JP3782978B2

JP3782978B2 - Carrier tape material and carrier tape

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Publication number: JP3782978B2
Application number: JP2002090603A
Authority: JP
Inventors: 一秀山川; 義樹水澤; 義晃村上; 寛之高須賀
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 2002-03-28
Filing date: 2002-03-28
Publication date: 2006-06-07
Anticipated expiration: 2022-03-28
Also published as: JP2003285865A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路を製造する際に使用する、チップ上の表面実装部品を収納し、表面実装機（マウンター）に搬送するためのキャリアテープに用いるキャリアテープ素材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
各種電子機器の製造において自動化を図るために、回路基板に対して各種電子部品の自動装着が行われている。その中でも、回路基板の表面へ電子部品を直接実装する方法が発達してきており、これを表面実装技術といい、このための装置が表面実装機といわれている。
【０００３】
かかる表面実装に際してキャリアテープが使用される。一般的なキャリアテープは、例えば下記のようなものがある。
（パンチキャリアテープ）
図１及び図２に示すように、パンチキャリアテープ１は、キャリアテープ素材を所定幅にスリット加工するとともに、部品収納用の貫通孔状キャビティ部１Ａ，１Ａ…及びキャリアテープ送り用の貫通孔状マージナル部（具体的にはパンチ孔。以下同じ）１Ｂ，１Ｂ…をそれぞれ長手方向に所定の間隔をおいて多数形成したものである。キャビティ部１Ａ，１Ａ…は、図示しない表面実装部品を収納した状態で、キャリアテープ表面をシールするトップテープ２及びキャリアテープの下面をシールするボトムテープ３によって覆われる。
【０００４】
（エンボスキャリアテープ）
図３及び図４に示すように、エンボスキャリアテープ５は、キャリアテープ素材を所定幅にスリット加工するとともに、部品収納用の凹孔状キャビティ部５Ａ，５Ａ…が、例えば加熱された凹凸模様付きエンボスロールと対向ロールとの間に紙を通すエンボス加工により、長手方向に所定の間隔をおいて多数形成され、かつマージナル部５Ｂ，５Ｂ…がパンチ加工により長手方向に所定の間隔をおいて多数形成されたものである。この場合、エンボス部５Ａ，５Ａ…が図示しない表面実装部品を収納した状態で、キャリアテープ表面をシールするトップテープ６によって覆われる。
【０００５】
（アンパンチキャリアテープ）
アンパンチキャリアテープは、キャリアテープ素材の所定寸法へのスリット加工は行うものの、パンチ加工等によるキャビティ部やマージナル部を形成していないものであり、表面実装部品の挿入直前にこれらキャビティ部等を形成するものである（図示せず）。
【０００６】
表面実装に際しては、キャリアテープは各キャビティ部に微小なチップ状の各種表面実装部品が１つずつ装填された状態で、表面実装機に装着されて使用される。
【０００７】
キャリアテープは以下のように製造され、表面実装工程で使用される。すなわちキャリアテープ素材を巾８ｍｍにスリットした後、キャビティ穴及びマージナルパンチ穴加工を行い、カバーテープを接着しながら電子部品を装填する。これを直径５ｃｍ程度のカセットリールに巻きつけ（レコード巻）若しくは直径２０ｃｍ程度、巾１０ｃｍ程度の紙管にスパイラル状に巻きつけ（トラバース巻）て出荷し、最終ユーザーでトップカバーテープを剥がしながら電子部品を取り出し表面実装する。
【０００８】
前記トラバース巻方式は、レコード巻方式と比較して１巻当りの巻長さを長くすることができるため、継ぎ手作業の軽減が可能で、電子部品装填工程の高速化及び作業効率向上のメリットがあり、近年この方式が多用されるようになってきた。
【０００９】
他方、従来、キャリアテープ素材として使用される紙は、その厚みから多層抄き合わせ構造の板紙が一般的である。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のキャリアテープ素材を用いた場合、キャリアテープの加工中若しくは運搬中にキャリアテープが紙層間で剥離し、装填された電子部品が脱落するという問題点があった。この問題は前記キャリアテープ加工工程で発生し易く、かつ最も重大な品質欠陥といえるものである。
【００１１】
特に前記のトラバース巻方式ではキャリアテープをスパイラル状に巻きつけ、さらに紙管の両端でターンして巻き重ねるため、紙の縦（流れ）方向以外にずり荷重と呼ばれる横（巾）方向への力がかかり、層間で剥離するトラブルが発生し易くなる。また、完全に剥離しない場合でも、折れが発生したり、パンチ穴断面の紙粉発生等を生じることがある。電子部品に紙粉が付着すると、表面実装時に接着不良等の重大トラブルを引き起こすことになり、これらの問題はキャリアテープの厚みが大きいほど発生しやすく、特に０．７５ｍｍ以上の場合顕著であった。
【００１２】
このため、近年特に層間紙力の優れたキャリアテープ素材へのニーズが高まっている。
【００１３】
このため、従来は原料パルプの種類、叩解条件、紙力増強剤の内添、各層間への紙力増強剤の噴霧により層間強度を上げ、層間での剥離が発生しないようにしていた。しかし、層間強度を上げるため原料の叩解を進め、多量の紙力増強剤を添加した場合、濾水性の低下により抄紙速度が低下したり乾燥工程で紙層内部の水分が抜け切れず、いわゆる膨れと呼ばれる現象が発生する問題がある。また、多量に薬品を添加することで、抄紙機設備や製品への汚れ付着、排水中の汚濁物質増加等の問題も発生する。
【００１４】
一方、特許２９５３３９１号公報においては、紙の地合を故意に崩し、潰し地合と呼ばれる不均一なシート形成により層間強度を高める方法が提案されている。しかし、この先行技術に係る「重量変動係数が１．２５％以上」なるシートは、流れ方向のみならず巾方向でも著しく不均一なシート構成となる。
【００１５】
ここでキャリアテープの最終製品形態である８ｍｍ巾へのスリット加工は、抄紙機リールで巻き取られた原反を一旦１５〜２０ｃｍ程度の幅の中原反にスリットした後行われるのが一般的である。一例を示すと、１６０ｍｍ巾の中原反から８ｍｍ巾の製品を２０丁取りするというような加工形態である。この際、巾方向で不均一なシートの場合、前記中原反へのスリット加工工程において、巾方向の厚さムラにより隣り合う巻取りが互いに噛み込み合ってしまうという問題点がある。かかる問題点は作業効率の著しい低下を招くから、上記特許２９５３３９１号公報記載の技術は実操業は著しく困難なものであるといえる。
【００１６】
このように、特に厚みが０．７５ｍｍ以上でトラバース巻方式にて仕上げるキャリアテープの場合、非常に強い層間強度が求められるのに対して、層間強度向上と良好な抄紙・加工操業性との両者を同時かつ完全に満足する製品は未だ提供されていないのが実状である。
【００１７】
そこで、本発明の主たる課題は、良好な抄紙及び加工操業性を維持しながらも、層間強度の向上を図ることにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
