JP3803673B2 - 測定方法及び測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡下で、細胞の蛍光観察を行う蛍光観察方法、及び観察装置に関する。
近年の遺伝子技術の進歩に伴って、人を含む多くの生物の遺伝子配列が明らかになると共に、解析されたタンパク質等の遺伝子産物と疾病との因果関係も少しずつ解明され始めている。また、細胞を用いて様々な検査を行い、各種タンパク質や遺伝子等を、さらに網羅的に、かつ統計的に解析する試みがなされている。ここで、このような検査を行うには、細胞を長期に培養しながら、所定の情報を取得することが必要である。そのため、細胞を培養しつつ、顕微鏡観察を行える装置の開発が求められている。
例えば、近年、遺伝子導入された細胞等のダイナミックな変化を、細胞が生きたままの状態で、蛍光観察する技術が急速に進歩を遂げている。これらの観察には、リポソーム法、マイクロインジェクション法、ジーンガン法等が用いられる。特に、蛍光タンパクであるGFP(Green Florescent Protein)のめざましい進歩により、生きた細胞内のオルガネラ(細胞小器官)や、タンパク質に至る様々な物質挙動の時間的、空間的な変化を、顕微鏡下で連続して蛍光観察できるようになっている。
ところで、顕微鏡を用いて試料全体を観察する場合、一度に観察できる範囲は、主に対物レンズの倍率によって決定される。したがって、対物レンズが高倍率になると、観察範囲は、試料のごく一部に限られてしまう。そのため、高解像度で試料全体の顕微鏡画像を取得するには、試料に載せるステージと対物レンズとを相対的に走査し、試料を複数の領域に分割して部分画像を取り込み、それらの画像を合成して試料全体の画像にしなければならない。
ここで、遺伝子導入された複数の細胞を観察するため、蛍光画像を所定の時間ごとに自動的に撮影する場合を考える。なお、試料としての細胞は、スライドガラス上に数百から数万といった、非常に多くのスポットが設けられたマイクロアレイや、一枚のスライドガラス上に載せられているものとする。
この場合、各細胞に導入された遺伝子の種類や、遺伝子導入効率は、細胞ごとに異なる。したがって、照明光を照射したときに、細胞から発せられる蛍光の輝度は、観察する試料の部位によって変動する。また、各細胞の蛍光輝度は、観察中にも、時間によって変動する。よって、細胞の中には、その蛍光輝度が、あるタイミングで撮像素子のダイナミックレンジの上限を超えて、撮像素子を飽和させるものが存在する。このため、観察する部位の蛍光輝度に見合ったダイナミックレンジで蛍光観察を行わなければならない。また、撮像素子が飽和しないように、リアルタイムでダイナミックレンジを変化させなければならない。
撮像した蛍光の強度を適当に増幅する方法としては、オートゲインコントローラを用いるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、撮像素子の出力信号を増幅器で増幅する際に、出力信号の大きさに応じてオートゲインコントローラで増幅器の利得を制御する。
特開平10−305004号公報
しかしながら、撮像素子の出力信号が小さいときに、増幅器の利得を大きくして、出力信号を増幅すると、出力信号のノイズも同時に増幅されてしまうので、ノイズの目立つ蛍光画像が撮れてしまうという問題があった。
また、オートゲインの場合には、撮像素子への入射光量が大きすぎると、いくらゲインを小さくしても画像が得られないという問題がある。
この発明は、このような従来の問題を解決しようとするもので、細胞の観察中に、蛍光輝度が飽和することなく、かつ蛍光画像のノイズを増幅させずに蛍光観察ができる顕微鏡システムを提供すること目的とする。
上記の課題を解決する第1の発明は、観察する細胞を担体上に配置し、励起光の照射によって細胞から発せられた蛍光の画像を、所定の時間間隔をおいて、時系列的に撮像系で取得するにあたり、蛍光強度の飽和を防ぐために、先に取得した前記蛍光画像を用いて、後に取得する蛍光画像の撮影の露出光量を決定する蛍光観察方法であって、ライン状の撮像領域と前記担体とを相対的に移動させて前記後に取得する蛍光画像の取得を行う際に、前記撮像におけるビデオレートを、前記先に取得した前記蛍光画像の蛍光輝度の最大値によって変化させ、前記ビデオレートと前記相対的移動における移動速度を同期させることを特徴とする蛍光観察方法とした。
この蛍光観察方法によれば、先に取得した蛍光画像の情報に基づいて、後に同じ撮影エリアで取得する蛍光画像の露出光量を調整する。よって、蛍光強度が弱い場合でも適切な明るさの画像が得られる。また、逆に、細胞を観測中に蛍光強度が明るくなっても、画像の明るさが飽和しなくなる。さらに、観測する部位の蛍光強度に見合ったレンジで蛍光観察ができる。したがって、撮像系のダイナミックレンジを生かすことができ、生体組織で発生した蛍光強度の情報を正確に取得できる。また、プレスキャンを必要とせずに、リアルタイムで測定条件を決定するので、測定時間を短縮できる。
第2の発明は、観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、細胞に励起光を照射するために用いる光源と、励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、前記撮像位置に配置された撮像手段と、該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、を備え、該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、前記撮像手段は、前記光電変換素子をライン状に配置したライン固体撮像手段であり、前記撮像条件に基づいて前記ライン固体撮像手段のビデオレートと前記電動ステージの走査速度とを同期させながら、走査速度を変化させることを特徴とする測定装置とした。
この測定装置によれば、先に取得した蛍光画像の情報を、後に同じ撮影エリアで取得する蛍光画像の撮像条件にフィードバックし、露出光量を変化させる。蛍光強度が弱い場合でも適切な明るさの画像が得られる。また、逆に、細胞を観測中に蛍光強度が明るくなっても、画像の明るさが飽和しなくなる。よって、観測する部位の蛍光強度に見合ったレンジで蛍光観察ができる。また、プレスキャンを必要とせずに、リアルタイムで測定条件を決定するので、測定時間を短縮できる。
