JP3745817B2 - キャッチャボックスの装着機構 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行機体の腹部に装着したモアにより刈り取った刈芝を集草するキャッチャボックスを本体に容易に脱着できるようにする構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から走行機体の腹部にモアを装着し、該モアによって刈り取った刈芝を、側部に配置したスロワーにより後方のキャッチャボックスへ送り、該キャッチャボックス内が刈芝でいっぱいになると、一部を開いて放出するようにしていた。このキャッチャボックスは、前方にステーを突出して、機体フレームの後端部にボルト等の締結部材を用いて固定しており、本体と一体的に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、キャッチャボックスのメンテナンス等をするために、または製造時で組み立てるときに、キャッチャボックスを取り外したり装着したりする作業においては、キャッチャボックスは大型であり重量が重いものなので補助作業者と二人で作業をして、一人がキャッチャボックスを支持し、もう一人が締結部材の締結若しくは取り外し作業を行うようにしていたので、時間と手間がかっていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するために、モアにより刈り取った刈芝を収納するキャッチャボックスを、機体の後部に支持する構成において、機体の後部に取付フレームを配置し、該取付フレームにキャッチャボックスの前部を配置する支持フレームを着脱可能にする構成であって、取付フレーム下部に係合軸を、上部にロック金具を配設し、支持フレームの下部に前記係合軸に係合する係止溝を、上部にロック金具に嵌合する係止軸をそれぞれ配置して、前記係合軸に係止溝を嵌合してキャッチャボックスを上方に回動させると、係止軸がロック金具に嵌合してキャッチャボックスを固定するように構成した。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に実施例を説明する。図1は腹部にモアを装着し、後部にキャッチャボックスを装着したローンモアの側面図、図2は本発明のキャッチャボックスの装着機構を示す側面図一部断面図、図3は昇降機構を示す後面図一部断面図、図4は同じく昇降機構を示す後面図一部断面図、図5は本発明の装着機構を示す後面図一部断面図、図6はキャッチャボックスを装着する前の状態の部分側面図、図7は装着機構を利用してフォークリフトを装着した場合の部分側面図である。
【0006】
図1において、本発明の装着機構Cを有するローンモアの全体構成から説明する。前輪30・30と後輪31・31の間の走行機体腹部に、モアMが昇降機構を介して吊設され、運転席で昇降操作できるようにしている。該モアMの前部は前部支持輪19により支持し、後部は後部ガイド輪22により支持し、刈り高さを調節して、下げた状態で走行作業したときには圃場面に追随しながら刈取できるようにしている。
【0007】
機体フレームF前部上のボンネット内にエンジンを載置し、該エンジンからの動力を図示せぬ動力伝達機構を介し前輪30・30及び後輪31・31を駆動している。また、フロントアクスルケースからユニバーサルジョイント32を介してモアMのギアボックス20に動力が伝達され、該ギアボックス20で変速されてロータリー刃と、スロワーAを駆動している。該スロワーAは座席の右側に配置され、該モアMにより刈取られた芝がスロワーAへ放出され、該スロワーAの羽根の回転により、連結ホース21を介してキャッチャボックスBへ刈芝が搬送される。
【0008】
そして、前記キャッチャボックスBは箱状に形成されて、側面視で略対角線部分で半割に構成され、その前部を前ボックス23とし、後部を後ボックス24としている。該前ボックス23と後ボックス24の合わせ部の周囲には、それぞれ補強枠26と補強枠27が補強固定されている。該補強枠26・27の上部を枢支軸13により枢支し、補強枠27の上端には回動アーム25が固定され、該回動アーム25は前方へ突出してその先端に、リンク11、アーム12、連動ワイヤー71を介して開閉レバー10に連結されている。該開閉レバー10はオペレーターの右側に配置されており、該開閉レバー10は後述するレール体1の前部に設けた枢支軸に固定されている。
【0009】