＜請求項１記載の発明＞
複数の層を有する多層抄き合わせ紙からなり、厚みが０．７５ｍｍ以上のキャリアテープ素材であって、
原料繊維としてパルプ繊維に融点が１００〜１３５℃の熱溶融繊維を混合したものを用い、かつ
前記熱溶融繊維の含有量が５〜５０重量％であり、かつ
下記式（１）より定まる紙の重さ変動係数ＣＶが１．２５％未満であることを特徴とするキャリアテープ素材。
ＣＶ（％）＝ＳＤ／Ａｖｅ×１００・・・（１）
ここに、ＳＤは、キャリアテープ素材を巾（横方向）８ｍｍ×長さ（縦方向）１２０ｃｍ取り、内径６ｍｍのポンチで隣り合う円の中心点間が１１ｍｍの間隔になるように順次打ち抜き、打ち抜いたサンプル小片１００点の重量を小数点以下４桁（０．１ｍｇ）まで測定できる電子天秤で測定したときの、測定重量値の標準偏差であり、Ａｖｅは前記測定重量値の平均値である。
【００１９】
（作用効果）
上記特許２９５３３９１号公報には、積極的に地合を崩した「潰し地合」と呼ばれる不均一なシート構成で重さ変動係数を１．２５％以上とすることで、ずり荷重に対する強度が向上することが示されているが、この方法では中原反へのスリット加工工程において、巾方向の厚薄ムラにより隣り合う巻取りが互いに噛み込み合う現象が頻発し実用に耐えないことは、前述のとおりである。よって、重さ変動係数を抑えながらも層間強度を高める手段が必要となる。
【００２０】
しかしながら、層間強度を高めるために、原料の叩解を進め、多量の紙力増強剤を添加する手法をとると、前記のとおり濾水性低下による抄紙速度の低下や膨れと呼ばれる現象が発生する。また、液体、スラリー、粉体状態の紙力増強剤を原料パルプと混合しても、脱水時その多くが白水中に流出してしまい、抄紙機設備や製品への汚れ付着、排水中の汚濁物質増加等の問題を発生させてしまう。さらに、紙層中に残留した分についても、十分パルプ繊維と絡み合っていない状態のため、添加量を増やしても希望の層間強度が得られないことになる。
【００２１】
しかるに、本発明に従って、キャリアテープ素材に熱溶融繊維を含有せしめると、
(1) 熱溶融繊維はその形状から、液体状、スラリー状、粉体状の一般の紙力増強剤よりも抄紙時にパルプ繊維とよく絡み、高歩留りで紙層に留まることができること、および
(2) 製造時の乾燥工程において、熱溶融繊維はパルプ繊維と絡んだ状態でドライヤーの熱で溶融し、パルプ繊維同士を強固に結合させること、
によって、抄紙・加工操業性を悪化させずに、ずり荷重への耐性を含めた層間強度向上を図ることが可能となる。
【００２２】
＜請求項２記載の発明＞
少なくとも表面層、中間層、裏面層を有する多層抄き合わせ紙からなり、
表面層及び裏面層に０〜５０重量％、および中間層に５〜５０重量％、前記熱溶融繊維を含有する請求項１記載のキャリアテープ素材。
【００２３】
（作用効果）
このように素材表面をなす表面層および素材裏面をなす裏面層と、それらの間の中間層（中間層は複数の層からなるものでも良い）とで素材を構成する場合、各層における熱溶融繊維の含有量が上記範囲内にある形態が好ましい。このことにより、素材製造の際のドライヤー工程において、熱溶融物質がロール表面に張り付くのを低減できる。したがって本発明においては、表面層および裏面層の熱溶融繊維の含有量を中間層のそれよりも低くするのが特に好ましく、表面層および裏面層は熱溶融繊維を含めずに中間層にのみ熱溶融繊維を含めるのが更に好ましい。
【００２４】
＜請求項３記載の発明＞
木材パルプ若しくは古紙パルプ１００重量部に対し、バインダーを固形分で１０重量部未満含むことを特徴とする、請求項１または請求項２記載のキャリアテープ素材。
【００２５】
（作用効果）
熱溶融繊維はパルプと比較して高価なものであるため、熱溶融繊維の割合を増やすと経済的でなくなる。そこで、熱溶融繊維の使用量を低減するため、バインダー成分を補助的に内添することが望ましい。バインダーの含有量が１０重量部以上であると、キャリアテープ素材が硬くなり、折れやすくなる問題がある。
【００２６】
＜請求項４記載の発明＞
請求項１〜３のいずれか１項に記載のキャリアテープ素材に対し、搬送対象部品収納用のキャビティ部およびテープ送り用のマージナル部の少なくとも一方を加工形成してなることを特徴とするキャリアテープ。
【００２７】
（作用効果）
対応する上記各請求項記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
【００２８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、具体例を示しながら以下に詳説する。
本発明に係るキャリアテープ素材の原料として使用するパルプは、その種類が何ら限定されるものではない。例えば広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹亜硫酸パルプ、針葉樹亜硫酸パルプ、ケミグランドパルプ、セミグランドパルプ、セミケミカルパルプ、ディインキングパルプ、ウエストパルプ等より一種または数種を適宜選択して使用することができる。ただし、表面実装部品への影響を考慮し填料を減少させる必要がある場合は、ディインキングパルプ、ウエストパルプ等の古紙パルプよりもバージンパルプを使用することが好ましい。
【００２９】
本発明のポイントである熱溶融繊維は、その融点が１００〜１３５℃で繊維状構造を有していれば特に種類が限定されるものではない。例えば、ＳＷＰ（ポリオレフィン合成パルプ）、芯鞘タイプのポリエステル、芯鞘タイプのポリプロピレン等から一種または数種を適宜選択して使用することができる。なお、熱溶融繊維の融点を１００〜１３５℃としたのは、乾燥工程において効率よくドライヤーの熱で溶融させるためである。さらに、熱溶融繊維の含有量は、本発明では５〜５０重量％とされる。
【００３０】
また、前述のとおり本発明に係るキャリアテープ素材は２層または３層以上の層を有する多層抄き合わせ紙であれば特に限定されない。しかし、図５に示すように、キャリアテープ素材を、表面層１０、裏面層１１および両者の間の少なくとも１層の中間層１２を有する、３層以上の多層抄き合わせ紙からなるものとし、かつ表面層１０及び裏面層１１における熱溶融繊維含有割合を０〜５０重量％、中間層１２における熱溶融繊維含有割合を５〜５０重量％とするのが好ましい。中間層１２の熱溶融繊維の割合が５重量％未満では層間強度向上効果が殆ど無く、５０重量％を超えるとキャリアテープ素材のコシが失われ、キャビティ部等のパンチ穴加工が困難になり、歪んだキャビティが形成される可能性が高くなる他、製造コストの面でも不利となる。
【００３１】
さらに、熱溶融繊維の含有量は、表面層１０及び裏面層１１は相対的に低くする一方、中間層１２は高くするのが好ましい。これにより、乾燥工程で熱溶融物質がドライヤーへ張り付く現象を低減できる。
【００３２】
ところで、一般に熱溶融繊維はパルプと比較して高価なものであるため、熱溶融繊維の割合を増やすと経済的でなくなる。そこで、熱溶融繊維の使用量を低減するため、バインダー成分を内添することが望ましい。バインダー成分としては、紙の製造において一般的に使用されているものを使用することができる。例えば、ポリアクリルアミド、澱粉、ポリビニルアルコール、カイメン等より適宜選択して使用できるしただしこの場合、バインダーの内添割合は原料１００重量部に対し有効成分で１０重量部未満とすることが好ましい。
【００３３】
