JP3425263B2 - シェル型造型装置 - Google Patents

シェル型造型装置

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JP3425263B2
JP3425263B2 JP07895895A JP7895895A JP3425263B2 JP 3425263 B2 JP3425263 B2 JP 3425263B2 JP 07895895 A JP07895895 A JP 07895895A JP 7895895 A JP7895895 A JP 7895895A JP 3425263 B2 JP3425263 B2 JP 3425263B2
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昭生 清水
太市 吉川
啓次 和田
康夫 川合
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  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンダブロックのスリ
ーブのような円筒体製品を鋳造するためのシェル型を造
型するシェル型造型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリンダブロック80は、図2
8に示すように円筒状のスリーブ81を鋳造により製作
して、ダイカスト金型のキャビティに前記スリーブ81
を複数並べて収容してダイカスト鋳造法によりキャビテ
ィにアルミニウム合金の溶湯を注入して製作されてい
る。
【0003】この場合、前記スリーブ81をアルミニウ
ム合金のブロック本体82に良く食い付けるために、表
面に多数の突起を形成したスリーブが使用されている。
このようなスリーブは、生砂、時硬性砂の砂型を用いて
鋳造により円筒状に一つづつ製作されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】表面に多数の突起を形
成したスリーブは、生砂、時硬性砂の砂型を用いて鋳造
により円筒状に一つづつ製作されていたために置き中子
が必要になり、製作に労力を要し、非能率的であって、
2連以上のスリーブを量産することができないという問
題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消するもので
あり、その目的とするところは、スパイニー入れ子挿入
凹部とスパイニー入れ子との間に侵入したシェル砂の止
まりをなくして、前記スパイニー入れ子の作動を円滑に
行い、精度の良い半割り形状のシェル型を容易に量産す
ることができるシェル型造型装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わるシェル型造形装置は、円筒体の半割
り形状の製品入れ子を複数並べ、隣り合う製品入れ子の
円弧状表面が形成するアンダーカット部にスパイニー入
れ子挿入凹部を形成し、これらのスパイニー入れ子挿入
凹部に、前記製品入れ子の円弧状表面と同じ曲率の円弧
状表面を有し且つこの円弧状表面に多数の突起を設けた
スパイニー入れ子を出没可能に設けて構成した下型と、
上型本体に前記下型の複数の製品入れ子に対向する複数
の凹陥部を連続させて成るキャビティを形成した上型
と、前記スパイニー入れ子を出没させるスパイニー入れ
子作動手段と、前記スパイニー入れ子挿入凹部と前記ス
パイニー入れ子との間に侵入した砂を排出する砂排出手
段を備え、当該砂排出手段は、前記スパイニー入れ子挿
入凹部の底部に開口し且つ排出側に連絡する砂抜き孔
と、当該砂抜き孔の前記スパイニー入れ子挿入凹部側の
開口部と砂を排出する側の開口部との間に設けられる空
気吹き込み用開口部で前記砂抜き孔と連絡し、当該空気
吹き込み用開口部から前記砂を排出する側の開口部へ空
気を吹き込む空気吹き込み孔とを備える。
【0007】また、本発明に係わるシェル型造形装置
は、前記砂排出手段としてさらに、 前記スパイニー入れ
子挿入凹部とこのスパイニー入れ子挿入凹部に挿入され
た前記スパイニー入れ子との間に前記製品入れ子の円弧
状表面側から前記スパイニー入れ子挿入凹部の底部に連
絡する溝部を備えてもよい。
【0008】
【0009】
