JP4042750B2 - 画像処理装置、コンピュータプログラム、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、コンピュータプログラム、及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4042750B2
JP4042750B2 JP2005044442A JP2005044442A JP4042750B2 JP 4042750 B2 JP4042750 B2 JP 4042750B2 JP 2005044442 A JP2005044442 A JP 2005044442A JP 2005044442 A JP2005044442 A JP 2005044442A JP 4042750 B2 JP4042750 B2 JP 4042750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feature point
imaging
captured image
calculated
calculating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005044442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006226965A (ja
Inventor
健二 天目
剛史 森田
弘 下浦
政勝 東久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2005044442A priority Critical patent/JP4042750B2/ja
Publication of JP2006226965A publication Critical patent/JP2006226965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4042750B2 publication Critical patent/JP4042750B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、二つの撮像装置で撮像して得られた撮像画像を等しい周期で取得し、取得した撮像画像の取得周期の同期ずれを算出して撮像画像を処理する画像処理装置、該画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び画像処理方法に関する。
ステレオカメラ、二つの専用ビデオカメラ、又は二つの携帯電話カメラなどで撮像した撮像画像に基づいて、車両、人、動物などの撮像対象の三次元位置を算出して、車両、人、動物などの動きを認識又は監視するシステム(例えば、交通管制システム、防犯監視システムなど)が実用化されている。
これらのシステムでは、2つのビデオカメラの撮像時点を同期させて撮像し、撮像して得られた撮像画像夫々において、撮像対象に対応する特徴点を抽出し、抽出した特徴点の座標に基づいて、撮像対象の三次元位置を算出する。
しかしながら、従来のシステムにあっては、2つのビデオカメラで撮像して得られた撮像画像を同期させて取得するためには、同期回路が必要となり、画像処理装置のコストが高くなる。また、撮像画像の取得周期が当初同期している場合であっても、経年変化などにより同期がずれる場合もあった。さらに、取得周期の同期がなされていない2つのビデオカメラを用いて、撮像対象の三次元位置を算出することはできなかった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面と、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線との交点に基づいて、前記第1撮像画像で前記第3特徴点に対応する対応点を特定し、前記第1特徴点、第2特徴点、対応点、及び異なる撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出することにより、撮像画像の取得周期の同期が取れていない場合に、同期ずれを算出することができる画像処理装置、該画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、複数の取得周期に亘って算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出することにより、同期ずれを精度良く算出することができる画像処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、複数の撮像対象毎に算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出することにより、同期ずれを精度良く算出することができる画像処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、算出された平面と直線との間の角度を算出し、複数の取得周期に亘って同期ずれを複数回算出する都度、算出した角度に対応する重み付け値を、算出した同期ずれに乗じて重み付けした同期ずれを算出することにより、撮像対象の移動方向に拘わらず、同期ずれを精度良く算出することができる画像処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、算出された平面と直線との間の角度を算出し、複数の撮像対象毎に同期ずれを複数回算出する都度、算出した角度に対応する重み付け値を、算出した同期ずれに乗じて重み付けした同期ずれを算出することにより、撮像対象の移動方向に拘わらず、同期ずれを精度良く算出することができる画像処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、異なる撮像時点の第1撮像画像で撮像対象に対応する第4特徴点及び第5特徴点を抽出し、前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第6特徴点を抽出し、前記第4特徴点及び第5特徴点の座標、前記第1撮像画像の撮像周期、並びに算出された同期ずれに基づいて、前記第6特徴点に対応する対応点を算出し、該対応点の座標及び前記第6特徴点の座標に基づいて、前記撮像対象の三次元位置を算出することにより、撮像画像の取得周期の同期が取れていない場合であっても、撮像対象の三次元位置を算出することができる画像処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面と、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線との交点に基づいて、前記撮像対象の三次元位置を算出することにより、夫々の撮像装置で撮像された撮像画像の取得周期の同期が取れていない場合であっても、撮像対象の三次元位置を算出することができる画像処理装置、該画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び画像処理方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、異なる撮像時点の第1撮像画像で撮像対象に対応する特徴点を抽出し、抽出された特徴点に基づいて、前記撮像対象が略直線移動するか否かを判定することにより、確実に同期ずれを算出することができる画像処理装置を提供することにある。
第1発明に係る画像処理装置は、二つの撮像装置で繰り返し撮像して得られた撮像画像を等しい周期で取得し、取得した撮像画像を処理する画像処理装置において、第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像に基づいて、共通の撮像対象に対応する特徴点を抽出する抽出手段を有し、該抽出手段は、異なる撮像時点の第1撮像画像で前記撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出するようにしてあり、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段と、算出された平面と直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定する特定手段と、前記第1撮像画像での前記第1特徴点及び対応点の第1距離、並びに前記第1特徴点及び第2特徴点の第2距離を算出する距離算出手段と、算出された第1距離及び第2距離、並びに前記異なる撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出する同期ずれ算出手段とを備えることを特徴とする。
発明に係る画像処理装置は、第1発明において、前記同期ずれ算出手段は、複数の取得周期に亘って前記同期ずれを複数回算出し、算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出するようにしてあることを特徴とする。
