JP4030185B2 - 改質アスファルトルーフィングおよびそれを用いた施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、改質アスファルトルーフィングおよびそれを用いた施工方法、接合方法に関する。
【0002】
【従来技術】
アスファルト防水熱工法は現在でもその防水信頼性の点から防水工法の主流の座を占めている。しかしながら該工法は作業時に溶融アスファルトから発生する煙りや匂いのため住宅密集地域での施工が敬遠されがちである。
【0003】
アスファルト防水熱工法に代替し得る工法の一つとしてトーチ工法がある。この工法は、低温や高温における性能および耐久性能を向上させるために、アスファルトにエラストマーをブレンドした改質アスファルトを基材の両側に厚く塗覆した防水シートをトーチバーナーで焙り、塗覆改質アスファルト層を溶融させ下地に貼着させるものである。
【0004】
通常塗覆表面はブロッキング防止のため薄いプラスチックフィルムで覆われているが、トーチバーナーで焙ったときに塗覆層の溶融性を阻害させないようポリエチレンやポリプロピレンの10〜15μm厚さのフィルムが使用されている。
【0005】
トーチ工法における防水層の形成方法は、防水シートAの裏面をトーチバーナーを用いて塗覆改質アスファルト層を完全な流動状態になるまで溶融させながら下地に貼着させていくものであるが、防水シート(例えばアスファルトルーフィング)Aと既設隣接防水シートBの接合はオーバーラップ方式によるのが一般的である。このオーバーラップ方式は防水シートBのオーバーラップされる部分をバーナーで充分に加熱溶融させながら防水シートAを貼重ね一体化させるものである。
【0006】
下地への貼着およびシートの接合作業はほぼ同時進行で行われるが、従来のトーチ工法用改質アスファルトはバーナーで充分に焙らないと溶融流動状態にならないためおおよそ1〜2m/分程度といった極めて遅い施工スピードにならざるを得ない。そのため作業者が作業を急ぐ余りバーナーでシートを充分に加熱溶融させずに施工をとりおこなう場面が往々にしてある。その結果、下地とシートの間の接着あるいはシート間の接着不良による漏水事故が発生している。かつ加熱不充分のため下地に対して必要充分な接着力が得られず、台風などの強風時に防水層が吹き飛ぶことも懸念される。
【0007】
一方、下地に水分が含有されており、施工後の温度上昇によりその水分が気化し、その水蒸気圧の影響で防水層が膨れ現象を呈する場合がある。防水層の膨れは外観上好ましくないばかりか防水層の劣化を促進させる要因にもなる。
そのため前記のように防水層の膨れが懸念される場合は、シートを部分的に焙って下地に部分的にシートを接着させ非接着部分を介して水蒸気を外部へ逃がすことにより膨れを防止する措置がとられる。
このような工法を部分接着工法という。
【0008】
この場合先述したように焙り方が不足したり、さらに作業者による焙り方のばらつきが生じやすく、場合によっては必要な接着面積が得られず、台風などの強風時に防水層の吹き飛びの懸念がある。焙りの目安としてフィルム面にマーク印刷する手段もあるが焙り方が不充分だと必要接着力が得られない。このようにトーチ工法では全面接着工法はともかくとして部分接着工法の場合、常に必要接着力が得られるとは言い難くその点で不安を残すことになる。
【0009】
この問題に対応すべく、初めに穴の開いたアスファルトルーフィングフェルトを敷設し、その上からトーチ工法用シートの全面を焙りながらアスファルトルーフィングフェルトの穴の部分のみ接着させる方法も採用されている。
しかしこの方法は部分接着させるためにわざわざ1枚余分な材料を使用することになり、材料コストや工賃のアップにつながり好ましくない。
【0010】
防水シートの表面には意匠性や塗覆改質アスファルト層を保護する目的で通常砂粒が撒着されている。
長手方向でシートを接合させる場合にこの砂粒が水密性の阻害要因となるため、接合部の砂粒を予めバーナーで焙り、表面の砂粒を取り除くかもしくはコテなどを用いて砂粒を下層の溶融改質アスファルト層の中に埋もれさせるかの処置を行い、その後にバーナーで防水シートを溶融一体化させている。
これは非常に煩雑な作業でありかつ処理が不完全であると水密性が確保できないこともある。
【0011】
トーチ工法は、防水シートとプロパンガス・トーチバーナーがあれば施工できる省廃材型の工法であり近い将来アスファルト防水熱工法に代替し得るポテンシャルを有する防水工法である。
