JP3717427B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば複写機等のような電子写真方式による画像形成装置に関し、より詳細には、パッチ画像を利用して像担持体または転写担持体上に形成された画像の画質を維持する調整を行なうようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真方式の画像形成装置は静電力を利用して画像形成を行なうという動作原理上の理由から、各プロセス部の使用状況、周囲の環境状況等に応じて特性が変化し易く、従って形成される画像の濃度も変動し易く、結果的に画質の低下を招き易いという問題があった。このような事情から、画像形成部の各部の制御条件(帯電出力、露光量、現像バイアス、転写バイアス等)を調整する調整工程を設け、所定の条件に従って調整工程を実行することにより常に良好な画質が得られるように画質調整を行なうようにした電子写真方式の画像形成装置が開発されている。
【0003】
上述のような従来の電子写真方式の画像形成装置における画質調整は、所定のタイミングでテスト用の濃度パッチ画像を形成し、このテスト用のパッチ画像を濃度センサにて測定した値に基づいて、上述の制御条件を調整するようにしている。
【0004】
テスト用のパッチ画像を測定するタイミングは、像担持体上に形成された後、または転写担持体に転写形成された後のいずれかに行なう二通りの方式が一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テスト用のパッチ画像を測定するタイミングを後者の転写担持体に転写形成された後に行なう方式では、像担持体にパッチ画像を形成し、これを更に転写担持体に転写した後にパッチ画像の濃度を測定するので、転写条件を含む正確な測定を行なうことができるという利点がある反面、調整工程に必要な時間が長くなるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、その主たる目的は、画質調整のための調整工程に要する時間を短縮可能とした画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、像担持体に形成されたパッチ画像を移動する転写担持体に転写して濃度センサの検出位置まで搬送し、前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出し、検出された濃度を基に画質の調整を行なう画像形成装置において、パッチ画像の前記像担持体への転写が完了した時点から前記パッチ画像の前記転写担持体への転写が完了する時点以前の第1の速度よりも高速な第2の速度で前記転写担持体を移動させる制御と、パッチ画像を前記第1の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は、前記パッチ画像の先端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送された時点で前記転写担持体の移動速度を前記第1の速度に戻す制御と、パッチ画像を前記第2の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は、前記パッチ画像の後端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送された時点で前記転写担持体の移動速度を前記第1の速度に戻す制御とを行なう制御部を備えたことを特徴とする。
【0008】
このような本発明の画像形成装置では、パッチ画像が転写担持体上に転写された後からパッチ画像の濃度を検出する濃度センサの検出位置までの間、又は濃度センサの検出位置を通過するまでの間は、転写担持体の移動速度(パッチ画像の搬送速度)がそれ以前の第1の速度よりも高速な第2の速度になるように制御部により制御される。これにより、比較的低速な第1の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合はパッチ画像の濃度を検出する濃度センサの検出位置までのパッチ画像の到達時間が短縮され、比較的高速な第2の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合は更にパッチ画像の濃度の検出に要する時間も短縮される。
【0011】
また本発明に係る画像形成装置は、像担持体に形成されたパッチ画像を移動する転写担持体に転写して濃度センサの検出位置まで搬送し、前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出し、検出された濃度を基に画質の調整を行なう画像形成装置において、パッチ画像の前記転写担持体への転写が完了したことを検出する手段と、パッチ画像の先端又は後端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送されたことを検出する手段と、パッチ画像の前記転写担持体への転写が完了したことが検出された時点から前記転写担持体の移動速度をそれまでの第1の速度から第2の速度へ増大させる手段と、パッチ画像を前記第1の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は前記パッチ画像の先端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送されたことが検出された時点で、パッチ画像を前記第2の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は少なくとも前記パッチ画像の後端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送されたことが検出された時点で、それぞれ前記転写担持体の移動速度を前記第1の速度に戻す手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
