JP3442852B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP3442852B2
JP3442852B2 JP7907794A JP7907794A JP3442852B2 JP 3442852 B2 JP3442852 B2 JP 3442852B2 JP 7907794 A JP7907794 A JP 7907794A JP 7907794 A JP7907794 A JP 7907794A JP 3442852 B2 JP3442852 B2 JP 3442852B2
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、周知の
如く、薄形の2次画面表示器の1つとして近時種々の研
究がなされており、その1つにメモリ機能を有する交流
放電型マトリックス方式のプラズマディスプレイパネル
が知られている。図1により、かかるプラズマディスプ
レイパネルを含む駆動装置の概略について説明する。
【0003】かかる駆動装置は、入力信号としてのいわ
ゆる複合ビデオ信号を処理する信号処理部1及びかかる
信号処理部1からの駆動信号を受けて2次元画面の表示
をなす表示部2からなっている。かかる信号処理部1に
おいて、A/D変換器3は、タイミングパルス発生回路
6から供給されたタイミングパルスに同期して入力複合
ビデオ信号をディジタル画素データに変換しこれをフレ
ームメモリ8に供給する。同期分離回路5は、かかる入
力複合ビデオ信号中から水平及び垂直同期信号を抽出し
てこれらをタイミングパルス発生回路6に供給する。タ
イミングパルス発生回路6は、これら水平及び垂直同期
信号に基づいた種々のタイミングパルスを発生する。メ
モリ制御回路7は、タイミングパルス発生回路6から供
給されたタイミングパルスに同期した書込信号及び読出
信号をフレームメモリ8に供給する。フレームメモリ8
は、かかる書込信号に応じて、A/D変換器3から供給
された画素データを順次取り込む。又、フレームメモリ
8は、かかる読出信号に応じて、このフレームメモリ8
内に記憶されている画素データを順次読み出して次段の
出力処理回路9へ供給する。
【0004】出力処理回路9は、供給された画素データ
1フィールド毎に、その輝度階調に対応した第1〜第8
モード画素データを生成し、これらをタイミングパルス
発生回路6からのタイミングパルスに同期して画素デー
タパルス発生回路12に供給する。行電極駆動パルス発
生回路10は、タイミングパルス発生回路6からのタイ
ミングパルスに応答して、放電発光を開始させるための
走査パルス、放電状態を維持するための維持パルス、及
び放電発光を停止させるための消去パルスを夫々発生し
てPDP(プラズマディスプレイパネル)11の行電極
1、2、3…Yn-1 Yn及びX1、2、3…Xn-1、Xnに
供給する。更に、行電極駆動パルス発生回路10は、画
素データに拘らずに強制的に放電発光を開始させる強制
書込みパルスを発生してPDP11の行電極Y1〜Yn夫
々に印加する。
【0005】画素データパルス発生回路12は、出力処
理回路9から供給された1フィールド分の画素データの
論理「1」又は「0」夫々に対応した電圧値を有する画
素データパルスを発生してこれを各行毎に分割し、この
分割した各行毎の画素データパルスを時分割にて列電極
1、2、3…Dm-1、Dmへ印加する。図2は、かかるP
DP11の構造を示す図である。
【0006】図において、表示面である前面ガラス基板
110の内面(背面ガラス基板113と対抗する面)に
は、互いに対となるように行電極Y1〜Yn及び行電極X
1〜Xn夫々が形成されている。これら行電極は、誘電体
層111にて被覆されている。かかる誘電体層111に
は、Mgo(酸化マグネシウム)層112が蒸着されて
いる。背面ガラス基板113には、蛍光体が塗布された
列電極D1〜Dmが形成されている。
【0007】図3は、かかる駆動装置にて実施される2
56階調駆動シーケンスを示す図である。かかる256
階調駆動においては、1フレームを、その輝度の相対比
が夫々1:2:4:8:16:32:64:128である8つのサブフィール
ドSF1〜8にて形成する。従って、これらサブフィー
ルドSF1〜8を1フレーム期間内に実行させるために
は、高速駆動動作が必須となり消費電力が増加するとい
う問題があった。
【0008】そこで、低消費電力にて高速駆動動作を行
うことが出来るPDPの駆動装置が提案されている。図
