JP3825777B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保護回路を備えた半導体装置に関するもので、特に、半導体集積回路を静電放電(Electrostatic Discharge(ESD))から保護するACトリガー切断型サイリスタが設けられた集積回路装置に関するものである。
通常、集積回路装置には、同一基板上に、半導体集積回路を静電放電から保護する静電放電保護回路(以下、ESD保護回路と略記する)が設けられている(たとえば、非特許文献1参照)。
図9は、従来の、ESD保護回路が設けられた集積回路装置の基本構成を示すものである。図9に示すように、電源端子(電源PAD)11およびグランド端子(GND−PAD)12の相互間には、保護対象となる半導体集積回路(被保護素子)20が接続されている。また、上記電源PAD11と上記GND−PAD12との間には、この半導体集積回路20と並列に、ESD保護回路30および保護ダイオード40が接続されている。また、上記半導体集積回路20と上記ESD保護回路30との間には、それぞれ、電源配線抵抗R1およびグランド配線抵抗R2が挿入されている。
上記GND−PAD12を基準に、上記電源PAD11と上記GND−PAD12との間に供給された正のESDサージ電流は、上記ESD保護回路30によって放電される。また、負のESDサージ電流は、上記保護ダイオード40によって放電される。
図10は、上記した従来のESD保護回路30の構成例を示すものである。このESD保護回路30は、CR積分回路31、トリガー回路32、および、サイリスタ33を有して構成されている。
上記CR積分回路31において、抵抗素子(R)31aは、たとえばP型半導体基板(33-1)上に形成された1MΩの抵抗値を有するN−well抵抗である。容量素子(C)31bは、たとえば6pFの容量値を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)キャパシタである。この2素子31a,31bからなる上記CR積分回路31の一端、たとえば上記抵抗素子31aの一端は、上記電源PAD11に接続されている。上記抵抗素子31aの他端は、上記容量素子31bの一端(一方の電極)に接続されている。上記CR積分回路31の他端、たとえば上記容量素子31bの他端(他方の電極)は、上記GND−PAD12に接続されている。そして、上記抵抗素子31aと上記容量素子31bとの接続点である上記CR積分回路31の出力端(中間端子)は、上記トリガー回路32の入力端に接続されている。
上記トリガー回路32は、たとえば、PチャネルMOS(PMOS)トランジスタ32aとNチャネルMOS(NMOS)トランジスタ32bとからなるCMOS(Complementary MOS)インバータ回路によって構成されている。このトリガー回路32の、上記PMOSトランジスタ32aのソースは、上記電源PAD11に接続されている。上記NMOSトランジスタ32bのソースは、上記GND−PAD12に接続されている。また、上記PMOSトランジスタ32aおよび上記NMOSトランジスタ32bの各ゲート電極(入力端)には、上記CR積分回路31の出力端が接続されている。そして、上記PMOSトランジスタ32aおよび上記NMOSトランジスタ32bの各ドレイン電極が共通に接続された、上記トリガー回路32の出力端は、上記サイリスタ33に接続されている。
なお、上記PMOSトランジスタ32aは、たとえば、ゲート幅(W)が40μm、ゲート長(L)が0.2μm、ゲート酸化膜の膜厚(Tox)が3nm、しきい値電圧(Vth)が−0.4Vとされている。一方、上記NMOSトランジスタ32bは、たとえば、ゲート幅(W)が20μm、ゲート長(L)が0.2μm、ゲート酸化膜の膜厚(Tox)が3nm、しきい値電圧(Vth)が0.4Vとされている。
上記サイリスタ33は、たとえば、PNPトランジスタ33a、NPNトランジスタ33b、および、抵抗素子33cによって構成されている。上記サイリスタ33において、上記トリガー回路32の出力端は、上記PNPトランジスタ33aのコレクタ、上記NPNトランジスタ33bのベース、および、上記抵抗素子33cの一端に接続されている。上記PNPトランジスタ33aのエミッタは上記電源PAD11に接続され、ベースは上記NPNトランジスタ33bのコレクタに接続されている。上記NPNトランジスタ33bのエミッタおよび上記抵抗素子33cの他端は、それぞれ、上記GND−PAD12に接続されている。
図11は、上記したサイリスタ33の実際の素子構造を示すものである。たとえば、P型半導体基板33-1の表面部には、ピーク濃度が3.5×1017cm-3、接合深さ(Xj)が1.5μmとされたN−well領域33-2、および、ピーク濃度が6.0×1017cm-3、不純物濃度が上記P型半導体基板33-1と同程度になる深さ(Xj)が1.5μmとされたP−well領域33-3が隣接して形成されている。また、上記P型半導体基板33-1の表面部には、STI(Shallow Trench Isolation)構造の、複数の素子分離用の絶縁領域33-4が選択的に形成されている。
また、上記絶縁領域33-4の形成位置を除く、上記N−well領域33-2の表面部には、たとえば、ピーク濃度が1×1020cm-3、接合深さ(Xj)が0.18μmとされたP 層33-5が、また、上記P−well領域33-3の表面部には、たとえば、ピーク濃度が1×1020cm-3、接合深さ(Xj)が0.18μmとされたN 層33-6およびP 層33-7が形成されている。また、上記P型半導体基板33-1の、上記N−well領域33-2および上記P−well領域33-3の非形成領域には、たとえば、ピーク濃度が1×1020cm-3、不純物濃度が上記P型半導体基板33-1と同程度になる深さ(Xj)が0.18μmとされたP 層33-8が形成されている。
このサイリスタ33の場合、上記P 層33-5,上記N−well領域33-2,上記P−well領域33-3が、それぞれ、図10に示したPNPトランジスタ33aの、エミッタ,ベース,コレクタとなる。図中のLnはベース長であり、この例の場合、約0.4μmとなっている。また、上記P 層33-5は、上記した電源PAD11と接続されている。
同様に、上記N−well領域33-2,上記P−well領域33-3,上記N 層33-6が、それぞれ、図10に示したNPNトランジスタ33bの、コレクタ,ベース,エミッタとなる。図中のLpはベース長であり、この例の場合、約0.4μmとなっている。また、上記N 層33-6は、上記したGND−PAD12と接続されるとともに、図10に示した抵抗素子33cに相当する5KΩのN−well抵抗を介して、上記P 層33-7および上記トリガー回路32の出力端に接続されている。
