JP3537848B2 - 走行車両の油圧変速操作装置 - Google Patents

走行車両の油圧変速操作装置

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JP3537848B2 JP28837293A JP28837293A JP3537848B2 JP 3537848 B2 JP3537848 B2 JP 3537848B2 JP 28837293 A JP28837293 A JP 28837293A JP 28837293 A JP28837293 A JP 28837293A JP 3537848 B2 JP3537848 B2 JP 3537848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタ等の走行車両
の油圧変速操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラクタにおいては、走行動力
伝達系の前後進切り換え機構と主変速機構とを油圧クラ
ッチ切り換え式とし、それらを操作する油圧回路は、前
後進切り換え機構に方向切り換え弁と比例弁とを接続
し、主変速機構に圧油供給をオン・オフする複数の切り
換え弁を接続して構成しており、これらの全弁は電磁弁
を採用して、操作レバー又は操作スイッチ等の変速操作
手段で操作可能にしている。
【0003】前後進切り換え機構はトラクタのメインク
ラッチの代わりの機能もしており、半クラッチ状態を得
るために電磁比例弁を接続しており、主変速機構は通常
3〜4段に変速可能であり、各速度段数を択一的に得る
ために複数の電磁切り換え弁を有し、これらは励磁する
ことにより圧油を供給し、消磁することにより停止する
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トラクタに
おいては、何らかの原因によって電気系統が、いわゆる
グランドショートすることがあり、このようなショート
が生じると油圧クラッチは切れたままになって、車両は
走行困難になる。本発明は、前後進切り換え機構の方向
切り換え弁を中立位置を有しかつ消磁時に手動操作可能
な弁に構成し、前後進切り換え機構の比例弁と主変速機
構の切り換え弁の1つとを逆特性弁とすることにより、
電気系統がショートして消磁状態に維持されても、車両
を移動可能にした走行車両の油圧変速操作装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための具体的手段は、走行動力伝達系の前後進切り換
え機構17と主変速機構1とを油圧切り換え式とし、前
後進切り換え機構17に方向切り換え弁6と比例弁7と
を接続し、主変速機構1に圧油供給をオン・オフする複
数の切り換え弁8を接続し、全弁を電磁弁とした走行車
両の油圧変速操作装置において、前記方向切り換え弁6
を中立位置Nを有しかつ消磁時に手動操作可能な弁に構
成し、比例弁7と主変速機構の切り換え弁8の1つとを
消磁時に圧油を供給する逆特性弁としていることであ
る。
【0006】
【作用】走行車両の電気系統がグランドショートして、
油圧変速操作装置を構成する電磁弁が消磁した状態にな
ると、前後進切り換え機構17の方向切り換え弁6は中
立位置Nになり、主変速機構1の1つ以外の切り換え弁
8は圧油供給停止状態になる。
【0007】これに対し、前後進切り換え機構17の比
例弁7及び主変速機構1の1つの切り換え弁8は逆特性
であるため、圧油供給可能状態になっており、方向切り
換え弁6を手動操作すると、トラクタを前進又は後進さ
せることが可能になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2はトラクタのトランスミッションを例示して
おり、エンジンのクランク軸に連結されたフライホィー
ル12に緩衝体13を介して推進軸14が連結され、こ
の推進軸14の後端にPTO連動軸15がスプライン嵌
合してPTO動力伝達系を構成している。
【0009】走行動力伝達系は、前後進切り換え機構1
7と、主変速機構1と、第2変速機構2と、第3変速機
構3と、前輪駆動切り換え機構18とを有する。前後進
切り換え機構17は油圧クラッチ式であり、推進軸14
に設けた前後油圧クラッチ19F、19R及び後ギヤ2
0と、PTO連動軸15に遊嵌した走行推進軸21に設
けた前ギヤ22と、後進伝動軸23に設けた伝動ギヤ2