このような本発明の画像形成装置では、パッチ画像が転写担持体上に転写された後は、転写担持体の移動速度(パッチ画像の搬送速度)がそれ以前の第1の速度よりも高速な第2の速度に増大する。そして、比較的低速な第1の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合はパッチ画像の濃度を検出する濃度センサの検出位置で元の第1の速度に戻されるので濃度センサの検出位置までのパッチ画像の到達時間が短縮され、比較的高速な第2の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合は濃度センサの検出位置を通過した時点で元の第1の速度に戻されるので更にパッチ画像の濃度の検出に要する時間も短縮される。
【0015】
また更に本発明に係る画像形成装置は、上記各発明において、前記転写担持体が転写シートを担持し、前記像担持体で形成された画像が前記転写シートに転写される方式で画像形成を行なうようにしてあることを特徴とする。
【0016】
このような本発明の画像形成装置では、いわゆる直接転写方式の画像形成装置においても、パッチ画像が形成された後もパッチ画像が高速で搬送されると共に、パッチ画像の濃度の検出に要する時間が短縮される。
【0017】
更に本発明に係る画像形成装置は、上記各発明において、前記像担持体で形成された画像が一時的に前記転写担持体に転写された後、転写シートに再転写される方式で画像形成を行なうようにしてあることを特徴とする。
【0018】
このような本発明の画像形成装置では、いわゆる中間転写方式の画像形成装置においても、パッチ画像が形成された後もパッチ画像が高速で搬送されると共に、パッチ画像の濃度の検出に要する時間が短縮される。
【0019】
また更に本発明の画像形成装置は、上記各発明において、前記像担持体が複数備えられていることを特徴とする。
【0020】
このような本発明の画像形成装置では、像担持体が複数備えられている場合にその数が多くなるに伴って転写担持体自体の長さが長くなり、転写担持体に転写されたパッチ画像から濃度センサの検出位置までの距離も長くなるが、そのような画像形成装置においてもパッチ画像が高速で搬送されると共に、パッチ画像の濃度の検出に要する時間が短縮される。
【0021】
更にまた本発明に係る画像形成装置は、上記各発明において、前記転写担持体にパッチ画像が転写された後に、前記転写担持体を前記像担持体から離間させる転写担持体離間機構を備えたことを特徴とする。
【0022】
このような本発明の画像形成装置では、転写担持体にパッチ画像が転写された後は像担持体と転写担持体とが離間されるため、転写担持体の速度のみを高速にすることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の画像形成装置であるデジタルカラー複写機の構成を示す一部を断面図とした立面図である。
【0025】
複写機本体1の上面には、原稿台111及び操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部には画像読み取り部110及び画像形成部210(図2参照)が設けられている。また、原稿台111の上面には、この原稿台111に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADF:Recirculating Automatic Document Feeder)112が装着されている。
【0026】
両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するように原稿を搬送し、この一方の面からの画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するように原稿の表裏を反転して原稿台111へ向けて搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿の両面からの画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、引き続いて次の原稿についての両面搬送動作を実行する。
【0027】
以上の原稿の搬送及び表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して制御されるものである。画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上へ搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下側に配置されている。画像読み取り部110はこの原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体(113,114)と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
【0028】
この原稿走査体(113,114)は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されている。第1の走査ユニット113は原稿画像表面を露光する露光ランプ1131と、原稿からの反射光像を所定の方向へ向けて偏向する第1ミラー1132とを有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動する。第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラー1132により偏向された原稿からの反射光像を更に所定の方向へ向けて偏向する第2ミラー1141及び第3ミラー1142とを有し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動する。
【0029】
光学レンズ115は、第2の走査ユニットの第3ミラー1142により偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させる。
【0030】
CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力する。CCDラインセンサ116は、白黒画像またはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力する3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、更に、図示しない画像処理部へ転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0031】