この図からも明らかなように、上記P 層33-7は、上記P−well領域33-3および上記P型半導体基板33-1を介して、上記GND−PAD12に接続された上記P 層33-8に接続されている。ところが、この接続抵抗の大部分を占める上記P型半導体基板33-1の抵抗値は、製造プロセスによるばらつきが大きい。このP型半導体基板33-1の抵抗値を安定させるために、上記抵抗素子33cが配置されている。また、高濃度拡散層である上記P 層33-5,上記P 層33-7,上記P 層33-8および上記N 層33-6の幅は約1μm、長さ(紙面奥行き方向の寸法)は約80μmである。
図10に示したように、上記サイリスタ33には、2本の電流経路が記述されている。つまり、上記PNPトランジスタ33aのベースから上記NPNトランジスタ33bのコレクタに至る第1の経路と、上記PNPトランジスタ33aのコレクタから上記NPNトランジスタ33bのベースに至る第2の経路とが記されている。しかしながら、上記第1,第2の経路は、実際には、たとえば図11に示したように、上記N−well領域33-2から上記P−well領域33-3に至る1つの経路であり、上記第1,第2の経路のいずれか一方に素子を挿入したりすることはできない。
以下に、図10を参照して、上記した構成のESD保護回路30の動作について説明する。まず、ESDサージ電圧が印加された際の動作(保護動作)について説明する。たとえば、上記電源PAD11および上記GND−PAD12間に、正のESDサージ電圧が印加されたとする。すると、上記トリガー回路32および上記サイリスタ33は、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)の供給によって動作状態となる。上記CR積分回路31の出力(中間ノード)は、上記容量素子31bの働きによってGND電位(0V)に保持される。これにより、上記トリガー回路32のPMOSトランジスタ32aが導通状態となって、上記サイリスタ33のNPNトランジスタ33bのベース−エミッタ接合部に、上記電源PAD11からの電流が流入される。その結果、上記NPNトランジスタ33bがオン状態になる。すなわち、上記NPNトランジスタ33bにコレクタ電流が流れる。
このコレクタ電流によって、上記PNPトランジスタ33aのベースに電流が流れ、上記PNPトランジスタ33aはオン状態になる。このPNPトランジスタ33aのコレクタ電流は、上記NPNトランジスタ33bのベース電流を供給する。これにより、ポジティブなフィードバックループが形成される。そのため、上記サイリスタ33はスナップバックを起こし、上記電源PAD11から上記GND−PAD12に向かって大電流を流すことが可能な低インピーダンス状態になる。したがって、ESDサージ電流は、上記電源PAD11からの電圧を上昇させることなく放電され、上記半導体集積回路20を破壊することはない。
次に、通常動作(非保護動作)時の、上記ESD保護回路30の動作について説明する。上記電源PAD11からの電圧(Vdd)に変化のない状態では、上記CR積分回路31の中間ノードは、上記抵抗素子31aの働きによって電圧Vddになる。そのため、上記トリガー回路32の出力はGND電位(0V)となる。したがって、上記NPNトランジスタ33bはオフとなる。この場合、上記PNPトランジスタ33aのベース電流が供給されないため、上記PNPトランジスタ33aにも電流は流れない。すなわち、上記サイリスタ33はカットオフした状態となる。
図12は、上記した従来のESD保護回路30の、大電流領域のI−V特性を示すものである。縦軸のIesdは、上記電源PAD11からの流入が想定される、ESDサージ電流の最大電流値である。
このESD保護回路30により上記半導体集積回路20をESDから保護するということは、上記半導体集積回路20におけるゲート酸化膜がESDによって破壊される防ぐことである。そのためには、上記電源PAD11からの電流Iが上記最大電流値Iesdよりも小さい範囲で、かつ、電圧Vが酸化膜破壊電圧BVoxを超えてはならない(Vclamp<VBox)。また、通常動作時にウェルの誘導などによりサイリスタ33がラッチアップするのを抑えるためには、スナップバック後の電圧の極小値Vhが最大保証電源電圧Vddmax(通常は、1.1*Vdd)よりも大きくなければならない(Vh>Vddmax)。これにより、スナップバック後の導通状態時のオン抵抗(要求抵抗値)Ronは、以下の式で与えられる。
Ron=(Vclamp−Vh)/(Iesd−Ih)
ただし、上記Ihはスナップバック後の電流の極小値である。一般に、Iesd>>Ihであるから、
Ron≒(Vclamp−Vh)/Iesd・・・(1)
となる。
また、
Vclamp<BVox・・・(2)
Vh>Vddmax・・・(3)
である。
上記式(1),(2),(3)より、
Ron<(BVox−Vddmax)/Iesd
となる。
簡単化のため、最大電流値Iesdが2.7Aであるような、マン−マシンモデルでの放電波形の最大電流値をIesdの例として考える。なお、酸化膜厚が12オングストローム程度の微細なCMOSデバイスでは、酸化膜破壊電圧BVoxはパルス破壊に対して4V程度である。
つまり、Vddmax=1.2Vとすると、
Ron<(4V−1.2V)/2.7A=1.0Ω
となる。
これを実現するために、従来のESD保護回路30においては、たとえば図11に示したように、素子の幅(高濃度拡散層の長さ)が80μmと巨大になっている。MOS集積回路の微細化とともに、電源電圧は低下し、酸化膜厚は薄くなる。その結果、この要求抵抗値(Ron)はゲート酸化膜の薄膜化にともなって低下する。このため、所定の要求抵抗値(Ron)を実現するには、ESD保護回路30がますます巨大化する。しかも、たとえば図9に示したように、上記半導体集積回路20と上記ESD保護回路30との間に上記配線抵抗R1,R2が挿入されている場合、上記半導体集積回路20の両端の電圧はさらに上昇する。
その際の酸化膜保護の条件は、
Vclamp+Iesd*(R1+R2)<BVox
となる。
すなわち、
Vclamp<BVox−Iesd*(R1+R2)・・・(4)
となる。
この場合は、
Ron+R1+R2<(BVox−Vddmax)/Iesd
となる。
つまり、配線抵抗R1,R2を考慮した場合、さらに、要求抵抗値(Ron)を小さくしなければならないため、ESD保護回路30は巨大化する。あるいは、配線抵抗R1,R2をより小さな値とするためには、上記電源PAD11および上記GND−PAD12の間に多数のESD保護回路30を挿入しなければならない。
Christian C.Russ et al.,"GGSCRs:GGNMOS Triggered Silicon Controlled Rectifiers for ESD Protection in Deep Sub−Micron CMOS Processes",ELECTRICAL OVERSTRESS/ELECTROSTATIC DISCHARGE SYMPOSIUM PROCEEDINGS 2001(23th).
