JP3767797B2 - 商品販売データ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、登録商品についての合計金額と入力された預り金額とから釣銭金額を算出可能であるとともに当該釣銭金額のうちの硬貨分金額に相当する金額情報を硬貨払出装置に送信可能な商品販売データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図1に示すように電子キャッシュレジスタ10からなる商品販売データ処理装置は、硬貨の払出機能を有する硬貨払出装置100と接続されており、図7に示す商品登録機能、会計処理機能を有する。
【0003】
すなわち、入力手段(スキャナ71)を用いて商品データ(品名、単価等)が入力されると、制御部30は売上ファイルに商品登録する(図7のST30)。また、買上商品についての個数入力や値割引処理等の各種処理も商品登録業務において実行することができる。顧客買上商品の全てについて商品登録した後に、オペレータが、例えば、小計キーを押下操作(ON)すると(ST31のYES)、会計処理が開始され、登録商品についての合計金額Kg(例えば、1500円)が算出される(ST32)。当該合計金額(例えば、1500円)は、表示器(61、65)に表示される。
【0004】
顧客は、表示された合計金額に相当する以上の金額(例えば、5000円紙幣)をオペレータに支払う。オペレータにより預り金額(例えば、5000円)を入力されると(ST33のYES)、合計金額(例えば、1500円)とともに入力された預り金額(例えば、5000円)も表示器(61、65)に表示される。
【0005】
オペレータが表示された預り金額を確認後に、1取引終了宣言としての締め操作として、例えば、預り/現計キーを押下操作(ON)すると(ST34のYES)、釣銭金額(3500円)が算出(Kt=Ka−Kg)され(ST35)、かつ表示器(61、65)に表示される。
【0006】
すると、ドロワ76は自動開放(オープン)され(ST36)、釣銭金額(例えば、3500円)のうち硬貨分金額(例えば、500円)がある場合(ST37のYES)、接続された硬貨払出装置100に当該硬貨分金額(例えば、500円)を払出す旨を含む金額情報が送信される(ST38)。
【0007】
硬貨払出装置100では、金額情報を受信すると(図8のST40のYES)、当該金額情報に対応する金額(例えば、500円)に相当する硬貨を払出可能な場合(ST41のYES)、当該金額情報に対応する金額に相当する硬貨(例えば、500円硬貨1枚)を払出すことができる(ST42)。当該金額情報に対応する金額の硬貨を払出不可能な場合(ST41のNO)、エラー処理される(ST43)。なお、硬貨の払出に際しては、高額硬貨が優先的に払出されるように形成されている。
【0008】
かかる釣銭金額(例えば、3500円)のうち硬貨分金額(例えば、500円)について硬貨払出装置100から払出が実行された後に、レシートが発行される(図7のST39)。オペレータは、ドロワ76から釣銭金額(例えば、3500円)のうち硬貨分金額(例えば、500円)を除いた紙幣分金額(例えば、3000円)に相当する金額の紙幣(例えば、1000円紙幣3枚)を取り出して、硬貨払出装置100から払出された硬貨分金額に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨1枚)と、発行されたレシートとともに顧客に手渡す。かくして会計処理が終了し、顧客のチェックアウトとなる。すなわち、複雑な商品登録や会計処理等を簡単な操作で正確かつ迅速に行えるとともに、顧客にとっても安心した買物ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる釣銭金額(例えば,3500円)のうち紙幣分金額(例えば、3000円)をドロワ76内より払出す際に、ドロワ76内に紙幣分金額を払出すための釣銭用紙幣が不足しているため、払出しが行えない場合がある。
【0010】
かかる場合、オペレータは他のレジや事務所等より釣銭用紙幣を補充し、担当場所に戻り、釣銭の受取りを待つ顧客に釣銭金額(例えば、3500円)の紙幣分金額に相当する金額の紙幣(例えば、1000円紙幣3枚)を払出す。
【0011】