発明に係る画像処理装置は、第1発明において、前記同期ずれ算出手段は、複数の撮像対象毎に前記同期ずれを複数回算出し、算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出するようにしてあることを特徴とする。
第4明に係る画像処理装置は、第1発明において、前記平面算出手段で算出された平面及び前記直線算出手段で算出された直線の間の角度を算出する角度算出手段と、前記角度に応じた重み付け値を記憶する記憶手段とを備え、前記同期ずれ算出手段は、複数の取得周期に亘って前記同期ずれを複数回算出するように構成してあり、前記同期ずれを算出する都度、前記角度算出手段で算出した角度に対応する重み付け値を算出した同期ずれに乗じ、重み付けした同期ずれを算出するように構成してあることを特徴とする。
また、第5明に係る画像処理装置は、第明において、前記平面算出手段で算出された平面及び前記直線算出手段で算出された直線の間の角度を算出する角度算出手段と、前記角度に応じた重み付け値を記憶する記憶手段とを備え、前記同期ずれ算出手段は、複数の撮像対象毎に前記同期ずれを複数回算出するように構成してあり、前記同期ずれを算出する都度、前記角度算出手段で算出した角度に対応する重み付け値を算出した同期ずれに乗じ、重み付けした同期ずれを算出するように構成してあることを特徴とする。
第6発明に係る画像処理装置は、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記抽出手段は、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第4特徴点及び第5特徴点を抽出し、前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第6特徴点を抽出し、前記第1撮像画像での前記第4特徴点及び第5特徴点の座標、前記取得周期、並びに算出された同期ずれに基づいて、前記第6特徴点に対応する対応点を算出するようにしてあり、前記第1撮像画像での前記対応点の座標及び前記第2撮像画像での前記第6特徴点の座標に基づいて、前記撮像対象の三次元位置を算出する三次元位置算出手段を備えることを特徴とする。
第7発明に係る画像処理装置は、二つの撮像装置で繰り返し撮像して得られた撮像画像を等しい周期で取得し、取得した撮像画像を処理する画像処理装置において、第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像に基づいて、共通の撮像対象に対応する特徴点を抽出する抽出手段を有し、該抽出手段は、異なる撮像時点の第1撮像画像で前記撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出するようにしてあり、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段とを備え、算出された平面と直線との交点に基づいて前記撮像対象の三次元位置を算出するようにしてあることを特徴とする。
第8発明に係る画像処理装置は、第1発明乃至第7発明のいずれかにおいて、前記抽出手段は、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する少なくとも三つの特徴点を抽出し、抽出された特徴点に基づいて、前記撮像対象が略直線移動するか否かを判定する判定手段を備えることを特徴とする。
第9発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で繰り返し撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像を等しい周期で取得し、取得した第1撮像画像及び第2撮像画像を処理させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点、並びに第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出する抽出手段と、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段と、算出された平面と直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定する特定手段と、前記第1撮像画像での前記第1特徴点及び対応点の第1距離、並びに前記第1特徴点及び第2特徴点の第2距離を算出する距離算出手段と、算出された第1距離及び第2距離、並びに前記異なる撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出する同期ずれ算出手段として機能させることを特徴とする。
第10発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で繰り返し撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像を等しい周期で取得し、取得した第1撮像画像及び第2撮像画像を処理させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点、並びに第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出する抽出手段と、前記第1特徴点、第2特徴点、及び前記第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段と、算出された平面と直線との交点に基づいて前記撮像対象の三次元位置を算出する三次元位置算出手段として機能させることを特徴とする。
第11発明に係る画像処理方法は、第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で繰り返し撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像を等しい周期で取得し、取得した第1撮像画像及び第2撮像画像を処理する画像処理方法において、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出し、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出し、算出された平面と直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定し、前記第1撮像画像での前記第1特徴点及び対応点の第1距離、並びに前記第1特徴点及び第2特徴点の第2距離を算出し、算出された第1距離及び第2距離、並びに前記異なる撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出することを特徴とする。
第12発明に係る画像処理方法は、二つの撮像装置で繰り返し撮像して得られた撮像画像を等しい周期で取得し、取得した撮像画像を処理する画像処理方法において、第1の撮像装置で撮像して得られた異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、第2の撮像装置で撮像して得られた第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出し、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出し、算出された平面と直線との交点に基づいて前記撮像対象の三次元位置を算出することを特徴とする。
第1発明、第9発明及び第11発明にあっては、移動する撮像対象を第1の撮像装置で撮像して得られた異なる撮像時点の第1撮像画像(例えば、取得周期をΔとすると、撮像時点が時刻t及び時刻t+Δの第1撮像画像)で前記撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、第2の撮像装置で撮像して得られた第2撮像画像(例えば、第1撮像画像との取得周期の同期ずれをδとすると、撮像時点が時刻t+δの第2撮像画像)で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出する。特徴点は、撮像画像の画素が有する輝度、色相、彩度のうちの少なくとも1つ以上に基づいてエッジを抽出することに抽出する。抽出された第1特徴点及び第2特徴点の座標位置、並びに前記第1の撮像装置のレンズ中心の座標位置の3点により定まる平面を算出する。抽出された第3特徴点の座標位置及び前記第2の撮像装置のレンズ中心の座標位置の2点により定まる直線を算出する。前記特定手段は、算出された平面と直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定する。特定された対応点は、時刻t+δに撮像したならば得られる第1撮像画像での撮像対象に対応する特徴点となる。前記第1撮像画像での前記第1特徴点と対応点との第1距離と、前記第1撮像画像での前記第1特徴点と第2特徴点との第2距離との比は、同期ずれδと取得周期Δとの比に略等しい。前記第1距離、第2距離、前記異なる撮像時点の時間差(取得周期Δ)に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれδを算出する。
