JP4057347B2 - ワイパー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不織布を用いたワイパーに関するものであって、特にわずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去することが可能であるワイパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、不織布構造の多孔性を利用したワイパーとしては、数多くの提案がなされている。例えば、特公昭54−32553号公報では、不織布等の繊維材料に、ゴム系ラテックスと極性基を有する高分子ラテックスの混合物を含浸、乾燥させることにより、油汚れなどの吸着能を高めた清拭材料が提案されている。特公昭62−54492号公報には、多孔質繊維を主体としたフリーズ構造のクリーニングクロスの表面に接着剤を模様状に塗布して、接着剤を起伏させ、表面から突き出させた粗大汚物を対象物から引き離し、中間空間に収容するクリーニングクロスが提案されている。特開平10−46476号公報では、天然繊維及び/又は合成繊維からなる布帛に、親油性の合成ゴムを霜降り状、ストライプ状、水玉状などの部分的に付着させたワイピング用布帛が提案されている。
【0003】
さらに、研磨剤と結合剤とを併用した提案としては、例えば、特公昭54−7996号公報では、14デニールもの太デニールの繊維ウェブを樹脂結合剤で結合し嵩高不織布とした後、硬質樹脂結合剤とゴム状弾性結合剤に砥粒を加えた混合物を噴霧法や含浸法を用いて繊維表面に被覆した不織布研磨剤が提案されている。特開平5−285854号公報および登録実用新案第3005539号公報では、研磨剤とバインダー接着剤の混合物をグラビアロールを用いて部分的に塗布した研磨不織布が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記提案においては、ある種の汚れには効果が得られても、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去することはできなかった。例えば、特公昭54−32553号公報では、含浸法により樹脂を固着させるため、大部分の樹脂が不織布内部に入り込んでしまい、不織布の多孔部を樹脂で埋めるとともに、樹脂の汚れ吸着能も十分生かされず効率がよくない。また不織布全体が樹脂で固着されるため、ワイパー自体が硬くなり、対象面が屈曲したり、角張った箇所を拭き取る際の取り扱い性がよくない。さらに、不織布表面全面に樹脂が固着されるので汚れ吸着能に優れ対象物から汚れを浮かせることができても、不織布の多孔部が樹脂で埋められてしまうために、汚れを完全に取り除くことは困難である。特公昭62−54492号公報では、接着剤を起伏させ、表面から突き出た構造を有するため、こびりついた頑固な汚れを掻き取ろうとすると接着剤の脱落が生じやすく、却って対象物を汚してしまう恐れがあり、さらに接着剤として発泡ポリウレタンや発泡した軟質プラスチックが用いているため、接着剤自体の強力が著しく低下して、脱落の度合いがより大きくなる。また、掻き取った汚れは、接着剤塗布面だけでは十分に拭き取れないため、接着剤を塗布していない多孔質繊維層で拭き取る必要があり、二度手間となって作業効率がよくない。特開平10−46476号公報では、捺染により合成ゴムをアクリル酸エステル重合ポリマーで繊維に固着させているだけであり、アクリル酸エステル重合ポリマーにおける汚れ除去性について十分な検討がなされておらず、対象面を傷つけたり、汚れ除去性が不十分な場合がある。さらに、合成ゴムを固着させる布帛として、タオル地を用い、パイル糸に合成ゴムを固着させているため、パイル糸自体の自由度が大きすぎて、合成ゴムのゴム弾性に起因した拭き取り時の抵抗感が必要以上に大きく、作業性が悪くなる。
【0005】
また、特公昭54−7996号公報では、14デニールもの太デニールの繊維ウェブを樹脂結合剤で結合した嵩高不織布を基材として用いるため、不織布自体が硬く、掻き取った汚れを不織布内部で捕捉することは困難である。さらに、不織布全体が樹脂で固着されるため、ワイパー自体も硬く、対象面が屈曲したり、角張った箇所を拭き取る際の取り扱い性がよくない。特開平5−285854号公報および登録実用新案第3005539号公報では、主として研磨剤による研磨効果を期待するものであり、樹脂は単に研磨剤を不織布に強固に固定するだけの機能が求められたものであるから、頑固にこびりついた汚れに対する掻き取り性には優れるものの、てんぷら等の油料理に使った食器類等の油汚れを除去するには不十分である。
