JP3744628B2 - 比重選別機の制御方法及びその装置 - Google Patents

比重選別機の制御方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収穫玄米を選別した後に残る屑(くず)米(いわゆる特定米)を上米、中米及び下米に選別する穀物用比重選別機の制御方法及びその装置関する。
【0002】
【従来の技術】
屑米は、収穫した原料玄米のうち粒選別機の目幅を通り抜けた玄米であるから、収穫時の原料玄米に含まれる整粒や青米などの組成比率により、粒選別後の屑米の組成比率も異なる。原料玄米の組成比率は、圃(ほ)場や品種、収穫年によって都度異なることが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
さて、現在すでに比重選別機によって、屑米からなる特定米を粒の大きさに応じて上、中、下米と選別しているが、様々な地域または品種から得られる屑米は、それぞれ様々な組成比率となっており一定していることはない。このような組成比率の異なる屑米を集荷して比重選別機で一定の選別をしようとすれば、経時的に、また、ロットごとに組成比率が変化するたびに比重選別機の選別板傾斜角度、風量等を調整する必要があり、この調整が大変面倒であった。特に、組成比率が変わると容積重(いわゆる、かさ密度)が変化し、選別板上の原料の流量や風の抵抗なども変化することになり、原料産地や品種が変わるごとに比重選別機の供給流量、選別風量及び選別板の傾斜角度を人手により調整する必要があった。
【0004】
本発明は上記問題点にかんがみ、組成比率の異なる屑米を比重選別機で選別する際の制御方法と、該制御方法により比重選別機の供給流量、選別風量及び選別板の傾斜角度を自動的に制御する比重選別機の制御装置を提供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明は、選別板を複数段に設けた選別機枠を傾斜させると共に該選別機枠を斜め上下に振動可能に構成し、その下方から上方に通風する送風ファンを設けた比重選別機において、該比重選別機に供給される被選別物の容積重を測定し、該容積重の変化に応じて被選別物の供給量を制御するという技術的手段を講じた。
【0006】
【0007】
【0008】
さらに、被選別物又は選別物の水分を検出し、該水分の変化に応じて前記送風ファンの送風量を制御するとよい。
【0009】
また、前記比重選別機を複数台連座すると共に、該複数台の比重選別機の適宜箇所に流量測定装置を設けて、該流量測定装置の検出値に基づいて組成比率の異なる屑米を上米、中米、下米の3種類に選別する比重選別システムを構築すればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の比重選別機を図面に基づき具体的に説明する。
【0011】
図1は、本発明の穀物用の比重選別機の一部破断側面図と該比重選別機を制御するブロック図を示したものである。比重選別機1は、機台2に対し、比重の小さい穀粒の排出側を低位に、比重の大きい穀粒の排出側を高位に傾斜状に支架した動選別機枠3と、該動選別機枠3の上部に設けた排風室4と、該排風室4に接続して吸引ファン5に連絡する風路6と、該風路6の上面側で上方に湾曲状に載設した穀粒供給シュート7と、動選別機枠3の下部に配設した二次選別部8とから構成される。
【0012】
前記動選別機枠3には、複数種の目幅からなる上選別板9を傾斜させて配設するとともに、該上選別板9の下方には、織網からなる下選別板10を多段状に傾斜させて配置し、それぞれを一体的に設ける。前記上選別板9の形状は例えば、図2に示すように、上選別板9の穀粒供給側から織網部11、楕円状の長穴網部12及び丸穴網部13を連続して接合したものがよく、下選別板10の形状は、板面全体にわたって織網に形成するのがよい。前記動選別機枠3は、側面に選別板9,10を監視する窓14が設けられ、傾斜低位側をジョイント15を介して機台2に枢支し、傾斜高位側は高さ調節装置16を介して機台2に枢支する。そして、この高さ調節装置16にはギヤモータ等の駆動装置17が取り付けられ、動選別機枠3の傾斜角度を自動で調節可能にする。また、動選別機枠3の傾斜低位側には、比重選別機1全体を動させる振動モータ18が設けられ、図中矢印Wで示すように斜め上下に振動される。
【0013】