【作用】かかる構成により、前記上型を下型に合わせ、
前記キャビティの凹陥部に前記下型の製品入れ子を挿入
して、両者の間に、造型される砂型の形状の空間を形成
し、シェル砂を前記空間に吹き込み、上、下型を加熱し
てシェル砂が硬化してシェル型が造型されると、前記ス
パイニー入れ子作動手段が作動して前記スパイニー入れ
子を引っ込めて、その内面のアンダーカット部位にスパ
イニー入れ子の多数の突起部の逆写しの凹部が多数形成
された半割り形状のシェル型を製作するのであるが、前
記空間に吹き込まれたシェル砂は前記スパイニー入れ子
挿入凹部と前記スパイニー入れ子との間に侵入する。
【0010】この場合、前記空気吹込み孔に空気が吹き
込まれて、この空気が砂抜き孔を排出側に流動するの
で、負圧効果によりシェル砂は前記スパイニー入れ子挿
入凹部から砂抜き孔側に引かれて排出側に排出される。
このために、前記スパイニー入れ子挿入凹部と前記スパ
イニー入れ子との間に侵入したシェル砂が止まることが
なくなり、前記スパイニー入れ子の作動を円滑に行うこ
とができて、精度の良い半割り形状のシェル型を容易に
量産することができる。
【0011】また、前記スパイニー入れ子挿入凹部と前
記スパイニー入れ子との間に前記製品入れ子の円弧状表
面側から前記スパイニー入れ子挿入凹部の底部に連絡す
る溝部を設けることにより、前記スパイニー入れ子挿入
凹部と前記スパイニー入れ子との間でのシェル砂の詰ま
りを防止することができるので、前記スパイニー入れ子
の作動を円滑に行うことができて、精度の良い半割り形
状のシェル型を容易に量産することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1は本発明に係わるシェル型造型装置の一部
断面した側面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、
図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4は図2のC−
C線に沿う断面図である。
【0013】本発明に係わるシェル型造型装置は下型1
と上型2とから大略構成されている。この下型1は台座
3上に固設されたダイ・ベース4を備えており、このダ
イ・ベース4の上には下型熱板体5が固設してあり、ま
た、この下型熱板体5には製品入れ子構造体11が装着
してある。そして、前記下型熱板体5と製品入れ子構造
体11とで下型本体を構成している。
【0014】前記下型熱板体5は、図7乃至図9に示す
ように平面視で長方形状の熱板ブロック本体6を有して
おり、この熱板ブロック本体6の上面部6Aには作業者
側Pから見てその中央を堺にして左側(MS側)と2
列、右側(MP側)に2列それぞれ入れ子装着凹部群7
が配設してある。これらの入れ子装着凹部群7は入れ子
装着凹部8を作業者側Pから見て前後方向に4個所定の
間隔で配置して構成してある。これらの入れ子装着凹部
8の底面部には複数の砂抜き孔9が形成してあり、これ
らの砂抜き孔9は熱板ブロック本体6の下面部6Bに抜
けている。そして、この熱板ブロック本体6には、図2
及び図6に示すようにそれぞれの砂抜き孔9に連絡する
空気吹込み孔9Aが形成してある。
【0015】また、前記熱板ブロック本体6には、これ
の前面側(作業者側P)から前側3個の入れ子装着凹部
8に向けてピン挿入孔10が3本斜め(前傾)に、ま
た、後面側から後側3個の入れ子装着凹部8に向けてピ
ン挿入孔10が3本斜め(後傾)にそれぞれ形成してあ
る。また、前記熱板ブロック本体6の左面部及び右面部
にはヒーター挿入孔60が多数形成してあり、これらの
ヒーター挿入孔60にはヒーター61が挿入してある
(図1参照)。
【0016】前記製品入れ子構造体11は、図10乃至
図13に示すように4個一組の製品入れ子群12を2列
備えており、これらの製品入れ子群12は、前側の製品
入れ子12Aと、2個の中間の製品入れ子12Bと、後
側の製品入れ子12Cとを有している。そして、前側の
製品入れ子12Aは、断面半円形状の入れ子本体13の
下部に長方形状の嵌合部14を形成し、入れ子本体13
の後部に平坦な合せ面部15を形成した構成であり、入
れ子本体13の表面の後側部位に平面視で長方形状のス
パイニー入れ子挿入凹部16が形成してある。また、前
記嵌合部14の前面部からスパイニー入れ子挿入凹部1
