JP3553892B2 - 支持具付抽出バッグ、被抽出材料収容支持具付抽出バッグ、及びそれらの製造用シート複合体 - Google Patents

支持具付抽出バッグ、被抽出材料収容支持具付抽出バッグ、及びそれらの製造用シート複合体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、支持具付抽出バッグ、被抽出材料収容支持具付抽出バッグ及びそれらの製造用シート複合体に関するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、抽出バッグ又は被抽出材料を収容している抽出バッグを、抽出容器上に安定して載置し、安全に抽出を行うことができる支持具付抽出バッグ、被抽出材料収容支持具付抽出バッグ及びこれらの支持具付抽出バッグを、容易にかつ効率よく製造することができる支持具付抽出バッグ形成用シート複合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実公昭60−7623号及び特開平8−33572号には、フィルター製袋体と、厚紙製ホルダーとを一体化し、ホルダーを折り曲げて支持具を組み立て、袋体内の被抽出物に抽出を施すことが可能な抽出用具が開示されている。
【0003】
また、特開平11−285443号には、厚質シートの中心線中央部に中心孔を設け、この中央部の中心孔の外側に、この中央部分の上方に押出げを可能にする押罫線を設け、中心孔の両外側部に、中心線と直交し、前記押罫線を介して、下方向に折り曲げ可能な1対の支持片を設け、前記中心孔の全周縁裏側に、濾紙からなる袋体の上縁部を接着して形成したコーヒー等飲料の簡易抽出用具が開示されている。
【0004】
しかしながら従来の支持具付抽出バッグの製造には、先ず袋体を製造し、これを支持具に添付固着し、この袋体に被抽出材料を充填するという別々の3工程を必要としていた。そこで、上記3工程を単一工程において連続的に実施して製造できる新しい支持具付抽出バッグの出現が強く望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、コーヒーなどの被抽出材料を収容するための抽出バッグ又は被抽出材料を収容している抽出バッグを、抽出容器中又は上に安定して支持することができ、抽出バッグ中の被抽出材料に対する抽出操作を安全に実施することができ、かつ簡単な工程で、容易に、かつ高い効率をもって製造することができる、被抽出材料を収容するための、又は収容している支持具付抽出バッグ及びこれらを製造するためのシート複合体を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の支持具付抽出バッグは、透水濾過性のシート材料により形成され、被抽出材料を収容するための袋本体と、
耐水性シート材料により形成され、前記袋本体の支持具を形成する支持部材と、
を有し、
前記袋本体は、前記透水濾過性シートをその縦方向中心線に沿って半折して形成された正・背両面部を有し、この正・背両面部の1側縁は、その前記半折線において、互いに連続しており、その反対側の端縁部分及び底端縁部分においてそれぞれ接合封止されており、
前記支持部材は、その縦方向中心線に沿って半折されていて、かつ前記袋本体の正・背両面部の外側に重ね合わされた正・背両面部を有し、
この支持部材正・背両面部は、その前記袋本体の連続側縁に対向する1側縁において互いに連続しており、
前記支持部材を、その前記縦方向連続側縁を形成する前記縦方向中心線の左右に展開したとき、
前記支持部材は、前記縦方向中心線の左右に連続して形成された中央部と、その左右に連続する左右両部とからなり、
前記支持部材中央部の上部には、前記縦方向中心線に交差する横方向の折り曲げ線が形成され、この横方向折り曲げ線の下に、それに近接して形成された接合域において、前記中央部は前記袋本体の正・背両面部に接合されており、
前記支持部材の左右部の各々と、前記中央部の前記横方向折り曲げ線の上の部分との間に縦方向の切り込みがなされていて、この切り込みと前記横方向折り曲げ線とにより、前記支持部材中央部上部に折り曲げ片が形成されており、前記切り込みの下において、前記左右部の各々と、前記中央部とが連続部分において互いに連続しており、
前記中央部と、左右部とは、前記連続部分に設けられた第1縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げが可能であり、
前記支持部材の左右部の各々は、前記中央部に連続する連続主体部と、それに連続する左又は右端部とからなり、前記連続主体部と前記左又は右端部とは、その間に設けられた第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げが可能であり、
前記支持部材の左右部の各々の連続主体部は、その上部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部に接合されており、
前記支持部材の左右部の左又は右端部は、その上部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部に接合されており、
前記支持部材の正・背両面部には、それを前記第1及び第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて拡開したとき、その下部から外側に伸び出す4個の脚部が切り込みによって形成されている、
ことを特徴とするものである。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材中央部の左右両下部には、前記左右部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部が、切り込みによって形成されており、
また、前記支持部材正・背両面部の連続主体部の下部には、左又は右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸びている1対の第2脚部が、切り込みによって形成されていて、
前記支持部材を、前記第1及び第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて拡開したとき、前記第1及び第2脚部がそれぞれ支持部材の下部から外側に伸び出ていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材正・背両面部の左右部の連続主体部の左右両下部には、それに隣る中央部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部、及び前記連続主体部に隣る左右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出る1対の第2脚部が、それぞれ切り込みによって形成されており、
前記支持部材を、前記第1及び第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて拡開したとき、前記第1及び第2脚部がそれぞれ支持部材の下部から外側に伸び出ていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材中央部の上部と、それに隣接する連続主体部との間の縦方向切り込み線が、前記横方向折り曲げ線の下方に延長され、この縦方向切り込み線延長部の下端から、中央部上部内に向って、前記横方向折り曲げ線まで伸びる戻り切り込み線がさらに形成されていて、前記縦方向切り込み線の延長部と、前記戻り切り込み線とにより、前記折り曲げ片の左右両端において下方に伸びる係合突起部が形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記袋本体の上端縁が接合されていないものであってもよい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記袋本体の上端縁が接合されていて、この上端縁の下に、切り裂き用ミシン目が形成されているものであってもよい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の中央部が、その下端部の前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の左右部の各々の連続主体部が、その下端部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・副両面部にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の左右部の左右端部が、その下部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の中央部の下端部に、下向きに伸び出た、係合突起部が形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の中央部係合突起部の下端部の、前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記中央部が、前記袋本体の正・背両面部にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の左右部の左右端部の末端縁部の各々に、下向きに伸び出た係合突起部が形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の左右部の左右端部の係合突起部に設けられた接合域において、前記左右端部が、それぞれ前記袋本体の正・背両面部に、さらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグにおいて、前記支持部材の左右部の連続主体部の前記上部接合域の下に、切り抜き窓が形成されていてもよい。