前記動選別機枠3に傾斜状に配設した上選別板9は、その傾斜低位側を下米排出部19となして下米排出樋20と連絡し、傾斜高位側は穀粒供給部21となして前記穀粒供給シュート7と連絡する。上選別板9下方の下選別板10は、その傾斜低位側を中米排出部22となして中米排出樋23と連絡し、傾斜高位側24は二次選別部8と連絡する。動選別機枠3の下部に配設した二次選別部8は、その傾斜低位側に上米排出樋25を連絡し、傾斜高位側に異物排出樋26を連絡する。
【0014】
前記動選別機枠3の上部に設けた排風室4は、せっ頭四角錐(四角錐台)状の風胴27で形成されており、該風胴27の側面には選別状況を監視する窓28が設けられている。そして、該排風室4の上部一側は風路6を介して風量調節バルブ29が設けられる。この風量調節バルブ29にはギヤモータ等の駆動装置30が設けられ、風量調節バルブ29の開閉を自動で調節可能とする。符号31は吸引ファン5と風量調節バルブ29との接続管である。
【0015】
二次選別部8は、選別板10の下方にファンケース32を設け、該ファンケース32にパイプ33を介して、選別板の下方から送風する噴風ファン34を接続する。
【0016】
前記風路6の上方には、湾曲状の穀粒供給シュート7が設けられるが、該穀粒供給シュート7は、上選別板9全面に穀粒が広がるように機体とほぼ同一幅で接続される。該穀粒供給シュート7の上方側には流量調節バルブ35を備えた穀粒供給筒36が設けられる。前記流量調節バルブ35にはギヤモータ等の駆動装置37が設けられ、流量調節バルブ35の開閉を自動で調節可能にする。
【0017】
前記穀粒供給筒36の前段には、原料穀粒の流量、容積重及び水分を検出する電磁流量測定装置38が設けられる。この電磁流量測定装置38からの検出信号は、リード線39を介して演算制御装置40に接続し、演算制御装置40からは、リード線41,42,43を介して各駆動装置30,37,17とそれぞれ接続する。
【0018】
次に、前記電磁流量測定装置38の構成を図3を参照して詳細に説明する。電磁流量測定装置38は、穀粒供給筒36の前段に設けられ、穀粒供給筒36の上方に任意長の流路パイプ44を連絡させるとともに、この流路パイプ44は、機台2に固設したロードセル式重量検出器45によって穀粒供給筒36と非接触で浮かされた状態となっている。また、流路パイプ44の内面には静電容量検出器46を設けてあり、流路パイプ44の任意位置にはレベル計47を設けてある。符号56は、流路パイプ44の流路内に設けた水分センサーであり、この水分センサーに代えてロール電極による水分センサー(図示せず)を設けてもよい。
【0019】
流路パイプ44下部の排出口48には、回動開閉板49とシリンダー50により構成された開閉装置51を設け、流路パイプ44上部の投入筒52には、スライド開閉板53とシリンダー54により構成された開閉装置55を設けてあり、2つの開閉装置51,55を作動させて流路を遮断するようにしてある。シリンダー50,54は、それぞれエアー配管され、電磁弁(図示せず)等により電気的に入出動する。
【0020】
次に、電磁流量測定装置38の電気的接続を説明する。図3では、静電容量検出器46、ロードセル式重量検出器45及び水分センサー56を適宜なアンプ(図示せず)等を介して演算制御装置40に接続するのであるが、図5に示すように複数個の電磁流量測定装置38…を接続する場合は、集合線などで並列的に演算制御装置40と接続することもある。演算制御装置40にはCPUを中心にした演算回路、各種メモリ等の記憶装置、通信機能及びAD変換機能等のインターフェース(いずれも図示せず)を備え、この演算制御装置40により重量測定の際に開閉板49,53が連動され、容積重の測定が連続的に行われる。
【0021】
次に、上記構成における作用を図4のフローチャートを参照して説明する。図4においてステップ101からステップ105までは、比重選別機1が基準の処理能力となるよう初期設定を行うフローであり、ステップ106以降のフローは電磁流量測定装置38によりフィードフォワード制御を行うフローである。
【0022】
ステップ101は初期設定であり、例えば、原料供給量を5ton /h の一定流量に流量調節バルブ35を制御し、吸引風量を100m3/min