すなわち、オペレータが紙幣を補充している時間は登録業務が停止し、かつ顧客を待たせなければならないため顧客サービスが低下する。また、店側にとって硬貨に比べ高額な紙幣を釣銭準備金として多数枚用意することは、資金負担を考慮すると、好ましくなく、さらに、安全管理上も好ましいものではない。
【0012】
本発明の目的は、円滑かつ迅速な顧客のチェックアウトを実現可能にする商品販売データ処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、登録商品についての合計金額と入力された預り金額とから釣銭金額を算出可能であるとともに当該釣銭金額のうちの硬貨分金額に相当する金額情報を硬貨払出装置に送信可能な商品販売データ処理装置において、前記釣銭金額のうちの紙幣分金額の一部または全部に相当する金額の硬貨を払出すための硬貨払出情報を生成可能に形成され、当該硬貨払出情報を前記硬貨払出装置に送信可能に形成され、前記硬貨払出情報が所定の設定紙幣金額に相当する金額の硬貨の払出情報として設定可能に形成され、締め操作終了後の所定の設定タイミングから算定した経過時間が設定経過時間外であると判別された場合に前記硬貨払出情報を無効とするように形成されている商品販売データ処理装置である。
【0014】
かかる発明では、釣銭金額(例えば、3500円)のうち硬貨分金額(例えば、500円)については、従来の場合と同様に金額情報が硬貨払出装置に送信される。そして、当該釣銭金額(例えば、3500円)のうち紙幣分金額(例えば、3000円)についてはドロワ内に当該紙幣分金額に相当する金額の紙幣(例えば、1000円紙幣3枚)があるときはそれがオペレータにより払出される。
【0015】
しかし、当該釣銭金額の紙幣分金額(例えば、3000円)についての不足が生じる場合、紙幣分金額(例えば、3000円)を硬貨で払出すための硬貨払出情報が生成され、当該硬貨払出情報は硬貨払出装置に送信される。硬貨払出装置では、受信した硬貨払出情報に従って、当該紙幣分金額(例えば、3000円)に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨6枚)が払出される。なお、払出金額は当該紙幣分金額の全部でもよいし、一部でもよい。
【0016】
したがって、本発明の商品販売データ処理装置によれば、釣銭用紙幣が不足する場合においても紙幣を補充することなく釣銭金額の払出しが可能である。すなわち、客は紙幣の補充を待たなくてもよく、オペレータは登録業務を停止させることなく精算を終了させることができる。結果として、円滑かつ迅速な顧客のチェックアウトが実現可能である。
【0017】
また、硬貨払出情報を設定紙幣金額(例えば、1000円)についての払出情報として設定することができる。そして、当該硬貨払出情報が硬貨払出装置に送信されることによって、当該硬貨払出装置から設定紙幣金額(例えば、1000円)に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨2枚)が払出される。
【0018】
したがって、本発明の商品販売データ処理装置によれば、設定紙幣金額単位での払出が可能であるため、ドロワ内にある釣銭用紙幣を払出しつつ不足分を硬貨で代用して払出することができるとともに、釣銭準備金を効率良く運用することができる。
【0019】
また、硬貨払出情報について、締め操作後の所定の設定タイミング(例えば、預り/現計キーの操作後)から算定した経過時間(例えば、1分)が設定経過時間(例えば、30秒)を越えている場合には、当該硬貨払出情報が無効(例えば、送信不可)とされるように形成されている。
【0020】
したがって、本発明の商品販売データ処理装置によれば、店員が誤って操作したために余剰の硬貨が払出されてしまうような事態を防止し、さらに当該硬貨が搾取されてしまうような不正も防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
本商品販売データ処理装置は、図1に示すごとく、基本的構成が従来の場合と同様な電子キャッシュレジスタ10とされ、硬貨の払出機能を有する硬貨払出装置100が通信用ケーブル200を介して接続されている。また、基本的機能は従来の場合と同様に図7に示すようなST30からST39の商品登録機能および会計処理機能が実行可能に形成されている。
【0023】
