JP4043699B2 - 免疫クロマト試験用具及び免疫クロマト試験片の測定装置 - Google Patents

免疫クロマト試験用具及び免疫クロマト試験片の測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は免疫クロマト(イムノクロマト)試験片を備える免疫クロマト試験用具と、免疫クロマト試験片を測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
免疫クロマト式分析について説明すると、免疫クロマト試験片では、検体(試料)中の抗原(又は抗体)と抗原抗体反応を起こす抗体(又は抗原)が免疫クロマト試験片の特定の位置にあらかじめ帯状に塗布されている。その免疫クロマト試験片に検体を適用した後、展開液により検体中の抗原(又は抗体)を溶出させて試験片に浸透させていくと、免疫クロマト試験片に塗布されている抗体(又は抗原)のところで抗原抗体反応により検体中の抗原(又は抗体)がトラップされる。このトラップされた量が検体中のその抗原(又は抗体)の総量であるので、検体中の抗原(又は抗体)を色素で標識しておけば吸光度等の光学的測定により抗原(又は抗体)の総量が測定できる。免疫クロマト分析法は、通常の呈色試験法に比べて極微量まで定量が可能な方法である。
【0003】
通常、免疫クロマト分析法に用いられる免疫クロマト試験用具101は、図28〜図30に示されるように、免疫クロマト試験片110と、免疫クロマト試験片110を保持するケーシング120とを有している。ケーシング120は、上部ケーシング121と下部ケーシング122とからなり、免疫クロマト試験片110は、上部ケーシング121と下部ケーシング122との間に保持されている。また、上部ケーシング121には、免疫クロマト試験片110の呈色部分を露出させる観測用ウィンドウ125が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、免疫クロマト試験片の呈色の度合いを精度よく測定することが可能な免疫クロマト試験用具及び免疫クロマト試験片の測定装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、調査研究の結果、検体が展開し呈色した後の免疫クロマト試験片から検体中の特定物質の濃度を測定する手法として、免疫クロマト試験片に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、以下のような事実が存在していることを新たに見出した。
【0006】
一般に、観測用ウィンドウ125を形成する縁部131は、目視による検査を行う場合に免疫クロマト試験片110の呈色部分を確認し易くするために、図29及び図30に示されるように、免疫クロマト試験片110に向かって傾斜して設けられている。すなわち、免疫クロマト試験用具101の使用者に観察する位置を視覚的に誘導するために、上部ケーシング121には、テーパー型の縁部131が形成されている。
【0007】
縁部131を免疫クロマト試験片110に向かって傾斜させて設けた場合、図31中の矢印にて示されるように、この縁部131に入射した測定光が、縁部131内を伝わって縁部131の端部から散乱光、迷光として免疫クロマト試験片110の表面に照射されることになる。散乱光、迷光が免疫クロマト試験片110の表面に照射されると、図32に示されるように、免疫クロマト試験片110の透過光の吸光プロファイルの形が崩れてしまう。このように、散乱光、迷光が免疫クロマト試験片110の表面に照射されて、免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルの形が崩れてしまうと、吸光度のばらつきを表すCV値(標準偏差/平均×100[%])が大きくなり呈色の度合いを精度よく測定することが困難になってしまう。
【0008】
かかる調査研究結果を踏まえ、本発明に係る免疫クロマト試験用具は、免疫クロマト試験片と、免疫クロマト試験片を保持するケーシングと、を備えた免疫クロマト試験用具であって、ケーシングには、免疫クロマト試験片の呈色部分を露出させる観測用ウィンドウが形成され、観測用ウィンドウを形成する縁部は、免疫クロマト試験片に向かって傾斜して設けられており、縁部から免疫クロマト試験片に向けて光が照射されるのを防ぐ光照射防止手段を有していることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る免疫クロマト試験用具では、光照射防止手段を有しているので、観測用ウィンドウを形成する縁部から免疫クロマト試験片に向けて出射した光が、散乱光、迷光として免疫クロマト試験片の表面に照射されるのを防止することができる。これにより、免疫クロマト試験片に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルの形が崩れてしまうのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いを精度よく測定することができる。
【0010】
また、光照射防止手段として、免疫クロマト試験片と縁部との間に遮光部材が配設されていることが好ましい。このように、光照射防止手段として、免疫クロマト試験片と縁部との間に遮光部材が配設されることにより、観測用ウィンドウを形成する縁部から免疫クロマト試験片に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成を簡易且つ低コストに実現することができる。
【0011】
また、免疫クロマト試験片は、遮光部材と免疫クロマト試験片とがケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分と縁部との間に挟まれることにより、ケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分に密接することが好ましい。本発明者らの調査研究の結果、以下の事実も新たに判明した。図33に示されるように、免疫クロマト試験片110の底面と下部ケーシング122との間に間隙Gが形成されると、免疫クロマト試験片110の透過光の吸光プロファイルにむらが生じてしまう。免疫クロマト試験片110の透過光の吸光プロファイルにむらが生じるのは、間隙Gが形成された部分と形成されない部分とでは光のカップリング性(光の伝達性)が異なり、間隙Gが形成された部分は光が伝達する際に光の損失が生じて減光してしまうからである。このように、光(測定光)が減光して免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルにむらが生じてしまうと、吸光度のCV値が大きくなり呈色の度合いを精度よく測定することが困難になってしまう。そこで、免疫クロマト試験片が、遮光部材と共にケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分と縁部との間に挟まれることにより、ケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分に密着する構成とすることで、免疫クロマト試験片の底面とケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制されることになる。これにより、免疫クロマト試験片に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、測定光が減光して免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルにむらが生じるのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0012】
