JP3881316B2 - 毛染め用具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛染め用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
マスカラ塗布具は、通常塗布ブラシを用いているが、その塗布量は、容器口部に取り付けられたシゴキパッキンによりしごかれた後のブラシ毛体表面の付着量であるから極めて少量である。
ところで、近年、ボリュームマスカラ等の要求でブラシの直径が太くなる傾向があるが、太くすることでシゴキ部通過は毛量増となり、液はその増量分余計にしごかれてしまい、塗布量の増加にはあまり役に立っていなかった。
また、頭髪の部分毛染に上記のマスカラ塗布具タイプの塗布ブラシ(以下、マスカラブラシと称することがある)を用いる場合があるが、頭髪の部分染毛の場合には更に多くの量の塗布量が必要であり、上記の塗布ブラシではこれに対処できない。しかも、これはマスカラブラシの場合も同様だが、シゴかれた後の塗布液が上記のしごきによりブラシ毛体の先端より根本に多いため塗布が効率的に行えないという問題もある。
【0003】
ところで、マスカラブラシは塗布使用の時、ブラシ回転させながら使用することが一般常識とされていて、マスカラブラシを睫に使用するときにはこのことについての問題点は全くない。
これは睫が誰でも以下の通り共通しているからである。
1)横一列の並列である
2)1本ずつ適当な間隔がある
3)長いといっても10mm〜15mmである
4)平素同士交錯していることはほとんどない
しかしながら、マスカラブラシを「生え際染め」「部分染め」として使用するとき、現在の塗布場所から次の塗布場所に移るとき、今塗布した髪の毛からブラシを離脱させるのであるが、今塗布された髪の毛がブラシに絡んでブラシと一緒に連れられて乱れてしまうことがある。特に生え際の一部の髪を塗布して次に移ろうとすると、ブラシに絡んだ髪の毛が、前に垂れ下がり顔面皮膚を塗布された髪で汚してしまうという問題となる。
【0004】
すなわち、マスカラブラシは睫への使用が目的で、睫への使用は上記の通り全く問題がないが、髪の毛への使用となるとブラシに絡んでしまい絡んだ髪の毛はブラシと共に元の位置から離れてしまい、また絡んだ髪の毛も髪同士の絡みで一緒に動いてしまう。
このことの原因は
1、髪の毛は睫のように一列でなく多種多様な生え方である
2、一列とか並列になっていない
3、髪の毛同士絡み合っている
4、髪の毛同士の交錯は1本で何カ所にもなっている
5、交錯した部分にブラシ毛が一本でも入り込んでいると、ブラシの次への動作で、入り込んだブラシで、交錯髪の毛を連れてきてしまう
6、櫛できれいに梳いて梳いた方向へブラシを移動させるのであればよいが、ブラシ自身の毛が放射状になっていることから、髪の毛が整列していてもブラシ毛で髪の毛の交錯部分を絡ませてしまう
7、マスカラとしての使用による液量は、全体の本数が少ないので、塗布液は少なくて済むが、髪の毛への使用となると、たとえ生え際部分といえども塗布される髪の毛量は睫の量に対しはるかに大量である。このことから塗布の仕方も一列並列に塗布するのでなく、見える正面の二三列奥も塗布するため、強めの押圧でしかも回転させながら次々塗布ということになり、ブラシに髪の毛が絡む度合いは相当苛酷な条件となる
8、塗布回転すればするほど髪の毛が絡んで、ブラシの別の場所への移動で塗布髪の毛がブラシと一緒に移動し、ブラシから離脱したとき、前垂れとなって髪付着液が皮膚を汚す
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、従来の毛染め用具に比べて塗布量が格段に増量され、しかも頭髪の部分染毛等にも好適な毛染め用具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の課題は、下記(1)〜(6)の構成のいずれかの毛染め用具により達成される。
