JP3992864B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD等の高密度・高容量型のディスク状記録媒体を記録または再生する光ディスク装置に関し、特に、家庭用映像機器やコンピュータの周辺装置として用いられる小型および/または薄型光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROMに代表される光ディスク装置では、ノートパソコンへの搭載のために、小型・薄型化が急速に進みつつある。
【0003】
一般に、光ディスク装置について小型・薄型化を図った場合、振動スペースや可動スペースなどの十分なクリアランスを確保することが困難である。光ディスク装置内に構成される部品の搭載スペースに制限を受けるからである。
【0004】
このような搭載スペースの制限を受ける小型・薄型化された光ディスク装置の従来の製品例として、高さ12.7mmのCD−ROMドライブがあり、それはノートパソコンに搭載され、市場に出回っている。
【0005】
高さ12.7mmのCD−ROMドライブは、光ピックアップと、ディスククランプ機構を有したディスクモータと、光ピックアップおよびディスクモータを支持するベースシャーシと、ベースシャーシをダンパを介して支持するトレーと、回路部等を搭載し、トレーを前後方向にスライド可能に支持する外装部と、光ピックアップと本体部と接続する配線部材とからなる。
【0006】
一方、現在、CDの8倍の記録容量を誇るDVDが一躍脚光を浴びており、DVDフォーマットによる光ディスクを用いたDVDプレーヤやDVD−ROMが、すでに市場投入され始めている。
【0007】
一般に、光ディスクの記録面が対物レンズの光軸に対して傾いていると、光学系のNA値(開口数)の3乗に比例して波面収差が発生する。ところが、DVDにおいては高密度記録再生を行う光ピックアップの光学系のNA値(0.6)は、CDのNA値(0.45)より大きく設定されている。このため、わずかな光軸の傾きでジッタが大きくなる。
【0008】
従ってDVDの光ディスク装置では、ジッタを改善するためチルト角(光ピックアップの光軸とディスク記録面との傾き角)を調整するメカニズムが必要になる。チルト角を調整するメカニズムにはディスクモータを傾斜させるもの、光ピックアップを傾斜させるもの、ガイド軸を傾斜させるもの等があるが、これらの調整メカニズムにおいて、ディスクモータ、光ピックアップを傾斜させるものは調整感度が悪く、ガイド軸を傾斜させるものは比較的調整感度が良いという特徴を有している。
【0009】
このような機能を有する光ディスク装置は、先に出願した特開平10−116479号公報に記載されている。特開平10−116479号公報には、光ピックアップのディスク半径方向への移動を支持する主軸および副軸のそれぞれの外周端を光ディスクに対向する方向に調節可能とし、光ピックアップを中間半径位置に保持した状態で、主軸の揺動によりラジアルチルト調節を、副軸の揺動によりタンジェンシアルチルトの調節をおこなう光ディスク装置が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した高さ12.7mmのCD−ROMドライブの構成では、上記のチルト角を調整するメカニズムを搭載していないため、DVD等の高密度・高容量型のディスク状記録媒体の記録または再生を行うことはできないという問題を有していた。
【0011】
本発明は上記課題を解決し、ノートパソコンにも搭載可能な小型・薄型の光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク装置は、光ディスクに信号を記録および光ディスクから信号を再生のうち少なくとも一方を行う光ピックアップと、前記光ピックアップを支持し、前記光ディスク半径方向における前記光ピックアップの移動を案内するガイド体と、前記ガイド体を保護する上カバーと、前記ガイド体を保護する下カバーと、前記ガイド体を内部に支持するベース部とを備え、前記ガイド体は、前記ディスクの内周側を中心として、前記光ディスクと前記光ピックアップのチルト角を調整することが可能であり、前記光ディスクの外周側における、前記上カバーと前記下カバーとの間の高さが、前記光ディスクの内周側における、前記上カバーと前記下カバーとの間の高さより高いことにより、上記目的が達成される。
