JP3562358B2 - レゾネータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジンルームの前部下方位置に設置したエンジンの吸気ダクトに接続したレゾネータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3および図4に示すように、一般に、自動車のエンジン吸気系の吸気ダクト1は、エンジンルームの前方隅角付近で、ヘッドライト4の下方位置に、先端の吸気孔10を前方に向けて設置している。そして、吸気ダクト1は吸気音を低減させるレゾネータ2Aを付設している場合が多い。この種のレゾネータ2Aは、レゾネータダクト20を介して吸気ダクト1の先端部に連結された中空状立方体で、特定周波数の吸気音を低減するための容積が必要であって、比較的大きな取付けスペースを要し、フロントバンパー5の端部の直後位置の空間に配設され、レゾネータ2Aの上面前部の直上に吸気ダクト1の吸気孔10が開口している。図4において、8はフロントグリル、9はラジエーターである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、レゾネータ2Aは車体の低い位置に設けてあるので、車両が水溜まりや冠水路を通過するとき、レゾネータ2Aの前面に当たった水が前面に沿ってかき上げられ、前面を乗り越え易い。水がレゾネータ2Aを乗り越えると、水はレゾネータ2Aの上方の吸気ダクト1に吸い込まれてエンジンに至り、エンジン不調をきたすおそれがある。
【0004】
レゾネータ2Aを乗り越えた水が吸い込まれないように、吸気ダクト1の先端をフロントバンパー5に近接する位置まで前方へ延出させると、車両の雨天走行時に、ヘッドライト4とバンパー5の隙間から侵入する雨水が吸気孔10に吸い込まれてしまう。従って、吸気ダクト1の前方への延出は制限される。そこで、レゾネータ2Aの上面に、レゾネータ2Aの前面よりも前方へ突出してレゾネータ2Aの前面の上縁とその上方の吸気ダクト1の先端との間を遮断する別体の板部材を取付けて、かき上げられた水を堰き止めることがなされているが、部品点数が増加し組付け工数が増加する。
【0005】
そこで本発明は、レゾネータに別部材を設けることなく、車両の冠水路通過時に、吸気ダクトの水の吸い込みを防止するレゾネータを実現することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両のエンジンルームの前側下方に位置し、前方に向けて開口する吸気孔を有するエンジンの吸気ダクトの下部に付設した中空状立方体のレゾネータにおいて、該レゾネータの前面を前記吸気孔よりも前側に位置せしめ、レゾネータにはこれと一体に、その上面の前縁および側縁から起立し、上記吸気ダクトの先端の吸気孔を囲む防水壁を設け、該防水壁は、その壁面をレゾネータの前面および側面と連続面で、かつ、上方に向かって外側方向へ湾曲する湾曲面に形成するとともに、その高さを少なくとも上記吸気孔の下半部を囲む高さに形成する(請求項1)。車両の冠水路通過時に、レゾネータに沿ってかき上げられた水を防水壁で吸気ダクトの吸気孔の外側へ誘導排除するので、吸気ダクトは水を吸い込まない。
【0007】
上記防水壁は、その上縁が閉じられた二重壁構造とし、防水壁の内部空間をレゾネータの内部空間と連通せしめる(請求項2)。防水壁内部の空間をレゾネータの容積の一部として利用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1および図2に基づいて本発明の実施の形態を説明する。吸気ダクト1は図略のエンジンのエアクリーナから車両前方に向かって延設した筒体で、その先端の吸気孔10がエンジンルームの前方隅角に設けたヘッドライト4の下方位置に延出している。吸気ダクト1の吸気孔10は、車両前方に向けて開口しており、ヘッドライト4とフロントバンパー5、および、両者間に介在するフロントエンドパネル6の隙間からエンジンルーム内に流れ込む空気を吸い込むようにしている。吸気孔10は、上記隙間からエンジンルーム内に侵入する雨水等を吸い込まないように、フロントバンパー5およびフロントエンドパネル6から後方に間隔をおいて位置せしめてある。吸気ダクト1には、これから分岐するレゾネータ2が付設してある。図1において7はエンジンフード、図2において8はフロントグリル、9はラジエータである。
【0009】
レゾネータ2は、ブロー成形した合成樹脂の中空状立方体で、上面21の後端寄りにはレゾネータ2内部へ連通する円筒状のレゾネータダクト20が一体に成形してある。レゾネータ2は、フロントバンパー5の端部の後方の空間に、エンジンルームの側壁面Wに沿って配し、レゾネータ2と一体成形したステー(図略)を介して上記側壁面Wにボルト締めして取付け、レゾネータダクト20を吸気ダクト1の先端寄りの外周下面に形成した円筒状の開口内に嵌め込んで吸気ダクト1に連結してある。レゾネータ2は前面22が吸気孔10よりも前側になる位置に取付けてあり、吸気孔10はレゾネータ2の上面21の幅方向ほぼ中央付近に位置している。
【0010】