の発明は、観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、細胞に励起光を照射するために用いる光源と、励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、前記撮像位置に配置された撮像手段と、該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、を備え、該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、前記撮像手段は、遅延積算方式ライン固体撮像手段であり、前記撮像条件に基づいて前記遅延積算方式ライン固体撮像手段のビデオレートと前記電動ステージの走査速度とを同期させながら、前記遅延積算方式ライン固体撮像手段のラインの段数を変化させることを特徴とする測定装置とした。
この測定装置によれば、遅延積算式ライン固体撮像手段のビデオレートと電動ステージの操作速度とを同期させながら、遅延積算方式ライン固体撮像手段のラインの段数を変えることで、撮影の露出光量を適切な量に変えることができるので、蛍光強度が飽和しなくなる。また、微弱蛍光を検出する場合、撮像により得られる信号を電気的に増幅する代わりに、撮像手段の露出光量を変化させるので、蛍光画像のノイズが増幅されない。
の発明は、観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、細胞に励起光を照射するために用いる光源と、励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、前記撮像位置に配置された撮像手段と、該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、を備え、該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、レーザ光源と、レーザ光を走査する走査ユニットとを有し、前記撮像条件に基づいて前記走査ユニットによるレーザ光の走査速度を変化させることを特徴とする測定装置とした。
この測定装置によれば、レーザ光の走査速度を変えることで、レーザ光で励起される細胞からの蛍光強度を適切な量に変えることができるので、蛍光強度が飽和しなくなる。また、微弱蛍光を検出する場合、撮像により得られる信号を電気的に増幅する代わりに、撮像手段の露出光量を変化させるので、蛍光画像のノイズが増幅されない。
第5の発明は、観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、細胞に励起光を照射するために用いる光源と、励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、前記撮像位置に配置された撮像手段と、該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、を備え、該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、観測する細胞が配置された前記担体は、スライドガラスであり、前記スライドガラス上に細胞がグリッド状に配置され前記担体上に、遺伝子発現させたときの蛍光強度の大きさが類似する細胞同士を、前記電動ステージの走査方向に沿って配列し、この列ごとに前記撮像条件を設定することを特徴とする測定装置とした。
この測定装置によれば、試料全体を1回スキャンする間に、露出光量を変化させる回数を減らすことができるので、測定時間をさらに短縮できる。
第6の発明は、観察する細胞を担体上に配置し、励起光の照射によって細胞から発せられた蛍光の画像を、所定の時間間隔をおいて、時系列的に撮像系で取得するにあたり、蛍光強度の飽和を防ぐために、先に取得した前記蛍光画像を用いて、後に取得する蛍光画像の撮影の露出光量を決定する蛍光観察方法であって、撮像領域と前記担体とを相対的に移動させると共に、1ラインの電荷を前記相対移動に同期して所定の段数ほど移動させて前記後に取得する蛍光画像の取得を行う際に、前記段数を、前記先に取得した前記蛍光画像の蛍光輝度の最大値によって変化させることを特徴とする蛍光観察方法とした。
第7の発明は、観察する細胞を担体上にグリッド状に配置し、励起光の照射によって細胞から発せられた蛍光の画像を、所定の時間間隔をおいて、時系列的に撮像系で取得するにあたり、蛍光強度の飽和を防ぐために、先に取得した前記蛍光画像を用いて、後に取得する蛍光画像の撮影の露出光量を決定する蛍光観察方法であって、前記露出光量の調整を列ごとに行えるように、蛍光強度の大きさが類似する細胞同士を1つの列に並べることを特徴とする蛍光観察方法とした。
この発明によれば、励起光を照射する部位の蛍光輝度に見合ったレンジで蛍光観察を行うので、撮影系のダイナミックレンジを生かしつつ、測定中に蛍光輝度が飽和することを防止できる。また、蛍光輝度を電気的に増減しないので、ノイズを少なくできる。これにより、生体組織から発生した蛍光強度の情報を正確に取得することができる。さらに、プレスキャンを必要とせずに、リアルタイムに撮像条件を決定できるので、試料を測定する時間を短縮できる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は装置構成を示す図であり、図3は観察対象となる試料を示す図である。また、図4及び図6は測定方法のフローチャートである。
図1に示すように、測定装置は、顕微鏡1と、顕微鏡1に接続された制御装置2と、端末装置3を含んで構成されている。
顕微鏡1は、電動ステージ11と、光源12と、落射照明用の光学系13と、励起光カットフィルタ14と、ミラー15と、結像レンズ16と、電動可変ND(中性濃度)フィルタ17と、撮像系である固体撮像手段(以下、CCD(Charged Coupled Device)カメラとする)18とを含む。なお、顕微鏡1の構成や、光学素子の数及び配置は、図1に示す例に限定されない。
電動ステージ11は、担体20を載置し、図中のX軸方向とY軸方向(図に垂直な方向)の二次元に走査可能に構成されている。さらに、電動ステージ11は、担体20が載置される部分の少なくとも一部が、励起光及び蛍光に対して透明な部材から製造されている。なお、担体20は、観察対象となる試料を配置するもので、光を透過するスライドガラスなどから製造されている。