【0014】
前記光ディスクに信号を記録・再生すべき面の垂直方向に対して、最も離れている下カバーの部分が、前記光ディスクの外周の外側に位置してもよい。
【0015】
前記光ディスク装置が、前記光ピックアップ、前記ガイド体、前記上カバー、前記下カバー、および前記ベース部を搭載するトレーと、前記トレーを出し入れすることが可能な筐体と、前記筐体に引き回された配線部材とを備え、前記トレーが前記筐体に格納されているときに、前記配線部材が、前記最も離れている下カバーの部分を避けるように配線されてもよい。
【0016】
前記トレーが前記筐体に格納されているとき、前記配線部材の形状がU字型であってもよい。
【0017】
前記配線部材には、前記光ディスクに記録される信号および前記光ディスクから再生された信号のうち少なくとも1つが伝送されてもよい。
【0018】
前記上カバーが、前記光ディスクの外周の外側で段差を有してもよい。
【0019】
前記光ディスク装置が、前記光ディスクを回転させるためのモータをさらに備えてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の光ディスク装置における実施形態を図面を用いて説明する。
【0021】
図1および図2は、本発明の光ディスク装置における実施形態を示す図である。
【0022】
図1に示す光ディスク装置100は、光ピックアップ1、ガイド体20、30、26、36、上カバー9、下カバー43、およびベースシャーシ3を備えている。
【0023】
光ピックアップ1は、光ディスク10に信号を記録および再生のうち少なくとも一方を行う。
【0024】
ガイド体20、30、26、36は、光ピックアップ1を支持しディスク半径方向への移動を案内する。また、ガイド体20、30、26、36は、光ディスク10と光ピックアップ1のチルト角を調整することが可能である。以後、部材20を主軸20と呼び、部材30を副軸30と呼び、部材26を主軸可変機構26と呼び、部材36を副軸可変機構36と呼ぶ。主軸20は光ピックアップ1を支持し、光ピックアップ1の対物レンズ1aがディスク10の、内周から外周へ、外周から内周へ半径方向に移動する動作を案内する。副軸30は、主軸20と概平行に設けられ、光ピックアップ1を支持する。言い換えると、光ピックアップ1は、主軸20および副軸30に沿って、それらの軸方向に移動することができる。
【0025】
上カバー9は、少なくとも、主軸20および副軸30の一部を保護してもよい。たとえば、上カバー9は、ベースシャーシ3内に配置される、光ピックアップ1以外の構成要素を覆ってもよい。以後、上カバー9をベースカバー9と呼ぶ。
【0026】
下カバー43は、ベースカバー9と対向するように配置される。下カバー43は、図1に示すように、ベースシャーシ3内に配置される構成要素を保護してもよい。言い換えると、下カバー43は、ベースシャーシ3内に配置される構成要素を覆ってもよい。以後、下カバー43をトレーカバー43と呼ぶ。本実施形態では、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さが、光ディスク10の内周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さより高い。たとえば、光ディスク10の外周部分に対応する、ベースカバー9とトレーカバー43との間の高さが、光ディスク10の内周部分に対応するベースカバー9とトレーカバー43との間の高さより高い。このため、本実施形態では、容易にチルト調整を行うことができる。
【0027】
ベースシャーシ3の内部に、光ピックアップ1、主軸20および副軸30が配置される。ベースシャーシ3は、主軸20および副軸30を支持する。たとえば、ベースシャーシ3に固定された主軸支持部21が、光ディスク10の内周側にある主軸20の端を支持し、ベースシャーシ3に固定された副軸支持部31が光ディスク10の内周側にある副軸30の端を支持してもよい。
【0028】
光ディスク装置100は、光ディスク10を回転させるディスクモータ2をさらに備えていてもよい。言い換えると、光ディスク装置100は、必ずしもディスクモータ2を備えていなくてもよい。光ディスク装置100が取り付けられる、ノートパソコンなどにディスクモータ2が取り付けられている場合があるからである。また、光ディスク装置100は、図2に示す構成の全てまたは一部をさらに備えていてもよい。