レゾネータ2には、その上面21の前縁および車内側の側縁に沿って、上方へ突出する防水壁3が一体に成形してある。防水壁3は、上記前縁に沿う前面部3aと上記側縁に沿う側面部3bとが連続する平面視L字形(図2)で、吸気孔10の前方および吸気ダクト1の先端部の内側を一連に囲むように形成してある。防水壁3は、レゾネータ2の前面22および内側面23に連なる外壁31とレゾネータ2の上面21に連なる内壁32とからなり、両者がこれらの上縁で連続する中空二重壁構造で、内部空間はレゾネータ2内の空間に連通してある。
【0011】
防水壁3の前面部3aは、外壁31がレゾネータ2の前面22から上方に向けて徐々に前方へ張り出す湾曲面としてあり、側面部3bは、外壁31がレゾネータ2の内側面23から上方に向けて徐々に車内側へ張り出す湾曲面としてある。防水壁3の高さは前面部3aおよび側面部3bともに同一で、上端縁は吸気ダクト1の中心軸とほぼ同じ高さ位置としてある。
【0012】
車両が走行中に水溜まりや冠水路を通過するとき、レゾネータ2の前面22および内側面23に向かってはね上げられた水は、前面22および内側面23に沿ってかき上げられる。そして、防水壁3の外壁31に沿って上昇するが、外壁31は上方へ向かって外側方向に湾曲する湾曲面となっているから、水は防水壁3の上縁を乗り越えることなく、外壁31から水はほぼ水平方向外方ないしは下方に排除される。従って、レゾネータ2の上方の吸気孔10まで水が達することがなく、吸気ダクト1が水を吸い込むことがない。
【0013】
また、防水壁3は内部を中空としかつ内部空間をレゾネータ2内部に連通せしめたので、防水壁3の内部空間をレゾネータ2の内部容積の一部として利用することができ、防水壁3の内部空間の容積分、レゾネータ2の外形を小さくすることができる。
【0014】
上述の実施の形態においては、防水壁3は吸気孔10の下半部を囲む高さに設定したが、これよりも、吸気ダクトによる空気の吸い込みに支障のない範囲で高くしてもよい。また、上述の実施の形態では、レゾネータ2はその外側面をエンジンルーム内の側壁面Wに接するように取付けてあるので上記外側面側に防水壁3を形成する必要はないが、レゾネータを側壁面Wから離して取付ける場合には上記外側面側にも防水壁を形成することが望ましい。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、レゾネータに別部材を設けることなく、レゾネータに一体に形成した構造簡素な防水壁により、車両の冠水路通過時にレゾネータに沿ってかき上げられた水を堰き止めるので、吸気ダクトの水の吸い込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレゾネータを示すもので、図1(A)は車両に設置した状態の概略側面図、図1(B)は車両に設置した状態の概略正面図である。
【図2】本発明のレゾネータを車両に設置した状態を示す概略平面図である。
【図3】従来のレゾネータの図1(A)に対応する概略側面図である。
【図4】従来のレゾネータの図2に対応する概略平面図である。
【符号の説明】
1 吸気ダクト
10 吸気孔
2 レゾネータ
21 上面
22 前面
23 側面(内側面)
3 防水壁
31 外壁
32 内壁
4 ヘッドライト
5 フロントバンパー
Claims (2)
- 車両のエンジンルームの前側下方に位置し、前方に向けて開口する吸気孔を有するエンジンの吸気ダクトの下部に付設した中空状立方体のレゾネータにおいて、該レゾネータの前面を前記吸気孔よりも前側に位置せしめ、レゾネータにはこれと一体に、その上面の前縁および側縁から起立し、上記吸気ダクトの先端の吸気孔を囲む防水壁を設け、該防水壁は、その壁面をレゾネータの前面および側面と連続面で、かつ、上方に向かって外側方向へ湾曲する湾曲面に形成するとともに、その高さを少なくとも上記吸気孔の下半部を囲む高さに形成したことを特徴とするレゾネータ。
- 上記防水壁は、その上縁が閉じられた二重壁構造とし、該防水壁の内部空間をレゾネータの内部空間と連通せしめた請求項1記載のレゾネータ。
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Family Applications (1)
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JP36684798A Expired - Fee Related JP3562358B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | レゾネータ |
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1998
- 1998-12-24 JP JP36684798A patent/JP3562358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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