JP3799713B2 - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯兼脱水槽を外包する外槽を洗濯機本体の四隅から弾性支持する脱水兼用洗濯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の脱水兼用洗濯機は、図７〜図１０に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【０００３】
図７に示すように、洗濯兼脱水槽１は、底面にフランジ２を取り付け、外槽３内に回転自在に設けている。外槽３は、洗濯兼脱水槽１の外側に設け、洗濯時、脱水時の水を受けるものである。外槽３には、洗濯兼脱水槽１に設けている攪拌翼４および洗濯兼脱水槽１を駆動する駆動用モータ５を取り付けている。また、外槽３は、洗濯機本体６の上部から吊り下げられているサスペンション７によって防振支持されている。洗濯兼脱水槽１の上部には、液体を内封した流体バランサ１ａを固着している。
【０００４】
洗濯機本体６と外槽３との間には、洗濯兼脱水槽１の衣類のアンバランスによる異常振動が発生した場合に動作する安全装置８を取り付け、洗濯機本体６には、図８および図９に示すように、外槽３の外周面の一部と対向する弾性体９ａ、９ｂを取り付けている。
【０００５】
一般に、このような脱水兼用洗濯機においては、洗濯行程を終了して洗濯兼脱水槽１を回転させる脱水行程に入ると、衣類のアンバランスによって、外槽３が大きく水平に振動したり、上下に振動し、洗濯機本体６を大きく振動させたり、移動せたりする異常振動が発生する場合がある。このとき、洗濯機本体６に弾性体９ａ、９ｂを取り付け、外槽３と弾性体９ａ、９ｂが当たり、さらに外槽３が安全装置８に当たることで安全装置８が作動し、衣類のアンバランスを補正し、再び脱水行程に入るように設定されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽３が動くことで弾性体９ａ、９ｂと接触し、弾性体９ａ、９ｂは、図１０に示すように、表面が平滑であるため、摩擦により異常音が発生したり、外槽３の下部のモータ５やその他の機構部品および電装部品の配置による重量配分によっては、衣類のアンバランスによる異常振動が発生した場合、洗濯機兼脱水槽１の回転方向による外槽３の振動により、弾性体９ａ、９ｂが外槽３を安全装置８へ振動させる力が発生せず、確実に安全装置８が作動せず、脱水工程で洗濯機本体６からの異常音が発生したり、洗濯機本体６が移動するといった問題を有していた。
【０００７】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、外槽と弾性体が接触しても異常音が発生せず、外槽の異常振動に対して、確実に安全装置が働くようにすることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯兼脱水槽を外包する外槽を４本のサスペンションにより洗濯機本体の四隅から弾性支持し、外槽の振動を４本のサスペンションのうちの１本を構成する第１のサスペンションの近傍に設けられた安全装置により検知する。洗濯機本体の安全装置とほぼ対角線上の位置に、外槽の外周面の一部と対向する平滑な表面を有する弾性体を第１のサスペンションの対角に位置する第２のサスペンションを挟んで洗濯機本体の両内側面に固着し、外槽の外周面には、外槽が揺動したときに弾性体の平滑な表面と接触する接触面に、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブを設けたものである。
【０００９】
これにより、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽が弾性体と接触しても、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が密着せず、摩擦による異常音の発生を抑制することができ、また、脱水起動時に複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が接触した際、洗濯兼脱水槽の回転による外槽の回転方向の動きを安全装置の方向の動きに規制する力が発生し、確実に安全装置が働くようにすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、洗濯機本体と、洗濯兼脱水槽を外包する外槽と、前記外槽を前記洗濯機本体の四隅から弾性支持する４本のサスペンションと、前記４本のサスペンションのうちの１本を構成する第１のサスペンションの近傍に設けられ前記外槽の振動を検知して動作する安全装置と、前記第１のサスペンションの対角に位置する第２のサスペンションを挟んで前記洗濯機本体の両内側面に固着され前記外槽の外周面の一部と対向する平滑な表面を有する弾性体とを備