次に、画像形成部210の構成及びこれに関係する各部の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1の画像形成装置である図1に示されているデジタルカラー複写機の画像形成部210の構成を示す立断面図である。
【0032】
画像形成部210の下側には、用紙トレイT内に積載収容されている用紙(転写シート)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210へ向けて供給する給紙機構11が設けられている。1枚ずつ分離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ12によりタイミングを制御されて画像形成部210へ搬送される。更に、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210での画像形成処理にタイミングを合わせて画像形成部210へ再度搬送される。
【0033】
画像形成部210の下側には、転写搬送ベルト機構13が配置されている。転写搬送ベルト機構13は、駆動ローラ14と従動ローラ15との間に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト16に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となっている。そして、転写搬送ベルト16の下側に近接して、濃度センサ32が設けられている。
【0034】
更に、用紙搬送路における転写搬送ベルト機構13の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置17が配置されている。この定着装置17の一対の定着ローラ間におけるニツプ部を通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート18を経て、排出ローラ19により複写機本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ20上へ排出される。
【0035】
搬送方向切り換えゲート18は、定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機本体1から用紙Pを排出する経路と、画像形成部210へ向けて用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。搬送方向切り換えゲート18により再び画像形成部210へ向けて搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路21を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
【0036】
また、画像形成部210における転写搬送ベルト16の上側には、転写搬送ベルト16に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、及び第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0037】
転写搬送ベルト16は駆動ローラ14によって、図2において矢符Zで示す方向へ摩擦駆動され、前述したように給紙機構11を通じて給送される用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
【0038】
各画像形成ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdは、図2に示す矢符F方向に回転駆動される感光体ドラム(像担持体)22a,22b,22c、及び22dをそれぞれ含んでいる。
【0039】
各感光体ドラム22a〜22dの周辺には、感光体ドラム22a〜22dをそれぞれ一様に帯電する帯電器23a,23b,23c,23dと、感光体ドラム22a〜22d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像ローラ34a,34b,34c,34dを備えた現像装置24a,24b,24c,24dと、現像された感光体ドラム22a〜22d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写用放電器25a,25b,25c,25dと、感光体ドラム22a〜22d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置26a,26b,26c,26dとが、感光体ドラム22a〜22dの回転方向に沿ってそれぞれ順次配置されている。
【0040】
また、各感光体ドラム22a〜22dの上側には、レーザビームスキャナユニット27a,27b,27c,27dがそれぞれ設けられている。レーザビームスキャナユニット27a〜27dは、レーザビームスキャナユニット27aを例にとると、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向へ偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)40と、ポリゴンミラー40により偏向されたレーザビームを感光体ドラム22a〜22d表面に結像させるためのfθレンズ41、ミラー42,43等から構成されている。他のレーザビームスキャナユニット27b〜27dも同一の構成である。
【0041】
レーザビームスキャナユニット27aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザビームスキャナユニット27bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザビームスキャナユニット27cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そして、レーザビームスキャナユニット27dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
【0042】