6の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してあり、
また、スパイニー入れ子挿入凹部16から前記嵌合部1
4の下面部にかけて砂抜き孔18が形成してある。
【0017】また、中間の製品入れ子12Bは、断面半
円形状の入れ子本体13の下部に長方形状の嵌合部14
を形成し、入れ子本体13の前、後部に平坦な合せ面部
15を形成した構成であり、入れ子本体13の表面の
前、後側部位に平面視で長方形状のスパイニー入れ子挿
入凹部16が形成してある。また、前記嵌合部14の前
面部から後側のスパイニー入れ子挿入凹部16の端面に
かけてロッド挿入孔部17が形成してあり、前記嵌合部
14の後面部から前側のスパイニー入れ子挿入凹部16
の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してある。ま
た、スパイニー入れ子挿入凹部16から前記嵌合部14
の下面部にかけて砂抜き孔18が形成してある。
【0018】また、後側の製品入れ子12Cは、断面半
円形状の入れ子本体13の下部に長方形状の嵌合部14
を形成し、入れ子本体13の前部に平坦な合せ面部15
を形成した構成であり、入れ子本体13の表面の前側部
位に平面視で長方形状のスパイニー入れ子挿入凹部16
が形成してある。また、前記嵌合部14の後面部からス
パイニー入れ子挿入凹部16の端面にかけてロッド挿入
孔部17が形成してあり、また、スパイニー入れ子挿入
凹部16から前記嵌合部14の下面部にかけて砂抜き孔
18が形成してある。
【0019】そして、前側、中間及び後側の製品入れ子
12A、12B、12Cにおける前記ロッド挿入孔部1
7はその中間部を堺にしてスパイニー入れ子装着凹部8
側が小径に成されており、大径孔部17Aと小径孔部1
7Bとの間には段部17Cが形成してある。そして、前
記ロッド挿入孔部17においては、前記小径孔部17B
の長さ寸法L1はすべて同じにしてある。
【0020】そして、前記下型熱板体5の4個一組の入
れ子装着凹部群7に4個一組の製品入れ子群12が装着
してある。すなわち、前側の製品入れ子12Aが、その
前記嵌合部14を入れ子装着凹部群7の前側の入れ子装
着凹部8に嵌合した後にボルト締めにより固着してあ
り、中間の製品入れ子12Bが、同様にして入れ子装着
凹部群7の中間の入れ子装着凹部8に装着してあり、後
側の製品入れ子12Cが、同様にして入れ子装着凹部群
7の後側の入れ子装着凹部8に装着してある。
【0021】この場合、隣り合う製品入れ子12A、1
2B、12Cは合せ面部15で互いに接していて、隣り
合う製品入れ子12A、12B、12Cの円弧状表面が
形成するアンダーカット部Rにスパイニー入れ子挿入凹
部16が設けてある。そして、これらのスパイニー入れ
子挿入凹部16に形成された砂抜き孔18は前記下型熱
板体5に設けた砂抜き孔9に連通しており、これらの砂
抜き孔9は前記ダイ・ベース4に設けた排出孔9Bに連
絡しており、前記砂抜き孔18、9と空気吹込み孔9A
と排出孔9Bとで砂排出手段を構成している。
【0022】また、前側の製品入れ子12Aのロッド挿
入孔部17及び2つの中間の製品入れ子12Bの前側の
ロッド挿入孔部17は、前記下型熱板体5に設けた前側
3本のピン挿入孔10に連通しており、後側の製品入れ
子12C及び2つの中間の製品入れ子12Bの後側のロ
ッド挿入孔部17は、前記下型熱板体5に設けた後側3
本のピン挿入孔10に連通している。
【0023】そして、2列の製品入れ子群12の互いに
対向する製品入れ子12A、12B、12Cの内端面間
にはスペーサブロック19が介装してあり、これらのス
ペーサブロック19はボルトにより前記下型熱板体5に
固着してある。また、製品入れ子12A、12B、12
Cの外端方には左、右端押え部材20、21がそれぞれ
前記下型熱板体5にボルトにより固着されて設けてあ
る。
【0024】前記スパイニー入れ子挿入凹部16にはス
パイニー入れ子22が出没可能に挿入されている。この
スパイニー入れ子22は図14乃至図17に示すように
入れ子本体23を有しており、この入れ子本体23の表
面は前側、中間及び後側の製品入れ子12A、12B、
12Cの円弧状表面と同じ曲率の円弧状表面23aであ