上記したように、従来においては、ゲート酸化膜の薄膜化や配線抵抗に応じて要求抵抗値(Ron)を小さくしなければならないため、ESD保護回路が巨大化するという不具合があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ゲート酸化膜の薄膜化や配線抵抗に応じて要求抵抗値を十分に小さくできるとともに、半導体装置に占める面積を削減することが可能な保護回路を備えた半導体装置を提供することにある。
本願発明の一態様によれば、半導体集積回路を静電放電から保護するための保護回路を備えた半導体装置であって、前記保護回路が、前記静電放電を検知する検知回路と、前記検知回路の出力にもとづいてトリガー信号を生成するトリガー回路と、前記半導体装置の第1の端子にエミッタが接続されたPNPトランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にエミッタが接続され、前記PNPトランジスタのベースにコレクタが接続されたNPNトランジスタとを有し、前記トリガー回路からの前記トリガー信号により動作するサイリスタ部と、前記PNPトランジスタおよび前記NPNトランジスタ間の接続を、前記検知回路の出力に応じて制御するスイッチング素子とを具備して構成されていることを特徴とする半導体装置が提供される。
上記した構成とした場合、通常動作時にはサイリスタがラッチアップする経路(フィードバックループ)を遮断できるようになる。これにより、保護回路に対する設計の制約を緩和でき、保護回路における素子の幅や端子間に挿入する保護回路の個数を減少させることが可能となるものである。
この発明によれば、通常動作時における、スナップバック後の電圧の極小値Vhが最大保証電源電圧Vddmaxよりも大きくなければならないというサイリスタの設計上の制約を無視することが可能となる結果、ゲート酸化膜の薄膜化や配線抵抗に応じて要求抵抗値を十分に小さくできるとともに、半導体装置に占める面積を削減することが可能な保護回路を備えた半導体装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、この発明の第1の実施形態にしたがった、ESD(Electrostatic Discharge)保護回路の構成例を示すものである。ここでは、同一基板上に保護対象となる半導体集積回路(たとえば、MOS(Metal Oxide Semiconductor)集積回路)とともに集積化されて、上記半導体集積回路のゲート酸化膜を保護する保護回路として用いられる、ACトリガー切断型サイリスタを例に説明する。なお、図10と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は割愛する。
この第1の実施形態は、たとえば図1に示すように、CR積分回路31の出力により制御されるPMOSトランジスタ33dによって、通常動作時には、サイリスタ部33AのPNPトランジスタ33aのコレクタとNPNトランジスタ33bのベースとを結ぶ第1の電流経路を電気的に遮断するようにしたものである。
すなわち、このESD保護回路30Aは、たとえば図9に示したように、電源PAD(第1の端子)11とGND−PAD(第2の端子)12との間に、半導体集積回路20と並列に接続されている。上記ESD保護回路30Aは、たとえば図1に示すように、CR積分回路(検知回路)31、トリガー回路32、および、サイリスタ部33Aを有して構成されている。
上記CR積分回路31は、上記電源PAD11と上記GND−PAD12との間に、抵抗素子(R)31aと容量素子(C)31bとが直列に接続された構成とされている。上記抵抗素子31aは、たとえばP型半導体基板(33-11 )上に形成された1MΩの抵抗値を有するN−well抵抗である。上記容量素子31bは、たとえば6pFの容量値を有するMOSキャパシタである。そして、上記抵抗素子31aと上記容量素子31bとの接続点である、上記CR積分回路31の出力端(中間端子)は、上記トリガー回路32の入力端、および、後述するスイッチング素子に接続されている。
上記トリガー回路32は、たとえば、PチャネルMOS(PMOS)トランジスタ32aとNチャネルMOS(NMOS)トランジスタ32bとからなるCMOS(Complementary MOS)インバータによって構成されている。このCMOSインバータの各電極、つまり、上記PMOSトランジスタ32aのソースおよび上記NMOSトランジスタ32bのソースは、それぞれ、上記電源PAD11と上記GND−PAD12とに接続されている。また、上記PMOSトランジスタ32aおよび上記NMOSトランジスタ32bの各ゲート電極(入力端)には、上記CR積分回路31の出力端が接続されている。そして、上記PMOSトランジスタ32aおよび上記NMOSトランジスタ32bの各ドレインが共通に接続された、上記トリガー回路32の出力端は、上記サイリスタ部33Aに接続されている。
上記サイリスタ部33Aは、たとえば、PNPトランジスタ33a、NPNトランジスタ33b、抵抗素子33c、および、上記スイッチング素子としてのPMOSトランジスタ33dを有して構成されている。上記PNPトランジスタ33aのエミッタは上記電源PAD11に接続され、ベースは上記NPNトランジスタ33bのコレクタに接続されている(第2の接続配線)。上記PNPトランジスタ33aのコレクタは、上記PMOSトランジスタ33dのソースに接続されている。上記PMOSトランジスタ33dのゲート電極には、上記CR積分回路31の出力端が接続されている。上記PMOSトランジスタ33dのドレイン、上記NPNトランジスタ33bのベース、および、上記抵抗素子33cの一端には、上記トリガー回路32の出力端が接続されている。また、上記NPNトランジスタ33bのエミッタおよび上記抵抗素子33cの他端は、それぞれ、上記GND−PAD12に接続されている。
すなわち、上記サイリスタ部33Aにおいて、上記PMOSトランジスタ33dは、上記PNPトランジスタ33aのコレクタと上記NPNトランジスタ33bのベースとを結ぶ、第1の接続配線(第1の電流経路)に挿入されている。なお、上記PMOSトランジスタ33dは、たとえば、ゲート幅(W)が80μm、ゲート長(L)が0.15μm、ゲート酸化膜の膜厚(Tox)が2nm、しきい値電圧(Vth)が−0.2Vとされている。
図2は、図1に示したサイリスタ部33Aの実際の素子構造を示すものである。たとえば、P型半導体基板33-11 の表面部には、ピーク濃度が3.5×1017cm-3、接合深さ(Xj)が1.5μmとされたN−well領域33-12 、および、ピーク濃度が6.0×1017cm-3、接合深さ(Xj)が1.5μmとされたP−well領域33-13 が隣接して形成されている。また、上記P型半導体基板33-11 の表面部には、STI(Shallow Trench Isolation)構造の、複数の素子分離用の絶縁領域33-14 が選択的に形成されている。
また、上記絶縁領域33-14 の形成位置を除く、上記N−well領域33-12 の表面部には、たとえば、ピーク濃度が1×1020cm-3、接合深さ(Xj)が0.18μmとされたP 層33-15 ,P 層33-16 ,P 層33-17 およびN 層33-18 が、ほぼ一定の間隔を有して形成されている。上記P 層33-15 ,上記P 層33-16 の相互間を除く、上記P 層33-16 ,上記P 層33-17 および上記N 層33-18 の相互間には、それぞれ、上記絶縁領域33-14 が配置されている。上記P 層33-15 ,上記P 層33-16 の相互間に対応する、上記N−well領域33-12 の表面上には、たとえば、20オングストローム程度の厚さを有するゲート酸化膜(熱酸化膜)33-19 を介して、P型の多結晶シリコンからなるゲート電極33-20 が形成されている。一方、上記絶縁領域33-14 の形成位置を除く、上記P−well領域33-13 の表面部には、たとえば、ピーク濃度が1×1020cm-3、接合深さ(Xj)が0.18μmとされたN 層33-21 ,N 層33-22 およびP 層33-23 が形成されている。上記N 層33-18 ,上記N 層33-21 ,上記N 層33-22 および上記P 層33-23 の相互間には、それぞれ、上記絶縁領域33-14 が配置されている。
