JP3505277B2 - 赤外線タッチパネルおよびホルダ - Google Patents

赤外線タッチパネルおよびホルダ

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JP3505277B2 JP17520695A JP17520695A JP3505277B2 JP 3505277 B2 JP3505277 B2 JP 3505277B2 JP 17520695 A JP17520695 A JP 17520695A JP 17520695 A JP17520695 A JP 17520695A JP 3505277 B2 JP3505277 B2 JP 3505277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示器ととも
に使用され、その前面に碁盤目状の赤外線格子面を形成
する赤外線タッチスイッチおよびホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から図7に示すような赤外線タッチ
スイッチが車載用映像機器などに使用されている。横方
向の赤外線格子を形成するための発光素子はX1,X
2,…の順に配列され、これに対向する受光素子はx
1,x2,…の順に配列されている。横方向の格子を形
成する赤外線に交差する縦方向の格子の赤外線について
は、発光素子を省略し、受光素子の配列をy1,y2,
…,yNに示す。特に車載用の映像機器では、上方から
の外来光が多いので発光素子は表示画面の下方側に設け
る方が好ましい。発光素子および受光素子は、ホルダ7
によって保持される。ホルダ7の内側には、外部からの
不所望光を遮蔽するための赤外線フィルタ4が設けられ
ている。発光素子および受光素子の先端には集光用の凸
レンズ12が備えられ、ホルダ7には凸レンズ12と赤
外線フィルタ4との間の光路を形成する溝8が設けられ
ている。
【0003】上記赤外線タッチスイッチの表示画面の周
縁付近の遮断点15に指先を接触した場合に、一方の端
の発光素子X1から出射する赤外線は、対向する受光素
子x1とを結ぶ光軸上の遮断点15によって遮られるの
で、接触位置を検知することができる。しかしながら、
出射光の強度が必要以上に強い場合には、出射光の一部
が赤外線フィルタ4の内側で反射して遮断点15を迂回
し、受光素子x1に到達する。受光素子の感度が必要以
上に高いと迂回した赤外線を検知してしまい、あたかも
遮断点15が存在しないかのように、赤外線タッチスイ
ッチが誤動作をすることがある。
【0004】従来から、上述のような赤外線タッチスイ
ッチの誤動作を防止するための方法は、いくつか提案さ
れている。たとえば、実開平2−126229号公報に
は、上述のような赤外線素子列の隅部、すなわち赤外線
フィルタ4の側壁側に位置する発光素子と受光素子との
うち少なくともいずれか一方の光軸を、対向する光路に
対して素子列の中心側へ所定角度傾けるように素子を取
り付け、側壁に反射して入射する光量を減らすことによ
って、誤動作を防止する先行技術が開示されている。ま
た、実開平6−17081号公報の先行技術によれば、
赤外線フィルタ4の側壁側の発光素子または受光素子の
ホルダ7の光路を形成する溝8の素子の先端から離れた
位置の少なくとも両側と上側に、光軸側に突き出した遮
光部を設けて、指向特性の広がりによる不所望光の反射
による誤動作を防ぎ、また受光素子部に、溝8の受光素
子の先端から離れた位置の少なくとも外来光の入射側の
位置に、受光素子の光軸側に突き出した遮光部を設けて
外来光の侵入による誤動作を防いでいる。
【0005】また他の従来技術として、ホルダ7の素子
列の隅部、すなわち赤外線フィルタ4の側壁側に位置す
る発光素子および受光素子の、素子の先端から出射口ま
たは入射口に到るまでの光路を形成する溝8の長さを他
の位置の素子の光路を形成する溝8の長さよりも長くし
て、側壁に向かう斜め方向への出射光および側壁に反射
してくる斜め方向からの入射光を減少させる構造とし、
さらに側壁側に配置する素子には、赤外線素子の特性の
バラツキに対応するために、発光強度や受光感度を選別
したものを用いるなどして、不所望光による誤動作を防
いでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
従来技術における誤動作防止方法では、なお次のような
問題が残る。すなわち、実開平2−126229号公報
の先行技術においては、対向する発光素子および受光素
子間の光軸を傾けているので、所望光の出射および入射
の軸が一致せず、発光と受光が確実に対応しない恐れが
ある。従って発光と受光との位置合わせを入念に行って
性能の確認をする必要があり、生産面で手間がかかる。