り、この円弧状表面23aには多数の突起24が形成し
てある。また、前記入れ子本体23の一側端部には砂の
侵入を受け入れるた溝部23bが形成してある。そし
て、前記入れ子本体23には下方に突出するように2本
のロッド25が設けてあり、ロッド25の端部はねじ部
25aに成されている。そして、前記入れ子本体23の
一側端部の溝部23bと前記砂抜き孔18、9と前記空
気吹込み孔9Aと排出孔9Bとで砂排出手段を構成して
いる。
【0025】そして、このように構成されたスパイニー
入れ子22は、そのロッド25を前記ロッド挿入孔部1
7に挿入して前記スパイニー入れ子挿入凹部16に出没
可能に挿入されている。
【0026】前記ダイ・ベース4の前、後部には、図1
に示すように左右に位置させて摺動ブロック位置決め保
持部材である摺動ブロック位置決めアーム26、27が
固設されており、また、前記ダイ・ベース4の前、後部
の中間部には図3に示すようにシリンダ保持部材28、
29が固設されている。そして、前側(一方)の左右の
摺動ブロック位置決めアーム26は一対の支持片部30
を有しており、これらの支持片部30にはピン孔31が
形成してある。そして、前側の左右の摺動ブロック位置
決めアーム26は前側(一方)の摺動ブロック32Aを
位置決め保持している。
【0027】すなわち、この摺動ブロック32Aは図1
8及び図19に示すように断面四角形状の長尺物のブロ
ック本体33を備えており、このブロック本体33の両
端部にはピン摺動機構部34が設けてある。このピン摺
動機構部34は、ブロック本体33に形成した孔部33
aにピン保持部であるガイドブッシュ35、36を挿入
して、これらのガイドブッシュ35、36をブッシュ押
え37、38で押えた構成である。また、ブロック本体
33には左右のそれぞれ2か所に上下方向に3個一組の
ピン挿入孔39が並列状態で形成してある。そして、こ
れらのピン挿入孔39の背部側には、図5に示すように
ピン受け部材40がブロック本体33に固着されて設け
てある。このピン受け部材40には前記ピン挿入孔39
の端面部に対向させてねじ孔41が形成してある。
【0028】そして、上記のように構成された摺動ブロ
ック32Aは、そのピン摺動機構部33のガイドブッシ
ュ35、36を、一対の支持片部30が支持する摺動ピ
ン42に摺動可能に嵌合した状態で、前側の左右の摺動
ブロック位置決めアーム26に保持されている。
【0029】また、引抜きピン43は、図5に示すよう
にその前端面部にねじ孔43aを有し且つ後端部に多角
(8角)形状の鍔状部43bを有している。そして、引
抜きピン43は、前記摺動ブロック32のピン挿入孔3
9に挿入してあり、これらの引抜きピン43は前記ピン
挿入孔10に挿入されていて、引抜きピン43のねじ孔
43aに、前記スパイニー入れ子22のロッド25のね
じ部25aが螺合されていて、引抜きピン43は前記ス
パイニー入れ子22に結合されている。この場合、前記
ロッド25と引抜きピン43の端部との間にストッパ部
43Fが形成される。また、前記引抜きピン43の回転
を止めるために前記ピン受け部材40には多角(8角)
座金40Aが挿入されている。
【0030】そして、前記製品入れ子12A、12B、
12Cに設けられたロッド挿入孔17の段部17Cを設
け、この段部17Cに衝接する前記引抜きピン43の端
面をストッパ部43Fとし、前記ロッド挿入孔部17に
おいて前記段部17Cを堺にして前記スパイニー入れ子
挿入凹部16側を小径孔部17Bにし、この小径孔部1
7Bの長さ寸法L1をすべての前記製品入れ子12A、
12B、12Cにおいて同じにすることにより、前記引
抜きピン43の熱膨張が同一な所でのストッパ手段が構
成されている。
【0031】また、前記ピン受け部材40のねじ孔41
には調整ボルト44が螺合されていて、これらの調整ボ
ルト44の端面と前記引抜きピン43の鍔状部43bの
端面との間には前記引抜きピン43の熱膨脹による長さ
変位を吸収するための間隙tが形成してあり、これらで
前記引抜きピン43の熱膨脹吸収手段が構成してある。
【0032】そして、前側(一方)のシリンダ保持部材
28には一方の作動シリンダ45Aが取り付けてあり、
この作動シリンダ45Aのピストンロッド46Aは前記
摺動ブロック32Aの中央部に固着されている。そし
て、前記作動シリンダ45Aと前記摺動ブロック32A