本発明はかかる課題を鑑みてなされたものであって、不織布の多孔性を損なわず、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去し得るワイパーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明者等は、特定の不織布の少なくとも一方の表面に、特定の混合樹脂を部分的に被覆させることにより、部分的に被覆させた樹脂で対象面を傷つけることなく、汚れを掻き取ることができ、さらに掻き取った汚れを対象面に残存させることなく、不織布表面で捕捉することができ、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去し得ることを見い出し、本発明に至った。すなわち、本発明のワイパーは、2.94cN/cm2荷重における不織布密度が0.01g/cm3以上、0.1g/cm3以下の範囲からなり、構成する繊維の平均繊度が10dtex以下である不織布の少なくとも一方の表面に、合成ゴム系樹脂と、ガラス転移点が10℃以下の軟質高分子系樹脂との混合樹脂を不織布表面積に対して1%以上、50%以下の範囲で被覆してなることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のワイパーの別の形態としては、不織布の少なくとも一方の表面に、合成ゴム系樹脂と、ガラス転移点が10℃以下の軟質高分子系樹脂との混合樹脂を不織布表面積に対して1%以上、50%以下の範囲で被覆する被覆部と、前記被覆部の周囲を構成する非被覆部とからなり、不織布の厚み方向において、前記非被覆部を構成する一部の繊維が前記被覆部の高さよりも高い位置に存在していることを特徴とする。かかる構造を採ることにより、対象面を拭き取る際に、被覆部を構成する樹脂が容易に脱落したりして対象面を汚すことなく、非被覆部で掻き取った汚れを対象面に残存させることなく捕捉し、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去し得ることができる。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる不織布は、前記混合樹脂を被覆する際に、混合樹脂が不織布を構成する繊維群に浸透しつつ、繊維表面を被覆するような繊維間隙を有するものが用いられ、具体的には、2.94cN/cm2荷重における不織布密度が0.01g/cm3以上、0.1g/cm3以下の範囲からなる不織布である。好ましい不織布密度の下限は、0.03g/cm3以上である。好ましい不織布密度の上限は、0.08g/cm3以下である。不織布密度が0.01g/cm3未満であると、混合樹脂が必要以上に不織布内部に浸透してしまい、不織布表面に残る混合樹脂が少なくなり、掻き取り性に劣る恐れがあるだけでなく、非被覆部を構成する不織布自体で汚れを捕捉する十分な機能が得られないからである。不織布密度が0.1g/cm3を超えると、被覆部を構成する混合樹脂が不織布表面に突出しやすく、混合樹脂が脱落する恐れがあったり、対象面を傷つけてしまう恐れがあるとともに、焦げ付きなどの破片のような形状の固い汚れカスなどを十分に捕捉できない。なお、不織布密度は、厚み測定機を用い、試料1cm2あたり2.94cNの荷重を加えた状態で厚みを測定し、単位面積あたりの質量(目付)を厚みで除することにより算出することができる。
【0009】
前記不織布を構成する繊維の平均繊度は、10dtex以下とする。好ましい平均繊度の下限は、2.5dtex以上である。好ましい平均繊度の上限は5dtex以下である。構成する繊維の平均繊度は、前記混合樹脂を被覆する際に、混合樹脂が不織布を構成する繊維群に浸透しつつ、繊維表面に被覆させるように繊維間隙を決定する因子であり、平均繊度が10dtexを超えると、混合樹脂が必要以上に不織布内部に浸透してしまう恐れがあり、非被覆部を構成する不織布自体で汚れを捕捉する十分な機能が得られないからである。平均繊度があまりに小さすぎても混合樹脂が不織布表面に突出してしまう恐れがあるとともに、大きな汚れカスなどの捕捉性に劣る恐れがある。