【0007】また、実開平6−17081号公報の先行
技術においては、ホルダの溝内に突き出した遮光部を設
けるための成形加工が複雑であり、生産性に問題があ
る。
【0008】また、ホルダの隅の赤外線フィルタの側壁
側に位置する素子の光路を形成する溝の長さを他の位置
の素子の光路を形成する溝よりも長くする従来技術にお
いても、ホルダの加工は複雑であり、かつ素子の選別を
行うことは歩留りを悪くし、生産性が悪い。
【0009】本発明の目的は、上述のような製造時の複
雑な加工を避が不要で、また素子の選別や入念な性能も
不要な赤外線タッチスイッチおよびホルダを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像表示器の
前面に、発光素子から受光素子に向かい碁盤目状に交差
する複数組の赤外線によって格子面を形成し、画像表示
器の表示画面上を接触して指示する位置を、接触の際に
遮断される赤外線の組合せから検知する赤外線タッチス
イッチにおいて、表示画面の周縁付近を通る赤外線の発
光素子と受光素子との間に、赤外線の強度を減衰させる
減衰手段を設けることを特徴とする赤外線タッチスイッ
チである。本発明に従えば、画像表示器の前面に、発光
素子から出射して受光素子へ入射する赤外線の格子を形
成する。画像表示器の表示画面上に指などを接触させた
場合に、遮断される赤外線の組合せによって接触位置を
検知し、表示画面の内容に対応するスイッチとして作動
させる。表示画面の周縁付近を通る赤外線の発光素子と
受光素子との間に設ける減衰手段によって、赤外線の強
度を部分的に減衰させる。接触によって光路を遮断され
た赤外線の一部が、上記周縁に不所望光を遮断する目的
で設けられた赤外線フィルタの内面によって反射し、対
向する受光素子に届いても、誤動作するような強度では
なくなるので、誤動作を防ぐことができる。
【0011】また本発明は、前記発光素子および受光素
子は、予め赤外線の光路となる溝が形成されるホルダを
介して配線基板に装着され、ホルダを覆う金属製カバー
を有し、該カバーの前記溝に対応する部分に、赤外線の
光路中に突出する折曲げ部が形成されていることを特徴
とする。本発明に従えば、上述の赤外線タッチスイッチ
は、配列する発光素子および受光素子をホルダを介して
配線基板に装着する。このホルダには、予め赤外線の光
路となる溝が形成されている。またホルダを覆う金属製
のカバーには、ホルダの溝に対応する部分に、赤外線の
光路中に突出する折曲げ部が形成されている。光路を通
過する赤外線の強度を、この折曲げ部によって部分的に
減衰させることにより、上述と同様に受光素子に反射光
が検知されてスイッチとして誤動作するような強度を失
う。
【0012】さらに本発明は、前記発光素子および受光
素子は、予め赤外線の光路となる溝が形成されるホルダ
を介して配線基板に密着され、前記溝内に、赤外線の光
路を狭める突起が形成されていることを特徴とする。本
発明に従えば、前記ホルダの溝の内に、赤外線の光路を
狭める突起が形成されている。この突起によって、光路
を通過する赤外線の強度を部分的に減衰させることによ
り、上述と同様に受光素子に反射光が検知されてスイッ
チとして誤動作するような強度を失う。
【0013】 さらにまた本発明は、前記発光素子およ
び受光素子は、予め赤外線の光路となる溝が形成される
ホルダを介して配線基板に密着され、前記溝は、赤外線
の光路に対して表示画面の内側寄りに傾斜するように形
成されていることを特徴とする。本発明に従えば、前記
ホルダの溝は、赤外線の光路に対して、表示画面の内側
寄りに傾斜するように形成されている。この溝を通過す
る赤外線の強度を、部分的に減衰させることにより、上
述と同様に受光素子に反射光が検知されてスイッチとし
て誤動作するような強度を失う。さらに本発明は、赤外
線素子を配列するホルダにおいて、前記ホルダの上部が
カバーである金属製のシールド板で覆われ、前記金属製
のシールド板には該ホルダの少なくとも赤外線素子配列
の端の部分で、該ホルダの、赤外線素子を保持する素子
保持部の光路の溝に対応する部分に光路中に突出する折
曲げ部が形成されていることを特徴とするホルダであ
る。本発明に従えば、ホルダには、予め赤外線の光路と
なる溝が形成されている。またホルダを覆う金属製のシ
ールド板のカバーには、ホルダの溝に対応する部分に、
赤外線の光路中に突出する折曲げ部が形成されている。
光路を通過する赤外線の強度を、この折曲げ部によって
部分的に減衰させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある車両の運転席に取付けて運転に必要な情報の表示や
操作を行う、赤外線タッチスイッチを備える映像システ
ムのシステム操作部1の外観を示す。操作面の左右と上