また、遮光部材と免疫クロマト試験片との間に、水分不透過性部材が配設されていることが好ましい。このように、遮光部材と免疫クロマト試験片との間に、水分不透過性部材が配設されることにより、免疫クロマト試験片を展開する検体等が遮光部材に吸収されるのを防ぐことができる。
【0013】
また、免疫クロマト試験片の上面には、水分不透過性部材からなる透明支持体が貼り付けられており、少なくとも透明支持体の縁部に対向する部分は、遮光性を有し、免疫クロマト試験片は、透明支持体と免疫クロマト試験片とがケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分と縁部との間に挟まれることにより、ケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分に密接することが好ましい。このように構成した場合、少なくとも透明支持体の縁部に対向する部分が遮光性を有しているので、縁部から免疫クロマト試験片に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成を簡易且つ低コストに実現することができる。また、免疫クロマト試験片の底面とケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制されることになる。これにより、免疫クロマト試験片に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、測定光が減光して免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルにむらが生じるのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0014】
また、光照射防止手段として、縁部の免疫クロマト試験片に対向する端部に遮光層が形成されていることが好ましい。このように、光照射防止手段として、縁部の免疫クロマト試験片に対向する端部に遮光層が形成されることにより、観測用ウィンドウを形成する縁部から免疫クロマト試験片に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成を簡易且つ低コストに実現することができる。
【0015】
また、縁部の免疫クロマト試験片側の側面部に遮光層が更に形成されていることが好ましい。このように、縁部の免疫クロマト試験片側の側面部に遮光層が更に形成されることにより、縁部に測定光の一部が入射するのを抑制して、観測用ウィンドウを形成する縁部から免疫クロマト試験片に向けて光が照射されるのをより一層確実に防ぐことができる。
【0016】
また、光照射防止手段として、少なくとも縁部が光吸収性物質で形成されたケーシングを用いることが好ましい。このように、光照射防止手段として、少なくとも縁部が光吸収性物質で形成されたケーシングを用いることにより、観測用ウィンドウを形成する縁部から免疫クロマト試験片に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成を簡易且つ低コストに実現することができる。
【0017】
また、免疫クロマト試験片は、ケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分と縁部との間に挟まれることにより、ケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分に密接することが好ましい。このように構成した場合、免疫クロマト試験片の底面とケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制されることになる。これにより、免疫クロマト試験片に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、測定光が減光して免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルにむらが生じるのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0018】
本発明に係る免疫クロマト試験片の測定装置は、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の免疫クロマト試験用具に備えられた免疫クロマト試験片に対して、ケーシングの免疫クロマト試験片を挟んで観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分から測定光を照射する光照射手段と、測定光の照射により免疫クロマト試験片から観測用ウィンドウを通って出射する透過光を検出する光検出手段と、を有していることを特徴としている。
【0019】
本発明に係る免疫クロマト試験片の測定装置では、上述した光照射手段と、光検出手段とを有しているので、測定光の透過光に基づいて、免疫クロマト試験片の呈色の度合いを精度よく測定することができる。この結果、抗原又は抗体の総量を適切に測定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明による免疫クロマト試験用具及び免疫クロマト試験片の測定装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
(第1実施形態)
まず、図1〜図6に基づいて、本発明の第1実施形態に係る免疫クロマト試験用具を説明する。
【0022】
免疫クロマト試験用具1Aは、免疫クロマト試験片10と、平面視長方形状のケーシング20とを有している。ケーシング20は、図2〜図5に示されるように、略板状の上部ケーシング21と、免疫クロマト試験片10を収納する窪み部が形成された下部ケーシング22とからなる。したがって、上部ケーシング21が下部ケーシング22に嵌め合わされることにより、ケーシング20が構成されることになる。
【0023】
上部ケーシング21には、図1及び図5に示されるように、その長辺方向に沿って、検体を滴下させるための検体点着ウィンドウ24と、免疫クロマト試験片10の呈色部分を露出させる観測用ウィンドウ25とが設けられている。なお、本実施形態の免疫クロマト試験用具1Aにおいては、観測用ウィンドウ25の一部は、コントロールウィンドウ26として用いられる。検体点着ウィンドウ24及び観測用ウィンドウ25は、略長方形状を呈している。
【0024】
検体点着ウィンドウ24を成形する縁部24a〜24dは、免疫クロマト試験片10に向かって傾斜して設けられており、テーパー型に形成されている。また、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dも、免疫クロマト試験片10に向かって傾斜して設けられており、テーパー型に形成されている。このようにして縁部24a〜24d,25a〜25dを設けることにより、目視による検査を行う場合に、免疫クロマト試験用具1Aの使用者に対して観察する位置を視覚的に誘導することができ、免疫クロマト試験片10の呈色部分を容易に確認することができる。