4は、かかる駆動装置による駆動動作タイミングを示す
図である。かかる駆動装置においては、1つのサブフィ
ールド内にて初期リセットサイクルRC、書込みサイク
ルWC及び放電維持サイクルICを実行する。
【0009】先ず、初期リセットサイクルRCにおいて
は、消去パルスEPを行電極X1〜Xn夫々に同時に印加
して全ての画素セルを消去状態にする。かかる動作後
に、強制書込みパルスWPを行電極Y1〜Yn夫々に同時
に印加して全ての画素セルを放電させる。かかる放電動
作により、各行電極には壁電荷が蓄積される。かかる放
電動作の実行後に再び消去パルスEPを行電極X1〜Xn
夫々に同時に印加する。かかる消去パルスEPの印加に
より各行電極に蓄積されていた壁電荷の値は放電維持発
光を行えない程度までに落ちる。
【0010】かかる初期リセットサイクルRCにより、
各画素セル内には放電維持発光を行えない程度の壁電荷
が形成される。すなわち、上述の初期リセットサイクル
RCにて予備放電がなされるのである。次に、書込みサ
イクルWCにおいては、画素データパルスDP1〜DPn
を順次列電極D1〜Dmに印加しつつ走査パルスSPを行
電極Y1〜Ynに順次印加することにより1フィールド分
の画素データに応じた書込み放電を行う。
【0011】次に、放電維持サイクルICにおいては、
維持パルスIAを所定期間毎に行電極X1〜Xn夫々に同
時に印加すると共に、かかる維持パルスIAが行電極X
1〜Xnに印加されていない期間中に維持パルスIBを行
電極Y1〜Ynの夫々に同時に印加する。かかる維持パル
スの印加により、上述の書込みサイクルWCにて書込み
放電した画素の放電発光状態を維持する。
【0012】以上の如く、かかる駆動装置においては、
画素データに応じた書込み放電を実行する前に、予備放
電を行うことにより予め各画素セル内に壁電荷を形成し
ておく構成としている。よって、画素データの書込み放
電の際には、既に各画素セル内に壁電荷が形成されてい
るので、書込みトリガとしての走査パルスのパルス電圧
値が比較的低電圧値であっても放電が生じることにな
る。つまり、走査パルスのパルス電圧値を低く設定する
ことによる低消費電力化がなされるのである。
【0013】ここで、かかる駆動装置においては、その
予備放電を実行するにあたり、一旦、強制書込みパルス
WPを全てのX行電極に同時に印加して、全ての画素セ
ルを同時に放電状態にするようにしている。しかしなが
ら、上述の如く、全ての画素セルを同時に放電状態にす
るためには、かかる強制書込みパルスWPのパルス電圧
値を大とする必要があり、この予備放電自体が低消費電
力化の妨げになるという問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題を
解決するためになされたものであり、低消費電力駆動を
実現することが出来るプラズマディスプレイパネルの
動方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動方法は、2本ずつ対となるよう
に配列された複数の行電極対と、前記行電極対各々の内
の第1配列の行電極対の外側近傍に配置された予備放電
用行電極対と、前記行電極対に直行する方向に配列され
複数の列電極とを備えたプラズマディスプレイパネルの
駆動方法であって、予備放電パルスを前記予備放電用行
電極対に印加して前記予備放電用行電極対をなす電極間
に予備放電を生起させた後に強制書込みパルスを前記行
電極対各々の配列順にて前記行電極対の各々に順次印加
することにより前記行電極対各々の電極間に予備放電を
順次生起せしめる予備放電行程と、画素データに応じた
画素データパルスを順次前記列電極に印加して画素デー
タの書込みを行う書込み行程とを有する。
【0016】
【0017】
【作用】本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆
動方法においては、行電極対各々の内の第1配列の行電
極対の外側近傍に配置した予備放電用行電極対に対して
予備放電を生起せしめた後に、行電極対の各々に対して
その配列順に予備放電を生起させつつ行電極対各々に対
して画素データの書込みを行う。
【0018】
【実施例】図5は、本発明による駆動方法に従って駆動
を行う交流放電型マトリックス方式のプラズマディスプ
レイパネル駆動装置の構成を示す図である。かかる駆動
装置は、入力信号としてのいわゆる複合ビデオ信号を処