光源12は、キセノンランプなどの光源ランプ21と、ミラー22とを有している。ミラー22は、光源ランプ21の後部に配置されており、発散光源である光源ランプ21の光を光学系13に効率良く導く。
落射照明用の光学系13は、コレクタレンズ23と、開口絞り24と、視野絞り25と、視野レンズ26と、励起フィルタ27と、ダイクロイックミラー28と、対物レンズ29とを含んで構成される。
コレクタレンズ23、開口絞り24、視野絞り25、及び視野レンズ26は、光路に沿って、光源12側から、この順番に配置されている。励起フィルタ27は、視野レンズ26よりも試料側の光路上に配置されている。この励起フィルタ27は、所定の波長域の励起光(例えば、GFPの励起中心波長である489nm)を透過させる。ダイクロイックミラー28は、電動ステージ11の下方に、光軸に対して略45°傾斜して設けられている。このため、励起光は、担体20を照射可能である。また、ダイクロイックミラー28は、励起光は反射するが、蛍光は透過するような膜がコーティングされている。対物レンズ29は、ダイクロイックミラー28と電動ステージ11との間に設けられている。担体20からは、戻り光として、蛍光と励起光が、対物レンズ29に入射する。
励起光カットフィルタ14は、ダイクロイックミラー28の下方に配置されている。この励起光カットフィルタ14は、蛍光は透過させるが、それ以外の戻り光はカットする特性を有する。ミラー15は、励起光カットフィルタ14の下方に、光軸に対して略45°傾斜させて設けられている。結像レンズ16は、ミラー15で折り返される蛍光の光軸上に配置されている。この結像レンズ16は、蛍光をCCDカメラ18の受光部(光電変換素子)に結像させる。CCDカメラ18は、電子シャッターを有する。CCDカメラ18は、光に晒されていても、動作していなければ撮像しないので、CCDカメラ18の動作時間を制御装置2でコントロールすることで、蛍光画像の露出光量を調整するシャッターとして働かせることができる。なお、このような動きを、電子シャッターという。そして、電動可変NDフィルタ17は、結像レンズ16とCCDカメラ18との間に配置されている。この電動可変NDフィルタ17は、円板形状のNDフィルタ31と、NDフィルタ31の中心を挿通する回転軸32と、回転軸32を回転させる駆動ユニット(不図示)とからなる。駆動ユニットの一例としては、回転軸32に連結されたモータがあげられる。
ここで、電動可変NDフィルタ17の一例を図2に示す。図2において、回転軸32は、NDフィルタ31の中心を、垂直に貫通している。NDフィルタ31は、矢印D1で示す円周方向に沿って、濃淡が付けられており、透過率が連続的に変化している。したがって、制御装置2によって、回転軸32が時計回り(CW)に回転すると、これに伴ってNDフィルタ31が回転し、透過率が増減する。
図1に示すように、CCDカメラ18は、蛍光を受光して、電気信号を発生させる光電変換素子を配列した受光部を備える。
制御装置2は、端末装置3と、電動ステージ11と、光源12と、電動可変NDフィルタ17と、CCDカメラ18とに接続されている。この制御装置2は、CPU(中央演算ユニット)や、メモリなどから構成され、所定のプログラムに基づき、各手段3,11,12,17,18の動作を制御する。特に、端末装置3で作成した蛍光画像に基づいて、後述する蛍光輝度解析ルーチンによって、CCDカメラ18に入射する蛍光の光量を調整する。
端末装置3は、制御装置2と、CCDカメラ18とに接続されている。この端末装置3には、例えば、パーソナルコンピュータを用いることができる。その役割は、CCDカメラ18で撮影した細胞の蛍光画像を取り込み、保存することである。さらに、蛍光画像を画面表示させたり、紙媒体や記録媒体に蛍光画像を出力したりする。また、観察者の操作を受け付けて、必要な情報を制御装置2に受け渡す。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
最初に、撮影に先立って、試料を担体20に保持させる。図3に、担体20に対する試料の配置の一例を示す。図3において、試料は、所定の領域に、観察対象となる組織などが分散している。このような試料において、蛍光画像を取得する領域、つまり撮影エリアは、観察対象物が存在する領域であり、図3に符号AAからZZで示してある。例えば、撮影エリアACは、X軸方向に3番目で、Y軸方向に1番目に位置する撮影エリアである。なお、撮影エリアの大きさは、顕微鏡1の倍率に対応する視野で定まる。また、撮影エリアの数は、図3の例に限定されない。そして、各撮影エリアAA〜ZZは、測定装置によって順番に観測される。
撮影に際しては、制御装置2は、所定のプログラムを実行し、蛍光画像の撮影を制御する。このときの処理について、図4から図6に示すフローを参照しながら説明する。
まず、制御装置2は、準備段階として、撮影回数の設定と確認を行う。すなわち、最初に、撮影回数nの値として「1」を設定する(ステップS1)。ここで、最初の撮影では、撮影回数nは、所定の撮影回数n1未満であるので(ステップS2においてYes)、このまま、撮影を開始する。なお、所定の撮影回数n1は、2以上の整数とする。
そして、撮影を開始する際には、制御装置2から、電動ステージ11に対して駆動信号を出力し、撮影エリアAAを対物レンズ29の視野内に移動させる(ステップS3)。
電動ステージ11の移動が終了したら、撮影エリアAAの蛍光画像を撮影する(ステップS4)。具体的には、光学系13からの励起光を撮影エリアAAに照射する。励起光は、光源12からの光を、励起フィルタ27を通すことで得られる。さらに、励起光の形状は、各レンズ23,26,29及び各絞り24,25によって整形され、撮影エリアAAの形状に合わせられる。そして、このような励起光が照射されると、試料では、蛍光タンパクであるGFPに起因する蛍光が発生する。この蛍光は、対物レンズ29及びダイクロイックミラー28を透過する。そして、励起光カットフィルタ14で余分な波長成分が除去された後に、ミラー15で折り返される。そして、結像レンズ16に導かれ、CCDカメラ18の受光部において像を結ぶ。このときに、結像レンズ16とCCDカメラ18との間には、前記のような構成を有する電動可変NDフィルタ17が配置されている。したがって、CCDカメラ18に結像する励起光の光量は、光路上にあるNDフィルタ31の濃度に応じた光量になる。また、CCDカメラ18の電子シャッターを用いて露出光量をコントロールできる。