【0025】
免疫クロマト試験片10は、上部ケーシング21と、下部ケーシング22との間に保持されている。免疫クロマト試験片10は、図5に示されるように、検体点着部11、試薬部12、展開層部13、吸水部14を有しており、これらが連続して形成されたものである。検体点着部11は、検体点着ウィンドウ24に対応する位置に設けられ、検体が滴下される。検体点着部11は不織布から形成されている。不織布としては、綿などの天然繊維、またはポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、レーヨンなどの合成繊維や再生繊維を、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、スパンレース法、スパン接着法、ウォータージェット法などの手法でシート状に加工されたものが用いられる。とくに、親水性のものあるいは親水加工を施したものが好適である。
【0026】
試薬部12は、素材として、レーヨン、ポリエステル、ポリアミド系合成繊維および/または各種素材の混合繊維を用い、スパンレース法により製造されたもので、レーヨンを素材として含むため親水性に富み試薬を含浸させやすい不織布から形成されている。試薬部12には、検体中の抗原(又は抗体)、たとえば尿中に存在しうる被検物質、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)に対して特異的に結合する標識化された第1試薬(金コロイドで標識化された第1の抗hCG抗体)が含浸させられ、凍結乾燥されている。
【0027】
展開層部13は、観測用ウィンドウ25に対応する位置に設けられる検出部15と、コントロールウィンドウ26に対応する位置に設けられる判定可能確認表示部16とを含んでいる。展開層部13は、不織布、濾紙、ガラス繊維濾紙、ポリアミド系合成繊維またはニトロセルロースなどのクロマトグラフ媒体から形成されており、検出部15には、検体中の抗原(又は抗体)と特異的に結合する抗体(又は抗原)として、第2試薬(第2の抗hCG抗体)が塗布されて固定化されており、ライン状(又は帯状)となっている。判定可能確認表示部16には、検体中に抗原(又は抗体)が存在するか否かにかかわらず、検体の通過に伴って変色する指示薬が定着されている。
【0028】
吸水部14は、展開層部13上の端部に設けられ、検体点着部11と同様に、不織布から形成されている。吸水部14は、検出部15を通った検体を吸収し、検体が免疫クロマト試験用具1Aの外部に漏れるのを防いでいる。
【0029】
検体点着部11、試薬部12、及び、展開層部13は、透明支持体17上に接着剤等を用いて貼り付けられている。また、展開層部13の検出部15の上面にも、透明支持体18(水分不透過性部材)が同様に、貼り付けられている。透明支持体17,18の材料としては、たとえば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、アクリル酸ポリマ−などの水分不透過性(不透湿材料)などが用いられる。
【0030】
検体は、検体点着ウィンドウ24から免疫クロマト試験片10の検体点着部11に滴下される。検体中の抗原(又は抗体)は、試薬部12において第1試薬と結合し、検体中の抗原(又は抗体)と第1試薬との結合体や未反応の第1試薬は免疫クロマト試験片10の長辺方向に移動(展開)する。いま、仮に検体中に抗原が含まれており、この抗原が検出部15の抗体(第2試薬)とそれぞれ抗原抗体反応するものとする。検体が移動するにともなって、検体中の抗原と検出部15に固定されている抗体とが特異的に反応し、反応した検出部15には捕捉された標識物質(金コロイド)により呈色(赤紫色に呈色)したライン状のパターン19(図20に図示)が形成される。この呈色したライン状のパターン19は、免疫クロマト試験片10における検体中の抗原(又は抗体)の移動方向と交差する方向(たとえば、直交する方向)に延びて形成され、観測用ウィンドウ25から観測することができる。
【0031】
本第1実施形態の免疫クロマト試験用具1Aにおいては、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cと透明支持体18との間に、1mm厚程度の遮光シート(遮光部材)31が配設されている。遮光シート31の材料としては、黒色スポンジ、あるいは、黒色の紙、ビニール、ゴム、セロハン、プラスチックなどが用いられる。遮光シート31は、透明支持体18(免疫クロマト試験片10)に貼り付けられることにより、配設されている。また、遮光シート31は、図1及び図5に示されるように、上部ケーシング21を被せたときに、観測用ウィンドウ25へのはみ出し量が0.2mm以下となる位置に、貼り付けられている。なお、遮光シート31は、必ずしも透明支持体18(免疫クロマト試験片10)に貼り付けられる必要はなく、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cと透明支持体18とで挟持されるようにしてもよい。
【0032】
免疫クロマト試験片10は、図4及び図5に示されるように、遮光シート31及び免疫クロマト試験片10(展開層部13及び透明支持体17,18)が、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)と観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cとの間に挟まれることにより、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分に密接して設けられている。
【0033】
このように構成された免疫クロマト試験用具1Aでは、図6にも示されるように、遮光シート31が観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cと免疫クロマト試験片10との間に挟まれて設けられることから、遮光シート31が、縁部25a,25cの端部から免疫クロマト試験片10に向けて出射される光を遮光することになる。これにより、縁部25a,25cから免疫クロマト試験片10に向けて光が出射するのを防ぎ、縁部25a,25cに入射した測定光が縁部25a,25c内を伝わって縁部25a,25cの端部から散乱光、迷光として免疫クロマト試験片10の表面に照射されるのを防止することができる。
【0034】
この結果、免疫クロマト試験片10に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルの形が崩れてしまうのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いを精度よく測定することができる。
【0035】
また、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cと透明支持体18(免疫クロマト試験片10)との間に遮光シート31を配設するという構成を採用することで、縁部25a,25cから免疫クロマト試験片10に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成を簡易且つ低コストに実現することができる。