発明にあっては、複数の取得周期に亘って前記同期ずれを複数回算出し、算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出する。撮像対象の移動速度が小さい場合であっても、所定の時間に亘って同期ずれを算出する。
発明にあっては、複数の撮像対象(例えば、一つの車両における複数の注目点、又は複数の車両など)毎に前記同期ずれを複数回算出し、算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出する。
第4発明にあっては、複数の取得周期に亘って同期ずれを複数回算出する場合に、その都度算出される平面と直線との間の角度を算出する。角度の大小に応じて重み付け値を定めておき、算出された複数の同期ずれに前記角度に応じた重み付け値を乗じる。前記平面と直線との間の角度が小さいほど、同期ずれδの変動に対する第1撮像画像での対応点の位置が大きく変動するため、前記対応点に基づいて算出される同期ずれの値の誤差が大きくなる。前記角度に応じて算出された同期ずれに重み付けをすることにより、誤差の大きい値を除外し、誤差の少ない値を頻度多く用いる。
また、第5発明にあっては、複数の撮像対象毎に同期ずれを複数回算出する場合に、その都度算出される平面と直線との間の角度を算出する。角度の大小に応じて重み付け値を定めておき、算出された複数の同期ずれに前記角度に応じた重み付け値を乗じる。前記平面と直線との間の角度が小さいほど、同期ずれδの変動に対する第1撮像画像での対応点の位置が大きく変動するため、前記対応点に基づいて算出される同期ずれの値の誤差が大きくなる。前記角度に応じて算出された同期ずれに重み付けをすることにより、誤差の大きい値を除外し、誤差の少ない値を頻度多く用いる。
第6発明にあっては、異なる撮像時点の第1撮像画像(例えば、撮像時点が時刻t及び時刻t+Δの第1撮像画像)で撮像対象に対応する第4特徴点及び第5特徴点を抽出し、 前記第2撮像画像(例えば、撮像時点が時刻t+δの第2撮像画像)で前記撮像対象に対応する第6特徴点を抽出する。抽出した第4特徴点及び第5特徴点の前記第1撮像画像での座標、該第1撮像画像の取得周期Δ、並びに算出された同期ずれδに基づいて、前記第6特徴点に対応する対応点を算出する。例えば、前記対応点は、取得周期Δから同期ずれδを減じた値に前記第4特徴点の座標を乗じた第1値と、同期ずれδに前記第5特徴点の座標を乗じた第2値とを加算した値を取得周期Δで除することにより算出する。算出された対応点の前記第1撮像画像での座標及び前記第6特徴点の前記第2撮像画像での座標に基づいて、前記撮像対象の三次元位置を算出する。
第7発明、第10発明及び第12発明にあっては、移動する撮像対象を第1の撮像装置で撮像して得られた異なる撮像時点の第1撮像画像(例えば、取得周期をΔとすると、撮像時点が時刻t及び時刻t+Δの第1撮像画像)で前記撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、第2の撮像装置で撮像して得られた第2撮像画像(例えば、第1撮像画像との取得周期の同期ずれをδとすると、撮像時点が時刻t+δの第2撮像画像)で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出する。特徴点は、撮像画像の画素が有する輝度、色相、彩度のうちの少なくとも1つ以上に基づいてエッジを抽出することに抽出する。抽出された第1特徴点及び第2特徴点の座標位置、並びに前記第1の撮像装置のレンズ中心の座標位置の3点により定まる平面を算出する。抽出された第3特徴点の座標位置及び前記第2の撮像装置のレンズ中心の座標位置の2点により定まる直線を算出する。算出された平面と直線との交点は、第2の撮像装置で時刻t+δに撮像された撮像対象の位置であり、第1の撮像装置で時刻t+δに撮像された場合の前記撮像対象の位置である。すなわち、前記交点は、第1の撮像装置及び第2の撮像装置で、同時刻t+δに撮像したならば得られる撮像対象の三次元位置となる。
第8発明にあっては、異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する少なくとも三つの特徴点を抽出する。抽出した二つの特徴点で定められる直線と、他の一つの特徴点との距離を所定の閾値と比較し、前記距離が閾値以下の場合は、前記撮像対象が略直線移動すると判定する。
第1発明、第9発明及び第11発明にあっては、撮像時点が異なる二つの第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、前記第1撮像画像との間で同期ずれが生じている第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、抽出された第1特徴点及び第2特徴点の座標位置、並びに前記第1の撮像装置のレンズ中心の座標位置の3点により定まる平面と、抽出された第3特徴点の座標位置及び前記第2の撮像装置のレンズ中心の座標位置の2点により定まる直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定し、前記第1特徴点、第2特徴点、対応点、及び第1撮像画像の撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出することにより、撮像画像の取得周期の同期が取れていない場合に、同期ずれを算出することができる。
発明にあっては、複数の取得周期に亘って算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出することにより、撮像対象の移動速度に拘わらず、同期ずれを精度良く算出することができる。
発明にあっては、複数の撮像対象毎に算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出することにより、同期ずれを精度良く算出することができる。
第4発明にあっては、複数の取得周期に亘って同期ずれを複数回算出する都度前記平面と直線との間の角度を算出し、算出した角度に応じた重み付け値を算出された同期ずれに乗じて同期ずれに重み付けをすることにより、誤差の大きい値を除外し、誤差の少ない値を頻度多く用いることができ、撮像対象の移動方向に拘わらず、同期ずれを精度良く算出することができる。
また、第5発明にあっては、複数の撮像画像毎に同期ずれを複数回算出する都度前記平面と直線との間の角度を算出し、算出した角度に応じた重み付け値を算出された同期ずれに乗じて同期ずれに重み付けをすることにより、誤差の大きい値を除外し、誤差の少ない値を頻度多く用いることができ、撮像対象の移動方向に拘わらず、同期ずれを精度良く算出することができる。
第6発明にあっては、抽出した第4特徴点及び第5特徴点の座標、前記第1撮像画像の撮像周期、並びに算出された同期ずれに基づいて、前記第6特徴点に対応する対応点を算出し、該対応点の座標及び前記第6特徴点の座標に基づいて、前記撮像対象の三次元位置を算出することにより、撮像画像の取得周期の同期が取れていない場合であっても、撮像対象の三次元位置を算出することができる。
第7発明、第10発明及び第12発明にあっては、撮像時点が異なる二つの第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、前記第1撮像画像との間で同期ずれが生じている第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面と、前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線との交点に基づいて、前記撮像対象の三次元位置を算出することにより、撮像画像の取得周期の同期が取れていない場合であっても、撮像対象の三次元位置を算出することができる。
第8発明にあっては、撮像対象が略直線移動するか否かを判定し、前記撮像対象が略直線移動する場合に、同期ずれを算出することにより、確実に同期ずれを算出することができる。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概要を示す模式図である。図において、1及び2は車両、歩行者などの撮像対象を撮像するビデオカメラである。ビデオカメラ1、2夫々は、略同一高さであって水平方向に適長の距離を隔てて道路付近に設置されてあり、道路付近の共通する撮像対象を撮像するようにしてある。ビデオカメラ1、2には画像処理装置3を接続してある。
ビデオカメラ1、2夫々は撮像周期Δが略33ms(又はその整数倍)であり、毎秒30フレームの割合で1フレーム分の撮像画像を撮像する。ビデオカメラ1、2は、撮像して得られた画像データを画像処理装置3へ送信する。また、ビデオカメラ1、2の撮像時点は同期しておらず、ビデオカメラ1に対してビデオカメラ2は、同期ずれδ(最大で略撮像周期Δに等しい値)を有する。