【0029】
以下に、図2に示す構成を説明する。
【0030】
図2は、光ピックアップ移送系およびディスクモータを包含するベースシャーシ部の構成を示す一部透視斜視図である。
【0031】
ディスクモータ2は、光ディスク10を保持するディスク保持機構2aを有している。ディスクモータ2のステータ部分は、ベースシャーシ3の底部に固定されている。また、ディスクモータ2の配線部材(FPC)2cは、ベースシャーシ3の第1の面に貼り付けられてもよい。また、光ピックアップ1の配線部材(FPC)1eは、ベースシャーシ3の第2の面に貼り付けられてもよい。
【0032】
ここで、第1の面とは、ディスクモータ2のステータ部分が固定されている面である。また、第2の面とは、トレーカバー43で保護される方の面である。また、ディスクモータ2は、ベースカバー9によって覆われていなくてもよい。
【0033】
駆動部は、光ピックアップ1を主軸20および副軸30に沿って移動させることができる。たとえは、駆動部は、モータ6、モータ6をベースシャーシ3に固定するモータブラケット7、モータ6の出力軸に固定されたモータギヤ81、スクリューシャフト4、スクリューシャフト4に固定されたスクリューギヤ82、および主軸支持部21に回転自在に設けられた中間ギヤ83を有していてもよい。また、モータ6のボディは、ベースカバー9および/またはトレーカバー43で覆われていなくてもよい。
【0034】
スクリューシャフト4は主軸20と平行に設けられ、スクリューシャフト4には螺旋状の溝が刻まれている。スクリューシャフト4は、光ピックアップ1に取り付けられた歯部5と噛み合う。主軸支持部21の軸の先端には、スクリューシャフト4の軸方向のガタを取り除くために、弾性部材、たとえばスラストバネ14が取り付けられている。
【0035】
図1に示すように、光ディスク装置100は、トレー40に固定されてもよい。たとえば、光ディスク装置100は、外部から光ディスク装置100への衝撃を緩衝するために、ダンパー11、12、13を介してトレー40と接続されてもよい。
【0036】
トレー40は、外装体50に格納されてもよい。その外装体50は板金で構成されてもよい。たとえば、外装体50には、コの字型のレールガイド51、52が取り付けられている。レールガイド51は、レールガイド52と相対する、外装体50の側面に設けられている。
【0037】
レールガイド51、52がレール53、54を図1に示す矢印40Aまたは40B方向に移動可能なようにガイドする。トレー40は、レール53、54にガイドされて、矢印40Aまたは40B方向にスライドすることができる。なお、レール53、54は、レールガイド51、52に対して相対的にスライドすることができ、トレー40に対して相対的にスライドすることができる。
【0038】
中継基板41は、光ピックアップ1からの配線部材1eとディスクモータ2からの配線部材2cに接続され、トレー40の裏面に固定されている。
【0039】
トレー40が外装体50に格納されたとき、カバー44は、外装体50に設けられた、トレー40を格納するための開口部を覆う。
【0040】
また、外装体50は、メイン基板60、配線部材(FPC)61、および外部接続コネクタ62を有していてもよい。
【0041】
外部接続コネクタ62は、メイン基板60上で外装体50の背面に向けて設けられている。外部接続コネクタ62は、外装体50の外部とメイン基板60との間に信号を転送するために使用される。メイン基板60は、外装体50の内部で奥の方に固定される。奥の方とは、トレー40を格納するための開口部から離れ、その空間と相対する外装体50の側面付近を意味する。
【0042】
配線部材(FPC)61は、メイン基板60と中継基板41とを接続する。トレー40がスライドする際に、トレー40または外装体50と引っかからないように、配線部材(FPC)61の一部が外装体50に貼り付けられている。貼り付け部61aから中継基板41までの間の配線部材(FPC)61は異形のU字型に屈曲している。配線部材(FPC)61の状態を図3および図4に示す。図3は、トレー40が外装体50に格納されたときの配線部材(FPC)61状態を示す図であり、図4は、トレー40が外装体50から引き出されたときの配線部材(FPC)61状態を示す図である。
【0043】