の一定風量に風量調節バルブ29を制御し、選別板角度を適宜な選別角度となるよう高さ調節装置16を制御しておく。これら流量調節バルブ35、風量調節バルブ29及び高さ調節装置16はそれぞれに連絡した駆動装置37, 30, 17により容易に制御できる。そして、ステップ102では風量調節バルブ29をスタート風量に調節し、ステップ103で精品の排出を循環側に切り換え、ステップ104において原料穀粒が投入される。流量調節バルブ35により5ton /h の一定流量に調節された原料穀粒は、穀粒供給シュート7の幅方向に振動拡散されて流下し、穀粒供給部21に機体と同一幅で均等に供給される。ステップ105では、穀粒供給部21に至った原料穀粒が上選別板9の幅方向に均等に拡散されたか否か判断される。つまり、振動モータ18により動選別機枠3が動されると同時にタイマーが作動され、所定時間を経過してタイムアップすると、原料穀粒が上選別板9上に層状に拡散されたと判断する。このタイマーに代えて選別板センサーにより原料穀粒が層状に拡散されたか否かを判断してもよい。
【0023】
次のステップ106からは、比重選別機1の本格的稼動にともない、電磁流量測定装置38によるフィードフォワード制御が行われる。ステップ106では、風量調節バルブ29を標準選別風量に設定する。ステップ107で精品の循環を排出側に切り換えて精品を排出し、ステップ108で流量測定判別を行う。このステップ108の流量測定判別は、初期設定の流量(例えば、5ton /h )が増減したか否か判別される。
【0024】
このステップ108の流量測定判別について図3を参照して詳細に説明する。流量測定は電磁流量測定装置38を用いて行われ、まず、演算制御装置40は、流路パイプ44に何も流れていない状態での静電容量検出器46の出力 C0 と、同じ状態でのロードセル式重量検出器45の出力 W0 (風袋重量)とを測定し、それぞれを記憶装置(図示せず)に記憶しておく。
【0025】
次に、流路パイプ44への投入可能信号を演算制御装置40からシリンダー50,54に連絡して投入が開始される。つまり、上部の開閉板53を開放するとともに、下部の回動開閉板49で排出口48を閉じると、原料穀粒が徐々に堆(たい)積するようになる。そして、演算制御装置40は、時間 Tf の計測を開始し、任意の位置まで堆積すると流路パイプ44に設置してあるレベル計47により検知される。演算制御装置40はレベル計47の信号を検知すると、上部の開閉板53を閉じて流路パイプ44への原料穀粒の流入が遮断される。さらに、演算制御装置40は、時間 Tf の計測を終了し、レベル計47位置まで堆積した原料穀粒の重量 Wf をロードセル式重量検出器45から検出する。測定が終了したら、演算制御装置40はシリンダー50,54に出力して回動開閉板49とスライド開閉板53とを開いて遮断が解除され、流路パイプ44に再び原料穀粒が流れ始める。流路パイプ44に原料穀粒が流れ始めると、演算制御装置40では、現在流れている原料穀粒の流量を静電容量で換算して正確な流量を得る。
【0026】
【数1】
Figure 0003744628
数式1では、重量 Wf とそのときの投入時間 Tf とから、流量 Sk を求めることができる。また、静電容量で換算した流量 Sm は、先に求めた流量 Sk と、空静電容量 C0 と静電容量 Ck と、静電容量検出器46に特有の係数Kとから求められる。ところで、この流量の演算は、バッチ処理を行うので一時的に流路を遮断するが、例えば、1ton /h の流量でも測定時間は短時間(5秒前後)で行われる。
【0027】
再び、図4のフローチャートに戻る。ステップ109では、流路パイプ44に流入する原料穀粒の容積重演算を行う。例えば、流路パイプ44内のレベル計47位置までの容積が一定容積(例えば、1.0 リットル)であり、そのときの原料穀粒の重量をロードセル式重量検出器45から検出すれば容積重ρ(例えば、単位を[g /リットル]とする)を計測することができる。また、この求めた容積重ρ[g /リットル]を空静電容量 C0 と静電容量 CK と、係数Kとから補正してもよい。屑米は容積重 ρが安定せず、バッチ処理の計量を行う毎に容積重 ρのばらつきが生じるため、容積重 ρと流量 Sk ,Sm に応じて比重選別機1の制御を行う必要がある。
【0028】
ステップ110では、ステップ101で初期設定した流量(例えば、5ton /h )とステップ108により演算した流量 Sk ,Sm とを比較し、また、ステップ109により演算した容積重 ρのばらつきをみる。そして、今回の流量が5ton /h 以上であり、今回の容積重が増加していればステップ111へ至り、今回の流量が5ton /h 未満であり、今回の容積重が減少していればステップ112に至る。