部とに、ボタンスイッチの操作部ならびにパイロットラ
ンプの表示部を備えるボタン操作および表示部2を設け
る。中央部には、赤外線タッチスイッチを形成して、画
像情報を表示しながら、タッチスイッチとしてのタッチ
操作を行うために、透明合成樹脂からなる透明板3を配
置している。透明板3の周縁に、必要な赤外線以外の不
所望光を遮蔽する、赤外線フィルタ4を設けている。ボ
タン操作および表示部2の操作面を、透明板3よりもタ
ッチスイッチ操作に支障の無い程度に若干高くして、外
来光が透明板3に影響を及ぼし、受光素子に不所望光が
侵入して誤動作を生じたり、画像表示面のコントラスト
を低下させないように配慮している。
【0015】図2は、上述の赤外線タッチスイッチの構
造を説明するための分解斜視図である。画像表示器の表
示画面の外周に対応する表示範囲5を仮想線で示す。配
線基板6には、赤外線素子を配列するホルダ7を固定す
る。ホルダ7は、画像表示器の表示画面の表面に装着し
て接触を行う透明材料から成る透明板3と、透明板3を
囲んで、横方向の赤外線格子を形成するLEDなどの発
光素子X1,X2,〜,XM、ホトトランジスタなどの
受光素子x1,x2,〜,xM、ならびに縦方向の赤外
線格子を形成する発光素子Y1,Y2,〜,YM、受光
素子y1,y2,〜,yMを保持する部分と、各素子の
保持部の位置に、発光素子と受光素子との間の光路を形
成する溝8とを備えている。システム操作部1は車両の
運転席等に、操作性の点から透明板3の手前側を下に、
向い側を上になるように取り付けるので、上から来る外
来光が受光素子に侵入して誤動作を生じないように、縦
方向の赤外線格子を形成する発光素子Y1,Y2,〜,
YMを下側、すなわち手前側に配置している。また透明
板3の周縁の表示範囲より僅かに広い部分には、黒色薄
膜9を貼りつけて不所望光の侵入を遮断している。ホル
ダ7に各素子を装着した後で、その上部をカバーである
金属製のシールド板10で覆い、静電シールドを行うこ
とによって、外来ノイズや受光素子の帯電などによって
スイッチを誤動作させることがないようにしている。遮
光のみを目的として金属製カバーを使用してもよい。金
属製のシールド板10には、前記ホルダ7の少なくとも
素子配列の端の部分で、素子保持部の光路の溝8に対応
する部分に光路中に突出する折曲げ部11を形成してい
る。この折曲げ部11によって、発光素子から出射する
赤外線と受光素子に入射する赤外線との強度を部分的に
減衰させて、素子の指向特性による広がりによって、不
所望光が赤外線フィルタの内側に反射して受光素子に検
知され、スイッチを誤動作させることを防いでいる。ま
た折曲げ部11では、発光素子の発光特性や受光素子の
検知特性に応じて折曲げ角度を変えて赤外線強度の減衰
程度を調節することができるので、素子配列の端の部分
以外の部分にも設け、例えば必要に応じて発光素子側の
折曲げ角度を変えて発光素子の発光特性のばらつきに対
する調節をしたり、受光素子側の折曲げ角度を調節して
受光素子の検知感度のばらつきや外来光の影響に対する
調節を行うこともできる。
【0016】図3は、(A)で上記ホルダ7の発光素子
XMを保持する部分の平面構造を示し、(B)で(A)
の切断面線B−Bから見た断面を示す。平面図(A)で
は、上記金属製のシールド板10の折曲げ部11が、凸
レンズ12を備えた発光素子XMの保持位置付近で、赤
外線シールド板4を通過する矢印の方向に光路を形成す
るための溝8に対応する位置にあることが示される。側
面図(B)では、配線基板6に装着されるホルダ7に保
持される発光素子XMの凸レンズ12から、黒色皮膜9
を備えた透明板3の方向の矢印で示す方向に、赤外線フ
ィルタ4を通して赤外線を出射する状態と、上記金属製
のシールド板10の折曲げ部11が、光路を形成する溝
の光路側に折れ曲がっている状態とが示される。折曲げ
部11によって光路を通過する赤外線は減衰し、発光素
子XMから出射する赤外線の指向特性の広がりによる不
必要な反射光を減衰させることができる。
【0017】図4は、(C)で図3の発光素子XMに対
向する受光素子xMを保持するホルダ7の部分の平面構
造を示し、(D)で図3と同様に(C)の切断面線D−
Dから見た断面図を示す。矢印の方向からくる赤外線は
赤外線フィルタ4を通過して受光素子xMの凸レンズ1
2に到達する。配線基盤6に装着するホルダ7と、ホル
ダ7を覆う金属製シールド板10およびその折曲げ部1
1は、透明板3に対して、図3と対称的に配置されてお
り、溝8を通過して受光素子xMに入射する赤外線は、
折曲げ部11によって減衰し、不必要な赤外線が受光素
子に感知されて誤動作を生じることを防ぐことができ
る。図3及び図4に示す上述の折曲げ部11は、折り曲
げ角度を変えることによって光路を通過する赤外線の減