【0010】
前記不織布を100質量部としたとき、不織布を構成する繊維のうち繊度3dtex以上の繊維を50質量部以上含有すると、適度な繊維間隙と、不織布表面に適度でランダムな凹凸が得られ、好ましい。特に、繊度3dtex以上、10dtex以下の範囲の繊維を50質量部以上、90質量部以下の範囲で含有し、繊度1dtex以上、2dtex以下の範囲の繊維を10質量部以上、50質量部以下の範囲で含有し、かつ平均繊度が2.5dtex以上を満たす組み合わせが好ましい。
【0011】
前記不織布を構成する繊維としては、前記平均繊度を満たすものであれば特に限定されない。例えば、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリオレフィン系繊維等の疎水性繊維、あるいは木綿、レーヨン等の親水性繊維を単独、あるいは複数種用いることができる。親水性繊維を用いる場合、不織布表面に混合樹脂を被覆する際に、不織布内部に浸透しやすい傾向にあり、不織布表面に形成される混合樹脂の被覆部が形成し難くなると同時に、被覆部で除去された油汚れの吸着力が低下する恐れがあるため、不織布表面に露出する割合を40%以下としたり、不織布を複層構造として不織布内部および/または不織布のもう一方の表面(裏面)を親水性繊維主体層とし、不織布表面を疎水性繊維主体層としてもよい。
【0012】
前記不織布の形態は、従来から用いられているものと異なるものではなく、前記不織布密度を満たすものであれば特に限定されない。例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、ケミカルボンド法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法、水流交絡法、エアレイド法等により得られるものが挙げられる。
【0013】
前記不織布を構成する繊維、および不織布の製法は、除去したい汚れ、あるいは用途によって適宜設定するとよい。例えば、油汚れの除去を目的とする場合は、疎水性繊維を選ぶのが好ましく、多量の油汚れを除去する場合は、嵩高性のニードルパンチ法やエアレイド法の不織布を選ぶのが好ましい。また、水垢、茶渋あるいはピッチ系等のこびりついた汚れを除去する場合は、不織布表面が緻密な水流交絡法やメルトブロー法による不織布が好ましい。特に、水流交絡不織布は、不織布の風合いが柔軟であり、0.03〜0.08g/cm3の範囲の不織布密度に調整することが容易であり、汚れの捕捉性にも優れ、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを最も有効に洗剤を用いなくても容易に除去し得ることができ、好ましい。
【0014】
前記不織布の目付は、手持ち感および拭き取り作業のし易さという面で、40g/m2以上、600g/m2以下の範囲であることが好ましい。より好ましい不織布目付の下限は、50g/m2以上である。より好ましい不織布目付の上限は、300g/m2以下である。不織布の目付が40g/m2未満であると、不織布が薄すぎて、ワイパー自体にコシがなく、拭き取り作業がし難く、また汚れ吸着性も不十分となる恐れがある。不織布の目付が600g/m2を超えると、不織布が厚くなりすぎて、拭き取り作業がし難くなる。
【0015】
前記不織布の少なくとも一方の表面に部分的に形成される被覆部を構成する樹脂の1成分は、合成ゴム系樹脂が用いられる。合成ゴム系樹脂としては、ニトリル−ブタジエンゴム共重合体(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)などの公知の合成ゴムを1種以上用いることができる。なかでも、油吸着性を高める場合であれば、耐油性に乏しいSBRを用いることが好ましい。
【0016】
前記被覆部を構成する樹脂の他の1成分は、ガラス転移点(以下、Tgという)が10℃以下の軟質高分子系樹脂が用いられる。上記を満たす軟質高分子系樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂などが挙げられ、なかでもアクリル系樹脂が合成ゴム系樹脂や不織布を構成する繊維への接着性に優れるとともに、容易に入手することができ、安価であるなどの点で好ましい。前記Tgは、高分子系樹脂の硬さを示す指標であり、Tgが低いほど、樹脂の硬さが柔らかい、すなわち軟質であるといえる。Tgが10℃以下の軟質高分子系樹脂を用いると、対象面を傷つけることがなく、さらに適度な粘着性を示し汚れ除去性の点で優れている。好ましいガラス転移点の下限は−40℃以上である。好ましいガラス転移点の上限は0℃以下である。