【0007】
本発明の被抽出材料入り支持具付抽出バッグは、前記に記載の本発明の支持具付抽出バッグと、被抽出材料とを含み、
前記支持具付抽出バッグの袋本体中に被抽出材料が収容され、
前記袋本体の上端縁部分が接合封止されていて、かつ、その前記接合封止された上端縁の下に切り裂き用ミシン目が形成されている、ことを特徴とするものである。
【0008】
本発明の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体は、透水濾過性シート部材と、このシート部材上に、その長手方向に、互いに間隔をおいて配置された複数個の支持部材とを有し、
前記支持部材は、その縦方向中心線と、前記シート部材の長手方向中心線とが、合致するように前記シート材料上に配置されており、
(1)前記支持部材は、その縦方向中心線の左右に連続して形成された中央部及び前記中央部の左右に連続している左右部とを有し、
(2)前記支持部材中央部の上部には、前記縦方向中心線に交差する横方向の折り曲げ線が形成され、この折り曲げ線の下に、それに近接して、形成された接合域において、前記中央部は、前記シート部材に接合されており、
(3)前記支持部材の左右部の各々と、前記中央部の前記折り曲げ線の上の部分との間に、縦方向の切り込みがなされていて、この切り込みと前記横方向折り曲げ線によって、前記支持部材中央部上部に折り曲げ片が形成されており、前記切り込みの下において、前記左右部の各々と、前記中央部とが連続しており、前記中央部と左右部との間の前記連続部分には、第1縦方向折り曲げ線が形成されていて、折り曲げが可能であり、
(4)前記支持部材の左右部の各々は、前記中央部に連続する連続主体部と、それに連続する左又は右端部とからなり、
(5)前記連続主体部と、それに連続する左又は右端部との間には、第2縦方向折り曲げ線が形成されていて、折り曲げが可能であり、
(6)前記支持部材の左右部の各々の連続主体部は、その上部に設けられた接合域において、前記シート部材に接合されており、前記支持部材の左右部の左又は右端部は、その上部に設けられた接合域において、前記シート部材に接合されており、
(7)前記支持部材の下部には、前記中央部、1対の連続主体部及び左右端部の2以上から、それぞれそれの隣接部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸びる合計4個の脚部が切り込みによって形成されている、
ことを特徴とするものである。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材中央部の左右下端両部には、それに隣接する左右部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部が切り込みによって形成されており、
また前記左右部の連続主体部の下端両部には、それに隣接する左又は右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第2脚部が切り込みによって形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材左右部の連続主体部の左右下端両部には、それに隣接する前記中央部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部と、前記連続主体部に隣接する前記左又は右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第2脚部がそれぞれ切り込みによって形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材中央部の上部と、それに隣接する連続主体部との間の縦方向切り込み線が、前記横方向折り曲げ線の下方に延長され、この縦方向切り込み線延長部の下端から中央部上部内に向って、前記横方向折り曲げ線までさらに戻り切り込み線が形成されていて、前記縦方向切り込み線の延長部と、前記戻り切り込み線とにより、前記折り曲げ片の左右両端において下方に伸びる係合突起部が形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記シート部材の、その上に間隔をおいて配置された前記複数個の支持部材の間の部分において、前記シート部材に、その切断予定線と、支持部材の上端縁との間に、切り裂き用ミシン目が形成されていてもよい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の中央部が、その下端部の前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記シート部材にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の左右部の連続主体部が、その下端部に設けられた接合域において、前記シート部材にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の左右部の左右端部が、その下部に設けられた接合域において、前記シート部材にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の中央部の下端部に、下向きに伸び出た、係合突起部が形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の中央部係合突起部の下端部の、前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記中央部が、前記シート部材にさらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の左右部の左右端部の末端縁部に、下向きに伸び出た係合突起部が形成されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の左右部の左右端部の係合突起部に設けられた接合域において、前記左右端部が、前記シート部材に、さらに接合されていることが好ましい。
本発明の前記支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、前記支持部材の左右部の連続主体部の前記上部接合域の下に、切り抜き窓が形成されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の支持具付抽出バッグ、支持具付被抽出材料入り抽出バッグ、並びに、支持具付抽出バッグ製造用シート複合体の各々に用いられる支持具形成用支持部材の構成の一例を下記に説明する。
【0010】
図1は本発明の支持具付抽出バッグの一例(1)に用いられる支持部材の一例の正面展開図を示すものである。支持部材1は、その縦方向中心線2の左右に対称な形状を有しこの中心線2に沿って半折することができる。中央部3と、その左右に連続する左部4と右部5とから構成されている。中央部2の縦方向中心線は、前記支持部材の縦方向中心線2に一致し、抽出バッグ形成の際に、この中心線2に沿って半折される。
【0011】
支持部材中央部3の上部には、前記縦方向中心線2に交差する(好ましくは直角をなして交差する)横方向折り曲げ線6が形成され、この折り曲げ線6の下に、それに近接して、前記縦方向中心線2の両側に接合域7が形成されている。この接合域7において中央部3は、シート部材(図示されていない)又は、袋本体の正・背両面(図示されていない)に接合される。
中央部3の横方向折り曲げ線6の上の折り曲げ片3aは、横方向折り曲げ線6に沿って、外向きに折り曲げることができる。このとき折り曲げ片3aは、後に説明するように、それを横方向折り曲げ線6に沿って外側に折り曲げると、開口された支持具付抽出バッグを拡開し、その拡開状態に固定し、かつ、抽出バッグを把持するために有用なものである。
【0012】
この折り曲げ片3aの上端は、図1においては、左右部4,5の上端よりも上に突出しているが、左右部4,5の上端と同一高さに又は低い高さに形成されていてもよい。