上述したように、光ディスク10の内周側にある主軸20および副軸30の端部は、主軸支持部21および副軸支持部31によって支持されている。光ディスク10の外周側にある主軸20および副軸30の端部の構成を図5および図6を用いて説明する。
【0044】
図5は、主軸可変機構26を示す図である。
【0045】
主軸可変機構26は、光ピックアップ1の光軸と光ディスクの記録面との傾き角を調整する。主軸可変機構26は、たとえば、主軸20、主軸コイルバネ22、主軸ブラケット23、主軸カバー24、および主軸調整ネジ25を有している。
【0046】
主軸コイルバネ22は、ベースシャーシ3と主軸の端部20bとの間に配置され、主軸20の端部20bを矢印20A方向に付勢する。主軸ブラケット23は、主軸20の端部20bを支持する。つまり、主軸20が、ベースシャーシ3の法線方向(矢印20Aまたは矢印20B)に移動することができるように支持される。ベースシャーシ3に固定された主軸ブラケット23は、主軸コイルバネ22をホールドしている。主軸カバー24は、主軸ブラケット23上に固定されている。主軸20の端部20bおよび主軸コイルバネ22を覆う。主軸カバー24は、たとえば、板金である。主軸調整ネジ25は、主軸20の端部20bを主軸コイルバネ22とで挟んでいる。主軸調整ネジ25が回転されることにより、主軸20がベースシャーシ3の法線方向(矢印20Aまたは矢印20B方向)に調整される。
【0047】
図6は、副軸可変機構36を示す図である。
【0048】
副軸可変機構36は、光ピックアップ1の光軸と光ディスクの記録面との傾き角を調整する。副軸可変機構36は、たとえば副軸30、副軸コイルバネ32、副軸ブラケット33、副軸カバー34、および副軸調整ネジ35を有している。
【0049】
副軸コイルバネ32は、ベースシャーシ3と副軸30の端部30bとの間に配置され、副軸30の端部30bを矢印30A方向に付勢する。副軸ブラケット33は、副軸30の端部30bを支持する。つまり、副軸30が、ベースシャーシ3の法線方向(矢印30Aまたは矢印30B)に移動することができるように支持される。
【0050】
ベースシャーシ3に固定された副軸ブラケット33は、副軸コイルバネ32をホールドしている。副軸カバー34は、副軸ブラケット33上に固定されている。副軸30の端部30bおよび副軸コイルバネ32を覆う。副軸カバー34は、たとえば、板金であってもよい。
【0051】
副軸調整ネジ35は、副軸30の端部30bを副軸コイルバネ32とで挟んでいる。副軸調整ネジ35が回転されることにより、副軸30がベースシャーシ3の法線方向(矢印30Aまたは矢印30B方向)に調整される。
【0052】
以下に、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さh2が、光ディスク10の内周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さh1より高いことにより、チルトを十分に調整することができる理由を、図7A、図7Bおよび図7Cを用いて説明する。
【0053】
図7Aは、光ディスク装置100を光ディスク10を載せる方向から見た図であり、図7Bおよび図7Cは、図7Aに示す光ディスク装置を線分Aで切断した場合における断面を示す図である。
【0054】
図7Aに示すように、光ピックアップが光ディスク10の外周に位置する状態を光ピックアップ1’とし、光ピックアップが光ディスク10の内周に位置する状態を光ピックアップ1’’とする。
【0055】
たとえば、チルト角を基準値以内に抑えるために、図5および図6に示すように、主軸可変機構26における主軸調整ネジ25を回転させて、主軸20を矢印20A方向に移動させて、副軸可変機構36における副軸調整ネジ35を回転させて副軸30を矢印30A方向に移動させる場合、図7Bに示すように、光ピックアップ1は、移動軌道面b1に沿って移動する。
【0056】
ここで、移動軌道面b1に対してほぼ平行な空間a1をクリアランスとする。本実施形態では、ベースカバー9において、光ディスク10が載らない部分が光ディスク10が載る部分より、トレー40側に寄っていてもよい。言い換えると、ベースカバー9に対して光ディスク10が載る面方向に、段差が付けられてもよい。
【0057】