前記アーム12にはリンク15を介してロック金具16と連結されて、該開閉レバー10を上側へ回動すると、該ロック金具16が連動して下方へ回動してロックを解除し、リンク機構を介して前記回動アーム25を回動させて、後ボックス24の下部を後方へ回動して開け、キャッチャボックスB内に収納した刈芝を放出するようにしている。そして、前記座席33の後部の機体フレームF後端部分に後述する昇降機構Sを配置し、支持ステー18及び補強ステー17を介してキャッチャボックスBを固設し、支持ステー18の後端に前ボックス23の補強枠26の下端部を固設し、補強ステー17の後端に前ボックス23の上下中央部を固設し、該補強ステー17と支持ステー18を支持フレーム70で連結し補強しており、昇降機構Sを用いてキャッチャボックスBを昇降させている。
【0010】
また、前記昇降機構Sは、図2、図3に示す様に構成されており、機体フレームFの後部に立設するレール体1・1と、該レール体1・1の内側に嵌合する昇降レール2・2と、第一ワイヤー7を巻き上げ駆動する駆動モーター65と、前記昇降レール2・2に取り付ける本発明の装着機構Cより構成されている。該取付フレーム3の後部にキャッチャボックスBを装着できるようにしている。
【0011】
即ち、前記レール体1・1の下部が機体フレームFの後端部に受台35を介し固着し、ステー36によって補強している。左右一対のレール体1・1は断面視コ字状に構成して開放側を対向させて立設し、該レール体1・1の上端の高さはキャッチャボックスBを下降した状態の上端高さに略等しい高さとしている。該レール体1・1の間の前面には、上下中間位置に中連結フレーム41を横設し、上部位置に上連結フレーム40を横設して左右のレール体1・1を一体的に連結している。上端の該上連結フレーム40の略中央部後面には軸芯を前後方向に有する定滑車42を枢支し、その右側には後述する第一ワイヤー7の一端を固定する締結部44を設けている。また、前記上連結フレーム40の前部には後述する第二ワイヤー8の一端を締結する締結部43を配設している。更に、前記レール体1・1の上端における開放面内には、前記昇降レール2・2の昇降を保持するガイドローラー45・46を枢支している。
【0012】
前記レール体1・1の内側に左右一対の昇降レール2・2を配設しており、該昇降レール2はレール体1と略同じ長さに形設し、昇降レール2・2の上端部を上連結フレーム47で連結し、下端部を下連結フレーム48を用いて一体的に連結している。前記上連結フレーム47の左右中央右側に軸芯を左右方向に有する滑車49を枢支し、前記下連結フレーム48の左右略中央位置前面に滑車50を枢支している。また、前記昇降レール2・2の前面にガイド板51・51を固設し、該ガイド板51・51は外側方に突出し、レール体1・1の開放面より内部に挿入している。更に、前記昇降レール2・2の側面下部には、図4に示すように、支持輪52・52を枢支し、ガイド板51・51に支持輪53・53を支持し、レール体1・1内面に摺接するようにし、前記ガイドローラー45は昇降レール2の外側面に、ガイドローラー46はガイド板51にそれぞれ摺接して、昇降時のガイドとなるようにしている。
【0013】
また、前記昇降レール2・2の内側にはキャッチャボックスBを固定する取付フレーム3が昇降摺動自在に配設している。該取付フレーム3は、左右一対の板体55・55と該板体55・55の前部上下位置と後部下方位置を固設する連結軸56・57と係合軸58より構成され、該連結軸56・57と係合軸58を用いて左右の板体55・55を平行状に配設している。前記連結軸56・57は、板体55・55の前部を連結し、板体55・55より側方に突出して端部において支持輪60・61を枢支している。該支持輪60は昇降レール2の後内面に摺接し、支持輪61は昇降レール2の前内面に摺接するようにし、板体55・55の前面に枢支した支持輪62・63を昇降レール2の内側面に摺接させて、昇降時のガイドとしている。また、前記板体55の後下方に横設する係合軸58の略中央位置には締結部64を配設しており、第二ワイヤー8を締結しており、該第二ワイヤー8によって取付フレーム3を吊設している。
【0014】
そして、機体フレームFの後下部にモーターケース5を固設し、該モーターケース5の内部に軸芯を左右方向に有する巻取ドラム66を配設し、該巻取ドラム66を駆動モーター65で駆動するようにして巻き取り機を構成している。該巻取ドラム66には第一ワイヤー7を巻回しており、第一ワイヤー7の他側はレール体1の上連結フレーム40上の定滑車42に掛け回した後に、取付レール2の下連結フレーム48の滑車50に掛け回し、第一ワイヤー7の他端部を締結部44に締結している。一方、前記第二ワイヤー8の一端を上連結フレーム42上の締結部43に締結し、該第二ワイヤー8の他側を昇降レール2の滑車49に掛け回し、取付フレーム3の締結部64に締結している。
【0015】