それだけに前述した問題点の改善が市場では強く望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第一の目的は、トーチ工法用の改質アスファルトルーフィングの加熱溶融時間を短縮し、施工ムラが発生することなく施工効率を向上させ、充分な接着力を発揮し、かつ必要に応じてふくれ防止効果をも発揮できる改質アスファルトルーフィングを提供する点にある。
【0013】
本発明の第二の目的は、前述の改質アスファルトルーフィングを用いた施工方法を提供する点にある。
【0014】
本発明の第三の目的は、改質アスファルトルーフィングの新規なサイドジョイント接合方法を提供する点にある。
【0015】
本発明の第四の目的は、改質アスファルトルーフィングの新規なエンドジョイント接合方法を提供する点にある。
【0016】
本発明の第五の目的は、前記エンドジョイント接合方法に有用な防水テープを提供する点にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一は、表面層、改質アスファルト層(A)、基材層、アスファルト系自己粘着層(B)および熱可塑性合成樹脂フィルム層が順次積層されてなる改質アスファルトルーフィングにおいて、前記アスファルト系自己粘着層(B)が、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)10〜20wt%
プロセスオイル 12〜20wt%
ストレートアスファルト 30〜80wt%
フィラー 30wt%以下
よりなるものであることを特徴とする改質アスファルトルーフィングに関する。
【0018】
本発明の第二は、表面層、改質アスファルト層(A)、基材層、改質アスファルト層(A)、合成樹脂フィルムおよび粒子層よりなる群から選ばれた粘着防止層、ストライプ状アスファルト系自己粘着層(B)および熱可塑性合成樹脂フィルム層が順次積層されてなる改質アスファルトルーフィングにおいて、前記アスファルト系自己粘着層(B)が、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)10〜20wt%
プロセスオイル 12〜20wt%
ストレートアスファルト 30〜80wt%
フィラー 30wt%以下
よりなるものであることを特徴とするふくれ防止用改質アスファルトルーフィングに関する。
【0019】
本発明の第三は、前記熱可塑性合成樹脂フィルムが、凹凸状の合成樹脂フィルムである請求項1または2記載の改質アスファルトルーフィングに関する。
【0020】
本発明の第四は、請求項1〜3いずれか記載の改質アスファルトルーフィングにおいて、その長手方向のサイドラップ部のみは、前記表面層のかわりに、180℃における溶融粘度が100〜1000cP、低温耐折性が0℃以下、軟化点90℃以上、だれ長さが120℃以下の温度では0mm、130℃以上の温度では完全な流下状態を示す性質を有する改質アスファルト層(C)とした請求項1〜3いずれか記載の改質アスファルトフーフィングに関する。
【0021】
本発明の第五は、請求項1〜4いずれか記載の改質アスファルトルーフィングを、その熱可塑性合成樹脂フィルム層側からトーチバーナーで焙り、熱可塑性合成樹脂フィルムが溶融して消失したように見えた時点で、アスファルト系自己粘着層の粘着力により改質アスファルトルーフィングを下地に接着することを特徴とする改質アスファルトルーフィングの施工方法に関する。
【0022】
本発明の第六は、下地に貼着済みの請求項4記載の改質アスファルトルーフィング(イ)の横手方向の接合される部分の改質アスファルト層(C)をトーチバーナーで焙って溶融させ、この部分に請求項4記載の改質アスファルトルーフィング(ロ)の横手方向の接合部分を接合させることを特徴とする改質アスファルトルーフィングのサイドジョイント接合方法に関する。この発明の概要は、図7の(a)、(b)、(c)の工程で示し、仕上がり図10の(イ)、(ロ)のサイドジョイント接合のとおりである。
【0023】
本発明の第七は、表面層、前記改質アスファルト層、耐熱性繊維よりなる網状物、粘着材層および剥離層よりなる防水テープにおいて、前記改質アスファルト層が180℃における溶融粘度が100〜1000cP、低温耐折性が0℃以下、軟化点90℃以上、だれ長さが120℃以下の温度では0mm、130℃以上の温度では完全な流下状態を示す性質を有する改質アスファルト層(C)であることを特徴とする防水テープに関する。
【0024】
