取出位置への部品供給用の通路がフィーダーのフレームに形成され、このフレーム上に、部品取出し用の開放部を有する保護部材が設けられる場合には、部品取出位置の近傍において上記フレームに上記記録媒体を配設し(請求項3)、あるいは保護部材に上記記録媒体を配設するようにしてもよい(請求項4)。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
図1および図2は本発明が適用される実装機の一例を概略的に示している。これらの図において、実装機本体の基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配置され、プリント基板Pが上記コンベア2上を搬送され、所定の装着作業用位置で停止されるようになっている。
【0015】
上記コンベア2の前後側方には、それぞれ部品供給部3が設けられている。この部品供給部3には、各種電子部品を供給するための多数のフィーダーが配設され、図示の例では多数のテープフィーダー4が並列に配置されている。
【0016】
また、上記基台1の上方には、部品装着用のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5はX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。すなわち、上記基台1上には、ヘッドユニット支持部材6がY軸方向の固定レール7に移動可能に配置され、支持部材6上にヘッドユニット5がX軸方向のガイド部材8に沿って移動可能に支持されている。そして、Y軸サーボモータ9によりボールねじ10を介して支持部材6のY軸方向の移動が行われるとともに、X軸サーボモータ11によりボールねじ12を介してヘッドユニット5のX軸方向の移動が行われるようになっている。
【0017】
上記ヘッドユニット5には複数のヘッド13がX軸方向に並んだ状態に配置されている。上記ヘッド13は、それぞれ昇降および回転が可能となっており、図外の昇降駆動手段および回転駆動手段により駆動されるようになっている。上記各ヘッド13の下端には吸着ノズル14が設けられており、部品吸着時には、図外の負圧供給手段から吸着ノズル14に負圧が供給されて、その負圧による吸引力で部品が吸着されるようになっている。
【0018】
また、上記ヘッドユニット5には、CCDカメラ15(撮像手段)が搭載されている。このカメラ15は、プリント基板に記される基板認識用のフィデューシャルマークと各テープフィーダー4の部品取出部4aに添付される後記記録媒体28を撮像するもので、下方に向けた状態でヘッドユニット5に取付け固定されている。
【0019】
図3は、実装機の部品供給部3の構造を示している。この図に示すように部品供給部3には、フィーダー配列方向に延びるフィーダー保持板16が取付けられ、このフィーダー保持板16に多数列のテープフィーダー4が着脱可能に取付けられている。また、図示の例では、上記フィーダー保持板16とこれに保持された多数列のテープフィーダー4とを含む部品供給部ユニット全体が実装機本体に対して着脱可能となっている。すなわち、フィーダー保持板16の両端部が実装機本体のX軸方向両側のフレーム17に設けられた取付部18に支持され、かつクランプ手段19によってクランプされることにより、部品供給部ユニットが実装機本体に取付けられ、クランプ手段19のクランプ解除により部品供給部ユニットが実装機本体から取外し可能となっている。従って、テープフィーダー4の個々の交換が可能であるとともに、部品供給部ユニット全体の一括交換も可能となっている。
【0020】
上記テープフィーダー4は、図4に示すように先端に部品取出部4aを、後端にリール保持部をそれぞれ有しており、リール保持部には、図5に示すような部品集合体としてのリール21が着脱可能に装着されるようになっている。
【0021】
上記リール21には、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の部品を所定間隔おきに収納、保持したテープ22が巻着されている。テープ22は、図6及び図7に示すように、テープ本体22aとカバーテープ22bとで構成されている。テープ本体22aには、上部に開口した部品収納部22cが一定間隔おきに多数配設されるとともに、これら部品収納部22cに部品24が収納され、各部品収納部22cを上方から閉鎖するように上記カバーテープ22bがテープ本体22aの上面に接着されている。そして、テープ22がリール21からテープフィーダー先端の部品取出部4aへ導出されている。
【0022】
テープフィーダ4の部品取出部4aには、テープ22の通路41が形成されており、上記リール21から導出されたテープ22がこの通路41に沿って移動するようになっているとともに、その上方にはテープ保護部材42、シャッター部材44及びカバー部材45が設けられている。
【0023】