(1) 把持部、この把持部に取り付けられた軸体、およびこの軸体の先端部に設けられ、中央から外方に放射状に延びる多数の毛体を有する塗布ブラシ部を備え、染毛剤を収容したシゴキパッキン付き容器とともに使用され、前記把持部が前記容器のキャップとしても作用し、前記把持部が前記容器に取り付けられているときには、前記塗布ブラシ部が該容器内に挿入されている毛染め用具において、前記塗布ブラシ部に、該塗布ブラシ部のほぼ全長に沿って延び、表面が該塗布ブラシ部の外周近傍に配置されたシゴキ量制限部材が少なくとも1本設けられており、このシゴキ量制限部材は、その底部の少なくとも一部が前記塗布ブラシ部の中心部に存在するブラシ毛体支持部材に接触あるいは固定されており、これにより、該シゴキ量制限部材は、前記シゴキパッキンによるシゴキ圧により変形しないようになっており、前記表面に、互いに並行に軸方向と交差する方向に延びる多数の溝が設けられていることを特徴とする毛染め用具。
(2) 前記溝が、毛染め液用の液溜として作用する上記(1)の毛染め用具。
(3) 前記シゴキ量制限部材が、髪の毛の絡まり解消用として作用する上記(1)または(2)の毛染め用具。
(4) 前記溝の断面形状が逆三角形で、隣接する2つの溝によって形成される山が三角形であり、これによって前記シゴキ量制限部材の表面の軸方向の断面形状が鋸刃状となっている上記(1)〜(3)のいずれかの毛染め用具。
(5) 前記溝の上部の幅Wが0.3〜1mm、深さDが0.3〜1mmである上記(1)〜(4)のいずれかの毛染め用具。
(6) 前記シゴキ量制限部材の横断面形状が、扇の要の部分を直線状あるいは円弧状に切断した形状である上記(1)〜(5)のいずれかの毛染め用具。
【0007】
【発明の作用・効果】
本発明の毛染め用具においては、シゴキ量制限部材の存在により、シゴキパッキンによりしごかれた後も充分にブラシ部に塗布液が留保され、充分な塗布量を確保できる。実験によれば、シゴキ量制限部材の設計にもよるが、従来の2倍以上の塗布量を確保できた。
また、上記シゴキ量制限部材には、上記したようにその表面に、互いに並行に軸方向と交差する方向に延びる多数の溝が設けられているので、この溝にも塗布液がたまり、これが塗布用に提供されるので、これによっても塗布量が増大する。
しかも、これらの塗布液は、塗布ブラシ部表面部に存するので、塗布作業が極めて容易かつ確実になる。さらには、本発明の毛染め用具においては、シゴキ量制限部材が当然のことながら有る程度の剛性を有しているので、これにより睫をカールさせつつ、マスカラ液の塗布を行えるようになる。従来は、睫をカール器によりカールさせた後にマスカラブラシでマスカラ液を塗布していたので、2度手間であった。
【0008】
また、本発明による毛染め用具を頭髪の部分染毛等に用いた場合、シゴキ量制限部材における上記の溝が頭髪の絡まりを解す役割もなすので、上記したような髪の毛を絡めて、垂れ下がったりして顔に接触し、塗布液で汚すと言ったような問題点も解消できる。
ところで、実開昭62−58515号公報には、本発明のシゴキ量制限部材に一見似た部材が開示されているが、この部材は、単なる仕切部材であり、したがって、この実開昭公報に記載された考案は、本発明の目的、構成、効果を全く開示、あるいは教示していない。
【0009】
【特許文献1】
実開昭62−58518号公報
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、塗布具付き容器10を示す。