本発明の第八は、請求項1〜4いずれか記載の改質アスファルトルーフィング(甲)をその長手方向において接合するにあたり、請求項7記載の防水テープの剥離層を剥がしてこの防水テープの粘着材層を利用して、前記改質アスファルトルーフィング(甲)の長手方向の接合される部分の表面層に仮接着し、ついで前記防水テープの表面をトーチバーナーで焙って前記防水テープの改質アスファルト層(C)を溶融させ、その溶融部分に、貼り重ねるべきもう一方の改質アスファルトルーフィング(乙)を貼り、両者を重ねて圧着し一体化させることを特徴とする改質アスファルトフーフィングのエンドジョイント接合方法に関する。
【0025】
前記熱可塑性合成樹脂フィルムとしては、数μm〜20μm程度、好ましくは7〜15μm程度のものを用いることができる。また、この熱可塑性合成樹脂としては、余り高融点のものより比較的低融点の汎用樹脂が好ましく、この点からポリエチレンやポリプロピレンが好ましい。
【0026】
また、この熱可塑性合性樹脂フィルムに設けることが好ましいエンボスのパターンや深さは、特に制限はないが、アスファルト系自己粘着層(B)と前記熱可塑性合成樹脂フィルムとの界面にごくわずかな空気層を存在させることができれば、前記熱可塑性合成樹脂フィルムを焙った際に、該フィルムが速やかに溶融するので好都合であり、このような目的に適合するエンボスのパターンや深さにすることが好ましい。
【0027】
アスファルト系自己粘着層(B)は、トーチングによる熱でぬれの現象が期待できるため、常温時は必要最小限の粘着性があれば良いが、トーチング時に容易に軟化溶融し粘着力を発揮するものが好ましい。
【0028】
本発明のアスファルト系自己粘着層(B)を形成する改質アスファルトを主体とする自己粘着性組成物としては、トーチバーナーや熱風溶着機の熱により容易に溶融し、通常の設置環境下の温度範囲で充分な凝集力を有するものであれば何れも使用することができる。
【0029】
改質アスファルトに自己粘着性を付与する手段としてはアスファルトに合成ゴムなどのエラストマー・プロセスオイルを適宜ブレンドすれば得られる。また高温時のずれ・だれや接着性の耐久性に充分な配慮をする必要があり、そのためにはエラストマーとプロセスオイルの添加量がポイントになる。とくに、トーチング時の軟化溶融性はプロセスオイルの添加量に大きく依存する。そのためエラストマーとしては、とくにSBSを使用する。SBSはアスファルトとの相溶性や加工性の点から好適である。
【0030】
SBSとプロセスオイルの適正関係をみるため、下記配合のアスファルト系自己粘着層をつくり、その性能をチェックした。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004030185
【0032】
以上の結果から、SBSとプロセスオイルを用いる場合は、おおよそ、下記の配合割合が好ましいことが分かった。
SBS 10〜20wt% 好ましくは13〜15wt%
プロセスオイル 12〜20wt% 好ましくは13〜18wt%
ストレートアスファルト 30〜80wt%
フィラー 0〜30wt%
【0033】
防水層が下地含有水分により膨れ現象を呈する不安がある場合は、前記アスファルト系自己粘着層が部分的に設けられているもの、いいかえれば、非粘着部分が連続しておりそこが排水通路になるような形で粘着部分が形成されているアスファルト系自己粘着層を用いるとよい。この場合接着面積が30〜70%、好ましくは40〜60%であれば、下地から発生する水蒸気を外部へ導出させる通気路として充分であり、かつ台風など異常強風下での負圧による防水層の飛散も防止できる。
【0034】
合成樹脂フィルムまたは粒子よりなる粘着防止層は、アスファルト系自己粘着層(B)がない部分に該当する改質アスファルト層(A)が下地に接着してしまうのを防止するための層であり、合成樹脂フィルムは汎用のプラスチックフィルムから任意に選定可能であり、5〜30μm、好ましくは10〜20μmの厚さのものが好ましく、粒子としては、砂などの無機粒子やプラスチック粒子などの有機粒子などを用いることができる。砂などの無機系粒子は、アスファルト系自己粘着層(B)をトーチバーナーで加熱する際に、溶融、消失しないので特に好ましい。
【0035】
前記改質アスファルト層(C)は、バーナーで加熱した際、容易に流動状態を呈するためには、180℃での溶融粘度が100〜1000cPの範囲に入るものが必要であり、溶融粘度が100cP未満の場合はバーナーの熱風により溶融物が周囲に飛び散る恐れがあるため好ましくなく、1000cPを越えると溶融速度が遅くなり好ましくない。さらに施工後の防水層が支障のない機能を維持するために、低温特性として耐折性が0℃以下、高温性能として軟化点90℃以上、だれ長さ120℃以下の温度では0mm、130℃以上の温度では完全な流下状態を示す性質を有することが必要である。
