JP3870706B2 - 空調吹出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の室内空間の空気調和を図るために、天井面や壁面、床面等の室内面に設けられる空調吹出装置に関し、特に冷房時に吹出口周りで発生する結露を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、建物の室内空間内の空気調和を図るために、天井面や壁面、床面等の室内面には、空調吹出口が設けられている。この空調吹出口は、室内面の裏側等に配設された空調ダクト等に接続され、外部の空調装置からダクト等を通じて送給された空調エアを室内空間に向けて吹き出す。夏季などの暑い時期には、空調エアとして温度の低い冷房エアが空調吹出口から吹き出され、冬季などの寒い時期には、空調エアとして温度の高い暖房エアが空調吹出口から吹き出され、室内空間の空気調和が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような空調吹出口にあっては、従来から次のような問題を抱えていた。すなわち、夏季などの高温多湿の時期に冷房を行うと、吹出口周りに結露が発生するという問題である。この結露は、当該吹出口から吹き出される冷房エアが吹出口周りと接触して、当該吹出口周りの表面温度が低下することによって生じるものである。表面温度が低下した吹出口周りは、室内空間の高温多湿の空気と接触し、この空気に含まれる水分が水滴として付着して結露が発生するのである。特に吹出口が金属等の熱伝導性の高い材料で形成されている場合には、表面温度の低下も大きく、結露の発生量も多かった。また、ビルのエントランスホール等、外気の出入りが大きい場所では、高温多湿の外気と接触する機会も多く、結露の発生が著しかった。
【0004】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、結露の発生が激しい箇所でもその防止が可能な空調吹出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明に係る空調吹出装置にあっては、室内面に設けられて室内空間に向けて空調エアを吹き出す吹出口を備えた空調吹出装置であって、
冷房時に前記吹出口から前記空調エアとして吹き出す冷房エアよりも温度の高い高温エアを前記吹出口の周りに送給して、当該吹出口の周りに高温エア層を形成する高温エア層形成手段と、前記室内面に貫通形成された穴部に前記室内面の表裏を跨ぐようにはめ込まれ、前記吹出口を有する金属製の枠体フレームとを備え、前記枠体フレームは、前記冷房エアを前記吹出口へ送り込むダクトと、前記ダクトに一体的に設けられ、前記室内面の裏側に画成された空間部へ延びる放熱フィンとを有することを特徴とする(請求項1)。
【0006】
この空調吹出装置にあっては、冷房時に吹き出される冷房エアよりも温度の高い高温エアを吹出口の周りに送給してそこに高温エア層を形成するから、吹出口の周りが高温エア層によって覆われ、吹出口から冷房エアが吹き出されても、その冷房エアが吹出口の周りと接触するのを阻止することができる。これによって、吹出口の周りの表面温度が冷房エアによって低下するのを抑制することができ、吹出口の周りに結露が発生するのを防止することができる。また、放熱フィンにより吹出口の周りの冷熱を奪って、その温度をその温度を室内面の裏側に画成された空間部の温度に近づけることができ、これにより吹出口の周りの結露の発生を抑制することができる。
【0008】
また、この空調吹出装置にあっては、前前記放熱フィンは、前記室内面の裏面と間隔を隔てて略平行に延び、前記高温エア層形成手段が、前記ダクトの、前記放熱フィンと前記室内面の裏側との間の部位に、記空間部と連通する開口部を備え、この開口部から前記空間部内のエアをエゼクタ効果によって前記冷房エアの気流により前記室内空間側に誘引して前記高温エアとして前記吹出口の周りに送給することを特徴とする(請求項)。室内面の裏側に画成された空間部のエアを高温エアとして用い、しかもこの高温エアをエゼクタ効果を利用してその空間部から室内空間側に自然に送給されるようにしたから、特にファンなどの能動的な送給手段が別途必要なく、非常に簡単な構成で実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る空調吹出装置の実施の形態について添付図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る空調吹出装置の一実施形態を示したものである。
【0010】
この空調吹出装置1は、建物の室内空間4の天井部6に設けられたもので、この天井部6に内装材として配設された天井材8に穴部10を貫通形成し、この穴部10に吹出口2を有する枠体フレーム12をはめ込んで構成されている。この枠体フレーム12は、金属材料で形成されたもので、穴部10の周辺部を覆うフランジ部13と、このフランジ部13の内縁部に上向きに突設された筒体状の連結ダクト16と、この連結ダクト16の上方部に外方へと水平に張り出して設けられたドーナツ形状をした板形の放熱フィン24とを備える。
【0011】
連結ダクト16は、天井材8の裏側に配設された空調ダクト14と吹出口2とを結ぶもので、その上端部が空調ダクト14の下面に設けられたエア供給口18に接続されている。空調ダクト14のエア送給空間19を流通する空調エアは、エア供給口18から連結ダクト16へと流入し、連結ダクト16を通じて吹出口2から室内空間4に向けて吹き出される。
【0012】
一方、放熱フィン24は、連結ダクト16の上端部に一体的に設けられており、連結ダクト16内を流通する冷房エアによって冷却された枠体フレーム12から冷熱を奪い、その冷熱を天井材8の裏側に画成された天井裏空間部22へと放出し、枠体フレーム12の温度を天井裏空間22の空気の温度に近づける。これによって、枠体フレーム12の温度を高めて吹出口2周りに発生する結露を防止する。