【0017】
前記2成分は、それぞれ単独でも汚れ吸着性能を示すが、混合することによって汚れ除去性および汚れ吸着性能が著しく高まることを見出した。それぞれの樹脂は単独では均質で透明な皮膜を形成するが、混合することによって不透明な皮膜となる。このことは樹脂の混合によって樹脂自身が多孔質になり、そのために透明性を失い、その結果汚れの除去性、吸着性が高まったものと推定される。2成分の混合比率は、使用する樹脂の組み合わせにより一概には言えないが、合成ゴム系樹脂と軟質高分子系樹脂との混合樹脂は、固形分における質量比(合成ゴム系樹脂:軟質高分子系樹脂)において20:80〜80:20の割合で混合されていることが好ましい。より好ましい質量比は、合成ゴム系樹脂:軟質高分子系樹脂において30:70〜70:30の割合である。合成ゴム系樹脂の質量比が軟質高分子系樹脂に対して20質量部未満、あるいは80質量部を超えると、混合樹脂皮膜に透明性を生じ始め、汚れ除去性、汚れ吸着性が低下する恐れがある。
【0018】
前記不織布の表面には、前記混合樹脂が不織布表面積に対して1%以上、50%以下の範囲で被覆されている。好ましい混合樹脂の被覆率の下限は、5%以上である。好ましい混合樹脂の被覆率の上限は、30%以下である。混合樹脂の不織布表面積に対する被覆率が1%未満であると、混合樹脂が汚れと接触する機会が少なすぎるため、十分な汚れ除去性能が得られず、特に茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れの場合この傾向は顕著となる。混合樹脂の不織布表面積に対する被覆率が50%を超えると、汚れの拭き取り性能は十分であり、対象物から汚れを浮かせることができても、浮かせた汚れを不織布内部に捕捉することが不十分となり、浮かせた汚れが再付着し結果的に汚れを引き延ばし汚染面積を拡げるような結果となる恐れがある。さらに、ワイパー自体が硬くなり、対象面が屈曲したり、角張った箇所を拭き取る際の取り扱い性がよくない傾向にある。なお、ここでいう被覆とは、混合樹脂が繊維群を隙間なく略被覆した形態を指し、混合樹脂が繊維群を完全に覆った状態だけでなく、部分的に繊維が混合樹脂から突き出た形態であっても全体的に被覆しているとみなす。
【0019】
前記混合樹脂を前記不織布に所望の範囲で被覆させる方法としては、例えば、ロータリースクリーン法、グラビア法などを採用することが可能である。前記不織布によれば、ロータリースクリーン法を用いて突起状の混合樹脂(以下、突起物という)が形成されても、不織布表面を構成する繊維と強固に固着しながら、突起物は周囲を構成する繊維群の一部の繊維に埋もれた形態となり、突起物(被覆部)で対象面を傷つけることなく汚れを掻き取り、突起物の周囲を構成する非被覆部で掻き取った汚れを対象面に残存させることなく捕捉することができる。図1に示すとおり、不織布の厚み方向において、混合樹脂で形成された被覆部3の高さ位置5に対して、被覆部の周囲を構成する非被覆部2を構成する繊維の一部が高い高さ位置4に存在させることが可能となる。
【0020】
不織布表面に形成される前記被覆部のパターンとしては、特に限定はされず、例えば、図2に示す、網目パターン(a)のような連続パターンあるいはドットパターン(b)のような独立パターンなどが挙げられる。汚れの掻き取り効果の点では、独立パターンである方が、汚れ吸着性の高い混合樹脂が突起状となり、汚れ除去力が高まると同時に、混合樹脂で吸着しきれなかった汚れを非被覆部で捕捉することにより、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去することが可能となり、好ましい。
【0021】
そして、本発明のワイパーは、ロータリースクリーン法、グラビア法などの前記混合樹脂を前記不織布に所望の範囲で被覆させる方法において、混合樹脂の粘度を調整することにより、前記非被覆部を構成する一部の繊維が前記被覆部の高さより高い位置に存在した形態を採ることができる。また、粘度を調整する際には、必要に応じて増粘剤を添加することも可能である。例えば、混合樹脂の粘度は、ロータリースクリーン法の場合2000cps以上、12000cps以下の範囲、グラビア法の場合50cps以上、8000cps以下の範囲が適当である。