え、前記外槽の外周面には、前記外槽が揺動したときに前記弾性体の平滑な表面と接触する接触面に、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブを設けたものであり、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽が弾性体と接触しても、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が密着せず、摩擦による異常音の発生を抑制することができ、また、脱水起動時に複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が接触した際、洗濯兼脱水槽の回転による外槽の回転方向の動きを安全装置の方向の動きに規制する力が発生し、確実に安全装置が働くようにすることができる。
【００１１】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【００１２】
（実施例１）
図２に示すように、洗濯兼脱水槽１０は、外槽１１を外包し、外槽１１により洗濯時、脱水時の水を受けるようにしている。外槽１１の下部には、モータ１２とベルトで連結されている減速機１３が固着している。減速機１３の駆動軸は二重構造になっており、外側の軸には洗濯兼脱水槽１０の下部に取り付けたフランジ１４によって洗濯兼脱水槽１０を固定し、内側の軸には洗濯兼脱水槽１０の内底部に設けた攪拌翼１５を固定している。
【００１３】
また、外槽１１は、洗濯機本体１６の四隅からサスペンション１７によって防振支持されている。洗濯兼脱水槽１０の側面上部には、液体を内封した流体バランサ１０ａを取り付けている。洗濯機本体１６と外槽１１の間には安全装置１８を取り付けており、洗濯機本体１６には、図１に示すように、安全装置１８とほぼ対角線上の位置に、外槽１１の外周面の一部と対向する弾性体１９ａ、１９ｂを取り付けている。
【００１４】
外槽１１が揺動したとき、弾性体１９ａ、１９ｂと接触する外槽１１の接触面１１ａに、図３および図４に示すように、ほぼ縦長状のリブ（面接触しない突出部）２０を所定の間隔を隔てて複数個設けている。
【００１５】
上記構成において作用を説明すると、リブ２０が弾性体１９ａ、１９ｂに対して抵抗となり、外槽１１と密着する面積が減少し、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽１１が弾性体１９ａ、１９ｂと接触しても、密着する面積が小さいため、異常音が発生することがなくなる。
【００１６】
また、脱水起動時に、図５に示すように、外槽１１が振動したとき、リブ２０が弾性体１９ａ、１９ｂに対して抵抗となることで、モータ１２に対して外槽１１が洗濯兼脱水槽１０の回転方向のＤ１に振動するのに対して、安全装置１８の方向に外槽１１の動きを規制する力Ｆ１が発生し、確実に安全装置１１が働くようにすることができる。
【００１７】
（実施例２）
図６に示すように、ほぼ格子状のリブ（面接触しない突出部）２１は、外槽１１が揺動したとき、弾性体１９ａ、１９ｂと接触する外槽１１の接触面１１ａに、所定の間隔を隔てて複数個設けている。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００１８】
上記構成において作用を説明すると、リブ２１が弾性体１９ａ、１９ｂに対して、上記実施例１より、さらに大きな抵抗となり、外槽１１と密着する面積が減少し、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽１１が弾性体１９ａ、１９ｂと接触しても、密着する面積が小さいため、異常音が発生することがなくなる。
【００１９】
また、脱水起動時に、図５に示すように、外槽１１が振動したとき、リブ２１が弾性体１９ａ、１９ｂに対して抵抗となることで、モータ１２に対して外槽１１が洗濯兼脱水槽１０の回転方向のＤ１に振動するのに対して、安全装置１８の方向に外槽１１の動きを規制する力Ｆ１が発生し、確実に安全装置１１が働くようにすることができる。
【００２０】
なお、上記実施例では、面接触しない突出部として、ほぼ縦長状のリブ２０とほぼ格子状のリブ２１とで、形成しているが、多角形状リブ、突起の集合体などで構成しても、同様の作用効果を得ることができる。