撮影エリアAAの蛍光画像の撮影が終了したら、制御装置2は、その蛍光画像を端末装置3に取り込ませ、保存させる。さらに、この蛍光画像に基づいて、蛍光強度解析ルーチンによって解析を行う(ステップS5)。なお、蛍光強度解析ルーチンの詳細については、後述する。
また、撮影エリアAAの蛍光画面の撮影が終了したら、制御装置2は、撮影したエリアが試料の最後の撮影エリアであるか否かを判定する(ステップS6)。ここでは、最初の観察エリアAAの撮影が終了したばかりであるので(ステップS6においてNo)次の撮影エリアである撮影エリアABを対物レンズ29の視野内に移動させるべく、電動ステージ11の移動を開始する(ステップS7)。このとき、CCDカメラ18など、他の構成要素の位置は、固定したままである。
撮影エリアABを照射位置まで移動させるには、電動ステージ11を、図3においてX軸方向に移動させれば良い。この間に、制御装置2は、次の撮影エリアABの撮影露出光量を設定する(ステップS8)。この処理は、ステップS5の蛍光輝度解析ルーチンによる処理に基づいて行われる。なお、撮影回数nが1、つまり一回目の撮影では、撮影露出光量は、撮影エリアごとには変化させない。
そして、撮影エリアABが照射位置まで移動したら(ステップS9)、ステップS4に戻って、撮影エリアABの蛍光画像を撮影する。
以降は、図3において、X軸方向の最後の撮影エリアである撮影エリアAZまでは、電動ステージ11を、X軸方向に、撮影エリア一つ分ずつ移動させて、蛍光画像を順次取得する。さらに、撮影エリアAZの撮影が終了したときには、電動ステージ11をX軸方向のマイナス方向に移動させて、最初の位置に戻す。また、Y軸方向に撮影エリア一つ分だけプラス方向に移動させる。これにより、撮影エリアAA〜AZの次のラインの撮影エリアBA〜BZの撮影が可能になる。
そして、最後の撮影エリアである撮影エリアZZの撮影が終了したら、ステップS6からステップS10に進んで、撮影回数nを1つインクリメントして「2」に設定する。その後、2回目以降の撮影を行う際には、一定時間ごと前記の処理を繰り返し、各撮影エリアAA〜ZZを経時的に観測する。具体的には、ステップS6で、撮影回数nを「2」に設定した後に、端子AからステップS2に進んで、撮影回数の判定を行う。所定の撮影回数n1が2よりも大きい場合に、ステップS3からの処理を繰り返す。なお、2回以上の撮影を行い、撮影回数nが、所定の撮影回数n1と等しくなったときには(ステップS2においてNo)、撮影を終了する。
ここにおいて、蛍光を発する組織の量などは、撮影エリアAA〜ZZごとに異なるので、CCDカメラ18で受光する蛍光の光量も、撮影エリアAA〜ZZごとに異なる。このため、2回目以降の撮影においては、すべての撮影エリアAA〜ZZを、同じ露出光量で撮影すると、撮影エリアによっては、蛍光輝度が飽和、もしくは、蛍光輝度が微弱で検出できない可能性がある。したがって、2回目以降の撮影では、ステップS8において、撮影時の露出光量を撮影エリアAA〜ZZごとに変えてから、撮影を行う。つまり、図5に示すように、n回目の撮影にあたり、n−1回目の蛍光輝度の情報をフィードバックする。そして、必要に応じて、CCDカメラ18の電子シャッター、又は、図2に示すような、電動可変NDフィルタ17の回転位置を設定し、撮影露出光量を調整する。
撮影露出光量を調整するための処理を行う蛍光輝度解析ルーチン(図4のステップS5)の詳細について、図6を参照しながら説明する。
まず、制御装置2は、蛍光画像を取り込む(ステップS21)。そして、蛍光画像の画像データの中から、蛍光強度の最大値Imを算出する(S22)。次に、その最大値Imと、所定の基準蛍光輝度hとの大小を比較する(ステップS23)。なお、基準蛍光輝度hは、CCDカメラ18が飽和する輝度(CCD飽和輝度Sm)をβ倍(β<1)した量である。CCD飽和輝度Smは、CCDによって定まる定数である。係数βは、CCDカメラ18のダイナミックレンジをどこまで使うかを決めるパラメータである。例えば、β=0.9であれば、CCDカメラ18が飽和することなく測れる最大輝度の90%まで使うことになる。
基準蛍光輝度hが、Imがhを上回れば(ステップS23でYes)、次の撮影で、蛍光輝度が飽和してしまう可能性があるとみなし、次回の蛍光露出量を減らすような係数aを算出する(ステップS24)。係数aは、基準蛍光輝度hを最大値Imで除算した値をα倍(α<1)した値である。αは、次の撮影露出光量をどのくらいまで抑えるかを決める重み付けのパラメータである。例えば、蛍光輝度の変動が大きい撮影エリアに対しては、αを小さい値に設定しておき、変動が小さい撮影エリアに対しては、αを大きい値に設定すれば良い。なお、係数aは、常に1未満の値になる。
そして、n回目の撮影露出光量は、n−1回目の撮影露出光量を係数a倍した値に設定する。その後は、このルーチンを抜けて、図4のステップ8に戻る。
また、最大値Imが、CCD飽和輝度hを下回れば(ステップS23においてNo)、次回の撮影露出光量は変更しないという結果をアウトプットし(ステップS26)、図4のステップS8に戻る。
この実施の形態によれば、蛍光輝度解析ルーチンで、先に撮影したときの蛍光輝度の最大値から、同じ場所で後から撮影するときの撮影露出光量を調整するようにしたので、細胞などの観察対象を観測する際に蛍光輝度が飽和することはない。
また、電子シャッターの動作速度には限界があり、最大動作速度(ビデオレート)にして、露出光量を限界まで小さくしても、なお蛍光強度が飽和してしまうほど、撮像素子の入力される蛍光の強度が大きい場合にも、電動可変NDフィルタ17を回転させることで、透過率を下げ、蛍光強度が飽和することを防ぐことができる。
さらに、微弱蛍光を検出する場合、観察対象を複数回にわたって走査しながら、電子シャッターにより、撮影露出光量を増加させて蛍光画像を撮影するので、電気的に信号を増幅して作成する蛍光画像のように、ノイズが増幅されることがなく、きれいな蛍光画像が得られる。なお、これは、CCDカメラ18の受光部によって生成される信号レベルは、露出時間に正比例していることによる。すなわち、他の条件がすべて等しければ、露出時間が長い程、得られる信号レベルは大きくなり、信号レベルが大きくなると、ピクセル間の信号雑音比(Signal‐to‐Noise ratio SN比)は、露出時間が短い場合よりも、相対的に向上するからである。