【0036】
また、免疫クロマト試験用具1Aでは、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面が下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)に密着するので、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面と下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制される。この結果、免疫クロマト試験片10(検出部15)に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、測定光が減光して免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルにむらが生じるのを抑制することができ、免疫クロマト試験片10の検出部15における呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0037】
また、免疫クロマト試験用具1Aでは、免疫クロマト試験片10の展開層部13と遮光シート31との間に透明支持体18が配設されることになるので、遮光シート31が免疫クロマト試験片10の展開層部13を展開(移動)する検体等を吸収するのを防ぐことができる。
【0038】
(第2実施形態)
次に、図7及び図8に基づいて、本発明の第2実施形態に係る免疫クロマト試験用具を説明する。第2実施形態は、透明支持体18の一部が遮光性を有している点で第1実施形態と相違する。
【0039】
免疫クロマト試験用具1Bにあっては、展開層部13の検出部15の上面に、透明支持体32(水分不透過性部材)が第1実施形態における透明支持体18と同様に、貼り付けられている。透明支持体32の材料としては、たとえば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、アクリル酸ポリマ−などの水分不透過性(不透湿材料)などが用いられる。
【0040】
免疫クロマト試験片10は、図7に示されるように、免疫クロマト試験片10(展開層部13及び透明支持体17,32)が、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)と観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dとの間に挟まれることにより、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分に密接して設けられている。
【0041】
透明支持体32は、図8に示されるように、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dに対向(当接)する周辺部32aは、着色剤(黒色等)が塗布あるいは印刷されることにより遮光性を有している。周辺部32aに囲まれた中央部32bは、測定光が透過すると共に検出部15等が目視できるように、光透過性を有している。透明支持体32の厚さは、上部ケーシング21と下部ケーシング22とが嵌め合わされた状態で、上述したように、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dと下部ケーシング22の底面とで、免疫クロマト試験片10(展開層部13及び透明支持体17)が挟まれるように設定されている。
【0042】
このように構成された免疫クロマト試験用具1Bでは、図7にも示されるように、透明支持体32の周辺部32aが観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dと免疫クロマト試験片10の展開層部13との間に挟まれて設けられることから、透明支持体32の周辺部32aが、縁部25a,25cの端部から免疫クロマト試験片10(展開層部13)に向けて出射される光を遮光することになる。これにより、縁部25a,25cから免疫クロマト試験片10(展開層部13)に向けて光が出射するのを防ぎ、縁部25a,25cに入射した測定光が縁部25a,25c内を伝わって縁部25a,25cの端部から散乱光、迷光として免疫クロマト試験片10(展開層部13)の表面に照射されるのを防止することができる。この結果、免疫クロマト試験片10に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルの形が崩れてしまうのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いを精度よく測定することができる。
【0043】
また、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cに対向(当接)する透明支持体32の周辺部32aを黒色とするという構成を採用することで、縁部25a,25cから免疫クロマト試験片10に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成をより一層簡易且つ低コストに実現することができる。
【0044】
また、免疫クロマト試験用具1Bでは、第1実施形態と同様に、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面が下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)に密着するので、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面と下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制され、免疫クロマト試験片10の検出部15における呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0045】
(第3実施形態)
次に、図9〜図12に基づいて、本発明の第3実施形態に係る免疫クロマト試験用具を説明する。第3実施形態は、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cに遮光層が形成されている点で第1及び第2実施形態と相違する。図10〜図12においては、上部ケーシング21のみを図示した。
【0046】
免疫クロマト試験用具1Cにあっては、図10〜図12に示されるように、上部ケーシング21の観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dの免疫クロマト試験片10に対向する端部に、遮光層41が形成されている。遮光層41は、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dの免疫クロマト試験片10に対向する端部に光吸収性物質(光不透過性物質)を塗布する、あるいは、貼り付けることにより、形成される。光吸収性物質の材料としては、油性インキ、合成樹脂エナメル塗料などが用いられる。また、コントロールウィンドウ26を形成するための仕切部27にも、遮光層41が形成されている。
【0047】