【００２１】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項１に記載の発明によれば、洗濯機本体と、洗濯兼脱水槽を外包する外槽と、前記外槽を前記洗濯機本体の四隅から弾性支持する４本のサスペンションと、前記４本のサスペンションのうちの１本を構成する第１のサスペンションの近傍に設けられ前記外槽の振動を検知して動作する安全装置と、前記第１のサスペンションの対角に位置する第２のサスペンションを挟んで前記洗濯機本体の両内側面に固着され前記外槽の外周面の一部と対向する平滑な表面を有する弾性体とを備え、前記外槽の外周面には、前記外槽が揺動したときに前記弾性体の平滑な表面と接触する接触面に、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブを設けたから、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽が弾性体と接触しても、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が密着せず、摩擦による異常音の発生を抑制することができ、また、脱水起動時に複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が接触した際、洗濯兼脱水槽の回転による外槽の回転方向の動きを安全装置の方向の動きに規制する力が発生し、確実に安全装置が働くようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例の脱水兼用洗濯機の一部切欠した上面図
【図２】 同脱水兼用洗濯機の断面図
【図３】 同脱水兼用洗濯機の一部切欠した要部拡大上面図
【図４】 同脱水兼用洗濯機の外槽の一部切欠した斜視図
【図５】 同脱水兼用洗濯機の外槽の振動状態を示す説明図
【図６】 本発明の第２の実施例の脱水兼用洗濯機の外槽の一部切欠した斜視図
【図７】 従来の脱水兼用洗濯機の断面図
【図８】 同脱水兼用洗濯機の一部切欠した上面図
【図９】 同脱水兼用洗濯機の一部切欠した要部拡大上面図
【図１０】 同脱水兼用洗濯機の弾性体の拡大斜視図
【符号の説明】
１０ 洗濯兼脱水槽
１１ 外槽
１１ａ 接触面
１６ 洗濯機本体
１８ 安全装置
１９ａ 弾性体
１９ｂ 弾性体
２０ ほぼ縦長状のリブ（面接触しない突出部）
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯兼脱水槽を外包する外槽を洗濯機本体の四隅から弾性支持する脱水兼用洗濯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の脱水兼用洗濯機は、図７〜図１０に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【０００３】
図７に示すように、洗濯兼脱水槽１は、底面にフランジ２を取り付け、外槽３内に回転自在に設けている。外槽３は、洗濯兼脱水槽１の外側に設け、洗濯時、脱水時の水を受けるものである。外槽３には、洗濯兼脱水槽１に設けている攪拌翼４および洗濯兼脱水槽１を駆動する駆動用モータ５を取り付けている。また、外槽３は、洗濯機本体６の上部から吊り下げられているサスペンション７によって防振支持されている。洗濯兼脱水槽１の上部には、液体を内封した流体バランサ１ａを固着している。
【０００４】
洗濯機本体６と外槽３との間には、洗濯兼脱水槽１の衣類のアンバランスによる異常振動が発生した場合に動作する安全装置８を取り付け、洗濯機本体６には、図８および図９に示すように、外槽３の外周面の一部と対向する弾性体９ａ、９ｂを取り付けている。
【０００５】
一般に、このような脱水兼用洗濯機においては、洗濯行程を終了して洗濯兼脱水槽１を回転させる脱水行程に入ると、衣類のアンバランスによって、外槽３が大きく水平に振動したり、上下に振動し、洗濯機本体６を大きく振動させたり、移動せたりする異常振動が発生する場合がある。このとき、洗濯機本体６に弾性体９ａ、９ｂを取り付け、外槽３と弾性体９ａ、９ｂが当たり、さらに外槽３が安全装置８に当たることで安全装置８が作動し、衣類のアンバランスを補正し、再び脱水行程に入るように設定されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽３が動くことで弾性体９ａ、９ｂと接触し、弾性体９ａ、９ｂは、図１０に示すように、表面が平滑であるため、摩擦により異常音が発生したり、外槽３の下部のモータ５やその他の機構部品および電装部品の配置による重量配分によっては、衣類のアンバランスによる異常振動が発生した場合、洗濯機兼脱水槽１の回転方向による外槽３の振動により、弾性体９ａ、９ｂが外槽３を安全装置８へ振動させる力が発生せず、確実に安全装置８が作動せず、脱水工程で洗濯機本体６からの異常音が発生したり、洗濯機本体６が移動するといった問題を有していた。