このようなレーザビームスキャナユニット27a〜27dそれぞれに対する色成分像の割り当てにより、色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム22a〜22d上に形成される。そして、現像装置24aには黒色のトナーが、現像装置24bにはシアン色のトナーが、現像装置24cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置24dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、感光体ドラム22a〜22d上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0043】
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構11との間にはブラシ帯電器である用紙吸着用帯電器28が設けられている。この用紙吸着用帯電器28は転写担持体である転写搬送ベルト16の表面を帯電させる。従って、給紙機構11から供給された用紙Pは、転写搬送ベルト16上に確実に吸着された状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdまでの間をずれることなく搬送される。
【0044】
一方、第4の画像形成ステーションPdと定着装置17との間で駆動ローラ14のほぼ真上の部分には除電用放電器29が設けられている。この除電用放電器29には転写搬送べルト16に静電吸着されている用紙Pを転写搬送ベルト16から分離するための交流電流が印加されている。
【0045】
上述のような構成のデジタルカラー複写機においては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。この用紙Pは、用紙トレイTから送り出されて給紙機構11の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その先端部分がセンサ(図示せず)にて検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ12により一旦停止される。
【0046】
そして、用紙Pは各画像形成ステーションPa〜Pdとのタイミングを調整して図2において矢符Zにて示す方向に回転している転写搬送ベルト16上へ送られる。このとき、転写搬送ベルト16には前述したように用紙吸着用帯電器28により所定の帯電が施されているので、用紙Pは、各画像形成ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。
【0047】
各画像形成ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送ベルト16により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重ね合わされる。
【0048】
以上のように、本実施の形態1においては、画像形成装置は各画像形成ステーションPa〜Pdから用紙Pへ画像が直接転写される直接転写方式の画像形成装置である。
【0049】
第4の画像形成ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、除電用放電器29により転写搬送ベルト16上から剥離され、定着装置17へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ20上へと排出される。
【0050】
なお、上述の説明ではレーザビームスキャナユニット27a〜27dによってレーザビームを走査して露光することにより、感光体への光書き込みを行なっている。しかし、レーザビームスキャナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いても良い。LEDヘッドはレーザビームスキャナユニットに比べ、サイズも小さく、また可動部分が無く無音である。このためLEDヘッドは、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機等の画像形成装置には特に好適である。
【0051】
転写搬送ベルト16の下側には転写搬送ベルト16に転写形成された画像調整用の基準パッチ画像の濃度を検出する濃度センサ(トナー濃度検出部)32が設けられている。この濃度センサ32の検出位置でパッチ画像は、各色毎に複数の濃度で形成されている。そして、濃度センサ32により基準パッチ画像の濃度が測定され、その結果により、画像形成部210の各部(プロセス部)の制御条件(感光体ドラムの表面電位、現像バイアス電圧、転写バイアス電圧、半導体レーザ光源のパワー等)を調整している。ローラ31は転写搬送ベルト16の内側に接触することにより外側に転写搬送ベルト16を押出すように2本設けられており、濃度センサ32と転写搬送ベルト16との距離が常に安定に保たれるようになっている。
【0052】
また、画像形成部210には、急激な温度、湿度等の変化のないプロセス部の近傍に環境センサ(環境検出部)33が設置されており、装置内部の温度、湿度等を検出することにより前述の制御条件を補正している。その他、画像形成枚数、交換可能な消耗品の使用時間等によっても前述の制御条件は補正される。以上のように、検出された温度、湿度及び画像の濃度を基に制御条件を補正(画質を調整)することをプロセス制御という。これにより、常に良好な画質が得られるようになる。
【0053】
なお、転写搬送ベルト16が従動ローラ15と接する直前の位置には、転写搬送ベルト16の表面に残存するトナーを除去するクリーニング部材CMを備えたクリーニングユニットCUが配置されている。クリーニング部材CMはブレード状の部材であり、転写搬送ベルト16の表面から残存トナーを掻き落とすことによりクリーニングを行なう。
【0054】
次に、本実施の形態1に係る画像形成装置における、プロセス制御における画像の濃度検出について説明する。
【0055】