【0013】
中央部3の下端部にも、中心線2の両側に、接合域8がさらに設けられてもよい。また中央部の下端部には、下向きに伸び出た係合突起部9が形成されていてもよい。
支持部材中央部3の左右下端部には、左右部4,5の下に向って、外向きに伸び出し、かつ下向きに伸び出している左右1対の第1脚部10が形成されている。
【0014】
支持部材左右部4,5の各々と、中央部3の、前記折り曲げ線6の上の部分との間に切り込み11がなされていて、この切り込み11の下において前記左右部4,5の各々と、中央部3とが部分13において連続している。この連続部分13には縦方向の折り曲げ線が形成されている。
【0015】
また、中央部3の第1脚部10と、左右部4,5との間に切り込み12がなされている。中央部3と、左右部4,5とは、その連続部分13に形成された第1縦方向折り曲げ線13aに沿って折り曲げが可能である。
【0016】
支持部材1の左右部4,5の各々は、中央部3に、連続部分13を介して連続している連続主体部14と、それに連続する左又は右端部15とから構成されている。連続主体部14の下部には左又は右端部15の下に向って、外向きに伸び出し、かつ下向きに伸び出ている第2脚部16が形成されている。連続主体部14の第2脚部16と、左又は右端部15との間に切り込み17がなされている。連続主体部14の上部と、左又は右端部の上部との間には、切り込み17の上端に連続する第2縦方向折り曲げ線18が形成されている。
【0017】
図1の支持部材1において、それを第1及び第2縦方向折り曲げ線13a,18に沿って支持部材1を折り曲げたとき、中央部3により形成される1面と、正・背連続主体部14により形成される2面と、袋本体により接結された左右端部15からなる1面とからなる角筒形状に拡開され、中央部3に連続する1対の第1脚部10は、中央部3が形成する面に沿って、外側に、かつ互に反対方向に伸び出し、また、正・背連続主体部14に連続する第2脚部16は、正・背連続主体部14のそれぞれが形成する面に沿って外側に伸び出す。このとき、第1脚部10の伸び出し方向と、第2脚部の伸び出し方向とは、互に交差する(好ましくは互に直角をなす)。
【0018】
左右部4,5の各々の連続主体部14は、その上部に設けられた接合域19において、袋本体の正・背両面(図示されていない)又はシート部材(図示されていない)に接合される。連続主体部14の下部にも接合域20がさらに設けられてもよく、この接合域20において、連続主体部14が袋本体の正・背両面部(図示されていない)又はシート部材(図示されていない)にさらに接合されていることが好ましい。
支持部材1の左右部4,5の左又は右端部15は、その上部に設けられた接合域21において、さらに、必要により、左又は右端部15の下部に設けられた接合域22において、袋本体の正・背両面(図示されていない)又はシート部材(図示されていない)に接合されていることが好ましい。
【0019】
支持部材の左右部の各々の左又は右端部15の末端縁部に、下向きに伸び出た係合突起部23が形成されていることが好ましい。係合突起体23が設けられているときは、左又は右端部15の下部の接合域22はこの係合突起部23内に設けられることが好ましい。
図1の支持部材1において、その左右部4,5の各々の連続主体部14には、必要に応じて、切り抜き窓24が形成されていてもよい。
上記折り曲げ線の各々は従来方法、例えば、押圧線の形成などによって形成される。
【0020】
図2は本発明の支持具付抽出バッグの他の例(2)に用いられる支持部材の一例の正面展開図を示すものである。支持部材1は、その縦方向中心線2の左右に対称な形状を有しこの中心線2に沿って半折することができる。中央部3と、その左右に連続する左部4と右部5とから構成されている。中央部2の縦方向中心線は、前記支持部材の縦方向中心線2に一致し、抽出バッグ形成の際に、この中心線2に沿って半折される。
【0021】
支持部材中央部3の上部には、前記縦方向中心線2に交差する(好ましくは直角をなして交差する)横方向折り曲げ線6が形成され、この横方向折り曲げ線6の下に、それに近接して、前記縦方向中心線2の両側に接合域7が形成されている。この接合域7において中央部3は、シート部材(図示されていない)又は、袋本体の正・背両面(図示されていない)に接合される。
【0022】
中央部3の下端部にも、中心線2の両側に、接合域8がさらに設けられていることが好ましい。また中央部の下端部には、下向きに伸び出た係合突起部9が形成されていてもよく、この場合はこの係合突起部9に、前記下部接合域8が形成されていることが好ましい。
支持部材左右部4,5の各々と、中央部3の、前記折り曲げ線6の上の部分との間に切り込み11がなされていて、この切り込み11の下の連続部分13において前記左右部4,5の各々と、中央部3とが連続している。
中央部3の横方向折り曲げ線6の上の折り曲げ片3aは、折り曲げ線6に沿って、外向きに折り曲げることができる。この折り曲げられた折り曲げ片3aは、後に説明するように、開口された支持具付抽出バッグを拡開し、その拡開状態に固定し、かつ、それを把持するために有用なものである。
この折り曲げ片3aの上端は、図2においては、左右部4,5の上端よりも上に突出しているが、左右部4,5の上端と同一高さに、又は低い高さに形成されていてもよい。
【0023】
支持部材1の左右部4,5の各々は、中央部3に、連続部分13を介して連続している連続主体部14と、それに連続する左又は右端部15とから構成されている。連続主体部14の下部には、中央部3の下に、外向きに伸び出し、かつ下向きに伸び出ている第1脚部10と、左又は右端部15の下に、外向きに伸び出し、かつ下向きに伸び出ている第2脚部16が形成されている。
【0024】
また、連続主体部の第1脚部10と、左右部4,5との間に切り込み12がなされている。中央部3と、左右部4,5の連続主体部14とは、その前記連続部分13において折り曲げが可能であり、この連続部分13には第1縦方向折り曲げ線が形成されていてもよい。また連続主体部14の第2脚部16と、左又は右端部15との間に切り込み17がなされている。連続主体部14の上部と、左又は右端部の上部との間には、切り込み17の上端に連続する第2縦方向折り曲げ線18が形成されている。
支持部材1が、第1及び第2縦方向折り曲げ線13a,18に沿って折り曲げられたとき、支持部材1は、中央部3が形成する1面と、左右両部の連続主体部14のそれぞれにより形成される2面と、袋本体により接続された左右端部15により形成された1面とからなる角筒状体をなすように拡開され、左右両部の連続主体部14の第1、第2脚部10,16は、それぞれ左右両部連続主体部14が形成する面に沿って、外側に、かつ互に反対方向に伸び出す。上記角筒状体において、正・背連続主体部が形成する2面が、互に平行である場合、左部4の連続主体部14の第1及び第2脚部10,16と、右部5の連続主体部14の第1及び第2脚部10,16とは、互に平行な面上に伸び出していることになる。
【0025】
左右部4,5の各々の連続主体部14は、その上部に設けられた接合域19において、袋本体の正・背両面(図示されていない)又はシート部材(図示されていない)に接合される。連続主体部14の下部にも接合域20がさらに設けられていることが好ましく、この接合域20において、連続主体部14が袋本体の正・背両面部(図示されていない)又はシート部材(図示されていない)にさらに接合されていることが好ましい。
【0026】
支持部材1の左右部4,5の左又は右端部15は、その上部に設けられた接合域21において、さらに、必要により、左又は右端部15の下部に設けられた接合域22において、袋本体の正・背両面(図示されていない)又はシート部材(図示されていない)に接合される。
支持部材の左右部の各々の左又は右端部15の末端縁部に、下向きに伸び出た係合突起部23が形成されていることが好ましい。係合突起体23が設けられているときは、左又は右端部15の下部の接合域22はこの係合突起部23内に設けられることが好ましい。
【0027】
図2の支持部材1において、その左右部4,5の各々の連続主体部14には、必要に応じて、切り抜き窓24が形成されていてもよい。
【0028】
本発明の図1に示された支持具付抽出バッグ(1)製造用シート複合体(5)の一例(5)を図3に示す。
図3において、シート複合体31は、透水濾過性シート部材32と、このシート部材32上に、その長手方向に、互いに同一間隔をおいて配置された複数個の支持部材1とを有し、支持部材1は、その縦方向中心線2が、シート部材32の中心線33に合致するように配置されている。
支持部材1の構成は、図1に示されたものと同一であって、支持部材1とシート部材32とは、接着域7,19,21において接合され、必要により、接着域8,20,22においてさらに接合されている。