【0029】
ステップ110で今回測定した流量が5ton /h 以上であり、容積重が前回より増加していれば、ステップ111では流量を下げるための制御と風量を増加させる制御が行われる。すなわち、演算制御装置40から駆動装置37に出力して流量調節バルブ35の開度を狭める制御をし、演算制御装置40から駆動装置30に出力して風量調節バルブ29の開度を広げる制御をする。
【0030】
ステップ110で今回測定した流量が5ton /h 未満であり、容積重が前回より減少していれば、ステップ112に至り、更に流量が基準値より小か否か、また、容積重が基準値より小か否か判断される。流量と容積重が基準値以下であればステップ113に至り、流量を上げるための制御と風量を減少させる制御が行われる。すなわち、演算制御装置40から駆動装置37に出力して流量調節バルブ35の開度を広げる制御をし、演算制御装置40から駆動装置30に出力し風量調節バルブ29の開度を狭める制御をする。
【0031】
ステップ111の制御が終了すると、次に、ステップ114に至り、穀粒の水分検出を行う。ステップ115では原料穀粒の水分が基準値より大か否か判断し、水分が基準値より大きければステップ116に至り、水分が基準値より小さければステップ117に至る。ステップ116では、水分過多により選別板上での穀粒の滑りが悪くなるため、演算制御装置40が駆動装置17に出力して選別機枠3の傾斜角度を急にする。ステップ117では、更に、水分が基準値より小か否か判断される。水分が基準値以下であればステップ118に至り、演算制御装置40から駆動装置17に出力して選別機枠3の傾斜角度を緩める制御をする。上記の原料穀粒の水分検出による比重選別機の制御は、ステップ116及びステップ118の選別機枠3の傾斜角度の制御だけでなく、流量調節バルブ35の開度の制御及び送風ファンの送風量の制御を行ってもよい。そして、上記の流量調節バルブ35、風量調節バルブ29及び選別板傾斜角度の制御が終了すると、再びステップ108に戻る。
【0032】
図5は、図1とは異なり比重選別機1の精品排出側、つまり、下米排出樋20、中米排出樋23及び上米排出樋25のそれぞれの排出樋に電磁流量測定装置38…を設けた実施例である。この電磁流量測定装置38…からの検出信号は、演算制御装置40に連絡され、演算制御装置40からは、リード線41,42,43を介して各駆動装置30,37,17とそれぞれ連絡する。この実施例の場合、精品排出側の流量、容積重及び水分を測定して比重選別機1の流量調節バルブ35、風量調節バルブ29及び高さ調節装置16をフィードバック制御するものである。この実施例の作用については、前述とほぼ同様であり説明は省略する。
【0033】
図6は、図1に示すような比重選別機1を複数台連座すると共に、複数台の比重選別機1A〜1Cの適宜箇所に電磁流量測定装置38A〜38Dを設け、組成比率の異なる屑米を上米、中米及び下米の3種類に選別する穀物用比重選別システムを示すブロック図である。図6において、各比重選別機1A〜1Cのダンパー開度が右に行くほど全開に近くなっていることが分かり、右に行くほど原料の容積重が大きくなり、これに応じて風量を増加させることを示すものである。
【0034】
図7は、図6に示す穀物用比重選別システムの電気的接続を説明するブロック図である。電磁流量測定装置38A〜38Dは、演算制御装置40に適宜な通信回線(例えば、RS232C)を介して並列又は直列に接続される。また、各比重選別機の風量調節バルブ29A〜29Cには、バルブの開閉を電気的に制御する駆動装置30A〜30Cが設けられ、該駆動装置30A〜30Cは演算制御装置40にインターフェース57を介して並列又は直列に接続される。各駆動装置30A〜30Cは、手動で風量調節バルブ29A〜29Cを調整できるように手動・自動切り換えスイッチ58A〜58Cを介して演算制御装置40に連絡してもよい。
【0035】
図8は、図6に示す穀物用比重選別システムのフローチャートである。この図に基づいて比重選別システムの作用を説明する。
【0036】