上述のような構成の本実施の形態1に係る画像形成装置では、濃度センサ32にてパッチ画像の濃度が検出され、この検出結果を基にプロセス制御が行なわれる。上述のような構成の画像形成装置では、感光体ドラム22a〜22dに形成されたパッチ画像が転写搬送ベルト16に転写された後、このパッチ画像が濃度センサ32の検出位置に到達するまでの間、パッチ画像が転写搬送ベルト16に転写される以前よりも転写搬送ベルト16の搬送速度を高速にすることが出来るようになっている。これにより、パッチ画像が濃度センサ32の検出位置に到達するまでの時間を短縮することが出来る。従って、プロセス制御の時間を短縮することが出来る。
【0056】
ここで、上述のような構成の画像形成装置でのプロセス制御における画像の濃度検出を行なった結果について、画像形成装置の要部を示す図3の模式図に基づいて具体的に説明する。なおここでは、有彩色のパッチ画像のみの濃度検出を行なうプロセス制御の場合について説明する。
【0057】
本実施の形態1の画像形成装置において、パッチ画像を各色毎に複数の濃度で形成し、これらの作成されたパッチ画像について濃度検出を行なった。各色のパッチ画像は、各色の感光体ドラム22a〜22dにおいて、同時に作成し、転写搬送ベルト16に転写することにより形成した。
【0058】
この例では、最下流の感光体ドラム22dから濃度センサ(トナー濃度検出部)32の検出位置までの距離L2 を244mm、各感光体ドラム22a〜22d間の距離L1 を105mm、各色の各濃度のパッチ画像PIの幅PLを13mm、各パッチ画像PIの先端間の距離PPを19mm、そして転写搬送ベルト16の周長を860mmに設定した。
【0059】
上述のように設定した場合、パッチ画像PIの転写完了時のパッチ画像PIの先端から濃度センサ32の検出位置までの距離は、「L2 −(PP×(パッチ画像の数)−(PP−PL))」により求まるので、パッチ画像PIの個数を3個とした場合には、約193mmとなる。従って、このパッチ画像PIの先端が濃度センサ32の検出位置に到達するまでの所要時間は、通常(画像形成時)の転写搬送ベルト16の速度を120mm/秒とすると、約1.6秒、更に速度をn倍すると約「193/(120×n)」秒となる。つまり、1.5倍では1.1秒、2倍では0.8秒となり、所要時間を僅かではあるが短縮できる。このとき、たとえば、各パッチ画像PIにおける濃度のサンプリングは約10数点で行ない、その上下をカットした平均値をとり、この平均値を基にして、各部(プロセス部)の制御条件(制御値)を決定すればよい。
【0060】
また、高速で搬送される転写搬送ベルト16上のパッチ画像PIの濃度を濃度センサ32で検出するプロセス制御(簡易プロセス制御)の場合には、パッチ画像PIの転写完了からパッチ画像PIの最後尾が濃度センサ32の検出位置を通過完了するまでの転写搬送ベルト16の搬送距離は、イエロー色,マゼンタ色,シアン色のパッチ画像PIを3個ずつ形成した場合に、「(パッチ画像形成終了時の先頭パッチ画像から濃度センサの検出位置までの距離つまり193mm)+L1 ×2+L3 」となる。
【0061】
ここで、「L3 =(PP×(パッチ画像の数)−(PP−PL))」であるので、パッチ画像PIの転写完了からパッチ画像PIの最後尾が濃度センサ32の検出位置を通過完了するまでの転写搬送ベルト16の搬送距離は約454mmとなる。従って、通常の転写搬送ベルト16の速度では、454/120の約3.8秒、n倍速では454/(120×n)、つまり、1.5倍で2.5秒、2倍では1.9秒となり、プロセス制御の所要時間を大幅に短縮できる。
【0062】
上述のような簡易プロセス制御においては、パッチ画像PIが濃度センサ32の検出位置を高速で通過するので、同一のサンプリング周期でサンプリングした場合には、サンプリング数が減少する。この場合には、サンプリング周期を短くして、通常のプロセス制御をサンプリング数を同等にして行なってもよい。
【0063】
このようなプロセス制御を複数回行なう場合には、その回数に比例して更に所要時間を短縮することができる。
【0064】
また、上述の濃度検出の際には、感光体ドラム22a〜22dにおけるパッチ画像PIの擦れを防ぐために、転写搬送ベルト16のモータと感光体ドラム22a〜22dのモータとを同期させ、転写搬送ベルト16と感光体ドラム22a〜22dとの速度を一致させる必要がある。しかし、転写搬送ベルト16のモータと感光体ドラム22a〜22dのモータとを同期させる場合は両者の制御が容易ではない。
【0065】
そこで、上述のような構成の本実施の形態1の画像形成装置では、感光体ドラム22a〜22dからパッチ画像PIが転写搬送ベルト16に転写された後、パッチ画像PIの擦れを防ぐために、感光体ドラム22a〜22dと転写搬送ベルト機構13とを離間することができる離間機構を備えている。そのような離間機構により感光体ドラム22a〜22dと転写搬送ベルト機構13とが離間された後は転写搬送ベルト16と感光体ドラム22a〜22dとは接触していないため、転写搬送ベルトモータと感光体ドラム22a〜22dのモータを同期する必要は無く、制御が容易となる。上述のような離間機構の一例について、その構成を示す図4及び図5の模式図に基づいて以下に説明する。
【0066】
離間機構50は、図4に示すように、支持体51、支点軸52,52、支持部材53,53、リンク棒54、支持ローラ55,55及び転写搬送ベルト離間用のモータM2を備えている。なお、モータM2のモータ軸にはリンク棒54をスライドさせるためのカムC2が取り付けられている。また、このモータM2及び駆動ローラ14を駆動するためのモータM1とは制御部50Uから与えられる制御信号により駆動制御される。
【0067】
転写搬送ベルト機構13は支持体51に支持され、支持体51は支持ローラ55,55に支持されている。そして、支持ローラ55,55は支持部材53,53の一端にそれぞれ設けられており、支持部材53,53の他端はそれぞれ支点軸52,52を中心として回動するようになっている。また、支持部材53,53は、支持ローラ55,55の取り付け位置と支点軸52,52の位置との間でそれぞれリンク棒54と連結されている。更に、リンク棒54は転写搬送ベルトモータM2のモータ軸に取り付けられているカムC2と接触しており、カムC2の回動に伴って感光体ドラム22a〜22dの配列方向とほぼ平行にスライドするようになっている。このリンク棒54のスライドに伴って、支持部材53,53がそれぞれの支点軸52を中心として回動するため、支持ローラ55,55に支持されている支持体51は転写搬送ベルト13を支持したままの状態で感光体ドラム22a〜22dに対して接近したり、離間したりする。