従って、前記駆動モーター67を駆動して第一ワイヤー7を巻き取ると、該第一ワイヤー7の他端はレール体1の上部に固設されているので、滑車50が動滑車の如くに上昇させて、該滑車50を支持する昇降レール2がともに上昇される。この昇降レール2が上昇摺動されることによって、第二ワイヤー8の途中部を巻回している滑車49が上方へ持ち上げられ、第二ワイヤー8は一端がレール体1の上部に、他端が取付フレーム3に固定されているので取付フレーム3が上昇され、該取付フレーム3に固定されるキャッチャボックスBも同時に上昇される。そして、所定の高さに上昇すると、後ボックス24を開けて内部の刈芝を排出するようにしている。但し、昇降レール2を省いた構成とすることもできる。
【0016】
次に、本発明のキャッチャボックスBのワンタッチで装着可能にする装着機構Cについて図2、図4、図5を用いて説明する。該装着機構Cは、キャッチャボックスB側の装着プレート68と係止軸69、本体側の取付フレーム3に配設する係合軸58とロック金具72とで構成されている。即ち、キャッチャボックスB側は支持ステー18・18と補強ステー17・17の後部を前ボックス23の補強枠26に固定し、両者の前部を支持フレーム70より固定している。前記左右の支持ステー18・18の前部には装着プレート68・68と支持フレーム70を固設し、横軸67を横設している。該装着プレート68は側面視台形状の板体であり、該装着プレート68の前下部に図2の如くに係止溝68aを形設している。但し、装着プレート68を支持フレーム70と一体的に構成することもできる。また、左右の前記支持フレーム70・70の上部には、係止軸(またはピン)69を横設している。
【0017】
そして、前記取付フレーム3における左右の板体55・55の後上部には、前記係止軸69を嵌合する嵌合溝55aを形設し、該嵌合溝55aの前部位置に枢支軸73を枢支し、該枢支軸73にロック金具72・72と解除アーム39を固定し、枢支軸73を中心に回動できるようにしている。該ロック金具72は、後部にフック部72aを形設し、該フック部72aを嵌合溝55aの後部に位置させ、前記係止軸69を嵌合してロックできるようにしている。また、前記ロック金具72の途中部と板体55との間にスプリング74を配置して、ロック金具72を下方に回動する様に付勢してロックの状態を維持できるようにしている。
【0018】
この様な構成において、前記キャッチャボックスBを装着する際には、図6に示す如くに、キャッチャボックスBの後ボックス24を下側にして、装着プレート68の係止溝68bを本体側の取付フレーム3の係合軸58の直上方位置に位置させて、後ボックス24をそのまま持ち上げると、キャッチャボックスBは前方へ回動(図中の矢印x)して、係止溝68aが係合軸58に嵌合し、更に後ボックス24を持ち上げていくと、この嵌合した係合軸58がキャッチャボックスBの回動支点軸となり、図中の矢印yの如く移動して係合軸58を中心に回動して持ち上げることができる。そして、キャッチャボックスBを定常位置まで持ち上げると、前記係止軸69が取付フレーム3の側板55に形設した嵌合溝55aに挿入し、係止軸69がロック金具72のフック部72aをスプリング74の付勢力に抗して持ち上げ、フック部72aが係止軸69を嵌合するとロックされ、持ち上げる操作だけでキャッチャボックスBを確実に固定できる。
【0019】
逆に外す場合には、キャッチャボックスBを前方へ押しつけたままで、解除アーム39を前方へ回動すると、ロック金具72のフック部72aが係止軸69の係合を解除し、そのまま後方へキャッチャボックスBを回動すると、後ボックス24が地面に接地し、更に回動すると前記と逆に係止溝68aが係合軸58からも外れ、キャッチャボックスBを取り外すことができる。
【0020】
また、この様に構成した装着機構Cを利用してキャッチャボックスBを外して図7に示す如くに、フォークFを装着してフォークリフトとすることもできる。つまり、フォークFの前部の縦フレームに、前記支持フレーム70及び装着プレート68を固着することによって、前述したと同様に取付フレーム3に装着することができる。また、フォークFの代わりに、バケットや架台等の他のユニットを装着したりすることで、他の目的に使用することができる。
【0021】
また、本実施例において、キャッチャボックスBの装着機構Cとして、ロック金具72を用いているが、該ロック金具72の代わりに、図7に示すロックピン75を用いる構成にすることもできる。すなわち、該ロックピン75を使用する場合には、前述する取付フレーム3の側板55・55と支持フレーム70・70に側面視において軸芯が一致する孔を開口し、側方よりこれらの孔にロックピン75を挿入するといった簡単な作業によって本体にホークFやキャッチャボックスB等のユニットを容易に装着することを可能にしている。