理する信号処理部1及び信号処理部1からの駆動信号を
受けて2次元画面の表示をなす表示部2からなってい
る。
【0019】図5の信号処理部1において、A/D変換
器3は、入力複合ビデオ信号をタイミングパルス発生回
路6から供給されたタイミングパルスに同期してディジ
タル画素データに変換しこれをフレームメモリ8に供給
する。同期分離回路5は、かかる入力複合ビデオ信号中
から水平及び垂直同期信号を抽出してこれらをタイミン
グパルス発生回路6に供給する。タイミングパルス発生
回路6は、これら水平及び垂直同期信号に基づいた種々
のタイミングパルスを発生する。メモリ制御回路7は、
タイミングパルス発生回路6から供給されたタイミング
パルスに同期した書込信号及び読出信号をフレームメモ
リ8に供給する。フレームメモリ8は、かかる書込信号
に応じて、A/D変換器3から供給された画素データを
順次取り込む。又、フレームメモリ8は、かかる読出信
号に応じて、このフレームメモリ8内に記憶されている
画素データを順次読み出して次段の出力処理回路9へ供
給する。
【0020】出力処理回路9は、供給された画素データ
1フィールド毎に、その輝度階調に対応した第1〜第8
モード画素データを生成し、これらをタイミングパルス
発生回路6からのタイミングパルスに同期して画素デー
タパルス発生回路12に供給する。行電極駆動パルス発
生回路10’は、タイミングパルス発生回路6から供給
されたタイミングパルスに応答して、放電状態を維持す
るための維持パルスIA及びIB、放電発光を停止させ
るための消去パルスEPを夫々発生し、これらをPDP
11’の行電極Y1〜Yn及びX1〜Xnに夫々印加する。
又、行電極駆動パルス発生回路10’は、タイミングパ
ルス発生回路6から供給されたタイミングパルスに応答
して、PDP11’の誘電体層111内を予備放電させ
るための予備放電パルスPY及び予備放電パルスPXを
夫々発生し、これらをPDP11’の予備放電用行電極
P及び予備放電用行電極XPに夫々印加する。又、行電
極駆動パルス発生回路10’は、タイミングパルス発生
回路6から供給されたタイミングパルスに応答して、強
制的に放電発光を励起させる強制書込みパルスWPを発
生し、これをPDP11’の行電極Y1〜Ynもしくは行
電極X1〜Xn夫々に印加する。更に、行電極駆動パルス
発生回路10’は、行電極に蓄積されている壁電荷の電
荷値が所定値以上である場合にこの壁電荷を選択的に消
去する選択消去パルスSEPを発生してこれをPDP1
1’の行電極Y1〜Ynもしくは行電極X1〜Xnに印加す
る。
【0021】画素データパルス発生回路12は、出力処
理回路9から供給された1フィールド分の画素データの
論理「1」又は「0」夫々に対応した電圧値を有する画
素データパルスを発生してこれを各行毎に分割し、この
分割された各行毎の画素データパルスを時分割にて列電
極D1、2、3、…Dm-1、Dmへ印加する。図6は、本発
明による交流放電型マトリックス方式のプラズマディス
プレイパネルとしてのPDP11’の構造を示す図であ
る。
【0022】図6において、表示面である前面ガラス基
板110の内面(背面ガラス基板113と対抗する面)
には、互いに対となるように行電極Y1〜Yn及び行電極
1〜Xnが形成されている。更に、かかる前面ガラス基
板110の内面には、一対の予備放電用行電極YP及び
予備放電用行電極XPが、上述の行電極対Y1〜Yn及び
1〜Xnと同様な形態にて形成されている。尚、かかる
予備放電用行電極YP及びXPは、上記の行電極Y1〜Yn
及び行電極X1〜Xnに比してギャップ長を狭くしてあ
り、かかる構成により低電圧にて放電可能なものとなっ
ている。又、予備放電用行電極YP及びXPを誘電体層に
て被覆しない構成としても低電圧にて放電可能なものと
なる。又、かかる予備放電用行電極YP及びXPは、上記
の行電極Y1〜Yn及び行電極X1〜Xnに比して電極面積
を小さくしており、かかる構成により低電流にて放電可
能なものとなっている。
【0023】これら行電極の各々は、誘電体層111に
て被覆されている。かかる誘電体層111には、Mgo
(酸化マグネシウム)層112が蒸着されている。背面
ガラス基板113には、蛍光体が塗布された列電極D1
〜Dmが形成されている。ここで、上記前面ガラス基板
110の表示面上から見て一対の行電極及び列電極が交
差する領域が1画素セルとなる。かかる前面ガラス基板
110の表面には、予備放電用行電極YP及びXPの放電