このサイリスタ部33Aの場合、上記P 層33-15 ,上記P 層33-16 および上記ゲート電極33-20 が、それぞれ、図1に示したPMOSトランジスタ33dのドレイン,ソースおよびゲートとなる。このPMOSトランジスタ33dのドレイン、つまり、上記P 層33-15 は上記トリガー回路32の出力端に接続されている。上記PMOSトランジスタ33dのゲート、つまり、上記ゲート電極33-20 は上記CR積分回路31の出力端に接続されている。また、上記P 層33-16 ,上記N−well領域33-12 ,上記P 層33-17 が、それぞれ、図1に示した上記PNPトランジスタ33aのコレクタ,ベース,エミッタとなる。図中のLnはベース長であり、この例の場合、約0.2μmとなっている。また、上記P 層33-17 は、上記した電源PAD11に接続されている。さらに、上記N 層33-18 は、上記N−well領域33-12 からベース電流を取り出すためのものであり、上記N 層33-22 に接続されている。
同様に、上記N 層33-21 ,上記P−well領域33-13 ,上記N 層33-22 が、それぞれ、図1に示したNPNトランジスタ33bのエミッタ,ベース,コレクタとなる。図中のLpはベース長であり、この例の場合、約0.2μmとなっている。また、上記N 層33-21 は、上記したGND−PAD12と接続されるとともに、図1に示した抵抗素子33cに相当する5KΩのN−well抵抗を介して、上記P−well領域33-13 からベース電流を取り出すための上記P 層33-23 、および、上記トリガー回路32の出力端に接続されている。
なお、上記P型半導体基板33-11 の、上記N−well領域33-12 および上記P−well領域33-13 の非形成領域には、P 層(図示していない)が形成されている。このP 層は、上記GND−PAD12に接続されている。また、このサイリスタ部33Aの場合、寄生トランジスタの動作を回避するために、Ln<<Ln2,Lp<<Lp2の関係を満足するように設計されている。さらに、高濃度拡散層である上記P 層33-15 ,上記P 層33-16 ,上記P 層33-17 ,上記P 層33-23 および上記N 層33-18 ,上記N 層33-21 ,上記N 層33-22 の幅は約1μm、長さ(紙面奥行き方向の寸法)は約55μmである。
この図からも明らかなように、上記サイリスタ部33Aは、上記PNPトランジスタ33aのコレクタから上記NPNトランジスタ33bのベースに至る第1の経路(第1の接続配線)と、これとは別の、上記PNPトランジスタ33aのベースから上記NPNトランジスタ33bのコレクタに至る第2の経路(第2の接続配線)とを有し、上記第1の経路に上記スイッチング用のPMOSトランジスタ33dが挿入されている。一般に、NPNトランジスタは、PNPトランジスタよりもHFE(バイポーラトランジスタの順方向電流増幅率)の大きいものが実現できる。よって、第1の経路にスイッチング素子を挿入した方が、サイリスタのオンしている時の電流量が小さくて済むため、小さなスイッチング素子でオン・オフが制御できるので、有利である。
以下に、図1を参照して、上記した構成のESD保護回路30Aの動作について説明する。まず、ESDサージ電圧が印加された際の動作(保護動作)について説明する。たとえば、上記電源PAD11および上記GND−PAD12間に、正のESDサージ電圧が印加されたとする。すると、上記トリガー回路32および上記サイリスタ部33Aは、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)の供給によって動作状態となる。上記CR積分回路31の出力(中間ノード)は、上記容量素子31bの働きによってGND電位(0V)に保持される。これにより、上記PMOSトランジスタ33dのゲート電圧がGND電位となって、上記PMOSトランジスタ33dがオンする。その結果、従来例と同様のメカニズムによって、ポジティブなフィードバックループが形成される。
つまり、上記トリガー回路32のPMOSトランジスタ32aが導通状態となって、上記サイリスタ部33AのNPNトランジスタ33bのベース−エミッタ接合部に、上記GND−PAD12からの電流が流入される。その結果、上記NPNトランジスタ33bがオン状態になる。すなわち、上記NPNトランジスタ33bにコレクタ電流が流れる。このコレクタ電流によって、上記PNPトランジスタ33aのベースに電流が流れ、上記PNPトランジスタ33aはオン状態になる。このPNPトランジスタ33aのコレクタ電流は、上記NPNトランジスタ33bのベース電流を供給する。これにより、ポジティブなフィードバックループが形成される。そのため、上記サイリスタ部33Aがスナップバックを起こし、上記電源PAD11から上記GND−PAD12に向かって大電流を流すことが可能な低インピーダンス状態になる。したがって、ESDサージ電流は、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)を上昇することなく放電され、上記半導体集積回路20を破壊することはない。
次に、通常動作(非保護動作)時の、上記ESD保護回路30Aの動作について説明する。上記電源PAD11からの電圧(Vdd)に変化のない状態では、上記CR積分回路31の中間ノードは、上記抵抗素子31aの働きによってVdd電位になる。そのため、上記トリガー回路32の出力はGND電位(0V)となる。したがって、上記NPNトランジスタ33bはオフとなる。この場合、上記PNPトランジスタ33aのベース電流が供給されないため、上記PNPトランジスタ33aにも電流は流れない。さらに、上記PMOSトランジスタ33dがオフのままとなるため、スナップバックを起こすためのフィードバックループが遮断される。すなわち、上記サイリスタ部33Aはカットオフした状態となる。
図3は、上記した構成のESD保護回路30Aの、大電流領域のI−V特性を示すものである。このESD保護回路30Aにより、上記半導体集積回路20のゲート酸化膜がESDによって破壊されるのを防ぐためには、上記電源PAD11からの電流IがESDサージ電流の最大電流値Iesdよりも小さい範囲で、かつ、電圧Vが酸化膜破壊電圧BVoxを超えてはならない(Vclamp<VBox)。この条件は、従来例の場合と同様である。
上記PMOSトランジスタ33dは、ゲートが上記抵抗素子31aを介して、上記電源PAD11に接続されているため、定常状態ではオンしない。したがって、通常動作時にウェルの誘導などが存在したとしても、上記サイリスタ部33Aはラッチアップしない。つまり、スナップバック後の電圧の極小値Vhが最大保証電源電圧Vddmaxよりも大きくなければならない(Vh>Vddmax)という制約は必要ない。これにより、スナップバック後の導通状態時のオン抵抗(要求抵抗値)Ronは、以下の式で与えられる。
Ron=(Vclamp−Vh)/(Iesd−Ih)
ただし、上記Ihはスナップバック後に電圧が極小となる点(Vh)での電流値である。一般に、Iesd>>Ihであるから、
Ron≒(Vclamp−Vh)/Iesd・・・(1)
となる。
また、
Vclamp<BVox・・・(2)
である。
上記式(1),(2)より、
Ron<(BVox−Vh)/Iesd
となる。
上記ベース長Ln,Lpを0.2μmと小さくしたため、上記PNPトランジスタ33aおよび上記NPNトランジスタ33bのHFEは充分に高く、スナップバック後の電圧の極小値Vhは0.4Vと、酸化膜破壊電圧BVoxに対して無視できる程度の値となった。
すなわち、スナップバック後の導通状態時のオン抵抗Ronは、
Ron≒BVox/Iesd
となる。
上述したように、ESDサージ電流の最大電流値Iesdを2.7A、酸化膜破壊電圧BVoxを4Vとすると、
Ron<4V/2.7A=1.5Ω
となる。
このため、従来例に比べ、素子の幅は55μmと、約1/1.5に縮小された。この効果は、上述の図9に示した電源配線抵抗R1およびグランド配線抵抗R2を考慮した場合、さらに大きくなる。たとえば、素子の幅を従来例の場合と同じ80μmとすると、上記各配線抵抗R1,R2に許容される抵抗値は、従来例の場合よりも0.5Ωも大きくなるため、ESD保護回路30Aの必要挿入数を大幅に削減できる。