熱溶融繊維はパルプ繊維と点で接着し内部構造を構築するため、使用量を増やすことでキャリアテープの柔軟性が増し、コシが無くなるのに対し、バインダー成分は面で接するため、使用量を増やすと柔軟性が失われ硬くなる傾向がある。特にバインダーが固形分（有効成分）で１０重量％を超えると、パンチ穴加工時、電子部品実装時に折れやすくなるので好ましくない。
【００３４】
上記表面層、裏面層および中間層を有するキャリアテープ素材は、木材パルプおよび古紙パルプ等のパルプと、熱溶融繊維と、バインダーとを混合した後、表面層、裏面層を構成する湿紙と、中間層を構成する湿紙とを抄き合わせて多層構造とすることにより製造でき、このために円網多層抄紙機、ウルトラフォーマー多層抄紙機、ベルボンドフォーマー多層抄紙機等が使用できる。
【００３５】
多層抄き板紙の場合、抄紙機毎に多少の違いはあるが、その原理は抄紙機ワイヤー上で形成された各層の湿紙をフェルトヘ順次転写して抄き合わせるというものである。ここで「重さ変動係数」に影響する紙の地合は、原料の組成、ワイヤー上で形成される繊維の配置及び脱水の方法によって左右される。一般には繊維の長いパルプを多量に配合し、叩解が少ない原料をプレスパートに至るまでに速く脱水させた場合に地合が崩れやすく、また、繊維が細く叩解を進めた原料に紙力剤等の薬品を多量に使用し、プレスパートに至るまでの水分移動を抑え、プレスパートで一気に脱水させた場合、潰れ地合となりやすい。これら２つのパターンは相反するものであるが、いずれの場合でも重さ変動係数が増加する傾向となる。このため、原料の組成や薬品の使用量、抄紙機の脱水条件等を調整し過剰に地合を崩さない状態で抄造する必要があるが、抄紙機毎に最適な条件は異なるものであり、一概に限定されるものではない。
【００３６】
いずれせよ、本発明ではこれらの又はこれ以外の種々の製造条件、製造原料・配合等を適宜調整し、下記式（１）より定まる紙の重さ変動係数ＣＶを１．２５％未満とする。
ＣＶ（％）＝ＳＤ／Ａｖｅ×１００・・・（１）
ここに、ＳＤは、キャリアテープ素材を巾（横方向）８ｍｍ×長さ（縦方向）１２０ｃｍ取り、内径６ｍｍのポンチで隣り合う円の中心点間が１１ｍｍの間隔になるように順次打ち抜き、打ち抜いたサンプル小片１００点の重量を小数点以下４桁（０．１ｍｇ）まで測定できる電子天秤で測定したときの、測定重量値の標準偏差であり、Ａｖｅは前記測定重量値の平均値である。
【００３７】
上記湿紙はヤンキードライヤー、多筒ドライヤー、熱風ドライヤー、赤外線ドライヤー等にて乾燥される。ここで、ドライヤーの加熱温度は混合した熱溶融繊維が十分溶融するよう、使用する熱溶融繊維の融点以上とする必要がある。
【００３８】
かくして本発明のキャリアテープ素材を得ることができる。さらにこのキャリアテープ素材を、一度１５〜２０ｃｍ巾の中原反にスリット加工した後、製品巾（例えば８ｍｍ巾）にスリットするとともに、パンチやエンボス等の加工により搬送対象部品収納用のキャビティ部やテープ送り用のマージナル部等を適宜形成することによって、本発明のキャリアテープを得ることができる。
【００３９】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、もちろん本発明はこれによって限定されるものではない。なお、文中の部は重量基準である。
【００４０】
実施例１：表面層および裏面層として、針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ）５０％、広葉樹晒クラフトパルプ（ＬＢＫＰ）５０％からなるパルプスラリーをカナディアンスタンダードフリーネス（ＣＳＦ）４５０ｃｃに調整したものを使用した。中間層として、ＮＢＫＰ２５％、ＬＢＫＰ２５％、上物古紙パルプ５０％からなるパルプスラリーをＣＳＦ３５０ｃｃに調整したもの９５部に、熱溶融繊維としてポリオレフィン合成パルプ（三井化学株式会社製Ｍ７００７、融点１００〜１３５℃）５部を混合したものを使用した。これらの原料に硫酸バンドを添加してｐＨを５．０に調整した後、円網多層抄紙機にて抄き合わせ、３層構造のキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．１８％であった。
【００４１】
実施例２：中間層のパルプスラリーを７５部、熱溶融繊維を２５部とした以外は実施例１記載の方法にてキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．２０％であった。
【００４２】
実施例３：中間層のパルプスラリーを５０部、熱溶融繊維を５０部とした以外は実施例１記載の方法にてキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．１０％であった。
【００４３】
実施例４：中間層へ、バインダー成分としてポリアクリルアミドを原料繊維に対して有効成分で１部添加した以外は、実施例２と同様の方法でキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．２１％であった。
【００４４】
実施例５：中間層へ、バインダー成分としてポリアクリルアミドを原料繊維に対して有効成分で１０％添加した以外は、実施例２と同様の方法でキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．１２％であった。
【００４５】
比較例４：中間層のパルプスラリーを４０部、熱溶融繊維を６０部とした以外は実施例１記載の方法にてキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．１６％であった。このキャリアテープ素材は、紙のコシが弱かった。
【００４６】
実施例６：中間層へのポリアクリルアミド配合量を原料繊維に対して有効成分で１５部とした以外は、実施例２と同様の方法でキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．２０％であった。このキャリアテープ素材は、柔軟性に欠け、８ｍｍ巾へのスリット加工工程で折れシワが入る問題が発生した。
【００４７】
比較例１：原料配合は実施例２と同様としたが、抄紙時、サクションパートでの脱水速度を設備能力の上限に設定し、故意に地合を崩した状態でキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．３１％であった。このキャリアテープ素材は、中原反へのスリット加工時に巻き取りが互いに噛み込み合う現象が頻発し、安定した操業が不可能であった。
【００４８】
比較例２：原料配合は実施例２と同様としたが、抄紙時、サクションパートでの脱水速度を設備能力の下限に設定し、プレスパートにて一気に脱水させ、潰れ地合が発生した状態でキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．２９％であった。このキャリアテープ素材は、比較例１と同様、中原反へのスリット加工時に巻き取りが互いに噛み込み合う現象が頻発し、安定した操業が不可能であった。
【００４９】
比較例３：中間層への熱溶融繊維の配合量を０部とした以外は、実施例１と同様の方法でキャリアテープ素材を作製した。このキャリアテープ素材の重さ変動係数は１．２０％であった。このキャリアテープ素材は、キャビティ部のパンチ穴加工およびエンボス加工工程での層間剥離や紙粉発生があり、キャリアテープ素材としては不適であった。
【００５０】
これらの結果をまとめて表１に示す。実施例１〜５のキャリアテープ素材は、キャビティ部のパンチ穴加工およびエンボス加工工程での層間剥離や紙粉発生がなく、紙のコシや柔軟性も良好であった。さらに中原反へのスリット加工工程での巻取り同士が噛み込み合う現象も発生しなかった。
【００５１】
【表１】