本実施形態における商品販売データ処理装置の特徴としては、指示キー43Sの操作により釣銭金額のうちの紙幣分金額の一部または全部に相当する金額の硬貨を払出すための硬貨払出情報を生成可能に形成され、かつ当該硬貨払出情報を前記硬貨払出装置100に送信可能に形成されている。すなわち、電子キャッシュレジスタ10を基本構成とすることで、従来より既存の入力装置(43)と硬貨払出装置(100)とを利用することができる。なお、本実施形態においては、紙幣分金額に関する硬貨払出情報は、従来例において説明した硬貨分金額に関する金額情報の送信処理を利用して硬貨払出装置に送信されるように形成されているが、各々が別処理によって送信されてもよいものとする。
【0024】
図1において、電子キャッシュレジスタ10は、標準入力装置(キーボード43)を含むパソコン20に、外部入出力装置を接続してなる。
【0025】
パソコン20は、マザーボードにCPU31、ROM32、RAM33および時計回路(RTC…リアルタイムクロック)35を実装した構成の制御部30に、HDD(ハードディスク装置)41、FDD(フレキシブルディスク装置)42、上記キーボード43、入出力ポート(I/O)46・47および他の電子キャッシュレジスタ10とデータ通信回線網(LAN)45を介してデータ通信するための通信用インターフェイス(I/F)44等を接続してなる。
【0026】
入出力ポート46にはその他の入力装置を形成するスキャナ(SCN)71、カードリーダライター(R/W)73が接続され、入出力ポート47にはレシート発行用プリンタ(PNT)75および自動開放型のドロワ(DRW)76が接続されている。
【0027】
さらに、入出力ポート47には、硬貨の払出機能を有する硬貨払出装置100が通信用ケーブル200を介して接続されている。硬貨払出装置100は、制御部30から通信用ケーブル200を介して送信された金額情報(または硬貨払出情報)により、指示された金額相当の硬貨を払出可能に形成されている。例えば、350円を払出す旨の金額情報を受信すると、硬貨払出装置100は、100円硬貨3枚と50円硬貨1枚とを払出す。なお、硬貨の払出しに際しては、高額硬貨が優先的に払出されるように形成されている。
【0028】
また、制御部30には、表示手段を構成するオペレータ用表示器(FIU)61および客用表示器(BIU)65が表示用コントローラ50を介して接続されている。また、制御部30には、各コントローラ(CONT)51、52を介してオペレータ用表示器(FIU)61に対応するオペレータ用タッチパネル(FTP)62および客用表示器(BIU)65に対応する客用タッチパネル(BTP)66が接続されている。
【0029】
HDD(メモリ)41には、図示省略した商品ファイル、売上ファイル等の各種ファイルの他に、登録業務遂行制御プログラム等の各種プログラムが設けられている。各種ファイルおよび各種プログラムは、RAM33に展開されて使用される。
【0030】
さて、図2に示すように、かかる電子キャッシュレジスタ10からなる商品販売データ処理装置を用いた登録業務においてST10からST15までの機能は図7に示す従来の場合(図7のST30からST35)と同様に実行されるので説明を省略する。すなわち、オペレータの預り/現計キーの押下操作により締め操作が行われると(図2のST14)、登録商品に係る合計金額Kg(例えば、1500円)と、入力された預り金額Ka(5000円)とから釣銭金額Kt(例えば、3500円)が算出される(ST15)。
【0031】
釣銭金額Kt(例えば、3500円)が算出された後に、制御部30は、当該釣銭金額Kt(例えば、3500円)を硬貨分金額Ktc(例えば、500円)と紙幣分金額Kts(例えば、3000円)とに分別する(ST16)。硬貨分金額Ktc(例えば、500円)および紙幣分金額Kts(例えば、3000円)はRAM33に一時記憶(登録)され、ドロワ76は自動開放(オープン)される(ST17)。
【0032】
この後に、硬貨分金額Ktc(例えば、500円)と紙幣分金額Kts(例えば、3000円)とについての払出に関する処理が行われる。以下において、硬貨分金額Ktc(例えば、500円)と紙幣分金額Kts(例えば、3000円)の払出処理について、図3を用いて説明する。
【0033】
前記硬貨分金額Ktc(例えば、500円)の払出については、まず硬貨分金額Ktc(例えば、500円)の支払いが必要か否か判断が行われ(図3のST18)、必要な場合(ST18のYES)には硬貨分金額Ktc(例えば、500円)の支払いの為の処理が行われる(ST19、24、25)。
【0034】