【0022】
前記混合樹脂には、必要に応じて研磨剤を添加し、混合樹脂を乾燥させると同時に研磨剤を不織布に固着させたり、混合樹脂を不織布表面に被覆し、乾燥させる前に研磨剤を散布して不織布に固着させてもよい。研磨剤を併用すると、掻き取り効果が向上し、こびりついた汚れなどの掻き取りを目的とする場合、好ましい。研磨剤としては、公知の研磨剤であれば特に限定はされず、例えば、アルミナ、ケイソウ土、シリカ、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、カーボランダム、金剛砂、ガラスビーズ、雲母などが挙げられる。研磨剤の大きさ、形状は、使用する用途に応じて適宜設定すればよいが、大きさとしては、0.5μm以上、5μm以下の粒子を用いることが好ましい。
【0023】
前記研磨剤における混合樹脂100質量部に対する含有量は、300質量部以下であることが好ましい。より好ましい研磨剤の含有量の上限は、150質量部以下である。より好ましい研磨剤の下限は30質量部以上である。研磨剤の含有量が300質量部を超えると、混合樹脂の粘度が高くなり、不織布への固着工程性が悪くなるとともに、研磨剤によって対象物を傷つけたり、拭き取り時に研磨剤および混合樹脂が脱落を生じる恐れがある。
【0024】
このようにして得られたワイパーは、乾燥状態であっても、水などで湿らせた後、使用条件に応じて適宜絞って湿潤状態を調整しても、あるいは完全に湿潤状態で使用してもいずれの使用方法であってもよい。対象面に対する傷つきを抑える場合は、対象面を湿潤させておくか、若干の湿潤状態で使用するのが好ましい。また、本発明のワイパーの拭き取り効果は、洗剤を用いずとも十分に得られるが、必要に応じて界面活性剤などを用いてもよい。
【0025】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定を受けるものではない。なお、汚れの拭き取り性能は、以下のようにして評価した。
【0026】
[拭き取り性]
ステンレス流し台の表面をアルコールで清浄にし、極太(6mm)の油性インキ(黒)で長さ3cmの線を引き、これをドライヤーで乾燥させた後、対象とするワイパーでこすり、何回でその線を消し去ることができるかで評価した。結果はn=3の平均で求めた。なお、対象とするワイパーは使用する直前に水で濡らし、よく絞ってから用いた。
【0027】
[実施例1〜4]
繊度が3.3dtexのポリエステル繊維(東レ(株)製、テトロン)を70質量部と、繊度が1.7dtexの芯成分がポリエステル、鞘成分がポリエチレンからなる芯鞘型複合繊維(大和紡績(株)製、NBF(SH))を30質量部とを混綿し(合計100質量部、平均繊度2.82dtex)、ローラーカードを用いてカードウェブとし、水圧4MPaの水流をウェブの表裏各1回噴射し、風乾後、熱風加工機を用いて140℃で3秒熱処理を施して、厚さ1.65mm、目付100g/m2の水流交絡不織布を得た。得られた水流交絡不織布の2.94cN/cm2荷重における不織布密度は、0.051g/cm3であった。
【0028】
次に、表1に示す合成ゴムラテックスとアクリル系樹脂エマルジョンを固形分の質量比が50:50となるように混合し、ロータリースクリーンを用いてドット状に不織布表面に被覆し、乾燥させて本発明のワイパーを得た。前記混合樹脂の塗布量は8〜12g/m2の範囲で調整され、不織布表面積に対する混合樹脂の被覆率は、19〜32%の範囲であった。得られたワイパーの断面を電子顕微鏡で50倍に拡大して確認したところ、非被覆部を構成する数本の繊維が混合樹脂で形成された被覆部の高さより高い位置に存在していた。得られたワイパーの拭き取り性の結果を表1に示す。
【0029】
なお、前記合成ゴムラテックスは、下記の合成ゴムを使用した。
合成ゴム(A):JSR(株)製SBR、品番0619(実施例1)
合成ゴム(B):JSR(株)製SBR、品番0693(実施例2)
合成ゴム(C):JSR(株)製SBR、品番0696(実施例3)
合成ゴム():JSR(株)製NBR、品番0910(実施例4)
【0030】