インタフェース部31は、ビデオカメラ1、2に対する指令の転送、ビデオカメラ1、2からの画像データの転送などを行い、ビデオカメラ1、2から入力された画像データを第1画像メモリ32、第2画像メモリ33にフレーム単位で夫々記憶する。画像処理装置3は、ビデオカメラ1、2各々で撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像を毎秒30フレームの割合、すなわち、撮像周期Δに等しい取得周期Δで取得するが、第1撮像画像と第2撮像画像との取得時点は同期しておらず、同期ずれδ(最大で略取得周期Δに等しい値)を有しながら取得した第1撮像画像及び第2撮像画像を、両撮像画像の取得時点(この場合は撮像時点に等しい)とともに画像メモリ32、33夫々に記憶する。
図2は画像メモリ32、33に記憶された撮像画像を示す概念図である。撮像周期(取得周期)をΔ、ビデオカメラ1、2の撮像時点の同期ずれをδとすると、第1画像メモリ32は、時刻t、t+Δ、…に撮像された1フレーム分の第1撮像画像を記憶し、第2画像メモリ33は、時刻t、t+Δ、…からδだけずれた時刻t+δ、t+Δ+δ、…に撮像された1フレーム分の第2撮像画像を記憶している。第1撮像画像、第2撮像画像における特徴点At、At+Δ、Bt+δについては後述する。
記録部36は、本発明のコンピュータプログラムPGを記録したCD−ROM361が挿入されることにより、CD−ROM361に記録されたコンピュータプログラムPGをRAM34に記憶する。CPU38は、RAM34に記憶されたコンピュータプログラムPGを実行する。コンピュータプログラムPGは、CPU38で実行されることにより、画像処理装置3の処理を実現する。
具体的には、CD−ROM361に記録したコンピュータプログラムPGがRAM34に読み込まれ、読み込まれたコンピュータプログラムPGをCPU38で実行することにより、画像処理装置3は、後述する特徴点抽出処理、直線移動判定処理、平面算出処理、直線算出処理、対応点特定処理、距離算出処理、同期ずれ算出処理、角度算出処理、及び三次元位置算出処理などの処理を実現する。
記憶部37は、コンピュータプログラムPGをCPU38で実行することにより、算出された同期ずれ、角度算出処理で算出された角度に対応した重み付けなどを記憶している。
入出力部35は、キーボード、マウス、ディスプレイなどを備え、画像処理装置3に対する入力操作、コンピュータプログラムPGの導入操作を行うことができるとともに、画像処理装置3で処理された処理結果の表示などを行う。
特徴点抽出処理は、第1画像メモリ32に記憶された第1撮像画像の中から、撮像時点(例えば、時刻t、t+Δ)における第1撮像画像を読み出し、読み出した第1撮像画像夫々の全画素に対して、3×3画素マスクによるSobelフィルタでエッジを抽出し、抽出したエッジに基づくエッジ画像を生成する。特徴点抽出処理は、生成したエッジ画像を検索し、隣接する画素よりもエッジ強度が大きく、かつ、エッジ強度が所定の閾値以上であるピーク画素を抽出することにより、撮像対象Pの時刻tの位置Pt及び時刻t+Δの位置Pt+Δ夫々に対応する特徴点At、At+Δを抽出する。
特徴点抽出処理は、同様に、第2画像メモリ33に記憶された第2撮像画像の中から、撮像時点(例えば、時刻t+δ)における1フレーム分の第2撮像画像を読み出し、読み出した第2撮像画像から同一撮像対象Pの時刻t+δにおける位置Pt+δに対応する特徴点Bt+δを抽出する。例えば、撮像対象が車両である場合、エッジ画像に基づいて、ナンバープレートの矩形を切り出し、その四隅夫々を特徴点とすることができる。
直線移動判定処理は、少なくとも三つの撮像時点(例えば、時刻t、t+Δ、t+2Δ)の第1撮像画像夫々で抽出された同一撮像対象に対応する特徴点(例えば、ナンバープレートの四隅のうちの1点)A11、A12、A13の第1撮像画像での座標に基づき、撮像対象が略直線移動をしているか否かを判定する。具体的には、直線移動判定処理は、特徴点A11及びA13で定まる直線と、特徴点A12との距離rを算出し、算出した距離rが記憶部37に記憶され、予め定められた閾値THr以下である場合には、撮像対象が略直線移動をするものと判定する。なお、直線移動判定処理は、後述する同期ずれ算出処理で同期ずれを算出する場合に、撮像対象が略直線移動をしているか否かを判定し、略直線移動している場合に、同期ずれ算出処理で同期ずれを算出するようにすることができる。また、後述する三次元位置算出処理で撮像対象の三次元位置を算出する場合に、撮像対象が略直線移動をしているか否かを判定することもできる。
図3は撮像対象の略直線移動を判定する例を示す概念図である。第1撮像画像において、撮像時点が異なる特徴点A11、A12、A13の第1撮像画像での座標に基づき、特徴点A11及びA13で定まる直線と、特徴点A12との距離rを算出する。距離rが小さいほど、撮像対象の移動が略直線であるということができ、算出された距離rと予め定められた閾値THrとを比較することにより、撮像対象の略直線移動を判定する。
平面算出処理は、撮像時点(例えば、時刻t、t+Δ)の第1撮像画像で抽出された同一撮像対象に対応する特徴点At、At+Δのカメラ座標における座標と、ビデオカメラ1のレンズ中心との3点で定まる平面Sを算出する。この場合、撮像対象の時刻t、t+Δの位置をPt、Pt+Δとすると、Pt、Pt+Δ夫々は算出された平面上にある。
直線算出処理は、撮像時点(例えば、時刻t+δ)の第2撮像画像で抽出された同一撮像対象に対応する特徴点Bt+δのカメラ座標における座標と、ビデオカメラ2のレンズ中心との2点で定まる直線L2を算出する。
また、直線算出処理は、平面Sと直線L2との交点の座標と、ビデオカメラ1のレンズ中心とで定まる直線L1を算出する。
対応点特定処理は、カメラ座標における第1撮像画面に直線L1が交差する点の座標を算出し、算出した座標を第1撮像画像における座標に変換することにより、時刻t+δに撮像された第2撮像画像の特徴点Bt+δに対応する第1撮像画像における対応点At+δを特定する。対応点At+δは、時刻t+δにおいて撮像対象Pt+δをビデオカメラ1で撮像したならば得られる第1撮像画像での特徴点である。
図4は特徴点及び対応点の関係を示す説明図である。図において、OA、OBは、夫々ビデオカメラ1、2のレンズ中心である。第1撮像画像において、撮像対象Pの時刻tの位置Pt及び時刻t+Δの位置Pt+Δ夫々に対応する特徴点At、At+Δを抽出する。一方、第2撮像画像において、同一撮像対象Pの時刻t+δにおける位置Pt+δに対応する特徴点Bt+δを抽出する。
撮像対象Pの時刻t+δにおける位置Pt+δと、ビデオカメラ1のレンズ中心OAとにより定まる直線が、第1撮像画像面と交差する点は、特徴点Bt+δに対応する対応点At+δである。撮像周期Δは比較的短い時間であるため、時刻tから時刻t+Δまでの撮像対象は、略直線上を移動すると考えられ、撮像対象は、位置Pt、Pt+Δで定まる直線上を移動する。このため、特徴点At、At+Δ、レンズ中心OAで定まる平面と、特徴点Bt+δ、レンズ中心OBで定まる直線との交点Pt+δは、撮像対象の時刻t+δでの位置となる。
また、撮像対象の位置Pt+δをビデオカメラ1で撮像した場合、直線AtAt+Δ上に撮像点である対応点At+δが得られる。従って、同期ずれδは、δ=Δ×(線分At+δAtの長さ/線分At+ΔAtの長さ)で算出することができる。
距離算出処理は、特徴点At、特徴点At+Δ、対応点At+δの第1撮像画像における座標に基づいて、特徴点Atと対応点At+δとの第1距離d1、特徴点Atと特徴点At+Δとの第2距離d2を算出する。
同期ずれ算出処理は、距離算出処理で算出された第1距離d1、第2距離d2、及び撮像周期Δに基づいて、同期ずれδ(δ=Δ×(d1/d2))を算出し、算出した同期ずれδを記憶部37へ記憶する。
ここで、同期ずれδの算出方法について具体的に説明する。ワールド座標系(例えば、道路の座標系など)を(X′、Y′、Z′)、第1撮像画像における座標を(xL、yL)、第2撮像画像における座標を(xR、yR)とすると、数1で表される式が成立する。
Figure 0004042750
ここで、aLX(t+δ)、bLX(t+δ)、cLX(t+δ)は、既知の値であるカメラパラメータ(焦点距離、ワールド座標系とカメラ座標系との間のピッチ角、ロール角、ヨー角)、及び撮像時刻がt+δにおける対応点At+δのxL座標の関数であり、aLY(t+δ)、bLY(t+δ)、cLY(t+δ)は、既知の値であるカメラパラメータ、及び撮像時刻がt+δにおける対応点At+δのyL座標の関数である。また、aRX(t+δ)、bRX(t+δ)、cRX(t+δ)は、カメラパラメータ、及び撮像時刻がt+δにおける特徴点Bt+δのxR座標により定まる既知の値であり、aRY(t+δ)、bRY(t+δ)、cRY(t+δ)は、カメラパラメータ、及び撮像時刻がt+δにおける特徴点Bt+δのyR座標により定まる既知の値である。また、ΔX′、ΔY′、ΔZ′は、ビデオカメラ2のビデオカメラ1に対する相対位置であり既知の値である。
また、対応点At+δの座標(xL、yL)は、数2で表される式で推定される。数2の式では、撮像時刻t、t+Δの特徴点の座標は既知の値であるから、対応点At+δの座標(xL、yL)は、未知数である同期ずれδの関数となる。