すなわち、前記想定事例は釣銭金額Ktについて硬貨分金額Ktc(例えば、500円)があるので(ST18のYES)、制御部30は、RAM33より硬貨分金額Ktc(例えば、500円)を読み込み(ST19)、金額情報が生成される。当該金額情報は、硬貨払出装置100に硬貨分金額Ktc(例えば、500円)の払出指示として送信される(ST24)。
【0035】
すると、硬貨払出装置100は、通信ケーブル200を介して受信した当該金額情報に従って、硬貨分金額Ktc(例えば、500円)に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨1枚)を払出す(図8のST42)。オペレータは、払出された硬貨分金額Ktcに相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨1枚)を顧客に手渡す。
【0036】
そして、前記硬貨分金額Ktc(例えば、500円)の支払いが終了すると、前記紙幣分金額Kts(例えば、3000円)の支払いが必要か否か判断が行われ(図3のST25)、不要な場合には(ST25のNO)、レシートが発行されて(ST26)、会計処理は終了する。
【0037】
ここでは、前記紙幣分金額Kts(例えば、3000円)の支払いが必要と判断されるため(ST25のYES)、ST18に戻り、ここからST20に分岐し、紙幣分金額Kts(例えば、3000円)の支払いの為の処理を行う。
【0038】
まず、前記紙幣分金額Kts(例えば、3000円)についての払出が済んでいないため(ST20のNO)、オペレータは、紙幣分金額Kts(例えば、3000円)についての払出を行うためにドロワ76を確認する。
【0039】
ドロワ76内に紙幣分金額Kts(例えば、3000円)相当の紙幣がある場合には、オペレータは紙幣でその支払いを行う。この場合には、後述する指示キー43Sは操作されないため(ST21のNO)、ST23を経由して、レシートが発行される(ST26)。
【0040】
このとき、オペレータ用表示器61には後述するように紙幣分金額についての払出催促表示が成されているので(図4のST27のYES)、紙幣分金額Kts(例えば、3000円)が支払われた旨をキー操作等により入力する(ST28のYES)。これにより、オペレータ用表示器61に表示された紙幣分金額Ktsの払出催促の表示は消滅し(ST29)、一連の会計処理は終了する。
【0041】
また、ドロワ76内に紙幣分金額Kts(例えば、3000円)相当の紙幣がない場合には、オペレータは紙幣でその支払いができない。オペレータが紙幣分金額Kts(例えば、3000円)に相当する金額の紙幣(例えば、1000円紙幣3枚)がドロワ76内において不足していると判断すると、顧客に硬貨で代用して払出す旨を伝え、顧客の承認のうえキーボード43に配設された指示キー43Sを操作(ON)する(図3のST21のYES)。
【0042】
かかる指示キー43Sの操作(ON)により、制御部30は、RAM33に記憶されている紙幣分金額Kts(例えば、3000円)を読み込み(ST22)、紙幣分金額Kts(例えば、3000円)を払出す旨の硬貨払出情報を生成する。当該硬貨払出情報は硬貨払出装置100に送信される(ST24)。
【0043】
すると、硬貨払出装置100は、硬貨分金額Ktcの払出の場合と同様に、紙幣分金額Kts(例えば、3000円)に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨6枚)を全額払出す(図8のST42)。
【0044】
すると、レシートが発行され(ST26)、オペレータは硬貨払出装置100より払出された紙幣分金額Ktsに相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨6枚)を確認しつつ、発行されたレシートとともに顧客に手渡す。これにより、一連の会計処理が終了し顧客のチェックアウトとなる。
【0045】
すなわち、本装置は、釣銭金額の払出の際に、当該釣銭金額が硬貨分金額と紙幣分金額とに分別され、当該紙幣分金額に相当する金額の硬貨を払出すための硬貨払出情報を、指示キー43Sの操作により生成可能に形成され、当該硬貨払出情報を硬貨払出装置100に送信可能に形成されている。
【0046】
したがって、本装置によれば、釣銭用紙幣が不足する場合においても補充することなく釣銭金額の払出しが可能である。すなわち、客は紙幣不足のために紙幣の補充を待たなくてもよく、オペレータは登録業務を停止させることなく清算を終了させることができる。結果として、円滑かつ迅速な顧客のチェックアウトが実現可能である。