【0022】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、キャッチャボックスの支持フレームを取付フレームの係合軸に位置させてキャッチャボックスの後部を持ち上げるだけで、係合軸に装着プレートの係止溝に嵌合して支点軸となり、更に持ち上げて回動すると、ロック金具に係止軸が係合してロックされキャッチャボックスを本体に確実に固定できるようになる。よって、ボルト等を用いて固定する必要がなくなり、装着時間を短縮することができ、一人で持ち上げれば固定できるので、補助作業者も必要とせず、省力化も図ることができ、メンテナンス作業等を効率良くできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】腹部にモアを装着し、後部にキャッチャボックスを装着したローンモアの側面図である。
【図2】本発明のキャッチャボックスの装着機構を示す側面図一部断面図である。
【図3】昇降機構を示す後面図一部断面図である。
【図4】同じく昇降機構を示す後面図一部断面図である。
【図5】本発明の装着機構を示す後面図一部断面図である。
【図6】キャッチャボックスを装着する前の状態の部分側面図である。
【図7】装着機構を利用してフォークリフトを装着した場合の部分側面図である。
【符号の説明】
B キャッチャボックス
C 装着機構
M モア
3 取付フレーム
18 ステー
58 係合軸
68 装着プレート
68a 係止溝
69 係止軸
70 支持フレーム
72 ロック金具
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行機体の腹部に装着したモアにより刈り取った刈芝を集草するキャッチャボックスを本体に容易に脱着できるようにする構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から走行機体の腹部にモアを装着し、該モアによって刈り取った刈芝を、側部に配置したスロワーにより後方のキャッチャボックスへ送り、該キャッチャボックス内が刈芝でいっぱいになると、一部を開いて放出するようにしていた。このキャッチャボックスは、前方にステーを突出して、機体フレームの後端部にボルト等の締結部材を用いて固定しており、本体と一体的に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、キャッチャボックスのメンテナンス等をするために、または製造時で組み立てるときに、キャッチャボックスを取り外したり装着したりする作業においては、キャッチャボックスは大型であり重量が重いものなので補助作業者と二人で作業をして、一人がキャッチャボックスを支持し、もう一人が締結部材の締結若しくは取り外し作業を行うようにしていたので、時間と手間がかっていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するために、モアにより刈り取った刈芝を収納するキャッチャボックスを、機体の後部に支持する構成において、機体の後部に取付フレームを配置し、該取付フレームにキャッチャボックスの前部を配置する支持フレームを着脱可能にする構成であって、取付フレーム下部に係合軸を、上部にロック金具を配設し、支持フレームの下部に前記係合軸に係合する係止溝を、上部にロック金具に嵌合する係止軸をそれぞれ配置して、前記係合軸に係止溝を嵌合してキャッチャボックスを上方に回動させると、係止軸がロック金具に嵌合してキャッチャボックスを固定するように構成した。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に実施例を説明する。図1は腹部にモアを装着し、後部にキャッチャボックスを装着したローンモアの側面図、図2は本発明のキャッチャボックスの装着機構を示す側面図一部断面図、図3は昇降機構を示す後面図一部断面図、図4は同じく昇降機構を示す後面図一部断面図、図5は本発明の装着機構を示す後面図一部断面図、図6はキャッチャボックスを装着する前の状態の部分側面図、図7は装着機構を利用してフォークリフトを装着した場合の部分側面図である。
【0006】
図1において、本発明の装着機構Cを有するローンモアの全体構成から説明する。前輪30・30と後輪31・31の間の走行機体腹部に、モアMが昇降機構を介して吊設され、運転席で昇降操作できるようにしている。該モアMの前部は前部支持輪19により支持し、後部は後部ガイド輪22により支持し、刈り高さを調節して、下げた状態で走行作業したときには圃場面に追随しながら刈取できるようにしている。