【００５２】
【発明の効果】
以上のとおり本発明によれば、良好な抄紙及び加工操業性を維持しながらも、層間強度を向上させることができるようになる等の利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】パンチ型の連続テープ（キャリアテープ及びカバーテープ）の平面図である。
【図２】図１のII-II相当部分の断面図である。
【図３】エンボス型の連続テープの平面図である。
【図４】図３のIV-IV相当部分の断面図である。
【図５】多層構造の説明図である。
【符号の説明】
１…パンチキャリアテープ、１Ａ…パンチキャビティ部、１Ｂ…マージナル部、２，６…トップテープ、３…ボトムテープ、５…エンボスキャリアテープ、５Ａ…エンボスキャビティ部、５Ｂ…マージナル部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a carrier tape material used for a carrier tape for storing a surface mount component on a chip and transporting it to a surface mounter (mounter) used when manufacturing an electronic circuit.
[0002]
[Prior art]
In order to automate the manufacture of various electronic devices, various electronic components are automatically mounted on a circuit board. Among them, a method for directly mounting electronic components on the surface of a circuit board has been developed. This is called surface mounting technology, and a device for this is called a surface mounting machine.
[0003]
A carrier tape is used for such surface mounting. Examples of general carrier tapes include the following.
(Punch carrier tape)
As shown in FIGS. 1 and 2, the punch carrier tape 1 is formed by slitting a carrier tape material to a predetermined width, and through-