比重選別システムに供給される原料穀粒は、まず、電磁流量測定装置38Aに投入され、原料穀粒の流量と容積重が測定される。そして、例えば、流量が10(ton /h )で、容積重が741 (g /リットル)の原料穀粒と測定され、この原料穀粒が比重選別機1Aに投入される(流路59)。比重選別機1Aでは、容積重が変化しても流量が10(ton /h )に維持されるよう、電磁流量測定装置38Aの出力値からフィードフォワード制御され、100 %の原料穀粒を比率23.3%の下米(流路60)と、比率76.7%の下米以外の米(流路61)に選別する。このとき、選別された下米の容積重は685 (g /リットル)であり、下米以外の米の容積重は762 (g /リットル)となる。
【0037】
次に、下米以外の米は比重選別機1Bに投入され(流路61)、比率19.8%の下米(流路62)と比率47.7%の中米(流路63)と比率9.2 %の上米(流路64)とに選別される。このとき選別された比率9.2 %の上米は、電磁流量測定装置38Bに投入され(流路64)、流量と容積重が測定される。そして、例えば、流量が2.2 (ton /h )で、容積重が783 (g /リットル)の上米と測定さる。比重選別機1Bでは、上米の流量と容積重が変化しないよう、電磁流量測定装置38Bの出力値からフィードバック制御されている。
【0038】
比率47.7%の中米は、次に比重選別機1Cに投入され(流路63)、比率5.8 %の下米(流路65)と比率14%の上米(流路66)と比率27.9%の中米(流路67)とに選別される。このとき選別された比率14%の上米は、電磁流量測定装置38Cに投入され(流路66)、流量と容積重が測定される。そして、例えば、流量が1.4 (ton /h )で、容積重が768 (g /リットル)の上米と測定される。比重選別機1Cでは、上米の流量と容積重が変化しないよう、電磁流量測定装置38Cの出力値からフィードバック制御されている。
【0039】
比重選別機1A〜1Cにおける流路60,62,65は、下米の排出流路となるが、これらの流路を流路68により集合して電磁流量測定装置38Dに導き、下米の最終的な流量と容積重を測定して比重選別機1A〜1Cのフィードバック制御を行う。そして、比重選別機1Cの流路67から排出された中米は、流路59にリターンするとよい。以上のような実施例の穀物用比重選別システムでは、100 %の原料穀粒から、上米を23.2%の組成比率で、中米を27.9%の組成比率で、下米を48.9%の組成比率で抽出することができる。そして、このような穀物用比重選別システムでは、全自動で組成比率の異なる屑米を選別することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、比重選別機に供給される被選別物又は選別物の容積重を測定し、該容積重の変化に応じて被選別物の供給量を制御するので、組成比率の異なる屑米を選別する際に人手を要さずに、比重選別機を自動的に制御することが可能となった。
【0041】
【0042】
さらに被選別物又は選別物の水分を検出し、該水分の変化に応じて前記送風ファンの送風量を制御するので、比重選別機の選別精度が向上した。
【0043】
【0044】
【0045】
そして、容積重を測定可能とした流量測定装置を設けた比重選別機を形成する場合は、前記流量測定装置が、前記比重選別機の選別物供給側又は選別物排出側に設けた流路パイプと、該流路パイプに設けた静電容量検出器と、前記流路パイプの上部と下部とを遮断する開閉装置と、前記流路パイプの実重量を検出するロードセル式重量検出器と、選別物の水分を検出する水分センサーとから形成するので、簡単な構成で精度よく選別物の流量、容積重及び水分を検出することが可能である。
【0046】
また、前記比重選別機を複数台連座すると共に、該複数台の比重選別機の適宜箇所に前記電磁流量測定装置を設けて、該電磁流量測定装置の検出値に基づいて組成比率の異なる屑米を上米、中米、下米の3種類に選別する穀物用比重選別システムに形成すれば、屑米を精度よく高能率で選別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の穀物用の比重選別機の一部破断側面図と該比重選別機を制御するブロック図である。
【図2】 本発明の穀物用の比重選別機における上選別板及び下選別板の断面図である。
【図3】 電磁流量測定装置を示す概略図である。
【図4】 本発明の穀物用の比重選別機をフィードフォワード制御する際のフローチャートである。
【図5】 本発明の穀物用比重選別機をフィードバック制御する場合のブロック図である。
【図6】 屑米を上米、中米、下米の3種類に選別する穀物用比重選別システムを示すブロック図である。