【0068】
転写搬送ベルト機構13を離間する場合には、図5に示すように、制御部50Uにより転写搬送ベルト離間モータM2が作動されることにより、カムC2が回動し、これに伴ってリンク棒54がスライドすることにより、支点軸52を中心にして支持部材53が傾く。これにより、支持体51は下降し、転写搬送ベルト機構13は、感光体ドラム22a〜22d(画像形成ステーション)から離間される。ここでは、全ての感光体ドラム22a〜22dを離間している例を挙げたが、最上流の感光体ドラム22aのみを離間せず、その他の感光体ドラム22b〜22dを離間するような構成を採ってもよいことは言うまでもない。
【0069】
また、上述のような離間機構を備えた画像形成装置の制御系の構成は、図6のブロック図にて示される。即ち、上述のような構成の画像形成装置は、操作部301、画像処理部302、レーザ書込部(レーザビームスキャナユニット27a〜27d)、帯電部(帯電器23a〜23d)、現像部(画像形成ステーションPa〜Pd)、転写部(転写用放電器25a〜25d)、環境検出部(環境センサ)33、トナー濃度検出部(濃度センサ)32、感光体ドラム22a〜22dのモータ303、転写搬送ベルトモータM1、転写搬送ベルト離間用モータM2、タイマ304、カウンタ305を備えると共に、これらの各部を制御する制御部50Uを備えている。
【0070】
操作部301は、たとえば操作パネルであり、表示装置、入力キー等を備える。そして、画像形成装置に対するコピーモードの設定、コピー枚数の入力、コピーシートサイズの指定入力、画像濃度、コピー倍率等を入力するようになっている。この入力に応じて、制御部50Uは画像形成装置を制御する。
【0071】
また、制御部50Uは、環境検出部33及びトナー濃度検出部32における検出結果を基に以下に示すように各部の条件を調整して制御する。
【0072】
画像処理部302においては、取り込まれた画像に対して中間調を有する画像を形成するときに用いる中間調階調テーブルを変化させ画像のγカーブを制御することにより良好な中間調画像の再現を維持させる。
【0073】
レーザ書込部(レーザビームスキャナユニット27a〜27d)においては、画像処理部302で処理された画像に応じて、レーザ書込部の半導体レーザ素子(たとえば、レーザ発光ダイオード)の光ビームパワーの制御を行なう。
【0074】
帯電部(帯電器23a〜23d)においては、帯電手段(帯電チャージャー)のグリッドバイアス電圧を制御し、感光体ドラム22a〜22dの表面電位を制御する。また、帯電手段が接触型の帯電ローラ等である場合は、帯電手段に印加する電圧を制御して感光体ドラム22a〜22dの表面電位の制御を行なう。そして感光体ドラム22a〜22dに静電潜像を形成させる。
【0075】
現像部(画像形成ステーションPa〜Pd)においては、現像ローラ34a〜34dのバイアス電圧を制御する。これにより、トナーが適正に感光体ドラム22a〜22dへ搬送され、適正な現像が行なわれる。
【0076】
転写部(転写用放電器25a〜25d)において、制御部50Uは、図示しない転写用の高圧電源の転写手段(転写器)への印加電圧の制御を行なう。これにより、画像を良好に転写することが出来る。
【0077】
また、感光体ドラムモータ303、転写搬送ベルトモータM1、転写搬送ベルト離間用モータM2等のモータは、ステッピングモータを使用することが好ましい。これにより、制御部50Uが、速度制御及び位置制御をオープンループで高精度に行なうことができ、各画像形成プロセスのタイミングの同期を容易にとることができる。
【0078】
タイマ304は、電源オン後のプロセス制御実行後に時間の計測を開始し、以降のプロセス制御の実行後にリセットする。カウンタ305は、感光体ドラム22a〜22dの回転数またはプリント枚数をカウントする。
【0079】
ここで、画像形成装置において、プロセス制御を行なうタイミングの一例について説明する。
【0080】
プロセス制御は、まず、電源オン時に、通常の画像形成時における速度でパッチ画像PIを測定した値を基にして行なう。
【0081】
更に、プロセス制御は、電源オンより2時間経過毎に行なう。この場合には、パッチ画像PIを高速で測定した値を基にした簡易的プロセス制御であってもよい。このとき、時間は上述のタイマ304により測定されており、その時間に合わせてプロセス制御が行なわれる。
【0082】
また、プロセス制御は、前回のプロセス制御が行なわれてから、プリント枚数が200枚に達する毎に行なう。プリント枚数は、上記カウンタ305によりカウントされている。カウンタ305では、プロセス制御が行なわれる都度、新たにプリント枚数を0からカウントするようになっている。また、このプロセス制御も簡易的プロセス制御であってもよい。また、カウンタ305は画像形成の総数を積算する機能、またはメンテナンス等の実施により再設定されるカウント機能を有するカウンタであっても良い。
【0083】
以上のように、プロセス制御が2時間毎またはプリント枚数が200枚に達する毎に行なわれることにより、常に画質が調整された良好な画質が得られるようになっている。
【0084】
ここで、離間機構を備えた画像形成装置であるデジタルカラー複写機1におけるプロセス制御について、その手順について図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0085】
まず、各感光体ドラム22a〜22dにおいて有彩色(または無彩色)のパッチ画像PIを形成し(ステップS1)、転写搬送ベルト16にそのパッチ画像PIを転写する(ステップS2)。次いで、転写搬送ベルト16を感光体ドラム22a〜22dから離間し(ステップS3)、転写搬送ベルトモータM1の回転数を上げる(ステップS4)。これにより、パッチ画像PIは以後は高速で搬送される。
【0086】
ここで、ステップS5において簡易プロセス制御を行なう場合には、パッチ画像PIを転写搬送ベルトモータM1の回転数を上げたまま濃度センサ32の検出位置を通過させ、パッチ画像PIのサンプリングを行なう(ステップS6)。そして、この値を基に、各部の制御値を設定する(ステップS7)。この後、転写搬送ベルトモータM1の回転数を元に戻し(ステップS8)、簡易プロセス制御を終了する。