Figure 0004042750
以上から、数1の式(1)、(2)、(3)、(4)は、いずれも未知数であるδ、X′(t+δ)、Y′(t+δ)、Z′(t+δ)の数式となる。
同期ずれ算出処理は、数1の式(1)、(2)、(3)のδにk×Δ/1000(k=1、2…1000)を代入し、X′(t+δ)、Y′(t+δ)、Z′(t+δ)を算出し、算出したX′(t+δ)、Y′(t+δ)、Z′(t+δ)を数1の式(4)に代入して、代入した値が最小値になるδを同期ずれとして算出する。なお、代入するδは、撮像周期Δの1/1000の整数倍としたが、これに限定されるものではなく、適宜変更することができる。
また、同期ずれ算出処理は、複数の撮像対象(例えば、一つの車両の複数の注目点、又は複数の車両など)について複数回算出された同期ずれ値から同期ずれの平均値、最頻値、中央値などを算出し、算出した同期ずれδを記憶部37へ記憶する。また、同期ずれ算出処理は、複数の撮像周期(例えば、1秒間、10秒間など)の間に複数回算出された同期ずれ値から同期ずれの平均値、最頻値、中央値などを算出し、算出した同期ずれδを記憶部37へ記憶する。
また、同期ずれ算出処理は、平均値、最頻値、中央値などを算出する代わりに、重み付け平均値を算出してもよい。すなわち、同期ずれを算出する都度、角度算出処理で算出された角度に対応する重み付け値を算出された同期ずれ夫々に乗じることにより重み付けをし、重み付けされた同期ずれ値の総和を、夫々の同期ずれに乗じた重み付け値の総和で割ることにより、同期ずれの重み付け平均値を算出し、算出した同期ずれδを記憶部37へ記憶する。
角度算出処理は、平面算出処理で算出された平面Sと、直線算出処理で算出された直線L2とのなす角度(0〜90°)を算出する。
図5は同期ずれの重み付けの例を示す説明図である。ビデオカメラ1、2が同じ高さで左右平行に設置されている場合、平面Sは、第1撮像画像及び第2撮像画像における走査線を含む水平面と一致するため、平面Sと直線L2とのなす角度αは、走査線を含む水平面と撮像対象の移動方向とのなす角度αで表すことができる。図に示すように、重み付け値は、角度αが0から90°に変化するに応じて大きい値を設定してある。
角度αが小さい場合は(例えばα1)、同期ずれδの変動に応じて、対応点A21の位置は移動方向に対して大きく変化する。一方、角度αが大きい場合は(例えばα3)、同期ずれδの変動に応じて、対応点A23の位置変化は移動方向に対して大きくない。従って、角度αの大小に応じて、同期ずれの重み付けを行うことにより、同期ずれの誤差が大きいものを除外するとともに、誤差が小さいものの度数を増して、算出する同期ずれの精度を良くする。
例えば、対応点A21、A22、A23夫々に対応して算出された同期ずれをδ21、δ22、δ23とし、対応する角度α1、α2、α3が夫々0〜15°未満、15〜75°未満、75〜90°の範囲にあるとする。角度が、0〜15°未満、15〜75°未満、75〜90°夫々の範囲に対応する重み付け値は、0、1、2である。従って、3つの対応点A21、A22、A23夫々で算出された同期ずれδ21、δ22、δ23夫々に、0、1、2夫々を乗じて重み付けをし、重み付けされた同期ずれ値の総和を、夫々の同期ずれに乗じた重み付け値の総和で割ることにより、同期ずれの重み付け平均値を算出すると、同期ずれの重み付け平均値は、(δ22+2δ23)/3となる。
三次元位置算出処理は、平面算出処理で算出された平面Sと直線算出処理で算出された直線L2との交点を算出し、該交点の位置を撮像対象の三次元位置として算出する。三次元位置算出処理は、算出した位置に基づいて三次元距離画像などの形式で入出力部35へ出力する。
三次元位置算出処理は、特徴点抽出処理で抽出された撮像対象P′の任意の時刻t及び時刻t+Δに対応する第1撮像画像における特徴点A′t、特徴点A′t+Δ、撮像周期Δ、同期ずれδに基づいて、撮像対象P′の撮像時刻t+δに対応する第1撮像画像における対応点A′t+δを、A′t+δ={(Δ―δ)×A′t+δ×A′t+Δ}/Δにより算出する。三次元位置算出処理は、特徴点A′t+δ、B′t+δ、から撮像対象P′の三次元位置を算出する。
図6はステレオ画像による位置算出の例を示す説明図である。図に示すように、カメラ座標系を(X、Y、Z)、ビデオカメラ1、2のレンズ中心を夫々OA、OB、ビデオカメラ1、2の離隔距離をh、ビデオカメラ1、2の焦点距離をf、第1撮像画像の座標系を(XL、YL)、第2撮像画像の座標系を(XR、YR)、特徴点A′t+δの第1撮像画像における座標を(xL、yL)、特徴点B′t+δの第2撮像画像における座標を(xR、yR)とすると、三次元位置算出処理は、カメラ座標における撮像対象P′の位置(x、y、z)を数3で表される式に基づいて算出する。
Figure 0004042750
また、三次元位置算出処理は、数2で表される式に基づいて、ワールド座標系における撮像対象P′の三次元位置を算出する。
Figure 0004042750
ここで、(x、y、z)は、撮像対象P′のカメラ座標系における座標、Hはビデオカメラ1、2の高さ、θはピッチ角(水平から下方向を正)、(X′、Y′、Z′)は撮像対象のワールド座標系における座標である。なお、簡単化のため、ヨー角及びロール角は、いずれも0としている。
次に、本発明に係る画像処理装置の処理手順について説明する。図7及び図8は同期ずれ算出の処理手順を示すフローチャートである。画像処理装置3は、第1画像メモリ32から撮像時点(例えば、時刻t)の第1撮像画像を読み出す(S100)。画像処理装置3は、読み出した第1撮像画像で、撮像対象に対応する特徴点Atを抽出する(S101)。画像処理装置3は、読み出した第1撮像画像の全画素を終了したか否かを判定し(S102)、全画素を終了した場合(S102でYES)、画像処理装置3は、所定数の撮像画像を読み出したか否かを判定する(S103)。所定数の撮像画像を読み出していない場合(S103でNO)、画像処理装置3は、ステップS100以降の処理を続け、異なる撮像時点(例えば、時刻t+Δ、t+2Δ)の第1撮像画像を読み出す。
全画素を終了していない場合(S102でNO)、画像処理装置3は、ステップS101以降の処理を続け、他の撮像対象に対応する特徴点を抽出する。所定数の撮像画像を読み出した場合(S103でYES)、画像処理装置3は、異なる撮像時点(例えば、時刻t、t+Δ、t+2Δ)の第1撮像画像で、抽出した特徴点(例えば、At、At+Δ、At+2Δ)が略直線上に存在するか否かを判定することにより、撮像対象が略直線移動しているか否かを判定する(S104)。
撮像対象が略直線移動している場合(S104でYES)、画像処理装置3は、第2画像メモリ33から撮像時点が時刻t+δにおける第2撮像画像を読み出す(S105)。画像処理装置3は、読み出した第2撮像画像で、同一撮像対象に対応する特徴点Bt+δを抽出する(S106)。画像処理装置3は、読み出した第2撮像画像の全画素を終了したか否かを判定し(S107)、全画素を終了した場合(S107でYES)、画像処理装置3は、特徴点At、At+Δのカメラ座標における座標と、ビデオカメラ1のレンズ中心との3点で定まる平面Sを算出する(S108)。全画素を終了していない場合(S107でNO)、画像処理装置3は、ステップS106以降の処理を続け、第1撮像画像で撮像した他の撮像対象と同一の撮像対象に対応する特徴点を抽出する。
画像処理装置3は、特徴点Bt+δのカメラ座標における座標と、ビデオカメラ2のレンズ中心との2点で定まる直線L2を算出し(S109)、算出された平面Sと直線L2とのなす角度αを算出する(S110)。画像処理装置3は、算出された角度αに基づいて記憶部37にアクセスし、対応する重み付けを選択する(S111)。
画像処理装置3は、カメラ座標における第1撮像画面に直線L2が交差する点の座標を算出し、算出した座標を第1撮像画像における座標に変換することにより、時刻t+δに撮像された第2撮像画像の特徴点Bt+δに対応する第1撮像画像における対応点At+δを特定する(S112)。画像処理装置3は、特徴点At、特徴点At+Δ、対応点At+δの第1撮像画像における座標に基づいて、特徴点Atと対応点At+δとの第1距離d1、特徴点Atと特徴点At+Δとの第2距離d2を算出する(S113)。
画像処理装置3は、算出された第1距離d1、第2距離d2、及び撮像周期Δに基づいて、同期ずれδ(δ=Δ×(d1/d2))を算出し、算出した同期ずれに選択した重み付け値を乗じ、同期ずれを算出する(S114)。これにより、画像処理装置3は、複数の撮像対象が撮像された場合、夫々の撮像対象毎に同期ずれを算出する。画像処理装置3は、予め定められた全周期終了したか否かを判定する(S115)。一方、撮像対象が略直線移動していない場合(S104でNO)、画像処理装置3は、ステップS115以降の処理を続ける。
全周期終了していない場合(S115でNO)、画像処理装置3は、ステップS100以降の処理を続ける。全周期終了した場合(S115でYES)、画像処理装置3は、複数回算出された同期ずれに基づいて、同期ずれの平均値を算出し(S116)、処理を終了する。