このため、光ピックアップ1’とベースカバー9との間に空間a1が構成され、主軸可変機構26および/または副軸可変機構36によって、上昇した光ピックアップ1が光ディスク10の外周に移動したとしても、光ピックアップ1がベースカバー9と接触することはなく、光ピックアップ1の円滑な移送が可能となる。つまり、チルトを十分に調整することができる。
【0058】
また、チルト角を基準値以内に抑えるために、図5および図6に示すように、主軸可変機構26における主軸調整ネジ25を回転させて、主軸20を矢印20B方向に移動させて、副軸可変機構36における副軸調整ネジ35を回転させて副軸30を矢印30B方向に移動させる場合、図7Cに示すように、光ピックアップ1は、移動軌道面b2に沿って移動する。
【0059】
ここで、移動軌道面b2に対してほぼ平行な空間a2をクリアランスとする。本実施形態では、光ピックアップ1が移動する方向において、トレーカバー43が、光ディスク10の、内周から外周に向けて傾斜している。
【0060】
このため、光ピックアップ1’とトレーカバー43との間に空間a2が構成され、主軸可変機構26および/または副軸可変機構36によって、下降した光ピックアップ1が光ディスク10の外周に移動したとしても、光ピックアップ1がトレーカバー43と接触することはなく、光ピックアップ1の円滑な移送が可能となる。つまり、チルトを十分に調整することができる。
【0061】
以下に、光ディスク装置100のチルト調整能力と従来の光ディスク装置のチルト調整能力とを図8Aおよび図8Bを用いて説明する。
【0062】
図8Aは、光ディスク装置100のチルト調整能力を示すための図であり、図8Bは従来の光ディスク装置のチルト調整能力を示すための図である。
【0063】
光ディスク装置100における、光ディスク10の外周に対応するベースカバー9とトレーカバー43との間の高さh2は、従来の光ディスク装置における、光ディスク10の外周に対応するベースカバー9とトレーカバー43との間の高さh3より大きい。このため、光ディスク装置100は、従来の光ディスク装置に比べて広範囲に光ピックアップ1を傾けることができる。
【0064】
なお、図7Bおよび図7Cに示すように、トレーカバー43を矢印50B方向に傾斜させることにより、トレーカバー43の一部が外装体50に突出する。言い換えると、光ディスク10に信号を記録・再生すべき面の垂直方向に対して、最も離れているトレーカバー43の部分43cが、光ディスク10の外周の外側に位置している。以後、トレーカバー43の突出部を凸部43cと呼ぶ。
【0065】
トレー40が外装体50に格納された場合、凸部43cは外装体50と接触はしないが、外装体50と凸部43cとの間の隙間43dはかなり狭くなる。このため、外装体50と凸部43cとの間43dに配線部材61を引き回すことは難しい。このため、本実施形態では、配線部材(FPC)61が、トレー40が外装体50に格納された場合、凸部43cと外装体50で形成される空間43dを避けるように、配置されている(図3および図4)。
【0066】
上述したように、配線部材(FPC)61は異形のU字型に屈曲している。また、図3に示すように、トレー40が外装体50に格納された場合、配線部材(FPC)61はU字型をしている。そのU字型の側部およびU字型の底部は、外装体50に貼り付けられている。外装体50に貼り付けられている部分を貼り付け部61aと呼び、図4に斜線で示す。外装体50に貼り付けられていないU字型の側部は折り返され、外装体50に貼り付けられていないU字型の側部の端部は中継基板41に接続されている。また、凸部43cと外装体50で形成される空間43dを避けるため、外装体50に貼り付けられていないU字型の側部に近いU字の底部は、斜めに切れ上がっている。
【0067】
なお、本実施形態では、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さが、光ディスク10の内周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さより高いという状態は、図9〜図16に示す状態を含む。
【0068】