【0007】
機体フレームF前部上のボンネット内にエンジンを載置し、該エンジンからの動力を図示せぬ動力伝達機構を介し前輪30・30及び後輪31・31を駆動している。また、フロントアクスルケースからユニバーサルジョイント32を介してモアMのギアボックス20に動力が伝達され、該ギアボックス20で変速されてロータリー刃と、スロワーAを駆動している。該スロワーAは座席の右側に配置され、該モアMにより刈取られた芝がスロワーAへ放出され、該スロワーAの羽根の回転により、連結ホース21を介してキャッチャボックスBへ刈芝が搬送される。
【0008】
そして、前記キャッチャボックスBは箱状に形成されて、側面視で略対角線部分で半割に構成され、その前部を前ボックス23とし、後部を後ボックス24としている。該前ボックス23と後ボックス24の合わせ部の周囲には、それぞれ補強枠26と補強枠27が補強固定されている。該補強枠26・27の上部を枢支軸13により枢支し、補強枠27の上端には回動アーム25が固定され、該回動アーム25は前方へ突出してその先端に、リンク11、アーム12、連動ワイヤー71を介して開閉レバー10に連結されている。該開閉レバー10はオペレーターの右側に配置されており、該開閉レバー10は後述するレール体1の前部に設けた枢支軸に固定されている。
【0009】
前記アーム12にはリンク15を介してロック金具16と連結されて、該開閉レバー10を上側へ回動すると、該ロック金具16が連動して下方へ回動してロックを解除し、リンク機構を介して前記回動アーム25を回動させて、後ボックス24の下部を後方へ回動して開け、キャッチャボックスB内に収納した刈芝を放出するようにしている。そして、前記座席33の後部の機体フレームF後端部分に後述する昇降機構Sを配置し、支持ステー18及び補強ステー17を介してキャッチャボックスBを固設し、支持ステー18の後端に前ボックス23の補強枠26の下端部を固設し、補強ステー17の後端に前ボックス23の上下中央部を固設し、該補強ステー17と支持ステー18を支持フレーム70で連結し補強しており、昇降機構Sを用いてキャッチャボックスBを昇降させている。
【0010】
また、前記昇降機構Sは、図2、図3に示す様に構成されており、機体フレームFの後部に立設するレール体1・1と、該レール体1・1の内側に嵌合する昇降レール2・2と、第一ワイヤー7を巻き上げ駆動する駆動モーター65と、前記昇降レール2・2に取り付ける本発明の装着機構Cより構成されている。該取付フレーム3の後部にキャッチャボックスBを装着できるようにしている。
【0011】
即ち、前記レール体1・1の下部が機体フレームFの後端部に受台35を介し固着し、ステー36によって補強している。左右一対のレール体1・1は断面視コ字状に構成して開放側を対向させて立設し、該レール体1・1の上端の高さはキャッチャボックスBを下降した状態の上端高さに略等しい高さとしている。該レール体1・1の間の前面には、上下中間位置に中連結フレーム41を横設し、上部位置に上連結フレーム40を横設して左右のレール体1・1を一体的に連結している。上端の該上連結フレーム40の略中央部後面には軸芯を前後方向に有する定滑車42を枢支し、その右側には後述する第一ワイヤー7の一端を固定する締結部44を設けている。また、前記上連結フレーム40の前部には後述する第二ワイヤー8の一端を締結する締結部43を配設している。更に、前記レール体1・1の上端における開放面内には、前記昇降レール2・2の昇降を保持するガイドローラー45・46を枢支している。
【0012】
前記レール体1・1の内側に左右一対の昇降レール2・2を配設しており、該昇降レール2はレール体1と略同じ長さに形設し、昇降レール2・2の上端部を上連結フレーム47で連結し、下端部を下連結フレーム48を用いて一体的に連結している。前記上連結フレーム47の左右中央右側に軸芯を左右方向に有する滑車49を枢支し、前記下連結フレーム48の左右略中央位置前面に滑車50を枢支している。また、前記昇降レール2・2の前面にガイド板51・51を固設し、該ガイド板51・51は外側方に突出し、レール体1・1の開放面より内部に挿入している。更に、前記昇降レール2・2の側面下部には、図4に示すように、支持輪52・52を枢支し、ガイド板51・51に支持輪53・53を支持し、レール体1・1内面に摺接するようにし、前記ガイドローラー45は昇降レール2の外側面に、ガイドローラー46はガイド板51にそれぞれ摺接して、昇降時のガイドとなるようにしている。
【0013】
