JP3675816B2 - 放射療法のための動的ビーム平滑化装置 - Google Patents

放射療法のための動的ビーム平滑化装置 Download PDF

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Description

発明の背景
技術分野
本発明は、一般に、腫瘍等の治療用の放射療法(radiation therapy)用器材に関し、特に放射ビーム内の不均一なフルエンスをそろえるための方法ならびにその装置に関する。
技術の説明
放射療法のための医療用器材は高エネルギー放射を用いて腫瘍化した組織を治療するものである。放射線量と線量の配分を正確に制御して腫瘍を殺滅するのに充分な放射線を腫瘍が受け取り、かつ周辺および隣接する腫瘍化していない組織への障害が最小限に抑えられるようにしなければならない。
放射療法で使用する放射線源のひとつに線型加速器(liniac)がある。線型加速器は真空にした直線状の径路内に等間隔に配置した一連の金属電極から成る。電極を1つおきに高周波ジェネレータの一方の端子にまとめて接続し、別の1つおきの電極をジェネレータの対向端子に接続して電子線源から発射する電子を加速する交流磁場を発生させる。効果的には、真空チャンバーを連続的に横断する電磁波を設定して電子を電磁波に「騎乗させる」。
図3(a)を参照すると、線型加速器で加速された電子はターゲット2に向っている。電子がターゲット2の一方の側面に衝突し、ターゲットの原子の電場またはその近くを通過すると、電子はいくらかのエネルギーを失う。電子が失ったエネルギーのいくらかは特定のエネルギー量子を有する放射光子として出現する。各々のエネルギー損失の後で電子は典型的には新しい方向に偏向され、さらに数回減速されてから停止する。それぞれの減速によって広汎にエネルギーが異なる放射光子を生成する。ターゲットから放射された最終的な放射は、0からターゲット2に入射する電子の最大運動エネルギーにわたる範囲の連続したエネルギースペクトルを有することになる。
電子を減速し光子を放射する過程は制動放射(BremsstrahlungまたはBremssradiation)と呼ばれているが、これは電子の減速に随伴することによる制動放射を表わすドイツ語である。電子の初期速度が大きいほど、また電子が進入する原子核に近いほど、多くの運動エネルギーが制動放射に変換される(即ち、放射される光子エネルギーが大きくなる)。
ここでもう一度図3(a)を参照すると、リニアックは電子ビームをターゲットの1つの焦点に向け、比較的大きな放射フルエンスが電子ビームと同軸の中心線28に沿ってターゲット2の対向する側面から発生する。この後の電子の衝突は通常はこの中心線28に沿ってではなく、したがって、後の衝突によるX線束は中心線28からはずれた角度でターゲットから放射される。実質的な効果は、中心線28に対して異なる角度でターゲットから光子が放射され、中心線に沿って比較的多数が放射され、中心線28の周囲に拡散する角度で小数が放射される。結果として放射フルエンスのプロファイル100は不均一となる。
放射ビームはターゲット上の一点から放射するのではなく、むしろターゲットの「放射領域」から放射される。その結果、ターゲットから放射されるフルエンスのプロファイルの不均一性はビームが衝突する時に強くなる。このようなコリメーションでは、ビームの中心部分が放射領域のすべての部分から放射される放射によって横断する空間に発生する。外側半影が放射領域の一部だけから放射される放射が横断する空間に発生する(即ち、比較的鋭角でコリメータを通過する放射によって発生する)。半影は少ないフルエンスを有している。
半影とフルエンスプロファイルの組み合せの効果は、ビームの場を横断するフルエンス変動がさらに極端になることである。
放射療法を計画する技術では、一般に放射線源のフルエンスが放射ビーム断面全体にわたって均一であると仮定している。しかし、リニアックに関して前述したように、大半の放射線源で中心部に向うほどフルエンスが大きなビームを発生している。したがって、中心部ほど厚いビーム平滑フィルターを使用して、ビームのフルエンスプロファイルをさらに均一にするのが典型である。
図3(b)を参照すると、照射線減速材料から製作したビーム平滑化フィルターをビーム内に直接配置して、線源フルエンスプロファイルの中心部断面内でフルエンスをある程度吸収し、ビームの縁部におけるフルエンスと同等のフルエンスまでこの中心断面を減少させている。この方法では、ビームフルエンスが制御されていっそう均一にさせることが出来る。
ビーム平滑化フィルターの欠点は、フィルターが放射エネルギーを無駄にしてしまうので、漉過するビームの強度が減少することである。低いビーム強度で行う治療セッションでは所望する照射線量を腫瘍部位に供給するのに長時間の放射セッションが必要で、治療の効率が制限される。
さらに、ビーム平滑化フィルターはビーム中心部から低エネルギーの光子も排除して、それらを周辺部へ通過させる。この効果はビーム硬化と呼ばれており、ビーム内部で不均一なエネルギースペクトルが発生する。
また、平滑フィルターは時間および使用量によって発生する不均一性を補償することが出来ないので、放射ビーム内の均一なフルエンスを仮定としている治療計画が不正確になることがある。
発明の要約
本発明は放射療法で使用する照射線源における不均一なフルエンスプロファイルを補正して破棄される放射エネルギーの量を最小限に抑えるための方法である。
1つの実施態様において、線量計算器が患者の所望のフルエンスプロファイルと不均一な線源フルエンスプロファイルの両方を受け取り、不均一な線源プロファイルの不均一性を減衰プロファイルで補正するように所望のフルエンスプロファイルにしたがって減衰プロファイルを生成する。コンペンセータは所望の線量プロファイルを受け取り、不均一な線源フルエンスプロファイルを減衰させて所望のフルエンスプロファイルを発生させる。
したがって、本発明の1つの目的は、任意の不均一な線源プロファイルを有する照射線源から所望のフルエンスプロファイルをつくり出すための簡単で信頼性の高い手段を提供することである。コンペンセータ用の制御信号を調整して不均一な照射線源プロファイルを計数し、所望のプロファイルと一致する場合にはこの不均一性を用いそれ以外の場合には必要に応じてそれを変化させる。これにより、静的ビーム平滑化フィルタで発生し得るような不必要な減衰がなくなる。
コンペンセータは患者に入射する前の放射ビーム内部に配置したラックに多数の放射減衰リーフを含む。リーフは閉じた状態で放射ビーム内へ移動し(それぞれのリーフがビームの1つの線束を遮断する)、また開いた状態で放射ビーム外に移動して関連する光線の通過を阻害しないようにする。
作動機構(motivation mechanism)によって開いた状態と閉じた状態の間でリーフを独立して動かすことが出来、また作動機構と連通するタイマーでそれぞれのリーフが閉じた状態になる時間と、それぞれのリーフが開いた状態になる時間の比率を制御して、ビームのそれぞれの線束の平均強度を制御する。
本発明の別の目的は、放射スペクトルに対して無視できる程度の影響しか与えずに高エネルギー放射ビームのそれぞれの線束を減衰する方法を提供することである。これと対照的に、静的ビーム平滑化フィルターは低エネルギーの光子を減衰させ高エネルギー光子は通過させるので、結果的に「ビーム硬化」が起る。コンペンセータのリーフは減衰を行わないがスペクトル成分に影響を与えることなくほぼ完全な遮断または完全な通過を提供する。
本発明のさらに別の目的は短時間の照射セッションを容易に行える治療装置を提供することである。放射線強度の最小限の制限により、また静的平滑化フィルターを排除することにより、比較的大きな照射線量を少ない時間間隔の間に腫瘍部位に向けることが出来る。照射セッションが短時間であることは患者の不快感が小さく、それぞれの放射線療法装置で大きな出力効率が得られることを表わしている。
第2の実施態様において、平坦なビームは一定速度でリニアックの電子流を振動させて発生するので、電子流が一点においてではなく衝突線に沿った異なった地点で放射発生ターゲットに衝突するようになる。電子流を振動させることにより、線源フルエンスプロファイルは、瞬間的には不均一でも振動面内で一定時間での平均的均一性を有するビームを構成するビーム幅全体にわたり「滲む」。
第2の実施態様は、電子流が電磁石を通過する際に振動面に沿って電子流を偏向させることの出来る電磁石を備えたリニアックを含む。電子流をターゲット上の衝突線に沿って往復運動させることにより、ターゲットの対向する側面において得られる電場は振動面に沿って平均的な均一な強度を有する。さらに、第1の実施態様と同様に、ビームの「硬化」がおこらない(すなわち、均一な平均プロファイルのそれぞれの線束は同じ光子スペクトルを有する)。
この第2の実施態様において重要なことは、設計/欠陥または消耗したハードウェアのいずれかによる振動面に沿った線源プロファイルのわずかの相違が重要性を有さないことである。振動する線源プロファイルは振動面全体にわたってフルエンスも変動を平均化することでこのような相違を効率的に補償する。治療計画の目的では、均一な平均プロファイルを発生させるために、コンペンセータの第2の実施態様を使用する場合、放射線源の正確な線源プロファイルは知る必要がなくなる。治療計画の目的では振動面を横断する平均フルエンスが分かれば充分である。
本発明の前述のおよびその他の目的および利点は以下の説明から明らかになろう。説明においては本明細書の一部を成す添付の図面を参照しており、図面では本発明を図示する目的で幾つかの本発明の好ましい実施態様を図示してある。このような実施態様は必ずしも本発明の範囲のすべてを表現するものではないが、本発明の範囲を解釈する上では本明細書に添付の請求の範囲を参照すべきである。
【図面の簡単な説明】
図1は扇形照射ビームの内部に配置してあり本発明で使用するコンペンセータ・アセンブリーの斜視図で、コンペンセータのリーフとこれに付随する空気圧シリンダを示す。
図2は線型加速器と加速器ターゲットからなる放射線源の模式図である。
図3(a)−(d)は照射線源フルエンスプロファイルの模式図で、図3(a)と3(b)はそれぞれ3次元と2次元の無補償ビームフルエンスプロファイル、また図3(c)と3(d)はそれぞれ3次元と2次元でビーム平滑化フィルタの作用を示す。
図4は線4−4に沿った図1のコンペンセータ・アセンブリーの断面図で、それぞれのコンペンセータリーフの台形の態様、扇形放射ビーム、およびコンペンセータリーフを動かす際にこれを指示するための案内レールを示す。
図5は図4の一組の案内レールと1個のリーフの部分断面斜視図で完全に閉じた位置でリーフを支持するためのカラーを示す。
図6は本発明の第1の実施態様で使用するコンピュータ制御コンペンセータを含む放射線治療装置の部材を示すブロック図である。
図7は線源フルエンスプロファイルと所望のフルエンスプロファイルを比較して減衰信号を生成する差分計算器を示すブロック図である。
図8(a)−8(d)は仮想的な腫瘍領域の線量分布図で等線量線で放射線強度を示し、図8(a)では所望の線量分布を示し、図8(b)、図8(c)、図8(d)では本発明で使用する照射計画手順の2回、3回、10回の反復後の実際の暫増的線量分布を示す。
図9は放射線療法を受ける患者の模式図で、本発明を用いた照射の計画を説明するために使用する分散カーネルと座標系を示す。
図10は1つのガントリー角における照射ビームに関連する単一方向の分散カーネルの斜視図である。
図11は複数のガントリー角における複数の照射ビームに関連する複数方向の複合分散カーネルの斜視図である。
図12は所望線量のマップを用いてフルエンスプロファイルを計算するフルエンスプロファイル計算器のブロック図である。
図13は図12のフルエンスプロファイル計算法を用いる本発明のコンペンセータを制御するための全体的な反復方法を示すブロック図である。
図14(a)−14(c)はそれぞれ1段階、2段階、4段階で本発明により得られた所望の線量分布と実際の線量分布の誤差を示すプロットの斜視図である。
図15(a)−15(b)は単純化したフルエンスプロファイルを示し、図15(a)は不均一な線源プロファイル、また図15(b)は所望のプロファイルである。
図16は放射線源の略図で、リニアックと、偏向ヨークと、第2の実施態様で使用するターゲットと、第1の実施態様のコンペンセータを示す。
図17は図6と同様のブロック図で、本発明の第2の実施態様で使用する放射線治療装置の部材を示す。
図18は振動面を掃引して平均化した均一なプロファイルを発生する複数位置における線源フルエンスプロファイルを示すグラフ図である。
好ましい実施態様の詳細な説明
図1を参照すると、本発明と使用するのに好適な放射線治療ユニット10は、焦点18から放射し患者17に向う(図1には図示していない)一般に円錐形の放射ビーム14’を発生する放射線源12を含む。円錐形のビーム14’は一組の矩形のコリメータ・ブレードから構成されて扇形ビーム平面20を中心とする一般に平坦な扇形ビーム14を形成する放射線に非透過性のマスク16で収束させる。
I.放射線源
図2を参照すると、本発明で使用する放射線源はX線を発生するターゲット2との組み合せで使用する線型加速器1である。線型加速器1は中心軸9に沿って一定間隔に配置し真空中に封入されている一連の金属電極3からなる。交流電極3a、3cは高周波交流ジェネレータ4の一端に接続し、間置電極3b、3dはジェネレータ4の対向する端部に接続する。隣接する電極が軸9に沿って複数のラジオ周波数空洞5を形成して必要な極性を有する場を発生し、電極3の間の電子6が中心軸9に沿って加速される。
動作中、線源7からの電極6はラジオ周波数空洞5を通過すると所望の速度に加速されてターゲット2に向う。電子6がターゲット2の一方の側面に衝突すると、衝突電子6はエネルギーを失い、同時にX線光子8を生成し、これがターゲット2の対向する側面から中心軸9に沿って放射される。
ターゲット2に衝突する電子6のすべてが中心軸9に沿って進行するのではない。幾つかの電子6はターゲット2内部で拡散する。電子6が最初にターゲットの電子に衝突した後、電子6は光子のかたちでエネルギーを失い、典型的には方向が変化する。電子6は第1の衝突の後低い速度で進行し、典型的には中心軸9からはずれた第2のターゲット原子に衝突して第2の光子のかたちでさらにエネルギーを失い、この光子が中心軸9に沿ってではなくターゲットから衝突線に沿って放射される。電子−原子間の衝突は、理想的には電子6がこれのもつすべてのエネルギーをターゲット内部で失うまで続く。
多くの光子はターゲット2から中心軸9の周囲に拡散する方向に放射される。つまり、図3(a)に図示してあるように、ターゲット2から放射する際に得られたフルエンスプロファイル100は一般に釣鐘型をしている。
図16を参照すると、線型加速器1はより小型に設計し易くするために色収差を補正した(アクロマート)湾曲磁石106を使用することがある。図16に図示してあるように、湾曲磁石106を使用することで線型加速器1の実際の位置はX線ターゲット2に直交させる必要はなく、実質的に平行とすることが出来る。アクロマート湾曲磁石を使用するので、放射線療法システムで使用するガントリー44の円周方向の実際の幅を制限できる。つまり、線型加速器−ガントリーの構成を標準的な大きさの放射線治療室内で使用できる。
磁石106は望ましいアクロマートの合焦特性を提供する。図16を参照すると、電子流の低いエネルギーの成分6aは小さい半径のループを通って偏向されており、高エネルギー成分6bは大きな半径のループを通って偏向される。アクロマート磁石の重要な特性は、これらの成分6a、6bが線型加速器1から出る時にそうであったように、どちらも磁石の出口で同じ位置、角度、ビーム断面に戻ることである。
II.コンペンセータ
図1をもう一度参照すると、コンペンセータ22は放射が患者(図1には図示していない)に受け入れられる前の扇形ビーム14内で扇形ビーム平面20の中心にあって、焦点18から一定半径の円弧を形成する複数の隣接する台形のリーフ30を含む。リーフ30はスリーブ24で保持される。スリーブ24は高周波透過性の材料から構成され、焦点18に対して固定されている取り付けプレート26に内端23で装着されている。取り付けプレート26は強固で恐らく放射線非透過性の材料から構成され、扇形ビーム14のすぐ外側に配置してあり扇形ビーム14との干渉を防止する。
望ましくは、コンペンセータ22のリーフ30は扇形ビーム14全体の範囲を決めて扇形ビーム14をオフセット角φで一組の隣接するスラブ状の線束28に分割する。図4および図5を参照すると、それぞれのスリーブ24は外端27で開いており、摺動させることにより高密度の放射線非透過性の材料たとえば鉛、タングステン、セリウム、タンタルまたは関連する合金から構成された比較的大型の台形のリーフ30を受け入れる。
それぞれのリーフ30は対応するスリーブ24の内部を完全に摺動してスリーブ24に関連する線束28を阻止することが出来る。リーフ30がこれに対応する線束28を阻止するとき、これを「閉じた状態」になったと称する。スリーブ24は充分な長さをとってそれぞれのリーフ30が扇形ビーム14の径路の外に移動し、これに対応する線束28を全く阻害しないように、なおかつスリーブ24によって案内されるように出来る。この阻止しない位置において、リーフは「開いた状態」になったと称する。
それぞれのリーフ30はこれに対応し可撓性のリンク34でリーフ30に接続してある空気圧シリンダによって開いた位置と閉じた位置の間を移動できる。空気圧シリンダ32は内部にピストン(図示していない)を有し、供給ホース35を介してシリンダ32に接続される圧搾空気を使ってシリンダ32の端部の間を高速で移動できるように成してある。供給ホース35は後述するコンペンセータ制御(図1または図4には図示していない)から供給される。空気圧シリンダ32はリーフ30に高い圧力をかけて、これらを開いた状態と閉じた状態の間で迅速かつ個別に移動させることが出来る。
図4および図5を参照すると、リーフ30はリーフ30の縁に沿って作ってある切り込み38に嵌合した案内レール36でスリーブ24内部に支持され案内される。切り込み38で案内レール36は開いた状態と閉じた状態の間の移動中にスリーブ24内部にリーフ30を摺動的に保持できる。
閉じた状態では、それぞれのリーフ30の内端40が取り付けプレートに装着してある強固なカラー42に取り込まれて、案内レール36によって行われる以上に正確にリーフ30を取り付けプレート26さらには扇形ビーム14と整列させる。理想的には高周波透過性の案内レール36は比較的実質的ではないが、逆に、取り付けプレート26の上で扇形ビーム14の外側に配置したカラー42は高周波透過性である必要はなく構造的により実質的である。カラー42と類似のカラー(図示していない)は完全に開いた状態の時にそれぞれのリーフ30を支持する。リーフ30はほとんどの時間完全に開いた状態または閉じた状態になるので、ほとんどの時間で支持カラー4により確実に位置が固定される。
A.第1の実施態様の放射線治療用ハードウェア
ここで図6を参照すると、放射線源12はガントリー44に取り付けてあり、ガントリーは患者17の回転中心45に対して扇形ビーム平面20内で回転し、扇形ビーム14は各種のガントリー角θから患者17のスライスに照射することが出来る。
放射線源12はコンピュータ51の制御により放射ビーム14をオンオフする放射制御モジュール48により制御される。
コンペンセータ制御モジュール52は圧縮空気の供給源と供給ホース35を経由して空気を調節し、独立的に空気圧シリンダ32を制御して、それぞれのリーフ30をこれに対応するスリーブ24と線束28の内外に移動させる(図1も参照されたい)弁を提供する。コンペンセータ制御モジュール52もコンピュータ51に接続して後述するコンペンセータ22のプログラム制御を行うことが出来る。
放射線源12に対向してガントリー44上に配置した出口検出器50’は患者17を通過する放射を測定し、これも後述するようにデータ取得システム58に接続してある。望ましくは、出口検出器50’はそれぞれがコンペンセータ22の1つのリーフと同じ角度で広がった複数の検出器素子からなる。
コンペンセータ制御モジュール52はコンペンセータ22のリーフ30をこれの開いた状態と閉じた状態の間で迅速に移動させ、それぞれの線束28を完全に減衰させるかまたは減衰なしに提供する。閉じた状態と開いた状態の比率、またはそれぞれのリーフ30の「作業サイクル」はそれぞれのガントリー角で所定のリーフ30を通過する全エネルギーに影響を与えるので、それぞれの線束28の平均フルエンスを制御する。平均フルエンスをそれぞれのガントリー角で制御できる能力により、後述の治療計画法により患者17の照射量を介して放射ビーム14により提供された線量を正確に制御できる。
X線源46とこれに対向する検出器のアレイ50を用いるトモグラフィー・イメージングシステム11は有利にも放射線源12と同じガントリー44に取り付けて、計画のために放射線治療前に患者17の照射スライスのトモグラフィーまたはスライス画像を作成することが出来る。
ガントリー制御モジュール54はガントリー44を回転させ扇形ビーム14の角度θを変化させ、結果として放射線源12、出口検出器50’、コンピュータ・トモグラフィー用X線源46、および検出器アレイ50の位置を変化させるのに必要な信号を提供する。ガントリー制御モジュール54はガントリーがコンピュータの制御下に回転するようにコンピュータ51と接続してあり、また制御を補佐するためガントリー角θを表わす信号をコンピュータ51に提供する。
トモグラフィー・イメージングシステム11用の制御モジュールは、X線源46をオンオフするためのX線制御モジュール56とトモグラフィー画像を構成するために検出器アレイ50からデータを受信するためのデータ取得システム58を含む。
画像再構成回路60は典型的には高速アレイプロセッサまたは同様なものを含み、データ取得システム58からのデータを受信して従来技術で周知の方法にしたがいこのようなデータからトモグラフィー画像を「再構成する」。画像再構成回路60もコンピュータ51と通信して後述するような本発明で使用する高速演算を補佐する。トモグラフィー画像により放射線療法による治療の直前に患者の状態を確認することが出来る。
キーボードとディスプレイユニット63を含む端末62から、オペレータはプログラムおよびデータをコンピュータ51へ入力し放射線治療およびトモグラフィー・イメージング用器材10、11を制御して画像再構成回路60により生成したトモグラフィー画像をディスプレイ63に表示させることが出来る。大容量記憶システム64は磁気ディスクユニットまたはテープドライブで、将来使用するためにトモグラフィー・イメージングシステム11で収集したデータを保存することが出来る。
放射線治療システム10を作動させるためのコンピュータプログラムは一般に大容量記憶ユニット64に保存され、システム10の使用中は高速演算処理のためにコンピュータ51の内部メモリーへ読み込まれる。
B.治療器材の動作
放射線治療セッションに先だって、放射線源12と出口検出器50’を用いると特定の放射線源12(図3(a)参照)の線源フルエンスプロファイル100(線源プロファイル)を同定することが出来る。放射線源12は患者17の干渉なしに出口検出器50’へビームを向ける線源プロファイル100は個別のビーム線束28に分割して得られ、コンペンセータ22のそれぞれのリーフ30に独立したフルエンスの値を割り当てることが出来る。
図7を参照すると、線源プロファイル100が得られれば、線量計算器102で線源プロファイル100とガントリー角θごとに患者に向けられる所望のフルエンスプロファイル101(所望のプロファイル)を効率的に比較することができる。線量計算器102はそれぞれのリーフ30が閉じた状態になるべき時間と、それぞれのリーフ30が開いた状態になるべき時間の比率を表わす作業サイクルを生成して、線源プロファイル100を減衰させ所望のプロファイル101を発生させる。
作業サイクル103を用いて、制御装置104は不均一な線源プロファイル100を考慮しそれぞれの所望のプロファイル101に対応する減衰プロファイル105を生成する。減衰プロファイル105はガントリー角θごとのコンペンセータのリーフ30の動きを制御する。任意の腫瘍スライスに向けられる減衰プロファイル105は特定の腫瘍スライスに対する治療シノグラムを構成する。
治療シノグラムを生成するのに必要な減衰プロファイル105は治療計画ソフトウェア(後述す)で求めるコンピュータ51に保存する。
C.治療計画ソフトウェア
前述のコンペンセータの完全な利点を得るのに必要な治療シノグラムの生成は、コンピュータ51と再構成回路60で動作する特別に開発したソフトウェアで実行する。治療計画はソフトウェアで行うが、計画はこの演算専用の独立した電子回路でも実施することが出来、またこのような専用回路を用いてこの処理でさらに早い速度を提供し得ることは理解されよう。
図8(a)を参照すると、コンペンセータ22を制御する所望の治療シノグラムの生成は所望の線量マップ66の定義からはじめる。典型的な所望線量マップ66は線量限界内で比較的高い放射線量を腫瘍組織の領域68に割り当て、第2の低い線量を腫瘍領域の外側の健康な組織70の領域に割り当てる。健康な組織70はもっと低い放射線量を割り当てるべき放射線感受性の高い臓器または同様なものを含む領域72を含むことがある。
所望の線量マップ66はそれぞれの要素が1つのデジタル値を保持するようにした要素のアレイとしてコンピュータ51のメモリー内に記憶しておき、端末62のディスプレイ63に患者17のスライスのトモグラフィー画像を表示して、従来技術で一般に理解されているように、トラックボールまたは同様な入力装置を使い腫瘍領域68の周囲を手動でトレースすることでもっとも容易に入力することが出来る。標準的な領域を埋めるコンピュータプログラムを使用して、それぞれのトレースした領域に割り当てた線量の値を、所望する線量マップ66を表わすメモリーのアレイ内の適当な要素に移し換えることが出来る。
線量マップ66のそれぞれの要素は、患者17のスライス内部の複数の容積要素74(ボクセル)のそれぞれに所望の線量を定義するものである。図9を参照すると、患者17のそれぞれのボクセルは所定の基準点76から定義したベクトル
Figure 0003675816
で識別できる。それぞれのボクセルにおける線量は
Figure 0003675816
である。
1.線量からTermaへの変換
a.Terma
一般に、何らかのボクセルにおける線量
Figure 0003675816
はそのボクセル
Figure 0003675816
で隣接するボクセル
Figure 0003675816
(ここで隣接するボクセル
Figure 0003675816
はボクセル
Figure 0003675816
を含む、即ち放射線源12から直接受け取った放射も含む)から拡散した放射から受け取ったエネルギーに依存する。所定のボクセル
Figure 0003675816
についての線量
Figure 0003675816
は次式で得られる:
Figure 0003675816
ここで
Figure 0003675816
はそのボクセル
Figure 0003675816
の単位質量当たり
Figure 0003675816
から放出された1次全エネルギーの大きさを表わす値であり、「terma」(単位質量当たりの放出された全エネルギー、Total Energy Released per unit Mass)と呼ばれる。
単一エネルギーを外部放射する線源では、terma率
Figure 0003675816
は次のように記述できる:
Figure 0003675816
ここでμ/ρはボクセル
Figure 0003675816
における実効質量減衰の値、Eはジュールで表わした放射光子のエネルギー、
Figure 0003675816
はフルエンス率(線束密度)の分布である。時間毎のエネルギーかけるフルエンス率の積分はエネルギーフルエンス
Figure 0003675816
で、
Figure 0003675816
したがって
Figure 0003675816
である。
式(4)は基本的には線束28からどの程度のエネルギーがボクセルr’と相互作用するかの関係式である。
b.回旋カーネル
Figure 0003675816
は均一な媒体中における非確率関数的なエネルギーの転移または分散を表わす回旋カーネルである。つまり
Figure 0003675816
は、それぞれのボクセル
Figure 0003675816
からのエネルギーがどの程度拡散してボクセル
Figure 0003675816
における線量に寄与するかを表わしている。
カーネル
Figure 0003675816
は一般に従来技術で理解されているようにモンテカルロ法を用いて生成することが出来る。前述したように、これはボクセル
Figure 0003675816
で放出されたエネルギーの単位当たりボクセル
Figure 0003675816
で吸収されたエネルギーの部分を表わす3次元関数である。それぞれのボクセル
Figure 0003675816
のtermaから放射されたエネルギーは外部放射線源12からの指向性線源28のなかに線源が見つかる、すなわち
Figure 0003675816
は一般に図10で示唆されるように非等方性で、線束28のエネルギーから外向きに拡散する。エネルギーの保存には次のようなことが必要になる:
Figure 0003675816
すなわち、1次相互作用によって移動したエネルギーがすべて相互作用の位置に置かれたとすれば、カーネルはデルタ関数で近似できることになる。
図10をさらに参照すると、
Figure 0003675816
の非等方性はガントリー角θに相関する、即ち
Figure 0003675816
での線束28の入射角のそれに相関する。患者17が照射されるガントリー角θが予め設定されている場合、図8に図示した多方向性回旋カーネル
Figure 0003675816
がカーネル
Figure 0003675816
の重み付けした重ね合せで作成できる。
図11を参照すると、放射の拡散がほぼすべてのビーム方向で等しくそれぞれのガントリー角θからの線束28がボクセル
Figure 0003675816
におけるtermaに等しく寄与すると仮定すれば、多方向性回旋カーネルは次式に示すように「等方向性の」態様に因数分解できる:
Figure 0003675816
ここでnは線束28が投射される独立したガントリー角の個数である。
異なるガントリー角における多数の線束28に対しては、所定のボクセル
Figure 0003675816
での総線量はそれぞれの構成ビームからの線量の和であって:
Figure 0003675816
ここで
Figure 0003675816
は、右辺がi番目のガントリー角でtermaの寄与部分を表わす。
この単純化では、それぞれの線束28からtermaへの寄与が等価であり、回旋の分散性を利用している。この仮定におけるエラーは後述するような濾波により減少する。
式(7)は実質的にtermaからの線量計算を単純化するものであるが、それぞれのボクセル
Figure 0003675816
かけるボクセル
Figure 0003675816
総数の回旋で患者の総容積に対する線量を計算する必要がある。したがって、望ましくは、高速フーリエ変換の計算上の有効性を用い、式(7)は次のように変換できる:
Figure 0003675816
ここでFとF-1はそれぞれフーリエ変換と逆フーリエ変換を抽象化したものである。このような式(8)の簡略化では、カーネル
Figure 0003675816
が空間的に不偏で、空間領域における2つの空間的な不変量の回旋が周波数領域における乗算に対して等価であることを表わす回旋理論に依存することを必要とする。
Figure 0003675816
の空間的不変量の仮定は1次近似においてのみ正しい。典型的には、外部放射線源12についてのカーネル
Figure 0003675816
は、(1)多エネルギーX線ビームのビーム硬化(即ち、高周波または高エネルギー放射成分の比率が増加する場合に患者17による濾過の影響)、(2)それぞれのボクセルに交差する線束28の数、(3)患者質量による指数関数的減衰、の複合関数である。
好適な実施態様において、この第1の要素、ビーム硬化は減衰の問題より影響が小さいことから無視できる。即ち、患者17内部での光子エネルギーのスペクトルは外部放射線源12のスペクトルと同じであると仮定してよい。但しこの単純化は必須ではなく、ビーム硬化は光子エネルギースペクトルを有限個の独立した回旋エネルギー間隔で表現することで正確に計数できることが理解されよう。
第2の要素、それぞれのボクセルに交差する線束28の個数と方向の差は有限個のガントリー角のジオメトリーと扇形のビーム14の方向に起因するもので、空間的不変量に影響を与える。ビームの扇形の方向性(平行ビームのジオメトリーとは対照的に)でみられる問題は、ガントリー44の完全な回転が行われればほとんど解決される。照射が有限個のガントリー角においてのみ行われることに起因するエラーは受け入れ可能なものと分かっている。
空間的不変量の仮定に影響を与える第3の要素は媒体の減衰である。これはそれぞれのガントリー角においてビームからの全termaの部分寄与に影響する。したがって、計画手順のこれらの段階において、後述するように、正確な線量計算が必須なヶ所では、線量部分布は、重なり合うボクセルの減衰に基づいてそれぞれのビームについて独立的に計算し、このような減衰はトモグラフィー画像のパラメータから演繹する。この場合、式(8)の簡略化を行なうべきではなく反復回旋を行う必要がある。しかし計画手順の幾つかの段階では後述するように、推定で充分であり、このような場合には
Figure 0003675816
は空間的に不偏であると仮定し線量は式(8)によって計算する。
所望の線量マップ66からのterma量の作成は次のような式(8)を反転させる単純計算である:
Figure 0003675816
この反転では、有意な「ゼロ」(典型的には高周波で)が分母の
Figure 0003675816
に存在しないこと、またはより簡単にはカーネル
Figure 0003675816
が空間的にコンパクトであること(即ち、空間的にコンパクトなカーネルのフーリエ変換は有意に高い周波数成分を有する)が必要である。本発明の発明者により、患者17について記述されるカーネルはフーリエ逆変換を行うのに充分コンパクトであることが分かった。
図12を参照すると、それぞれのボクセル
Figure 0003675816
について所望の線量マップ66からtermaを導くtermaマップ82を作成するための逆変換は処理ブロック80で図示されている。
2.Termaからボクセルエネルギーフルエンスへの変換
termaマップ82が分かると、ビーム強度の尺度であるエネルギーフルエンス
Figure 0003675816
はμ/ρの知識から式(4)によってそれぞれの対応するボクセルについて、次のように決定することが出来る:
Figure 0003675816
μ/ρの値を推定し定数とみなすことか、または実際のμ/ρをトモグラフィー・イメージングシステム11(図6に図示してある)を用いて収集したトモグラフィー走査データから演繹してもよい。この方法では、図12の処理ブロック84に図示してあるように、termaマップのそれぞれの地点におけるフルエンスを与えるフルエンスマップ86が決定できる。
3.ボクセルエネルギーフルエンスからエネルギーフルエンスプロファイルへの変換
それぞれのボクセル
Figure 0003675816
におけるエネルギーフルエンス
Figure 0003675816
は次式で示すようにコンペンセータ22から出る線束28のエネルギーに相関する:
Figure 0003675816
ここでΨ0(φ,θ)は、コンペンセータ22の出口において
Figure 0003675816
で示したように任意の線束28でのエネルギーフルエンスであり、コンペンセータのフルエンスプロファイルの決定に用い、またθとφは前述したような線束28のガントリー角とオフセット角である。
指数関数の項は患者17の質量によるコンペンセータ22の出口からボクセル
Figure 0003675816
への線束28の減衰を表わし、ここで
Figure 0003675816
は線束28に沿ったそれぞれのボクセル
Figure 0003675816
における減衰、
Figure 0003675816
はそれぞれのボクセルrの密度、SSD(φ,θ)はコンペンセータ22の出口から患者17の表面までの距離、
Figure 0003675816

Figure 0003675816
に沿った単位ベクトル(
Figure 0003675816
の原点はここでガントリー45の回転中心にあると仮定している)、pはガントリーの回転中心45と線束28からの直交距離である。ベクトルは線束28に沿った単なるベクトルで積分変数を提供するものである。
それぞれのボクセル
Figure 0003675816
におけるフルエンスは式(11)からコンペンセータ22から放射される放射ビーム14のフルエンスに相関する。好適な実施態様において、それぞれのボクセル
Figure 0003675816
の強度と減衰量、
Figure 0003675816

Figure 0003675816
は定数であると仮定し、放射の扇形ビームは平行ビームで近似すると、
Figure 0003675816
となる。トモグラフィー画像再構成の数理を援用すると、フルエンスマップ86はプロジェクター85から「逆」投影される(即ち投影される)ので、所望のフルエンスマップしたがって線量を生成するのに必要な外部線源で発生させるべきフルエンスプロファイルを決定することが出来る。
この投影はトモグラフィー・イメージングシステムで行われる一連の投影から患者17のトモグラフィースライスの画像を形成するために使用する典型的な逆投影の単なる対向である。投影は分布を横断する線積分であるので、それぞれのボクセルにおけるエネルギーフルエンスの分布(式(11))は光線
Figure 0003675816
に対する第1の差分となる:
Figure 0003675816
Figure 0003675816
に沿って、減衰と逆自乗拡散を補正した
Figure 0003675816
の線積分は投影の演算を表わし、それぞれのガントリー角θのオフセット角φにわたるフルエンスプロファイルΨ0(φ,θ)は次のようになる:
Figure 0003675816
式(13)の投影は図12のプロジェクター85で表現されている。
コンペンセータ22のためのフルエンスプロファイルを計算するための投影処理はトモグラフィー逆投影の単なる反転とは基本的に異なる。相違点は主として照射される腫瘍組織68と健康な組織70の間の線量の遷移におけるシャープさにたいする配慮である。この遷移領域におけるシャープさは健康な組織70への照射を減少させるもので、所望の線量マップ66に対する線量の実際の忠実度において好適である。
このため、フルエンス計算回路84からのフルエンスマップ86は処理ブロック88に図示してあるように予め濾波しておき、次式に示すように濾波したフルエンスマップΨ’(φ,θ)を生成する:
Figure 0003675816
ここでΨ(φ,θ)はフルエンスマップ86、|ω|は周波数空間におけるランプフィルタ、「+」の添字は濾波した結果の正の成分を表わす。このプレフィルタ88はフルエンスマップ86の高周波成分を増加させ、腫瘍・非腫瘍の接続における線量の急速遷移を補助するために用いる。
プレフィルタ88はトモグラフィー・イメージングにおける濾波逆投影で用いるフィルタと同様なものであることに注意すべきである。つまり、トモグラフィー・イメージングと同様に、フィルターは画像データを生成する上で投影の低周波成分の強調を解除する。さらに他のプレフィルタを適用して、フルエンスプロファイルから構成したtermaマップから線量マップを計算する上で、半径方向に対照的なカーネルの使用を補正する(式(6))ことができる。
Ψ’(φ,θ)は「所望のフルエンスプロファイル」となり、患者によって受け止められる放射ビームの所望のプロファイルを表わしている。
実際的には、termaマップの計算、フルエンスマップの生成、およびフルエンスプロファイルの計算は独立の段階として実施する必要はないが、線量マップに適当な濾波を組み合せた直接投影で実施することが出来る。濾波は投影空間において逆回旋演算とランプ濾波を組み合せる「高速反転フィルタ」で実現する。
これは抽象的には次のような式で特定することが出来る:
Figure 0003675816
ここで
Figure 0003675816
は投影演算を表わし、I(t)は高速反転フィルタである。▲×▼演算子は逆回旋演算たとえば通常フーリエ空間において高速フーリエ変換を用いて行われるような演算を表わす。
さらに図12を参照すると、逆回旋回路80、フルエンス計算回路84、何らかの投影空間フィルタ(たとえばランプフィルタ、高速反転フィルタに続けてゼロの足切り等)を含むプレフィルタ88、およびプロジェクタ85を含むブロック78のフルエンスプロファイル計算は組み合せて推定治療シノグラム87’を所望の線量マップ66から作成するフルエンスプロファイルを生成する。フルエンスプロファイル計算回路78は式(9)のフーリエ旋回をこの段階でフルエンスプロファイルの予測に用い、処理中の多少の不正確性を受け入れても後の段階で後述するように補正することが出来る。
4.反復
ここで図13を参照すると、フルエンスプロファイル計算回路78は所望の線量マップ66を予想治療シノグラム87’に変換するが、この予想治療シノグラム87’のフルエンスプロファイルは、一般に、予想治療シノグラム87’にフルエンスの正と負の値が含まれることになるためコンペンセータ22を制御するために使用できない。フルエンスの正の値だけは物理的にコンペンセータ22で実現可能であり、フルエンスの負の値は物理的に実現不可能な径路に沿って放射が吸収された線束28を表わす。
したがって、処理ブロック88において、予想治療シノグラム87’のフルエンスの値は正のフルエンスの値89に切り詰められる。この切り詰めの結果として予想治療シノグラム87’は所望の線量マップを発生しなくなる。
正のフルエンスプロファイル89を生成する切り詰めによるエラーの量は正のフルエンス値89を所望の線量マップ66から導いた実際の線量マップへ逆投影することで決定する。この逆投影は正のフルエンス値89からのフルエンスマップを式(11)によって計算し、termaマップを式(4)によって計算してから、式(7)によってカーネルでtermaマップを旋回させ、図13の処理ブロック92で実際の線量マップ90を作成することによって実現している。
この逆投影において、回旋カーネル
Figure 0003675816
の空間的不偏の仮定はより正確な実際の線量マップ90をつくり出すことが出来るように作成されない。
フルエンスプロファイルを患者17に投影して線量マップを計算するのは当業者に周知の多数の他の手段によって行うことが出来る。
実際の線量マップ90は所望の線量マップ66と比較して処理ブロック94に示したように残留線量マップ96を生成する。好適な実施態様において、比較は、a)所望の線量マップ66の対応する値、またはb)所定の線量上限、の大きい方を実際の線量マップ90のそれぞれのボクセル
Figure 0003675816
の値から減算する。所定の線量上限は腫瘍組織68に対して受け入れ可能な線量と思われる閾値である。明らかに、所望の線量マップと実際の線量マップの間の差を量子化する他の方法がこの説明から当業者には明らかになるであろう。
この比較処理94の結果は図14(a)に図示した残留線量マップ96を発生するは図である。残留線量マップ96はここでまたフルエンスプロファイル計算回路78(所望の線量マップ66のかわりに)で演算して、(推定治療シノグラム87のかわりに)エラーフルエンスプロファイル98を生成する。
このようにして生成したエラーフルエンスプロファイル98は減算回路100で推定治療シノグラム87’から減算されて新しい推定治療シノグラム87となる。
図13に図示したように、この新しい推定治療シノグラム87は処理ブロック88、92、94、78で所定の反復回数だけ繰り返し演算され、適当な低いエラーフルエンスプロファイル98が得られるまで、エラーフルエンスプロファイル98の値の大きさが図13(b)−(d)に示したように反復毎に減少する。
新しい推定フルエンスプロファイル87は処理ブロック88で切り詰められて最終的なフルエンスプロファイルシノグラム91が作られる。
図8(b)、(c)、(d)をもう一度参照すると、本発明で得られた図8(a)の所望の線量マップ66に対応する線量マップは次のように図示してある:1回の反復のあと(図8(b))、2回の反復のあと(図8(c))、10回の反復のあと(図8(d))。図8(d)に図示してあるターゲット容積内での線量の変動は所定の線量上限1,000cGyに対して±2%である。
5.線源プロファイルと所望のプロファイルからの減衰プロファイルの生成
前述したように、線源プロファイル100は実質的に質量が放射線源12と検出器アレイ50’のあいだに全く置かれていない試験を実行して得ることが出来る。図15(a)を参照すると、簡略化した線源プロファイル100はそれぞれが一般に図3(a)のプロファイルから中心の線束ほど高い異なるフルエンスの値Ψ(θ,φ)Sを有する6つの独立した線束28を含む。これらの線束28は図15(b)の所望のプロファイル101を実現するためには減衰させる必要がある。所望のプロファイル101は他の領域に強度も減衰線束112も有していない線束111を必要とする。
所望のプロファイル101と線源プロファイル100とが分かると、線量計算回路104はそれぞれのリーフ30について線源プロファイル100を変更して所望のプロファイル101を発生させるのに必要な作業サイクル内での開放時間の分画を次のように生成することが出来る:
Figure 0003675816
ここでΨ(φ,θ)Sは線源プロファイル100の1つの線のフルエンスを表わし、Ψ(φ,θ)DはΨ(φ,θ)D≦Ψ(φ,θ)Sとなるような所望のプロファイル101の対応する線のフルエンスを表わしている。θとφは線束28のガントリー角とオフセット角である(それぞれのリーフ30に1つの線束28が関連する)。
図7を参照すると、制御装置104は任意のガントリー角θにおけるリーフ30のすべてについて作業サイクルを組み合せてガントリー角θでの減衰プロファイル105を発生している。減衰プロファイル105は大容量記憶ユニット64に保存し、後にコンペンセータのリーフ30の動きを支持するために呼び出すことが出来る。減衰プロファイル105を用いる場合、不均一な線源プロファイルは照射中に計数し、放射線源12の全照射能力を用いる。
IV.放射線源の第2の実施態様
図6および図17をもう一度参照すると、本発明の第1と第2の実施態様のハードウェア構成は実質的に同じである。2つの構成で唯一の相違点は、図6のコリメータ制御52が図17では偏向ヨーク制御116に置き換えられていることと、図6のコリメータ22が図17では放射線源内部の偏向ヨークに置き換えられていることである。
図16を参照すると、本発明の第2の実施態様にしたがって組み立てられた放射線治療コンペンセータは電子流6を発生させる線型加速器1を有し、電子流はアクロマート湾曲磁石106でターゲット2に方向が変えられる。部材の中で第2の実施態様に独自なものは線型加速器1とターゲット2の間の電子の通路に沿って配置した偏向ヨーク108である。
ヨーク108は磁化通路112内部で磁場を変化させることの出来るアクロマートではない湾曲磁石111からなる。線型加速器1で加速した電子6は磁化通路112を通ってからターゲットに衝突する。磁化通路112内の磁場強度を変化させることにより、電子流6を単一の平面内で変更させて電子流6がターゲット2の単一の点ではなく衝突線120に沿って異なる位置に衝突するように出来る。アクロマートではない偏向ヨーク108は電子流6を振動面109に沿って振動させることが出来る。このような振動の間、線源プロファイル113は電子とターゲット2の衝突点で移動する。
図18を参照すると、非均一な線源プロファイル113を広い磁場を横断して振動させることにより、磁場を横断して得られる強度は不均一の複数の線源プロファイル113が平均化されるので実効的に均一にすることが出来るので、これによって均一な平均プロファイル114を形成することが出来る。線源プロファイル113の不整は均一な平均プロファイル114に平均化されるので知る必要がないことは理解されるべきである。また比較的広く均一な放射の場が生成できることも理解されるべきである。
動作において、治療セッションに先立ち、質量を放射線源12と検出器50’の間には位置しない試験を実行して治療計画のために均一な平均プロファイル114を生成することが出来る。
上述の説明は本発明の2つの実施態様についてのものである。本発明の主旨と範囲から逸脱することなく多くの変更を成し得ることは当業者には明らかであろう。
たとえば、治療計画ソフトウェアの一部を成すフルエンスプロファイル計画回路78は線量計算回路102のかわりに使用して不均一な線源プロファイルを考慮に入れ、線源フルエンスの不均一な場を補償するように重み付けしたそれぞれのガントリー角θについての減衰プロファイルを生成することが出来る。この方法で、作業サイクルの計算(式(16))を早い段階でフルエンス計算に組み込むことが出来る。
両方の実施態様を組み合せて使用し制御自在な「広い」扇形ビームの場を実現し得ることも理解されるべきである。図16に図示したように、アクロマートでない偏向ヨーク108はアクロマート湾曲磁石106とコンペンセータ22の間に配置できる。ヨーク108は広く均一な場をわずかなエネルギー損失で生成でき、一方でコンペンセータ22は広い場の内部のここの線束の強度を制御できる。この他、コンペンセータをどちらも用いて、1つで場の第1の寸法を制御しこれに直交するもう1つで第2の寸法を制御することが出来る。たとえば、アクロマートでないヨーク108は場の厚みに沿って場を平坦化して、コンペンセータ22で場の幅に沿って場を補正することが出来る。さらに、第1の実施例で線型加速器を使用するのは必須ではない。コンペンセータ22は何らかの放射を発生する線源との組み合せにおいて動作させることが出来る。
さらに、線型加速器の電子ビームの掃引速度を変化させることにより線束28のフルエンスを制御してコンペンセータ22の必要性を増加または排除することが出来る。本発明の範囲に含まれ得る各種の実施態様の公開を尊重するために以下のような請求の範囲とする。

Claims (4)

  1. 患者に向けられ平面内で拡散する扇形放射ビームを発生させるための照射線源を有する放射療法装置であって、
    ターゲットと、
    前記ターゲットに向けられた電子流を発生させるための電子発生装置であって、前記電子は前記ターゲットに衝突して、1つの中心線束の周囲に拡散する複数のビーム線束を発生させ、前記拡散する線束のフルエンスが不均一なフルエンスプロファイルを表わしてなる電子発生装置と、
    前記電子線源と前記ターゲットの間に配置し、前記電子流を振動させ、前記電子流を異なる位置で前記ターゲットに衝突させることにより、実質的に均一な平均フルエンスプロファイルを有する放射ビームを発生させる電子偏向手段
    とを含んでなる照射線源
    を有してなる放射療法装置。
  2. 前記電子偏向手段は磁気的に前記電子流を振動させる湾曲磁石を含む請求項記載の装置。
  3. 前記ターゲットがタングステンである請求項記載の治療装置。
  4. 前記磁気振動が前記扇形ビームの平面に沿って行われる請求項記載の治療装置。
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