この容器10は、粘性液状の毛染め液を収容する略円筒形の容器本体11を有し、この容器本体11の上端の口部12の外周に右ネジよりなる雄ネジ13、内周にゴム製のシゴキパッキン14を有している。蓋15は、内周に雌ネジ16を有し、この雌ネジ16を雄ネジ13に螺合させて容器本体11の口部12に冠着する。またこの蓋15の内底から軸体17が突出し、この軸体17の先端には、中央から外方に放射状に延びる多数の毛体を有する塗布ブラシ部18が設けられ、蓋冠着時にはこの軸体17は容器本体11内に伸び、塗布ブラシ部18は容器本体11内最下部に位置する。以上のうち、蓋側が本発明の毛染め用具を構成するものであり、上記蓋が毛染め用具の把持部の作用をする。
【0011】
上記塗布ブラシ部18には、シゴキ量制限部材20が2本設けられている。このシゴキ量制限部材20は、毛染め液に対して化学的に安定な合成樹脂あるいはステンレススチールのような金属で形成され、特に図2、図3から明らかなように、その基部が上記軸体17の先端に一体(後に説明するように、取り外し可能であってもよい)に取り付けられ、上記塗布ブラシ部18のほぼ全長に沿って延びている。上記シゴキ量制限部材20の表面(最外部)は上記塗布ブラシ部18の外周近傍に配置されている。
このシゴキ量制限部材20の底部の少なくとも一部が上記塗布ブラシ部18の実質的に中心部に存在するブラシ毛体支持部材(ステンレス巻き線)19に接触(僅かに離れているものも含む)あるいは固定されている。これにより、シゴキ量制限部材20は、シゴキパッキン14によるシゴキ圧に耐えて実質的に変形することがない。
【0012】
しかしながら、このようにシゴキ量制限部材20の底部が塗布ブラシ部18の実質的に中心部に存在するブラシ毛体支持部材(ステンレス巻き線)19に接触あるいは固定されるとすると、ブラシ毛体の根本がシゴキ量制限部材20に押されて寝てしまうという問題がある。そこで、上記シゴキ量制限部材20の形状は、図4に示したように横断面形状が扇形であることが好ましい。そして、底部の一部にやや幅の広い足22を設けて、ブラシ毛体支持部材(ステンレス巻き線)19との接触(固定)の容易さを確保することが好ましい(図5参照)。あるいは、上記の接触の容易さを確保するためには、扇の要の部分を切断した形状であってもよい。そのとき、切断形状は直線であってもよいが、ブラシ毛体支持部材(ステンレス巻き線)19にしっかりと接触するように円弧状であってもよい。
【0013】
本発明の毛染め用具における一番の特徴点であるが、上記シゴキ量制限部材20の表面には、互いに並行に軸方向と交差(やや角度を有していてもよい)する方向に延びる多数の溝24が設けられている。このシゴキ量制限部材20の横断面の表面形状は、平坦であっても円弧状であってもよい。
この溝24の断面形状は、図2に丸で囲んで拡大して示したように、V形であることが好ましい。そして、隣り合った2つの溝24は接していることが好ましく、したがって、隣り合った2つの溝24によって形成される山が三角形であることが好ましい。このように、シゴキ量制限部材20の表面の軸方向の断面形状は鋸刃状となっていることが好ましい。また、上記のようにして形成された山の側部は、同様に図2に丸で囲んで拡大して示したように、側縁に向かって徐々に低く、徐々に幅を狭くして、最終的には、高さおよび幅が無くなるような態様とすることが好ましい。
【0014】
上記溝24の上部の幅と深さは、溝底部に髪の毛や睫が丁度1本入るサイズが好ましく、具体的には、上部の幅Wが0.3〜1mm、深さDが0.3〜1mmであることが好ましい(図6参照)。これにより、溝底部には2本以上の髪の毛が入ることなく、図7(a)および(b)に示したように毛染め用具を回転させることにより、髪の毛を1本もしくは1束ずつ各溝に誘導し、これにより上記した髪の毛の絡みを効率よく解くことができる。
なお、溝底部の角度は、20〜90度程度であることが好ましい。
【0015】
次に、図8を参照して、シゴキ量制限部材20自体の機能に付いて説明する。なお、この図において(a)が従来のシゴキ量制限部材なしの毛染め用具の例を示し、(b)が本発明の実施の形態の毛染め用具の例を示す。