hole cavities

1A, 1A. A large number of marginal portions (specifically punch holes; hereinafter the same) 1B, 1B... Are formed at predetermined intervals in the longitudinal direction. The

cavity portions

1A, 1A... Are covered with a top tape 2 that seals the surface of the carrier tape and a bottom tape 3 that seals the lower surface of the carrier tape in a state in which a surface mount component (not shown) is accommodated.
[0004]
(Embossed carrier tape)
As shown in FIGS. 3 and 4, the embossed carrier tape 5 is formed by slitting the carrier tape material to a predetermined width, and the concave hole-

shaped cavity portions

5A, 5A,. By embossing the paper between the embossing roll and the counter roll, a large number of gaps are formed at predetermined intervals in the longitudinal direction, and a large number of

marginal parts

5B, 5B. It is formed. In this case, the embossed

portions

5A, 5A... Are covered with a top tape 6 that seals the surface of the carrier tape in a state in which a surface mount component (not shown) is accommodated.
[0005]
(Unpunched carrier tape)
Unpunched carrier tape is used to slit the carrier tape material to the specified dimensions, but does not have a cavity or marginal part formed by punching, etc. (Not shown).
[0006]
In surface mounting, the carrier tape is used by being mounted on a surface mounting machine in a state where various chip-shaped surface mounting components are loaded one by one in each cavity.
[0007]
The carrier tape is manufactured as follows and used in the surface mounting process. That is, after slitting the carrier tape material to a width of 8 mm, cavity holes and marginal punch holes are processed, and electronic parts are loaded while bonding the cover tape. This is wound around a cassette reel with a diameter of about 5 cm (record winding) or spirally wound around a paper tube with a diameter of about 20 cm and a width of about 10 cm (traverse winding). Take out the parts and mount them on the surface.
[0008]
Compared to the record winding method, the traverse winding method can increase the winding length per winding, so the joint work can be reduced, and the advantages of speeding up the electronic component loading process and improving work efficiency can be achieved. In recent years, this method has been frequently used.
[0009]
On the other hand, conventionally, paper used as a carrier tape material is generally a paperboard having a multi-layered structure because of its thickness.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the conventional carrier tape material is used, there is a problem that the carrier tape is peeled off between the paper layers during the processing or transportation of the carrier tape, and the loaded electronic component falls off. This problem is likely to occur in the carrier tape processing step and is the most serious quality defect.
[0011]
In particular, in the traverse winding method described above, the carrier tape is wound in a spiral shape, and is further wound and rolled up at both ends of the paper tube. Therefore, in addition to the longitudinal (flow) direction of the paper, the force in the lateral (width) direction called shear load It becomes easy to generate the trouble which peels between layers. Moreover, even when not completely peeled off, folding may occur, or paper dust may be generated in the punch hole cross section. If paper dust adheres to electronic components, it will cause serious troubles such as poor adhesion during surface mounting. These problems are more likely to occur as the thickness of the carrier tape increases, especially when the thickness is 0.75 mm or more. .
[0012]
For this reason, in recent years, there has been an increasing need for a carrier tape material having particularly excellent interlayer paper strength.
[0013]
For this reason, conventionally, the interlaminar strength is increased by the addition of the type of raw material pulp, beating conditions, the internal addition of the paper strength enhancer, and the spraying of the paper strength enhancer between the layers, so that separation between the layers does not occur. However, when the raw material is beaten to increase the interlaminar strength and a large amount of paper strength enhancer is added, the papermaking speed decreases due to a decrease in drainage, and the moisture inside the paper layer does not escape during the drying process, so-called swelling. There is a problem that causes the phenomenon called. In addition, the addition of a large amount of chemicals causes problems such as adhesion of paper machine equipment and products to the product, and increase of pollutants in the waste water.
[0014]
On the other hand, in Japanese Patent No. 2953391, a method is proposed in which the formation of paper is intentionally broken and the interlayer strength is increased by forming a non-uniform sheet called crushing formation. However, the sheet having a “weight variation coefficient of 1.25% or more” according to this prior art has a significantly non-uniform sheet structure not only in the flow direction but also in the width direction.
[0015]
Here, the slit processing to the width of 8 mm, which is the final product form of the carrier tape, is generally performed after once slitting the raw material wound up by the paper machine reel into the intermediate material having a width of about 15 to 20 cm. is there. As an example, it is a processing form in which 20 pieces of 8 mm wide products are removed from a 160 mm wide raw material. At this time, in the case of a non-uniform sheet in the width direction, there is a problem in that adjacent windings are engaged with each other due to the thickness unevenness in the width direction in the slit processing step to the intermediate web. Since this problem causes a significant decrease in work efficiency, it can be said that the technique described in the above-mentioned Japanese Patent No. 2953391 is extremely difficult to operate.
[0016]
In this way, especially in the case of a carrier tape finished with the traverse winding method with a thickness of 0.75 mm or more, a very strong interlayer strength is required, whereas both the improvement of the interlayer strength and good papermaking and processing operability are both required. The fact is that no products that satisfy these requirements simultaneously and completely have been provided.
[0017]
Accordingly, the main problem of the present invention is to improve the interlaminar strength while maintaining good papermaking and processing operability.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
The present invention that has solved the above problems is as follows.
<Invention of Claim 1>
Ri Do multilayer combination papers having a plurality of layers, thickness of a more carrier tape material 0.75 mm,
As a raw material fiber, a pulp fiber mixed with a hot-melt fiber having a melting point of 100 to 135 ° C. , and
A carrier tape material, wherein the content of the hot-melt fiber is 5 to 50% by weight, and the paper weight variation coefficient CV determined by the following formula (1) is less than 1.25%.
CV (%) = SD / Ave × 100 (1)
Here, SD takes a carrier tape material 8 mm in width (horizontal direction) × 120 cm in length (longitudinal direction), punches one after another with punches having an inner diameter of 6 mm so that the distance between the center points of adjacent circles is 11 mm. Is the standard deviation of the measured weight value when measured with an electronic balance capable of measuring the weight of 100 sample pieces up to four decimal places (0.1 mg), and Ave is the average value of the measured weight values.
[0019]
(Function and effect)
In the above-mentioned Japanese Patent No. 2953391, the strength against shear load is improved by setting the weight variation coefficient to 1.25% or more with a non-uniform sheet structure called “crushing formation” which is actively destroyed. However, in this method, as described above, in the slitting process to the intermediate sheet, the phenomenon that the adjacent windings are frequently engaged with each other due to uneven thickness in the width direction is not practical. is there. Therefore, a means for increasing the interlayer strength while suppressing the weight variation coefficient is required.
[0020]
However, in order to increase the interlaminar strength, when a method of beating the raw materials and adding a large amount of paper strength enhancer is adopted, a phenomenon called a decrease in papermaking speed or swelling due to a decrease in drainage occurs as described above. In addition, even if paper strength enhancers in liquid, slurry, or powder form are mixed with raw pulp, most of them will flow out into white water during dehydration, causing dirt to adhere to paper machine equipment and products, and contamination in wastewater. It will cause problems such as substance increase. Furthermore, since the amount remaining in the paper layer is not sufficiently entangled with the pulp fiber, the desired interlayer strength cannot be obtained even if the addition amount is increased.
[0021]
However, according to the present invention, when the carrier tape material contains heat-melt fiber,
(1) Because of its shape, the hot-melt fiber is more entangled with the pulp fiber during paper making than the general paper strength enhancer in liquid, slurry, or powder form, and can remain in the paper layer at a high yield; and
(2) In the drying process at the time of manufacture, the hot-melt fiber is melted by the heat of the dryer in a state of being entangled with the pulp fiber, and the pulp fibers are firmly bonded to each other;
Thus, it is possible to improve the interlaminar strength including resistance to shear load without deteriorating papermaking and processing operability.
[0022]
<Invention of Claim 2>
Consists of multilayer laminated paper having at least a surface layer, an intermediate layer, and a back layer,
The carrier tape material according to claim 1, wherein the surface layer and the back layer contain 0 to 50% by weight, and the intermediate layer contains 5 to 50% by weight of the hot-melt fiber.
[0023]
(Function and effect)
When the material is composed of the surface layer forming the material surface and the back surface layer forming the material back surface and the intermediate layer between them (the intermediate layer may be composed of a plurality of layers), the hot-melt fiber in each layer A form in which the content of is in the above range is preferred. As a result, it is possible to reduce sticking of the hot-melt material to the roll surface in the dryer process when manufacturing the material. Therefore, in the present invention, it is particularly preferable that the content of the hot-melt fiber in the front surface layer and the back surface layer is lower than that in the intermediate layer. More preferably, molten fiber is included.
[0024]
<Invention of Claim 3>
The carrier tape material according to