図9は、本実施形態におけるベースカバー9の一形状を示す図であり、図10は、図9に示すベースカバー9および光ピックアップ1をX方向から見た図である。光ディスク10の内周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h1となる。また、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h4となる。図9および図10に示すように、光ディスク10の外周に近い部分にはベースカバー9が存在しない。このような場合、高さh4を無限大とみなす。この結果、h4>h1となる。
【0069】
図11は、本実施形態におけるトレーカバー43の一形状を示す図であり、図12は、図11に示すトレーカバー43および光ピックアップ1をX方向から見た図である。光ディスク10の内周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h1となる。また、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h4となる。図11および図12に示すように、光ディスク10の外周に近い部分にはトレーカバー43が存在しない。このような場合、高さh4を無限大とみなされる。この結果、h4>h1となる。
【0070】
図13は、本実施形態におけるベースカバー9の一形状を示す図であり、図14は、図13に示すベースカバー9および光ピックアップ1をX方向から見た図である。光ディスク10の内周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h1となる。また、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h4となる。図13および図14に示すように、光ディスク10の外周に近い部分には、ベースカバー9は開口部を有する。このような場合、高さh4を無限大とみなされる。この結果、h4>h1となる。
【0071】
図15は、本実施形態におけるトレーカバー43の一形状を示す図であり、図16は、図15に示すトレーカバー43および光ピックアップ1をX方向から見た図である。光ディスク10の内周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h1となる。また、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さは、h4となる。図15および図16に示すように、光ディスク10の外周に近い部分に、トレーカバー43は開口部を有する。このような場合、高さh4を無限大とみなされる。この結果、h4>h1となる。
【0072】
なお、光ディスク10の外周に近い部分のベースカバー9とトレーカバー43との間の高さとは、光ディスク10の外周(光ディスク10の最も外側)に記録されているデータを、読み出す/書き込む場合、光ピックアップ1が位置し、その光ピックアップ1において、光ディスク10の内周から遠い方の光ピックアップ1の端部の位置の高さであってもよい。
【0073】
本実施形態では、十分にチルトを調整することができるのであれば、図8Aに示すトレーカバー43の代わりに図8Bに示すトレーカバー43が用いられてもよい。また、本実施形態では、十分にチルトを調整することができるのであれば、図8Aに示すベースカバー9の代わりに図8Bに示すベースカバー9が用いられてもよい。
【0074】
本実施形態では、図8Aに示すトレーカバー43の代わりに、図11または図15に示すトレーカバー43が用いられてもよい。
【0075】
本実施形態では、図8Aに示すベースカバー9の代わりに、図9または図13に示すベースカバー9が用いられてもよい。
【0076】
本実施形態では、図10に示すトレーカバー43の代わりに、図11または図15に示すトレーカバー43が用いられてもよい。
【0077】
本実施形態では、図14に示すトレーカバー43の代わりに、図11または図15に示すトレーカバー43が用いられてもよい。
【0078】
【発明の効果】
本発明の光ディスク装置では、光ディスクの外周側における上カバーと下カバーとの間の高さが、光ディスクの内周側における上カバーと下カバーとの間の高さより高い。このため、光ピックアップが光ディスクの外周側に移動したときであっても、上カバーと光ピックアップとの間または下カバーと光ピックアップとの間に適切なクリアランスを保つことができる。このため、光ディスク装置の厚さが薄くとも、本発明の光ディスク装置は正常に動作する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置における実施形態を示す図である。