従来の場合は、図8の(a)に示すように、シゴキパッキン14によるシゴキ時のブラシ毛体の束状の倒れで液のほとんどがシゴかれて、シゴキ部通過でブラシ毛体が元の状態に戻ったときには、ブラシ毛体自体の表面に液が付着している程度の量である。
【0016】
一方、本発明の実施の形態の毛染め用具の場合には、シゴキ量制限部材20があることで、図8の(b)に示したように、シゴキパッキン14が変形した形状で形成される「シゴキ輪郭」となり、その輪郭内に液がシゴかれなくてそのまま残っている。これにより、ブラシ毛体表面の付着液と相俟って、保液量が格段に増大し、塗布量が多く、ボリューム感を持たせた塗液を達成することができる。
さらには、シゴキ量制限部材20の表面に設けた溝24内にも液が多量に溜まっている。シゴキ量制限部材20の表面は、塗布ブラシ部18の外方側にあるので、塗布時に液の状態が鏡でよく見え、塗布状態(例えばボリューム感)等の調節がしやすいという利点もある。
なお、液溜まり量は、塗布ブラシ部の直径の調整、ブラシ毛体量の調整、ブラシ毛体自体の太さや長さの調整、シゴキ量制限部材の幅、角度等の調整により、適宜調整することができる。
【0017】
本シゴキ量制限部材の溝には以下に説明するような効果もある。法律の改定により、マスカラ液の中に短繊維体を分散させることができるようになったが、このようなマスカラ液を使った場合に、上記の溝でこの短繊維を塗布時における睫の伸びる方向に整列させることができるようになった。これにより、上記の短繊維体を睫の延びる方向に沿って短繊維体を付着できるので、短繊維体が睫の先端に付着した場合には、睫を長く見せる効果もある。また、1本の睫に付着した複数の短繊維体の方向が揃っているので、整然とした感じを与えることができる。塗布ブラシ部に設ける上記シゴキ量制限部材の数は、図9、図10に示したように、一つや三つであってもよいし、またそれ以上であってもよい。使用用途に合わせて選択することができる。
【0018】
さらに塗布ブラシ部等の形状も、図11に示したように軸体と塗布ブラシ部の径がおなじもの、図12の(a)に示したように塗布ブラシ部が太く、断面が楕円形のもの、同(b)のように塗布ブラシ部が太く断面が円形のもの、図13に示したように塗布ブラシ部先端が先細になったもの、図14の(a)に示したように塗布ブラシ部全体が先細になっていて、断面が楕円形のもの、同(b)のように塗布ブラシ部全体が先細になっていて、断面が円形のもの、また、図15に示したように塗布ブラシ部の形状が太鼓形のもの等いかなるものであってもよい。
本発明の毛染め用具にあっては、シゴキ量制限部材が取り外し可能であってもよい。
【0019】
この場合には、例えば図16、図17に示したように、軸体の先端部に後述するシゴキ量制限部材ユニットのための接続部50を設け、その凹部50に複数の固定用溝52を周方向に間隔を隔てた状態で設けておく。一方、図18〜図20に記載したような形状のシゴキ量制限部材ユニット60を準備する。
このシゴキ量制限部材ユニット60は、表面に溝を有する二つのシゴキ量制限部材部62と、これらを先端で連結する連結部64と、上記の塗布ブラシ部の軸体に設けられた接続部50に嵌合する輪状の接続部66を備えている。この接続部66の内面には、上記固定用溝52に嵌合して、シゴキ量制限部材ユニット60を固定する固定ダボ68が周方向に間隔(隣接する固定用溝52同士の間隔と同じ間隔)を隔てて複数個設けられている。
【0020】
以上の構成により、シゴキ量制限部材ユニット60は、図21に示した状態で軸体先端に取り付けられ、シゴキ量制限部材部62が塗布ブラシ部の内部に配置される。この取付の際には、シゴキ量制限部材ユニット60と軸体とを互いに中心を合わせた状態で、一方を他方側に移動させて行うので、シゴキ量制限部材部62の後端部62aは、鋭角な三角形状に形成し、ブラシ毛体の左右分けが容易にできるようにしておくことが好ましい。
