JP3614886B2 - ファイルシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ファイルなどのデータを格納するファイルシステムの改良に関するものであり、特に、信頼性に優れたファイルシステムに係る。
【0002】
【従来の技術】
大多数のコンピュータは、内部記憶装置と外部記憶装置を持つ。内部記憶装置は、外部からの継続的電力供給によって情報を保つ。代表的な内部記憶装置はRAMで構成された主メモリ(main memory) である。外部記憶装置は、原理や種類にかかわらず、何等かの記録媒体(例えば、磁気ディスクや光磁気ディスク)を持つ。記録媒体が着脱可能か否かにかかわらず、単一の外部記憶装置はドライブと呼ばれる。ドライブの媒体には、通常、多数のブロックが形成されている。このブロックはアクセスの単位である。
【0003】
例えば、ある規格のフロッピーディスクは2つのサーフェス(surfaces)を持ち、各サーフェスはそれぞれ、同心円状に配置された80のトラックを持ち、各トラックは16セクタに区分される。この各セクタ又はいくつかの連続したセクタが前記ブロックに相当する。固定ディスク装置では、記録媒体は、円筒状に積層された堅い円盤である。このため、固定ディスク装置はサーフェスを多数有する。また、トラックの代りにシリンダという用語が使われる。
【0004】
ほとんどの場合、ディスク上の情報を更新する単一の操作は、媒体上の複数のブロックを更新する。その第1の理由は、ブロックのサイズ(例えば256バイト)は、通常、単一の操作の情報量よりはるかに小さいからである。例えば、コンピュータ上で編集されたわずか数頁に過ぎない文書も、何十ものブロックやセクタを費やして保存される。第2の理由は、媒体上のデータが一般にファイル単位でアクセスされ、かつ、ファイルの管理情報は後述のFATやディレクトリの様に分かれて配置(記憶)されているからである。
【0005】
ファイルシステムは、外部記憶装置とこの外部記憶装置のデータをファイル単位でアクセスするための制御手順を総称する概念である。ファイルシステムは、管理情報(例えば、FAT(File Allocation Table) とディレクトリ)を必要とする。このため、ファイルを更新する場合、ファイルをわずか1セクタ延長するだけでも、ファイルの内容となるデータのほかに、FATやディレクトリも更新する必要がある。この結果、しばしば単一の操作が複数のブロックの内容を更新する。
【0006】
ファイルシステムでは、通常、バッファ(buffer)が用いられる。バッファとは、媒体へ書き込むべきデータを一時的に蓄積するメモリ上の所定の領域である。バッファは、主メモリを用いてもよいし、ドライブ駆動用のサブコンピュータ上に設けることも考えられる。例えば、ディスクとバッファを組み合わせたシステムでは、ディスク上のデータを変更する操作の際に、変更するブロックの内容を直接ディスクに書き込まず、バッファに一時的に格納する。バッファに書かれたブロックのデータ(以下、「バッファブロック」と呼ぶ)は、少なくともシステムを止める前には、媒体に書き込むべきものである。このようなバッファブロックがある程度たまってから実際のディスクアクセスを行えば、ディスクアクセスの回数を減らし、処理を効率化することができる。
【0007】
バッファがまだディスクに書いていないデータによって一杯になり、新たなデータがバッファに書き込めない場合は、不足する分のバッファブロックによって媒体を更新し、バッファのうち更新済みの領域に新たなデータを書き込む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のバッファを用いるファイルシステムは一般的であるが、このようなファイルシステムを用いる場合でも、かつては、単一のコンピュータの単一の論理的ドライブを実現するハードウェアとしては、実際に単一のドライブのみが接続された。単一のドライブしか有しないコンピュータは、しばしばドライブの故障によるデータの喪失を生じる。ドライブの故障は、電源の遮断、ヘッドクラッシュ、制御回路の故障など多様である。故障による最も不運な結果は、故障がデータ書き込み中に発生し、媒体がいわば「書きかけ」の状態になることである。
【0009】
ここで、「書きかけ」は同時に更新されるべき複数のブロックのうち、一部のみが更新され、残りは旧い内容になっている状態を表す。例えば、一般に、ファイル内のデータと、このファイルのFAT、ディレクトリの情報は、相互に矛盾してはならない。しかし、これらのうちいずれかが更新されていない状態でドライブが故障すると、相互に整合性を失い、ファイルのデータは失われるか、復元困難になる。また、「書きかけ」の他の例として、例えばFATのみディスクに書き込み済で、ディレクトリを書き込んでいない状態では、管理情報それ自体に矛盾が生じる。さらに、連続したブロックが単一のファイルの一部を構成している場合において、あるブロックの内容は更新されており、次のブロックの内容は旧いままという状態も、「書きかけ」の例である。旧いデータと新しいデータとの間では、当然、整合性が失われている。
【0010】
新しい内容と旧い内容が混じって整合性を失ったファイルのデータの復旧は、全体が旧い内容のままのファイルのデータの復旧よりも、はるかに困難である。この困難さの一つの原因は、旧い部分と新しい部分の特定が困難なことである。また、もう一つの原因は、(特に、ドライブが磁気ディスクの場合に生じるが)、動作不全に陥ったヘッドによる媒体上のデータの破壊である。これは、ヘッドから発生している書込用の磁界が故障の瞬間から不正常になったり、ヘッドが磁気面を損傷するからである。さらに、ファイルの管理情報を失うことによってファイル全体を失う事態も生じ得る。
【0011】
特に、不運にもコンピュータのシステム・ファイルを喪失すると、コンピュータ・システムを起動できなくなり、故障の診断や復旧自体も不可能になる。
【0012】
このようなデータの喪失に対する許容性は、分野によって異なる。例えば、帳票計算や実験データの整理あるいは文書作成の分野では、旧いデータからのやり直しが利く。このような分野では耐障害性をあまり要求されない。一方、大型プラントの制御や交通システムの制御あるいは銀行の口座管理などの分野では、データの消滅は許されず、やり直しが利かない。後者の分野では、データの喪失は、ただちに危険や権利義務関係の混乱を招くので、耐障害性が高度に要求される。
【0013】
近年では、計算機システムのダウンサイジングに伴って、従来は耐障害性を要求されないような分野にしか使用されていなかった各種のシステムが、高度の耐障害性が要求される分野においても利用されるようになってきている。例えば、小型計算機に多く利用されているUNIXのファイルシステムなどは、耐障害性を考慮していないファイル記憶装置であるが、高度の耐障害性が要求される分野でも利用されるようになってきている。このため、耐障害性の向上は重要な課題である。