上記テープ保護部材42は、上記通路41の上方に該ベース部分41に対向して設けられている。このテープ保護部材42には、部品取出し用の開放部43が設けられ、その後端側(図6,7では右端側)にはさらにカバーテープ22bの引き剥がし開始位置を決める係合部44が形成されている。そして、上記係合部44の位置でカバーテープ22bが剥がされてから、テープ本体22aの部品収納部22cが上記開放部43の位置まで達すると、部品収納部22cが上方に開放されて部品24の取出しが可能となるように構成されている。
【0024】
上記シャッター部材45は、テープ保護部材42の上面に前後方向(図6,7では左右方向)にスライド可能に重ねて配置されており、部品取出し時以外は上記開放部43の少なくとも一部、具体的には、吸着ノズル14による部品24の取出し位置に対応する部分を閉塞し(図6の実線に示す)、部品取出し時には、吸着ノズル14の昇降に連動してスライドして上記開放部43を全開(図6の二点鎖線に示す)するように構成されている。
【0025】
上記カバー部材46は、シャッター部材45の上面側に配置され、固定ピン47により上記テープ保護部材42に連結、固定されている。カバー部材46は、例えば、下方への突出部48を有した金属製の薄板で、シャッター部材45に弾性的に当接してシャッター部材45の浮き上がりを防止するようになっている。
【0026】
そして、このテープフィーダー4において上記リール21から導出されて部品取出部4aに導かれたテープ22は、上記係合部44でカバーテープ22bが剥がされ、テープ本体22aのみがテープ保護部材42の下方において前方へ導かれる。そして、図外の繰り出し機構により間歇的に繰り出されつつ、上記開放部43の位置で、上記部品収納部22cに収納された部品24が吸着ノズル14により取り出される。そして、このような部品24の取出し動作が行われるまでは、上記シャッター部材45により開放部43の一部が閉塞されて部品24の飛び出しが防止され、部品取出し時にはシャッター部材45がスライドして部品24の取出しが許容されるようになっている。
【0027】
上記リール21には、図5に示すように、電子部品配置管理のために部品識別情報を記録した記録媒体23が添付されている。この記録媒体23は、当実施の形態ではバーコード(一次元コード)を印刷したテープからなり、当該リール21に巻着されているテープ22に収納されている部品22aの部品番号等がバーコードで記録されている。
【0028】
また、上記テープフィーダー4には、図4,図6および図7に示すようにフィーダー識別情報を記録した記録媒体27,28が添付されている。これらの記録媒体27,28には、テープフィーダー4の個々を識別するため同一の情報が記録されており、一方の記録媒体27はリール21の装着位置近傍に添付され、他方の記録媒体28は部品取出部4aであって、かつテープフィーダー4が部品供給部3にセットされた状態で上記カメラ15による撮像が可能となる位置、当実施の形態では、同図に示すように上記カバー部材46の先端に添付されている。
【0029】
これら記録媒体27,28のうちリール21の装着位置近傍に添付される記録媒体27は、当実施形態ではバーコードを印刷したテープからなり、テープフィーダー4を識別するための番号等がバーコードで記録されている。一方、部品取出部4aの先端に添付される記録媒体28は、当実施形態では二次元コードを印刷したテープからなり、同識別番号等が二次元コードで記録されている。二次元コードとしては、例えばカルラコード(カルラシステム(株))や、特開平7−254037号公報に開示されるような二次元コード(「QRコード」 株式会社デンソー)が知られているが、当実施の形態では、読み取りに際して方向性が要求されない上記「QRコード」を適用している。なお、記録媒体28は上記のように二次元コードをテープに印刷して添付する以外に、二次元コードを直接カバー部材46に印刷するようにしてもよい。
【0030】
なお、当実施形態では、部品取出部4aの近傍に添付される記録媒体28の表面とコンベア2上の装着作業用位置に保持されるプリント基板Pの表面とが略同一平面上に位置するように部品供給部3に対するテープフィーダー4の取付け高さが設定されている。すなわち、カメラ15による撮像対象が変わってもピント修正を行うことなくフィデューシャルマーク及び記録媒体28のいずれをも鮮明に撮像することができるようになっている。
【0031】
図8は、実装機における電子部品配置管理のための電気的な構成を示している。この図に示すように、実装機本体には、本発明の実装機管理手段と制御手段とを兼ねる制御ユニット32が設けられ、この制御ユニット32に、上記サーボモータ9,11やカメラ15等が接続されている。
【0032】
また、実装機本体とは別体に、リール21やテープフィーダー4に添付された記録媒体23,27の情報を読み取るバーコードリーダ30が設けられるとともに、このバーコードリーダ30からの信号を受ける受信装置31が設けられている。そして、上記受信装置31と制御ユニット32とが信号線33を介して接続されている。受信装置31にはバーコードリーダ30からの信号を受信するアンテナ34が設けられ、これにより該受信装置31を介してバーコードリーダ30と上記制御ユニット32とが無線で通信可能となっている。