図9は算出した同期ずれに基づいた三次元位置算出の処理手順を示すフローチャートである。画像処理装置3は、第1画像メモリ32から撮像時点(例えば、時刻t)の第1撮像画像を読み出す(S200)。画像処理装置3は、読み出した第1撮像画像で、撮像対象に対応する特徴点A′tを抽出する(S201)。画像処理装置3は、所定数の撮像画像を読み出したか否かを判定する(S202)。所定数の撮像画像を読み出していない場合(S202でNO)、画像処理装置3は、ステップS200以降の処理を続け、異なる撮像時点(例えば、時刻t+Δ)の第1撮像画像で、同一撮像対象に対応する特徴点(例えば、A′t+Δ)を抽出する。
所定数の撮像画像を読み出した場合(S202でYES)、画像処理装置3は、第2画像メモリ33から撮像時点が時刻t+δにおける第2撮像画像を読み出し(S203)、読み出した第2撮像画像で、同一撮像対象に対応する特徴点Bt+δを抽出する(S204)。画像処理装置3は、記憶部37から同期ずれ値を読み出し(S205)、特徴点A′t、特徴点A′t+Δ、撮像周期Δ、同期ずれδに基づいて、撮像対象P′の撮像時刻t+δに対応する第1撮像画像における対応点A′t+δを、A′t+δ={(Δ―δ)×A′t+δ×A′t+Δ}/Δにより算出する(S206)。
画像処理装置3は、特徴点A′t+δ、B′t+δ、から撮像対象P′の三次元位置を算出し(S207)、処理を終了する。
同期ずれを算出せずに抽出した特徴点に基づいて撮像対象の三次元位置を算出することも可能である。図10は三次元位置算出の処理手順を示すフローチャートである。画像処理装置3は、第1画像メモリ32から撮像時点(例えば、時刻t)の第1撮像画像を読み出す(S300)。画像処理装置3は、読み出した第1撮像画像で、撮像対象に対応する特徴点Ctを抽出する(S301)。画像処理装置3は、所定数の撮像画像を読み出したか否かを判定する(S302)。所定数の撮像画像を読み出していない場合(S302でNO)、画像処理装置3は、ステップS300以降の処理を続け、異なる撮像時点(例えば、時刻t+Δ)の第1撮像画像で、同一撮像対象に対応する特徴点(例えば、Ct+Δ)を抽出する。
所定数の撮像画像を読み出した場合(S302でYES)、画像処理装置3は、第2画像メモリ33から撮像時点が時刻t+δにおける第2撮像画像を読み出し(S303)、読み出した第2撮像画像で、同一撮像対象に対応する特徴点Et+δを抽出する(S304)。画像処理装置3は、特徴点Ct、Ct+Δのカメラ座標における座標と、ビデオカメラ1のレンズ中心との3点で定まる平面Sを算出する(S305)。
画像処理装置3は、特徴点Et+δのカメラ座標における座標と、ビデオカメラ2のレンズ中心との2点で定まる直線L2を算出し(S306)、平面Sと直線L2との交点の位置を撮像対象の三次元位置として算出し(S307)、処理を終了する。
以上説明したように、本発明にあっては、撮像時点が異なる二つの第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、同期ずれが生じている第2撮像画像で同一撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、抽出した第1特徴点、第2特徴点、及びビデオカメラ1のレンズ中心により定まる平面と、第3特徴点及びビデオカメラ2のレンズ中心により定まる直線との交点に基づいて、撮像対象の三次元位置を算出することにより、撮像画像の撮像周期(取得周期)の同期が取れていない場合であっても、撮像対象の三次元位置を算出することができる。
また、第3特徴点に対応する対応点を特定し、第1特徴点、第2特徴点、対応点、及び撮像周期に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の同期ずれを算出することにより、撮像画像の撮像周期の同期が取れていない場合に、同期ずれを算出することができる。
また、複数の撮像周期に亘って算出した複数の同期ずれ、又は複数の撮像対象毎に算出した複数の同期ずれの平均値に基づいて同期ずれを算出することにより、同期ずれを精度良く算出することができる。
また、撮像対象の移動方向に応じて、算出した同期ずれに重み付けすることにより、撮像対象の移動方向に拘わらず、同期ずれを精度良く算出することができる。
また、抽出した特徴点の座標、撮像周期、及び算出した同期ずれに基づいて、抽出した特徴点に対応する対応点を算出し、対応点及び特徴点の座標に基づいて、撮像対象の三次元位置を算出することにより、撮像画像の撮像周期の同期が取れていない場合であっても、撮像対象の三次元位置を算出することができる。
上述の実施の形態においては、第1撮像画像における特徴点を抽出する場合に、撮像時点が時刻t、t+Δでの第1撮像画像を読み出す構成であったが、第1撮像画像の撮像時点は、この時点に限定されるものではない。例えば、時刻t、t+2Δ、又は時刻t、t+3Δなどであってもよい。また、第2撮像画像の撮像時点も時刻t+δに限定されるものではなく、時刻t+Δ+δなどであってもよい。また、第1撮像画像、第2撮像画像の区別は便宜上であって、いずれの撮像画像を用いてもよい。
同期ずれの算出は、ビデオカメラの特性、使用場所、使用条件などに応じて、適宜実施することが可能である。これにより、同期ずれが経時変化する場合であっても、同期ずれを把握しつつ、撮像対象の正確な三次元位置を算出することができる。
また、本発明は、道路の交通状況を把握する画像処理システム、防犯監視システム、スポーツ中継などの放送システムなど、複数のビデオカメラを用いて撮像対象を撮像するものであれば、いずれのシステムにおいても適用することが可能である。
上述の実施の形態では、複数回算出した同期ずれから平均値を算出する構成であったが、平均値に限らず、最頻値、中央値などの他の統計値を求めることも可能である。また、撮像対象の移動方向に応じて重み付けを行う構成であったが、複数の撮像対象に基づいて、同期ずれを複数回算出する場合は、夫々の撮像対象の移動方向に応じて、優先順位を設定し、優先順位の最も高いものを用いることにより、同期ずれの精度を向上させることもできる。
上述の実施の形態においては、ビデオカメラを2台備える構成であったが、ビデオカメラの数は2台に限定されるものではなく、撮像周期が同一のビデオカメラを3台以上備える場合であっても、本発明を適用することが可能である。この場合は、任意の2台を選択し、選択したビデオカメラ間の同期ずれを算出することができる。
上述の実施の形態においては、ビデオカメラ1、2の撮像周期は略33msであり、第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期も、撮像周期に等しい構成であったが、これに限定されるものではなく、ビデオカメラの撮像周期と、撮像画像の取得周期が異なる構成であってもよい。例えば、ビデオカメラ1の撮像周期、すなわち、フレームレートを毎秒30フレームとし、ビデオカメラ2のフレームレートを毎秒15フレームとし、ビデオカメラ1で撮像した第1撮像画像及びビデオカメラ2で撮像した第2撮像画像夫々を毎秒15フレームで取得する構成であってもよい。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概要を示す模式図である。 画像メモリに記憶された撮像画像を示す概念図である。 撮像対象の略直線移動を判定する例を示す概念図である。 特徴点及び対応点の関係を示す説明図である。 同期ずれの重み付けの例を示す説明図である。 ステレオ画像による位置算出の例を示す説明図である。 同期ずれ算出の処理手順を示すフローチャートである。 同期ずれ算出の処理手順を示すフローチャートである。 算出した同期ずれに基づいた三次元位置算出の処理手順を示すフローチャートである。 三次元位置算出の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1、2 ビデオカメラ
3、画像処理装置
31 インタフェース部
32 第1画像メモリ
33 第2画像メモリ
34 RAM
35 入出力部
36 記録部
37 記憶部
38 CPU

Claims (12)

  1. 二つの撮像装置で繰り返し撮像して得られた撮像画像を等しい周期で取得し、取得した撮像画像を処理する画像処理装置において、
    第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像に基づいて、共通の撮像対象に対応する特徴点を抽出する抽出手段を有し、
    該抽出手段は、
    異なる撮像時点の第1撮像画像で前記撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、
    前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出するようにしてあり、
    前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、