【０００７】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、外槽と弾性体が接触しても異常音が発生せず、外槽の異常振動に対して、確実に安全装置が働くようにすることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯兼脱水槽を外包する外槽を４本のサスペンションにより洗濯機本体の四隅から弾性支持し、外槽の振動を４本のサスペンションのうちの１本を構成する第１のサスペンションの近傍に設けられた安全装置により検知する。洗濯機本体の安全装置とほぼ対角線上の位置に、外槽の外周面の一部と対向する平滑な表面を有する弾性体を第１のサスペンションの対角に位置する第２のサスペンションを挟んで洗濯機本体の両内側面に固着し、外槽の外周面には、外槽が揺動したときに弾性体の平滑な表面と接触する接触面に、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブを設けたものである。
【０００９】
これにより、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽が弾性体と接触しても、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が密着せず、摩擦による異常音の発生を抑制することができ、また、脱水起動時に複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が接触した際、洗濯兼脱水槽の回転による外槽の回転方向の動きを安全装置の方向の動きに規制する力が発生し、確実に安全装置が働くようにすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、洗濯機本体と、洗濯兼脱水槽を外包する外槽と、前記外槽を前記洗濯機本体の四隅から弾性支持する４本のサスペンションと、前記４本のサスペンションのうちの１本を構成する第１のサスペンションの近傍に設けられ前記外槽の振動を検知して動作する安全装置と、前記第１のサスペンションの対角に位置する第２のサスペンションを挟んで前記洗濯機本体の両内側面に固着され前記外槽の外周面の一部と対向する平滑な表面を有する弾性体とを備え、前記外槽の外周面には、前記外槽が揺動したときに前記弾性体の平滑な表面と接触する接触面に、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブを設けたものであり、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽が弾性体と接触しても、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が密着せず、摩擦による異常音の発生を抑制することができ、また、脱水起動時に複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が接触した際、洗濯兼脱水槽の回転による外槽の回転方向の動きを安全装置の方向の動きに規制する力が発生し、確実に安全装置が働くようにすることができる。
【００１１】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【００１２】
（実施例１）
図２に示すように、洗濯兼脱水槽１０は、外槽１１を外包し、外槽１１により洗濯時、脱水時の水を受けるようにしている。外槽１１の下部には、モータ１２とベルトで連結されている減速機１３が固着している。減速機１３の駆動軸は二重構造になっており、外側の軸には洗濯兼脱水槽１０の下部に取り付けたフランジ１４によって洗濯兼脱水槽１０を固定し、内側の軸には洗濯兼脱水槽１０の内底部に設けた攪拌翼１５を固定している。
【００１３】
また、外槽１１は、洗濯機本体１６の四隅からサスペンション１７によって防振支持されている。洗濯兼脱水槽１０の側面上部には、液体を内封した流体バランサ１０ａを取り付けている。洗濯機本体１６と外槽１１の間には安全装置１８を取り付けており、洗濯機本体１６には、図１に示すように、安全装置１８とほぼ対角線上の位置に、外槽１１の外周面の一部と対向する弾性体１９ａ、１９ｂを取り付けている。
【００１４】
外槽１１が揺動したとき、弾性体１９ａ、１９ｂと接触する外槽１１の接触面１１ａに、図３および図４に示すように、ほぼ縦長状のリブ（面接触しない突出部）２０を所定の間隔を隔てて複数個設けている。
【００１５】
上記構成において作用を説明すると、リブ２０が弾性体１９ａ、１９ｂに対して抵抗となり、外槽１１と密着する面積が減少し、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽１１が弾性体１９ａ、１９ｂと接触しても、密着する面積が小さいため、異常音が発生することがなくなる。
【００１６】
また、脱水起動時に、図５に示すように、外槽１１が振動したとき、リブ２０が弾性体１９ａ、１９ｂに対して抵抗となることで、モータ１２に対して外槽１１が洗濯兼脱水槽１０の回転方向のＤ１に振動するのに対して、安全装置１８の方向に外槽１１の動きを規制する力Ｆ１が発生し、確実に安全装置１１が働くようにすることができる。
【００１７】
（実施例２）
