JP3906221B2 - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理方法において、特に通常のデジタルカメラによる撮影等により得られた多階調をもった画像データを2値の画像データに変更する2値化処理を行う画像処理方法及び画像処理措置に関するものである。
例えばOCR(Optical Character Reader)の前処理としては、紙に書かれた文字をカメラやスキャナなどにより3階調以上の多階調を持った画像データ、即ち濃淡画像として読み取った後、文字領域と背景領域とに分離する2値化処理を行う必要がある。このような場合に、ある一定の閾値を基準として、その閾値より大きな階調値、即ち明るい値を持つ部分を背景となる紙領域として1という値に変換し、その値以下の階調値、即ち暗い値を持つ部分を文字領域として0という値に変換する方法がある。しかしながら、この方法では照明のムラなどにより、背景部分が一部0となって文字領域として認識されてしまい、文字が正確に読み取れないなどの問題があった。
また、このように多階調画像を2値化処理することにより、背景領域から対象画像を分離する方法は、顕微鏡画像から、細菌等の撮影対象を分離して、撮影対象の位置や数等を求めるためにも用いられている。図2は、顕微鏡画像をデジタルカメラで撮影して得られた多階調を持つ元画像201、この元画像201を2値化することで取得したい、目的とする2値画像205、上記元画像201を従来の固定閾値を用いた方法により2値化した結果得られる2値化画像206、をそれぞれ示す図である。
元画像201は1画素あたり256階調をもった多値階調の画像である。この画像では、照明のムラにより紙面右側部分が暗くなっている。この元画像201には細菌202〜204が写っており、これらの位置や数を求めることができるような画像、つまり2値画像205に示すように、細菌と背景とを分離した2値画像を得ることが目的である。しかし、固定の閾値を用いて、上記元画像201を2値化した場合、例えば、閾値に“128”を用いて、元画像201の各画素のうち、“128”より大きいものを白、“128”以下のものを黒に置き換えた場合、得られる画像は、2値化画像206に示すものとなる。
この2値化画像206においては、細菌203は閾値128以下であり、且つその周辺は閾値128より大きいことから、正常に検出できている。しかしながら、画像の紙面右側部分が暗いため、画像右側では、背景が閾値以下の値となり細菌とともに背景も黒となり、細菌204は背景に埋もれてしまう。逆に、細菌202は照明が強くあたっていることから、閾値より大きな値となり、白くなってしまう。この結果、細菌等の撮影対象を背景から分離して、これらの位置や数を正確に求めることが困難となってしまう。
このような問題を解決する方法としては、画像を局所領域に分割し、その局所領域の平均値を元に、局所領域ごとの閾値を個別に決定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−225392号公報
従来の画像処理方法は以上のように構成されており、2値化の際に単一の閾値を用いることによる不具合を解消するために局所領域ごとに閾値を個別に決定する方法が採用されているが、局所領域における輝度の平均値を元に閾値を決定していることから、例えば、同じ明るさで同じ閾値としなければならない場合であっても、背景から分離したい対象物の密度が高い部分では輝度平均値が小さくなることから、閾値が低めに設定されるなど、適正な閾値を得ることができず、目的とする2値化画像を得ることができない可能性があるという問題点を有していた。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求め、この閾値を用いて、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得ることができる画像処理方法、及び画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像処理方法は、元画像となる濃淡画像から2値化画像を生成する画像処理方法であって、元画像の全体または一部領域内における階調のヒストグラムを生成するステップと、該ヒストグラムに基づいて第1の参照輝度値、及び2値化の際の閾値となる参照閾値を求め、第1の参照輝度値と参照閾値との比を輝度比として記憶するステップと、元画像の局所領域において局所ヒストグラムを生成するステップと、該局所ヒストグラムに基づいて第2の参照輝度値を求め、第2の参照輝度値と前記輝度比との演算により2値化の閾値を求め、該閾値により元画像の前記局所領域近傍の領域の画像を2値化するステップを含むようにしたものである。
また、本発明の請求項2にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記局所ヒストグラムに基づいて求められる前記第2の参照輝度値は、前記第1の参照輝度値と同じ処理により求めるようにしたものである。
また、本発明の請求項3にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記第1の参照輝度値および第2の参照輝度値は、各ヒストグラムの最大値を示す点における輝度値とするようにしたものである。
また、本発明の請求項4にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記第1の参照輝度値および第2の参照輝度値は、各ヒストグラムにローパスフィルタをかけた後に得られる最大値を示す点における輝度値とするようにしたものである。
また、本発明の請求項5にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値に隣接する凹部分における輝度値とするようにしたものである。
また、本発明の請求項6にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記ヒストグラムの最大値に隣接する凹部分が存在しない場合に、前記ヒストグラムの変曲点における輝度値を前記参照閾値とするようにしたものである。
また、本発明の請求項7にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記参照閾値として、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値に隣接する局所凸部分における輝度値と、このヒストグラムが最大値を示す点における輝度値とを求め、両輝度値の間に含まれる値を用いるようにしたものである。
また、本発明の請求項8にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値とするようにしたものである。
また、本発明の請求項9にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値を求め、前記最大値における輝度値を中心として、前記求めた輝度値と対称となる位置における輝度値とするようにしたものである。
また、本発明の請求項10にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記元画像全体を複数の局所領域に分割して、各局所領域毎に個別に閾値を設け、2値化するようにしたものである。
また、本発明の請求項11にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記画像全体を複数の局所領域に分割して、各局所領域毎に個別に閾値を設け、閾値が近接する局所領域の閾値と比較して予め定めた値よりも大きく異なっている局所領域がある場合には、この局所領域の閾値を、近接する他の局所領域の閾値を用いた演算により再設定するようにしたものである。
また、本発明の請求項12にかかる画像処理方法は、前記画像処理方法において、前記輝度比を求める際に、第1の参照輝度値と参照閾値からそれぞれバックグラウンド特性に基づく不要な値を減算するようにしたものである。
また、本発明の請求項13にかかる画像処理装置は、元画像となる濃淡画像から2値化画像を生成する画像処理装置であって、前記濃淡画像の多階調の画像データを記憶し、該記憶された画像データの全体または特定の領域を対象画像データとして出力する記憶手段と、前記対象画像データにおける階調のヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラムに基づいて第1の参照輝度値、及び2値化の際の閾値となる参照閾値を求め、該参照閾値と該第1の参照輝度値と該参照閾値との比を参照輝度比として出力する参照輝度比生成手段と、前記対象画像データを複数の局所領域に分割して出力するとともに、前記対象画像データに対する分割情報を出力する画像分割手段と、各局所領域において局所ヒストグラムを生成する局所ヒストグラム生成手段と、前記局所ヒストグラムに基づいて第2の参照輝度値を求める局所領域参照輝度値生成手段と、前記第2の参照輝度値と前記参照輝度比との演算により2値化の閾値を求める閾値生成手段と、前記2値化の閾値により、前記対象画像データを前記分割情報に基づいて前記局所領域毎に2値化し、前記対象画像データの2値化画像を生成する2値化手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項14にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記ヒストグラム生成手段、及び前記局所ヒストグラム生成手段は、前記第1の参照輝度値及び前記第2の参照輝度値を、同じ処理により求めるものである、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項15にかかる画像処理装置は、請求項14記載の画像処理装置において、前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値は、各ヒストグラムの最大値を示す点における輝度値である、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項16にかかる画像処理装置は、請求項14記載の画像処理装置において、前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値は、各ヒストグラムにローパスフィルタを施した後に得られる最大値を示す点における輝度値である、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項17にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値に隣接する凹部分における輝度値を前記参照閾値とすることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項18にかかる画像処理装置は、請求項17記載の画像処理装置において、前記ヒストグラムの最大値に凹部分が存在しない場合には、前記ヒストグラムの変曲点における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項19にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値に隣接する局所凸部分における輝度値と、該ヒストグラムが最大値を示す点における輝度値とを求め、両輝度値の間に含まれる値を前記参照閾値とする、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項20にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項21にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値をリファレンス輝度値とし、前記最大値における輝度値を中心として、前記求めたリファレンス輝度値と対称となる位置における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項22にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記閾値生成手段は、各局所領域の閾値を蓄える閾値メモリと、前記閾値メモリに蓄えられた特定の局所領域の閾値を周囲の局所領域における閾値と比較する閾値比較部と、前記閾値比較部において比較した前記特定の局所領域の閾値が前記周囲の局所領域における閾値に比べて、予め定められた値以上の差を持つ場合には、前記特定の局所領域の閾値を前記周囲の局所領域における閾値の平均値に置き換える閾値判断変更部とを備える、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項23にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、カメラ内蔵型携帯電話の名刺読み取り装置に用いられたものである、ことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る画像処理方法によれば、元画像となる濃淡画像から2値化画像を生成する画像処理方法であって、元画像の全体または一部領域内における階調のヒストグラムを生成するステップと、該ヒストグラムに基づいて2値化の閾値に相当する参照閾値と第1の参照輝度値とを求め、第1の参照輝度値と参照閾値との比を輝度比として記憶するステップと、元画像の局所領域において局所ヒストグラムを生成するステップと、該局所ヒストグラムに基づいて第2の参照輝度値を求め、第2の参照輝度値と前記輝度比との演算により2値化の閾値を求め、該閾値により元画像の前記局所領域近傍の領域の画像を2値化するステップとを含むものとしたので、画像全体でヒストグラムを作成し、最大頻度における参照輝度値と参照閾値の比を求めた後、画像を局所領域に分割して、各局所領域におけるヒストグラムを作成して、最大頻度における輝度値をもとめ、この値に、参照輝度値と参照閾値の比をかけることにより局所領域における閾値を求め、この閾値を用いて局所領域内の2値化を行うことにより、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求め、この閾値を用いて背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得ることができる効果がある。
また、本発明の請求項2に係る画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法において、前記局所ヒストグラムに基づいて求められる前記第2の参照輝度値は、前記第1の参照輝度値と同じ処理により求めるようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項3に係る画像処理方法によれば、請求項2記載の画像処理方法において、前記第1の参照輝度値、および第2の参照輝度値は、各ヒストグラムの最大値を示す点における輝度値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項4に係る画像処理方法によれば、請求項2記載の画像処理方法において、前記第1の参照輝度値、および第2の参照輝度値は、各ヒストグラムにローパスフィルタをかけた後に得られる最大値を示す点における輝度値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項5に係る画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法において、前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値に隣接する凹部分における輝度値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項6に係る画像処理方法によれば、請求項5記載の画像処理方法において、前記ヒストグラムの最大値に隣接する凹部分が存在しない場合に、前記ヒストグラムの変曲点における輝度値を前記参照閾値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項7に係る画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法において、前記参照閾値として、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値に隣接する局所凸部分における輝度値と、このヒストグラムが最大値を示す点における輝度値とを求め、両輝度値の間に含まれる値を用いるようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項8に係る画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法において、前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項9に係る画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法において、前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値を求め、前記最大値における輝度値を中心として、前記求めた輝度値と対称となる位置における輝度値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項10に係る画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法において、前記元画像全体を複数の局所領域に分割して、各局所領域毎に個別に閾値を設け、2値化するようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項11に係る画像処理方法によれば、請求項10記載の画像処理方法において、前記画像全体を複数の局所領域に分割して、各局所領域毎に個別に閾値を設け、閾値が近接する局所領域の閾値と比較して予め定めた値よりも大きく異なっている局所領域がある場合には、この局所領域の閾値を近接する他の局所領域の閾値を用いた演算により再設定するようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項12に係る画像処理方法によれば、請求項1記載の画像処理方法において、前記輝度比を求める際に、第1の参照輝度値と参照閾値からそれぞれバックグラウンド特性に基づく不要な値を減算するようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項13にかかる画像処理装置によれば、元画像となる濃淡画像から2値化画像を生成する画像処理装置であって、前記濃淡画像の多階調の画像データを記憶し、該記憶された画像データの全体または特定の領域を対象画像データとして出力する記憶手段と、前記対象画像データにおける階調のヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラムに基づいて参照閾値と第1の参照輝度値とを求め、該参照閾値と該第1の参照輝度値との比を参照輝度比として出力する参照輝度比生成手段と、前記対象画像データを複数の局所領域に分割して出力するとともに、前記対象画像データに対する分割情報を出力する画像分割手段と、各局所領域において局所ヒストグラムを生成する局所ヒストグラム生成手段と、前記局所ヒストグラムに基づいて第2の参照輝度値を求める局所領域参照輝度値生成手段と、前記参照輝度比と前記第2の参照輝度値との演算により2値化の閾値を求める閾値生成手段と、前記2値化の閾値により、前記対象画像データを前記分割情報に基づいて前記局所領域毎に2値化し、前記対象画像データの2値化画像を生成する2値化手段と、を備えたものとしたので、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求め、この閾値を用いて、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得ることができる効果がある。
また、本発明の請求項14にかかる画像処理装置によれば、請求項13記載の画像処理装置において、前記ヒストグラム生成手段、及び前記局所ヒストグラム生成手段は、前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値は、同じ処理により求める、ものとしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項15にかかる画像処理装置によれば、請求項14記載の画像処理装置において、前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値は、各ヒストグラムの最大値を示す点における輝度値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項16にかかる画像処理装置によれば、請求項14記載の画像処理装置において、前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値は、各ヒストグラムにローパスフィルタを施した後に得られる最大値を示す点における輝度値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項17にかかる画像処理装置によれば、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値に隣接する凹部分における輝度値を前記参照閾値とするものとしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項18にかかる画像処理装置によれば、請求項17記載の画像処理装置において、前記ヒストグラムの最大値に凹部分が存在しない場合には、前記ヒストグラムの変曲点における輝度値を前記参照閾値とするようにしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項19にかかる画像処理装置によれば、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値に隣接する局所凸部分における輝度値と、該ヒストグラムが最大値を示す点における輝度値とを求め、両輝度値の間に含まれる値を前記参照閾値とするものとしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項20にかかる画像処理装置によれば、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値を前記参照閾値とするものとしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項21にかかる画像処理装置によれば、請求項13記載の画像処理装置において、前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値をリファレンス輝度値とし、該最大値における輝度値を中心として、前記リファレンス輝度値と対称となる位置における輝度値を前記参照閾値とするものとしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項22にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、前記閾値生成手段は、各局所領域の閾値を蓄える閾値メモリと、前記閾値メモリに蓄えられた特定の局所領域の閾値を周囲の局所領域における閾値と比較する閾値比較部と、前記閾値比較部において比較した前記特定の局所領域の閾値が前記周囲の局所領域における閾値に比べて、予め定められた値以上の差を持つ場合には、前記特定の局所領域の閾値を前記周囲の局所領域における閾値の平均値に置き換える閾値判断変更部とを備えるものとしたので、背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得るための、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができる。
また、本発明の請求項23にかかる画像処理装置は、請求項13記載の画像処理装置において、カメラ内蔵型携帯電話の名刺読み取り装置に用いられたものとしたので、内蔵されたカメラにより名刺を撮影し、名刺の文字を読みとって、これをデータベース化する機能を達成することができる。
(実施の形態1)
図3は、本発明の実施の形態1に係る画像処理方法の原理を説明するための図であり、3階調以上の多階調の元画像300、即ち濃淡を有する元画像とその各領域におけるヒストグラムとを示すものである。元画像としては、細菌を撮影した画像を用いている。ヒストグラム303は元画像300の局所領域301における輝度値のヒストグラムである。
このヒストグラム303は、局所領域301に含まれる全ての画素の輝度値をその頻度で表わしたもので、紙面左に暗い画素、つまり輝度値0、紙面右に明るい画素、つまり輝度値255をとり、それぞれの輝度値を示す画素数を縦軸にとったものである。局所領域301においては、背景の部分が最も広い面積を持つため、ヒストグラム303においては背景の輝度A付近の画素数が最も多くなっている。また、輝度Bの明るさを持つ細菌の部分は小さなピークとして現れる。局所領域301においては、輝度Cを閾値とすることにより、細菌と背景を分離することが可能である。
同様に、ヒストグラム304は元画像300の局所領域302における輝度値のヒストグラムである。局所領域302は局所領域301に比べて全体が暗くなっているため、このヒストグラム304はヒストグラム303に比べると紙面左につまった形状を持っている。局所領域302においても、背景の部分が最も広い面積を持つため、ヒストグラム304においては背景の輝度D付近の画素数が最も多くなっている。また、輝度Eの明るさを持つ細菌の部分は小さなピークとして現れる。局所領域302においては、輝度Fを閾値とすることにより、細菌と背景を分離することが可能である。
ヒストグラム305は元画像300全体の輝度値のヒストグラムである。このヒストグラム305は局所領域301、302をはじめとする全局所領域のヒストグラムを足し合わせたものとなるため、各ピークはなだらかなものとなるが、背景部分の一番画素が多い輝度G部分と、細菌部分の一番画素が多い輝度H部分にそれぞれピークが現われる。輝度Iは背景と細菌部分とを切り分ける輝度ではあるが、この値を画像全体の閾値として2値化した場合は、この値Iがヒストグラム303に示す輝度B以下であることから、局所領域301においては細菌部分を背景として判断してしまうため、正常な処理を行うことができない。
このため、局所領域ごとにそれぞれに適した閾値を用いて2値化することで、背景画像から対象物、ここでは細菌、の画像を精度よく分離可能な2値化画像を得るものとするが、その閾値を決定するにあたり、局所領域ごとの物理的な性質について解析する。例えば、与えた光に対して、背景部分は50%の反射率を持ち、細菌部分は10%の反射率をもつものとする。すると局所領域301に与えられた光の強さがXであるものとすると、輝度AはA=0.5X、輝度BはB=0.1Xという関係を持つ。閾値を輝度Aと輝度Bの中央値Cとすると、輝度CはC=(0.5X+0.1X)/2=0.3Xという値を持つこととなる。AとCの関係からXを消去すると、C=0.6Aという関係を持つ。同様に局所領域302における輝度Dと閾値Fの関係についても、F=0.6Dという関係となり、全ての局所領域における閾値は、背景部分の輝度に同じ係数を乗じたものとして与えられる。なお、同様の手法により、局所領域における閾値は細菌部分の輝度に同じ係数を乗じたものによっても求めることは可能であるが、本画像のように背景部分の領域が大きい場合には、背景部分の輝度を最も安定して求めることができるため、背景部分の輝度に係数を乗じて、閾値を求めることとする。
また、乗じる係数は、元画像300全体のヒストグラム305、またはそれに準ずる大きい領域のヒストグラムにおいて、背景となるピーク部分Gと閾値Iとの比をとることにより安定的に求めることができる。
以上を踏まえた上で、本実施の形態1に係る画像処理方法による、元画像を2値化する手順を、以下、図1を用いて説明する。図1は本実施の形態1に係る画像処理方法の処理フロー図である。なお、ここでは、1000×1000画素の大きさを持ち、各画素が白黒256階調をもつ細菌の顕微鏡画像(元画像)201(図2参照)を2値化し、2値画像205を得るための処理を行う場合の各ステップについて説明する。
まず、ステップS101において、画像全体における輝度のヒストグラムを作成する。ここでは画像全体としたが、画像周辺部が暗いなどの場合には、中央部分のみを切り抜いた画像における輝度ヒストグラムでもよい。これらのヒストグラムは、ノイズ等の影響により分布にバラツキがあるため、ステップS102の処理ではヒストグラムにローパスフィルタをかける。実際の処理では、前後5輝度分の頻度の平均値をとることで実現する。
ステップS103では、ローパスフィルタをかけたヒストグラムにおいて、最大頻度を示す輝度値を求める。これを以下、参照輝度値と称する。この値が前述した図3における背景部分の輝度値Gを意味する。ステップS104では、ステップS103で求めた参照輝度値から輝度の低い方向に向かって極小値を示す輝度を探索する。この部分は図3の輝度Iに対応し、2値化のための閾値を意味する。以下、参照閾値と称する。
ステップS105では参照閾値と参照輝度値の比I/Gを求め、これをJとして記憶する。ステップS106では元画像201を100×100画素の局所領域に分割する。局所領域は、縦横10×10個存在することとなる。ステップS107では1つの局所領域の中で輝度ヒストグラムを作成する。ここで、例えば、注目する局所領域を図3の局所領域301であると考えると、ヒストグラム303がつくられることとなる。なお、局所領域が非常に小さい領域として分割された場合には、ノイズに対する精度向上のため、局所領域を中心とする、より広い範囲においてヒストグラムを作成してもよい。
ステップS108では、各局所領域のヒストグラムにローパスフィルタをかける。ステップS109では、ローパスフィルタをかけたヒストグラムにおいて、最大頻度を示す輝度値をもとめる。この値が図3における背景部分の輝度値Aに相当する。ステップS110では、局所領域の最大頻度を示す輝度値に前述したJを乗じることにより、その局所領域における閾値を求める。例えば、局所領域301について考えると、輝度値AにJを乗じることにより、局所領域301における閾値を求めることができる。ステップS111では、全ての局所領域についてステップS107からステップS110までの処理を繰り返す。ステップS112では、元画像300の全ての画素に対して、各局所領域ごとに、各局所領域について求めた閾値を用いて2値化を行い、最終の2値画像205を得る。
なお、ステップS104においては、ステップS103で求めた参照輝度値から輝度の低い方向に向かって極小値を示す輝度を探索し、極小値により参照閾値を求めたが、ヒストグラム305の低輝度側から極大値を探索すると、求めた極大値が細菌の輝度を示すことから、この輝度値と、ステップS103で求めた背景の輝度値との中央値を、参照閾値とすることもできる。
なお、以上の方法において、処理ステップ104においては、極小値や極大値を利用して参照閾値を求めたが、画像によっては、これら極大値や極小値が存在しない場合もあり得る。また、上述した処理ステップS110による閾値の算出方法では、細菌の偏在等により、正確な閾値が算出できない場合もある。以下、かかる場合の参照閾値、及び閾値の算出方法の変形例について説明する。
まず、参照閾値の算出処理の変形例について説明する。
図4は本実施の形態1による画像処理方法における、参照閾値を求める処理の変形例を説明するための図であり、ある画像のヒストグラム400を示したものである。この例では、元画像内で大きく照度が変化することから、背景の輝度分布と細菌の輝度分布とが重なり合い、両者の間に極大値や極小値が存在しないものとなっている。したがって、処理ステップS104において、最大頻度を示す参照輝度値402から輝度の低い方向に向かって極小値を探索した後、探索範囲内に極小値が存在しない場合には、変曲点の輝度を参照閾値403として用いるようにする。
また、変曲点は安定して求められない場合もあるため、このような場合における参照閾値を求める別の方法を図5を用いて説明する。図5において、ヒストグラム500の最大頻度501(ヒストグラム上のピーク値)を示す輝度値を参照輝度値504とする。この時の頻度501に対して予め与えた値、例えば40%、の比率以下の頻度502となる輝度を、輝度の低い方向に向かって探索する。その結果求めた輝度を参照閾値503とする。この方法では、ある程度ヒストグラムの形状が分かっている場合には、ノイズの影響をあまり受ける事なく確実に参照閾値を求めることができる。
なお、上記方法は、最大頻度501の40%の比率以下の値を持つ頻度502となる輝度を低輝度側で求めたが、この点は細菌の数により影響を受けるため、高輝度側を利用して参照閾値を求めることにより、かかる影響を排除することができる。例えば、図6において、ヒストグラム600の最大頻度604(ヒストグラム上のピーク値)を示す輝度値を参照輝度値603とする。この時の頻度604に対して予め与えた値、例えば40%、の比率以下の頻度605となる輝度を、輝度の高い方向に向かって探索する。その結果求めた輝度601に対して、参照輝度603について対称となる位置の輝度を参照閾値602とする。例えば、輝度603が150という値を持ち、輝度値601が180という値を持つ場合、参照閾値602は120となる。