4、25と、後ギヤ20と伝動ギヤ24とに噛合するバ
ックアイドラギヤ26とを有する。
【0010】前進動力は前油圧クラッチ19Fを入れる
ことにより、推進軸14から前ギヤ22を介して走行推
進軸21に伝達され、後進動力は後油圧クラッチ19R
を入れることにより、後ギヤ20からバックアイドラギ
ヤ26、後進伝動軸23の伝動ギヤ24、25を介して
前ギヤ22から走行推進軸21に伝達される。主変速機
構1は油圧クラッチ式であり、走行推進軸21とそれに
平行に配置したカウンタ軸28との間に、第1速ギヤ2
9、30、第2速ギヤ31、32、第3速ギヤ33、3
4及び第4速ギヤ35、36が配置され、第1速と第2
速とは油圧クラッチ37A、37Bによって切り換えら
れ、第3速と第4速とは油圧クラッチ38A、38Bに
よって切り換え可能になっており、油圧クラッチ37、
38を介して第1速から第4速のうちの1つを選択して
接続することにより、走行推進軸21の動力をカウンタ
軸28に伝達する。
【0011】第2変速機構2はシフタ40によってシフ
トギヤ41を摺動することにより切り換えるシンクロメ
ッシュ(機械)式であり、カウンタ軸28の後端に設け
たギヤ42と、カウンタ軸28の後方に同心に配置した
伝動軸43上のギヤ44と、PTO連動軸15に遊嵌し
たギヤ伝動体45上のギヤ46、47とを有し、シフト
ギヤ41を摺動して、カウンタ軸28と伝動軸43とを
直結することにより高速動力を伝動軸43に伝達し、カ
ウンタ軸28からギヤ42と、ギヤ伝動体45上のギヤ
46、47と、伝動軸43上のギヤ44とを経由するこ
とにより低速動力を伝動軸43に伝達する。
【0012】第3変速機構3はシフタ50によってシフ
トギヤ51を摺動することにより切り換える機械式であ
り、伝動軸43の後端に設けたギヤ52と、伝動軸43
の後方に同心に配置したベベルピニオン軸53上のギヤ
54と、アイドラ軸55上のギヤ56、57とを有し、
シフトギヤ51を摺動して、伝動軸43とベベルピニオ
ン軸53とを直結することにより高速動力をベベルピニ
オン軸53に伝達し、伝動軸43からギヤ52と、アイ
ドラ軸55上のギヤ56、57と、ベベルピニオン軸5
3上のギヤ54とを経由することにより低速動力をベベ
ルピニオン軸53に伝達する。
【0013】前記第3変速機構3もシンクロメッシュ
(機械)式であるが、そのシフタ50はシフタ軸67と
一体移動可能に設けられ、このシフタ軸67の両端は左
右シリンダ68A、68B内のピストンと連結され、左
右シリンダ68A、68B内に択一的に圧油を供給する
ことにより、シフタ50を油圧で摺動させて第3変速機
構3を高低に切り換えるパワーシフト式(シフタ油圧移
動可能構造)になっている。
【0014】前記ベベルピニオン軸53からの動力は、
後輪デフ機構を介して後輪に伝達されると共に、ギヤ6
0、61を介して前第1伝動軸62に伝達され、この前
第1伝動軸62から前輪駆動切り換え機構18により、
前輪非駆動態様と、前輪等速態様と、前輪2倍速態様と
の3態様で前第2伝動軸63に伝達され、この前第2伝
動軸63から前輪デフ機構を介して前輪に伝達される。
【0015】図1、2において、油圧変速操作装置は油
圧ポンプ71と、この油圧ポンプ71から前後進切り換
え機構17、主変速機構1及び第3変速機構3の各油圧
クラッチ19、37、38及びシリンダ68へ圧油を供
給する油圧回路72と、この油圧回路72に設けた全電
磁弁を制御するコントローラ(図示せず)とを有する。
【0016】前後進切り換え機構17の油圧クラッチ1
9F、19Rには電磁式の方向切り換え弁6と比例弁7
とが接続されており、方向切り換え弁6は中央に中立位
置Nを有し、励磁することにより油圧クラッチ19F、
19Rに択一的に圧油を供給すべく切り換え可能であ
り、消磁時には中立位置Nに位置し、かつ手動で切り換
えることができるように設けられている。
【0017】前記電磁比例弁7は圧油供給量を制御して
油圧クラッチ19F、19Rを半クラッチ状態にできる
ようになっており、これにより前後進切り換え機構17
をトラクタのメインクラッチとして利用可能にしてい
る。前記比例弁7は消磁時に圧油を供給する逆特性弁に
なっている。主変速機構1には4個の油圧クラッチ37
A、37B、38A、38Bに対してそれぞれに、圧油
供給をオン・オフする電磁式の切り換え弁8A、8B、
8C、8Dが接続され、第2〜4速用の切り換え弁8