図６に示すように、ほぼ格子状のリブ（面接触しない突出部）２１は、外槽１１が揺動したとき、弾性体１９ａ、１９ｂと接触する外槽１１の接触面１１ａに、所定の間隔を隔てて複数個設けている。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００１８】
上記構成において作用を説明すると、リブ２１が弾性体１９ａ、１９ｂに対して、上記実施例１より、さらに大きな抵抗となり、外槽１１と密着する面積が減少し、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽１１が弾性体１９ａ、１９ｂと接触しても、密着する面積が小さいため、異常音が発生することがなくなる。
【００１９】
また、脱水起動時に、図５に示すように、外槽１１が振動したとき、リブ２１が弾性体１９ａ、１９ｂに対して抵抗となることで、モータ１２に対して外槽１１が洗濯兼脱水槽１０の回転方向のＤ１に振動するのに対して、安全装置１８の方向に外槽１１の動きを規制する力Ｆ１が発生し、確実に安全装置１１が働くようにすることができる。
【００２０】
なお、上記実施例では、面接触しない突出部として、ほぼ縦長状のリブ２０とほぼ格子状のリブ２１とで、形成しているが、多角形状リブ、突起の集合体などで構成しても、同様の作用効果を得ることができる。
【００２１】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項１に記載の発明によれば、洗濯機本体と、洗濯兼脱水槽を外包する外槽と、前記外槽を前記洗濯機本体の四隅から弾性支持する４本のサスペンションと、前記４本のサスペンションのうちの１本を構成する第１のサスペンションの近傍に設けられ前記外槽の振動を検知して動作する安全装置と、前記第１のサスペンションの対角に位置する第２のサスペンションを挟んで前記洗濯機本体の両内側面に固着され前記外槽の外周面の一部と対向する平滑な表面を有する弾性体とを備え、前記外槽の外周面には、前記外槽が揺動したときに前記弾性体の平滑な表面と接触する接触面に、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブを設けたから、洗濯時、脱水時および衣類を取り出す際に、外槽が弾性体と接触しても、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が密着せず、摩擦による異常音の発生を抑制することができ、また、脱水起動時に複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブと弾性体の平滑な表面が接触した際、洗濯兼脱水槽の回転による外槽の回転方向の動きを安全装置の方向の動きに規制する力が発生し、確実に安全装置が働くようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例の脱水兼用洗濯機の一部切欠した上面図
【図２】 同脱水兼用洗濯機の断面図
【図３】 同脱水兼用洗濯機の一部切欠した要部拡大上面図
【図４】 同脱水兼用洗濯機の外槽の一部切欠した斜視図
【図５】 同脱水兼用洗濯機の外槽の振動状態を示す説明図
【図６】 本発明の第２の実施例の脱水兼用洗濯機の外槽の一部切欠した斜視図
【図７】 従来の脱水兼用洗濯機の断面図
【図８】 同脱水兼用洗濯機の一部切欠した上面図
【図９】 同脱水兼用洗濯機の一部切欠した要部拡大上面図
【図１０】 同脱水兼用洗濯機の弾性体の拡大斜視図
【符号の説明】
１０ 洗濯兼脱水槽
１１ 外槽
１１ａ 接触面
１６ 洗濯機本体
１８ 安全装置
１９ａ 弾性体
１９ｂ 弾性体
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Claims (1)
- 洗濯機本体と、洗濯兼脱水槽を外包する外槽と、前記外槽を前記洗濯機本体の四隅から弾性支持する４本のサスペンションと、前記４本のサスペンションのうちの１本を構成する第１のサスペンションの近傍に設けられ前記外槽の振動を検知して動作する安全装置と、前記第１のサスペンションの対角に位置する第２のサスペンションを挟んで前記洗濯機本体の両内側面に固着され前記外槽の外周面の一部と対向する平滑な表面を有する弾性体とを備え、前記外槽の外周面には、前記外槽が揺動したときに前記弾性体の平滑な表面と接触する接触面に、複数本のほぼ縦長状のリブまたは複数本のほぼ格子状のリブを設けた脱水兼用洗濯機。
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1997
- 1997-02-17 JP JP03162397A patent/JP3799713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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