衰量を調節できるので、表示画面の周縁に配置する発光
素子や受光素子の保持位置に限らず、赤外線格子を形成
するどの素子の保持位置においても、素子の配列場所の
違いや各素子の発光強度または検知感度の特性のばらつ
きによる赤外線強度の調節の必要性の発生に備えて、設
けておくことができる。
【0018】図5は、本発明の実施の他の形態として、
上述のホルダ7の溝8内に光路を狭める突起13が形成
されている状態を示す。突起13によって、光路を通過
する赤外線は減衰するので、必要以上の強度がある場合
に生ずる誤動作を防止することができる。上記突起13
は、予め予定する赤外線の減衰量を必要とする位置に設
けるのに適し、素子配列の端の部分に固定して形成して
おくことが効果的である。また本発明の実施のこの形態
のシールド板10には折曲げ部が形成されていないけれ
ども、図3の折曲げ部11と同様の折曲げ部を併用して
設けることもできる。
【0019】図6は、本発明の実施のさらに他の形態と
して、ホルダ7の素子配列の端の部分、すなわち発光素
子X1および受光素子yNの位置の溝8Sを、また図示
を省略してあるこれらの素子に対向する受光素子x1及
び発光素子YNの位置の溝も同時に、表示画面の内側寄
りにそれぞれ角度α及びβだけ傾斜するように形成する
場合のホルダ7の角の部分を示す。上記傾斜によって、
赤外線フィルタ4の内側に反射して誤動作の原因となる
方向の光量を減らすことができる。
【0020】以上の外に、発光素子であるLEDおよび
受光素子であるホトトランジスタのそれぞれの特性のば
らつきが大きい場合には、それぞれの対向する素子の組
について発光強度や検知感度を調節する必要があるの
で、各素子の電源回路に固定抵抗器を挿入し、その抵抗
値を加減して、発光素子の場合は制御電流を下げ、受光
素子の場合は制御電圧を下げる調節をして、出射光の強
度の低減や入射光対する検知感度の低減を図って誤動作
を防止することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、赤外線タ
ッチスイッチの表示画面の周縁付近を通る赤外線を、発
光素子から出射し、その発光素子に対向する受光素子に
入射するまでの途中で減衰させる減衰手段を設けてい
る。出射光の一部が、不所望光を遮蔽するために表示画
面の周縁に設けられる赤外線フィルタの内側に反射して
受光素子に到達し、感知されて赤外線タッチスイッチの
誤動作となるのは、発光素子から出射する赤外線の強度
が必要以上に強いか、受光素子の検知感度が必要以上に
高い場合である。上記減衰手段によって表示画面の周縁
付近を通る赤外線を減衰させることによって、赤外線タ
ッチスイッチの誤動作防止を図ることができる。
【0022】また本発明によれば、前記減衰手段の一つ
として、赤外線タッチスイッチの碁盤目状の赤外線格子
面を形成する発光素子と受光素子とを配列して保持する
ホルダを覆う金属製のカバーに、予めホルダに形成する
赤外線の光路となる溝に対応する部分で、赤外線の光路
中に突出する折曲げ部を形成する。この折曲げ部によっ
て、発光素子から出射する赤外線あるいは受光素子に入
射する赤外線は、その一部が減衰される。この金属製カ
バーに折曲げ部を形成することは、先行技術で行われて
きた、ホルダの光路を形成する溝に突き出した遮光部を
設ける手段に比べて、比較的加工が簡単であり、また前
記減衰の程度を折曲げ部の折り曲げの角度によって簡単
に調整することもできる。
【0023】また本発明によれば、前記減衰手段の一つ
として、前記ホルダに形成する光路となる溝内に、赤外
線の光路を狭める突起を形成している。この突起によっ
て、その光路を通過する赤外線の一部は減衰される。こ
の場合の減衰量は形成する突起の大きさによって定まる
ので、表示画面の周縁付近を通る赤外線の発光素子や受
光素子の保持位置等の、予め定める減衰量を必要とする
位置の素子の配列部に突起を形成しておくことができ
る。比較的簡単な加工で減衰手段を形成することができ
る。
【0024】 また本発明によれば、前記減衰手段の一
つとして、前記ホルダに形成する光路となる溝を、赤外
線の光路に対して表示画面の内側寄りに傾斜するように
形成している。この溝の傾斜によって、赤外線の光路に
対して外側寄りに広がる部分が減衰するので、表示画面
の外側に設けられている赤外線フィルタの側壁の内側に
向けて出射する不所望光と、赤外線フィルタの側壁の内
側に反射して入射する不所望光とを減衰させることがで
きる。この場合もホルダの加工は比較的簡単であり、加
工による減衰量も固定しているので、予め減衰量を定め
る必要がある場合の減衰手段として好ましい。さらに本
発明によれば、金属製のシールド板としてホルダを覆う
金属製のカバーに、予めホルダに形成する赤外線の光路