また、前記昇降レール2・2の内側にはキャッチャボックスBを固定する取付フレーム3が昇降摺動自在に配設している。該取付フレーム3は、左右一対の板体55・55と該板体55・55の前部上下位置と後部下方位置を固設する連結軸56・57と係合軸58より構成され、該連結軸56・57と係合軸58を用いて左右の板体55・55を平行状に配設している。前記連結軸56・57は、板体55・55の前部を連結し、板体55・55より側方に突出して端部において支持輪60・61を枢支している。該支持輪60は昇降レール2の後内面に摺接し、支持輪61は昇降レール2の前内面に摺接するようにし、板体55・55の前面に枢支した支持輪62・63を昇降レール2の内側面に摺接させて、昇降時のガイドとしている。また、前記板体55の後下方に横設する係合軸58の略中央位置には締結部64を配設しており、第二ワイヤー8を締結しており、該第二ワイヤー8によって取付フレーム3を吊設している。
【0014】
そして、機体フレームFの後下部にモーターケース5を固設し、該モーターケース5の内部に軸芯を左右方向に有する巻取ドラム66を配設し、該巻取ドラム66を駆動モーター65で駆動するようにして巻き取り機を構成している。該巻取ドラム66には第一ワイヤー7を巻回しており、第一ワイヤー7の他側はレール体1の上連結フレーム40上の定滑車42に掛け回した後に、取付レール2の下連結フレーム48の滑車50に掛け回し、第一ワイヤー7の他端部を締結部44に締結している。一方、前記第二ワイヤー8の一端を上連結フレーム42上の締結部43に締結し、該第二ワイヤー8の他側を昇降レール2の滑車49に掛け回し、取付フレーム3の締結部64に締結している。
【0015】
従って、前記駆動モーター67を駆動して第一ワイヤー7を巻き取ると、該第一ワイヤー7の他端はレール体1の上部に固設されているので、滑車50が動滑車の如くに上昇させて、該滑車50を支持する昇降レール2がともに上昇される。この昇降レール2が上昇摺動されることによって、第二ワイヤー8の途中部を巻回している滑車49が上方へ持ち上げられ、第二ワイヤー8は一端がレール体1の上部に、他端が取付フレーム3に固定されているので取付フレーム3が上昇され、該取付フレーム3に固定されるキャッチャボックスBも同時に上昇される。そして、所定の高さに上昇すると、後ボックス24を開けて内部の刈芝を排出するようにしている。但し、昇降レール2を省いた構成とすることもできる。
【0016】
次に、本発明のキャッチャボックスBのワンタッチで装着可能にする装着機構Cについて図2、図4、図5を用いて説明する。該装着機構Cは、キャッチャボックスB側の装着プレート68と係止軸69、本体側の取付フレーム3に配設する係合軸58とロック金具72とで構成されている。即ち、キャッチャボックスB側は支持ステー18・18と補強ステー17・17の後部を前ボックス23の補強枠26に固定し、両者の前部を支持フレーム70より固定している。前記左右の支持ステー18・18の前部には装着プレート68・68と支持フレーム70を固設し、横軸67を横設している。該装着プレート68は側面視台形状の板体であり、該装着プレート68の前下部に図2の如くに係止溝68aを形設している。但し、装着プレート68を支持フレーム70と一体的に構成することもできる。また、左右の前記支持フレーム70・70の上部には、係止軸(またはピン)69を横設している。
【0017】
そして、前記取付フレーム3における左右の板体55・55の後上部には、前記係止軸69を嵌合する嵌合溝55aを形設し、該嵌合溝55aの前部位置に枢支軸73を枢支し、該枢支軸73にロック金具72・72と解除アーム39を固定し、枢支軸73を中心に回動できるようにしている。該ロック金具72は、後部にフック部72aを形設し、該フック部72aを嵌合溝55aの後部に位置させ、前記係止軸69を嵌合してロックできるようにしている。また、前記ロック金具72の途中部と板体55との間にスプリング74を配置して、ロック金具72を下方に回動する様に付勢してロックの状態を維持できるようにしている。
【0018】
この様な構成において、前記キャッチャボックスBを装着する際には、図6に示す如くに、キャッチャボックスBの後ボックス24を下側にして、装着プレート68の係止溝68bを本体側の取付フレーム3の係合軸58の直上方位置に位置させて、後ボックス24をそのまま持ち上げると、キャッチャボックスBは前方へ回動(図中の矢印x)して、係止溝68aが係合軸58に嵌合し、更に後ボックス24を持ち上げていくと、この嵌合した係合軸58がキャッチャボックスBの回動支点軸となり、図中の矢印yの如く移動して係合軸58を中心に回動して持ち上げることができる。そして、キャッチャボックスBを定常位置まで持ち上げると、前記係止軸69が取付フレーム3の側板55に形設した嵌合溝55aに挿入し、係止軸69がロック金具72のフック部72aをスプリング74の付勢力に抗して持ち上げ、フック部72aが係止軸69を嵌合するとロックされ、持ち上げる操作だけでキャッチャボックスBを確実に固定できる。