なお、本シゴキ量制限部材ユニット60は、合成樹脂で一体成形することが好ましい。
【0021】
本発明の毛染め用具においては、また、特に頭髪の部分染毛等に使用する場合、染毛作業を容易にするための下記するような間隔保持支点部材150を備えていることが好ましい。このような間隔保持支点部材150を備えた毛染め用具100の全体を図22に示した。
【0022】
この間隔保持支点部材150は、図24(作用位置)に示したように少なくとも上記塗布ブラシ部18の後端の高さより所定高さTだけ高くされている。このような間隔保持支点部材150のみを染毛者の地肌に接触させ、これを支点として、塗布ブラシ部と該地肌との間隔および角度を調節し、この状態で塗布部に付着した染毛液の塗布作業を行う。これにより染毛作業が的確かつ容易となるとともに、この作業中に染毛液で地肌を汚してしまうというようなことが防止される。
【0023】
この間隔保持支点部材150は、図25に示したような作用位置もとることができ、また不使用時の不作用位置は図22、図23に示したようなにキャップ(把持部)142内としてもよい。この場合、キャップ142の下端部に、間隔保持支点部材150を収容するための収容拡径部142aを設けても良い。上記の収容拡径部142aは、最終(あるいは最初)間隔保持支点部材として用いることができる。
【0024】
このように、間隔保持支点部材150の不作用位置が図23に示したようにキャップ(把持部)142内であるので、間隔保持支点部材150やガイドバー152が少々液で汚れた場合であっても、それらがキャップ142内に収納されるので、ハンドバッグ内等に入れたとき、ハンドバッグの内部や中に入っている物品を汚してしまうようなことがない。
【0025】
間隔保持支点部材150は、ガイドバー152を介して繰り出し機構160に連結されており、この繰り出し機構160により繰り出されて、上記したように図24、図25に示されたような作用位置をとることができる。この繰り出し機構160の構造は、間隔保持支点部材150を不作用位置から作用位置に繰り出し、またその逆を行い、そして間隔保持支点部材150が作用位置にあるとき、支点としての作用を果たすことができる程度にその位置に固定できるものであればどのようなタイプのものであってもよいが、例えば、古くなった刃先を折り、新しい刃先を繰り出すタイプのナイフにおける繰り出し機構(第1繰り出し機構)、リップスティックにおける繰り出し機構(第2繰り出し機構)、ノック式ボールペンにおける繰り出し機構(第3繰り出し機構)等の繰り出し機構を好ましく用いることができる。
【0026】
図22に示した繰り出し機構160は、上記した第1繰り出し機構および第3繰り出し機構を組み合わせた構造を有している。この繰り出し機構160は、ガイドバー152の自由端(図22において、上端)に接触もしくは固定され、図23等に示したキャップ142の長手方向に設けた溝144に沿って移動できるようになっている操作部材162を備えている。基本的には、この操作部材162を、図23に示した状態からキャップ142の口元の方向に移動させれば、これに伴って間隔保持支点部材150も図23等において左方向に移動し、例えば図24、図25に示したような作用位置を取ることができる。
【0027】
作用位置の数等の選択は、塗布ブラシ部のサイズ、形状、角度等のファクターに基づき任意に設けることができる。
【0028】