また、前記アクリル樹脂エマルジョンは、下記のアクリル樹脂を使用した。
アクリル系樹脂(A):JSR(株)製アクリルエマルジョン、品番AE120(Tg:−10℃)
アクリル系樹脂(B):JSR(株)製アクリルエマルジョン、品番AE362(Tg:−5℃)
アクリル系樹脂(C):JSR(株)製アクリルエマルジョン、品番AE373B(Tg:+10℃)
アクリル系樹脂(D):日本カーバイド工業(株)製アクリルエマルジョン、ニカゾールfx335(Tg:−24℃)
アクリル系樹脂(E):日本カーバイド工業(株)製アクリルエマルジョン、ニカゾールfx167(Tg:−1℃)
【0031】
【表1】
Figure 0004057347
【0032】
実施例1〜3のワイパーであると、30回未満で油性インキを拭き取ることができ、汚れの再付着もなく、また傷つくこともなく対象面はきれいな状態であった。また、実施例4のワイパーであると、実施例1〜3のSBRに比べやや拭き取り性に劣るものの、対象面はきれいな状態であった。
【0033】
さらに、実施例3のワイパーを水で湿らせて、実際に茶渋の付いた茶碗を拭いたところ、洗剤を用いなくても容易に茶渋を取り去ることができた。
【0034】
[実施例5〜8]
実施例1に用いた水流交絡不織布に、合成ゴム(B)と、アクリル系樹脂(D)とを固形分の質量比50:50となるように混合し、実施例1と同様の方法で、表2に示す被覆率となるように実施例1の操作を繰り返して、本発明のワイパーを得た。得られたワイパーの断面を電子顕微鏡で50倍に拡大して確認したところ、非被覆部を構成する数本の繊維が混合樹脂で形成された被覆部の高さより高い位置に存在していた。
【0035】
[比較例1]
実施例1に用いた水流交絡不織布に混合樹脂を被覆させず、そのまま用いてワイパーとした。
【0036】
[比較例2]
実施例1に用いた水流交絡不織布に、合成ゴム(B)と、アクリル系樹脂(D)との固形分質量比50:50の混合樹脂をナイフコーティングにより不織布全面に塗布して、ワイパーを得た。
実施例5〜8、比較例1〜2のワイパーの拭き取り性の結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
Figure 0004057347
【0038】
実施例5〜8のワイパーは、30回未満で油性インキを拭き取ることができ、汚れの再付着もなく、また傷つくこともなく対象面はきれいな状態であった。一方、比較例1では油性インキで書いた線が40回こすっても消えなかった。比較例2は、線は数回で消えたが、浮き出したインキが拭き取り面全体にわたって黒ずんだ跡として残り、この黒ずみはこする回数が40回になっても取り去ることができなかった。
【0039】
[実施例9〜12、比較例3〜4]
実施例1の水流交絡不織布に、合成ゴム(B)と、アクリル系樹脂(D)との混合樹脂を表3に示す固形分の質量比となるように混合し、実施例1と同様の方法で、混合樹脂を被覆させ、本発明のワイパーを得た。前記混合樹脂の塗布量は11〜13g/m2の範囲で調整され、不織布表面積に対する混合樹脂の被覆率は、25〜30%の範囲であった。得られたワイパーの断面を電子顕微鏡で50倍に拡大して確認したところ、非被覆部を構成する数本の繊維が混合樹脂で形成された被覆部の高さより高い位置に存在していた。
実施例9〜12、比較例3〜4のワイパーの拭き取り性の結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
Figure 0004057347
【0041】
比較例3の合成ゴム、および比較例4のアクリル系樹脂の単独では40回こすってもマジックで書いた線を消すことができなかった。一方、実施例9〜12のワイパーは、合成ゴムとアクリル樹脂の質量比を20:80〜80:20の割合で混合することにより、良好な拭き取り性が得られた。特に混合樹脂の質量比が50:50に近いほど拭き取り性は良好であった。
【0042】
[実施例13〜14]