発光による発射光を遮断すべく遮光マスク114が形成
されている。尚、画素データパルス発生回路12から供
給された画素データパルスは、上述の予備放電用行電極
P及びXPが形成されている側、すなわち図6の矢印に
て示される方向から列電極D1〜Dmへ印加される。
【0024】図7は、かかる装置にて実行される本発明
の交流放電型マトリックス方式のプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法を示す駆動動作タイミング図である。
以下に、1行目電極にかかわる画素セルを中心にしてそ
の駆動動作を説明する。先ず、図7における行程(a)
において、行電極駆動パルス発生回路10’は、正極性
の予備放電パルスPXをPDP11’の予備放電用行電
極XPに印加すると同時に、負極性の予備放電パルスP
YをPDP11’の予備放電用行電極Y Pに印加する。
この際、かかる予備放電用行電極XP及びYPに印加され
た正極性の予備放電パルスPX及び負極性の予備放電パ
ルスPYの電位差が放電開始電圧を越えるので、かかる
予備放電用行電極XP及びYP間に放電が生じる。かかる
放電に応じて、予備放電用行電極XP及びYP近傍に空間
電荷が発生する。尚、かかる放電により発生する発射光
は図5に示される遮光マスク114により遮断されるの
で、この発射光が前面ガラス基板110を通過して照射
されることはない。つまり、PDP11’における実際
の画像表示領域は図4の破線にて囲まれた領域となる。
【0025】次に、行程(b)において、行電極駆動パ
ルス発生回路10’は、正極性の維持パルスIAを行電
極X1に印加すると同時に負極性の強制書込みパルスW
Pを行電極Y1に印加する。この際、かかる行電極X1
び行電極Y1夫々に印加された正極性の維持パルスIA
及び負極性の強制書込みパルスWPの電位差が放電開始
電圧を越えるので行電極X1及び行電極Y1の電極間に放
電が生じる。すなわち、かかる行程(b)にて、PDP
11’の1行目の画素セル全てが、画素データに拘らず
に放電発光するのである。かかる放電発光により、行電
極X1及び行電極Y1の電極近傍には所定電荷値以上の壁
電荷が形成される。つまり、かかる行程(b)において
予備放電がなされるのである。尚、かかる行程(b)に
おける1行目の強制書込みにおいては、上記行程(a)
にて実行された予備放電により、行電極X1及び行電極
1に隣接して形成されている予備放電用行電極XP及び
Pには空間電荷が残留している。よって、この際、行
電極Y1に印加する強制書込みパルスWPのパルス電圧
値が低電圧値であっても行電極X1及び行電極Y1間に放
電発光が生じるのである。かかる行程(b)の実行後に
行程(c)が実行される。
【0026】かかる行程(c)において、画素データパ
ルス発生回路12は、1行目の画素データに対応したm
ビット分の画素データパルスDP1を、PDP11’の
列電極D1〜Dmの対応する電極夫々に印加する。これと
共に行電極駆動パルス発生回路10’は、正極性の維持
パルスIBを行電極Y1に印加する。尚、図において
は、かかる正極性の維持パルスIBと画素データパルス
DP1とを同時に印加しているが、必ずしも同時に印加
する必要はない。つまり、互いにずれたタイミングにて
印加されていても、維持パルスIBの立ち上がりもしく
は立ち下がり時点で画素データパルスDP1が印加され
ていれば良いのである。
【0027】かかる画素データパルスDP1及び維持パ
ルスIBの印加に応じて、行程(b)と同様に1行目の
画素セル全てが放電発光を行う。この際、かかる列電極
各々には1行目の画素データに基づいた電圧値を有する
画素データパルスが夫々印加される。例えば、画素デー
タが論理「0」の場合、列電極には0[V]のパルスが印
加される一方、画素データが論理「1」の場合、列電極
には正極性の電圧VD[V]のパルスが印加される。すなわ
ち、1行目の各画素セルには、供給される画素データに
応じた0[V]もしくは正極性のVD[V]のパルスが印加さ
れるのである。ここで、かかる正極性の電圧VD[V]のパ
ルスが印加された画素セルでは、上述の行程(b)にて
蓄積された壁電荷の電荷値が上述の所定電荷値より小な
る電荷値になる。一方、0[V]のパルスが印加された画
素セルでは、上述の行程(b)にて蓄積された壁電荷の
電荷値がそのまま残留する。
【0028】尚、図7においては、行程(b)の直後に
かかる行程(c)を実行するようにしているが、行程