この繰り出し機構160においては、間隔保持支点部材150を図24および図25に示すような作用位置にある程度の力で保持するための保持機構(全体的には図示せず)が設けられている。この保持機構は、キャップ142の内筒146に上記溝144と並行に設けられ、間隔保持支点部材150の上記の2つの作用位置にあわせて2つの拡幅部146bおよび146cを備えた案内溝146aを備えている。保持機構は、操作部材162の案内溝146aに嵌合した部分等に設けられた山形のバネ位置決め部材(図示せず)を備えている。このバネ位置決め部材は、操作部材162の操作により、案内溝146aの狭幅部分を通っているときには、押しつぶされて案内溝146aを通過し、上記の拡幅部146b、146cに来たとき、突出回復してこの拡幅部に嵌合して、所定の力で操作部材162をその位置に保持するものである。この操作部材162の保持により、間隔保持支点部材150は、図24や図25に示したような作用位置に所定の力で保持されている。
【0029】
間隔保持支点部材150を上記の作用位置から移動させるには、上記所定の力以上の力で上記操作部材162を操作すれば、バネ位置決め部材が上記拡幅部から脱出し、移動できるようになっている。
【0030】
本繰り出し機構160においては、上記内筒146の内部にコイルスプリング164が設けられている。このスプリング164は、間隔保持支点部材150が作用位置に配置されているとき、操作部材162をキャップ142のエンド側に付勢するものであり、上記間隔保持支点部材150のキャップ142内への収納動作を行うとき、上記バネ位置決め部材が溝144の最下部(キャップ142のエンドに近い側)の拡幅部146bを通過させられると、このスプリング164の力により、間隔保持支点部材150を不作用位置に自動的に移動させるように操作部材162を図22において上方に移動させる。この移動の停止(すなわち、不作用位置への位置決め)は、図26において内筒146の上部に設けられたストッパー146dによって行われる。この不作用位置への移動を容易にするため、上記案内溝146aのストッパー146d側の部分は、上記拡幅部と同様幅が広げられていることが好ましい。
【0031】
以上の間隔保持支点部材およびガイドバーは、非接着性のポリエチレン、PP等の材料で形成することが好ましい。これにより、たとえ使用中に間隔保持支点部材および/またはガイドバーが液(ウオータープルーフ液であったとしても)で汚れたとしても、簡単にティッシュペーパー等で拭き取ることができ、常に綺麗な状態に維持することができる。(なお、皮膚に付いたウオータープルーフ液は、専用のリムーバー等によらなければ拭き取ることができない。)
【0032】
以上の構成の毛染め用具によれば、地肌を汚すことなく、的確に染毛剤を塗布することができる。なお、以上の説明では上記間隔保持支点部材の作用位置が塗布ブラシ部の後端側にあるものについて説明したが、この間隔保持支点部材の作用位置は先端から所定間隔離隔された位置とすることもできる。この場合は、上記のような繰り出し式ではなく、外装型とすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による容器と共に用いられる毛染め用具を容器から離した状態で示した図である。
【図2】 図1に示した毛染め用具の主要部である塗布ブラシ部を示す図である。
【図3】 図2に示した塗布ブラシ部の横断面図である。
【図4】 シゴキ量制限部材の変形例の斜視図である。
【図5】 図4に示したシゴキ量制限部材が組み込まれた塗布ブラシ部の横断面図である。
【図6】 シゴキ量制限部材の溝の拡大図である。
【図7】 本毛染め用具を用いての髪の毛の梳き状態を説明するための図である。
【図8】 本発明の実施の形態による毛染め用具の効果を説明するための図であり、(a)が従来例を、(b)が本実施の形態を、それぞれ示す。
【図9】 本発明の他の実施の形態による毛染め用具の塗布ブラシ部の形態を示す横断面図である。
【図10】 本発明の更に他の実施の形態による毛染め用具の塗布ブラシ部の形態を示す横断面図である。