【0033】
上記制御ユニット32は、メモリに記憶された種々の情報に基づいて実装機を統括的に制御するように構成されており、特に、プリント基板の実装開始にあたっての前処理として、上記ヘッドユニット5を移動させながら各テープフィーダー4に添付された記録媒体28の二次元コードをカメラ15により読み取る、すなち記録媒体28の二次元コードを撮像しつつ、該撮像画像に所定の画像処理を施して記録されたフィーダー識別情報を認識する処理を行う。この場合、制御ユニット32には、部品供給部3におけるテープフィーダー4の取付位置に関する情報が予め記憶されており、この情報に基づいて上記ヘッドユニット5が制御される。
【0034】
また、制御ユニット32は、リール21がテープフィーダー4にセットされる際にバーコードリーダ30により読み取られて送信される情報、つまりリール21に添付される記録媒体23に記録された部品識別情報およびテープフィーダー4に添付される記録媒体27に記録されたフィーダー識別情報に基づいて両者の対応関係を記憶するとともに、実装開始にあたっての上記前処理によりカメラ15に読み取られた記録媒体28のフィーダー識別情報と予め記憶されているテープフィーダー4の上記取付位置に関する情報との対応関係を記憶し、上記各対応関係から部品供給部3におけるリール21の実際の配置状況を判別し、実際の配置状況と予め設定されている要求配置状況とを比較して配置状況の適否を判断するように構成されており、後述のフローチャートに従って上記のような判断を行うようになっている。
【0035】
なお、図8中、符号35,36は、それぞれキーボード等からなる入力部およびディスプレイ36で、それぞれ上記制御ユニット32に接続されている。
【0036】
図9は、電子部品配置管理の処理をフローチャートで示している。この図において、ステップS1〜S9は実装機本体の制御ユニット32の処理であり、ステップS101〜104はオペレータによる操作を示している。
【0037】
この図に基づいてオペレータの操作とそれに応じた処理を説明すると、まず、オペレータがリール21をテープフィーダー4にセットするときに、セット操作に加え、その直前または直後に上記バーコードリーダ30を操作して、リール21およびテープフィーダー4にそれぞれ添付されている記録媒体23,27のバーコードを読み取らせる。これにより、バーコードリーダ30で読み取られた部品識別情報およびフィーダー識別情報が送信される(ステップS101)。制御ユニット32は、ステップS1でこれらの情報を受信装置31を介して受信し、それに基づき、ステップS2で、セットされたリール21とテープフィーダー4の対応関係を記憶する。
【0038】
次に、オペレータがリール装着後のテープフィーダー4を実装機の部品供給部3に順次セットする。全てのテープフィーダー4をセットし終わると、オペレータが上記入力部35を操作して生産機種の入力を行い、実装開始にあたっての前処理を行わせる(ステップS102)。
【0039】
制御ユニット32は、ステップS3で、予め記憶されているフィーダー取付位置に関する情報に基づいてヘッドユニット5を移動させつつ、各テープフィーダー4の部品取出部4aに添付された記録媒体28の二次元コードをカメラ15により読み取らせ、ステップS4で、カメラ15により読み取ったフィーダー識別情報と予め記憶されているフィーダー取付位置との対応関係を記憶する。
【0040】
次いで、制御ユニット32は、ステップS5で、生産機種に応じた適正な部品のフィーダー配置をメモリから読みだし、ステップS6で、ステップS2,S4の処理基づいて求められる実際のフィーダー配置と、メモリから読み出された好ましいフィーダー配置とを照合し、ステップS7で、実際のフィーダー配置が好ましいフィーダー配置と一致するか否かを判別する。なお、制御ユニット32には、予めコンピュータ解析による最適化等の手法により求められた各種プリント基板に応じた好ましいフィーダー配置が記憶されており、上記のようにオペレータによる生産機種の入力があると、制御ユニット32は、実装に用いるデータを生産機種に応じて変更する。
【0041】
そして、ステップS7において、実際のフィーダー配置が適正なフィーダー配置と一致しない場合には、ステップS8でその旨のメッセージをモニター36に表示する。そして、オペレータが上記メッセージに従ってテープフィーダー4のセットを修正するとともに、入力部35を操作してセット修正完了を入力すると(ステップS103,S104)、ステップS9でヘッドユニット5が移動し、カメラ15によりテープフィーダー4に添付された記録媒体28の読み取りが行われる。この際、記録媒体28の読み取りは、適正でないと判別されたフィーダー取付位置についてのみ行われる。