さらに、観察する部位の蛍光輝度に見合ったレンジで蛍光観察ができるので、撮像系のダイナミックレンジを生かすことができる。これらの効果によって、生体組織から発生した蛍光強度の画像を正確に取得できる。また、プレスキャンを必要とせずに、リアルタイムに測定条件を決定できるので、試料全体を測定する時間を短縮できる。
なお、図7に、電動可変NDフィルタの他の例を示す。図7に示す電動可変NDフィルタ34は、回転軸32に固定された円板35上に、複数のNDフィルタ36a〜36fを円周方向D1に沿って配置してある。NDフィルタ36a〜36fは、段階的に透過率が異なるものが用いられている。そして、回転軸32は、いずれかのNDフィルタ36a〜36fが、光路上に配置されるように回転制御される。したがって、回転軸32をCWに回転させると、透過率が段階的に上下する。
このような電動可変NDフィルタ34によれば、蛍光輝度解析ルーチン(図6参照)に基づいて設定された撮影の露出光量に応じて、NDフィルタ36a〜36fを切り替えることで、露出光量を適切な値に変えることができる。
次に、この発明の第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
この実施の形態は、撮影露出光量を変化させる手段として、エレクトロクロミック調光素子を用いることを特徴とする。なお、エレクトロクロミック調光素子とは、電気量に応じた化学変化によって、光の透過率が変化する物質を含んで構成された素子である。
図8に模式的に示すように、エレクトロクロミック調光素子40は、エレクロ層41を二つの支持層42,43で挟んだ構成を有している。支持層42,44は、蛍光に対して透明な材料から製造されている。エレクロ層41は、支持層42側から順番に、透明導電膜44と、電気化学的な透過率可変物質層45と、透明導電膜46とを積層した電気的光量調整デバイスである。透明導電膜44,46には、例えば、インジウム錫酸化膜(ITO膜)が用いられる。さらに、透過率可変物質層45は、三層構造を有している。透明導電膜44上には、例えば、三酸化タングステン(WO3)からなる第一の膜47が形成されている。第一の膜47上には、第二の膜48が形成されている。第二の膜48は、例えば、五酸化二タリウム(T2O5)からなる。第二の膜48上には、第三の膜49が形成されている。第三の膜49は、例えば、酸化ニッケル(NiO)からなる。各膜44,46,47〜49は、支持層42上に、順番にコーティング又はスパッタリングにより形成されている。なお、透明導電膜46と支持層43とは、接着剤50で接着されている。
このようなエレクトロクロミック調光素子40は、図1に示すようなCCDカメラ18よりも試料側で、電動可変NDフィルタ17の代わりに配置される。そして、各透明電動膜44,46は、制御ユニットである制御装置2に接続される。
エレクトロクロミック調光素子40の配置例を、図9に示す。ここでは、支持層43が結像レンズになっており、エレクトロクロミック調光素子40と結像レンズとが一体に構成されている。なお、この結像レンズは、CCDカメラ18の受光部に蛍光が像を結ぶように設計されている。また、支持層42は、光軸nに直交するような平行平板が用いられている。
そして、測定装置2は、図4及び図6に示すようなフローチャートに従って、観察対象の蛍光画像を撮影する。この際に、図4のステップS8に相当する処理では、制御装置2が、撮影露出光量に応じて、エレクトロクロミック調光素子40の透明誘電膜44,46間に印加する電圧を変化させて、エレクロ層41の透過率を調整する。これにより、CCDカメラ18に入射する蛍光の光量が、図6に示す蛍光輝度解析ルーチンで設定された露出光量に調整される。
この実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得られる。さらに、電圧値に基づいて蛍光の透過率を調整できるので、短時間で、かつ確実に撮影の露出光量を調整できる。
さらに、撮影の露出光量を変化させる手段の他の例について説明する。
例えば、CCDカメラ18の電子シャッターの代わりに、機械式のシャッターを用いても良い。この場合には、図1に示す結像レンズ16とCCDカメラ18との間に、シャッターとなる板を設ける。さらに、この板を、制御装置2の制御信号に基づいて光路上に出没するように支持する。
この場合には、蛍光輝度解析ルーチン(図6参照)の処理に基づいて、シャッターを閉じる時間、つまりシャッターが光路を遮る時間を変化させる。これにより、撮影の露出光量を適切な量に変えることができる。したがって、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
次に、この発明の第3の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、前記の各実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
この実施の形態は、撮像手段としてラインCCDカメラを用い、ラインCCDカメラのビデオレート及び電動ステージの走査速度を制御することにより、撮影の露出光量を調整する。
図10に示すように、ラインCCDカメラ61は、CCD62を、Y軸方向に一列に配置したセンサであり、座標面XY上に固定されている。
この測定装置では、図1に示すような制御装置2が、電動ステージ11をX軸において、マイナス方向(矢印D2参照)に移動させる。これにより、担体20及び試料は、ラインCCDカメラ61によって、X軸のプラス方向に相対的にスキャンされることになる。
ここで、各CCD62の配設ピッチ、つまり最小画素ピッチは、p(mm)とする。また、ビデオレートは、Lt(Hz)とする。さらに、電動ステージ11上の試料面に対するCCD62の面上での顕微鏡総合倍率をMとする。ビデオレートは、1ラインのCCD62を読み出す時間に相当するので、そのときの撮影の露出光量は、1/Lt(sec)になる。よって、ラインCCDカメラ61のビデオレートLtを、前回の撮影時の蛍光輝度の最大値によって変化させることで、同じ撮影エリアで次に撮影する際の露出光量を最適な量に調整することができる。
さらに、電動ステージ11が移動する際のステージ速度を、(p/M)×Lt(mm/sec)で動かせば、ラインCCDカメラ61のビデオレートにステージ速度を同期させることができる。したがって、蛍光に基づく信号を正しく読み出すことができる。