なお、詳細な図示は省略するが、第3実施形態の免疫クロマト試験用具1Cにおいても、免疫クロマト試験片10は、免疫クロマト試験片10(展開層部13及び透明支持体17,32)が、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)と観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dとの間に挟まれることにより、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分に密接して設けられている。
【0048】
このように遮光層41が形成された上部ケーシング21を有する免疫クロマト試験用具1Cでは、遮光層41が、縁部25a〜25dの端部から免疫クロマト試験片10に向けて出射される光を遮光することになる。これにより、縁部25a〜25dから免疫クロマト試験片10に向けて光が出射するのを防ぎ、縁部25a〜25dに入射した測定光が縁部25a〜25d内を伝わって縁部25a〜25dの端部から散乱光、迷光として免疫クロマト試験片10(展開層部13)の表面に照射されるのを防止することができる。この結果、免疫クロマト試験片10に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルの形が崩れてしまうのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いを精度よく測定することができる。
【0049】
また、仕切部27にも遮光層41が形成されているので、測定光が仕切部27の下面で反射して免疫クロマト試験片10に照射されるのを防ぐことができ、呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0050】
また、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dの免疫クロマト試験片10に対向する端部に、遮光層41を形成するという構成を採用することで、縁部25a〜25dから免疫クロマト試験片10に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成をより一層簡易且つ低コストに実現することができる。
【0051】
また、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面が下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)に密着するので、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面と下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制され、免疫クロマト試験片10の検出部15における呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0052】
次に、図13〜図15に基づいて、本発明の第3実施形態の変形例に係る免疫クロマト試験用具を説明する。
【0053】
第3実施形態の変形例に係る免疫クロマト試験用具にあっては、図13〜図15に示されるように、上部ケーシング21の観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dの免疫クロマト試験片10に対向する端部だけでなく、縁部25a〜25dの側面部にも、遮光層41が形成されている。
【0054】
このように、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dの側面部にも遮光層41が形成されることにより、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dに測定光の一部が入射するのを抑制して、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dから免疫クロマト試験片10に向けて光が出射するのを確実に防ぐことができる。
【0055】
また、万が一、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dに測定光の一部が入射した場合においても、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dの免疫クロマト試験片10に対向する端部に遮光層41が形成されているので、入射した測定光の一部が散乱光、迷光として免疫クロマト試験片10の表面に照射されるのを防止することができる。
【0056】
次に、図16〜図18に基づいて、本発明の第3実施形態の更なる変形例に係る免疫クロマト試験用具を説明する。
【0057】
第3実施形態の更なる変形例に係る免疫クロマト試験用具にあっては、図16〜図18に示されるように、上部ケーシング21の下面(免疫クロマト試験片10に対向する面)の略全体にわたって遮光層41が形成されている。
【0058】
このように、上部ケーシング21の下面の略全体にわたって遮光層41が形成されることにより、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dに測定光の一部が入射するのを抑制して、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dから免疫クロマト試験片10に向けて光が出射するのをより一層確実に防ぐことができる。また、万が一、観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dに測定光の一部が入射した場合においても、入射した測定光の一部が散乱光、迷光として免疫クロマト試験片10の表面に照射されるのを防止することができる。
【0059】
(第4実施形態)
次に、図19〜図21に基づいて、本発明の第4実施形態に係る免疫クロマト試験用具を説明する。第4実施形態は、ケーシング20(上部ケーシング21及び下部ケーシング22)が光吸収性物質で形成されている点で第1〜第3実施形態と相違する。
【0060】
免疫クロマト試験用具1Dにあっては、ケーシング20(上部ケーシング21及び下部ケーシング22)が光吸収性物質(光不透過性物質)で形成されている。この光吸収性物質の材料としては、黒色に着色されたABS樹脂、同じく黒色に着色されたエポキシ樹脂などが用いられる。
【0061】
また、免疫クロマト試験片10は、図20及び図21に示されるように、免疫クロマト試験片10(展開層部13及び透明支持体17,32)が、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)と観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dとの間に挟まれることにより、下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分に密接して設けられている。
【0062】