と前記引抜きピン43とでスパイニー入れ子作動手段を
構成している。
【0033】また、後側(他方)の摺動ブロック32B
は前側の摺動ブロック32Aと同構成であり、後側の摺
動ブロック32Bは、前側の摺動ブロック32Aと同じ
ようにして後側(他方)の左右の摺動ブロック位置決め
アーム27に位置決め保持されているし、また、引抜き
ピン43が摺動ブロック32Bのピン挿入孔39に挿入
してあり、これらの引抜きピン43は前記ピン挿入孔1
0に挿入されていて、引抜きピン43のねじ孔43に、
前記スパイニー入れ子22のロッド25のねじ部25a
が螺合されていて、引抜きピン43は前記スパイニー入
れ子22に結合されている。
【0034】そして、後側(他方)のシリンダ保持部材
28には他方の作動シリンダ45Bが取り付けてあり、
この作動シリンダ45Bのピストンロッド46Bは前記
摺動ブロック32Bの中央部に固着されている。そし
て、前記作動シリンダ45Bと前記摺動ブロック32B
と前記引抜きピン43とでスパイニー入れ子作動手段を
構成している。
【0035】また、前記台座3、ダイ・ベース4及び下
型熱板体5には図2に示すように複数箇所にエジェクト
ピン用孔部46が形成してあり、これのエジェクトピン
用孔部46にはエジェクトトピン47が挿入してあり、
これらのエジェクトピン47は互いに連結されていてエ
ジェクト昇降作動機構部(図示せず)により昇降動する
ものであり、これらで突き上げ手段を構成している。
【0036】前記上型2は上型本体48を備えており、
この上型本体48は、図22乃至図24に示すようにそ
の型合せ面49側にキャビティ50を形成しており、こ
のキャビティ50は、前記下型1の製品入れ子12A、
12B、12Cに対向する複数の凹陥部51を連続させ
て構成してあり、上型本体48には各凹陥部51に連通
するゲート52が設けてある。また、前記上型本体48
には、その前面部から後面部に抜けるヒーター挿入孔6
2が多数形成してあり、これらのヒーター挿入孔62に
はヒーター63が挿入してある。また、前記上型2は、
上型移動手段である昇降作動機構(図示せず)により昇
降動するものである。
【0037】次に、上記のように構成されたシェル型造
型装置によるシェル型の造型を説明する。
【0038】前記下型2において、前記作動シリンダ4
5A、45Bを伸長作動させて前記摺動ブロック32
A、32Bを移動(前進)させることにより、前記引き
抜きピン43を移動させて、この引き抜きピン43の端
面43Fを前記ロッド挿入孔17の段部17Cに衝接さ
せる。したがって、前記引き抜きピン43に結合された
前記スパイニー入れ子22が同時に前進して、これの円
弧状表面23aが前側、中間及び後側の製品入れ子12
A、12B、12Cの表面に一致して、この円弧状表面
23aの多数の突起24が突出する。
【0039】次に、前記昇降作動機構の作動により、前
記上型2が下降して、その上型本体48の型合せ面49
を下型本体64の型合せ面65に合わせ、前記キャビテ
ィ50の凹陥部51に前記下型1の製品入れ子12A、
12B、12Cが挿入して、両者の間に、造型される砂
型の形状の空間Hが形成される。
【0040】次に、前記上型本体48に設けた複数のゲ
ート52からシェル砂(珪砂に熱硬化性高分子材料を加
えたもの)が前記空間Hに吹き込まれる。
【0041】次に、前記上、下型1、2に設けたヒータ
ー61、63に通電して350℃程度に上、下型本体6
4及び製品入れ子12A、12B、12Cを加熱する。
この加熱によりシェル砂が硬化してシェル型70が造型
される。
【0042】次に、前記ヒーター61、63の通電を停
止して、前記昇降作動機構の作動により前記上型2を上
昇して、この上型2を下型1から離す。この状態では、
前記前記下型1の製品入れ子12A、12B、12C側
にシェル型70が付いている。
【0043】次に、前記下型2において、前記作動シリ
ンダ45A、45Bを縮小作動させて前記摺動ブロック
32A、32Bを後退させることにより、前記引き抜き
ピン43を後退させて前記スパイニー入れ子22を同時
に後退させ、これの円弧状表面23aを前側、中間及び
後側の製品入れ子12A、12B、12Cの表面より引
き込み、この円弧状表面23aに設けた多数の突起24