上記の構成を有するシート複合体31は、その長手方向中心線33に沿って支持部材1を外側にして半折すると、その両面は、中心線に関して対称をなす形状となる。
【0029】
本発明の図2に示された支持具付抽出バッグ(2)製造用シート複合体の他の一例(6)を図4に示す。
図4において、シート複合体31は、透水濾過性シート部材32と、このシート部材32上に、その長手方向に、互いに同一間隔をおいて配置された複数個の支持部材1とを有し、支持部材1は、その縦方向中心線2が、シート部材32の中心線33に合致するように配置されている。
支持部材1の構成は、図2に示されたものと同一であって、支持部材1とシート部材32とは、接着域7,19,21において接合され、必要により、接着域8,20,22においてさらに接合されている。
上記の構成を有するシート複合体31は、その長手方向中心線33に沿って支持部材1を外側にして半折すると、その両面は、中心線に関して対称をなす形状となる。
【0030】
図3及び4に示されたシート複合体(5),(6)の各々において、これらから得られる抽出バッグ(1),(2)の各々の上端縁が接合封止されている場合、及び被抽出材料を収容し、抽出バッグの上端縁が接合封止されている抽出バッグ(3)及び(4)の場合、それを製造するためのシート複合体31のシート部材32には、シート部材32上の互に隣接する支持部材3の間隔部分の、支持部材3の上端縁に近い部分に、切り裂き用ミシン目34が形成される。
【0031】
本発明のシート複合体(5)又は(6)から、本発明の支持具付抽出バッグ(1)又は(2)を製造する工程の1例を図5及び6を参照して説明する。
図5において図3に示された構成を有するシート複合体31を、その長手方向中心線33に沿って半折し、製袋機(図示されていない)に供給してかつその重ね合わされた側縁部を、接着機により接合する。半折されたシート複合体31の1個の支持部材1を含む部分31Aが製袋機の製袋、被抽出材料充填作業位置に来たとき、このシート複合体部分31Aと、その下流に隣り合うシート複合体部分31Bの中間部分(間隔部)において、熱接合カッターを用いて、重ね合わされたシート部材間隔部をベルト状に接着し、このベルト状接着部を切断する。このとき、ベルト状接着部の切断形状は、所望の形状になるように、熱接合カッターの熱接合カッター部分形状を設定すればよい。この熱接合カッターは、シート部材32が溶融接着可能な合成繊維を含有している場合、図5に示されているような、超音波ホーン(加熱部材)部と、それに対向し、所望形状に接着・切断面を有するアンビル部とを有するものであってもよい。接合のために、接着剤を用いてもよく、切断は、切断刃を用いてもよい。
【0032】
上記シート部材32の互いに重ね合わされた側端縁部を接着する接着機として、超音波シール機を用いることができる。また、シート部材間隔部の接合・切断操作により、当該シート複合体部分31Aの下流に隣り合う部分31Bの上端部も同時に接合、封止されてもよい。この場合には、上端縁及び底端縁ともに接合封止され、完成された支持具付抽出バッグとしてシート複合体部分31Aから分離する。シート部材間隔部の接合、切断操作において、部分31Aの底端縁は接合封止されるが、部分31Bの上端縁は接合封止されなくてもよい。
被抽出材料入り支持具付抽出バッグを製造するには、
上述のようにして、シート材料の下端縁及び側端縁を接着されたシート複合体部分11Aの内側に、被抽出材料を充填することができる。この場合には、それによって得られ、被抽出材料を収容し、上端が開口している袋状の部分31Aは、その接着充填位置から、下流の位置に移動し、上記と同様にして、その上端開口部を接合封止され、その上流に隣るシート複合体材料から切断分離される。このようにして、被抽出材料を収容した支持具付抽出バッグが得られる。被抽出材料を充填していない支持具付抽出バッグの場合には、抽出バッグ(1)を開口後に、これに被抽出材料を充填することができる。
【0033】
図6において、図4に示された構成を有するシート複合体31を、その長手方向中心線33に沿って半折し、製袋機(図示されていない)に供給してかつその重ね合わされた側縁部を、接着機により接合する。半折されたシート複合体31の1個の支持部材1を含む部分31Aが製袋機の製袋、被抽出材料充填作業位置に来たとき、このシート複合体部分31Aと、その下流に隣り合うシート複合体部分31Bの中間部分(間隔部)において、熱接合カッターを用いて、重ね合わされたシート部材間隔部をベルト状に接着し、このベルト状接着部を切断する。このとき、ベルト状接着部の切断形状は、所望の形状になるように、熱接合カッターの熱接合カッター部分形状を設定すればよい。この熱接合カッターは、シート部材32が溶融接着可能な合成繊維を含有している場合、図6に示されているような、超音波ホーン(加熱部材)部と、それに対向し、所望形状に接着・切断面を有するアンビル部とを有するものであってもよい。接合のために、接着剤を用いてもよく、切断は、切断刃を用いてもよい。
【0034】
上記シート部材32の互いに重ね合わされた側端縁部を接着する接着機として、超音波シール機を用いることができる。また、シート部材間隔部の接合・切断操作により、当該シート複合体部分31Aの下流に隣り合う部分31Bの上端部も同時に接合、封止されてもよい。この場合には、上端縁及び底端縁ともに接合封止され、完成された支持具付抽出バッグとしてシート複合体部分31Aから分離する。シート部材間隔部の接合、切断操作において、部分31Aの底端縁は接合封止されるが、部分31Bの上端縁は接合封止されなくてもよい。
被抽出材料入り支持具付抽出バッグを製造するには、
上述のようにして、シート材料の下端縁及び側端縁を接着されたシート複合体部分11Aの内側に、被抽出材料を充填することができる。この場合には、それによって得られ、被抽出材料を収容し、上端が開口している袋状の部分31Aは、その接着充填位置から、下流の位置に移動し、上記と同様にして、その上端開口部を接合封止され、その上流に隣るシート複合体材料から切断分離される。このようにして、被抽出材料を収容した支持具付抽出バッグ(4)が得られる。被抽出材料を充填していない支持具付抽出バッグ(2)の場合には、抽出バッグ(2)を開口後に、これに被抽出材料を充填することができる。
【0035】
本発明の図1及び図2に示された支持部材を用いた支持具付抽出バッグ(1)及び(2)について下記に説明する。
図7において、支持具付抽出バッグ41は、透水濾過性のシート材料により形成され、被抽出材料(図示されていない)を収容している袋本体42と、耐水性シート材料により形成され、袋本体42用支持具を形成する支持部材43とを有する。
【0036】
袋本体42は、前記シート複合体の透水濾過性シート部材をその長手方向中心線に沿って半折して形成された正・背両面部44a,44bを有するものであり、この正・背両面部44a,44bは、その左側端縁45(つまり前記中心線)において、接着することなく互いに連続しており、かつ、正・背両面部44a,44bは、その右側端縁部分46上端縁部分47底端縁部分48において、それぞれ接合封止されている。
【0037】
支持部材43は、その中心線(左側端縁)に沿って半折して形成された支持部材正・背両面部49a,49bを有し、支持部材正・背両面部49a,49bは、袋本体正・背両面部44a,44bの外側に重ね合わされている。支持部材正・背両面部49a,49bは、その左側端縁(つまり中心線)50において互いに連続しており(接着なしで)、かつ互いに対称形をなしている。支持部材の連続左側端縁50は袋本体の連続左側端縁45上に重ね合わされている。
【0038】
袋本体42の幅の最大値は、支持部材43の幅の最大値よりも大きい。このため、本発明の支持具付抽出バッグ(1)は、例えば、図5に示された製造方法により、例えば図3に示されているように、予め、シート材料上に複数個の支持部材を、互いに所定の間隔をおいて配置接着して作製されたシート複合体を用いて、容易に、かつ効率よく、一連の工程により製造することが可能である。
【0039】
図7に示されている支持具付抽出バッグ(1)41の支持部材43を、その左側端縁50を中心として、その正・背面部を左右に展開したとき、支持部材43は、図1に示された支持部材と全く同一の構成を有している。この支持部材43は、接合域7,19及び21において、袋本体42の正・背面部49a,49bに接合されており、必要により、接合域8,20及び22において、さらに袋本体の正・背面部49a,49bに接合されている。
【0040】
支持部材43は、左側端縁において半折された中央部3、それに連続する左右部4,5(図7においては右部5)とからなり、左右部4,5は、それぞれ、中央部3に連続する連続主体部14と、その左右に連続している左又は右端部(図7においては右端部)15とからなるものである。
支持部材中央部3の上部には、その左側端縁の方向(縦方向)に交差する方向(好ましくは直角に交差する方向)に横方向折り曲げ線6が形成されており、その下に、かつそれに近接して設けられた前記接合域7において、袋本体の正・背両面に接合されている。
【0041】
前記支持部材43中央部3の左右下端部15には、前記左右部の下に向って、外向き伸び出し、かつ下向きに伸び出ている第1脚部10が形成されており、前記支持部材43の左右部5(4)の各々と、前記中央部3の前記折り曲げ線6の上の部分との間に切り込み11がなされていて、中央部3の、横方向折り曲げ線6の上の部分は、横方向折り曲げ線6と、切り込み11とにより折り曲げ片3aが形成している。また、前記切り込み11の下端の下において、前記左右部5(4)の各々と、前記中央部3との連続部分13が形成されており、また、前記中央部3の第1脚部10と、前記左右部5(4)との間に切り込み12がなされていて、前記中央部3と、左右部5(4)との間の、前記連続部分13には第1縦方向折り曲げ線13aが形成されていて折り曲げが可能である。この第1縦方向折り曲げ線13aの下端は、前記切り込み線12の上端に連続する。左右部4,5の各々は、中央部に3連続する連続主体部14と、それに連続する左又は右端部15とから構成されている。
中央部3と連続主体部14とを第1縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げたとき、第1脚部は、中央部3と同一平面内において、外側に伸び出ることができる。
【0042】
連続主体部14の下部には、左又は右端部15の下に向って、外向きに伸び出し、かつ下向きに伸び出ている第2脚部16が形成されていて、前記連続主体部14の第2脚部16と左又は右端部15との間に切り込み17がなされている。前記支持部材43の左右部5(4)の各々の連続主体部14は、その上部に設けられた前記接合域19において、前記袋本体の正・背両面部44a,44bに接合されている。連続主体部14と左右端部15との間に、第2縦方向折り曲げ線18が形成されていて、この第2縦方向折り曲げ線18の下端は、切り込み線17の上端に連続する。このため連続主体部14と左右端部15とは、第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げることができ、このとき、第2脚部は連続主体部から、それと同一平面内に、外向に向って伸び出ることができる。
【0043】
支持部材43の左右部5(4)の左又は右端部15は、その上部に設けられた前記接合域21において、前記袋本体の正・背両面部44a,44bに接合されている。
【0044】
図8に示されている支持具付抽出バッグ(2)41の支持部材43を、その左側端縁50を中心として、その正・背面部を左右に展開したとき、支持部材43は、図2に示された支持部材と全く同一の構成を有している。この支持部材43は、接合域7,19及び21において、袋本体42の正・背面部49a,49bに接合されており、必要により、接合域8,20及び22において、さらに袋本体42の正・背面部49a,49bに接合されている。
【0045】
支持部材43は、左側端縁において半折された中央部3、それに連続する左右部4,5(図8においては右部5)とからなり、左右部4,5は、それぞれ、中央部3に連続する連続主体部14と、その左右に連続している左又は右端部(図8においては右端部)15とからなるものである。
【0046】
支持部材中央部3の上部には、その左側端縁の方向(縦方向)に交差する方向(好ましくは直角に交差する方向)に折り曲げ線6が形成されており、その下に、かつそれに近接して設けられた前記接合域7において、中央部3は袋本体の正・背両面部49a,49bに接合されている。
【0047】
前記支持部材43の左右部の各々と、前記中央部3の前記折り曲げ線6の上の部分との間に切り込み11がなされていて、前記切り込み線11の下端の下において、前記左右部4,5の各々(図8においては右部5)と、前記中央部との間には、これらを連続する連続部13が形成されている。
【0048】
前記支持部材の左右部4,5の各々は、前記中央部3に連続する連続主体部14と、それに連続する左又は右端部15とからなり、前記支持部材中央部4,5の連続主体部14の下端部には、前記中央部3の下に向って、外向き伸び出し、かつ下向きに伸び出ている第1脚部10が伸び出しており、前記左右部の第1脚部10と、前記中央部3との間に切り込み12がなされていて、前記中央部3と、左右部4,5の連続主体部14とは、前記連続部分13に形成された第1縦方向折り曲げ線13aに沿って折り曲げが可能であり、この第1縦方向折り曲げ線の下端は、前記切り込み線12の上端に連続している。
【0049】
前記連続主体部の下部には、左又は右端部の下に向って、外向きに伸び出し、かつ下向きに伸び出ている第2脚部16が形成されていて、前記連続主体部14の第2脚部16と左又は右端部15との間に切り込み17がなされている。
連続主体部14と左右端部15との間には、第2縦方向折り曲げ線18が形成されていて、この第2折り曲げ線の下端は、前記切り込み線17の上端と連続している。このため、連続主体部14と、左右端部15とは、第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げることができ、第2脚部16は、連続主体部14から、それと同一平面内に外側に向って伸び出ることができる。
前記支持部材43の左右部4,5の各々の連続主体部14は、その上部に設けられた接合域19において、前記袋本体の正・背両面部49a,49bに接合されている。
【0050】
前記支持部材の左右部4,5の左又は右端部15は、その上部に設けられた接合域21において、前記袋本体の正・背両面部49a,49bに接合されている。
【0051】
本発明の支持具付抽出バッグ(例えば図7,8に示された支持具付抽出バッグ(1)及び(2))において、
(1)前記袋本体42の上端縁47が接合されていなくてもよい。この場合は袋本体42の上端縁47を直ちに開口することができる。
(2)また前記袋本体42の上端縁47が接合封止されていてもよく、この場合にはこの上端縁27の下に、切り裂き用ミシン目34が形成されていて、この切り裂き用ミシン目34に沿って袋本体42の上端縁部を切り裂き除去することによって開口することができる。
【0052】
図9には、本発明に用いられる支持部材1の他の実施態様の一部分が示されている。
図9において、支持部材中央部3の上部と、その左右に隣接する連続主体部の間の第1縦方向切り込み線11の下端部分が、横方向折り曲げ線6の下まで延長されていて、この延長部の下端から中央部3の上部に向って、横方向折り曲げ線6の左右端まで、上向きに伸びる戻り切り込み線11aが形成されていて、前記切り込み線11の延長部分と前記戻り切り込み線11bとの間に、折り曲げ片3aの左右両端において、下方に伸び出た係合突起部11bが形成されている。この係合突起部は、折り曲げ片11bを、横方向折り曲げ線6に沿って折り曲げ、かつ、支持部材1をそれに接合された袋本体(図示されていない)とともに拡開したとき、折り曲げ片11bの左右両端の係合突起部11bは、袋本体側に突出して、開口拡開した袋本体に係合し、それを保持する作用効果を示す。また、この係合により、折り曲げ片3aの折り曲げ状態が安定化され、従って、支持部材及び袋本体の拡開固定状態が安定化される。
【0053】
本発明の被抽出材料を収容した支持具付抽出バッグにおいては、被抽出材料を収容している袋本体の上端縁は接合封止しており、この袋本体上端縁と、支持部材の上端縁との間に切り裂き用ミシン目が設けられる。
【0054】
また、本発明の支持具付抽出バッグ、並びにそれを用いる支持具付被抽出材料入り抽出バッグの各々において、
(3)前記支持部材の中央部3が、その下端部9の前記縦方向中心線50の両側に設けられた接合域8において、前記袋本体の正・背両面部49a,49bにさらに接合されてもよく、及び/又は
(4)前記支持部材の左右部4,5の各々の連続主体部14が、その下端部の前記第2脚部16よりも上の部分に設けられた接合域20において、前記袋本体の正・副両面部49a,49bにさらに接合されていてもよく、及び/又は、
(5)前記支持部材の左右部4,5の左又は右端部15が、その下部に設けられた接合域22において、前記袋本体の正・背両面部49a,49bにさらに接合されていてもよく、
(6)前記支持部材の中央部3の下端部に、下向きに伸び出た、係合突起部9が形成されていてもよく、及び/又は、
(7)前記支持部材の中央部係合突起部9の下端部の、前記縦方向中心線50の両側に設けられた接合域8において、前記中央部が、前記袋本体の正・背両面部49a,49bにさらに接合されていてもよく、及び/又は、
(8)前記支持部材の左右部4,5の各々の左又は右端部15の末端縁部に、下向きに伸び出た係合突起部23が形成されていてもよく、及び/又は、
(9)前記支持部材の左右部4,5の各々の、左又は右端部15の係合突起部23に設けられた接合域22において、前記左又は右端部15が、前記袋本体の正・背両面部49a,49bに、さらに接合されていてもよく、及び/又は、
(10)前記支持部材の左右部の各々の連続主体部14の前記上部接合域19の下に、切り抜き窓24が形成されていてもよい。
【0055】
本発明の支持具付抽出バッグ、被抽出材料入り支持具付抽出バッグ、及び支持具付抽出バッグ製造用シート複合体に用いられる支持部材において、その下部に形成されている4個の脚部の形状、及びそれを有する部分、伸び出し方向については、図1及び図2に示された実施態様に限定されるわけではなく、例えば、下記の態様をさらに包含する。
(イ)図1に示されている支持部材の態様において、第2脚部が、左右端部16が、左右連続主体部14からではなく、左右端部15の下部からそれに隣接する左右連続主体部14の下部に向って伸び出している態様。この場合は、支持部材1を拡開したとき1対の第2脚部は、左右端部15により形成される平面上に沿って、互に反対方向に伸び出し、この伸び出し平面は中央部3の左右下端から左右連続主体部14の下部に伸び出ている1対の第1脚部の伸び出し平面と平行になる。
(ロ)図1の支持部材1においてその左部4及び右部5のいずれか一方においてのみ、連続主体部から伸び出る第2脚部の代りに、この第2脚部が左又は右端部から、それに隣る連続主体部の下部に伸び出る態様。
この場合、第2脚部の一方は、1対の第1脚部の平面に交差する平面に沿って伸び、他の一方は、それに平行な平面に沿って伸びる。
(ハ)図1に示されている支持部材を平面に展開したとき、4個の脚部が同一方向に伸び出る態様。
例えば、第1の脚部が、左端部から左連続主体部の下部に伸び出し、第2の脚部が、左連続主体部から、中央部の左半部の下部に伸び出し、第3の脚部が、中央部の右半部から、右連続主体部の下部に伸び出し、第4の脚部が右連続主体部から右端部の下部に伸び出る。4個の脚部の伸び出し方向は上記の逆であってもよい。上記の態様(3)においては、支持部材1を拡開したとき、4個の脚部は、風車状に、右廻り又は右廻り方向に、互に交差する方向に、外側に向って伸び出る。
(ニ)図1に示された支持部材1の態様において、中央部3の左半部から左連続主体部の下部に伸び出ている第1脚部10の代りに、左連続主体部から、中央部3の左半部の下部に第1脚部が伸び出ている態様。
この態様においては、支持部材1を拡開したとき、左第1脚部と、右第1脚部とは、互いに交差する方向に、外側に向って伸び出ることになる。
上記の左右を反対にしてもよい。
(ホ)図2に示されている支持部材1の態様において、左右連続主体部14から、それに隣る左右端部15の下部に伸び出ている1対の第2脚部16の代りに、左右端部15から、それに隣る左右連続主体部14の下部に伸び出る第2脚部を形成する。
この態様において、支持部材を拡開すると、1対の第1脚部と1対の第2脚部は、互に交差する方向に伸び出す。
(ヘ)図に示された支持部材1の態様において、左右部4,5のいずれか一方のみにおいて、連続主体部14からそれに隣る左又は右端部15の下部に伸び出ている第2脚部が左又は右端部15から、それに隣る連続主体部14の下部に伸び出ている態様。
この場合、支持部材1を拡開したとき、1対の第2脚部16は、互に交差する平面に沿って外側に伸び出る。
【0056】
さらに本発明の例えば図3及び4に示された支持具付抽出バッグ製造用シート複合体において、
(11)前記支持部材1の中央部3が、その下端部の前記縦方向中心線2の両側に設けられた接合域8において、前記シート部材32にさらに接合されていてもよく、及び/又は、
(12)前記支持部材1の左右部4,5の各々の連続主体部14が、その下端部の前記第2脚部16よりも上の部分に設けられた接合域20において、前記シート部材32にさらに接合されていてもよく、及び/又は、
(13)前記支持部材の左右部4,5の左又は右端部15が、その下部に設けられた接合域22において、前記シート部材32にさらに接合されていてもよく、及び/又は、
(14)前記支持部材の中央部3に下端部に、下向きに伸び出た、係合突起部9が形成されていてもよく、及び/又は、
(15)前記支持部材の中央部係合突起部9の下端部の、前記縦方向中心線2の両側に設けられた接合域8において、前記中央部3が、シート部材32にさらに接合されていてもよく、及び/又は、
(16)前記支持部材の左右部の各々の左又は右端部15の末端縁部に、下向きに伸び出た係合突起部23が形成されていてもよく、及び/又は、
(17)前記支持部材の左右部の各々の、左又は右端部の係合突起部23に接合域22が設けられ、前記左又は右端部15が、前記シート部材32に、さらに接合されていてもよく、及び/又は、
(18)前記支持部材の左右部の各々の連続主体部14の前記上部接合域19の下に、切り抜き窓(図3,4には記載されていない)が形成されていてもよい。
【0057】
本発明の支持具付抽出バッグにおいて、支持部材の正・背面部の下部には前述のように合計4個の脚部が形成されている。すなわち支持部材の正・背面部の第1及び第2縦方向折り曲げ線の左右の両部分のいずれか一方、すなわち、正・背面部の各々の中央部と連続主体部のいずれか一方、及び連続主体部と左又は右端部のいずれか一方から、それに隣接する他方の下部に伸び出し、その端末部において下向きに伸び出る合計4個の脚部が、切り込み線によって形成される。支持部材を、第1、第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて、四角筒状体を形成したとき、4個の脚部の各々は、それが連続している部分、すなわち、中央部、連続主体部、又は左右端部と同一平面に沿って、外側に伸び出す。
【0058】
本発明の支持具付抽出バッグ、被抽出材料入り支持具付抽出バッグ及びシート複合体に用いられる支持部材及び袋本体は、前述の要件を満たす限り、その寸法形状に格別の制限はなく、例えば、第1脚部及び第2脚部の形状、寸法の意匠は、適宜に設定することができ、また連続主体部の下端には、第1、第2脚部から独立した1個以上の係合突起部が形成されていてもよい。また袋本体の形状、寸法にも格別の制限はなく、それは正方形、短形、又は底端縁部分に1個以上の突起が形成されているものであってもよく、この突起は、先端において、三角形状をなすものであってもよく、又は台形をなすものであってもよい。
【0059】
本発明の支持具付抽出バッグ、又は被抽出材料入り支持具付抽出バッグを用いて抽出を行い場合の状態及び操作を、図10、及び11により説明する。
袋本体42の上端縁が接合封止されているときは、この上端部に形成されたミシン目(図10,11には図示されていない)に沿って切り裂いて、上端縁を開口し、支持部材43中央部3と左右部4,5との間の連続部分13に形成された縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて開口部を拡開し、支持部材43の中央部3の折り曲げ片3aを横方向折り曲げ線(図示されていない)に沿って外側に折り曲げて、支持部材及び袋本体の拡開状態を固定する。このとき、折り曲げ片3aの左右両端に係合突起部(図示されていない)が形成されているときは、この係合突起部は袋本体側に突出して袋本体と係合し、前記拡開固定状態をさらに安定にする。
【0060】
上記のように支持部材43を袋本体42とともに開口拡散すると、図10(A)及び図11(A)に示された本発明の支持具付抽出バッグの場合、中央部3から伸び出た第1脚部10と、連続主体部14から伸び出た第2脚部16とは、互いに直交する方向に伸び出る。また、図10(B)及び図11(B)に示された本発明の支持具付抽出バッグ(2)又は(4)の場合は、支持部材43の左右連続主体部14の各々に形成された第1脚部10及び第2脚部16は互に反対方向に伸び出し、支持部材の正面部及び背面部の第1及び第2脚部は、互いに平行に伸び出ている。
【0061】
上記のように開口、拡開、固定された抽出バッグを押出容器40の上縁上に載置し、係合突起部9及び/又は23があるときは、この係合突起部を抽出容器の内側に位置させると、支持部材の抽出容器上における横移動を制約することができる。袋本体に被抽出材料が収容されていない場合は、これに被抽出材料を充填し、これに抽出液、例えば熱湯を注下して、抽出操作を施す。抽出液は袋本体により濾過されて、容器40内に流下する。
【0062】
本発明において袋本体を形成する透水濾過性シート材料は、濾紙、濾布及び濾過用不織布(例えばポリオレフィン系極微細繊維、例えばポリエチレン極微細繊維及びポリプロピレン極微細繊維、ポリエステル極微細繊維、並びに、これらと通常濾過用に用いられている親水性繊維との混合繊維から製造された透水濾過用不織布)などから選択することができる。
また、本発明において、支持部材を形成する耐水性シートは、抽出の際に、抽出液に接触しても、軟化したり変形することがなく、手指により切り裂き可能なシート材料から選択され、このようなシート材料としては、厚さ30〜300μmの防水塗工紙、プラスチックシート又は多孔質ポリオレフィン樹脂シートなどを用いることができる。
【0063】
さらに、袋本体と支持部材との接着には、袋本体及び支持部材の少なくともいずれか一方を融着することが好ましいが、接着剤を用いてもよい。接着剤の種類には格別の制限はないが一般的耐水性接着剤を用いることが好ましく、特に無害耐水性接着剤を用いることが好ましい。
さらに、本発明の支持具付抽出バッグに収容される被抽出材料には、抽出可能な限り格別の限定はないが、コーヒー粉末、緑茶、紅茶、各種中国茶、ハーブ茶、及び各種被抽出用健康剤材料などを用いることができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明のシート複合体を用いて、被抽出材料を収容している、又は収容していない支持具付抽出バッグを、一工程により容易に、かつ効率高く形成し、また被抽出物を充填することもでき、得られた本発明の支持具付抽出バッグにより、それに収容されている被抽出材料に対し、又はそれに被抽出材料を充填し、これに、安全かつ安定して抽出処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の支持具付抽出バッグに用いられる支持部材の一例の構成を示す展開平面説明図。
【図2】図2は、本発明の支持具付抽出バッグに用いられる支持部材の一例の構成を示す展開平面説明図。
【図3】図3は、本発明の支持具付抽出バッグの製造に用いられるシート複合体の一例の構成を示す平面説明図。
【図4】図4は、本発明の支持具付抽出バッグの製造に用いられるシート複合体の一例の構成を示す平面説明図。
【図5】図5は、図3に示されたシート複合体から本発明の支持具付抽出バッグを製造する工程を示す工程説明図。
【図6】図6は、図4に示されたシート複合体から、本発明の支持具付抽出バッグを製造する工程を示す工程説明図。
【図7】図7は、本発明の支持具付抽出バッグの一例の構成を示す、支持部材の縦方向中心線に向って右側の正面説明図。
【図8】図8は、本発明の支持具付抽出バッグの他の一例の構成を示す、支持部材の縦方向中心線に向って右側の正面説明図。
【図9】図9は、本発明の支持具付抽出バッグに用いられる支持部材の更に他の態様を示す部分平面説明図。
【図10】図10(A)及び(B)は、本発明の支持具付抽出バッグを用いて抽出を施すときの状態の連続側端縁に向って、右側の斜視説明図。
【図11】図11(A)及び(B)は、本発明の支持具付抽出バッグを用いて抽出を施すときの状態の連続側端縁に向って、左側の斜視説明図。
【符号の説明】
1…支持部材
2…縦方向中心線
3…中央部
3a…折り曲げ片
4…左部
5…右部
6…横方向折り曲げ線
7,8…接合域
9…係合突起部
10…第1脚部
11,12…切り込み線
11a…戻り切り込み線
11b…係合突起部
13…連続部分
13a…第1縦方向折り曲げ線
14…連続主体部
15…左又は右端部
16…第2脚部
17…切り込み線
18…第2縦方向折り曲げ線
19,20,21,22…接合域
23…係合突起部
24…切り抜き窓
31…シート複合体
31A,31B…シート複合体の部分
32…シート部材
33…中心線
34…切り裂き用ミシン目
40…抽出容器
41…支持具付抽出バッグ
42…袋本体
43…支持部材
44a,44b…袋本体の正・背面部
45…袋本体の連続左側端縁
46…右側端縁
47…上端縁
48…底端縁
49a,49b…支持部材の正・背面部
50…支持部材の連続左側端縁

Claims (28)

  1. 透水濾過性のシート材料により形成され、被抽出材料を収容するための袋本体と、
    耐水性シート材料により形成され、前記袋本体の支持具を形成する支持部材と、
    を有し、
    前記袋本体は、前記透水濾過性シートをその縦方向中心線に沿って半折して形成された正・背両面部を有し、この正・背両面部の1側縁は、その前記半折線において、互いに連続しており、その反対側の端縁部分及び底端縁部分においてそれぞれ接合封止されており、
    前記支持部材は、その縦方向中心線に沿って半折されていて、かつ前記袋本体の正・背両面部の外側に重ね合わされた正・背両面部を有し、
    この支持部材正・背両面部は、その前記袋本体の連続側縁に対向する1側縁において互いに連続しており、
    前記支持部材を、その前記縦方向連続側縁を形成する前記縦方向中心線の左右に展開したとき、
    前記支持部材は、前記縦方向中心線の左右に連続して形成された中央部と、その左右に連続する左右両部とからなり、
    前記支持部材中央部の上部には、前記縦方向中心線に交差する横方向の折り曲げ線が形成され、この横方向折り曲げ線の下に、それに近接して形成された接合域において、前記中央部は前記袋本体の正・背両面部に接合されており、
    前記支持部材の左右部の各々と、前記中央部の前記横方向折り曲げ線の上の部分との間に縦方向の切り込みがなされていて、この切り込みと前記横方向折り曲げ線とにより、前記支持部材中央部上部に折り曲げ片が形成されており、前記切り込みの下において、前記左右部の各々と、前記中央部とが連続部分において互いに連続しており、
    前記中央部と、左右部とは、前記連続部分に設けられた第1縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げが可能であり、
    前記支持部材の左右部の各々は、前記中央部に連続する連続主体部と、それに連続する左又は右端部とからなり、前記連続主体部と前記左又は右端部とは、その間に設けられた第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げが可能であり、
    前記支持部材の左右部の各々の連続主体部は、その上部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部に接合されており、
    前記支持部材の左右部の左又は右端部は、その上部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部に接合されており、
    前記支持部材の正・背両面部には、それを前記第1及び第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて拡開したとき、その下部から外側に伸び出す4個の脚部が切り込みによって形成されている、
    ことを特徴とする支持具付抽出バッグ。
  2. 前記支持部材中央部の左右両下端部には、前記左右部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部が、切り込みによって形成されており、
    また、前記支持部材正・背両面部の連続主体部の下部には、左又は右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸びている1対の第2脚部が、切り込みによって形成されていて、
    前記支持部材を、前記第1及び第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて拡開したとき、前記第1及び第2脚部がそれぞれ支持部材の下部から外側に伸び出る、請求項1に記載の支持具付抽出バッグ。
  3. 前記支持部材正・背両面部の左右部の連続主体部の左右両下部には、それに隣る中央部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部、及び前記連続主体部に隣る左右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出る1対の第2脚部が、それぞれ切り込みによって形成されており、
    前記支持部材を、前記第1及び第2縦方向折り曲げ線に沿って折り曲げて拡開したとき、前記第1及び第2脚部がそれぞれ支持部材の下部から外側に伸び出る、請求項1に記載の支持具付抽出バッグ。
  4. 前記支持部材中央部の上部と、それに隣接する連続主体部との間の第1縦方向切り込み線が、前記横方向折り曲げ線の下方に延長され、この縦方向切り込み線延長部の下端から、中央部上部内に向って、前記横方向折り曲げ線まで伸びる戻り切り込み線がさらに形成されていて、前記縦方向切り込み線の延長部と、前記戻り切り込み線とにより、前記折り曲げ片の左右両端において下方に伸びる係合突起部が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  5. 前記袋本体の上端縁が接合されていない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  6. 前記袋本体の上端縁が接合されていて、この上端縁の下に、切り裂き用ミシン目が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  7. 前記支持部材の中央部が、その下端部の前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部にさらに接合されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  8. 前記支持部材の左右部の各々の連続主体部が、その下端部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・副両面部にさらに接合されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  9. 前記支持部材の左右部の左右端部が、その下部に設けられた接合域において、前記袋本体の正・背両面部にさらに接合されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  10. 前記支持部材の中央部の下端部に、下向きに伸び出た、係合突起部が形成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  11. 前記支持部材の中央部係合突起部の下端部の、前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記中央部が、前記袋本体の正・背両面部にさらに接合されている、請求項10に記載の支持具付抽出バッグ。
  12. 前記支持部材の左右部の左右端部の各々の末端縁部に、下向きに伸び出た係合突起部が形成されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  13. 前記支持部材の左右部の左右端部の係合突起部に設けられた接合域において、前記左右端部が、前記袋本体の正・背両面部に、さらに接合されている、請求項12に記載の支持具付抽出バッグ。
  14. 前記支持部材の左右部の連続主体部の前記上部接合域の下に、切り抜き窓が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグと、被抽出材料とを含み、
    前記支持具付抽出バッグの袋本体中に被抽出材料が収容され、
    前記袋本体の上端縁部分が接合封止されていて、かつ、その前記接合封止された上端縁の下に切り裂き用ミシン目が形成されている、ことを特徴とする被抽出材料入り支持具付抽出バッグ。
  16. 透水濾過性シート部材と、このシート部材上に、その長手方向に、互いに間隔をおいて配置された複数個の支持部材とを有し、
    前記支持部材は、その縦方向中心線と、前記シート部材の長手方向中心線とが、合致するように前記シート材料上に配置されており、
    (1)前記支持部材は、その縦方向中心線の左右に連続して形成された中央部及び前記中央部の左右に連続している左右部とを有し、
    (2)前記支持部材中央部の上部には、前記縦方向中心線に交差する横方向の折り曲げ線が形成され、この折り曲げ線の下に、それに近接して、形成された接合域において、前記中央部は、前記シート部材に接合されており、
    (3)前記支持部材の左右部の各々と、前記中央部の前記折り曲げ線の上の部分との間に、縦方向の切り込みがなされていて、この切り込みと前記横方向折り曲げ線によって、前記支持部材中央部上部に折り曲げ片が形成されており、前記切り込みの下において、前記左右部の各々と、前記中央部とが連続しており、前記中央部と左右部との間の前記連続部分には、第1縦方向折り曲げ線が形成されていて、折り曲げが可能であり、
    (4)前記支持部材の左右部の各々は、前記中央部に連続する連続主体部と、それに連続する左又は右端部とからなり、
    (5)前記連続主体部と、それに連続する左又は右端部との間には、第2縦方向折り曲げ線が形成されていて、折り曲げが可能であり、
    (6)前記支持部材の左右部の各々の連続主体部は、その上部に設けられた接合域において、前記シート部材に接合されており、前記支持部材の左右部の左又は右端部は、その上部に設けられた接合域において、前記シート部材に接合されており、
    (7)前記支持部材の下部には、前記中央部、1対の連続主体部及び左右端部の2以上から、それぞれそれの隣接部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸びる合計4個の脚部が切り込みによって形成されている、
    ことを特徴とする、支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  17. 前記支持部材中央部の左右下端両部には、それに隣接する左右部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部が切り込みによって形成されており、
    また前記左右部の連続主体部の下端両部には、それに隣接する左又は右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第2脚部が切り込みによって形成されている、
    請求項16に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  18. 前記支持部材左右部の連続主体部の左右下端両部には、それに隣接する前記中央部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第1脚部と、前記連続主体部に隣接する前記左又は右端部の下に向って伸び出し、かつ下向きに伸び出ている1対の第2脚部がそれぞれ切り込みによって形成されている、請求項16に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  19. 前記支持部材中央部の上部と、それに隣接する連続主体部との間の第1縦方向切り込み線が、前記横方向折り曲げ線の下方に延長され、この縦方向切り込み線延長部の下端から中央部上部内に向って、前記横方向折り曲げ線までさらに戻り切り込み線が形成されていて、前記縦方向切り込み線の延長部と、前記戻り切り込み線とにより、前記折り曲げ片の左右両端において下方に伸びる係合突起部が形成されている、請求項16〜18のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  20. 前記シート部材の、その上に間隔をおいて配置された前記複数個の支持部材の間の部分において、前記シート部材に、その切断予定線と、支持部材の上端縁との間に、切り裂き用ミシン目が形成されている、請求項16〜19のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  21. 前記支持部材の中央部が、その下端部の前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記シート部材にさらに接合されている、請求項16〜20のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  22. 前記支持部材の左右部の連続主体部が、その下端部に設けられた接合域において、前記シート部材にさらに接合されている、請求項16〜21のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  23. 前記支持部材の左右部の左右端部が、その下部に設けられた接合域において、前記シート部材にさらに接合されている、請求項16〜22のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  24. 前記支持部材の中央部の下端部に、下向きに伸び出た、係合突起部が形成されている、請求項16〜23のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  25. 前記支持部材の中央部係合突起部の下端部の、前記縦方向中心線の両側に設けられた接合域において、前記中央部が、前記シート部材にさらに接合されている、請求項24に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  26. 前記支持部材の左右部の左右端部の末端縁部に、下向きに伸び出た係合突起部が形成されている、請求項16〜25のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  27. 前記支持部材の左右部の左右端部の係合突起部に設けられた接合域において、前記左右端部が、前記シート部材に、さらに接合されている、請求項26に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
  28. 前記支持部材の左右部の連続主体部の前記上部接合域の下に、切り抜き窓が形成されている、請求項16〜27のいずれか1項に記載の支持具付抽出バッグ製造用シート複合体。
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