【0013】
また、連結ダクト16の内壁には、開口部20が設けられている。この開口部20は、当該連結ダクト16を流通する空調エアの流路を囲繞するように連結ダクトの内壁に沿って環状に形成されている。この開口部20は、連結ダクト16の内壁をスリット状に貫通形成され、連結ダクト16内部と天井裏側の天井裏空間部22とを連通している。
【0014】
この開口部20は、天井裏空間部22の空気を空調の吹出口周りに送給するためのものである。すなわち、冷房時に空調ダクト14からエア供給口を通じて連結ダクト16内に冷房エアが送給されると、その冷房エアの気流の勢いによってエゼクタ効果により天井裏空間部22の空気が開口部20を通じて連結ダクト16内に誘引されるのである。開口部20は、冷房エアの流路を囲繞するように環状に設けられているから、天井裏空間部22の空気は、その冷房エアを外側から包み込むようにして吹出口2から吹き出され、そのまま吹出口2周り表面を伝わって吹出口2周りに送給される。
【0015】
天井裏空間部22内の空気の温度は、冷房エアよりも温度の高い常温若しくは高温であるから、吹出口2周りは冷房エアよりも温度の高い高温エアで覆われ、吹出口2周りの表面上には高温エア層が形成されることとなる。この高温エア層は、吹出口2から吹き出された冷房エアと吹出口2周りとの間に介在して、冷房エアと吹出口2の周りとの接触を阻むから、吹出口2周りの表面温度がその冷房エアにより低下されるのを抑制することができ、吹出口2周りの結露発生を可及的に防止することができる。
【0016】
なお、本実施形態では、開口部20は、連結ダクト16の内壁にスリット状に形成されているが、本発明にあってはこれに限らず、例えば多数の孔部を連結ダクト16の内壁に沿って並設して形成したりするなど、どのような形態を採用してもかまわない。また、本実施形態では、エゼクタ効果を利用して天井裏空間部22の空気を室内空間4側、即ち連結ダクト16内へと導入していたが、本発明にあってはこれに限らず、例えばファンなどの適当な送風手段を積極的に設けて、強制的に吹き出させるようにしてもかまわない。また、本発明の高温エアにあっては、前述した天井裏空間部22の空気に限らず、別途空調装置等により加熱されたエアを生成して吹出口周りに送給するようにしてもよい。また、暖房時に、開口部20から天井裏チャンバー22内の空気が連結ダクト部16内へ吹き出ないようにするために、前記開口部20に当該開口部20を閉塞する適当なシャッター等の閉塞手段を設けるとよい。
【0017】
【発明の効果】
本発明にかかる空調吹出装置によれば、冷房時に吹出口から吹き出される冷房エアよりも温度の高い高温エアをその吹出口の周りに送給してそこに高温エア層を形成するから、吹出口の周りが高温エア層で覆われ、吹出口から吹き出された冷房エアが吹出口の周りに接触するのを阻止することができる。これによって、吹出口の周りの表面温度が冷房エアによって低下するのを抑制することができ、吹出口の周りに結露が発生するのを防止することができる。また、前記吹出口の周りから熱を奪って前記室内面の裏側に画成された空間部に放出する放熱フィンを備えたことで、吹出口の周りの温度を室内面裏側に画成された空間部の空気の温度に近づけることができ、吹出口の周りの温度低下を抑制して結露の発生を防止することができる(請求項1)。
【0019】
また、前記放熱フィンが、前記室内面の裏側と間隔を隔てて略平行に延び、記ダクトの、前記放熱フィンと前記室内面の裏側との間の部位に、前記室内面の裏側に画成された空間部と連通する開口部を設け、この開口部から前記空間部内のエアをエゼクタ効果によって前記冷房エアの気流により前記室内空間側に誘引して前記高温エアとして前記吹出口の周りに送給することで、室内面の裏側に画成された空間部のエアを高温エアとして利用することができ、しかもエゼクタ効果によってその空間部から室内空間側に自然に送給されるようにしたから、特にファンなどの能動的な送給手段が別途必要なく、非常に簡単な構成で実現することができる(請求項)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調吹出装置の一実施形態を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 空調吹出装置
2 吹出口
4 室内空間
6 天井部
8 天井材
10 穴部
14 空調ダクト
16 連結ダクト
18 エア供給口
20 開口部
22 天井裏空間部

Claims (2)

  1. 室内面に設けられて室内空間に向けて空調エアを吹き出す吹出口を備えた空調吹出装置であって、
    冷房時に前記吹出口から前記空調エアとして吹き出す冷房エアよりも温度の高い高温エアを前記吹出口の周りに送給して、当該吹出口の周りに高温エア層を形成する高温エア層形成手段と
    前記室内面に貫通形成された穴部に前記室内面の表裏を跨ぐようにはめ込まれ、前記吹出口を有する金属製の枠体フレームとを備え、
    前記枠体フレームは、前記冷房エアを前記吹出口へ送り込むダクトと、前記ダクトに一体的に設けられ、前記室内面の裏側に画成された空間部へ延びる放熱フィンとを有することを特徴とする空調吹出装置。
  2. 前記放熱フィンは、前記室内面の裏面と間隔を隔てて略平行に延び、前記高温エア層形成手段は、前記ダクトの、前記放熱フィンと前記室内面の裏側との間の部位に、記空間部と連通する開口部を備え、この開口部から前記空間部内のエアをエゼクタ効果によって前記冷房エアの気流により前記室内空間側に誘引して前記高温エアとして前記吹出口の周りに送給することを特徴とする請求項1に記載の空調吹出装置。
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