【0047】
また、釣銭用紙幣を硬貨で代用して払出すことを顧客が拒否することもあり得る。この場合には、指示キー43Sを操作(ON)することができない。所定時間、指示キー43Sが操作されない場合(ST21のNO)、オペレータ用表示器61に紙幣分金額Kts(例えば、3000円)の払出を催促する旨が表示され(ST23)、レシートが発行される(ST26)。係る場合、オペレータは、他のレジ等から紙幣分金額Kts(例えば、3000円)に相当する紙幣(例えば、1000円紙幣3枚)を補充して、当該紙幣ともに発行されたレシートを顧客に手渡す。
【0048】
このとき、オペレータ用表示器61には紙幣分金額についての払出催促表示が成されているので(図4のST27のYES)、紙幣分金額Kts(例えば、3000円)が支払われた旨がキー操作等により入力されると(ST28のYES)、オペレータ用表示器61に表示された紙幣分金額Ktsの払出催促の表示は消滅し(ST29)、一連の会計処理は終了する。
【0049】
すなわち、本装置は、紙幣分金額Kts(例えば、3000円)がある場合、紙幣分金額Ktsの払出催促がオペレータ用表示器61に表示され、かつ紙幣分金額Ktsの払出が完了した旨が入力されたことを条件にして、紙幣分金額Ktsの払出催促の表示は消滅するように形成されている。また、客用表示器65にも払出が済んでいない旨を表示可能に形成されていることが望ましい。
【0050】
したがって、本装置は、紙幣分金額の払出が済んでいないことをオペレータと顧客との双方で確認することができるため、より公正な取引による顧客サービスを提供することができる。
【0051】
なお、指示キー43Sは、登録業務において締め操作の実行機能を割り当てられたキー(例えば、預り/現計キーなど)と兼用することができる。すなわち、既設の入力装置で実現可能なうえ、例えば、預り/現計キーは置数キーに比べ大きい形状を成しているため、操作性が向上する。
【0052】
なお、本装置はオペレータ用タッチパネルに指示キー43Sと同機能のタッチボタンを形成し、オペレータのタッチ操作により前記硬貨払出情報を生成可能に形成されていてもよい。
【0053】
なお、本実施形態においては、硬貨分金額Ktcと紙幣分金額Ktsについて硬貨分金額Ktcが先に払出される場合を説明したが、これに限定されるものではない。紙幣分金額Ktsが払出された後に硬貨分金額Ktcが払出されるように形成されていてもよい。
【0054】
(第2の実施形態)
本実施形態において、基本的構成および機能は第1の実施形態の場合(図1から図3)と同様であるため、対応する部材及び処理には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0055】
本実施の形態の装置は、図6に示すように、指示キー43Sの操作回数に応じて、設定紙幣金額Kssを払出単位とする硬貨払出情報が生成可能に形成されており、当該硬貨払出情報を硬貨払出装置100に送信可能に形成されていることを特徴とする。
【0056】
また、本装置は、図5、図6に示すように締め操作後の所定の設定タイミングからの経過時間Tkを算定可能に形成されており、経過時間Tkがメモリ(HDD41)に予め登録された設定経過時間Ts以内であるか否かを判別可能に形成されているとともに、経過時間Tkが設定経過時間Tsを超える場合、紙幣分金額Ktsに関する硬貨払出情報が無効であるように形成されていることを特徴とする。
【0057】
また、本装置は、図5に示すように指示キー43Sが操作されるごとに、前記紙幣分金額Ktsと前記設定紙幣金額Kssとを利用して紙幣分残額Ktsz(n)(Ktsz(1)=Kts−Kss、またはKtsz(n)=Ktsz(n−1)−Kss)を算出し、RAM33に更新可能に形成されていることを特徴とする。
【0058】
以下に、本実施形態の商品販売データ処理装置の詳細を説明する。
【0059】
かかる実施形態の商品販売データ処理装置は、図5、図6に示すように処理を実行する。
【0060】
ここでは、ST10〜17の処理は前記第1の実施の形態と同様に行われる。このとき、締め操作が成されると(図5のST14のYES)、経過時間Tkのカウントが開始される(ST14A)。
【0061】