をシェル型70より離型させる。この場合、前記突起2
4の長さが2mm程度の場合には、前記スパイニー入れ
子22の引き込み量は5mm程度である。
【0044】次に、前記エジェクト昇降作動機構部が作
動してエジェクトピン47が上昇して前記シェル型70
を突き上げ、このシェル型70を離型させる。このシェ
ル型70の半割り形状であり、その内面のアンダーカッ
ト部位にはスパイニー入れ子22の多数の突起24の逆
写しの凹部が多数形成されている。
【0045】次に、次工程に移り、図25に示すように
ボア中子71が4個セットされて、半割り形状のシェル
型70の合せ面部70A同志を接着剤で接着して合わせ
てシェルモールド鋳型が作成される。
【0046】このシェルモールド鋳型は鋳造場所に搬送
された後に、鋳造工程でアルミニウム合金が注湯され図
26に示す4連のスリーブWが鋳造される。このスリー
ブWのアンダーカットブR´には多数の突起24´が形
成されている。そして、ダイカスト鋳造法によりこのス
リーブWをアルミニウム合金に鋳込み図27に示すシリ
ンダブロックSが作成される。
【0047】上記した実施例によれば、前記空間Hに吹
き込まれたシェル砂は前記スパイニー入れ子挿入凹部1
6と前記スパイニー入れ子22との間に侵入して、この
スパイニー入れ子22の動きを阻止しようとするが、前
記入れ子本体23の一側端部の溝部23bと前記砂抜き
孔18、9と前記空気吹込み孔9Aと排出孔9Bとで砂
排出手段を構成することにより、前記空気吹込み孔9A
に空気が吹き込まれて、この空気が砂抜き孔9が排出側
に流動するので、負圧効果によりシェル砂は前記スパイ
ニー入れ子挿入凹部16から砂抜き孔18側に引かれて
排出側に排出される。このために、前記スパイニー入れ
子挿入凹部16と前記スパイニー入れ子22との間に侵
入したシェル砂が止まることがなくなり、前記スパイニ
ー入れ子22の作動を円滑に行うことができる。
【0048】また、前記スパイニー入れ子挿入凹部16
と前記スパイニー入れ子22との間に前記製品入れ子1
2の円弧状表面側から前記スパイニー入れ子挿入凹部1
6の底部に連絡する溝部23bを設けることにより、前
記スパイニー入れ子挿入凹部16と前記スパイニー入れ
子22との間でのシェル砂の詰まりを防止することがで
きので、前記スパイニー入れ子22の作動を円滑に行う
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係わるシ
ェル型造型装置によれば、前記上型を下型に合わせ、前
記キャビティの凹陥部に前記下型の製品入れ子を挿入し
て、両者の間に、造型される砂型の形状の空間を形成
し、シェル砂を前記空間に吹き込み、上、下型を加熱し
てシェル砂が硬化してシェル型が造型されると、前記ス
パイニー入れ子作動手段が作動して前記スパイニー入れ
子を引っ込めて、その内面のアンダーカット部位にスパ
イニー入れ子の多数の突起部の逆写しの凹部が多数形成
された半割り形状のシェル型を製作するのであるが、前
記空間に吹き込まれたシェル砂は前記スパイニー入れ子
挿入凹部と前記スパイニー入れ子との間に侵入する。
【0050】この場合、前記空気吹込み孔に空気が吹き
込まれて、この空気が砂抜き孔を排出側に流動するの
で、負圧効果によりシェル砂は前記スパイニー入れ子挿
入凹部から砂抜き孔側に引かれて排出側に排出される。
このために、前記スパイニー入れ子挿入凹部と前記スパ
イニー入れ子との間に侵入したシェル砂が止まることが
なくなり、前記スパイニー入れ子の作動を円滑に行うこ
とができて、精度の良い半割り形状のシェル型を容易に
量産することができる。
【0051】また、前記スパイニー入れ子挿入凹部と前
記スパイニー入れ子との間に前記製品入れ子の円弧状表
面側から前記スパイニー入れ子挿入凹部の底部に連絡す
る溝部を設けることにより、前記スパイニー入れ子挿入
凹部と前記スパイニー入れ子との間でのシェル砂の詰ま
りを防止することができるので、前記スパイニー入れ子
の作動を円滑に行うことができて、精度の良い半割り形
状のシェル型を容易に量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるシェル型造型装置の一部断面し
た側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図5】図3のD部の拡大図である。