claim

1 or 2, wherein a binder is contained in a solid content of less than 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of wood pulp or waste paper pulp.
[0025]
(Function and effect)
Since hot melt fibers are expensive compared to pulp, increasing the proportion of hot melt fibers makes them less economical. Therefore, in order to reduce the amount of the hot-melt fiber used, it is desirable to supplementarily add a binder component. When the content of the binder is 10 parts by weight or more, there is a problem that the carrier tape material becomes hard and easily breaks.
[0026]
<Invention of Claim 4>
The carrier tape according to any one of claims 1 to 3 , wherein the carrier tape material is formed by processing at least one of a cavity part for storing a component to be conveyed and a marginal part for feeding a tape. .
[0027]
(Function and effect)
The same effects as those of the corresponding inventions described above can be obtained.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described in detail below with specific examples.
The type of the pulp used as the raw material for the carrier tape material according to the present invention is not limited at all. For example, hardwood bleached kraft pulp, softwood bleached kraft pulp, hardwood unbleached kraft pulp, softwood unbleached kraft pulp, hardwood sulfite pulp, conifer sulfite pulp, chemi-ground pulp, semi-ground pulp, semi-chemical pulp, diinking pulp, waist pulp One or several types can be appropriately selected from the above and used. However, when it is necessary to reduce the filler in consideration of the influence on the surface mount component, it is preferable to use virgin pulp rather than used paper pulp such as diinking pulp and waist pulp.
[0029]
The type of the hot-melt fiber, which is the point of the present invention, is not particularly limited as long as the melting point is 100 to 135 ° C. and it has a fibrous structure. For example, SWP (polyolefin synthetic pulp), core-sheath type polyester, can be appropriately selected and used one or several from polypropylene emissions such core-sheath type. The reason why the melting point of the hot melt fibers and 100 to 135 ° C. is to melt efficiently dryer heat in the drying process. Furthermore, the content of the hot melt fiber is 5 to 50% by weight in the present invention.
[0030]
Further, as described above, the carrier tape material according to the present invention is not particularly limited as long as it is a multilayer laminated paper having two layers or three or more layers. However, as shown in FIG. 5, the carrier tape material is composed of three or more layers of laminated paper having a surface layer 10, a back surface layer 11, and at least one intermediate layer 12 therebetween, And it is preferable that the content rate of hot melt fibers in the surface layer 10 and the back surface layer 11 is 0 to 50% by weight, and the content rate of hot melt fibers in the intermediate layer 12 is 5 to 50% by weight . If the ratio of the hot-melt fiber of the intermediate layer 12 is less than 5% by weight, there is almost no effect of improving the interlayer strength, and if it exceeds 50% by weight, the stiffness of the carrier tape material is lost, making it difficult to punch holes in the cavity part, In addition to increasing the possibility of forming a distorted cavity, it is disadvantageous in terms of manufacturing cost.
[0031]
Furthermore, it is preferable that the content of the hot-melt fiber is relatively low for the front surface layer 10 and the back surface layer 11, while the intermediate layer 12 is high. Thereby, the phenomenon in which a hot-melt substance sticks to a dryer in a drying process can be reduced.
[0032]
By the way, generally, since a hot melt fiber is expensive compared with a pulp, if the ratio of a hot melt fiber is increased, it will become economical. Therefore, it is desirable to internally add a binder component in order to reduce the amount of hot melt fiber used. As the binder component, those generally used in the production of paper can be used. For example, it can be appropriately selected from polyacrylamide, starch, polyvinyl alcohol, sponge and the like. However, in this case, it is preferable that the internal addition ratio of the binder is less than 10 parts by weight as an active ingredient with respect to 100 parts by weight of the raw material.
[0033]
The heat-melt fiber is bonded to the pulp fiber at the point to construct the internal structure. By increasing the amount used, the flexibility of the carrier tape is increased and the stiffness is eliminated. Increasing the number tends to lose flexibility and become hard. In particular, if the binder exceeds 10% by weight in terms of solid content (active ingredient), it is not preferable because it easily breaks during punch hole processing and electronic component mounting.
[0034]
The carrier tape material having the surface layer, the back layer and the intermediate layer, after mixing pulp such as wood pulp and waste paper pulp, hot melt fiber, and binder, the wet paper constituting the surface layer, the back layer, It can be manufactured by combining wet paper constituting the intermediate layer to form a multilayer structure. For this purpose, a circular mesh paper machine, an ultraformer multilayer paper machine, a bell bond former multilayer paper machine, or the like can be used.
[0035]
In the case of multilayer paperboard, there is a slight difference between paper machines, but the principle is that the wet paper of each layer formed on the paper machine wire is transferred to the felt in order to make the paper. Here, the formation of the paper which affects the “weight variation coefficient” depends on the composition of the raw material, the arrangement of the fibers formed on the wire, and the method of dewatering. In general, a large amount of long fiber pulp is blended, and when the raw material with less beating is dehydrated quickly until it reaches the press part, the formation tends to collapse. When a large amount of chemicals is used, moisture movement to the press part is suppressed, and when the press part is dehydrated all at once, it tends to be crushed. These two patterns are contradictory, but in any case, the weight variation coefficient tends to increase. For this reason, it is necessary to adjust the composition of raw materials, the amount of chemical used, the dewatering conditions of the paper machine, etc. to make paper in a state that does not excessively collapse the formation, but the optimal conditions differ for each paper machine, It is not limited in general.