また、例えば、撮影エリアAAと、撮影エリアABとで、撮影の露出光量を変化させたい場合、図中にR1で示す撮影エリアAAに相当する区間と、R3で示す撮影エリアABに相当する区間とでステージ速度を変化させば良い。ステージ速度の切り替えは、区間R1と区間R3の間の、区間R2を移動中に行う。
なお、図10において、撮影エリアBAなどの蛍光画面を撮影する場合には、ラインCCDカメラ61を非動作状態にして、電動ステージ11をY軸のプラス方向に移動させた後に、撮影を行う。
この実施の形態によれば、撮影の露出光量を変化させる手段を、ラインCCDカメラ61と電動ステージ11とから構成することにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。特に、電動ステージ11のステージ速度を調整することで、撮影の露出光量が調整できるので、露出光量の制御を確実に行うことができる。したがって、ノイズの少ない、きれいな蛍光画像が得られる。さらに、撮像系の構成を簡略化することができる。また、試料を複数回にわたってスキャンする必要がなくなるので、撮影時間を短縮できる。
次に、この発明の第4の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、前記の各実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
この実施の形態は、撮像手段をTDI(Time Delay Integration 遅延積算)方式ラインCCDカメラとし、TDI方式ラインCCDカメラのTDIラインの段数によって、撮影の露出光量を変化させることを特徴とする。
図11に示すように、TDI方式ラインCCDカメラ71は、シフトレジスタ72と、TDI検出器73と、増幅器(不図示)とを含んで構成されている。TDI検出器73は、段数N(図11においては、段数N=5)のステージ74A〜74eからなっている。各ステージ74a〜74eは、複数のカラム(Column)75a〜75jからなっている。
このTDI方式ラインCCDカメラ71において、不図示の走査センサから得られたイメージは、TDI検出器73に入力される。TDI検出器73では、図11中で一番左端に位置するステージ74aから、一番右端に位置するステージ74eまで滑らかにイメージが進んでいく。電荷は、イメージと略同期しながら、移動するので、イメージがTDI検出器73の5つのステージのすべてを通過した時点で、単一の線形検出の場合と比較して、総電荷で5倍の電荷が生成される。
さらに、電荷の総和は、シフトレジスタ72に転送される。そして、これらの電荷は、次のラインのイメージ電荷がTDI検出器73からシフトレジスタ72に到着するまでの間に増幅器に出力される。なお、このプロセス全体は、パイプライン化されているので、各ピクセルには、イメージの一部が常に入射されている。
ここで、TDI方式ラインCCDカメラ71のビデオレートをLt(Hz)、TDIラインの段数をNとすると、撮影の露出光量は、(1/Lt)×N(sec)となる。よって、TDI方式ラインCCDカメラ71の段数Nを、前回の撮影時の蛍光輝度の最大値によって変化させることで、撮影の露出光量を最適な量に調整することができる。
この実施の形態によれば、撮影の露出光量を変化させる手段として、TDI方式ラインCCDカメラ71を用いることにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。特に、試料を複数回にわたってスキャンする必要がなくなるので、撮影時間を短縮できる。
なお、TDI方式ラインCCDカメラ71の最大の段数は、5つに限定されず、任意の整数にすることができる。また、カラムの数も図11に示した10個に限定されない。
次に、この発明の第5の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、前記の各実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
この実施の形態は、顕微鏡をレーザ走査型顕微鏡としている。さらに、レーザ走査型顕微鏡のスキャンミラーの走査速度を制御することにより、撮影の露出光量を調整する。
図12に示すように、測定装置は、レーザ走査型顕微鏡81と、制御装置2と、端末装置3とを含んで構成されている。
レーザ走査型顕微鏡81は、レーザ光源82と、ダイクロイックミラー28と、2次元走査ユニット83と、対物レンズ29と、電動ステージ11と、励起光カットフィルタ14と、ミラー15と、レンズ84と、ピンホール85と、光検出器86とを含む。レーザ光源82は、励起光に相当する波長のレーザ光を出射するものが用いられる。2次元走査ユニット83は、ダイクロイックミラー28と、対物レンズ29との間に介挿されている。その構成は、X軸方向にレーザ光を走査するガルバノメータミラーと、Y軸方向にレーザ光を走査するガルバノメータミラーとを含む。
レンズ84は、ミラー15で折り返した蛍光の光路上に配置されている。ピンホール85は、レンズ84の集光位置に配置されており、共焦点光学系を形成している。光検出器86は、蛍光の入射によって電気信号を出力する。
さらに、制御装置2は、電動ステージ11と、2次元走査ユニット83と、光検出器86と、端末装置3とに接続されている。また、端末装置3は、制御装置3と、光検出器86とに接続されている。
この測定装置では、レーザ光源82からの励起光を、ダイクロイックミラー28で試料に向かって反射させ、2次元走査ユニット83に導入する。2次元走査ユニット83は、制御装置2からの走査制御信号に基づいて、2つのガルバノメータミラーを走査させる。これにより、励起光は、試料をX軸方向及びY軸方向に走査する。そして、2次元走査ユニット83は、励起光のX軸方向の走査が終了する度に、走査終了信号を制御装置2に出力する。なお、励起光は、対物レンズ29により集光されるので、試料にはスポット光として照射される。