    前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段と、
    算出された平面と直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定する特定手段と、
    前記第1撮像画像での前記第1特徴点及び対応点の第1距離、並びに前記第1特徴点及び第2特徴点の第2距離を算出する距離算出手段と、
    算出された第1距離及び第2距離、並びに前記異なる撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出する同期ずれ算出手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記同期ずれ算出手段は、
    複数の取得周期に亘って前記同期ずれを複数回算出し、
    算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記同期ずれ算出手段は、
    複数の撮像対象毎に前記同期ずれを複数回算出し、
    算出した複数の同期ずれの平均値、最頻値、又は中央値の少なくとも一つを含む統計値に基づいて同期ずれを算出するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記平面算出手段で算出された平面及び前記直線算出手段で算出された直線の間の角度を算出する角度算出手段と、
    前記角度に応じた重み付け値を記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記同期ずれ算出手段は、
    複数の取得周期に亘って前記同期ずれを複数回算出するように構成してあり、
    前記同期ずれを算出する都度、前記角度算出手段で算出した角度に対応する重み付け値を算出した同期ずれに乗じ、
    重み付けした同期ずれを算出するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置
  5. 前記平面算出手段で算出された平面及び前記直線算出手段で算出された直線の間の角度を算出する角度算出手段と、
    前記角度に応じた重み付け値を記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記同期ずれ算出手段は、
    複数の撮像対象毎に前記同期ずれを複数回算出するように構成してあり、
    前記同期ずれを算出する都度、前記角度算出手段で算出した角度に対応する重み付け値を算出した同期ずれに乗じ、
    重み付けした同期ずれを算出するように構成してあることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記抽出手段は、
    異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第4特徴点及び第5特徴点を抽出し、
    前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第6特徴点を抽出し、
    前記第1撮像画像での前記第4特徴点及び第5特徴点の座標、前記取得周期、並びに算出された同期ずれに基づいて、前記第6特徴点に対応する対応点を算出するようにしてあり、
    前記第1撮像画像での前記対応点の座標及び前記第2撮像画像での前記第6特徴点の座標に基づいて、前記撮像対象の三次元位置を算出する三次元位置算出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 二つの撮像装置で繰り返し撮像して得られた撮像画像を等しい周期で取得し、取得した撮像画像を処理する画像処理装置において、
    第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像に基づいて、共通の撮像対象に対応する特徴点を抽出する抽出手段を有し、
    該抽出手段は、
    異なる撮像時点の第1撮像画像で前記撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、
    前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出するようにしてあり、
    前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、
    前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段と
    を備え、
    算出された平面と直線との交点に基づいて前記撮像対象の三次元位置を算出するようにしてあることを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記抽出手段は、
    異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する少なくとも三つの特徴点を抽出し、
    抽出された特徴点に基づいて、前記撮像対象が略直線移動するか否かを判定する判定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. コンピュータに、第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で繰り返し撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像を等しい周期で取得し、取得した第1撮像画像及び第2撮像画像を処理させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータを、
    異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点、並びに第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出する抽出手段と、
    前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、
    前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段と、
    算出された平面と直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定する特定手段と、
    前記第1撮像画像での前記第1特徴点及び対応点の第1距離、並びに前記第1特徴点及び第2特徴点の第2距離を算出する距離算出手段と、
    算出された第1距離及び第2距離、並びに前記異なる撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出する同期ずれ算出手段と
    して機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. コンピュータに、第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で繰り返し撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像を等しい周期で取得し、取得した第1撮像画像及び第2撮像画像を処理させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータを、
    異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点、並びに第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出する抽出手段と、
    前記第1特徴点、第2特徴点、及び前記第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出する平面算出手段と、
    前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出する直線算出手段と、
    算出された平面と直線との交点に基づいて前記撮像対象の三次元位置を算出する三次元位置算出手段と
    して機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 第1の撮像装置及び第2の撮像装置夫々で繰り返し撮像して得られた第1撮像画像及び第2撮像画像を等しい周期で取得し、取得した第1撮像画像及び第2撮像画像を処理する画像処理方法において、
    異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、
    前記第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、
    前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出し、