図4は、図1に示したサイリスタ部33Aの、実際の素子構造の他の例を示すものである。なお、図2と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は割愛する。また、ここでは、N 層33-21 とN 層33-22 との間の絶縁領域をなくして、MOSトランジスタ構造を形成するようにした場合について説明する。
すなわち、このサイリスタ部33A’においては、上記N 層33-21 ,上記N 層33-22 の相互間に対応する、上記P−well領域33-13 の表面上に、たとえば、20オングストローム程度の厚さを有するゲート酸化膜(熱酸化膜)33-31 を介して、N 型の多結晶シリコンからなるゲート電極33-32 が形成されている。また、上記ゲート電極33-32 である多結晶シリコンと、バルクである上記P−well領域33-13 に接続された上記P 層33-23 とを接続することによって、上記NPNトランジスタ33bが形成されている。
一般に、STIの加工よりも多結晶ポリシリコンの加工の方が微細化に有利であり、上記ベース長Lpをより小さくすることが可能となる。ベース長Lpを小さくすると、スナップバック後の電圧の極小値Vhを低下させることが可能となるため、図2に示した構造に比べ、素子の幅をさらに縮小することができる。
図5は、図1に示したサイリスタ部33Aの、実際の素子構造のさらに別の例を示すものである。なお、図2と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は割愛する。また、ここでは、NPNトランジスタ33bを縦型トランジスタ構造とした場合について説明する。
このサイリスタ部33A''の場合、たとえば、P型半導体基板33-11 の表面部に、ピーク濃度が3.5×1017cm-3、接合深さ(Xj)が1.5μmとされたN−well領域33-12 、および、ピーク濃度が2.0×1017cm-3、接合深さ(Xj)が1.9μmとされた深いN−well領域33-41 が隣接して形成されている。そして、この深いN−well領域33-41 内に、ピーク濃度が6.0×1017cm-3、接合深さ(Xj)が1.5μmとされたP−well領域33-13 が形成されている。また、上記P型半導体基板33-11 の表面部には、STI(Shallow Trench Isolation)構造の、複数の素子分離用の絶縁領域33-14 が選択的に形成されている。
また、上記絶縁領域33-14 の形成位置を除く、上記N−well領域33-12 の表面部には、たとえば、ピーク濃度が1×1020cm-3、接合深さ(Xj)が0.18μmとされたP 層33-15 ,P 層33-16 ,P 層33-17 が、ほぼ一定の間隔を有して形成されている。上記P 層33-16 ,上記P 層33-17 の相互間には、上記絶縁領域33-14 が配置されている。上記P 層33-15 ,上記P 層33-16 の相互間に対応する、上記N−well領域33-12 の表面上には、たとえば、20オングストローム程度の厚さを有するゲート酸化膜(熱酸化膜)33-19 を介して、P型の多結晶シリコンからなるゲート電極33-20 が形成されている。一方、上記絶縁領域33-14 の形成位置を除く、上記P−well領域33-13 の表面部には、たとえば、ピーク濃度が1×1020cm-3、接合深さ(Xj)が0.18μmとされたN 層33-21 ,P 層33-23 が形成されている。
このサイリスタ部33A''の場合、上記P 層33-15 ,上記P 層33-16 および上記ゲート電極33-20 が、それぞれ、図1に示したPMOSトランジスタ33dのドレイン,ソースおよびゲートとなる。このPMOSトランジスタ33dのドレイン、つまり、上記P 層33-15 は上記トリガー回路32の出力端に接続されている。上記PMOSトランジスタ33dのゲート、つまり、上記ゲート電極33-20 は上記CR積分回路31の出力端に接続されている。また、上記P 層33-16 ,上記N−well領域33-12 ,上記P 層33-17 が、それぞれ、図1に示した上記PNPトランジスタ33aのコレクタ,ベース,エミッタとなる。図中のLnはベース長であり、この例の場合、約0.2μmとなっている。また、上記P 層33-17 は、上記した電源PAD11に接続されている。
同様に、上記N 層33-21 ,上記P−well領域33-13 ,上記深いN−well領域33-41 が、それぞれ、図1に示したNPNトランジスタ33bのエミッタ,ベース,コレクタとなる。図中のLpはベース長であり、この例の場合、約0.2μmとなっている。また、上記N 層33-21 は、上記したGND−PAD12と接続されるとともに、図1に示した抵抗素子33cに相当する5KΩのN−well抵抗を介して、上記上記P−well領域33-13 からベース電流を取り出すための上記P 層33-23 、および、上記トリガー回路32の出力端に接続されている。
なお、上記P型半導体基板33-11 の、上記N−well領域33-12 および上記P−well領域33-13 の非形成領域には、P 層(図示していない)が形成されている。このP 層は、上記GND−PAD12に接続されている。また、このサイリスタ部33A''の場合、寄生トランジスタの動作を回避するために、Ln<Ln2またはLp<Lp2の少なくとも一方の関係を満足するように設計されている。さらに、高濃度拡散層である上記P 層33-15 ,上記P 層33-16 ,上記P 層33-17 ,上記P 層33-23 および上記N 層33-21 の幅は約1μm、長さ(紙面奥行き方向の寸法)は約40μmである。また、上記抵抗素子33cに相当する5KΩのN−well抵抗は、必要に応じて設けられる。
このように、上記NPNトランジスタ33bを縦型構造とすることによって、エミッタからベースに注入される電流は、上記P型半導体基板33-11 の深部の、不純物濃度の低い領域を主に流れる。これにより、電子のホールとの再結合を少なくできる。また、ベース長Lpを小さくできるので、スナップバック後の電圧の極小値Vhを低下させることが可能となる。これにより、要求抵抗値(Ron)を緩和できるため、図4に示した構造に比べ、素子の幅をさらに縮小することができる。つまり、PNPトランジスタ33aのベースとNPNトランジスタ33bのコレクタとの接続を、well間接続により実現するようにした場合には、ESD保護回路30Aをより小面積化できる。
上記したように、PNPトランジスタ33aのコレクタからNPNトランジスタ33bのベースに至る第1の電流経路の途中に、通常動作時に、この第1の電流経路を電気的に遮断するPMOSトランジスタ33dが挿入されている。すなわち、通常動作時にはサイリスタがラッチアップするフィードバックループを遮断できるようにしている。これにより、スナップバック後の電圧の極小値Vhが最大保証電源電圧Vddmaxよりも大きくなければならない(Vh>Vddmax)という制約が必要なくなるため、ESD保護回路に対する設計の制約を緩和でき、ESD保護回路における素子の幅や端子間に挿入するESD保護回路の個数を減少させることが可能となる。したがって、ゲート酸化膜の薄膜化や配線抵抗に応じて要求抵抗値を十分に緩和できるため、集積回路装置に占めるESD保護回路の面積を削減することが可能となるものである。
[第2の実施形態]
図6は、この発明の第2の実施形態にしたがった、ESD保護回路の構成例を示すものである。ここでは、同一基板上に保護対象となる半導体集積回路(たとえば、MOS集積回路)とともに集積化されて、上記半導体集積回路のゲート酸化膜を保護する保護回路として用いられる、ACトリガー切断型サイリスタを例に説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は割愛する。
この第2の実施形態は、たとえば図6に示すように、通常動作時には、CR積分回路31の出力により制御されるPMOSトランジスタ33dによって、PNPトランジスタ33aのコレクタとNPNトランジスタ33bのベースとを結ぶ第1の電流経路を電気的に遮断するように構成したものである。この例の場合、CMOSインバータを2段にしてトリガー回路32’が構成されるとともに、その出力端がサイリスタ部33Bの上記PNPトランジスタ33aのベースに接続されている。
すなわち、このESD保護回路30Bの場合、たとえばトリガー回路32’が、PMOSトランジスタ32a-1とNMOSトランジスタ32b-1とからなる第1のCMOSインバータと、PMOSトランジスタ32a-2とNMOSトランジスタ32b-2とからなる第2のCMOSインバータとによって構成されている。これらCMOSインバータの各電極、つまり、上記PMOSトランジスタ32a-1,32a-2の各ソースおよび上記NMOSトランジスタ32b-1,32b-2の各ソースは、それぞれ、上記した電源PAD11とGND−PAD12とに接続されている。また、上記第1のCMOSインバータの、上記PMOSトランジスタ32a-1および上記NMOSトランジスタ32b-1の各ゲート電極(トリガー回路32’の入力端)には、上記CR積分回路31の出力端が接続されている。上記PMOSトランジスタ32a-1および上記NMOSトランジスタ32b-1の共通ドレインは、上記第2のCMOSインバータの、上記PMOSトランジスタ32a-2および上記NMOSトランジスタ32b-2の各ゲート電極に接続されている。そして、上記PMOSトランジスタ32a-2および上記NMOSトランジスタ32b-2の共通ドレイン(トリガー回路32’の出力端)は、上記サイリスタ部33Bの上記PNPトランジスタ33aのベースおよび上記NPNトランジスタ33bのコレクタに接続されている。
一方、上記サイリスタ部33Bは、たとえば、上記PNPトランジスタ33aのコレクタから上記NPNトランジスタ33bのベースに至る第1の経路(第1の接続配線)と、これとは別の、上記PNPトランジスタ33aのベースから上記NPNトランジスタ33bのコレクタに至る第2の経路(第2の接続配線)とを有し、上記第1の経路に上記スイッチング用のPMOSトランジスタ33dが挿入されている。そして、このPMOSトランジスタ33dのゲート電極には、上記CR積分回路31の出力端が接続されている。
以下に、図6を参照して、上記した構成のESD保護回路30Bの動作について説明する。まず、ESDサージ電圧が印加された際の動作(保護動作)について説明する。たとえば、上記電源PAD11および上記GND−PAD12間に、正のESDサージ電圧が印加されたとする。すると、上記トリガー回路32’および上記サイリスタ部33Bは、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)の供給によって動作状態となる。上記CR積分回路31の出力(中間ノード)は、上記容量素子31bの働きによってGND電位(0V)に保持される。これにより、上記PMOSトランジスタ33dのゲート電圧がGND電位となって、上記PMOSトランジスタ33dがオンする。
一方、上記トリガー回路32’の出力は入力と同じ0Vとなり、上記PNPトランジスタ33aのベース−エミッタ接合部に、上記電源PAD11からの電流が流入される。その結果、上記PNPトランジスタ33aがオン状態になる。すなわち、上記PNPトランジスタ33aにコレクタ電流が流れる。すると、上記PMOSトランジスタ33dを介して、上記NPNトランジスタ33bのベースに電流が流れ、上記NPNトランジスタ33bはオン状態になる。このNPNトランジスタ33bのコレクタ電流は、上記PNPトランジスタ33aのベース電流を供給する。これにより、ポジティブなフィードバックループが形成される。そのため、上記サイリスタ部33Bがスナップバックを起こし、上記電源PAD11から上記GND−PAD12に向かって大電流を流すことが可能な低インピーダンス状態になる。したがって、ESDサージ電流は、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)を上昇することなく放電され、上記半導体集積回路20を破壊することはない。
次に、通常動作(非保護動作)時の、上記ESD保護回路30Bの動作について説明する。上記電源PAD11からの電圧(Vdd)に変化のない状態では、上記CR積分回路31の中間ノードは、上記抵抗素子31aの働きによって電圧Vddになる。そのため、上記トリガー回路32’の出力はVdd電位となる。したがって、上記PNPトランジスタ33aはオフとなる。この場合、上記PMOSトランジスタ33dもオフのままとなるため、スナップバックを起こすためのフィードバックループが遮断される。すなわち、上記サイリスタ部33Bはカットオフした状態となる。
上記したように、この第2の実施形態の場合も、通常動作時には上記サイリスタ部33Bはラッチアップしない。つまり、スナップバック後の電圧の極小値Vhが最大保証電源電圧Vddmaxよりも大きくなければならない(Vh>Vddmax)という制約は必要ない。したがって、上述した第1の実施形態の場合と同様に、素子の幅あるいは必要挿入数を大幅に削減できる。
[第3の実施形態]
図7は、この発明の第3の実施形態にしたがった、ESD保護回路の構成例を示すものである。ここでは、同一基板上に保護対象となる半導体集積回路(たとえば、MOS集積回路)とともに集積化されて、上記半導体集積回路のゲート酸化膜を保護する保護回路として用いられる、ACトリガー切断型サイリスタを例に説明する。なお、図6と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は割愛する。
この第3の実施形態は、たとえば図7に示すように、通常動作時には、CR微分回路31’の出力により制御されるNMOSトランジスタ33eによって、PNPトランジスタ33aのコレクタと上記NPNトランジスタ33bのベースとを結ぶ第1の電流経路を電気的に遮断するように構成したものである。この例の場合も、上述した第2の実施形態の場合と同様に、CMOSインバータを2段にしてトリガー回路32’が構成されるとともに、本例では、その出力端がサイリスタ部33Cの上記NPNトランジスタ33bのベースに接続されている。
すなわち、このESD保護回路30Cの場合、たとえばCR微分回路31’は、上記電源PAD11と上記GND−PAD12との間に、上記容量素子(C)31bと上記抵抗素子(R)31aとが直列に接続された構成とされている。そして、上記容量素子31bと上記抵抗素子31aとの接続点である、上記CR微分回路31’の出力端(中間端子)は、上記トリガー回路32’の入力端、および、スイッチング用のNMOSトランジスタ33eのゲート電極に接続されている。
一方、上記サイリスタ部33Cは、たとえば、上記PNPトランジスタ33aのコレクタから上記NPNトランジスタ33bのベースに至る第1の経路(第1の接続配線)と、これとは別の、上記PNPトランジスタ33aのベースから上記NPNトランジスタ33bのコレクタに至る第2の経路(第2の接続配線)とを有し、上記第1の経路に上記スイッチング用のNMOSトランジスタ33eが挿入されている。そして、上記トリガー回路32’の出力端が、上記サイリスタ部33Cの上記NPNトランジスタ33bのベース、上記抵抗素子33cの一端、および、上記NMOSトランジスタ33eのドレインに接続されている。
以下に、図7を参照して、上記した構成のESD保護回路30Cの動作について説明する。まず、ESDサージ電圧が印加された際の動作(保護動作)について説明する。たとえば、上記電源PAD11および上記GND−PAD12間に、正のESDサージ電圧が印加されたとする。すると、上記トリガー回路32’および上記サイリスタ部33Cは、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)の供給によって動作状態となる。上記CR微分回路31’の出力(中間ノード)は、上記容量素子31bの働きによってVdd電位に保持される。これにより、上記NMOSトランジスタ33eのゲート電圧がVdd電位となって、上記NMOSトランジスタ33eがオンする。