【0042】
そして、制御ユニット32は、新たな記録媒体28の読み取りに基づいて上記対応関係を修正し、ステップS6での照合およびステップS7での判別を行い、実際のフィーダー配置が適正なフィーダー配置と一致するまでステップS6〜S9の処理を繰り返す。そして、実際のフィーダー配置が適正なフィーダー配置と一致した場合は、ステップS10でその旨のメッセージをモニター36に表示させて本フローチャートを終了する。
【0043】
以上のような実施形態の装置によると、テープフィーダー4を部品供給部3にセットすれば、あとはヘッドユニット5に搭載されたカメラ15によりテープフィーダー4に添付された記録媒体28が読み取られて適正なフィーダー配置との照合が行われるため、テープフィーダー4のセットが適正に行われたか否かの確認を自動的に行うことができる。
【0044】
特に、記録媒体28については、バーコードを用いて記録する場合に比べてスペース的に小さくてすむ二次元コードを用いて識別情報を記録しているため、上記のようなカバー部材先端のような極小スペースへの添付が可能となっており、しかも、このように記録媒体28をカバー部材46の先端に添付できる結果、カメラ15をヘッドユニット5のヘッド13近傍できるようになっている。そのため、ヘッドユニット5の大型化や重量増大が有効に抑えられているという特徴がある。
【0045】
その上、二次元コードとして「QRコード」を採用しているため、記録媒体28の読み取りに際して方向性が要求されることがなく、カメラ15の撮像エリア内であれば、テープフィーダー4に対して記録媒体28がいずれの方向で添付されていれも適切に識別情報を読み取ることができる。そのため、テープフィーダー4に対する記録媒体28の添付について高い精度が要求されることがなく、また、前後の部品供給部3の間でテープフィーダー4を入替える場合でも記録媒体28をいちいち貼り直す必要もない。従って、このような記録媒体28の添付、あるいはテープフィーダー4の入替え作業の作業性を効果的に向上させることができる。
【0046】
しかも、記録媒体28の読み取りに際して方向性が要求されることがないため、ヘッドユニット5に固定的に取付けた単一のカメラ15で前後の各部品供給部3にセットされる全てのテープフィーダー4の記録媒体28を適切に読み取ることができ、従って、従来のこの種の装置(解決課題に記載の装置)のように複数の読み取り手段を設ける必要がなく、ヘッドユニット5の大型化を伴うことなく上記効果を得ることができる。
【0047】
その上、上記の装置では、プリント基板認識用のカメラ15を用いてテープフィーダー4に添付された記録媒体28を読み取るように構成されているので、既存の設備を利用した合理的な構成で上記の作用効果を得ることができるという特徴もある。
【0048】
また、上記実施形態の装置では、記録媒体28の表面とコンベア2上のプリント基板Pの表面とが略面位置となるようにテープフィーダーの取付け高さが設定され、これにより撮像対象変更時のピント修正が不要となるように構成されているため、カメラ15によるフィデューシャルマークや記録媒体28の撮像切替えを速やかに行うことができるという特徴もある。
【0049】
なお、上記実施形態の装置では、二次元コードを用いて識別情報を記録した記録媒体28については、これをテープフィーダー4の部品取出部4aに設けられたカバー部材46の先端に添付するようにしているが、記録媒体28をこの位置に添付する必要は必ずしもなく、テープフィーダー4の具体的な構造に応じ、上記カメラ15による撮像が可能となる任意の位置に添付するようにすればよい。
【0050】
例えば、図10,11は、それぞれこの種の実装機に適用される他のテープフィーダーを示しているが、これらのテープフィーダーでは以下のような位置に記録媒体28を添付するようにすればよい。なお、以下の説明において上記テープフィーダー4と共通する部分については同一符号を付して説明する。
【0051】
まず、図10に示すテープフィーダー4′は、フィーダーのフレーム40に溝状の通路44が形成され、この通路44に沿ってテープ22が移動するようになっている。そして、通路41を挾んで一方側にテープ保護部材42が、他方側にシャッター部材45が設けられ、これらがそれぞれフレーム40に取付けられるとともに、シャッター部材45にカバー部材46が重ねて取付けられている。そして、テープ保護部材42に形成された切欠きにより部品24取出しのための開放部43が形成され、この開放部43の一部が上記シャッター部材45のスライド動作(図中矢印で示す)により開閉されるように構成されている。
【0052】
この図に示すテープフィーダー4′は、基本的には上記テープフィーダー4と同一の構成であるため、記録媒体28をカバー部材46の先端部分に添付することも可能であるが、図示のようにカバー部材46の先端部分に添付スペースがない場合には、記録媒体28をフレーム40に添付するようにしてもよい。
【0053】