【図2】光ピックアップ移送系およびディスクモータを包含するベースシャーシ部の構成を示す一部透視斜視図である。
【図3】トレー40が外装体50に格納されたときの配線部材(FPC)61状態を示す図である。
【図4】トレー40が外装体50から引き出されたときの配線部材(FPC)61状態を示す図である。
【図5】主軸可変機構26を示す図である。
【図6】副軸可変機構36を示す図である。
【図7A】光ディスク装置100を光ディスク10を載せる方向から見た図である。
【図7B】図7Aに示す光ディスク装置を線分Aで切断した場合における断面を示す図である。
【図7C】図7Aに示す光ディスク装置を線分Aで切断した場合における断面を示す図である。
【図8A】光ディスク装置100のチルト調整能力を示すための図である。
【図8B】従来の光ディスク装置のチルト調整能力を示すための図である。
【図9】本実施形態におけるベースカバー9の一形状を示す図である。
【図10】図9に示すベースカバー9および光ピックアップ1をX方向から見た図である。
【図11】本実施形態におけるトレーカバー43の一形状を示す図である。
【図12】図11に示すトレーカバー43および光ピックアップ1をX方向から見た図である。
【図13】本実施形態におけるベースカバー9の一形状を示す図である。
【図14】図13に示すベースカバー9および光ピックアップ1をX方向から見た図である。
【図15】本実施形態におけるトレーカバー43の一形状を示す図である。
【図16】図15に示すトレーカバー43および光ピックアップ1をX方向から見た図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ
2 ディスクモータ
3 ベースシャーシ
4 スクリューシャフト
5 歯部
6 モータ
9 ベースカバー
10 光ディスク
20 主軸
21 主軸支持部
22 主軸コイルバネ
25 主軸調整ネジ
26 主軸可変機構
30 副軸
31 副軸支持部
32 副軸コイルバネ
35 副軸調整ネジ
36 副軸可変機構
40 トレー
41 中継基板
43 トレーカバー
50 外装体
60 メイン基板
61 配線部材

Claims (6)

  1. 光ディスクに信号を記録および光ディスクから信号を再生のうち少なくとも一方を行う光ピックアップと、
    前記光ピックアップを支持し、前記光ディスク半径方向における前記光ピックアップの移動を案内するガイド体と、
    前記ガイド体を保護する上カバーと、
    前記ガイド体を保護する下カバーと、
    前記ガイド体を内部に支持するベース部とを備え、
    前記ガイド体は、前記ディスクの内周側を中心として、前記光ディスクと前記光ピックアップのチルト角を調整することが可能であり、
    前記光ディスクの外周側における、前記上カバーと前記下カバーとの間の高さが、前記光ディスクの内周側における、前記上カバーと前記下カバーとの間の高さより高い光ディスク装置。
  2. 前記光ディスクに信号を記録・再生すべき面の垂直方向に対して、最も離れている下カバーの部分が、前記光ディスクの外周の外側に位置する請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記光ディスク装置が、
    前記光ピックアップ、前記ガイド体、前記上カバー、前記下カバー、および前記ベース部を搭載するトレーと、
    前記トレーを出し入れすることが可能な筐体と、
    前記筐体に引き回された配線部材とを備え、
    前記トレーが前記筐体に格納されているときに、前記配線部材が、前記最も離れている下カバーの部分を避けるように配線される請求項に記載の光ディスク装置。
  4. 前記トレーが前記筐体に格納されているとき、前記配線部材の形状がU字型である請求項に記載の光ディスク装置。
  5. 前記配線部材には、前記光ディスクに記録される信号および前記光ディスクから再生された信号のうち少なくとも1つが伝送される請求項に記載の光ディスク装置。
  6. 前記上カバーが、前記光ディスクの外周の外側で段差を有する請求項1に記載の光ディスク装置。
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