一方、上記トリガー回路32’の出力は入力と同じVdd電位となり、上記NPNトランジスタ33bのベース−エミッタ接合部に、上記電源PAD11からの電流が流入される。その結果、上記NPNトランジスタ33bがオン状態になる。すなわち、上記NPNトランジスタ33bにコレクタ電流が流れる。すると、上記PNPトランジスタ33aのベースに電流が流れ、上記PNPトランジスタ33aはオン状態になる。このPNPトランジスタ33aのコレクタ電流は、上記NMOSトランジスタ33eを介して、上記NPNトランジスタ33bのベース電流を供給する。これにより、ポジティブなフィードバックループが形成される。そのため、上記サイリスタ部33Cがスナップバックを起こし、上記電源PAD11から上記GND−PAD12に向かって大電流を流すことが可能な低インピーダンス状態になる。したがって、ESDサージ電流は、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)を上昇することなく放電され、上記半導体集積回路20を破壊することはない。
次に、通常動作(非保護動作)時の、上記ESD保護回路30Cの動作について説明する。上記電源PAD11からの電圧(Vdd)に変化のない状態では、上記CR微分回路31’の中間ノードは、上記抵抗素子31aの働きによってGND電位(0V)になる。そのため、上記トリガー回路32’の出力はGND電位となる。したがって、上記NPNトランジスタ33bはオフとなる。この場合、上記PNPトランジスタ33aのベース電流が供給されないため、このPNPトランジスタ33aにも電流は流れない。さらに、上記NMOSトランジスタ33eもオフのままとなるため、スナップバックを起こすためのフィードバックループが遮断される。すなわち、上記サイリスタ部33Cはカットオフした状態となる。
上記したように、この第3の実施形態の場合も、通常動作時には上記サイリスタ部33Cはラッチアップしない。つまり、スナップバック後の電圧の極小値Vhが最大保証電源電圧Vddmaxよりも大きくなければならない(Vh>Vddmax)という制約は必要ない。したがって、上述した第1および第2の実施形態の場合と同様に、素子の幅あるいは必要挿入数を大幅に削減できる。
しかも、一般にNMOSトランジスタの電流駆動力は、PMOSトランジスタよりも2倍程度も大きい。よって、第1および第2の実施形態に比べ、スイッチング素子を1/2程度の大きさにまで縮小できる。
[第4の実施形態]
図8は、この発明の第4の実施形態にしたがった、ESD保護回路の構成例を示すものである。ここでは、同一基板上に保護対象となる半導体集積回路(たとえば、MOS集積回路)とともに集積化されて、上記半導体集積回路のゲート酸化膜を保護する保護回路として用いられる、ACトリガー切断型サイリスタを例に説明する。なお、図7と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は割愛する。
この第4の実施形態は、たとえば図8に示すように、通常動作時には、CR微分回路31’の出力により制御されるNMOSトランジスタ33eによって、PNPトランジスタ33aのコレクタと上記NPNトランジスタ33bのベースとを結ぶ第1の電流経路を電気的に遮断するように構成したものである。この例の場合、上述した第1の実施形態の場合と同様に、CMOSインバータを1段にしてトリガー回路32が構成されるとともに、本例では、その出力端がサイリスタ部33Dの上記PNPトランジスタ33aのベースに接続されている。
すなわち、このESD保護回路30Dの場合、たとえばCR微分回路31’は、上記電源PAD11と上記GND−PAD12との間に、上記容量素子(C)31bと上記抵抗素子(R)31aとが直列に接続された構成とされている。そして、上記容量素子31bと上記抵抗素子31aとの接続点である、上記CR微分回路31’の出力端(中間端子)は、上記トリガー回路32の入力端、および、スイッチング用のNMOSトランジスタ33eのゲート電極に接続されている。
一方、上記サイリスタ部33Dは、たとえば、上記PNPトランジスタ33aのコレクタから上記NPNトランジスタ33bのベースに至る第1の経路(第1の接続配線)と、これとは別の、上記PNPトランジスタ33aのベースから上記NPNトランジスタ33bのコレクタに至る第2の経路(第2の接続配線)とを有し、上記第1の経路に上記スイッチング用のNMOSトランジスタ33eが挿入されている。そして、上記トリガー回路32の出力端が、上記サイリスタ部33Dの上記PNPトランジスタ33aのベース、および、上記NPNトランジスタ33bのコレクタに接続されている。
以下に、図8を参照して、上記した構成のESD保護回路30Dの動作について説明する。まず、ESDサージ電圧が印加された際の動作(保護動作)について説明する。たとえば、上記電源PAD11および上記GND−PAD12間に、正のESDサージ電圧が印加されたとする。すると、上記トリガー回路32および上記サイリスタ部33Dは、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)の供給によって動作状態となる。上記CR微分回路31’の出力(中間ノード)は、上記容量素子31bの働きによってVdd電位に保持される。これにより、上記NMOSトランジスタ33eのゲート電圧がVdd電位となって、上記NMOSトランジスタ33eがオンする。その結果、従来例と同様のメカニズムによって、ポジティブなフィードバックループが形成される。
つまり、上記トリガー回路32のNMOSトランジスタ32bが導通状態となって、上記サイリスタ部33DのPNPトランジスタ33aのベース−エミッタ接合部に、上記電源PAD11からの電流が流入される。その結果、上記PNPトランジスタ33aがオン状態になる。すなわち、上記PNPトランジスタ33aにコレクタ電流が流れる。すると、上記NMOSトランジスタ33eを介して、上記NPNトランジスタ33bのベースに電流が流れ、上記NPNトランジスタ33bはオン状態になる。このNPNトランジスタ33bのコレクタ電流は、上記PNPトランジスタ33aのベース電流を供給する。これにより、ポジティブなフィードバックループが形成される。そのため、上記サイリスタ部33Dがスナップバックを起こし、上記電源PAD11から上記GND−PAD12に向かって大電流を流すことが可能な低インピーダンス状態になる。したがって、ESDサージ電流は、上記電源PAD11からの電圧(Vdd)を上昇することなく放電され、上記半導体集積回路20を破壊することはない。
次に、通常動作(非保護動作)時の、上記ESD保護回路30Dの動作について説明する。上記電源PAD11からの電圧(Vdd)に変化のない状態では、上記CR微分回路31’の中間ノードは、上記抵抗素子31aの働きによってGND電位(0V)になる。そのため、上記トリガー回路32の出力はGND電位となる。したがって、上記NPNトランジスタ33bはオフとなる。この場合、上記PNPトランジスタ33aのベース電流が供給されないため、上記PNPトランジスタ33aにも電流は流れない。さらに、上記NMOSトランジスタ33eもオフのままとなるため、スナップバックを起こすためのフィードバックループが遮断される。すなわち、上記サイリスタ部33Dはカットオフした状態となる。
上記したように、この第4の実施形態の場合も、通常動作時には上記サイリスタ部33Dはラッチアップしない。つまり、スナップバック後の電圧の極小値Vhが最大保証電源電圧Vddmaxよりも大きくなければならない(Vh>Vddmax)という制約は必要ない。したがって、上述した第1,第2および第3の実施形態の場合と同様に、素子の幅あるいは必要挿入数を大幅に削減できる。
しかも、一般にNMOSトランジスタの電流駆動力は、PMOSトランジスタよりも2倍程度も大きい。よって、第1および第2の実施形態に比べ、スイッチング素子を1/2程度の大きさにまで縮小できる。
以上、詳述したように各実施形態によれば、通常動作時にサイリスタがラッチアップするのを回避できるようになる。これにより、スナップバック後の電圧の極小値Vhを電源電圧(Vdd)以下とすることが可能となる。その結果、ESD保護回路におけるスナップバック後の導通状態時のオン抵抗(要求抵抗値)Ronと配線抵抗(R1+R2)との和に許容される値が大きくなる。したがって、集積回路装置に占めるESD保護回路の面積またはESD保護回路の挿入数を削減できる。