【図7】 穀物用比重選別システムの電気的接続を説明するブロック図である。
【図8】 穀物用比重選別システムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 比重選別機
2 機台
動選別機枠
4 排風室
5 吸引ファン
6 風路
7 穀粒供給シュート
8 二次選別部
9 上選別板
10 下選別板
11 織網部
12 長穴網部
13 丸穴網部
14 窓
15 ジョイント
16 高さ調節装置
17 駆動装置
18 振動モータ
19 下米排出部
20 下米排出樋
21 穀粒供給部
22 中米排出部
23 中米排出樋
24 傾斜高位側
25 上米排出樋
26 異物排出樋
27 風胴
28 窓
29 風量調節バルブ
30 駆動装置
31 接続管
32 ファンケース
33 パイプ
34 噴風ファン
35 流量調節バルブ
36 穀粒供給筒
37 駆動装置
38 電磁流量測定装置
39 リード線
40 演算制御装置
41 リード線
42 リード線
43 リード線
44 流路パイプ
45 ロードセル式重量検出器
46 静電容量検出器
47 レベル計
48 排出口
49 回動開閉板
50 シリンダー
51 開閉装置
52 投入筒
53 スライド開閉板
54 シリンダー
55 開閉装置
56 水分センサー
57 インターフェース
58 手動・自動切り換えスイッチ
59 流路
60 流路
61 流路
62 流路
63 流路
64 流路
65 流路
66 流路
67 流路
68 流路

Claims (7)

  1. 選別板を複数段に設けた選別機枠を傾斜させると共に該選別機枠を斜め上下に振動可能に構成し、その下方から上方に通風する送風ファンを設けた比重選別機において、
    該比重選別機に供給される被選別物又は選別物の容積重を測定し、該容積重の変化に応じて被選別物の供給量を制御することを特徴とする比重選別機の制御方法。
  2. 被選別物又は選別物の水分を検出し、該水分の変化に応じて前記送風ファンの送風量を制御することを特徴とする請求項記載の比重選別機の制御方法。
  3. 選別板を複数段に傾斜状に設けて斜め上下に振動可能に構成した動選別機枠と、該動選別機枠の下方から上方に通風する送風ファンと、前記選別板への被選別物の供給量を調節する流量調節手段と、前記送風ファンの風量を調節する風量調節手段と、前記動選別機枠を適宜な傾斜角度に調節する角度調節手段と、前記各調節手段を駆動する駆動装置とを設け被選別物供給流路又は選別物排出流路に、被選別物又は選別物の容積重を測定可能とした流量測定装置を設け、該流量測定装置と前記各駆動装置とを制御装置を介して接続した比重選別機において、
    前記流量測定装置は、前記比重選別機の被選別物供給側又は選別物排出側に設けた流路パイプと、該流路パイプに設けた静電容量検出器と、前記流路パイプの上部と下部とを遮断する開閉装置と、前記流路パイプの実重量を検出するロードセル式重量検出器と、被選別物又は選別物の水分を検出する水分センサーとから形成したことを特徴とする比重選別機の制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記静電容量検出器及び前記ロードセル式重量検出器の検出値から被選別物又は選別物の容積重を演算し、演算した容積重の変化量に応じて前記流量調節手段を制御することを特徴とする請求項3記載の比重選別機の制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記静電容量検出器及び前記ロードセル式重量検出器の検出値から被選別物又は選別物の容積重を演算し、演算した容積重の変化量に応じて前記風量調節手段を制御することを特徴とする請求項又は記載の比重選別機の制御装置。
  6. 前記制御装置は、前記静電容量検出器及び前記ロードセル式重量検出器の検出値から被選別物の容積重を演算し、演算した容積重の変化量に応じて前記角度調節手段を制御することを特徴とする請求項又はのいずれかに記載の比重選別機の制御装置。
  7. 前記制御装置は、前記水分センサーの検出値から被選別物又は選別物の水分を演算し、演算した水分の変化量に応じて前記流量調節手段又は前記角度調節手段を制御することを特徴とする請求項から請求項のいずれかに記載の比重選別機の制御装置。
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