【0087】
また、ステップS5において通常のプロセス制御を行なう場合には、パッチ画像PIが濃度センサ32の検出位置に到達する直前に転写搬送ベルトモータM1の回転数を元に戻し(ステップS9)、濃度センサ32にてパッチ画像PIのサンプリングを行なう(ステップS10)。そして、この値を基に、各部の制御値を設定し(ステップS11)、プロセス制御を終了する。
【0088】
以上の説明では、複数の感光体ドラム22a〜22dを有するタンデム型の画像形成装置について説明してきたが、これに限定されることは無く、たとえば1つの感光体ドラムで画像形成を行なう画像形成装置であってもよい。
【0089】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にについて説明する。図8は本発明の実施の形態2の画像形成装置であるデジタルカラー複写機の画像形成部210の構成を示す立断面図である。なお、この実施の形態の全体の構成、特に画像形成部210の上部の画像読み取り部110の構成は図1に示されている実施の形態1の画像形成装置であるデジタルカラー複写機と同様である。また、前述の実施の形態1の画像形成装置の図面に示した部材
(構成)と同一の機能を有する部材
(構成)には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0090】
本実施の形態2は、前述の実施の形態1における転写搬送ベルト機構13を搬送ベルト機構130に代えた構成を採っている。搬送ベルト機構130は、実施の形態1における転写搬送ベルト機構13の転写搬送ベルト16に代えて、中間転写ベルト(転写担持体)160を備え、その移動方向の濃度センサ32の検出位置の下流に2次転写ローラ33を備えている構成である。そして、用紙Pは2次転写ローラ33へ搬送されるようになっている。
【0091】
上述のような構成の本発明の実施の形態2に係る画像形成装置では、感光体ドラム22a〜22dに形成された画像は、中間転写ベルト160に一旦転写されて搬送され、2次転写ローラ33にて再び用紙Pに転写されるようになっている。
【0092】
以上のように、本実施の形態2の画像形成装置は中間転写方式を採用しており、画像が転写された用紙Pは定着装置17へ搬送され、実施の形態1と同様にトナー画像が定着され、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ20へ排出される。
【0093】
また、上述のような構成の実施の形態2の像形成装置は、搬送ベルト機構130を感光体ドラム22a〜22dから離間する離間機構を備えていてもよい。
【0094】
上述のような構成の実施の形態2の画像形成装置によれば、実施の形態1の画像形成装置と同様のプロセス制御を行なうことができる。
【0095】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明の画像形成装置によれば、パッチ画像が転写担持体上に転写された後からパッチ画像の濃度を検出する濃度センサの検出位置までの間、又は濃度センサの検出位置を通過するまでの間は、転写担持体の移動速度(パッチ画像の搬送速度)がそれ以前の第1の速度よりも高速な第2の速度になるように制御部により制御される。これにより、比較的低速な第1の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合はパッチ画像の濃度を検出する濃度センサの検出位置までのパッチ画像の到達時間が短縮され、比較的高速な第2の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合は更にパッチ画像の濃度の検出に要する時間も短縮される。従って、比較的低速な第1の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合又は比較的高速な第2の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合のいずれにおいても、画質調整工程のプロセス制御に要する時間が短縮されるという優れた効果を奏する。
【0097】
また更に本発明の画像形成装置によれば、パッチ画像が転写担持体上に転写された後は、転写担持体の移動速度(パッチ画像の搬送速度)がそれ以前の第1の速度よりも高速な第2の速度に増大する。そして、比較的低速な第1の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合はパッチ画像の濃度を検出する濃度センサの検出位置で元の第1の速度に戻されるので濃度センサの検出位置までのパッチ画像の到達時間が短縮され、比較的高速な第2の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合は濃度センサの検出位置を通過した時点で元の第1の速度に戻されるので更にパッチ画像の濃度の検出に要する時間も短縮される。従って、比較的低速な第1の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合又は比較的高速な第2の速度でパッチ画像の濃度を検出する場合のいずれにおいても、画質調整工程のプロセス制御に要する時間が短縮されるという優れた効果を奏する。
【0099】
また本発明の画像形成装置によれば、いわゆる直接転写方式の画像形成装置においても、パッチ画像が形成された後もパッチ画像が高速で搬送されると共に、パッチ画像の濃度の検出に要する時間が短縮される。従って、画質調整工程のプロセス制御に要する時間が短縮されるという優れた効果を奏する。
【0100】
また本発明の画像形成装置によれば、いわゆる中間転写方式の画像形成装置においても、パッチ画像が形成された後もパッチ画像が高速で搬送されると共に、パッチ画像の濃度の検出に要する時間が短縮される。従って、画質調整工程のプロセス制御に要する時間が短縮されるという優れた効果を奏する。
【0101】