【図6】図3のD−1部の拡大図である。
【図7】下型熱板体の平面図である。
【図8】図7のE−E線に沿う断面図である。
【図9】図7のF−F線に沿う断面図である。
【図10】製品入れ子構造体の平面図である。
【図11】図10のG−G線に沿う断面図である。
【図12】図19のI方向からの一部断面した矢視図で
ある。
【図13】製品入れ子単体の平面図である。
【図14】スパイニー入れ子の平面図である。
【図15】同スパイニー入れ子の側面図である。
【図16】図14のJ−J線に沿う断面図ある。
【図17】図14のK−K線に沿う断面図ある。
【図18】(1)は摺動ブロック機構部の正面図であ
る。(2)は(1)のL−L線に沿う断面図である。
(3)は(2)のT−T線に沿う断面図である。
【図19】(1)は摺動ブロックの正面図である。
(2)は同一部省略した断面図である。(3)は(2)
のM方向からの矢視図である。
【図20】ピン受け部材の平面図である。
【図21】図20のN−N線に沿う断面図である。
【図22】上型の平面図である。
【図23】図22のO−O線に沿う断面図である。
【図24】図22のQ−Q線に沿う断面図である。
【図25】ボア中子と半割り形状のシェル型とで構成さ
れたシェルモールド鋳型の平面図である。
【図26】4連スリーブの斜視図である。
【図27】シリンダブロックの斜視図である。
【図28】従来のシリンダブロックの斜視図である。
【符号の説明】
1 下型 2 上型 9、18 砂抜き孔 9A 空気吹込み孔9A 9B 排出孔 12A、12B、12C 製品入れ子 16 スパイニー入れ子挿入凹部 17 ロッド挿入孔 22 スパイニー入れ子 23a 円弧状表面 24 突起 32A、32B 摺動ブロック 43 引抜きピン
フロントページの続き (72)発明者 川合 康夫 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研 工業株式会社 鈴鹿製作所内 (56)参考文献 特開 平6−190504(JP,A) 特開 昭55−128344(JP,A) 実開 昭61−77156(JP,U) 実開 平5−70745(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 13/08,9/06 B22D 17/22,19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数並
    べ、隣り合う製品入れ子の円弧状表面が形成するアンダ
    ーカット部にスパイニー入れ子挿入凹部を形成し、これ
    らのスパイニー入れ子挿入凹部に、前記製品入れ子の円
    弧状表面と同じ曲率の円弧状表面を有し且つこの円弧状
    表面に多数の突起を設けたスパイニー入れ子を出没可能
    に設けて構成した下型と、 上型本体に前記下型の複数の製品入れ子に対向する複数
    の凹陥部を連続させて成るキャビティを形成した上型
    と、 前記スパイニー入れ子を出没させるスパイニー入れ子作
    動手段と、 前記スパイニー入れ子挿入凹部と前記スパイニー入れ子
    との間に侵入した砂を排出する砂排出手段を備え、当該砂排出手段は、 前記スパイニー入れ子挿入凹部の底部に開口し且つ排出
    側に連絡する砂抜き孔と、 当該砂抜き孔の前記スパイニー入れ子挿入凹部側の開口
    部と砂を排出する側の開口部との間に設けられる空気吹
    き込み用開口部で前記砂抜き孔と連絡し、当該空気吹き
    込み用開口部から前記砂を排出する側の開口部へ空気を
    吹き込む空気吹き込み孔とを備える ことを特徴とするシ
    ェル型造形装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシェル型造形装置であっ
    て、 前記砂排出手段はさらに、 前記スパイニー入れ子挿入凹部とこのスパイニー入れ子
    挿入凹部に挿入された前記スパイニー入れ子との間に前
    記製品入れ子の円弧状表面側から前記スパイニー入れ子
    挿入凹部の底部に連絡する溝部を備える シェル型造形装
    置。
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