【0036】
このような性状を得るにはアスファルトに対して添加剤として、低分子量ポリオレフィン;脂肪族系、芳香族系、脂肪芳香共重合系の石油樹脂などが用いられるが、特に低分子量ポリエチレンおよび/またはポリプロピレン、いわゆるワックスが好ましい。これらの樹脂は常温では極めて硬く軟化点も高いが、軟化点以上の温度になると急激に流動性が向上するという特徴を持つものである。しかしこれらの添加剤だけでは所定の低温性能は得られないためエラストマーの添加が不可欠となる。このようなエラストマーの例としてはEVA、SBS、SIS、SEBS、SEPSなどの熱可塑性エラストマーが好ましい。
以上のような添加剤を適宜添加することによりバーナーで加熱すると容易に流動状態を呈しかつ所定の低温・高温性能を有する改質アスファルト層(C)が得られる。
【0037】
例えば本発明に使用する改質アスファルト層(C)の好ましい組成としては
エラストマー 1〜10wt%
ワックス類 5〜20wt%
ストレートアスファルト 70〜94wt%
よりなるものである。
【0038】
前記改質アスファルト層(C)の厚さは1.0〜1.5mmが好ましい。1.0mm未満では砂面に浸透しかつジョイント部の水密性を確保するためには量的に不足する。1.5mm以上ではさほどの支障はないが溶融が遅くなることは避けられない。
【0039】
改質アスファルト層(A)は表面層(砂粒)の直下の層にあたるため耐侯性、耐久性が要求される。
また、施工時(特に高温時)足型が付きにくいものが好ましい。一般にアスファルトの性能を高めるためにストレートアスファルトにエラストマー、プラストマーと言った改質材を添加した改質アスファルトが使用される。アスファルトとの相溶性、加工性、コストの点で、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンのブロックコポリマー)が特に好ましい。
先述した要求性能を満たすためにはSBSを7%以上、好ましくは10%以上添加することが好ましい。表2に、具体的配合例を示す。
【0040】
つぎに請求項7および8の発明の防水テープについて説明する。その具体的層構造は図3に示す。表面層21、改質アスファルト層(C)22、網状物23および粘着層24よりなり、必要に応じて粘着層24には剥離層を粘着してある。
【0041】
前記表面層は、本発明の請求項1〜3の発明の表面層と本質的に同一であり、また改質アスファルト層(C)は、請求項3の改質アスファルト層(C)と同一である。
【0042】
前記網状物は、施工時における防水テープの形態保持をするという極めて重要な役割を担っている。そのためトーチバーナーや熱風溶着機を用いて防水シートを焙ったとき、変形、軟化あるいは溶融することがない程度の耐熱性をもつことが不可欠であり、このような性質をもつ材料であれば特に制限はない。もっとも一般的な材料としてはガラス繊維を挙げることができる。網状物の網模様の1例を図4に示す。
【0043】
前記網状物の網目の間隔は3〜15mmが好ましい。3mm未満のときは溶融した改質アスファルトが網目を通過し難くなり、第一のアスファルト系防水シート表面の砂面へ溶融した改質アスファルトが供給され難くなるので好ましくない。また、網目の間隔が15mmを越えてくると、形態保持能力が低下してくるので好ましくない。
【0044】
前記網状物は、前述のとおり施工時の防水テープの形態保持の役割をもつほか、施工時において、作業員の目視による「焙りの程度」の目安になるという役割をも有する。表面に次第に網状物が浮き出ることでアスファルト防水シートの砂面へ防水シート中の溶融アスファルトがどの程度浸透したかを推定することができ、これにより焙り不足による砂面への浸透不良による水密性の低下や、焙り過ぎによる溶融アスファルトの劣化を防止することができる。
【0045】
前記粘着剤は、アスファルト系防水シートに本発明の防水シートを仮接着するために不可欠である。仮接着性がないとトーチバーナーの火災や熱風溶着機の風力によってアスファルト系防水シートのジョイント面からめくれてしまったり、垂直面での施工の場合には位置がずれてしまったりする。
【0046】