また本発明の画像形成装置によれば、像担持体が複数備えられている場合にその数が多くなるに伴って転写担持体自体の長さが長くなり、転写担持体に転写されたパッチ画像から濃度センサの検出位置までの距離も長くなるが、そのような画像形成装置においてもパッチ画像が高速で搬送されると共に、パッチ画像の濃度の検出に要する時間が短縮される。従って、画質調整工程のプロセス制御に要する時間が短縮されるという優れた効果を奏する。
【0102】
また本発明の画像形成装置によれば、転写担持体にパッチ画像が転写された後は像担持体と転写担持体とが離間されるため、転写担持体の速度のみを高速にすることが可能になる。従来の画像形成装置では、像担持体とパッチ画像との接触を避けることができずに両者が擦れてパッチ画像が乱れる不具合があったため、像担持体モータと転写担持体モータとの高精度の速度制御が必要であった。しかし、本発明の画像形成装置では、転写担持体の速度のみを高速にすることにより、下流側の像担持体と転写担持体上のパッチ画像との接触がなくなり、パッチ画像が乱される等の問題は解消されるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の画像形成装置であるデジタルカラー複写機の構成を示す一部を断面図とした立面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の画像形成装置であるデジタルカラー複写機の画像形成部の構成を示す立断面図である。
【図3】 画像形成装置の要部を示す模式図である。
【図4】 離間機構の構成例を示す模式図である。
【図5】 離間機構の構成例を示す模式図である。
【図6】 画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図7】 画像形成装置のプロセス制御の手順を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態2の画像形成装置であるデジタルカラー複写機の画像形成部の構成を示す立断面図である。
【符号の説明】
P 用紙(転写シート)
PI パッチ画像
M1 モータ(転写搬送ベルト用)
M2 モータ(転写搬送ベルト離間用)
13 転写搬送ベルト機構
16 転写搬送ベルト(転写担持体)
22a〜22d 感光体ドラム(像担持体)
32 濃度センサ
50 離間機構
130 搬送ベルト機構
160 中間転写ベルト(転写担持体)

Claims (6)

  1. 像担持体に形成されたパッチ画像を移動する転写担持体に転写して濃度センサの検出位置まで搬送し、前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出し、検出された濃度を基に画質の調整を行なう画像形成装置において、
    パッチ画像の前記像担持体への転写が完了した時点から前記パッチ画像の前記転写担持体への転写が完了する時点以前の第1の速度よりも高速な第2の速度で前記転写担持体を移動させる制御と、
    パッチ画像を前記第1の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は、前記パッチ画像の先端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送された時点で前記転写担持体の移動速度を前記第1の速度に戻す制御と、
    パッチ画像を前記第2の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は、前記パッチ画像の後端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送された時点で前記転写担持体の移動速度を前記第1の速度に戻す制御と
    を行なう制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体に形成されたパッチ画像を移動する転写担持体に転写して濃度センサの検出位置まで搬送し、前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出し、検出された濃度を基に画質の調整を行なう画像形成装置において、
    パッチ画像の前記転写担持体への転写が完了したことを検出する手段と、
    パッチ画像の先端又は後端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送されたことを検出する手段と、
    パッチ画像の前記転写担持体への転写が完了したことが検出された時点から前記転写担持体の移動速度をそれまでの第1の速度から第2の速度へ増大させる手段と
    パッチ画像を前記第1の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は前記パッチ画像の先端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送されたことが検出された時点で、パッチ画像を前記第2の速度で移動させつつ前記濃度センサにて前記パッチ画像の濃度を検出する場合は少なくとも前記パッチ画像の後端が前記濃度センサの検出位置にまで搬送されたことが検出された時点で、それぞれ前記転写担持体の移動速度を前記第1の速度に戻す手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記転写担持体が転写シートを担持し、前記像担持体で形成された画像が前記転写シートに転写される方式で画像形成を行なうようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体で形成された画像が一時的に前記転写担持体に転写された後、転写シートに再転写される方式で画像形成を行なうようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体が複数備えられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記転写担持体にパッチ画像が転写された後に、前記転写担持体を前記像担持体から離間させる転写担持体離間機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の画像形成装置。
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