[0036]
In any case, in the present invention, these or other various production conditions, production raw materials, blending, and the like are appropriately adjusted so that the paper weight variation coefficient CV determined by the following formula (1) is less than 1.25%.
CV (%) = SD / Ave × 100 (1)
Here, SD takes a carrier tape material 8 mm in width (horizontal direction) × 120 cm in length (longitudinal direction), punches one after another with punches having an inner diameter of 6 mm so that the distance between the center points of adjacent circles is 11 mm. Is the standard deviation of the measured weight value when measured with an electronic balance capable of measuring the weight of 100 sample pieces up to four decimal places (0.1 mg), and Ave is the average value of the measured weight values.
[0037]
The wet paper is dried with a Yankee dryer, a multi-cylinder dryer, a hot air dryer, an infrared dryer, or the like. Here, the heating temperature of the dryer needs to be equal to or higher than the melting point of the hot-melt fiber used so that the mixed hot-melt fiber is sufficiently melted.
[0038]
Thus, the carrier tape material of the present invention can be obtained. In addition, the carrier tape material is slit once into a medium width of 15 to 20 cm, then slit into a product width (for example, 8 mm width), and a cavity portion or tape for storing parts to be conveyed by punching or embossing. The carrier tape of the present invention can be obtained by appropriately forming a marginal portion for feeding and the like.
[0039]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited thereto. The parts in the text are based on weight.
[0040]
Example 1: As a surface layer and a back layer, a pulp slurry comprising 50% softwood bleached kraft pulp (NBKP) and 50% hardwood bleached kraft pulp (LBKP) adjusted to 450 cc Canadian standard freeness (CSF) was used. As an intermediate layer, 95 parts of a pulp slurry consisting of 25% NBKP, 25% LBKP, and 50% fine waste paper pulp adjusted to CSF 350 cc, polyolefin synthetic pulp (M7007 manufactured by Mitsui Chemicals, Inc., melting point 100-135 ° C. as hot melt fiber) ) A mixture of 5 parts was used. A sulfuric acid band was added to these raw materials to adjust the pH to 5.0, and then the paper was combined with a circular multi-layer paper machine to prepare a carrier tape material having a three-layer structure. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.18%.
[0041]
Example 2 A carrier tape material was produced by the method described in Example 1 except that 75 parts of the intermediate layer pulp slurry and 25 parts of the hot-melt fiber were used. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.20%.
[0042]
Example 3 A carrier tape material was prepared by the method described in Example 1 except that 50 parts of the pulp slurry of the intermediate layer and 50 parts of the hot melt fiber were used. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.10%.
[0043]
Example 4: A carrier tape material was prepared in the same manner as in Example 2 except that polyacrylamide as a binder component was added to the intermediate layer as an active ingredient in an amount of 1 part. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.21%.
[0044]
Example 5 A carrier tape material was prepared in the same manner as in Example 2 except that polyacrylamide was added as an active ingredient to the intermediate layer in an amount of 10% as an active ingredient. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.12%.
[0045]
Comparative Example 4 : A carrier tape material was prepared by the method described in Example 1 except that the pulp slurry of the intermediate layer was 40 parts and the hot melt fiber was 60 parts. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.16%. This carrier tape material was weak in paper.
[0046]
Example 6 : A carrier tape material was produced in the same manner as in Example 2 except that the amount of polyacrylamide in the intermediate layer was 15 parts as an active ingredient relative to the raw fiber. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.20%. This carrier tape material lacked flexibility and had a problem that it was wrinkled during the slitting process to a width of 8 mm.
[0047]
Comparative Example 1: The raw material composition was the same as in Example 2, but the carrier tape material was produced in a state where the dewatering rate in the suction part was set to the upper limit of the equipment capacity during paper making and the formation was intentionally destroyed. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.31%. In this carrier tape material, a phenomenon in which windings are engaged with each other at the time of slitting into a medium web frequently occurs, and stable operation is impossible.
[0048]
Comparative Example 2: The raw material composition was the same as in Example 2, but when making paper, the dewatering rate in the suction part was set at the lower limit of the equipment capacity, and the press part was dewatered all at once, and the crushing formation occurred. A carrier tape material was prepared. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.29%. In this carrier tape material, as in Comparative Example 1, a phenomenon in which windings bite each other at the time of slitting into a medium original fabric frequently occurred, and stable operation was impossible.
[0049]
Comparative Example 3: A carrier tape material was produced in the same manner as in Example 1 except that the amount of the hot-melt fiber in the intermediate layer was 0 part. The weight variation coefficient of this carrier tape material was 1.20%. This carrier tape material was unsuitable as a carrier tape material because of delamination and paper dust generation in the punching and embossing processes of the cavity.
[0050]
These results are summarized in Table 1. The carrier tape materials of Examples 1 to 5 were free from delamination and paper dust generation in the punching and embossing processes of the cavity, and the paper was firm and flexible. Furthermore, the phenomenon in which the windings in the slit processing step to the intermediate web are engaged with each other did not occur.
[0051]
[Table 1]