【0014】
ファイルの喪失を防ぎ、耐障害性を向上させる手法の代表的なものは、ミラーリングと分散ファイルシステム(Distributed File System) である。ミラーリングは、単一のコンピュータに複数のドライブを接続し、各ドライブに全く同じデータを書き込む技術である。また、分散ファイルシステムは、コンピュータに3台以上のドライブを接続し、同一内容のファイルを常に2台以上のドライブ上に格納しておくシステムである。このように、同一内容のデータを複数のドライブに格納してファイルを多重化しておけば、一部のドライブが故障しても、残りのドライブに残ったファイルを用いて業務やファイルの復旧が可能である。
【0015】
しかし、ファイルの多重化にも次のような問題点が残る。その問題点は、複数のドライブでデータが「書きかけ」の状態が同時に発生し得ることである。なぜならば、従来は、複数のドライブへの書き込みが同時に起こり得たからである。また、従来、ドライブのブロックを更新するバッファブロックの単位は、ドライブのファイルへの操作の単位とは無関係に行われていたからである。
【0016】
例えば、単一の操作で、2つのドライブにおいて、それぞれ2つずつのバッファブロックを操作する場合、双方のドライブで1つのブロックのみが更新され、他方のブロックが更新されていない状態がしばしば発生した。特に不運な状態は、同じファイルがある全てのドライブにおいて「書きかけ」での故障が起きることである。この場合は、同一内容の複数のファイル全てが失われる。このため、全てのファイルの喪失の危険性をなくし、ファイルシステムの信頼性を向上させることが必要であった。
【0017】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、信頼性の高いファイルシステムを提供することである。さらに具体的な目的は、「書きかけ」によるブロック間の矛盾が生じにくいファイルシステムを提供することである。また、他の具体的な目的は、ドライブの故障の場合でも、同一内容の複数のファイルのうち少なくとも1つは失われないファイルシステムを提供することである。
【0018】
また、本発明の他の目的は、効率的にデータを処理するファイルシステムを提供することである。また、本発明の他の目的は、単純な構成のファイルシステムを提供することである。また、本発明の他の目的は、故障の影響が局限され他の部分に及びにくいファイルシステムを提供することである。また、本発明の他の目的は、信頼性が高く、かつ、従来のファイルシステムに導入が容易なファイルシステムを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1のファイルシステムは、不揮発性の記憶装置のドライブを複数有し、各ドライブの各々には、各ドライブの記録媒体上にアクセス単位である複数のブロックと、揮発性メモリ上のバッファに前記各ブロックに書き込むべきデータであるバッファブロックを一時的に格納するバッファ手段と、バッファブロックによる記録媒体の更新の必要性を判断する判断手段と、前記更新が必要と判断されたときに、全てのバッファブロックによってドライブのブロックを連続して更新する更新手段と、各ドライブにおける前記更新の時間的重複を回避して更新を逐次化する逐次化手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項2のファイルシステムは、前記逐次化手段は、一のドライブにおいて前記更新をしようとする際に他の更新中のドライブが存在するか否かを調査し、他の更新中のドライブが存在する場合は前記一のドライブにおける更新を抑止し、他の更新中のドライブが存在しない場合は前記一のドライブにおける更新を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項3のファイルシステムは、前記逐次化手段は、更新中のドライブが存在した場合は所定時間待機後に再度調査を行い、更新中のドライブが存在しなくなった場合に更新を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項4のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブの状態を示すフラグをドライブの状態に応じて「更新中」、「調査中」及びそれ以外の状態にセットし、更新しようとするときに他のドライブのフラグを調査するように構成されたことを特徴とする。
請求項5のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブの各々に個別に設けられたことを特徴とする。
【0021】
請求項6のファイルシステムは、前記各逐次化手段は、通信回線を経由して他のドライブの状態に関する情報を収集することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項7のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブのフラグを他の全てのドライブに控えとして転送・コピーし、他のドライブではこの控えのフラグを参照することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項8のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブの更新を所定のクロックに基づいて所定の各時間的サイクル内に制限することによって前記逐次化を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項9のファイルシステムは、複数のドライブを有し、各ファイルが複数のドライブ 上に記録されたことを特徴とする。
【0022】
請求項10のファイルシステムは、不揮発性の記憶装置のドライブを複数有し、各ドライブの各々は、各ドライブの記録媒体上にアクセス単位である複数のブロックと、揮発性メモリ上のバッファに前記各ブロックに書き込むべきデータであるバッファブロックを、前記ドライブへのブロックの更新を要求する単一のデータ書き込み操作が発生する都度、その単一のデータ書き込み操作ごとに、前記各ブロックに書き込むべきデータであるバッファブロックを揮発性メモリ上のバッファに対して一時的に格納するバッファ手段と、バッファブロックによる記録媒体の更新の必要性を判断する判断手段と、前記判断手段によって更新が必要と判断されたときに、少なくとも前記単一のデータ書き込み操作の対象となるすべてのバッファブロックによってドライブのブロックを連続して更新する更新手段と、各ドライブにおける前記更新の時間的重複を回避して更新を逐次化する逐次化手段を有することを特徴とする。
【0023】
請求項11のファイルシステムは、前記バッファ手段は、前記発生した単一のデータ書き込み操作とこの書き込み操作の対象であるすべてのバッファブロックの対応付けを行う識別情報と共に、前記バッファブロックをバッファに対して一時的に格納するものであり、前記更新手段は、前記判断手段によって更新が必要と判断されたときに、前記識別情報に基づいて、単一のデータ書き込み操作に対応する全てのバッファブロックを単位として前記更新を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項12のファイルシステムは、前記更新手段は、複数のデータ書き込み操作の対象に同一のバッファブロックが含まれる場合、それら複数のデータ書き込み操作に係る全てのバッファブロックを連続して更新するように構成されたことを特徴とする。
【0024】
請求項13のファイルシステムは、前記逐次化手段は、一のドライブにおいて前記更新をしようとする際に他の更新中のドライブが存在するか否かを調査し、他の更新中のドライブが存在する場合は前記一のドライブにおける更新を抑止し、他の更新中のドライブが存在しない場合は前記一のドライブにおける更新を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項14のファイルシステムは、前記逐次化手段は、更新中のドライブが存在した場合は所定時間待機後に再度調査を行い、更新中のドライブが存在しなくなった場合に更新を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項15のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブの状態を示すフラグをドライブの状態に応じて「更新中」、「調査中」及びそれ以外の状態にセットし、更新しようとするときに他のドライブのフラグを調査するように構成されたことを特徴とする。
【0025】
請求項16のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブの各々に個別に設けられたことを特徴とする。
請求項17のファイルシステムは、前記各逐次化手段は、通信回線を経由して他のドライブの状態に関する情報を収集することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項18のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブのフラグを他の全てのドライブに控えとして転送・コピーし、他のドライブではこの控えのフラグを参照することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項19のファイルシステムは、前記逐次化手段は、各ドライブの更新を所定のクロックに基づいて所定の各時間的サイクル内に制限することによって前記逐次化を行うように構成されたことを特徴とする。
請求項20のファイルシステムは、複数のドライブを有し、各ファイルが複数のドライブ上に記録されたことを特徴とする。
【0026】
【作用】
請求項1,10の発明では、媒体の更新の際に、全てのバッファブロックによる更新が連続して行われるので、「書きかけ」の状態が更新最中のみに限定され、更新と更新の間にはファイルのブロック間の不整合が発生しない。このため、更新中以外の瞬間にドライブが故障してもファイル内の各ブロック間の整合性は失われない。また、請求項1の発明では、バッファ上の更新を全てのバッファブロックによって行うので、操作ごとのバッファブロックを峻別して扱う繁雑な処理が不要になる。また、全てのバッファブロックによる更新を一度に行うことから、更新をCPUの負荷が低い時に行っておけば、CPUの負荷が高いときに更新が必要となる可能性を低減させることができる。さらに、逐次化手段が更新のタイミングをずらすので、複数のドライブで「書きかけ」の状態が同時に発生することがない。このため、複数のドライブのデータが同時に失われることがなく、少なくとも1つのドライブにデータが残る。
【0027】
請求項2,13の発明では、逐次化手段が、更新ごとに毎回調査し他の更新中のドライブを検出することによって更新の時間的重複を避けるので、確実な逐次化を行うことができる。また、請求項4の発明は更新開始の制御を逐次化手段に与えることによって実現でき、更新自体を行うハードウェアや手順は従来通りのものが利用できるので従来の設備が有効活用できる。
【0028】
請求項3,14の発明では、逐次化手段が所定時間待機することによって逐次化を実現するので、更新のタイミングを割り振るスーパーバイザは不必要である。
【0029】
請求項4,15の発明では、各ドライブのハードウェアが異なっても逐次化手段は他のドライブのフラグさえ参照すれば更新中や調査中のドライブを検出することができる。また、各ドライブに逐次化手段を備える場合は更新しようとする側がフラグを参照する。このため、各ドライブを制御する上位のスーパーバイザを備える必要がない。
【0030】
請求項5,16の発明では、逐次化手段が各ドライブに分散しているので、故障したドライブがあっても他のドライブは影響を受けない。また、逐次化手段がドライブを制御する上位のスーパーバイザとして構成されている場合は逐次化手段の故障によって各ドライブでの処理が停止するが、請求項8の発明によれば、このような停止を回避することができる。
【0031】
請求項6,17の発明では、通信回線さえあれば逐次化手段がこの通信回線を用いて調査を行うので、フラグやスーパーバイザは不要となる。
【0032】
請求項7,18の発明では、各ドライブの逐次化手段は、調査の度に他のドライブの状態や他のドライブに設けられたフラグを通信回線で参照する必要がなくなるので、更新時の処理が高速化される。
請求項8,19の発明では、各ドライブでの更新の機会が所定のサイクルで確実に与えられ、特定のドライブでの更新が他のドライブでの更新の連続によって遅延する場合がなくなる。
【0033】
請求項9,20の発明は、いわゆる分散ファイルシステムであり、この発明では、通常、各ドライブごとにどのファイルが存在するかが異なる。このため、各ドライブのバッファが一杯になるタイミングが分散し、ドライブ更新のための待ち時間が減少する。すなわち、ミラーリングのように、全てのドライブの内容が同一の場合は、複数のドライブに対 する書き込みのタイミングが時間的に競合するので、無駄な待ち時間が発生するが、本発明ではそのような待ち時間の発生が減少する。
【0034】
請求項11の発明では、各操作とバッファブロックについて、コード番号のような識別情報を記録しておくことによって容易に対応関係を特定できるので、特殊なデータ構造を用いずに、単純な構成で操作単位の更新が実現できる。
【0035】
請求項12の発明では、複数の操作が同一のブロックを対象とした場合、そのうち一部の操作の内容のみによって当該ブロックが更新されることがないので、他の操作の対象としてのブロック間の整合性を喪失することがない。
【0036】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面に従って具体的に説明する。なお、後述する実施例はコンピュータ上に実現され、実施例の各機能は所定の手順(プログラム)がこのコンピュータを制御することで実現される。
【0037】
本明細書における各「手段」は実施例の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウェアやソフトウェア・ルーチンに1対1には対応しない。同一のハードウェア要素が場合によって異なった手段を構成する。例えば、コンピュータはある命令を実行するときにある手段となり別の命令を実行するときは別の手段となりうる。また、一つの手段がわずか1命令によって実現される場合もあれば多数の命令によって実現される場合もある。
【0038】
したがって、本明細書では、以下、実施例の各機能を有する仮想的回路ブロック(手段)を想定して実施例を説明する。但し、コンピュータの使用は一例であり、本発明の機能の全部又は一部は、可能ならば、カスタムチップ(専用の集積回路)のような電子回路上に実現してもよい。
【0039】
実施例に用いられるコンピュータは、一般には、CPU(中央演算処理装置)と、RAM(随時書込読出型記憶素子)からなる主記憶装置とを有する。また、前記コンピュータの規模は自由であり、マイクロコンピュータ・パーソナルコンピュータ・スモールコンピュータ・ワークステーション・メインフレームなど、いかなる規模のものを用いてもよい。
【0040】
また、前記コンピュータのハードウェアは、典型的には、キーボードやマウスなどの入力装置と、ハードディスク装置などの外部記憶装置と、CRT表示装置やプリンタ印字装置などの出力装置と、必要な入出力制御回路を含む。
【0041】
但し、前記コンピュータのハードウェア構成は自由であり、本発明が実施できる限り、上記の構成要素の一部を追加・変更・除外してもよい。例えば、実施例は、複数のコンピュータを接続したコンピュータネットワーク上に実現してもよい。また、CPUの種類は自由であり、CPUを複数同時に用いたり、単一のCPUをタイムシェアリング(時分割)で使用し、複数の処理を同時平行的に行ってもよい。
【0042】
また、他の入力装置(例えば、タッチパネル・ライトペン・トラックボールなどのポインティングデバイスや、デジタイザ・イメージ読取装置やビデオカメラなどの画像入力装置・音声識別装置・各種センサなど)を用いてもよい。また、他の外部記憶装置(例えば、フロッピーディスク装置・RAMカード装置・磁気テープ装置・光学ディスク装置・光磁気ディスク装置・バブルメモリ装置・フラッシュメモリなど)を用いてもよい。また、他の出力装置(例えば、液晶表示装置・プラズマディスプレイ装置・ビデオプロジェクター・LED表示装置・音響発生回路・音声合成回路など)を用いてもよい。
【0043】
また、前記コンピュータにおいて実施例を実現するためのソフトウェアの構成としては、典型的には、実施例の各機能を実現するためのアプリケーションプログラムが、OS(オペレーティングシステム)上で実行される態様が考えられる。また、実施例を実現するためのプログラムの態様としては、典型的には、高級言語やアセンブラからコンパイル(翻訳)された機械語が考えられる。但し、前記コンピュータのソフトウェア構成も自由であり、本発明が実施できる限り、ソフトウェア構成を変更してもよい。例えば、必ずしもOSを用いる必要はなく、また、プログラムの表現形式も自由であり、BASICのようなインタプリタ(逐次解釈実行型)言語を用いてもよい。
【0044】
また、プログラムの格納態様も自由であり、ROM(読出し専用メモリ)に格納しておいてもよく、また、ハードディスク装置のような外部記憶装置に格納しておき、コンピュータの起動時や処理の開始時に主メモリ上にロード(読み込み)してもよい。また、プログラムを複数の部分に分割して外部記憶装置に格納しておき、処理内容に応じて必要なモジュールのみを随時主メモリ上にロード(読み込み)してもよい。さらに、プログラムの部分ごとに異なった態様で格納してもよい。
【0045】
また、本実施例における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、また、実行ごとに異なった順序で実行してもよい。このような順序の変更は、例えば、ユーザが実行可能な処理を選択するなどメニュー形式のインターフェース手法によって実現することができる。
【0046】
また、本明細書における「入力」は、本来の情報の入力のみならず、情報の入力と密接に関連する他の処理を含む。このような処理は、例えば、入力内容のエコーバックや修正・編集である。また、本明細書における「出力」は、本来の情報の出力のみならず、情報の出力と密接に関連する他の処理を含む。このような処理は、例えば、出力すべき範囲の入力や、画面スクロールの指示である。なお、対話的入出力手順によって入力と出力を一体的操作によって実現してもよく、このような一体的操作によって、選択・指定・特定などの処理を行ってもよい。
【0047】
また、本明細書におけるデータ(情報)やデータの格納手段は前記コンピュータ上においていかなる態様で存在してもよい。例えば、データのハードウェア上の所在部分は、主記憶装置・外部記憶装置・CPUのレジスタやキャッシュメモリなどいかなる部分でもよい。また、データの保持態様も自由である。例えば、データは、ファイル形式で保持されるのみならず、メモリやディスクなどの記憶装置を物理的アドレスで直接アクセスすることによって実現してもよい。また、データの表現形式も自由で、例えば、文字列を表すコードの単位は、文字単位でも単語単位でもよい。また、データは必要とされる一定時間だけ保持されれば十分で、その後消滅してもよく、保持時間の長短は自由である。また、辞書データのように当面変更されない情報は、ROMに格納してもよい。
【0048】
また、本明細書において、特定の情報への言及は確認的で、言及されない情報の存在を否定するものではない。すなわち、本発明の動作では、動作に必要な一般的な情報、例えば、各種ポインタ、カウンタ、フラグ、パラメータ、バッファなどが適宜用いられる。
【0049】
実施例の各部分が処理に要する情報は、特に記載がない場合、当該情報を保持している他の部分から獲得される。このような情報の獲得は、例えば、当該情報を格納している変数やメモリをアクセスすることによって実現することができる。なお、情報の消去・抹消は、当該情報の内容自体を必ずしも記憶領域から現実に削除せず、消去を表すフラグを設定するなど、情報の意味付けの変更によって行うことができる。
【0050】
1.第1実施例の構成
図1は第1実施例の構成要素を示す構成図である。この場合、図1に示すシステムは、複数のファイル記憶装置1S,2S,…,nS(nは2以上の任意の整数)と、これらの複数のファイル記憶装置1S,2S,…,nSを連結する共通のシステムバス10とによって構成されている。なお、各ファイル記憶装置1S,2S,…,nSは、請求の範囲にいうドライブに相当する。
【0051】
ファイル記憶装置1Sは、フラッシュ逐次化手段1A(請求の範囲にいう逐次化手段に相当する)、フラッシュ状態フラグ1B(請求の範囲にいうフラグに相当する)、バッファ管理手段(バッファフラッシュ手段)1C、ディスクバッファ1D、およびディスク1Eを有する。なお、ディスク1Eは、請求の範囲にいう記録媒体に相当する。また、バッファ管理手段1C及びディスクバッファ2Dは、請求の範囲にいうバッファ手段を構成する。また、バッファ管理手段1Cは、請求の範囲にいう判断手段及び更新手段としての役割も果たす。なお、本実施例において「フラッシュ」とは、バッファ上の全てのブロックによってドライブのブロックを更新する処理である。
【0052】
このうち、フラッシュ逐次化手段1Aは、バッファ管理手段1Cからのフラッシュ開始要求に応答して、フラッシュ状態フラグ1Bを「調査中」にし、他のファイル記憶装置のフラッシュ状態フラグを調べる。そして、このフラッシュ逐次化手段1Aは、他のファイル記憶装置中に「調査中」や「実行中」のフラグがない場合には、フラッシュ状態フラグ1Bを「更新中(実行中)」にし、要求元のバッファ管理手段1Cにフラッシュ開始許可を返す。また、フラッシュ状態フラグ1Bは、ファイル記憶装置1Sのフラッシュ状態を示すフラグであり、前述のように、フラッシュ逐次化手段1Aによる調査時またはフラッシュ管理手段1Cによるフラッシュ処理時には、フラッシュ逐次化手段1Aによって「調査中」または「更新中(実行中)」とされ、それ以外の場合には「通常」とされる。
【0053】
一方、バッファ管理手段1Cは、ファイル記憶装置1Sに対する外部からの操作要求に応答して、フラッシュ逐次化手段1Aにフラッシュ開始要求を送る。そして、このバッファ管理手段1Cは、前述のように、フラッシュ逐次化手段1Aからフラッシュ開始許可を受け取ると、それに応答して、ディスクバッファ1D内の将来的に更新必要性のある全データにより、ディスク1Eを更新する。
【0054】
次に、ファイル記憶装置2Sは、フラッシュ逐次化手段2A、フラッシュ状態フラグ2B、バッファ管理手段(バッファフラッシュ手段)2C、ディスクバッファ2D、およびディスク2Eを有する。これらの構成要素2A〜2Eも、ファイル記憶装置1Sの構成要素1A〜1Eと全く同様に構成されている。同様に、第n番目のファイル記憶装置nSは、フラッシュ逐次化手段nA、フラッシュ状態フラグnB、バッファ管理手段(バッファフラッシュ手段)nC、ディスクバッファnD、およびディスクnEを有し、これらの構成要素nA〜nEも、ファイル記憶装置1Sの構成要素1A〜1Eと全く同様に構成されている。
【0055】
なお、図2は図1のシステムの具体的な構成の一例を示す概念図であり、ファイル記憶装置1Sは、CPU(1F)、ROM(1G)、RAM(1H)、SCSI(1I)、ディスク1E、およびローカルバス1Jによって構成されており、ROM(1G)およびRAM(1H)内に、バッファ管理手段1C、フラッシュ逐次化手段1A、フラッシュ状態フラグ1B、およびディスクバッファ1Dが構成されている。同様に、ファイル記憶装置2Sは、CPU(2F)、ROM(2G)、RAM(2H)、SCSI規格インタフェース回路(2I)、ディスク2E、およびローカルバス2Jによって構成されており、ROM(2G)およびRAM(2H)内に、バッファ管理手段2C、フラッシュ逐次化手段2A、フラッシュ状態フラグ2B、およびディスクバッファ2Dが構成されている。
【0056】
なお、第1実施例は、3つ以上のドライブを有し、各ファイルが2つ以上のドライブ上に記録された、いわゆる分散ファイルシステムであり、この発明では、通常、各ドライブごとにどのファイルが存在するかが異なる。このため、各ドライブのバッファが一杯になるタイミングが分散し、ドライブ更新のための待ち時間が減少する。ミラーリングのように、全てのドライブの内容が同一のミラーリングにおいて逐次化を行う場合は、複数のドライブに対する書き込みの必要が常に同時に発生するので、無駄な待ち時間が発生する。
【0057】
また、第1実施例では、前記各ドライブがそれぞれ別個独立のディスク装置であり、各媒体が各ディスク装置の記録ディスクである。このため、第1実施例では、単一のディスクを論理的な複数のドライブとみなすパーティションと比べ、単一のドライブの故障によって複数のファイルが失われる可能性が除去できる。
【0058】
逆に、前記各ドライブは、単一のディスク装置内に設けられた各パーティションでもよい。このようにすれば、複数のドライブが不要であるから優れたファイルシステムが単純なハードウェア構成で廉価に実現できる。
【0059】
2.第1実施例の作用及び効果
以上のような構成を有する本実施例の分散ファイルシステムの作用について、図3および図4のフローチャートを参照して以下に説明する。この場合、図3は、バッファ管理手段がブロックの書き込み要求(更新要求)を受け取った場合の処理手順を示すフローチャート、図4は、フラッシュ逐次化手段がフラッシュ開始要求を受け取った場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0060】
なお、ここでは、一例として、図1に示すファイル記憶装置1Sに対して、図5に示すようなブロックの更新を要求する操作要求が与えられた場合の例を説明する。そして、説明の便宜上、初期状態において、全てのファイル記憶装置1S〜nSの全てのディスク1E〜nEは、データの整合性が取れており、全てのファイル記憶装置1S〜nSのフラッシュ状態フラグの全てのフラッシュ状態フラグ1B〜nBは、「通常」であるとする。また、ファイル記憶装置1Sのディスクバッファ1Dは、図6に示すように、その全領域が「空き」であるとする。
【0061】
2−1.他のファイル記憶装置が全て「通常」である場合の処理
まず、バッファ管理手段1Cは、図5に示すブロック1,2,3の更新を必要とする操作1の要求に応答して、図3に示すように、ディスクバッファ1D内に、書き込みブロック数である3ブロック分の「空き」領域または更新必要性「無」の領域が存在するか否かを判断する(ステップ301)。この場合、図6に示すように、ディスクバッファ1D内には3ブロック分の「空き」領域があるため、この3ブロック分の「空き」領域の各々に、書き込みブロック1,2,3のブロックアドレスとデータ内容を格納し、更新必要性を「有」にする(ステップ306)。その結果、ディスクバッファ1Dの内容は、図7に示すようになる。この処理の途中では、ディスク1Eの更新は行われないので、ディスク1E内のデータの整合性は依然として保たれている。なお、ディスクバッファ内のブロックごとのデータ内容が請求の範囲にいうバッファブロックに対応する。
【0062】
次に、バッファ管理手段1Cは、図5に示すブロック4,5,6の更新を必要とする操作2の要求に応答して、図3に示すように、ディスクバッファ1D内に、書き込みブロック数である3ブロック分の「空き」領域または更新必要性「無」の領域が存在するか否かを判断する(ステップ301)。この場合、図7に示すように、ディスクバッファ1D内には3ブロック分の「空き」領域があるため、この3ブロック分の「空き」領域の各々に、書き込みブロック4,5,6のブロックアドレスとデータ内容を格納し、更新必要性を「有」にする(ステップ306)。その結果、ディスクバッファ1Dの内容は、図8に示すようになる。この処理の途中では、ディスク1Eの更新は行われないので、ディスク1E内のデータの整合性は依然として保たれている。
【0063】
続いて、バッファ管理手段1Cは、図5に示すブロック7,8,9の更新を必要とする操作3の要求に応答して、図3に示すように、ディスクバッファ1D内に、書き込みブロック数である3ブロック分の「空き」領域または更新必要性「無」の領域が存在するか否かを判断する(ステップ301)。この場合、図8に示すように、ディスクバッファ1D内には3ブロック分の「空き」領域または更新必要性「無」の領域がないため、バッファ管理手段1Cは、フラッシュ逐次化手段1Aにフラッシュ開始要求を送り(ステップ302)、フラッシュ逐次化手段1Aからのフラッシュ開始許可を待つ(ステップ303)。
【0064】
また、フラッシュ逐次化手段1Aは、バッファ管理手段1Cからのフラッシュ開始要求に応答して、図4に示すように、フラッシュ状態フラグ1Bを「調査中」にし(ステップ401)、他のファイル記憶装置2S,…,nSのフラッシュ状態フラグ2B,…,nBを調べ(ステップ402)、「調査中」または「更新中(実行中)」のファイル記憶装置が存在するか否かを判断する(ステップ403)。この時、他のいずれのファイル記憶装置2S,…,nSも「調査中」または「更新中(実行中)」でなければ、フラッシュ逐次化手段1Aは、フラッシュ状態フラグ1Bを「更新中(実行中)」にして、要求元のバッファ管理手段1Cにフラッシュ開始許可を返し(ステップ405)、バッファ管理手段1Cからのフラッシュ終了通知を待つ(ステップ406)。
【0065】
なお、ここまでの処理で、ファイル記憶装置1Sのディスク1Eは初期状態から全く更新されていないため、このディスク1E上のデータの整合性は依然として保たれたままである。
【0066】
さらに、バッファ管理手段1Cは、フラッシュ逐次化手段1Aからのフラッシュ開始許可に応答して、ディスクバッファ1D内の更新必要性「有」の全領域の全データにより、ディスクバッファ1Dのフラッシュ処理を行う(ステップ304)。すなわち、ここでは、更新必要性「有」の領域に格納されたブロック1,2,3,4,5,6のブロックアドレスとデータ内容によって、ディスク1Eを更新して、これらの6ブロック分の領域をディスク更新必要性「無」に変更する。
【0067】
このフラッシュ処理の途中において、ディスク1Eのブロック1,2,3の一部、またはブロック4,5,6の一部のみを更新した状態では、1つの操作で更新しなくてはならない複数のブロックの全てを更新した状態でないため、この時点ではディスク1E上のデータの整合性は取られていないが、この6ブロック分の全データによってディスク1Eの対象ブロック1,2,3,4,5,6を更新し終わった時点では、再びディスク1E上のデータの整合性が取られている。このフラッシュ処理の後、バッファ管理手段1Cは、フラッシュ逐次化手段1Aにフラッシュ終了通知を送る(ステップ305)。そして、フラッシュ逐次化手段1Aは、バッファ管理手段1Cからのフラッシュ終了通知を受け取ると、図4に示すように、フラッシュ状態フラグ1Bを「通常」に戻す(ステップ407)。
【0068】
バッファ管理手段1Cは引き続き、ディスクバッファ1Dの「空き」または更新必要性が「無」の領域の3ブロック分の領域の各々に、書き込みブロック7,8,9のブロックアドレスとデータ内容を格納し、更新必要性を「有」にする(ステップ306)。その結果、ディスクバッファ1Dの内容は、図9に示すようになる。しかし、この場合にはディスク1Eは更新されないため、依然としてディスク1E上のデータの整合性は保たれている。
【0069】
このように、本実施例のファイル記憶装置1Sにおいて、ディスク1E上のデータの整合性が崩れるのは、ディスクバッファ1Dのフラッシュ処理を行っている時、すなわち、フラッシュ状態フラグ1Bが「更新中(実行中)」になっている時のみである。
【0070】
2−2.他のファイル記憶装置のいずれかが「調査中」または「更新中(実行中)」である場合の処理
一方、例えば、ファイル記憶装置2Sがフラッシュ処理を行っている最中には、このファイル記憶装置2Sのフラッシュ状態フラグ2Bは「更新中(実行中)」になる。この状態で、ファイル記憶装置1Sのフラッシュ逐次化手段1Aがフラッシュ開始要求を受け取った場合には、このフラッシュ逐次化手段1Aは、図4に示すように、フラッシュ状態フラグ1Bを「調査中」にし(ステップ401)、他のファイル記憶装置2S,…,nSのフラッシュ状態フラグ2B,…,nBを調べ(ステップ402)、「調査中」または「更新中(実行中)」のファイル記憶装置が存在すると判断する(ステップ403)。続いて、フラッシュ逐次化手段1Aは、フラッシュ状態フラグ1Bを「通常」にして一定時間待機する(ステップ404)。
【0071】
そして、一定時間後、このフラッシュ逐次化手段1Aは、再び、図4に示すように、フラッシュ状態フラグ1Bを「調査中」にし(ステップ401)、他のファイル記憶装置2S,…,nSのフラッシュ状態フラグ2B,…,nBを調べ(ステップ402)、「調査中」または「更新中(実行中)」のファイル記憶装置があるか否かを判断する(ステップ403)。この場合、さらにファイル記憶装置2Sが「更新中(実行中)」であれば、フラッシュ逐次化手段1Aは、フラッシュ状態フラグ1Bを「通常」にして、再び、一定時間待機することになる。
【0072】
これに対して、フラッシュ逐次化手段1Aが待機している間に、ファイル記憶装置2Aでフラッシュ処理が終了し、フラッシュ状態フラグ2Bが「通常」に戻り、「調査中」または「更新中(実行中)」のファイル記憶装置がないと判断した場合には、フラッシュ逐次化手段1Aは、フラッシュ状態フラグ1Bを「更新中(実行中)」にして、要求元のバッファ管理手段1Cにフラッシュ開始許可を返し(ステップ405)、バッファ管理手段1Cからのフラッシュ終了通知を待つ(ステップ406)。最終的に、このフラッシュ逐次化手段1Aは、バッファ管理手段1Cからのフラッシュ終了通知を受け取った時点で、フラッシュ状態フラグ1Bを「通常」に戻す(ステップ407)。
【0073】
このように、第1実施例において、1つのファイル記憶装置1Sでフラッシュ処理を行おうとする場合には、フラッシュ逐次化手段1Aの作用により、他のファイル記憶装置が、フラッシュ処理のための「調査中」またはフラッシュ処理の「更新中(実行中)」である場合に、バッファ管理手段1Cによるフラッシュ処理の実行を一定時間の間制止し、「調査中」または「更新中(実行中)」のファイル記憶装置がなくなった時点で初めてバッファ管理手段1Cにフラッシュ開始許可を返して、ディスクバッファ1Dのフラッシュ処理を行わせることになる。したがって、同時に2つ以上のファイル記憶装置がフラッシュ処理を行うことがない。
【0074】
以上説明したように、第1実施例において、ディスク1E上のデータの整合性が崩れるのは、ディスクバッファ1Dのフラッシュ処理を行っている時、すなわち、フラッシュ状態フラグ1Bが「更新中(実行中)」になっている時のみであり、また、同時に2つ以上のファイル記憶装置がフラッシュ処理を行うことがないため、同時に2つ以上のファイル記憶装置がディスク上におけるデータの整合性を失ってしまうことはない。したがって、仮に、複数のあるいは全部のファイル記憶装置が同時に障害によってダウンした場合であっても、2重以上に多重化されて複数のファイル記憶装置に保存されたファイルのデータは、少なくとも1つのファイル記憶装置に確実に保存されていることになる。
【0075】
特に、第1実施例では、逐次化手段が、更新ごとに毎回他の更新中のドライブを検出することによって更新の時間的重複を避けるので、確実な逐次化を行うことができる。また、第1実施例では、更新開始の制御を逐次化手段に与えることによって信頼性の高いファイルシステムを実現でき、更新自体を行うハードウェアや手順は従来通りのものが利用できるので従来の設備が有効活用できる。すなわち、従来のファイルシステムに本発明を適用する際、ハードウェアやBIOS(Basic Input/Output System) などディスクにアクセスするための基本的な制御手順のみ変更すれば、ファイルシステムの論理的制御手順を変える必要がない(図10)。
【0076】
3.第2実施例
第2実施例では、前記バッファ手段は、操作と、各操作が対象とする各バッファブロックを識別情報を用いて記録するように構成され、前記更新手段は、前記識別情報に基づいて、単一の操作に対応する全てのバッファブロックを単位として前記更新を行うように構成されている。また、第2実施例では、前記更新手段は、複数の操作の対象に同一のバッファブロックが含まれる場合、それら複数の操作に係る全てのバッファブロックを連続して更新するように構成されている。例えば、操作内容をバッファに記録するごとに、操作番号と対象バッファブロック番号を対照表(図11)に記録する。また、ディスクバッファの所定の領域にも、各バッファブロックを操作対象とした操作番号を記録する。バッファブロック毎の操作番号を記録する(図12)。例えば、図11,図12では、操作1でブロック1,2が、操作2でブロック3,4が、操作3でブロック3,5が操作されている。この場合、更新はバッファブロック1,2を一体に行うほか、操作2,3に係るバッファブロック3,4,5を一体に行う。操作2に係るバッファブロック3,4のみを更新し、バッファブロック5を更新しない状態は、操作3に基づいてみれば「書きかけ」だからである。
【0077】
このような第2実施例では、各操作とバッファブロックについて、コード番号のような識別情報を記録しておくことによって容易に対応関係を特定できるので、特殊なデータ構造を用いずに、単純な構成で操作単位の更新が実現できる。
【0078】
また、第2実施例では、複数の操作が同一のブロックを対象とした場合、そのうち一部の操作の内容のみによって当該ブロックが更新されることがないので、他の操作の対象としてのブロック間の整合性を喪失することがない。
【0079】
4.他の実施例
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、例えば、バッファフラッシュ手段およびフラッシュ逐次化手段の具体的な構成や処理の流れは、自由に変更可能である。また、これらの手段以外の各部の構成要素やファイル記憶装置全体の構成についても、同様に自由に変更可能であり、ファイル記憶装置の数も自由に選択可能である。
【0080】
例えば、バッファフラッシュを行う場合は、新たなデータを書き込む余地が不足した場合には限定されず、バッファフラッシュの命令がユーザ又はプログラムによって与えられたとき、媒体をドライブから取り外すための命令が与えられたとき、システムを停止しようとするときなど、自由に決定できる。
【0081】
また、例えば、前記各逐次化手段は、通信回線を経由して他のドライブの状態に関する情報を収集することによって前記調査を行うように構成してもよい(請求項6)。このような実施例では、通信回線さえあれば逐次化手段がこの通信回線を用いて調査を行うので、フラグやスーパーバイザは不要となる。
【0082】
また、例えば、前記逐次化手段は、各ドライブのフラグを他の全てのドライブに控えとして転送・コピーし、他のドライブではこの控えのフラグを参照することによって前記調査を行うように構成してもよい(請求項7)。このような実施例では、各ドライブの逐次化手段は、調査の度に他のドライブの状態や他のドライブに設けられたフラグを通信回線で参照する必要がなくなるので、更新時の処理が高速化される。上記のような通信やフラグの転送は、イーサネット及びMAPのようなLANを用いて行うこともできる。
【0083】
また、例えば、前記逐次化手段は、各ドライブの更新を所定のクロックに基づいて所定の各クロックサイクル内に制限することによって前記逐次化を行うように構成してもよい(請求項8)。このような実施例では、各ドライブでの更新の機会が所定のサイクルで確実に与えられ、特定のドライブでの更新が他のドライブでの更新の連続によって遅延する場合がなくなる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、更新中以外の瞬間にドライブが故障してもファイル内の各ブロック間の整合性は失われないので、信頼性の高いファイルシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイルシステムの第1実施例の構成要素を示す構成図
【図2】図1のシステムの具体的な構成の一例を示す概念図
【図3】図1のバッファ管理手段がブロックの書き込み要求(更新要求)を受け取った場合の処理手順を示すフローチャート
【図4】図1のフラッシュ逐次化手段がフラッシュ開始要求を受け取った場合の処理手順を示すフローチャート
【図5】図1のファイル記憶装置1Sに対する操作要求の操作番号と更新対象ブロックアドレスを示す表
【図6】図1のディスクバッファ1Dの初期状態を示す表
【図7】図1のディスクバッファ1Dの操作1終了後の状態を示す表
【図8】図1のディスクバッファ1Dの操作2終了後の状態を示す表
【図9】図1のディスクバッファ1Dの操作3終了後の状態を示す表
【図10】分散ファイルシステムのソフトウェア構成を示す概念図であり
【図11】第2実施例における操作履歴表
【図12】第2実施例におけるディスクバッファの内容
【符号の説明】
1S,2S…ファイル記憶装置
1A,2A…フラッシュ逐次化手段
1B,2B…フラッシュ状態フラグ
1C,2C…バッファ管理手段
1D,2D…ディスクバッファ
1E,2E…ディスク
10…システムバス

Claims (20)

  1. 不揮発性の記憶装置のドライブを複数有し、
    各ドライブの各々には、
    各ドライブの記録媒体上にアクセス単位である複数のブロックと、
    揮発性メモリ上のバッファに前記各ブロックに書き込むべきデータであるバッファブロックを一時的に格納するバッファ手段と、
    バッファブロックによる記録媒体の更新の必要性を判断する判断手段と、
    前記更新が必要と判断されたときに、全てのバッファブロックによってドライブのブロックを連続して更新する更新手段と、
    各ドライブにおける前記更新の時間的重複を回避して更新を逐次化する逐次化手段を有することを特徴とするファイルシステム。
  2. 前記逐次化手段は、一のドライブにおいて前記更新をしようとする際に他の更新中のドライブが存在するか否かを調査し、他の更新中のドライブが存在する場合は前記一のドライブにおける更新を抑止し、他の更新中のドライブが存在しない場合は前記一のドライブにおける更新を行うように構成されたことを特徴とする請求項1記載のファイルシステム。
  3. 前記逐次化手段は、更新中のドライブが存在した場合は所定時間待機後に再度調査を行い、更新中のドライブが存在しなくなった場合に更新を行うように構成されたことを特徴とする請求項2記載のファイルシステム。
  4. 前記逐次化手段は、各ドライブの状態を示すフラグをドライブの状態に応じて「更新中」、「調査中」及びそれ以外の状態にセットし、更新しようとするときに他のドライブのフラグを調査するように構成されたことを特徴とする請求項2記載のファイルシステム。
  5. 前記逐次化手段は、各ドライブの各々に個別に設けられたことを特徴とする請求項1記載のファイルシステム。
  6. 前記各逐次化手段は、通信回線を経由して他のドライブの状態に関する情報を収集することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする請求項4記載のファイルシステム。
  7. 前記逐次化手段は、各ドライブのフラグを他の全てのドライブに控えとして転送・コピーし、他のドライブではこの控えのフラグを参照することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする請求項4記載のファイルシステム。
  8. 前記逐次化手段は、各ドライブの更新を所定のクロックに基づいて所定の各時間的サイクル内に制限することによって前記逐次化を行うように構成されたことを特徴とする請求項1記載のファイルシステム。
  9. 複数のドライブを有し、各ファイルが複数のドライブ上に記録されたことを特徴とする請求項1記載のファイルシステム。
  10. 不揮発性の記憶装置のドライブを複数有し、
    各ドライブの各々は、
    各ドライブの記録媒体上にアクセス単位である複数のブロックと、
    揮発性メモリ上のバッファに前記各ブロックに書き込むべきデータであるバッファブロックを、前記ドライブへのブロックの更新を要求する単一のデータ書き込み操作が発生する都度、その単一のデータ書き込み操作ごとに、前記各ブロックに書き込むべきデータであるバッファブロックを揮発性メモリ上のバッファに対して一時的に格納するバッファ手段と、
    バッファブロックによる記録媒体の更新の必要性を判断する判断手段と、
    前記判断手段によって更新が必要と判断されたときに、少なくとも前記単一のデータ書き込み操作の対象となるすべてのバッファブロックによってドライブのブロックを連続して更新する更新手段と、
    各ドライブにおける前記更新の時間的重複を回避して更新を逐次化する逐次化手段を有することを特徴とするファイルシステム。
  11. 前記バッファ手段は、前記発生した単一のデータ書き込み操作とこの書き込み操作の対象であるすべてのバッファブロックの対応付けを行う識別情報と共に、前記バッファブロックをバッファに対して一時的に格納するものであり、
    前記更新手段は、前記判断手段によって更新が必要と判断されたときに、前記識別情報に基づいて、単一のデータ書き込み操作に対応する全てのバッファブロックを単位として前記更新を行うように構成されたことを特徴とする請求項10に記載のファイルシステム。
  12. 前記更新手段は、複数のデータ書き込み操作の対象に同一のバッファブロックが含まれる場合、それら複数のデータ書き込み操作に係る全てのバッファブロックを連続して更新するように構成されたことを特徴とする請求項11記載のファイルシステム。
  13. 前記逐次化手段は、一のドライブにおいて前記更新をしようとする際に他の更新中のドライブが存在するか否かを調査し、他の更新中のドライブが存在する場合は前記一のドライブにおける更新を抑止し、他の更新中のドライブが存在しない場合は前記一のドライブにおける更新を行うように構成されたことを特徴とする請求項10記載のファイルシステム。
  14. 前記逐次化手段は、更新中のドライブが存在した場合は所定時間待機後に再度調査を行い、更新中のドライブが存在しなくなった場合に更新を行うように構成されたことを特徴とする請求項13記載のファイルシステム。
  15. 前記逐次化手段は、各ドライブの状態を示すフラグをドライブの状態に応じて「更新中」、「調査中」及びそれ以外の状態にセットし、更新しようとするときに他のドライブのフラグを調査するように構成されたことを特徴とする請求項13記載のファイルシステム。
  16. 前記逐次化手段は、各ドライブの各々に個別に設けられたことを特徴とする請求項10記載のファイルシステム。
  17. 前記各逐次化手段は、通信回線を経由して他のドライブの状態に関する情報を収集することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする請求項15記載のファイルシステム。
  18. 前記逐次化手段は、各ドライブのフラグを他の全てのドライブに控えとして転送・コピーし、他のドライブではこの控えのフラグを参照することによって前記調査を行うように構成されたことを特徴とする請求項15記載のファイルシステム。
  19. 前記逐次化手段は、各ドライブの更新を所定のクロックに基づいて所定の各時間的サイクル内に制限することによって前記逐次化を行うように構成されたことを特徴とする請求項10記載のファイルシステム。
  20. 複数のドライブを有し、各ファイルが複数のドライブ上に記録されたことを特徴とする請求項10記載のファイルシステム。
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