しかも、サイリスタのラッチアップのオン・オフおよびトリガー動作の両方を、少ない回路素子数ならびに比較的単純な回路構成によって実現できる。
特に、NPNトランジスタはHFEが高いので、スナップバック後の電圧の極小値Vhを小さくすることができる。したがって、集積回路装置に占めるESD保護回路の面積またはESD保護回路の挿入数を、さらに削減できる。
なお、上記した各実施形態においては、いずれも、PNPトランジスタ33aのコレクタからNPNトランジスタ33bのベースに至る第1の経路(第1の接続配線)に、スイッチング用のMOSトランジスタを挿入するようにした場合を例に説明した。これに限らず、たとえば、PNPトランジスタ33aのベースからNPNトランジスタ33bのコレクタに至る第2の経路(第2の接続配線)に、スイッチング用のMOSトランジスタを挿入することによっても、同様に実施することが可能である。
その他、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態にしたがった、ESD保護回路の構成例を示す回路図。 図1に示したESD保護回路の、サイリスタ部の素子構造の一例を示す断面図。 図1に示したESD保護回路の、大電流領域のI−V特性を示す図。 図1に示したESD保護回路の、サイリスタ部の素子構造の他の例を示す断面図。 図1に示したESD保護回路の、サイリスタ部の素子構造のさらに別の例を示す断面図。 本発明の第2の実施形態にしたがった、ESD保護回路の構成例を示す回路図。 本発明の第3の実施形態にしたがった、ESD保護回路の構成例を示す回路図。 本発明の第4の実施形態にしたがった、ESD保護回路の構成例を示す回路図。 従来技術とその問題点を説明するために、集積回路装置の基本構成を示す図。 従来のESD保護回路の構成例を示す回路図。 図10に示したESD保護回路の、サイリスタ部の素子構造の一例を示す断面図。 図10に示したESD保護回路の、大電流領域のI−V特性を示す図。
符号の説明
11…電源PAD、12…GND−PAD、20…半導体集積回路、30,30A,30B,30C,30D…ESD保護回路、31…CR積分回路、31’…CR微分回路、31a…抵抗素子(R)、31b…容量素子(C)、32,32’…トリガー回路、32a,32a-1,32a-2…PMOSトランジスタ、32b,32b-1,32b-2…NMOSトランジスタ、33A,33A’,33A'',33B,33C,33D…サイリスタ部、33a…PNPトランジスタ、33b…NPNトランジスタ、33c…抵抗素子、33d…PMOSトランジスタ(スイッチング素子)、33e…NMOSトランジスタ(スイッチング素子)、33-11 …P型半導体基板、33-12 …N−well領域、33-13 …P−well領域、33-14 …素子分離用絶縁領域、33-15 ,33-16 ,33-17 ,33-23 …P 層、33-18 ,33-21 ,33-22 …N 層、33-19 ,33-31 …ゲート酸化膜、33-20 ,33-32 …ゲート電極、33-41 …深いN−well領域、40…保護ダイオード、R1…電源配線抵抗、R2…グランド配線抵抗、Ln,Lp…ベース長。

Claims (6)

  1. 半導体集積回路を静電放電から保護するための保護回路を備えた半導体装置であって、
    前記保護回路が、
    前記静電放電を検知する検知回路と、
    前記検知回路の出力にもとづいてトリガー信号を生成するトリガー回路と、
    前記半導体装置の第1の端子にエミッタが接続されたPNPトランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にエミッタが接続され、前記PNPトランジスタのベースにコレクタが接続されたNPNトランジスタとを有し、前記トリガー回路からの前記トリガー信号により動作するサイリスタ部と、
    前記PNPトランジスタおよび前記NPNトランジスタ間の接続を、前記検知回路の出力に応じて制御するスイッチング素子と
    を具備して構成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記検知回路は、前記半導体装置の第1の端子と第2の端子との間に接続され、その中間端子より前記出力が取り出される、抵抗素子とMOS(Metal Oxide Semiconductor)キャパシタとからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記トリガー回路は、前記半導体装置の第1の端子にソースが接続された第1のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタとドレインが共通接続された第2のMOSトランジスタとから構成され、各ゲートには前記検知回路からの出力が入力されるインバータ回路であり、前記共通接続されたドレインから前記トリガー信号を前記NPNトランジスタのベースに供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記トリガー回路は、前記半導体装置の第1の端子にソースが接続された第1のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタとドレインが共通接続された第2のMOSトランジスタとから構成され、各ゲートには前記検知回路からの出力が入力される第1のインバータ回路と、前記半導体装置の第1の端子にソースが接続された第3のMOSトランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にソースが接続され、前記第3のMOSトランジスタとドレインが共通接続された第4のMOSトランジスタとから構成され、各ゲートには前記第1のインバータ回路における共通接続されたドレインからの出力が入力される第2のインバータ回路とを備え、
    前記第2のインバータ回路における共通接続されたドレインから前記トリガー信号を前記PNPトランジスタのベースに供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記トリガー回路は、前記半導体装置の第1の端子にソースが接続された第1のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタとドレインが共通接続された第2のMOSトランジスタとから構成され、各ゲートには前記検知回路からの出力が入力される第1のインバータ回路と、前記半導体装置の第1の端子にソースが接続された第3のMOSトランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にソースが接続され、前記第3のMOSトランジスタとドレインが共通接続された第4のMOSトランジスタとから構成され、各ゲートには前記第1のインバータ回路における共通接続されたドレインからの出力が入力される第2のインバータ回路とを備え、
    前記第2のインバータ回路における共通接続されたドレインから前記トリガー信号を前記NPNトランジスタのベースに供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記トリガー回路は、前記半導体装置の第1の端子にソースが接続された第1のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、前記半導体装置の第2の端子にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタとドレインが共通接続された第2のMOSトランジスタとから構成され、各ゲートには前記検知回路からの出力が入力されるインバータ回路であり、前記共通接続されたドレインから前記トリガー信号を前記PNPトランジスタのベースに供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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