励起光の照射によって、試料からは、画像情報としての蛍光が発生する。この蛍光は、励起光が入射した光路を逆に戻って、ダイクロイックミラー28を透過する。さらに、蛍光は、励起光カットフィルタ14を透過してから、ミラー15で反射される。そして、レンズ84で集光され、ピンホール85を通過し、光検出器86に入射する。光検出器86では、蛍光の光量に応じた電気信号が出力される。この電気信号は、制御装置2に入力される。さらに、光検出器86からの電気信号は、端末装置3に入力され、試料の蛍光画像として、画像変換される。なお、このレーザ走査型顕微鏡81は、共焦点光学系を形成しているので、蛍光画像は、Z軸方向に垂直な、あるXY平面における試料の断面像である。
そして、撮影の露出光量を調整する際には、図6に示すような蛍光輝度解析ルーチンで、2回目以降の撮影露出光量を撮影エリアごとに設定する。そして、設定された露出光量に基づいて、制御装置2が、ガルバノメータミラーを用いてレーザ光の走査速度を変化させる。すなわち、走査速度が大きいと、撮影の露出光量は少なくなる。走査速度が小さいと、撮影の露出光量は大きくなる。
この実施の形態によれば、レーザ走査型顕微鏡81を用い、励起光であるレーザ光の走査速度を制御することによって、細胞の励起時間を変化させ、蛍光画像を撮影する際の露出光量を調整するようにしたので、細胞などの観察対象を観測する際に蛍光輝度が飽和することを防止できる。また、光検出器86のダイナミックレンジを生かすことができる。したがって、生体組織などから発生した蛍光強度の画像を正確に取得できる。また、プレスキャンが不要になる。そして、測定条件をリアルタイムで決定するので、試料全体を測定する時間を短縮できる。
次に、この発明の第6の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、前記の各実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図13に示すように、この実施の形態において、試料は、複数の細胞からなる。各細胞は、担体91上にグリッド状に配置されている。担体91は、スライドガラスからなり、X軸方向に沿って、複数のラインエリアL1,L2,L3を配列させた構成を有している。各ラインエリアL1〜L3には、所定の距離を置いて、複数の細胞が保持される。ここでの撮影エリアAA〜CZは、担体91上に配置された1つ1つの細胞に相当する。
この場合には、グリッド状に配置された細胞を、順番に走査するようにして蛍光画像を撮影し、細胞ごとに撮影の露出光量を調整する。このような担体91を用いることで、複数の細胞を順番に蛍光観察することが可能になる。
なお、このような担体91においては、各ラインエリアL1〜L3を利用して、細胞を分類して配置することができる。具体的には、各ラインエリアL1〜L3に、遺伝子発現させたときの蛍光輝度の大きさが類似する細胞を並べる。そして、前記の各実施の形態における変化手段(例えば、図1に示す電動可変NDフィルタ17)を用いて、各ラインエリアL1〜L3ごとに、撮影の露出光量を設定する。
例えば、ラインエリアL1には、発光輝度が比較的に大きい細胞群を並べる。また、ラインエリアL2には、発光強度がラインエリアL1よりも相対的に低い細胞群を並べる。そして、前記の各実施の形態における手段(例えば、図1に示す電動可変NDフィルタ17)を用いて、ラインエリアL1内では、撮影の露出光量を小さく設定する。そして、ラインエリアL1内では、露出光量を所定の値に保ちつつ、各細胞の蛍光画像を撮影する。さらに、ラインエリアL2の細胞を撮影する際には、ラインエリアL1のときよりも撮影露出光量を大きくする。そして、このラインエリアL2内では、撮影の露出光量を一定に保つ。
このようにすると、同一のラインエリアL1〜L3内であれば、グリッドごと、つまり細胞ごとに撮影の露出光量を変化させる必要がなくなる。そして、露出光量の調整は、ラインエリアを変えるときにだけ行えば良い。したがって、撮影の露出光量を変化させる手段を作動させる回数を減らすことができる。さらに、これに伴って、撮影の露出光量を変化させる手段を動作させる時間を減少できるので、担体91全体を高速に走査できる。したがって、蛍光画像をすばやく撮影できる。
ここで、例えば、図13の撮影エリアAZから撮影エリアBAに移動するときのように、1つのラインエリアで撮影を行った後に、次のラインエリアで撮影を行う際には、ラインエリア間を移動している間に、前記の各実施の形態で説明したような変化手段で、撮影の露出光量を調整する。この場合には、電動ステージ11を動かしながら、撮影の露出光量を調整するので、効率良く、担体91全体を走査することができる。
なお、この発明は、前記の各実施の形態に限定されずに、広く応用することができる。
例えば、制御装置2と端末装置3とは、一体の装置であっても良い。また、各実施の形態において、図4及び図6に示すような処理をコンピュータに行わせるプログラムや、このプログラムをコンピュータに読み出し可能に記録した記録媒体なども、この発明の実施形態に含まれるものとする。
本発明の実施形態における測定装置の構成を示す図である。 電動可変NDフィルタの一例を示す図である。 試料の配置と撮影エリアを説明する図である。 測定装置の処理を説明するフローチャートである。 撮影エリアごとの撮影の順番と撮像条件のフィードバックとを説明する図である。 蛍光輝度解析ルーチンを示すフローチャートである。 電動可変NDフィルタの一例を示す図である。 エレクトロクロミック調光素子の構成を示す図である。 エレクトロクロミック調光素子の配置例を示す図である。 ラインCCDカメラを用いた撮影を説明する図である。 TDI方式ラインCCDカメラの構成を示す図である。 本発明の実施形態における測定装置の構成を示す図である。 担体上の試料の配置例を示す図である。
符号の説明
2 制御装置(制御ユニット)
3 端末装置(処理装置)
20,91 担体
11 電動ステージ
14 励起光カットフィルタ
16 結像レンズ
17 電動可変NDフィルタ(露出光量を変化させる手段)
18 CCDカメラ(撮像手段、固体撮像手段)
28 ダイクロイックミラー
29 対物レンズ
31,36a〜36f NDフィルタ(中性濃度フィルタ)
40 エレクトロクロミック調光素子
61 ラインCCDカメラ(ライン固体撮像手段)
71 TDI方式ラインCCDカメラ(遅延積算方式ライン固体撮像手段)
82 レーザ光源
83 走査ユニット

Claims (7)

  1. 観察する細胞を担体上に配置し、励起光の照射によって細胞から発せられた蛍光の画像を、所定の時間間隔をおいて、時系列的に撮像系で取得するにあたり、蛍光強度の飽和を防ぐために、先に取得した前記蛍光画像を用いて、後に取得する蛍光画像の撮影の露出光量を決定する蛍光観察方法であって、