となる溝に対応する部分で、赤外線の光路中に突出する
折曲げ部を形成し、赤外線の強度を部分的に減退させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による映像機器のシステ
ム操作部の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の発明の実施の形態の赤外線タッチスイッ
チの分解斜視図である。
【図3】図1の発明の実施の形態の減衰手段として、発
光素子のホルダのシールド板の折曲げ構造を示す平面図
(A)および側面図(B)である。
【図4】図1の発明の実施の形態の減衰手段として、受
光素子のホルダのシールド板の折曲げ構造を示す平面図
(C)および側面図(D)である。
【図5】本発明の実施の他の形態による減衰手段とし
て、赤外線タッチスイッチの発光素子のホルダの溝の突
起構造を示す側面図である。
【図6】本発明の実施のさらに他の形態による減衰手段
として、赤外線タッチスイッチの発光素子のホルダの溝
の傾斜構造を示す平面図である。
【図7】従来の技術における赤外線タッチスイッチの光
路面を示す平面図である。
【符号の説明】
1 システム操作部 2 ボタン操作および表示部 3 透明板 4 赤外線フィルタ 5 画像表示器の表示画面の表示範囲 6 配線基板 7 ホルダ 8 溝 8S 傾斜している溝 9 黒色薄膜 10 シールド板 11 折曲げ部 12 凸レンズ 13 突起 14 傾斜溝 15 遮断点 X1、X2、…、XM 横方向の赤外線格子を形成する
発光素子 x1、x2、…、xM 横方向の赤外線格子を形成する
受光素子 Y1、Y2、…、YN 縦方向の赤外線格子を形成する
発光素子 y1、y2、…、yN 縦方向の赤外線格子を形成する
受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−17081(JP,U) 実開 平2−37421(JP,U) 実開 平4−99646(JP,U) 実開 平4−68563(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/96 G09F 9/00 366

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示器の前面に、発光素子から受光
    素子に向かい碁盤目状に交差する複数組の赤外線によっ
    て格子面を形成し、画像表示器の表示画面上を接触して
    指示する位置を、接触の際に遮断される赤外線の組合せ
    から検知する赤外線タッチスイッチにおいて、 表示画面の周縁付近を通る赤外線の発光素子と受光素子
    との間に、赤外線の強度を減衰させる減衰手段を設ける
    ことを特徴とする赤外線タッチスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記発光素子および受光素子は、予め赤
    外線の光路となる溝が形成されるホルダを介して配線基
    板に装着され、ホルダを覆う金属製カバーを有し、該カ
    バーの前記溝に対応する部分に、赤外線の光路中に突出
    する折曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の赤外線タッチスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記発光素子および受光素子は、予め赤
    外線の光路となる溝が形成されるホルダを介して配線基
    板に装着され、前記溝内に、赤外線の光路を狭める突起
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の赤外
    線タッチスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記発光素子および受光素子は、予め赤
    外線の光路となる溝が形成されるホルダを介して配線基
    板に装着され、前記溝は、赤外線の光路に対し、表示画
    面の内側寄りに傾斜するように形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の赤外線タッチスイッチ。
  5. 【請求項5】 赤外線素子を配列するホルダにおいて、 前記ホルダの上部がカバーである金属製のシールド板で
    覆われ、 前記金属製のシールド板には該ホルダの少なくとも赤外
    線素子配列の端の部分で、該ホルダの、赤外線素子を保
    持する素子保持部の光路の溝に対応する部分に光路中に
    突出する折曲げ部が形成されていることを特徴とするホ
    ルダ。
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