【図11】 本発明が適用できる毛染め用具の塗布ブラシ部の形状を説明するための図である。
【図12】 本発明が適用できる毛染め用具の塗布ブラシ部の他の形状を説明するための図である。
【図13】 本発明が適用できる毛染め用具の塗布ブラシ部の他の形状を説明するための図である。
【図14】 本発明が適用できる毛染め用具の塗布ブラシ部の他の形状を説明するための図である。
【図15】 本発明が適用できる毛染め用具の塗布ブラシ部の他の形状を説明するための図である。
【図16】 本発明の他の実施の形態による取り外し可能なシゴキ量制限部材を適用できる毛染め用具の塗布ブラシ部の形態を示す正面図である。
【図17】 図16に示した塗布ブラシ部の一部断面図である(ハッチングは省略した。
【図18】 取り外し可能なシゴキ量制限部材ユニットの長手方向断面図である。
【図19】 図18に示したシゴキ量制限部材ユニットの平面図である。
【図20】 図18に示したシゴキ量制限部材ユニットの左側面図である。
【図21】 図18〜図20に示したシゴキ量制限部材ユニットを毛染め用具の塗布ブラシ部に装着した状態を示す断面図である(ハッチングは省略した)。
【図22】 本発明の他の実施の形態による毛染め用具の断面図である。
【図23】 図22に示した毛染め用具において、間隔保持支点部材を不作用位置に配置した状態、すなわち見えない状態で示した斜視図である。
【図24】 図22に示した毛染め用具において、間隔保持支点部材を1つの作用位置に配置した状態で示した斜視図である。
【図25】 図22に示した毛染め用具において、間隔保持支点部材を他の作用位置に配置した状態で示した斜視図である。
【図26】 図22に示した毛染め用具において、間隔保持支点部材の一部を構成するキャップの内筒を示す図である。
【符号の説明】
10 塗布具付き容器
11 容器本体
12 口部
13 雄ネジ
14 シゴキパッキン
15 蓋
16 雌ネジ
17 軸体
18 塗布ブラシ部
20 シゴキ量制限部材
24 溝

Claims (6)

  1. 把持部、この把持部に取り付けられた軸体、およびこの軸体の先端部に設けられ、中央から外方に放射状に延びる多数の毛体を有する塗布ブラシ部を備え、染毛剤を収容したシゴキパッキン付き容器とともに使用され、前記把持部が前記容器のキャップとしても作用し、前記把持部が前記容器に取り付けられているときには、前記塗布ブラシ部が該容器内に挿入されている毛染め用具において、前記塗布ブラシ部に、該塗布ブラシ部のほぼ全長に沿って延び、表面が該塗布ブラシ部の外周近傍に配置されたシゴキ量制限部材が少なくとも1本設けられており、このシゴキ量制限部材は、その底部の少なくとも一部が前記塗布ブラシ部の中心部に存在するブラシ毛体支持部材に接触あるいは固定されており、これにより、該シゴキ量制限部材は、前記シゴキパッキンによるシゴキ圧により変形しないようになっており、前記表面に、互いに並行に軸方向と交差する方向に延びる多数の溝が設けられていることを特徴とする毛染め用具。
  2. 前記溝が、毛染め液用の液溜として作用する請求項1の毛染め用具。
  3. 前記シゴキ量制限部材が、髪の毛の絡まり解消用として作用する請求項1または2の毛染め用具。
  4. 前記溝の断面形状が逆三角形で、隣接する2つの溝によって形成される山が三角形であり、これによって前記シゴキ量制限部材の表面の軸方向の断面形状が鋸刃状となっている請求項1〜3のいずれかの毛染め用具。
  5. 前記溝の上部の幅Wが0.3〜1mm、深さDが0.3〜1mmである請求項1〜4のいずれかの毛染め用具。
  6. 前記シゴキ量制限部材の横断面形状が、扇の要の部分を直線状あるいは円弧状に切断した形状である請求項1〜5のいずれかの毛染め用具。
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