    前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出し、
    算出された平面と直線との交点に基づいて前記第3特徴点に対応する対応点を前記第1撮像画像で特定し、
    前記第1撮像画像での前記第1特徴点及び対応点の第1距離、並びに前記第1特徴点及び第2特徴点の第2距離を算出し、
    算出された第1距離及び第2距離、並びに前記異なる撮像時点の時間差に基づいて、前記第1撮像画像及び第2撮像画像の取得周期の同期ずれを算出することを特徴とする画像処理方法。
  12. 二つの撮像装置で繰り返し撮像して得られた撮像画像を等しい周期で取得し、取得した撮像画像を処理する画像処理方法において、
    第1の撮像装置で撮像して得られた異なる撮像時点の第1撮像画像で共通の撮像対象に対応する第1特徴点及び第2特徴点を抽出し、
    第2の撮像装置で撮像して得られた第2撮像画像で前記撮像対象に対応する第3特徴点を抽出し、
    前記第1特徴点、第2特徴点、及び第1の撮像装置のレンズ中心により定まる平面を算出し、
    前記第3特徴点及び第2の撮像装置のレンズ中心により定まる直線を算出し、
    算出された平面と直線との交点に基づいて前記撮像対象の三次元位置を算出することを特徴とする画像処理方法。
JP2005044442A 2005-02-21 2005-02-21 画像処理装置、コンピュータプログラム、及び画像処理方法 Expired - Fee Related JP4042750B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005044442A JP4042750B2 (ja) 2005-02-21 2005-02-21 画像処理装置、コンピュータプログラム、及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005044442A JP4042750B2 (ja) 2005-02-21 2005-02-21 画像処理装置、コンピュータプログラム、及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006226965A JP2006226965A (ja) 2006-08-31
JP4042750B2 true JP4042750B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=36988454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005044442A Expired - Fee Related JP4042750B2 (ja) 2005-02-21 2005-02-21 画像処理装置、コンピュータプログラム、及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4042750B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6248533B2 (ja) * 2013-10-22 2017-12-20 富士通株式会社 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP6521645B2 (ja) * 2015-01-23 2019-05-29 シャープ株式会社 画像計測装置
CN105973140A (zh) * 2016-04-29 2016-09-28 维沃移动通信有限公司 一种测量物体空间参数的方法及移动终端
JP6734940B2 (ja) * 2017-02-01 2020-08-05 株式会社日立製作所 三次元計測装置
JP2019086406A (ja) * 2017-11-07 2019-06-06 株式会社Soken 物体検知装置
WO2019186677A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 株式会社日立製作所 ロボット位置姿勢推定・三次元計測装置
JP2019215702A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 株式会社Subaru 画像処理装置
CN111425183B (zh) * 2020-02-24 2023-12-08 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种地质勘探孔位定位方法及定位机器人
CN113014816B (zh) * 2021-03-03 2022-05-27 常州微亿智造科技有限公司 飞拍拍摄触发点的确定方法和装置
CN116481434B (zh) * 2023-06-25 2023-08-15 深圳灿维科技有限公司 一种视觉检测用自定位控制方法、装置以及自定位***

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3401512B2 (ja) * 1999-03-26 2003-04-28 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 移動物体追跡装置
JP2003279315A (ja) * 2002-01-16 2003-10-02 Advanced Telecommunication Research Institute International カメラの自動校正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006226965A (ja) 2006-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4042750B2 (ja) 画像処理装置、コンピュータプログラム、及び画像処理方法
CN107438173B (zh) 视频处理装置、视频处理方法和存储介质
US9374571B2 (en) Image processing device, imaging device, and image processing method
US8417059B2 (en) Image processing device, image processing method, and program
US8928736B2 (en) Three-dimensional modeling apparatus, three-dimensional modeling method and computer-readable recording medium storing three-dimensional modeling program
JP6141079B2 (ja) 画像処理システム、画像処理装置、それらの制御方法、及びプログラム
JP5484184B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4341564B2 (ja) 対象物判定装置
JP5620990B2 (ja) 形状抽出方法及び装置、並びに寸法測定装置及び距離測定装置
KR101551026B1 (ko) 차량 검출 방법
US20200068186A1 (en) Stereo camera
JP2018156408A (ja) 画像認識撮像装置
JP2014222825A (ja) 映像処理装置および映像処理方法
JP5369873B2 (ja) 判定プログラムおよびキャリブレーション装置
JP2003304561A (ja) ステレオ画像処理装置
JP3988574B2 (ja) 画像処理装置
JP6602286B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP4871315B2 (ja) 複眼撮影装置およびその制御方法並びにプログラム
US10726528B2 (en) Image processing apparatus and image processing method for image picked up by two cameras
JP3631541B2 (ja) ステレオ画像による物体の移動追跡方法
US20190051042A1 (en) Ceiling map building method, ceiling map building device, and ceiling map building program
US20130076868A1 (en) Stereoscopic imaging apparatus, face detection apparatus and methods of controlling operation of same
JP2009239391A (ja) 複眼撮影装置およびその制御方法並びにプログラム
JP2001116545A (ja) 距離画像算出装置
JP5891751B2 (ja) 画像間差分装置および画像間差分方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees