JP3548959B2 - 積層板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に厚みの薄い化粧材を貼着して成る積層板に関し、端縁部に曲率半径が5mm以下の小さい湾曲面を形成するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
基材の表面に化粧材を貼着して成る積層板が従来知られている。従来の積層板は、板やパーティクルボードなどを基材とし、その表面に印刷紙,つき板,布,合成樹脂シート等の厚みの薄い化粧材を貼着して製造したものである。また艶出しのため、化粧材の上に合成樹脂をあらかじめ塗布しておくか、あるいは、化粧材を貼着した後、その表面に合成樹脂を塗布することもある。
【0003】
積層板の端縁部に湾曲面を形成する場合、従来、次のような手法が採用されている。端縁部において化粧材裏面側の基材を切削すると同時に、基材側に切欠を形成する。次いで、裏面側の基材を切削した領域の化粧材を湾曲させると共に、端縁寄りを基材に接着することにより、化粧材の湾曲部と基材の切欠との間に空隙部を形成する。しかる後、この空隙部を合成樹脂、又は合成樹脂と棒材との組み合わせで充填する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上に述べたとおり、従来、積層板の端縁部に湾曲面を形成する場合、化粧材と基材との間に空隙部を形成したのち、ここに合成樹脂を充填するという手法に依っている。しかし上記方法では、曲率半径が小さい湾曲面を形成しようとするとき、空隙部の入り口が非常に狭くなるため、合成樹脂の充填が困難である。それ故、従来、曲率半径が5mm以下の小さい湾曲面を有する積層板は、製造するのが難しかった。上の問題は、長尺の積層板を製造する場合に、特に顕著である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
積層板の端縁部に曲率半径の小さい湾曲面を形成するため、本発明が採用した製造方法の特徴とするところは、基材の表面に補強材を貼着し、さらにその上に化粧材を貼着した後、端縁部において化粧材の裏面側を切削して、層厚みを0.05〜0.7mmの範囲に設定した層厚みが小さい湾曲処理領域と、比較的層厚みが大きい貼着領域とからなる湾曲面形成部を形成すると共に、基材には前記湾曲面形成部の湾曲処理領域と面する位置に切欠を形成し、前記湾曲面形成部の湾曲処理領域に合成樹脂を塗布すると共に、前記湾曲面形成部の貼着領域に接着剤を塗布した後、前記湾曲処理領域を湾曲させて、前記貼着領域を切削後の基材に貼着させることにより、端縁部に曲率半径が5mm以下の湾曲面を形成することにある。
かかる方法により、湾曲させた化粧材と基材との間の空隙部が狭くても、これを合成樹脂で確実に充填することができるから、曲率半径が5mm以下の小さい湾曲面の形成が可能である。
【0006】
上述の本発明方法は、化粧材の厚みが非常に薄い場合に適している。湾曲処理領域に基材を薄く残存させた場合、化粧材が薄いと、湾曲処理の際に基材繊維が化粧材表面に悪影響を及ぼして湾曲面の仕上げを悪くするおそれがある。しかるに本発明方法によれば、化粧材と基材との間に介在させた補強材により、基材の影響が化粧材に及ぶのを阻止できるから、美麗な湾曲面の形成を確実にする。
あるいは、化粧材裏面の基材をできるだけ削り取って、湾曲処理領域の厚みを薄く設定することもある。このような場合に本発明方法は、化粧材の裏面に補強材を存在させたから、基材切削の際に刃物が化粧材を傷つけるのを防止できる。また基材切削直後に積層板材料を搬送する場合などに、厚みの薄い湾曲処理領域が割れるのを防止することができる。
前述した本発明方法において、前記湾曲面形成部における湾曲処理領域の層厚みは、0.05〜0.7mmの範囲に設定する。これは、湾曲処理領域の層厚みを0.05mmより薄くすると、基材の切削時に刃物で化粧材を傷つけるおそれがあるからである。また切削形成した湾曲処理領域が割れ易くなる。反対に層厚みを0.7mmより大きくすると、曲率半径を5mm以下としたときに、湾曲面の表面を美麗に仕上げるのが難しくなるからである。
【0007】
さらに本発明方法は、つき板のような厚みの均一性に幾分むらのある化粧材を用いる場合に、補強材を介在させることによって、基材を切削する際に厚みを均一化するのが可能であるという利点を有している。
【0008】
ところで本発明において、厚みの比較的大きい化粧材を用いる場合は、補強材の省略が可能である。すなわち、基材の表面に化粧材を貼着した後、端縁部において化粧材裏面側の基材を切削して、層厚みを0.05〜0.7mmの範囲に設定した層厚みが小さい湾曲処理領域と、比較的層厚みが大きい貼着領域とからなる湾曲面形成部を形成すると共に、基材には前記湾曲面形成部の湾曲処理領域と面する位置に切欠を形成し、前記湾曲面形成部の湾曲処理領域に合成樹脂を塗布すると共に、前記湾曲面形成部の貼着領域に接着剤を塗布した後、前記湾曲処理領域を湾曲させて、前記貼着領域を切削後の基材に貼着させることにより、端縁部に曲率半径が5mm以下の湾曲面を形成する、という製造方法が採用可能である。
【0009】
なお請求項3に記載する如く、前記湾曲面形成部の端部に補助部材として利用する突起部を設け、前記貼着領域を基材に貼着する際に上記突起部の基部を基材の端縁に合致させ、しかるのち上記突起部を切除する方法を採用すれば、上記貼着作業が容易になるという効果が得られる。
【0010】
さらに本発明は、前記方法によって製造した、端縁部に曲率半径が5mm以下の湾曲面を有する積層板を提供する。この積層板において、化粧材の表面には、合成樹脂層を形成することが望ましい。合成樹脂層は、艶出しのためでも、艶消し用のものであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に基づく基本的な積層板の製造手順を、図面を用いて説明する。はじめに図1(A)に示す如く、基材1、補強材2、化粧材3を用意する。そして、同図(B)のように、基材1の表面に補強材2を貼着し、次いで、その上に化粧材3を貼着する。補強材2及び化粧材3の貼着処理は、通常、加熱プレスで行う。補強材2及び化粧材3を貼着するのに用いる接着剤の種類は特に制限はないが、接着対象との相性を考慮して選択すればよい。一般には、エポキシ系、酢酸ビニール系、尿素系の接着剤がよく使用される。また所望により、基材1の裏面側にも適当な表層材(図示せず)を貼着するか、合成樹脂を塗布してもよい。
【0012】
基材1の材質は、無配向性で切削の容易な素材が好ましく、例えば中質繊維板(MDF)・硬質繊維板・軟質繊維板等の繊維板やパーティクルボード等の有機質材料、珪酸カルシウム板や灰の圧縮成形板等の無機質材料等が挙げられ、積層板の用途に応じ適宜選択すればよい。上記のうち、家具用・内装用としては、強度,価格,取扱いの容易性等の面から見て繊維板かパーティクルボードを採用するのがよく、特にMDFが最適と考えられる。
【0013】
補強材2としては、パーチメント紙・防水紙・強化紙等の紙類、織布又は不織布等の布類、さらにはダップ樹脂を含浸させた紙の積層シート等が挙げられる。他方、化粧材3には、印刷紙、単板、つき板、メラミン・ダップ(DAP)・ペット(PET)等よりなる合成樹脂製のシート又はフィルムなどを使用することができる。
【0014】
補強材2の選定に当たっては、基材1との接着性や、化粧材3との関連性等を考慮する。具体的には、化粧材3として印刷紙を用いた場合、補強材2にも紙を用いるのが好ましく、特にパーチメント紙は、基材1に対する接着性が良好で剥離が起こりにくいという点で最適である。また化粧材3をつき板とする場合、つき板は、厚みの均一性が紙より劣るので、厚み調整のため、比較的厚みが大きい補強材2を用いることが望ましい。例えばダップ樹脂を含浸させた紙を積層してなる厚みが0.1〜0.6mmのシートなどが挙げられる。なお、厚みの大きい補強材2を用いた場合は、後述する基材切削工程をするに際し、基材1と共に一部を切削することにより、湾曲処理領域の厚みを所定厚みに調整することができる。
【0015】
場合によっては、補強材2は省略することが可能である。例えば化粧材3に比較的厚みの大きいものを使用する場合や、製品の仕上がり状態にこだわらない場合等である。例えば化粧材3を紙とする場合、湾曲面の仕上がり具合を十分に満足できる状態とするには、重さが80g/m2 以下の紙を用いるときには補強材2が必要であり、重さが100g/m2 以上の紙のときには補強材2が省略可能と考えられる。
【0016】
基材1の表面に貼着した化粧材3の上には合成樹脂層3を設ける。合成樹脂の種類はポリエステル,ウレタン,ダップ,メラミンなどが使用される。これらのうち、美観性・表面硬度を考慮すると、ポリエステルが最適である。合成樹脂は無色透明なものであっても、着色したものであってもよい。また合成樹脂層3は艶出し用とするほか、製品の用途に応じ、艶消しとすることも可能である。さらに合成樹脂層3には、所望により、防虫剤,害虫忌避剤,抗菌剤等の各種薬効成分・化学成分や、金属粉・ガラス粉等の添加材を配合してもよい。
【0017】
化粧材3の上に合成樹脂層を設ける手段は、化粧材3を貼着したあと、スプレー,フローコーター,ロールコーター等で合成樹脂を塗布する方法や、適量の合成樹脂を化粧材3表面に載せ、その上にフィルムを被せてローラーで圧延展開するという手法等が考えられる。あるいは、化粧材3表面にあらかじめ合成樹脂を塗布しておき、これを基材1に貼着するという手順も採用可能である。
【0018】
図1(B)及び(C)に示す如く、基材1の表面に補強材2及び化粧材3を貼着し、必要に応じ裏面にも表層材を貼着する等の処理を施したならば、図2に示すように、端縁部において、化粧材3裏面側の基材1を切削し、層厚みが薄い湾曲処理領域4aと層厚みが比較的大きい貼着領域4bとからなる湾曲面形成部4を形成する。それと同時に、基材1側には段部状の切欠5を形成する。切欠5の大きさは、積層板に形成する湾曲面の大きさに応じ適宜設定される。図2(B)に拡大して示すとおり、湾曲処理領域4aでは基材1をほとんど除去して補強材2と化粧材3のみとする。基材1を薄く残存させたり補強材2を省略したりすることも可能であるが、いずれの場合でも、湾曲処理領域4aの層厚みは0.05〜0.7mmの範囲内に収まるようにするのが望ましい。これに対し、貼着領域4bには、基材1を若干残存させて裏打ち層sを設ける。さらに湾曲面形成部4の端部には、断面三角形状の突起部tを形成する。
【0019】
続いて図3(A)に示すように、湾曲面形成部4の湾曲処理領域4aと基材1の切欠5との間に適量の合成樹脂Pを塗布すると共に、貼着領域4bに接着剤Qを塗布する。合成樹脂Pと接着剤Qの塗布順序は、いずれが先でもよく、両者同時でもよい。前者の合成樹脂Pには、硬化時の収縮を避けるため、できるだけ固形分比率が多い状態で使用し得るもので、なるべく取り扱いの容易なものを用いることが好ましい。このような条件を満たす合成樹脂として、1液式のウレタン系樹脂材料(例えばコニシ株式会社製/ボンドKU800など)が挙げられる。また合成樹脂Pは、充填容積が少ないから通常は非発泡性でよいが、発泡性樹脂を使用することも妨げない。
【0020】
他方、後者の接着剤Qの種類は特に制限されるものではなく、例えばエポキシ系接着剤等を使用できる。また場合によっては、湾曲処理領域4aに塗布する合成樹脂Pと、貼着領域4bに塗布する接着剤Qとを、同一のものとすることも可能である。
【0021】
引き続き、湾曲面形成部4を図3(B)のように湾曲させ、貼着領域4bを基材1の側端面6に貼着する。湾曲処理は通常、加熱下で行う。湾曲処理領域4aの表面側を加熱することにより、表面の合成樹脂層が軟化する一方で、湾曲処理領域4a裏面に基材1層のある場合はこれが熱収縮する。その結果、湾曲処理領域4aに曲率半径が小さく且つ美麗な湾曲面Rを形成することができると共に、基材1の切欠5との間が合成樹脂Pで充填された構造が得られる。湾曲面形成部4の端部に設けられた前記突起部tは、上記貼着作業を容易にするための補助部材として利用されるものであり、しかるのち切除することにより、目的とする積層板X(図3(C)参照)を得ることができる。
【0022】
本発明では、湾曲面形成部4を湾曲処理する前に、あらかじめ合成樹脂Pを湾曲処理領域4a裏面に塗布しておく手順を採用することによって、内側に合成樹脂Pが充填された曲率半径が小さい湾曲面Rの形成を可能としている。従って、湾曲処理領域4aの長さと、基材1の切欠5の大きさを適当に設定することで、湾曲面Rの曲率半径を5mm以下とすることができる。
【0023】
なお図示は省略したが、湾曲処理領域4aと基材切欠5との間の空隙の充填を全て合成樹脂Pだけで行うのではなく、竹・木・合成樹脂・ゴム・紙・金属・セラミック等で製作した細長い棒材を、合成樹脂Pと共に、湾曲処理領域4aと基材切欠5との間に配置し、湾曲面Rを形成するという手法も可能である。
【0024】
図4乃至図6は、基材1の切削態様に関する異なる例を示すものである。基材1を切削して湾曲面形成部4を形成するにあたり、図4のように、貼着領域4bの裏打ち層sにおける湾曲処理領域4a側の端部を斜めに切削して面取り状に形成したり、あるいは図5に示すように、基材1側も斜めに面取り状に切削するという態様も考えられる。さらには図6の如く、裏打ち層sの厚みを端部に向かって減少させ、突起部tを切除し易くしてもよい。これらの態様を採用することで、切削加工が容易になったり、合成樹脂Pの使用量を節約できたり、後処理工程の能率が向上したりする。
【0025】
〔反りの修正〕
積層板Xは、何らかの原因で反りが発生する場合がある。反りの発生原因は様々な要因が絡んでいるため、反りの発生を確実に予防するのは困難である。特に本発明に係る積層板Xは、基材1表面に補強材2を貼着するとき、及び、その上に化粧材3を貼着するときの2回、加熱プレスを施すため、反りが発生し易くなっていると考えられる。
【0026】
そこで本発明者は、次のような反り修正手段を提案する。図7に示すように、積層板Xの四隅に装着し得る三角形状のコーナー部材10を用意する。このコーナー部材10は、厚紙、ボール紙、プラスチック等、積層板Xを傷つけるおそれのない比較的軟質の素材で製作したものであって、厚みが0.5〜3mm程度である。反りが発生した積層板Xの四隅に上記コーナー部材10を装着し、図8の(A)に示すように、上面側が凸となるように積層板Xを積み重ねる。すると、積層板Xの両端部と中央部との間に、コーナー部材10の厚みに基づく高低差が生ずるから、この状態で適当時間放置することにより、自重で積層板Xの反りを修正することが可能である。なお、本発明に係る積層板Xの反りを前記の手法によって修正するためには、基材1が、MDFやパーチクルボード等の無配向性材料であることが望ましい。また上記コーナー部材10は、積層板Xの四隅を保護する働きも有している。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、積層板の端縁部に、曲率半径が5mm以下の小さい、しかも美麗な湾曲面を確実に形成することができる。かかる積層板を、例えば扉材に用いた場合、端縁部の湾曲面が小さいため、周囲の壁面との一体感を高めることが可能である。特に本発明は、表面に艶出し加工を施したものにおいて、湾曲面を美麗に仕上げることができるから、従来にない、付加価値の高い建築材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層板の製造方法の一実施形態を示すものであって、図(A)は、基材と補強材と化粧材とを分離して示す側面断面図、図(B)は、基材に補強材及び化粧材を貼着した状態を示す側面断面図、図(C)は、図(B)の要部を拡大して示す側面断面図である。
【図2】本発明に係る積層板の製造方法の一実施形態を示すものであって、図(A)は、基材を切削して湾曲面形成部を形成した状態を示す側面断面図、図(B)は、湾曲面形成部を拡大して示す側面断面図である。
【図3】本発明に係る積層板の製造方法の一実施形態を示すものであって、図(A)は、湾曲面形成部に合成樹脂及び接着剤を塗布した状態を示す側面断面図、図(B)は、湾曲面形成部を湾曲させた状態を示す側面断面図、図(C)は、突起部を切除した状態を示す側面断面図である。
【図4】本発明に係る積層板の製造方法の異なる実施形態を示すものであって、図(A)は、基材を切削して湾曲面形成部を形成した状態を示す側面断面図、図(B)は、湾曲面形成部を湾曲させた状態を示す側面断面図である。
【図5】本発明に係る積層板の製造方法のさらに異なる実施形態を示すものであって、図(A)は、基材を切削して湾曲面形成部を形成した状態を示す側面断面図、図(B)は、湾曲面形成部を湾曲させた状態を示す側面断面図である。
【図6】本発明に係る積層板の製造方法のさらに異なる実施形態を示すものであって、図(A)は、基材を切削して湾曲面形成部を形成した状態を示す側面断面図、図(B)は、湾曲面形成部を湾曲させた状態を示す側面断面図である。
【図7】積層板の反り修正手段を説明するためのものであって、積層板の四隅に装着されるコーナー部材を例示する斜視図である。
【図8】積層板の反り修正手段を説明するためのものであって、図(A)は、反りを有する積層板の四隅にコーナー部材を装着して積み重ねた状態を示す正面図、図(B)は、同積層板の反り修正後の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…基材 2…補強材 3…化粧材 4…湾曲面形成部 4a…湾曲処理領域 4b…貼着領域 5…切欠 6…側端面 10…コーナー部材 P…合成樹脂 Q…接着剤 R…湾曲面 s…裏打ち層 t…突起部 X…積層板
Claims (5)
- 基材の表面に補強材を貼着し、さらにその上に化粧材を貼着した後、端縁部において化粧材の裏面側を切削して、層厚みを0.05〜0.7mmの範囲に設定した層厚みが小さい湾曲処理領域と、比較的層厚みが大きい貼着領域とからなる湾曲面形成部を形成すると共に、基材には前記湾曲面形成部の湾曲処理領域と面する位置に切欠を形成し、前記湾曲面形成部の湾曲処理領域に合成樹脂を塗布すると共に、前記湾曲面形成部の貼着領域に接着剤を塗布した後、前記湾曲処理領域を湾曲させて、前記貼着領域を切削後の基材に貼着させることにより、端縁部に曲率半径が5mm以下の湾曲面を形成することを特徴とする積層板の製造方法。
- 基材の表面に化粧材を貼着した後、端縁部において化粧材裏面側の基材を切削して、層厚みを0.05〜0.7mmの範囲に設定した層厚みが小さい湾曲処理領域と、比較的層厚みが大きい貼着領域とからなる湾曲面形成部を形成すると共に、基材には前記湾曲面形成部の湾曲処理領域と面する位置に切欠を形成し、前記湾曲面形成部の湾曲処理領域に合成樹脂を塗布すると共に、前記湾曲面形成部の貼着領域に接着剤を塗布した後、前記湾曲処理領域を湾曲させて、前記貼着領域を切削後の基材に貼着させることにより、端縁部に曲率半径が5mm以下の湾曲面を形成することを特徴とする積層板の製造方法。
- 前記湾曲面形成部の端部に補助部材として利用する突起部を設け、前記貼着領域を基材に貼着する際に上記突起部の基部を基材の端縁に合致させ、しかるのち上記突起部を切除する請求項1又は2に記載する積層板の製造方法。
- 請求項1乃至3のいずれかの方法によって製造した、端縁部に曲率半径が5mm以下の湾曲面を有することを特徴とする積層板。
- 前記化粧材の表面に合成樹脂層を設けた請求項4に記載する積層板。
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