次に、局所領域での閾値の算出方法の変形例について示す。処理ステップS110では、ヒストグラムの最大値のみを利用して局所領域の閾値を求めるため、局所領域に細菌が含まれていない場合などにおいても、正確に閾値を求めることができる。しかし、特定の局所領域に細菌が集中してしまい、ヒストグラムの最大値が細菌の領域を示した場合には正常な閾値が求まらない。これを回避するために、図1に示した処理ステップS111の後、局所領域毎の閾値を周囲の局所領域における閾値と比較し、予め定めた値以上の差を持つ局所領域においては、現在の閾値を棄却して、周囲の閾値を補間して新たな閾値を求めることにより、適切な閾値を求めることができる。
また、処理ステップS110では、図1の処理ステップS105にて算出した参照閾値と参照輝度値の比I/GであるJを、背景部分の輝度値Aに乗じることにより、局所領域における閾値を求めたが、元画像をCCD等のデバイスで撮影した場合は、輝度値にはCCDの特性に基づく暗電流値が重畳されているため、より正確な閾値を求めるためには、暗電流の影響を除去する必要がある。かかる場合、暗電流により重畳される輝度成分をZとすると、参照閾値と参照輝度値の比はJ=(I−Z)/(G−Z)で求めることができ、局所領域における閾値を、J×(A−Z)+Zにより算出することにより、より正確な閾値を求めることができる。
以上のように、本実施の形態1による画像処理方法によれば、元画像の全体または一部領域内における階調のヒストグラムを生成し、該ヒストグラムに基づいて2値化の閾値に相当する参照閾値と第1の参照輝度値とを求め、両者の比を輝度比として記憶し、元画像の局所領域において局所ヒストグラムを生成し、該局所ヒストグラムに基づいて第2の参照輝度値を求め、これと前記輝度比との演算により2値化の閾値を求め、該閾値により元画像の局所領域近傍の領域の画像を2値化するようにした。言い換えると、画像全体でヒストグラムを作成し、最大頻度における参照輝度値と参照閾値の比を求めた後、画像を局所領域に分割して、各局所領域におけるヒストグラムを作成して、最大頻度における輝度値をもとめ、この値に、参照輝度値と参照閾値の比をかけることにより局所領域における閾値を求め、この閾値を用いて局所領域内の2値化を行うようにした。これにより、多階調画像の局所領域における適正な閾値を求めることができ、この閾値を用いて背景から対象物を精度よく分離可能な2値化画像を得ることができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態1に記載の画像処理方法を実現するための、本実施の形態2による画像処理装置のブロック図である。
図7において、カメラ700により撮影した画像は、フレームメモリ701に格納される。ここで撮影画像は、1000×1000画素であり、各画素が256階調の白黒画像であるものとする。フレームメモリ701は格納した撮影画像の全領域あるいは撮影画像の一部を画像データとして出力するが、ここではフレームメモリ701の撮影画像全領域を出力するものとする。
次に全体ヒストグラム作成部702は、実施の形態1で示したステップS101〜S102に示すように、フレームメモリ701が出力する画像データ全体の輝度ヒストグラムを作成する。
参照輝度比作成部703は、実施の形態1のステップS103〜S105に示すように、全体ヒストグラム作成部702で生成された輝度ヒストグラムの最大頻度を示す輝度値を求めてこれを参照輝度値Gとし、また同時に参照輝度値Gから輝度の低い方向に向かって極小値を示す輝度を探索してこれを参照閾値Iとし、参照閾値Iを参照輝度値Gで除算した値Jを参照輝度比として求め出力する。
一方、画像分割部704は、実施の形態1のステップS106に示すように、フレームメモリ701が出力する画像データを、例えば縦10個、横10個の局所領域に分割する。この時、1つの小領域は100×100画素の大きさを持つ。そして、フレームメモリ701が出力する画像データをどの大きさで分割したかを表す分割情報を2値化部708に出力する。
局所ヒストグラム作成部705は、実施の形態1のステップS107〜S108に示すように、画像分割部704が出力する分割された画像データの各局所領域毎に局所ヒストグラムを作成する。
ピーク輝度検出部706は、実施の形態1のステップS109に示すように、局所ヒストグラム作成部705で生成された局所ヒストグラムの最大頻度を示す輝度値を求め、これを局所領域の背景輝度値Aとして出力する。
閾値演算部707は、実施の形態1のステップS110に示すように、参照輝度比生成部703が出力する参照輝度比Jとピーク輝度検出部706が出力する背景輝度値Aを乗算することにより、局所領域における2値化の閾値を求める。
2値化部708は、ステップS112に示すように、フレームメモリ701が出力する画像データに対して、画像分割部704からの分割情報に基づいて各局所領域毎に閾値演算部707で求めた閾値を用いた2値化処理を繰り返し行い、最終的にフレームメモリ701が出力する画像データ全体の2値化を行って画像データの2値化画像を出力する。
なお、閾値演算部707は、各局所領域の閾値を蓄える閾値メモリと、閾値メモリに蓄えられたある局所領域の閾値を周囲の局所領域における閾値と比較する閾値比較部と、閾値比較部において比較した閾値が予め定められた値以上の差を持つ場合には、当該局所領域の閾値を周囲の閾値の平均値に置き換える閾値判断変更部とを備える構成でも良い。
以下、上述した構成の閾値判断変更部を図9を用いて説明する。図9は閾値メモリに格納された領域別の閾値を示す。901〜935は閾値メモリ内における各領域であり、各々の閾値の値を太文字で示している。網掛けで示した領域913にはごみが入ったことから閾値が「21」という、本来とは異なった値が格納されているものとする。閾値判断変更部においては、全ての領域に対して、注目領域の閾値とその周囲領域の閾値とを比較し、これらが大きく異なっていた場合、例えば、「20」以上異なっていた場合には、注目領域の閾値を周囲領域の閾値の補間により再設定する。例えば、領域902を注目領域とした場合、この領域の閾値は65である。また領域902に接する領域901,911,912,913,903であり、これらの持つ閾値は、それぞれ61,64,67,21,73である。従って、65と、61,64,76,21,73とを比較する。この場合の差は、それぞれ4,1,2,44,8であり、「20」を超えるものは1つだけである。この場合、比較した5つの値のうちの半分以下であるところの1つだけが「20」を超えているだけであることから、領域902の閾値65はこのまま利用することになる。
一方、領域913を注目領域とした場合、この閾値は21である。また、領域913に接する領域は902,903,904,914,924,923,922,912であり、これらの持つ閾値は、それぞれ65,73,82,82,85,79,75,67である。従って、「21」とこれらの値とを比較する。この場合の差は、それぞれ44,52,61,61,64,58,54,46であり、「20」を超えるものは8つある。この場合、比較した8つの値のうち半分以上であるところの8つが「20」を超えているため、領域913の閾値「21」は補間により再設定する。補間は周囲の閾値の平均値を求めて行う。この場合、(65+73+82+82+85+79+75+67)/8=76であり、領域913の閾値は76に再設定する。