(c)は、必ずしもかかる行程(b)の直後に実行する
必要はない。例えば、強制書込みパルスWPの印加後の
2番目もしくは3番目の維持パルスIBに合わせて画素
データパルスDP1を印加して行程(c)を実行するよ
うにしても良いのである。つまり、画素データパルスD
1は行程(b)の直後に印加された第1番目の維持パ
ルスIBに合わせて印加する必要はないのである。
【0029】かかる行程(c)の直後に直ちに行程
(d)が実行される。かかる行程(d)において、行電
極駆動パルス発生回路10’は、負極性の選択消去パル
スSEPをPDP11’の行電極Y1に印加する。この
際、1行目画素セルの内、壁電荷の電荷値が上述の所定
電荷値以上となっている画素セルのみに放電発光が生じ
る。すなわち、上記選択消去パルスSEPは、壁電荷の
電荷値が上述の所定電荷値以上である場合に放電発光を
起こすことが出来るような電圧値のパルスである。更
に、かかる選択消去パルスSEPは、放電発光後に壁電
荷を形成することができない程度の短いパルス幅であ
る。よって、かかる選択消去パルスSEPの印加に応じ
て放電発光が生じた画素セルにおいては、その放電発光
後に壁電荷が消滅する。一方、壁電荷の電荷値が上述の
所定電荷値より小となっている画素セルにおいては、そ
の壁電荷の電荷値が上述の所定電荷値より低いので、例
え選択消去パルスSEPが印加されても放電発光は生じ
ない。よって、この際、かかる画素セル内には壁電荷が
残留することになる。つまり、画素データ論理「0」に
対応した画素データパルスが印加された画素セルには壁
電荷が存在せず、画素データ論理「1」に対応した画素
データパルスが印加された画素セルには壁電荷が残留す
るのである。
【0030】かかる行程(b)〜(d)の一連の動作に
より、画素データに対応した情報が残留壁電荷として1
行目の各画素セルに書き込まれるのである。この行程
(b)〜(d)の如き一連の書込み動作を2行目以降の
各行電極においても図7の如く順次実行していく。ここ
で、上述の行程(b)における強制書込み放電は、1行
〜n行の順に順次実行されていく。よって、強制書込み
パルスWPを印加しようとする「行」の前の「行」では
既に強制書込み放電が終了しており、この強制書込み放
電にて生成された空間電荷がこの隣接する「行」に残留
していることになる。従って、この隣接「行」に残留し
ている空間電荷を利用することにより、強制書込みパル
スWPのパルス電圧値を比較的低く設定しても行電極X
及Y間に放電発光を生じさせることが出来るのである。
よって、低電圧値の強制書込みパルスWPにて安定した
強制書込み動作を行うことが可能となる。
【0031】上述の行程(b)〜(d)の如き動作を各
行毎に順次実行してn行目まで書込みが終了した時点に
て、再び1行目から順に行程(e)の放電維持動作を開
始する。かかる行程(e)において、行電極駆動パルス
発生回路10’は、正極性の維持パルスIA及びIBを
交互に行電極X1及びY1に印加する。かかる維持パルス
の印加により、1行目の各画素セルの内上述の残留壁電
荷が存在する画素セルのみが放電発光を開始する。この
際、かかる維持パルスIA及びIBが交互に印加される
度にかかる放電発光を繰り返し実行する。
【0032】次に、行程(f)において、行電極駆動パ
ルス発生回路10’は、負極性の消去パルスEPをPD
P11’の行電極X1に印加する。ここで、かかる消去
パルスEPは、各画素セルに残留している壁電荷を全て
消滅し得るパルス幅及び電圧値を有するものである。よ
って、かかる消去パルスEPの印加により、1行目の各
画素セル内に残留していた壁電荷は全て消滅して放電発
光が停止する。
【0033】この行程(e)、(f)の如き動作を2行
目以降の各行電極においても図7の如く順次実行する。
かかる行程(a)〜(f)の一連の動作にて1サブフィ
ールド分の書込み放電がなされるのである。尚、上記実
施例においては、行程(a)の如き予備放電動作を1サ
ブフィールドに1回実行するようにしているが、1サブ
フィールド中に数回実行するようにしても構わない。
【0034】
【発明の効果】以上の如く、本発明によるプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法においては、行電極対各々の
内の第1配列の行電極対の外側近傍に配置した予備放電
用行電極対に対して予備放電を生起せしめた後に、行電
極対の各々に対してその配列順に予備放電を生起させつ
つ行電極対各々に対して画素データの書込みを行うよう