B、8C、8Dは正特性の弁であり、第1速の切り換え
弁8Aのみ消磁時に圧油を供給する逆特性弁になってい
る。
【0018】第3変速機構3にはシリンダ68A、68
Bに電磁式の方向切り換え弁73が接続されており、常
に高低のどちらか一方に入るようになっている。前記実
施例においては、前後進切り換え機構17の方向切り換
え弁6を励磁操作して中立位置Nから前後どちらかに入
れ、比例弁7を消磁し、切り換え弁8のうち切り換え弁
8Aを消磁するか又は切り換え弁8B〜8Dの1つを励
磁し、切り換え弁73を励磁又は消磁して、トラクタを
走行する。
【0019】トラクタの電気系統に何らかの故障が起こ
ってショートした場合、方向切り換え弁6は中立位置N
に戻り、比例弁7及び切り換え弁8Aは消磁により圧油
供給可能状態に維持され、切り換え弁8B〜8Dは圧油
停止状態に維持され、切り換え弁73は高低どちらかに
入った状態となる。この状態で方向切り換え弁6を前後
どちらかに手動操作すると、油圧ポンプ71からの圧油
は比例弁7及び方向切り換え弁6を介して油圧クラッチ
19F、19Rのどちらかに供給され、切り換え弁8A
を介して油圧クラッチ37Aに供給され、かつ切り換え
弁73を介してシリンダ68Bに供給され、トラクタは
走行できるようになる。
【0020】尚、トラクタの電気系統のショートはグラ
ンドショートがほとんどであるが、プラスショートをす
ることもあり、プラスショートの場合は、比例弁7に接
続されたハーネスと、切り換え弁8B〜8Dのうちの2
つの弁のハーネスを切断することにより、トラクタは走
行可能になる。また、本発明は前記実施例に限定される
ものではなく、種々変形することができる。例えば、第
2変速機構2は油圧クラッチ式でも良く、第3変速機構
3はパワーシフト式を例示したが機械式又は油圧クラッ
チ式でも良く、切り換え弁73は中立位置Nを有しかつ
消磁時に手動操作可能な弁でも良く、切り換え弁8Aの
代わりに切り換え弁8B〜8Dのいずれかを逆特性弁に
しても良い。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、前後進切
り換え機構17用の方向切り換え弁6を中立位置Nを有
しかつ消磁時に手動操作可能な弁に構成し、同前後進切
り換え機構17用の比例弁7と主変速機構の切り換え弁
8の1つとを消磁時に圧油を供給する逆特性弁としてい
るので、走行車両の電気系統がショートして全電磁弁が
消磁状態に維持されても、主変速機構1は1つの速度状
態に入っていて、前後進切り換え機構17は手動で入り
状態にでき、これによってトラクタを移動可能にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略説明図である。
【図2】本発明を適用できる変速装置の1例を示す概略
説明図である。
【符号の説明】
1 主変速機構 2 第2変速機構 3 第3変速機構 5 変速操作機構 6 方向切り換え弁 7 比例弁 8 切り換え弁 17 前後進切り換え機構 19 油圧クラッチ 71 油圧ポンプ 72 油圧回路 N 中立位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−243553(JP,A) 特開 昭61−130650(JP,A) 特開 昭61−105337(JP,A) 特開 平4−327062(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/12 B60K 17/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行動力伝達系の前後進切り換え機構
    (17)と主変速機構(1)とを油圧切り換え式とし、
    前後進切り換え機構(17)に方向切り換え弁(6)と
    比例弁(7)とを接続し、主変速機構(1)に圧油供給
    をオン・オフする複数の切り換え弁(8)を接続し、全
    弁を電磁弁とした走行車両の油圧変速操作装置におい
    て、 前記方向切り換え弁(6)を中立位置(N)を有しかつ
    消磁時に手動操作可能な弁に構成し、比例弁(7)と主
    変速機構の(1)の切り換え弁(8)の1つとを消磁時
    に圧油を供給する逆特性弁としていることを特徴とする
    走行車両の油圧変速操作装置。
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