このような構成にすれば、ある局所領域の閾値がごみの混入などによって局所ヒストグラムが変形することにより異常な値になった場合にも、適切な閾値を求める事が出来る。
次に、本発明の画像処理装置をカメラ内蔵型携帯電話の名刺読み取り機能に応用した例を示す。図8は、本発明の実施の形態2による画像処理装置を内蔵した、名刺読み取り機能付き携帯電話の構成図である。本携帯電話は、内蔵されたカメラにより名刺を撮影し、名刺の文字を読みとって、これをデータベース化する機能を持つものである。
図8において、801が携帯電話であり、名刺802を撮影して、文字認識した後、データベースに記憶する。名刺802は携帯電話801に内蔵されたカメラ803により撮影され、画像データとして記憶される。この画像は画像処理装置804において2値化され、背景領域は“1”、文字領域は“0”で表わされる。画像処理装置804により2値化された画像は文字認識部805において文字領域のパターンマッチングが施されて、文字テキストが抽出される。そして、抽出された文字テキストは名刺データベース806に記憶する。
ここで、カメラ803により撮影された画像は、撮影時の照度ムラなどにより、背景の一部が暗いなど、背景領域や文字領域の明るさが均一でない場合がしばしば生じる。このような場合にも、本発明の画像処理装置804により、背景領域と文字領域を正確に分離することが可能であり、文字認識部805が安定した文字認識処理を行うことが可能となる。
なお、ここではカメラ内蔵型携帯電話機を例に説明したが、スキャナーやデジタルスチルカメラなど、デジタル画像を撮影することの出来る機器であれば、本発明の画像処理装置を搭載することにより同様の効果を得ることが可能となる。
以上のように、本実施の形態2による画像処理装置によれば、実施の形態1による画像処理方法を実施する装置を簡易に構成することができる。
本発明にかかる画像処理装置は、多階調の画像に対して、背景画像から対象画像を識別するために行われる2値化処理の方法として有用であり、特に、印刷物の文字読み取りの前処理の2値化方法として、また、顕微鏡画像における観察対象の自動カウントを行う際の前処理の2値化方法等の用途に適用できるものである。
本発明の実施の形態1における画像処理方法のフローチャートを示す図である。 従来の画像処理方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における画像処理方法を説明するための、元画像と各部分におけるヒストグラム形状を示す図である。 本発明の実施の形態1における画像処理方法の変形例を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における画像処理方法の変形例を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における画像処理方法の変形例を説明するための図である。 本発明の実施の形態2における画像処理装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2におけるカメラ内蔵型携帯電話の名刺読み取り機能を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における閾値判断変更部の動作を説明するための図である。
符号の説明
201 元画像
202〜204 元画像中の細菌部分
205 目的とする2値画像
206 固定閾値による2値化画像
300 元画像
301〜302 元画像中の局所領域
303 局所領域301におけるヒストグラム
304 局所領域302におけるヒストグラム
305 元画像300全体のヒストグラム
400 元画像のヒストグラム
402 参照輝度
403 参照閾値
500 元画像のヒストグラム
501 ヒストグラム上のピーク値
502 ピーク値の40%レベル
503 参照閾値
504 参照輝度値
600 元画像のヒストグラム
601 ピーク値の40%レベルとなる輝度値
602 参照閾値
603 ヒストグラム上のピーク値となる輝度値
604 ヒストグラム上のピーク値
605 ピーク値の40%レベル
700 カメラ
701 フレームメモリ
702 全体ヒストグラム作成部
703 参照輝度比作成部
704 画像分割部
705 局所ヒストグラム作成部
706 ピーク輝度検出部
707 閾値演算部
708 2値化部
801 カメラ付き携帯電話
802 名刺
803 カメラ
804 画像処理装置
805 文字認識部
806 名刺データベース

Claims (23)

  1. 元画像となる濃淡画像から2値化画像を生成する画像処理方法であって、
    元画像の全体または一部領域内における階調のヒストグラムを生成するステップと、
    該ヒストグラムに基づいて第1の参照輝度値、及び2値化の際の閾値となる参照閾値を求め、第1の参照輝度値と参照閾値との比を輝度比として記憶するステップと、
    元画像の局所領域において局所ヒストグラムを生成するステップと、
    該局所ヒストグラムに基づいて第2の参照輝度値を求め、第2の参照輝度値と前記輝度比との演算により2値化の閾値を求め、該閾値により元画像の前記局所領域近傍の領域の画像を2値化するステップとを含む、ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記局所ヒストグラムに基づいて求められる前記第2の参照輝度値は、前記第1の参照輝度値と同じ処理により求める、ことを特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項2記載の画像処理方法において、
    前記第1の参照輝度値、および第2の参照輝度値は、各ヒストグラムの最大値を示す点における輝度値とする、ことを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項2記載の画像処理方法において、
    前記第1の参照輝度値、および第2の参照輝度値は、各ヒストグラムにローパスフィルタをかけた後に得られる最大値を示す点における輝度値とする、ことを特徴とする画像処理方法。
  5. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値に隣接する凹部分における輝度値とする、ことを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項5記載の画像処理方法において、