図11に示すテープフィーダー4″は、上記テープフィーダー4においてシャッター部材45を省略した構成となっている。すなわち、このテープフィーダー4″では、部品24を取り出すための開放部43が常に開放されるように構成されている。
【0054】
このようなテープフィーダー4″では、同図に示すように、記録媒体28をテープ保護部材42の先端部分に添付するようにしてもよい。
【0055】
なお、以上の説明では、フィーダーとしてテープフィーダーを実装機に搭載する場合を例に説明しているが、本発明は、例えば、筒状の供給通路を通じて部品単体を連続的に供給するようにしたいわゆるスティックフィーダーを搭載するような実装機についても適用可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフィーダー認識装置は、二次元コードを用いて識別情報を記録した記録媒体をフィーダーの部品取出位置の周辺に配設するとともに、これをヘッドユニットに取付けた基板認識用の撮像手段により撮像、認識するようにしたので、記録媒体を小さくし得て、フィーダーの部品取出位置近辺の限られたスペースに配置することができる。そして、この記録媒体の配置に対応して、撮像手段をヘッドユニットの吸着ヘッド近傍に配置し得るので、ヘッドユニットが軽量となり、コンパクト性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される実装機の一例を示す平面図である。
【図2】上記実装機のヘッドユニットが支持されている部分の正面図である。
【図3】部品供給部の正面図である。
【図4】テープフィーダーの斜視図である。
【図5】部品集合体としてのリールを示す斜視図である。
【図6】テープフィーダーの部品取出部を示す平面図である。
【図7】テープフィーダーの部品取出部を示す断面図である。
【図8】上記実装機における電子部品管理のための電気的構成を示す説明図である。
【図9】電子部品管理の処理を示すフローチャートである。
【図10】他のテープフィーダーの部品取出部近傍の構成と記録媒体の添付位置を示す斜視図である。
【図11】他のテープフィーダーの部品取出部近傍の構成と記録媒体の添付位置を示す平面図である。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット
15 CCDカメラ
30 バーコードリーダ
31 受信装置
32 制御ユニット
33 信号線
34 アンテナ
35 入力部
36 ディスプレイ
Claims (4)
- 実装機本体に部品装着用の移動可能なヘッドユニットと部品供給部とを備え、上記ヘッドユニットに基板認識用の撮像手段が搭載されるとともに、上記部品供給部に複数のフィーダー取付位置が設けられてこれらフィーダー取付位置に複数のフィーダーが取付けられ、上記ヘッドユニットにより部品供給部のフィーダーから部品が取出されて作業用位置に配置されたプリント基板に装着されるようになっている実装機において、
各フィーダーにおける部品取出位置の周辺に、該フィーダーの識別情報を二次元コードを用いて記録した記録媒体を配設するとともに、この記録媒体の表面と前記作業用位置に配置されるプリント基板の表面とが略同一平面上に位置するように前記部品供給部に各フィーダーを取付け、上記撮像手段による上記記録媒体の撮像画像に基づいてフィーダーを識別するようにしたことを特徴とする実装機のフィーダー認識装置。 - 上記部品取出位置への部品供給用の通路がフィーダーのフレームに形成され、このフレーム上に、部品取出し用の開放部を有する保護部材と、上記開放部の少なくとも一部を開閉可能とするシャッター部材と、このシャッター部材の浮き上がりを防止するカバー部材とが配設され、このカバー部材の表面に上記記録媒体が配設されていることを特徴とする請求項1記載の実装機のフィーダー認識装置。
- 上記部品取出位置への部品供給用の通路がフィーダーのフレームに形成され、このフレーム上に、部品取出し用の開放部を有する保護部材が設けられるとともに、部品取出位置の近傍において上記フレームに上記記録媒体が配設されていることを特徴とする請求項1記載の実装機のフィーダー認識装置。
- 上記フィーダーに部品供給用の通路が設けられるとともに、この通路の上方に部品取出し用の開放部を有した保護部材が配設され、この保護部材に上記記録媒体が配設されていることを特徴とする請求項1記載の実装機のフィーダー認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18763998A JP4077075B2 (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 実装機のフィーダー認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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