前記粘着剤としては、改質アスファルトに対して前述のようなめくれやずれが生じない程度の粘着性をもつものであればとくに制限はない。代表的なものとしては、アクリル樹脂系粘着剤、ゴム系粘着剤、アスファルト系粘着剤などを挙げることができる。
【0047】
前記アクリル樹脂系粘着剤としては、2−エチルヘキシルアクリレートやn−ブチルアクリレートなどのポリマー、またはこれらを主成分とし、これに凝集力を与える成分として短鎖のアルキルアクリレートやメタクリレート、たとえばメチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレートあるいは酢酸ビニルなどが共重合されたものを用いることができる。あるいは架橋点となる官能モノマーとしてアクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド誘導体、ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアクリレートなども共重合成分として用いることができる。
【0048】
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、SBR、熱可塑性ゴム、ブチルゴムなどが使用できるが、これに粘着付与剤としてロジンおよびその誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂などを併用することができる。
【0049】
アスファルト系粘着剤としては、アスファルトに天然ゴム、SBR、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソブチレンブロック共重合体などを添加し、これに必要に応じて粘着付与剤やプロセスオイルなどを併用したものを使用することができる。
【0050】
前記防水テープの改質アスファルト層(C)の厚みは、1.0〜1.5mmが好ましい。1.0mm未満では防水アスファルトシートの砂面に浸透し、かつジョイント部の水密性を確保するためには量的に不足する。1.5mm以上ではさほどの支障はないが溶融が遅くなることは避けられない。
【0051】
本発明の防水テープは、改良アスファルト層の表面に必要に応じて剥離層、粘着防止用粉末層またはトーチバーナーや熱風溶着機の熱により溶融する熱可塑性樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)フィルム層を設けることができる。この剥離層は表面層の反対側に設ける剥離層を形成する材料と同一の材料を用いることができ、紙などの支持体上にシリコーンなどの離型剤を塗布したものや改質アスファルトに(この層と反対側の剥離層の場合には粘着剤に対しても)親和性を有しない高分子よりなるフィルムを用いることができる。粘着防止用粉末としては、砂、各種無機物質粉末、合成樹脂粒子などを挙げることができる。
【0052】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0053】
実施例1
後記表2記載の組成をもつ改質アスファルト(A)と改質アスファルト(B)を用いて、図1の層構成、すなわち砂粒層(表面層)1、厚さ1.2mmの改質アスファルト層(A)2、100g/m2のポリエステルスパンボンド層3、厚さ1.5mmのアスファルト系自己粘着層(B)4、および15μm厚のポリエステルフィルム(亀甲紋エンボス加工品)5よりなる本発明の改質アスファルトルーフィング(全厚4.0mm)を作った(図1参照)。
【0054】
実施例2
後記表2記載の組成をもつ改質アスファルト(A)と改質アスファルト(B)を用いて、図2の層構成、すなわち砂粒層(表面層)1、厚さ1.2mmの改質アスファルト層(A)2、100g/m2のポリエステルスパンボンド層3、改質アスファルト層(A)2、厚さ12μmのポリプロピレンフィルム6、ストライプ状のアスファルト系自己粘着層(B)4および厚さ15μmのポリエステルフィルム(亀甲紋エンボス加工品)5よりなる本発明のふくれ防止用改質アスファルトルーフィング(全厚4.0mm)を作った。
【0055】
実施例3
図5に示すように実施例1の耳部にあたる巾100mmの領域のみ砂粒層(表面層)1と改質アスファルト層(A)2の代わりに、12μm厚のポリエチレンフィルムよりなる表面層21および改質アスファルト層(C)22を設けて、請求項4に対応する改質アスファルトルーフィング(全厚4.0mm)を作った。
【0056】
実施例4