表4に示す合成ゴムラテックスと、アクリル系樹脂(B)またはアクリル系樹脂(D)とを固形分の質量比50:50となるように混合した混合樹脂に、混合樹脂の合計固形分と同量の研磨剤(日本軽金属(株)製アルミナ、品番A33F、粒子径0.7μm)を添加し、実施例1と同様の方法で、混合樹脂を被覆させ、本発明のワイパーを得た。前記混合樹脂と研磨剤の合計塗布量は15〜23g/m2の範囲で調整され、不織布表面積に対する混合樹脂の被覆率は、20〜28%の範囲であった。得られたワイパーの断面を電子顕微鏡で50倍に拡大して確認したところ、被覆部には研磨剤が一部凝集されて固着され、非被覆部を構成する数本の繊維が混合樹脂で形成された被覆部の高さより高い位置に存在していた。得られたワイパーの拭き取り性の結果を表4に示す。
【0043】
【表4】
Figure 0004057347
【0044】
実施例13〜14のワイパーは、実施例1〜2の研磨剤を添加しない場合に比べて著しい拭き取り性の向上が見られた。
【0045】
【発明の効果】
本発明のワイパーは、2.94cN/cm2荷重における不織布密度が0.01g/cm3以上、0.1g/cm3以下の範囲からなり、構成する繊維の平均繊度が10dtex以下である不織布の少なくとも一方の表面に、合成ゴム系樹脂と軟質高分子系樹脂との混合樹脂を部分的に被覆させることにより、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去し得ることができる。
【0046】
本発明のワイパーは、不織布の少なくとも一方の表面に、合成ゴム系樹脂と軟質高分子系樹脂との混合樹脂からなる被覆部と、前記被覆部の周囲を構成する非被覆部とからなり、前記非被覆部を構成する一部の繊維が前記被覆部の高さより高い位置に存在した構造を採ることにより、対象面を拭き取る際に、被覆部を構成する樹脂が容易に脱落して対象面を汚すことなく、非被覆部で掻き取った汚れを対象面に残存させることなく捕捉し、わずかな油汚れから、茶渋、水垢あるいはピッチ系の頑固にこびりついた汚れまでを洗剤を用いなくても容易に除去し得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワイパーにおける一例を示す不織布断面(厚み方向)の概略図を示す。
【図2】 本発明のワイパーにおける一例を示す不織布表面の概略図を示す。
(a)は、混合樹脂が網目状に配置された例を示す。
(b)は、混合樹脂がドット状に配置された例を示す。
【符号の説明】
1.ワイパー
2.不織布(非被覆部)
3.混合樹脂(被覆部)
4.非被覆部における高さ位置
5.被覆部における高さ位置

Claims (8)

  1. 2.94cN/cm2荷重における不織布密度が0.01g/cm3以上、0.1g/cm3以下の範囲からなり、不織布を100質量部としたとき、繊度3 dtex 以上の繊維を50質量部以上含有し、構成する繊維の平均繊度が2.5 dtex 以上、10dtex以下である不織布の少なくとも一方の表面に、合成ゴム系樹脂と、ガラス転移点が0℃以下の軟質高分子系樹脂との混合樹脂を不織布表面積に対して1%以上、50%以下の範囲で被覆してなるワイパー。
  2. 合成ゴム系樹脂がスチレン−ブタジエンゴム(SBR)を含む請求項1記載のワイパー。
  3. 軟質高分子系樹脂がアクリル系樹脂を含む請求項1記載のワイパー。
  4. 合成ゴム系樹脂と軟質高分子系樹脂との混合樹脂における質量比(合成ゴム系樹脂:軟質高分子系樹脂)が、20:80〜80:20の割合で混合されている請求項1〜3のいずれかに記載のワイパー。
  5. 不織布の目付が40g/m2以上、600g/m2以下の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載のワイパー。
  6. 不織布を100質量部としたとき、不織布が繊度3 dtex 以上、10 dtex 以下の範囲の繊維を50質量部以上、90質量部以下の範囲で含有し、繊度1 dtex 以上、2 dtex 以下の範囲の繊維を10質量部以上、50質量部以下の範囲で含有する請求項1〜5のいずれかに記載のワイパー。
  7. 混合樹脂100質量部に対して、研磨剤が300質量部以下の範囲で含まれている請求項1〜6のいずれかに記載のワイパー。
  8. 前記不織布の少なくとも一方の表面が前記混合樹脂で被覆した被覆部と、前記被覆部の周囲を構成する非被覆部とからなり、不織布の厚み方向において、前記非被覆部を構成する一部の繊維が前記被覆部の高さよりも高い位置で存在している請求項1〜7のいずれかに記載のワイパー。
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