そして、ST18〜29の処理も基本的には前記第1の実施の形態と同様に行われる。
【0062】
そして、本実施の形態の装置は、ドロワ76内に釣銭用の紙幣分金額Kts(例えば、3000円)相当の紙幣がない場合には、前述したように指示キー43Sの操作回数に応じて、設定紙幣金額Kssを払出単位とする硬貨払出情報が生成可能に形成されており、当該硬貨払出情報を硬貨払出装置100に送信するように形成されている。
【0063】
すなわち、本実施の形態の装置は、オペレータが釣銭金額Kg(例えば、3500円)の紙幣分金額Kts(例えば、3000円)について釣銭用紙幣の不足を確認すると、かかるタイミングより算定された経過時間Tk(例えば、10秒)が設定経過時間Ts(例えば、30秒)以内である場合(図6のST20AのYES)、指示キー43Sは有効に機能するように形成されている。
【0064】
なお、当該経過時間Tk(例えば、1分)が設定経過時間(例えば、30秒)を越える場合(ST20AのNO)、指示キー43Sの操作は無効となり、紙幣分金額Ktsの払出を催促する旨が表示されるように形成されている(ST23)。これにより、本装置によれば、店員が誤って操作したために余剰の硬貨が払出されてしまうような事態を防止し、さらに当該硬貨が搾取されてしまうような不正も防止することができる。
【0065】
そして、前記経過時間Tkが、上記設定経過時間Ts(例えば、30秒)内にあるときに、オペレータにより指示キー43Sが操作されると、制御部30が設定紙幣金額Kss(例えば、1000円)を読み込み(ST22)、設定紙幣金額に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨2枚)を払出す旨として硬貨払出情報が生成される。
【0066】
そして、制御部30は、紙幣分金額Ktsと今回払い出す設定紙幣金額Kss(例えば、1000円)とを利用して紙幣分残額Ktsz(1)を算出(Ktsz(1)=Kts−Kss)してRAM33に更新記憶する(ST22A)。
【0067】
そして、硬貨払出装置100は当該硬貨払出情報を受信する毎に当該硬貨払出情報に従って設定紙幣金額Kss(例えば、1000円)に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨2枚)を払出す(図8のST42)。
【0068】
このような、設定紙幣金額Kss(例えば、1000円)に相当する金額の硬貨(例えば、500円硬貨2枚)による釣銭の払い出しは、オペレータによる指示キー43Sの操作により、前記紙幣分金額Ktsが全額払出されるまで(つまり紙幣分残額Ktsz(n)=0)繰り返し行われる。
【0069】
すなわち、図6のST24の処理で実行される硬貨払出情報に関する処理は、前記紙幣分金額Ktsが全額払出されるまで(つまり紙幣分残額Ktsz(n)=0)、オペレータが指示キー43Sを操作するごとに行われる。釣銭金額Kg(例えば、3500円)の紙幣分金額Ktsが例えば、3000円の場合には、1000円単位で3回繰り返し行われる。
【0070】
具体的には、ST22Aの紙幣分残額Ktszのn回目以降の算出処理では、Ktsz(n)を、前回の紙幣分残額Ktsz(n−1)と当該設定紙幣金額Kssとを利用して算出(Ktsz(n)=Ktsz(n−1)−Kss)する。
【0071】
そして、当該硬貨払出情報は前記紙幣分金額Ktsが全額払出されるまで(つまり紙幣分残額Ktsz(n)=0)、オペレータが指示キー43Sを操作することにより繰り返して行われる。
【0072】
このとき、ドロワ76内に釣銭の一部として払出可能な釣銭用紙幣(例えば、1000円紙幣1枚)が残っている場合、オペレータは当該釣銭用紙幣(例えば、1000円紙幣1枚)を顧客に払出しつつ、不足分である紙幣分残額Ktsz(n)(例えば、2000円)に応じた回数(例えば、2回)分だけ指示キー43Sを操作し、かかる操作に応じて生成された硬貨払出情報を受信した硬貨払出装置100より払出された硬貨(例えば、500円硬貨4枚)を顧客に手渡してもよい。
【0073】
以上のように、本装置によれば、設定紙幣金額単位(例えば、1000円単位)での払出が可能であるため、ドロワ内にある釣銭用紙幣を釣銭の一部として払出しつつ不足分を硬貨で代用して払出することができる。
【0074】
特に本実施例の装置によれば、指示キー43Sの操作回数に応じて、設定紙幣金額Kssを払出単位とする硬貨払出情報が生成可能に形成されているので、釣銭準備金をより効率よく運用することができるともに、顧客の様々な払出要求に対応できるため適用性が広い。