【0019】
逆に外す場合には、キャッチャボックスBを前方へ押しつけたままで、解除アーム39を前方へ回動すると、ロック金具72のフック部72aが係止軸69の係合を解除し、そのまま後方へキャッチャボックスBを回動すると、後ボックス24が地面に接地し、更に回動すると前記と逆に係止溝68aが係合軸58からも外れ、キャッチャボックスBを取り外すことができる。
【0020】
また、この様に構成した装着機構Cを利用してキャッチャボックスBを外して図7に示す如くに、フォークFを装着してフォークリフトとすることもできる。つまり、フォークFの前部の縦フレームに、前記支持フレーム70及び装着プレート68を固着することによって、前述したと同様に取付フレーム3に装着することができる。また、フォークFの代わりに、バケットや架台等の他のユニットを装着したりすることで、他の目的に使用することができる。
【0021】
また、本実施例において、キャッチャボックスBの装着機構Cとして、ロック金具72を用いているが、該ロック金具72の代わりに、図7に示すロックピン75を用いる構成にすることもできる。すなわち、該ロックピン75を使用する場合には、前述する取付フレーム3の側板55・55と支持フレーム70・70に側面視において軸芯が一致する孔を開口し、側方よりこれらの孔にロックピン75を挿入するといった簡単な作業によって本体にホークFやキャッチャボックスB等のユニットを容易に装着することを可能にしている。
【0022】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、キャッチャボックスの支持フレームを取付フレームの係合軸に位置させてキャッチャボックスの後部を持ち上げるだけで、係合軸に装着プレートの係止溝に嵌合して支点軸となり、更に持ち上げて回動すると、ロック金具に係止軸が係合してロックされキャッチャボックスを本体に確実に固定できるようになる。よって、ボルト等を用いて固定する必要がなくなり、装着時間を短縮することができ、一人で持ち上げれば固定できるので、補助作業者も必要とせず、省力化も図ることができ、メンテナンス作業等を効率良くできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】腹部にモアを装着し、後部にキャッチャボックスを装着したローンモアの側面図である。
【図2】本発明のキャッチャボックスの装着機構を示す側面図一部断面図である。
【図3】昇降機構を示す後面図一部断面図である。
【図4】同じく昇降機構を示す後面図一部断面図である。
【図5】本発明の装着機構を示す後面図一部断面図である。
【図6】キャッチャボックスを装着する前の状態の部分側面図である。
【図7】装着機構を利用してフォークリフトを装着した場合の部分側面図である。
【符号の説明】
B キャッチャボックス
C 装着機構
M モア
3 取付フレーム
18 ステー
58 係合軸
68 装着プレート
68a 係止溝
69 係止軸
70 支持フレーム
72 ロック金具
Claims (1)
- モアにより刈り取った刈芝を収納するキャッチャボックスを、機体の後部に支持する構成において、機体の後部に取付フレームを配置し、該取付フレームにキャッチャボックスの前部を配置する支持フレームを着脱可能にする構成であって、取付フレーム下部に係合軸を、上部にロック金具を配設し、支持フレームの下部に前記係合軸に係合する係止溝を、上部にロック金具に嵌合する係止軸をそれぞれ配置して、前記係合軸に係止溝を嵌合してキャッチャボックスを上方に回動させると、係止軸がロック金具に嵌合してキャッチャボックスを固定するように構成したことを特徴とするキャッチャボックスの装着機構。
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3745817B2 (ja) |
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-
1996
- 1996-02-09 JP JP02434996A patent/JP3745817B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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