図6に示すように実施例2の耳部にあたる巾100mmの領域のみ砂粒層(表面層)1と改質アスファルト層(A)2の代わりに、12μm厚のポリエチレンフィルムよりなる表面層21および改質アスファルト層(C)22を設けて、請求項4に対応するふくれ防止用改質アスファルトルーフィング(全厚4.0mm)を作った。
【0057】
【表2】
Figure 0004030185
【0058】
表2中の改質アスファルト(C)の加熱溶融性は下記のようにして測定した。
測定方法
アルミニウムパネル上に横40mm、縦60mm、厚さ8mmになるように形成した型枠を置き、そこに150〜200℃に溶融させたコンパウンドを注入し、冷却後該試験体を垂直に設置する。次いで100V−250Wの電球を試験体から50mm離して試験体に照射し、最初の一滴が滴下するまでの時間と、5分間で滴下した重量を測定した。
滴下時間が短く、滴下重量が大きい程加熱溶融性に優れている。
その結果を表3に示す。
【0059】
【表3】
Figure 0004030185
改質アスファルト(C)は通常のトーチ工法用改質アスファルト(A)に対して約3倍の加熱溶融性を有しているといえる。
【0060】
実施例5
実施例1および3で得られた改質アスファルトルーフィングを本発明の方法により施工し、その水密試験を下記の方法で行った。
建築工事標準仕様書JASS8防水工事・参考資料の1.メンブレン防水層の性能評価試験方法、水密性試験に準拠した方法で行った。
サイドジョイントとエンドジョイントが各一カ所存在するように防水層を作成した。
試験体:本発明品、在来トーチ工法品 各n=3
結果:本発明品は漏水なし
在来品は1個漏水
試験体1個を作成するのに本発明品は30分、在来品は100分要した。
【0061】
実施例6
その1(防水テープの構成)(図3参照)
(1)表面層21:ポリプロピレンフィルム(7μm)
(2)改質アスファルト層(C)22
組成:
SBS*1 4重量%
PEワックス 8重量%
ストレートアスファルト 84重量%
その他の添加剤 4重量%
よりなる厚さ1.2mmの層。
1;SBSはスチレン・ブタジエン−ブロック共重合体である。
(3)網状物23
9μmのガラス繊維をよりあわせた200μmのガラス糸を図4に示すような形状の平織り様網状物に仕上げ、表面にアクリル系樹脂粘着材を被覆したものを網状物として用いた。いずれも平行糸間の間隔は10mmとした。
(4)粘着材層
東洋インキ(株)製 商品名:BPS5375
(5)剥離層
凹凸加工をほどこしたクラフト紙
よりなる防水テープを作った。この防水テープの断面図は図3に示す。図中、21は表面層、22は改質アスファルト層(C)、23は網状物、24は粘着材層であり、剥離層は図示していない。
【0062】
その2(施工)
施工工程の概略は図8の(a)〜(f)に示し、その詳細は図9に示した。
アスファルト系防水シート11(甲)に図9の(a)のように防水テープ12を貼り付け、トーチバーナーまたは熱風溶着機により防水テープ12をその表面から焙り、網状物が表面に浮き出て見えるようになった段階で、アスファルト系防水シート13(乙)のジョイント部を重ねあわせて圧着した。
これによりアスファルト防水シートのジョイント部に間隙が発生せず、ここに水路ができるようなことはなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の改質アスファルトルーフィングの積層構造を示す断面図である。
【図2】実施例2の改質アスファルトルーフィングの積層構造を示す断面図である。
【図3】実施例7で用いた防水テープの断面図である。
【図4】実施例7で用いた網状物の平面図である。
【図5】実施例3の改質アスファルトルーフィングの積層構造を示す断面図である。
【図6】実施例4の改質アスファルトルーフィングの積層構造を示す断面図である。
【図7】図7は、実施例3、4によるサイドジョイント接合方法のイメージ的工程図を(a)〜(c)に示す。
【図8】図8は、実施例7の説明図である。
【図9】図9も実施例7の説明図であり、(a)は一方の改質アスファルトルーフィングの長手方向のジョイント面に防水テープを仮接着したときの断面図であり、(b)はそれをトーチバーナーなどの熱風を吹きつけて溶融したときの断面図であり、(c)は、もう一方の改質アスファルトルーフィングのエンドジョイント部を前記防水テープ部に圧着して、ジョイントを完了したときの断面図である。
【図10】本発明の接合方法による仕上がりの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 表面層
2 改質アスファルト層(A)
3 ポリエステルスパンボンド層(基材層)