にしている。この際、予備放電が終了した行電極近傍に
は空間電荷が残留している。よって、この行電極に隣接
する行電極に対して予備放電を生起させる際には、かか
る空間電荷を利用して放電を起こすことが出来るので、
予備放電のトリガとなる強制書込みパルスのパルス電圧
値を低く設定することが可能となり低消費電力化が実現
される。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の交流放電型マトリックス方式のプラズマ
ディスプレイパネルの駆動装置の構成を示す図である。
【図2】PDP11の構造を示す図である。
【図3】256階調駆動シーケンスを示す図である。
【図4】従来の交流放電型マトリックス方式のプラズマ
ディスプレイパネルの駆動装置による駆動動作を示す図
である。
【図5】本発明の駆動方法に従って駆動動作を行う交流
放電型マトリックス方式のプラズマディスプレイパネル
の駆動装置の構成を示す図である。
【図6】本発明による交流放電型マトリックス方式のプ
ラズマディスプレイパネルとしてのPDP11’の構造
を示す図である。
【図7】本発明の交流放電型マトリックス方式のプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法を示す駆動動作タイミ
ング図である。
【主要部分の符号の説明】
P、YP 予備放電用行電極 10’ 行電極駆動パルス発生回路 11’ プラズマディスプレイパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01J 11/00 H01J 11/02 B 11/02 H04N 5/66 101B H04N 5/66 101 G09G 3/28 E H (56)参考文献 特開 昭63−151997(JP,A) 特開 昭55−46471(JP,A) 特開 平4−309993(JP,A) 特開 平5−314910(JP,A) 特開 平7−199858(JP,A) 特開 昭61−198291(JP,A) 実開 昭55−1285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/28 G09G 3/20 611 G09G 3/20 621 G09G 3/20 624 G09G 3/20 680 H01J 11/00 H01J 11/02 H04N 5/66 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本ずつ対となるように配列された複数
    の行電極対と、前記行電極対各々の内の第1配列の行電
    極対の外側近傍に配置された予備放電用行電極対と、
    記行電極対に直行する方向に配列され複数の列電極と
    備えたプラズマディスプレイパネルの駆動方法であっ
    て、予備放電パルスを前記予備放電用行電極対に印加して前
    記予備放電用行電極対をなす電極間に予備放電を生起さ
    せた後に強制書込みパルスを前記行電極対各々の配列順
    にて前記行電極対の各々に順次印加することにより前記
    行電極対各々の電極間に予備放電を順次生起せしめる
    備放電行程と、 画素データに応じた画素データパルスを順次前記列電極
    に印加して画素データの書込みを行う書込み行程とを有
    することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  2. 【請求項2】 前記プラズマディスプレイパネルの表面
    上には前記予備放電用行電極対の前記予備放電に伴う発
    射光を遮光する遮光手段が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動
    方法。
  3. 【請求項3】 前記予備放電用行電極対は、前記電極対
    に比してギャップ長が狭いもしくは電極面積が小である
    ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法
  4. 【請求項4】 前記行電極対及び前記予備放電用行電極
    対の内の前記行電極対のみに誘電体層が被覆されている
    ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法
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