このように免疫クロマト試験用具1Dでは、ケーシング20(上部ケーシング21及び下部ケーシング22)が光吸収性物質で形成されているので、縁部25a〜25dから免疫クロマト試験片10に向けて光が出射するのを防ぎ、縁部25a〜25dに入射した測定光が縁部25a〜25d内を伝わって縁部25a〜25dの端部から散乱光、迷光として免疫クロマト試験片10の表面に照射されるのを防止することができる。この結果、免疫クロマト試験片10に照射された測定光の透過光を検出し、検出した透過光に基づいて呈色パターンの吸光度を測定する場合に、免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルの形が崩れてしまうのを抑制することができ、吸光度のCV値を低く抑えて呈色の度合いを精度よく測定することができる。
【0063】
また、仕切部27も光吸収性物質により形成されるので、測定光が仕切部27の下面で反射して免疫クロマト試験片10に照射されるのを防ぐことができ、呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0064】
また、ケーシング20(上部ケーシング21及び下部ケーシング22)を光吸収性物質で形成するという構成を採用することで、縁部25a〜25dから免疫クロマト試験片10に向けて光が照射されるのを確実に防ぎ得る構成をより一層簡易且つ低コストに実現することができる。
【0065】
また、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面が下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分(下部ケーシング22の底面)に密着するので、免疫クロマト試験片10(透明支持体17)の底面と下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制され、免疫クロマト試験片10の検出部15における呈色の度合いをより一層精度よく測定することができる。
【0066】
なお、本第4実施形態の免疫クロマト試験用具1Dにおいては、ケーシング20(上部ケーシング21及び下部ケーシング22)全体を光吸収性物質で形成するように構成しているが、これに限られることなく、少なくとも観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a〜25dを光吸収性物質で形成するように構成すればよい。
【0067】
(第5実施形態)
次に、図22に基づいて、本発明の第5実施形態に係る免疫クロマト試験片の測定装置を説明する。なお、本第5実施形態においては、免疫クロマト試験用具1Aを用いるようにしているが、免疫クロマト試験用具1B〜1Dを用いるようにしてもよい。
【0068】
測定装置51は、免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)に測定光を照射する光照射手段60と、測定光の照射による免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)からの光を検出する光検出手段70とを備えている。光照射手段60は、発光素子61と、ミキシングロッド62とを有している。また、光検出手段70は、アパーチャ71と、結像レンズとしての凸レンズ73と、撮像素子としてのCCDイメージセンサ76とを有している。
【0069】
発光素子61は、発光波長の異なる複数のLED、本実施形態においては青色LED61Bと赤色LED61Rとを含んでいる。抗原抗体反応により形成されたライン状のパターン19を赤色系に呈色させた場合には、青色LED61Bを発光させる。また、抗原抗体反応により形成されたライン状のパターン19を青色系に呈色させた場合には、赤色LED61Rを発光させる。
【0070】
ミキシングロッド62は、発光素子61(青色LED61B又は赤色LED61R)から出力された光をミキシングする透明アクリル樹脂製の角柱(又は円柱)状のロッドであり、その端部に光入射面及び光出射面を有している。ミキシングロッド62の光入射面側には上述した発光素子61が配置されている。また、ミキシングロッド62の光出射面側には免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)が配置されており、詳細には、免疫クロマト試験用具1Aは、ケーシング20(上部ケーシング21)の観測用ウィンドウ25がミキシングロッド62の光出射面と重なるように、ミキシングロッド62の光出射面に対向して配置される。ミキシングロッド62の光出射面は8mm×14mmの大きさを有しており、このミキシングロッド62の光出射面の面積は、ケーシング20(上部ケーシング21)の観測用ウィンドウ25の開口面積よりも大きく設定されている。
【0071】
ミキシングロッド62の光入射面及び光出射面には、拡散手段としての拡散板63,64が、ミキシングロッド62の光入射面及び光出射面に当接した状態で、設けられている。この拡散板63,64は、乳白アクリル樹脂製である。なお、拡散板63,64を設ける代わりに、拡散手段として、ミキシングロッド62の光入射面及び光出射面そのものをスリガラス状に加工するようにしてもよい。
【0072】
発光素子61(青色LED61B又は赤色LED61R)から出力された光は、拡散板63により拡散された後にミキシングロッド62の光入射面からミキシングロッド62内に入る。ミキシングロッド62内に入った光は、ミキシングロッド62の側面で全反射されながら伝搬することによりミキシングされ、ミキシングロッド62の光出射面に達する。ミキシングロッド62の光出射面に達した光は、拡散板64により拡散された後に、ケーシング20(下部ケーシング22)の下側から測定光として、免疫クロマト試験片10の検出部15(上部ケーシング21の観測用ウィンドウ25)に向けて照射される。
【0073】
アパーチャ71は、絞り用穴部72を有しており、測定光の照射により免疫クロマト試験片10(下部ケーシング22)を透過して観測用ウィンドウ25から出た透過光は、アパーチャ71の絞り用穴部72により絞られる。凸レンズ73は、アパーチャ71の絞り用穴部72を介して入射する免疫クロマト試験片10(ケーシング20)からの透過光を結像させる。
【0074】
CCDイメージセンサ76は、受光面77を有し、この受光面77が、凸レンズ73により免疫クロマト試験片10(ケーシング20)からの透過光が結像される位置となるように配設されている。受光面77には、受光素子が1次元方向あるいは2次元方向に配置されており、CCDイメージセンサ76は、凸レンズ73により結像された像を受光面77にて撮像することにより、免疫クロマト試験片10の透過光を検出する。
【0075】
次に、検体の濃度を求める手法について説明する。まず、CCDイメージセンサ76により免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)の透過光を検出すると、CCDイメージセンサ76からの出力信号に基づいて、呈色して形成されたライン状のパターン19の吸光度を求める。詳細には、CCDイメージセンサ76からの出力信号強度とCCDイメージセンサ76の受光素子(チャンネル)位置とに基づいて、図23に示されるような、免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルを作成する。このとき、免疫クロマト試験用具1Aは、散乱光、迷光が観測用ウィンドウ25を成形する縁部25a,25cの端部から免疫クロマト試験片10の表面に照射されるのが防止されているので、免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルの形が崩れることはない。また、免疫クロマト試験用具1Aは、免疫クロマト試験片10の底面が下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分に密着し、免疫クロマト試験片10の底面と下部ケーシング22の免疫クロマト試験片10を挟んで観測用ウィンドウ25とは反対側に位置する部分との間に間隙が形成されるのが抑制されているので、測定光が減光して免疫クロマト試験片10の透過光の吸光プロファイルにむらが生じることはない。
【0076】
そして、作成された吸光プロファイルにおける免疫クロマト試験片10の呈色していない部分に相当する位置の出力信号強度T0、呈色した部分(ライン状のパターン19)に相当する位置の出力信号強度Tiとして、下記(1)式に基づいて吸光度ABSを算出する。
ABS=log(T0/Ti) ……… (1)
吸光度ABSが算出されると、吸光度ABSから、予め作成された検量特性線を参照して検体中に含まれる抗体又は抗原の総量(濃度)を求める。
【0077】
なお、吸光度の算出に関して、作成された吸光プロファイルにおける免疫クロマト試験片の呈色していない部分に相当する位置の平均出力信号強度Ta0、呈色した部分(ライン状のパターン)に相当する位置の平均出力信号強度Taiとして、下記(2)式に基づいて吸光度ABSを算出するようにしてもよい。
ABS=log(Ta0/Tai) ……… (2)
【0078】
このように、測定装置51では、上述したような構成の光照射手段60と光検出手段70とを有しているので、免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)からの測定光の透過光に基づいて、免疫クロマト試験片10の検出部15の呈色の度合いを精度よく測定することができる。この結果、検体中に含まれる抗原又は抗体の総量(濃度)を適切に測定することができる。
【0079】
また、測定装置51にあっては、光照射手段60は、発光素子61(青色LED61B又は赤色LED61R)と、ミキシングロッド62とを有し、ミキシングロッド62から出射した光を測定光として免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)に照射し、光検出手段70は、凸レンズ73と、CCDイメージセンサ76とを有し、CCDイメージセンサ76により免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)からの透過光を検出する。これにより、発光素子61から出力された光はミキシングロッド62によりミキシングされて免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)に照射されるので、発光素子61からの光の減衰が抑制され、免疫クロマト試験片10に照射される光量が大きくなる。この結果、CCDイメージセンサ76による免疫クロマト試験片10(検出部15)において呈色して形成されたライン状のパターン19の検出を確実に行うことができる。また、光源として発光素子61(青色LED61B又は赤色LED61R)を用いるので、測定装置51の大型化を抑制することもできる。
【0080】
また、ミキシングロッド62の光入射面側及び光出射面側には、拡散板63,64が設けられているので、免疫クロマト試験用具1A(免疫クロマト試験片10)に照射される光が略均一化され、CCDイメージセンサ76による免疫クロマト試験片10(検出部15)におけるライン状のパターン19の検出をより一層確実に行うことができる。
【0081】
また、ミキシングロッド62の光出射面の面積は、上部ケーシング21の観測用ウィンドウ25の面積よりも大きいので、免疫クロマト試験用具1Aの観測用ウィンドウ25に対応する位置に照射される光がより一層略均一化され、CCDイメージセンサ76による免疫クロマト試験片10(検出部15)におけるライン状のパターン19の検出をより一層確実に行うことができる。
【0082】
本発明の免疫クロマト試験用具において、光照射防止手段によって得られる効果(免疫クロマト試験片における呈色の度合いを精度よく測定することができる)を確認する試験を行った。本発明による実施例1としては、濃度がそれぞれ異なるHbs抗原を、遮光シート31を有する構成の免疫クロマト試験用具1Aに100μl滴下して吸光度を測定し、この測定を複数回繰り返し、図24に示される検量特性線を作成した。これに対して、比較例1は、同じく濃度がそれぞれ異なるHbs抗原を、遮光シート31を有さない従来の免疫クロマト試験用具に100μl滴下して吸光度を測定し、この測定を複数回繰り返し、26に示される検量特性線を作成した。実験例1及び比較例1において、Hbs抗原の濃度は、各々40pg/ml、150pg/ml、300pg/mlに設定している。これらの点以外は、実施例1及び比較例1とも全く同様の構成とした。
【0083】
実施例1によれば、Hbs抗原の濃度40pg/ml、150pg/ml、300pg/ml毎おける吸光度の各CV値は、図25に示されるように、12.4%、9.4%、6.4%であった。これに対して、比較例1では、Hbs抗原の濃度40pg/ml、150pg/ml、300pg/ml毎における吸光度の各CV値は、図27に示されるように、22.8%、11.7%、19.7%であった。以上のことから、本発明の免疫クロマト試験用具による、遮光シート31を有する構成の免疫クロマト試験用具1Aによれば、吸光度のCV値が低く抑えられ、免疫クロマト試験片における呈色の度合いを精度よく測定できることが分かる。
【0084】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明の免疫クロマト試験用具及び免疫クロマト試験片の測定装置によれば、免疫クロマト試験片の呈色の度合いを精度よく測定することが可能な免疫クロマト試験用具及び免疫クロマト試験片の測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る免疫クロマト試験用具を示す上面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る免疫クロマト試験用具を示す正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る免疫クロマト試験用具を示す側面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る免疫クロマト試験用具を示す要部拡大断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る免疫クロマト試験用具を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る免疫クロマト試験用具に含まれる、透明支持体の斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る免疫クロマト試験用具を示す上面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る免疫クロマト試験用具に含まれる、上部ケーシングの底面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図10のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態の変形例に係る免疫クロマト試験用具に含まれる、上部ケーシングの底面図である。
【図14】図13のXIIII−XIIII線に沿う断面図である。
【図15】図13のXV−XV線に沿う断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態の変形例に係る免疫クロマト試験用具に含まれる、上部ケーシングの底面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う断面図である。
【図18】図16のXVIII−XVIII線に沿う断面図である。
【図19】本発明の第4実施形態に係る免疫クロマト試験用具を示す上面図である。
【図20】図19のXX− XX線に沿う断面図である。
【図21】図19のXXI−XXI線に沿う断面図である。
【図22】本発明の第5実施形態に係る免疫クロマト試験片の測定装置を示す、光学系の概略構成図である。
【図23】免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルを示す線図である。
【図24】本発明の免疫クロマト試験用具による実施例により作成された検量特性線に関する線図であり、Hbs抗原の濃度と吸光度との関係を示している。
【図25】本発明の免疫クロマト試験用具による実施例により得られた吸光度のCV値に関する図表であり、Hbs抗原の濃度と吸光度のCV値との関係を示している。
【図26】本発明の免疫クロマト試験用具の比較例により作成された検量特性線に関する線図であり、Hbs抗原の濃度と吸光度との関係を示している。
【図27】本発明の免疫クロマト試験用具の比較例により得られた吸光度のCV値に関する図表であり、Hbs抗原の濃度と吸光度のCV値との関係を示している。
【図28】従来の免疫クロマト試験用具を示す上面図である。
【図29】図28のXXVIIII−XXVIIII線に沿う断面図である。
【図30】図28のXXX−XXX線に沿う断面図である。
【図31】従来の免疫クロマト試験用具を示す要部拡大端面図である。
【図32】免疫クロマト試験片の透過光の吸光プロファイルを示す線図である。
【図33】従来の免疫クロマト試験用具を示す要部拡大端面図である。
【符号の説明】
1A〜1D…免疫クロマト試験用具、10…免疫クロマト試験片、18,32…透明支持体、20…ケーシング、21…上部ケーシング、22…下部ケーシング、25…観測用ウィンドウ、25a…観測用ウィンドウを形成する縁部、31…遮光シート、41…遮光層、51…測定装置、60…光照射手段、70…光検出手段、101…免疫クロマト試験用具、110…免疫クロマト試験片、120…ケーシング、121…上部ケーシング、122…下部ケーシング、125…観測用ウィンドウ、131…観測用ウィンドウを形成する縁部。

Claims (10)

  1. 免疫クロマト試験片と、前記免疫クロマト試験片を保持するケーシングと、を備えた免疫クロマト試験用具であって、
    前記ケーシングには、前記免疫クロマト試験片の呈色部分を露出させる観測用ウィンドウが形成され、
    前記観測用ウィンドウを形成する縁部は、前記免疫クロマト試験片に向かって傾斜して設けられており、
    前記縁部から前記免疫クロマト試験片に向けて光が照射されるのを防ぐ光照射防止手段を有していることを特徴とする免疫クロマト試験用具。
  2. 前記光照射防止手段として、前記免疫クロマト試験片と前記縁部との間に遮光部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマト試験用具。
  3. 前記免疫クロマト試験片は、前記遮光部材と前記免疫クロマト試験片とが前記ケーシングの前記免疫クロマト試験片を挟んで前記観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分と前記縁部との間に挟まれることにより、前記ケーシングの前記免疫クロマト試験片を挟んで前記観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分に密接することを特徴とする請求項2に記載の免疫クロマト試験用具。
  4. 前記前記遮光部材と前記免疫クロマト試験片との間に、水分不透過性部材が配設されていることを特徴とする請求項3に記載の免疫クロマト試験用具。
  5. 前記免疫クロマト試験片の上面には、水分不透過性材料からなる透明支持体が貼り付けられており、
    少なくとも前記透明支持体の前記縁部に対向する部分は、遮光性を有し、
    前記免疫クロマト試験片は、前記透明支持体と前記免疫クロマト試験片とが前記ケーシングの前記免疫クロマト試験片を挟んで前記観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分と前記縁部との間に挟まれることにより、前記ケーシングの前記免疫クロマト試験片を挟んで前記観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分に密接することを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマト試験用具。
  6. 前記光照射防止手段として、前記縁部の前記免疫クロマト試験片に対向する端部に遮光層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマト試験用具。
  7. 前記縁部の前記免疫クロマト試験片側の側面部に遮光層が更に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の免疫クロマト試験用具。
  8. 前記光照射防止手段として、少なくとも前記縁部が光吸収性物質で形成されたケーシングを用いることを特徴とする請求項1に記載の免疫クロマト試験用具。
  9. 前記免疫クロマト試験片は、前記ケーシングの前記免疫クロマト試験片を挟んで前記観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分と前記縁部との間に挟まれることにより、前記ケーシングの前記免疫クロマト試験片を挟んで前記観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分に密接することを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の免疫クロマト試験用具。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の免疫クロマト試験用具に備えられた免疫クロマト試験片に対して、前記ケーシングの前記免疫クロマト試験片を挟んで前記観測用ウィンドウとは反対側に位置する部分から測定光を照射する光照射手段と、
    前記測定光の照射により前記免疫クロマト試験片から前記観測用ウィンドウを通って出射する透過光を検出する光検出手段と、を有していることを特徴とする免疫クロマト試験片の測定装置。
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