4 アスファルト系自己粘着層(B)
5 熱可塑性合成樹脂フィルム層
(ポリエステルフィルム)(エンボス加工品の場合を含む)
6 粘着防止層(ポリプロピレンフィルム)
7 アスファルト系自己粘着層(B)のない部分
10 駆体
11 アスファルト防水シート(甲)
12 防水テープ
13 アスファルト防水シート(乙)
14 熱可塑性合成樹脂エンボス加工フィルム
21 表面層(熱可塑性合成樹脂フィルム)
22 改質アスファルト層(C)

Claims (8)

  1. 表面層、改質アスファルト層(A)、基材層、アスファルト系自己粘着層(B)および熱可塑性合成樹脂フィルム層が順次積層されてなる改質アスファルトルーフィングにおいて、前記アスファルト系自己粘着層(B)が、
    スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)10〜20wt%
    プロセスオイル 12〜20wt%
    ストレートアスファルト 30〜80wt%
    フィラー 30wt%以下
    よりなるものであることを特徴とする改質アスファルトルーフィング。
  2. 表面層、改質アスファルト層(A)、基材層、改質アスファルト層(A)、合成樹脂フィルムおよび粒子層よりなる群から選ばれた粘着防止層、ストライプ状アスファルト系自己粘着層(B)および熱可塑性合成樹脂フィルム層が順次積層されてなる改質アスファルトルーフィングにおいて、前記アスファルト系自己粘着層(B)が、
    スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)10〜20wt%
    プロセスオイル 12〜20wt%
    ストレートアスファルト 30〜80wt%
    フィラー 30wt%以下
    よりなるものであることを特徴とする改質アスファルトルーフィング。
  3. 前記熱可塑性合成樹脂フィルムが、凹凸状の合成樹脂フィルムである請求項1または2記載の改質アスファルトルーフィング。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の改質アスファルトルーフィングにおいて、その長手方向のサイドラップ部のみは、前記表面層のかわりに、180℃における溶融粘度が100〜1000cP、低温耐折性が0℃以下、軟化点90℃以上、だれ長さが120℃以下の温度では0mm、130℃以上の温度では完全な流下状態を示す性質を有する改質アスファルト層(C)とした請求項1〜3いずれか記載の改質アスファルトフーフィング。
  5. 請求項1〜4いずれか記載の改質アスファルトルーフィングを、その熱可塑性合成樹脂フィルム層側からトーチバーナーで焙り、熱可塑性合成樹脂フィルムが溶融して消失したように見えた時点で、アスファルト系自己粘着層の粘着力により改質アスファルトルーフィングを下地に接着することを特徴とする改質アスファルトルーフィングの施工方法。
  6. 下地に貼着済みの請求項4記載の改質アスファルトルーフィング(イ)の横手方向の接合される部分の改質アスファルト層(C)をトーチバーナーで焙って溶融させ、この部分に請求項4記載の改質アスファルトルーフィング(ロ)の横手方向の接合部分を接合させることを特徴とする改質アスファルトルーフィングのサイドジョイント接合方法。
  7. 表面層、前記改質アスファルト層、耐熱性繊維よりなる網状物、粘着材層および剥離層よりなる防水テープにおいて、前記改質アスファルト層が180℃における溶融粘度が100〜1000cP、低温耐折性が0℃以下、軟化点90℃以上、だれ長さが120℃以下の温度では0mm、130℃以上の温度では完全な流下状態を示す性質を有する改質アスファルト層(C)であることを特徴とする防水テープ。
  8. 請求項1〜4いずれか記載の改質アスファルトルーフィング(甲)をその長手方向において接合するにあたり、請求項7記載の防水テープの剥離層を剥がしてこの防水テープの粘着材層を利用して、前記改質アスファルトルーフィング(甲)の長手方向の接合される部分の表面層に仮接着し、ついで前記防水テープの表面をトーチバーナーで焙って前記防水テープの改質アスファルト層(C)を溶融させ、その溶融部分に、貼り重ねるべきもう一方の改質アスファルトルーフィング(乙)を貼り、両者を重ねて圧着し一体化させることを特徴とする改質アスファルトフーフィングのエンドジョイント接合方法。
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