    前記ヒストグラムの最大値に隣接する凹部分が存在しない場合に、前記ヒストグラムの変曲点における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記参照閾値として、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値に隣接する局所凸部分における輝度値と、このヒストグラムが最大値を示す点における輝度値とを求め、両輝度値の間に含まれる値を用いる、ことを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値とする、ことを特徴とする画像処理方法。
  9. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記参照閾値を、前記元画像の全体または一部領域内におけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値をリファレンス輝度値として求め、前記最大値における輝度値を中心として、前記求めたリファレンス輝度値と対称となる位置における輝度値とする、ことを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記元画像全体を複数の局所領域に分割して、各局所領域毎に個別に閾値を設け、2値化する、ことを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項10記載の画像処理方法において、
    前記画像全体を複数の局所領域に分割して、各局所領域毎に個別に閾値を設け、閾値が近接する局所領域の閾値と比較して予め定めた値よりも大きく異なっている局所領域がある場合には、この局所領域の閾値を、近接する他の局所領域の閾値を用いた演算により再設定する、ことを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項1記載の画像処理方法において、
    前記輝度比を求める際に、第1の参照輝度値と参照閾値からそれぞれバックグラウンド特性に基づく不要な値を減算する、ことを特徴とする画像処理方法。
  13. 元画像となる濃淡画像から2値化画像を生成する画像処理装置であって、
    前記濃淡画像の多階調の画像データを記憶し、該記憶された画像データの全体または特定の領域を対象画像データとして出力する記憶手段と、
    前記対象画像データにおける階調のヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記ヒストグラムに基づいて第1の参照輝度値、及び2値化の際の閾値となる参照閾値を求め、該参照閾値と該第1の参照輝度値と該参照閾値との比を参照輝度比として出力する参照輝度比生成手段と、
    前記対象画像データを複数の局所領域に分割して出力するとともに、前記対象画像データに対する分割情報を出力する画像分割手段と、
    各局所領域において局所ヒストグラムを生成する局所ヒストグラム生成手段と、
    前記局所ヒストグラムに基づいて第2の参照輝度値を求める局所領域参照輝度値生成手段と、
    前記第2の参照輝度値と前記参照輝度比との演算により2値化の閾値を求める閾値生成手段と、
    前記2値化の閾値により、前記対象画像データを前記分割情報に基づいて前記局所領域毎に2値化し、前記対象画像データの2値化画像を生成する2値化手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  14. 請求項13記載の画像処理装置において、
    前記ヒストグラム生成手段、及び前記局所ヒストグラム生成手段は、
    前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値を、同じ処理により求める、ことを特徴とする画像処理装置。
  15. 請求項14記載の画像処理装置において、
    前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値は、各ヒストグラムの最大値を示す点における輝度値とする、ことを特徴とする画像処理装置。
  16. 請求項14記載の画像処理装置において、
    前記第1の参照輝度値、及び前記第2の参照輝度値は、各ヒストグラムにローパスフィルタを施した後に得られる最大値を示す点における輝度値とする、ことを特徴とする画像処理装置。
  17. 請求項13記載の画像処理装置において、
    前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値に隣接する凹部分における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とする画像処理装置。
  18. 請求項17記載の画像処理装置において、
    前記ヒストグラムの最大値に凹部分が存在しない場合には、前記ヒストグラムの変曲点における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とする画像処理装置。
  19. 請求項13記載の画像処理装置において、
    前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値に隣接する局所凸部分における輝度値と、該ヒストグラムが最大値を示す点における輝度値とを求め、両輝度値の間に含まれる値を前記参照閾値とする、ことを特徴とする画像処理装置。
  20. 請求項13記載の画像処理装置において、
    前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とする画像処理装置。
  21. 請求項13記載の画像処理装置において、
    前記参照輝度比生成手段は、前記対象画像データにおけるヒストグラムの最大値の近傍において、該最大値に対して予め定めた比率の値となる位置における輝度値をリファレンス輝度値とし、前記最大値における輝度値を中心として、前記求めたリファレンス輝度値と対称となる位置における輝度値を前記参照閾値とする、ことを特徴とする画像処理装置。
  22. 請求項13記載の画像処理装置において、
    前記閾値生成手段は、
    各局所領域の閾値を蓄える閾値メモリと、
    前記閾値メモリに蓄えられた特定の局所領域の閾値を周囲の局所領域における閾値と比較する閾値比較部と、
    前記閾値比較部において比較した前記特定の局所領域の閾値が前記周囲の局所領域における閾値に比べて、予め定められた値以上の差を持つ場合には、前記特定の局所領域の閾値を前記周囲の局所領域における閾値の平均値に置き換える閾値判断変更部とを備える、ことを特徴とする画像処理装置。
  23. 請求項13記載の画像処理装置において、
    カメラ内蔵型携帯電話の名刺読み取り装置に用いられたものである、ことを特徴とする画像処理装置。
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