【0075】
なお、前記硬貨払出情報は、設定紙幣金額Kssが1000円で、かつ500円硬貨2枚の組合せを払出す旨を含む情報として生成されるのが望ましい。
【0076】
したがって、本装置によれば、払出硬貨の枚数を最小限に抑えることができるとともに、顧客は紙幣分金額を硬貨で払出されても納得しやすくなり、顧客の利用を促進することができる。
【0077】
なお、本実施形態において、経過時間Tkは締め操作の直後よりカウントされるものとして説明したが、これに限定されるものではない。締め操作後から任意のタイミングにおいて設定可能であるとする。
【0078】
また、本実施形態において、経過時間Tkが設定時間Tsを超える場合において、硬貨払出情報を無効とするために指示キー43Sを操作不可にするとしたが、これに限定されるものではない。例えば、生成された硬貨払出情報を送信不可とするように形成されていてもよい。
【0079】
【発明の効果】
請求項1の発明にかかる商品販売データ処理装置によれば、釣銭金額のうちの紙幣分金額の一部または全部に相当する金額の硬貨を払出すための硬貨払出情報を生成可能に形成され、当該硬貨払出情報を硬貨払出装置に送信可能に形成されているので、釣銭用紙幣が不足する場合においても紙幣を補充することなく釣銭金額の払出しが可能である。すなわち、客は紙幣の補充を待たなくてもよく、オペレータは登録業務を停止させることなく精算を終了させることができる。結果として、円滑かつ迅速な顧客のチェックアウトが実現可能である。
【0080】
また、硬貨払出情報が所定の設定紙幣金額に相当する金額の硬貨の払出情報として設定可能に形成されているので、設定紙幣金額単位での払出が可能であるため、ドロワ内にある釣銭用紙幣を払出しつつ不足分を硬貨で代用して払出することができるとともに、釣銭準備金を効率良く運用することができる。
【0081】
さらに、締め操作終了後の所定の設定タイミングから算定した経過時間が設定経過時間外であると判別された場合に硬貨払出情報を無効とするように形成されているので、店員が誤って操作したために余剰の硬貨が払出されてしまうような事態を防止し、さらに当該硬貨が搾取されてしまうような不正も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】 同じく、電子キャッシュレジスタの動作を説明するためのフローチャート(1)である。
【図3】 同じく、電子キャッシュレジスタの動作を説明するためのフローチャート(2)である。
【図4】 同じく、電子キャッシュレジスタの動作を説明するためのフローチャート(3)である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る電子キャッシュレジスタの動作を説明するためのフローチャート(1)である。
【図6】 同じく、電子キャッシュレジスタの動作を説明するためのフローチャート(2)である。
【図7】 従来例の電子キャッシュレジスタの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 硬貨払出装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子キャッシュレジスタ(商品販売データ処理装置)
20 パーソナルコンピュータ(パソコン)
30 制御部
43 キーボード
43S 指示キー(預り/現計キー)
76 ドロワ
100 硬貨払出装置
200 通信用ケーブル
Claims (1)
- 登録商品についての合計金額と入力された預り金額とから釣銭金額を算出可能であるとともに当該釣銭金額のうちの硬貨分金額に相当する金額情報を硬貨払出装置に送信可能な商品販売データ処理装置において、前記釣銭金額のうちの紙幣分金額の一部または全部に相当する金額の硬貨を払出すための硬貨払出情報を生成可能に形成され、当該硬貨払出情報を前記硬貨払出装置に送信可能に形成され、
前記硬貨払出情報が所定の設定紙幣金額に相当する金額の硬貨の払出情報として設定可能に形成され、
締め操作終了後の所定の設定タイミングから算定した経過時間が設定経過時間外であると判別された場合に前記硬貨払出情報を無効とするように形成されている商品販売データ処理装置。
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