[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, there are advantages that the interlaminar strength can be improved while maintaining good papermaking and processing operability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a punch-type continuous tape (carrier tape and cover tape).
FIG. 2 is a cross-sectional view of a portion corresponding to II-II in FIG.
FIG. 3 is a plan view of an embossed continuous tape.
4 is a cross-sectional view of a portion corresponding to IV-IV in FIG. 3;
FIG. 5 is an explanatory diagram of a multilayer structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Punch carrier tape, 1A ... Punch cavity part, 1B ... Marginal part, 2, 6 ... Top tape, 3 ... Bottom tape, 5 ... Embossed carrier tape, 5A ... Embossed cavity part, 5B ... Marginal part

Claims

複数の層を有する多層抄き合わせ紙からなり、厚みが０．７５ｍｍ以上のキャリアテープ素材であって、
原料繊維としてパルプ繊維に融点が１００〜１３５℃の熱溶融繊維を混合したものを用い、かつ
前記熱溶融繊維の含有量が５〜５０重量％であり、かつ
下記式（１）より定まる紙の重さ変動係数ＣＶが１．２５％未満であることを特徴とするキャリアテープ素材。
ＣＶ（％）＝ＳＤ／Ａｖｅ×１００・・・（１）
ここに、ＳＤは、キャリアテープ素材を巾（横方向）８ｍｍ×長さ（縦方向）１２０ｃｍ取り、内径６ｍｍのポンチで隣り合う円の中心点間が１１ｍｍの間隔になるように順次打ち抜き、打ち抜いたサンプル小片１００点の重量を小数点以下４桁（０．１ｍｇ）まで測定できる電子天秤で測定したときの、測定重量値の標準偏差であり、Ａｖｅは前記測定重量値の平均値である。 Ri Do multilayer combination papers having a plurality of layers, thickness of a more carrier tape material 0.75 mm,
As a raw material fiber, a pulp fiber mixed with a hot-melt fiber having a melting point of 100 to 135 ° C. , and
A carrier tape material, wherein the content of the hot-melt fiber is 5 to 50% by weight, and the paper weight variation coefficient CV determined by the following formula (1) is less than 1.25%.
CV (%) = SD / Ave × 100 (1)
Here, SD takes a carrier tape material 8 mm in width (horizontal direction) × 120 cm in length (longitudinal direction), punches one after another with punches having an inner diameter of 6 mm so that the distance between the center points of adjacent circles is 11 mm. Is the standard deviation of the measured weight value when measured with an electronic balance capable of measuring the weight of 100 sample pieces up to four decimal places (0.1 mg), and Ave is the average value of the measured weight values.

少なくとも表面層、中間層、裏面層を有する多層抄き合わせ紙からなり、
表面層及び裏面層に０〜５０重量％、および中間層に５〜５０重量％、前記熱溶融繊維を含有する請求項１記載のキャリアテープ素材。Consists of multilayer laminated paper having at least a surface layer, an intermediate layer, and a back layer,
The carrier tape material according to claim 1, wherein the surface layer and the back layer contain 0 to 50% by weight, and the intermediate layer contains 5 to 50% by weight of the hot-melt fiber.

木材パルプ若しくは古紙パルプ１００重量部に対し、バインダーを固形分で１０重量部未満含むことを特徴とする、請求項１または請求項２記載のキャリアテープ素材。The carrier tape material according to claim 1 or 2, wherein a binder is contained in a solid content of less than 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of wood pulp or waste paper pulp.

請求項１〜３のいずれか１項に記載のキャリアテープ素材に対し、搬送対象部品収納用のキャビティ部およびテープ送り用のマージナル部の少なくとも一方を加工形成してなることを特徴とするキャリアテープ。The carrier tape according to any one of claims 1 to 3 , wherein the carrier tape material is formed by processing at least one of a cavity part for storing a component to be conveyed and a marginal part for feeding a tape. .