    ライン状の撮像領域と前記担体とを相対的に移動させて前記後に取得する蛍光画像の取得を行う際に、前記撮像におけるビデオレートを、前記先に取得した前記蛍光画像の蛍光輝度の最大値によって変化させ、
    前記ビデオレートと前記相対的移動における移動速度を同期させることを特徴とする蛍光観察方法。
  2. 観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、
    細胞に励起光を照射するために用いる光源と、
    励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、
    前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、
    前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、
    前記撮像位置に配置された撮像手段と、
    該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、
    を備え、
    該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、
    前記撮像手段は、前記光電変換素子をライン状に配置したライン固体撮像手段であり、前記撮像条件に基づいて前記ライン固体撮像手段のビデオレートと前記電動ステージの走査速度とを同期させながら、走査速度を変化させることを特徴とする測定装置。
  3. 観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、
    細胞に励起光を照射するために用いる光源と、
    励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、
    前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、
    前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、
    前記撮像位置に配置された撮像手段と、
    該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、
    を備え、
    該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、
    前記撮像手段は、遅延積算方式ライン固体撮像手段であり、前記撮像条件に基づいて前記遅延積算方式ライン固体撮像手段のビデオレートと前記電動ステージの走査速度とを同期させながら、前記遅延積算方式ライン固体撮像手段のラインの段数を変化させることを特徴とする測定装置。
  4. 観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、
    細胞に励起光を照射するために用いる光源と、
    励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、
    前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、
    前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、
    前記撮像位置に配置された撮像手段と、
    該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、
    を備え、
    該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、
    レーザ光源と、レーザ光を走査する走査ユニットとを有し、前記撮像条件に基づいて前記走査ユニットによるレーザ光の走査速度を変化させることを特徴とする測定装置。
  5. 観察する細胞が配置された担体を動かす電動ステージと、
    細胞に励起光を照射するために用いる光源と、
    励起光を細胞に向けて集光する対物レンズと、
    前記担体からの戻り光のうち、所定の波長の光をカットする励起光カットフィルタと、
    前記担体上の細胞から発せられる蛍光を所定の撮像位置に結像する結像レンズと、
    前記撮像位置に配置された撮像手段と、
    該撮像手段により撮影された蛍光画像を取り込み、画像処理を行う処理装置と、
    を備え、
    該処理装置は、先に取得した蛍光画像の画像処理結果をもとに、次に取得する蛍光画像の撮像条件を設定する工程を有し、
    観測する細胞が配置された前記担体は、スライドガラスであり、前記スライドガラス上に細胞がグリッド状に配置され
    前記担体上に、遺伝子発現させたときの蛍光強度の大きさが類似する細胞同士を、前記電動ステージの走査方向に沿って配列し、この列ごとに前記撮像条件を設定することを特徴とする測定装置。
  6. 観察する細胞を担体上に配置し、励起光の照射によって細胞から発せられた蛍光の画像を、所定の時間間隔をおいて、時系列的に撮像系で取得するにあたり、蛍光強度の飽和を防ぐために、先に取得した前記蛍光画像を用いて、後に取得する蛍光画像の撮影の露出光量を決定する蛍光観察方法であって、
    撮像領域と前記担体とを相対的に移動させると共に、1ラインの電荷を前記相対移動に同期して所定の段数ほど移動させて前記後に取得する蛍光画像の取得を行う際に、前記段数を、前記先に取得した前記蛍光画像の蛍光輝度の最大値によって変化させることを特徴とする蛍光観察方法。
  7. 観察する細胞を担体上にグリッド状に配置し、励起光の照射によって細胞から発せられた蛍光の画像を、所定の時間間隔をおいて、時系列的に撮像系で取得するにあたり、蛍光強度の飽和を防ぐために、先に取得した前記蛍光画像を用いて、後に取得する蛍光画像の撮影の露出光量を決定する蛍光観察方法であって、
    前記露出光量の調整を列ごとに行えるように、蛍光強度の大きさが類似する細胞同士を1つの列に並べることを特徴とする蛍光観察方法。
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