JP3418105B2 - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JP3418105B2
JP3418105B2 JP27969897A JP27969897A JP3418105B2 JP 3418105 B2 JP3418105 B2 JP 3418105B2 JP 27969897 A JP27969897 A JP 27969897A JP 27969897 A JP27969897 A JP 27969897A JP 3418105 B2 JP3418105 B2 JP 3418105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は駆動装置に係り、特
に、自動かみそり機などの小型機器に好適な駆動装置の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気かみそりにおいては電池を電
源とするモータなどにより可動刃を回転駆動するものが
多く市販されている。このような比較的小型の機器の場
合、ほとんどは商用電源や電池などの電力を用いたもの
が使用されており、いずれも電力がないと動作しない。
【0003】一方、現在においても、オルゴールなど、
予めぜんまいにエネルギーを蓄積しておき、この蓄積さ
れたエネルギーを放出することによって種々の機器を駆
動する場合もある。この場合には、電力を必要とせず、
電池や電源がない場所でも動作させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように電力によ
って動作するように構成された小型機器の場合、電力を
使用することによって火力発電所や電池工場などにおい
て必ず2酸化炭素、熱、廃棄物などを発生せざるを得
ず、長期的に見て地球環境を汚染し、悪化させるという
問題点がある。
【0005】一方、ぜんまいなどを用いた機械的なエネ
ルギー蓄積手段を備えた駆動装置においては、上述のよ
うな環境破壊の恐れがほとんどない反面、小型化が困難
であるとともに、機器を長時間駆動することのできる大
きなエネルギーを蓄積することが困難であり、現在の各
種機器の駆動装置としては実用上ほとんど役に立たない
という問題点がある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、電力を用いることのない機械的
なエネルギー蓄積手段を備えた駆動装置であって、大き
なエネルギーを小さな容積内に蓄積し、容易に各種機器
を駆動することのできる新規の駆動装置を実現すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、エネルギーを取り出すための
出力部を備えるとともに; 回転エネルギーを蓄積する
ための一端部が規制されたぜんまいと、該ぜんまいの他
端部に接続され、前記出力部に対して断続可能に構成さ
れた回転部材と、該回転部材に対して係脱可能に構成さ
れ、前記回転部材に係合した状態で前記回転部材におけ
る前記ぜんまいのエネルギー放出方向への回転を抑止す
る回転抑止部材と、前記ぜんまいに蓄積された回転エネ
ルギーの放出に基づく形状変化により動作する連動部材
とを有する回転駆動源を複数備えており; 一の前記回
転駆動源内の前記ぜんまいに蓄積された回転エネルギー
を所定量放出すると前記連動部材が動作して次の前記回
転駆動源内の前記回転部材を前記出力部と接続させると
ともに次の前記回転駆動源内の前記回転抑止部材と前記
回転部材との係合を解放するように構成されていること
を特徴とする駆動装置である。
【0008】この手段によれば、回転駆動源内のぜんま
いから回転エネルギーが所定量放出されると連動部材が
動作して次の回転駆動源内の回転部材を出力部と接続さ
せるとともに回転抑止部材と回転部材との係合を解放す
るように作用するので、次の回転駆動源内のぜんまいか
ら回転エネルギーが回転部材を介して出力部へと出力さ
れるため、複数の回転駆動源から順次連続して回転エネ
ルギーを取り出すことができる。したがって、機械式の
エネルギー蓄積手段でありながら大量のエネルギーを蓄
えることができるとともに連続的にエネルギーを放出で
きる駆動装置を構成でき、しかも連続して動作する複数
の回転駆動源を備えているために構成配置の自由度が大
きく、全体をコンパクトに構成することが可能である。
【0009】ここで、複数の前記回転駆動源内の前記回
転部材に対して同時に前記出力部を係合させた状態で、
複数の前記回転駆動源内の前記ぜんまいを前記出力部の
回転により同時に巻き上げることができるように構成さ
れていることが好ましい。
【0010】この手段によれば、複数の回転駆動源内の
各ぜんまいを同時に巻き上げることができるため、迅速
かつ容易に回転エネルギーを蓄積することができる。
【0011】また、複数の前記回転駆動源は相互に積層
されており、前記出力部は、前記ぜんまい及び前記回転
部材の中心部を通過して複数の前記回転駆動源を貫通す
る出力軸と、該出力軸に固定され、前記回転駆動源毎に
設けられた回転伝達部とからなり、前記回転部材におけ
る前記出力軸を挿通する挿通孔の周囲外面上に前記回転
伝達部の係合構造に係合する被係合構造が設けられてお
り、前記回転伝達部の前記係合構造と、前記回転部材の
前記被係合構造とは、前記出力軸と前記回転部材とにお
ける前記出力軸の軸線方向の相対的移動により係脱可能
に構成されていることが好ましい。
【0012】この手段によれば、ぜんまい及び回転部材
をコンパクトに積層配置することができることから、回
転駆動源を多数設けても装置を小型化することができる
とともに、回転部材と出力軸とを軸線方向に移動させる
だけで容易に係脱させることができるから、機構を簡易
に構成することができる。
【0013】この場合にはまた、前記係合構造と前記被
係合構造とは、前記連動部材の動作による前記回転部材
における前記軸線方向への移動により前記回転駆動源毎
に係合し、前記出力軸における前記軸線方向への移動に
より複数の前記回転駆動源において同時に係合するよう
に構成されていることが望ましい。
【0014】この手段によれば、回転部材と出力部との
係脱構造を、連動部材の動作に基づく回転部材の移動に
よる個々の係合の解放作用と、出力軸の移動による全部
の回転部材に対する同時に行われる係合作用とを共に実
現させることにより、ぜんまいから回転エネルギーを放
出する場合には回転駆動源別に個々に回転部材と出力部
とを係合させて回転エネルギーを順次出力していくこと
ができるとともに、ぜんまいに回転エネルギーを蓄積さ
せるために巻き上げる場合には出力軸を移動させて一度
に複数のぜんまいを巻き上げることが可能になる。
【0015】上記各手段においては、複数の前記回転駆
動源内の前記ぜんまいの回転エネルギーが順次放出され
た後、最後の前記回転駆動源内の前記ぜんまいに蓄積さ
れた回転エネルギーが完全に放出される前であって、い
ずれかの前記回転駆動源からの回転が伝達されている時
点で回転切れを前もって報知する手段を備えていること
が望ましい。
【0016】この手段によれば、装置内において蓄積さ
れている回転エネルギーの残量又は駆動可能な残り時間
などを概略ではあるが知ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る駆動装置の実施形態について詳細に説明する。図
1は本発明に係る駆動装置の実施形態を備えた自動かみ
そり機の全体構成を示す概略縦断面図、図2は同実施形
態のゼンマイ部分を示す概略横断面図、図3は同実施形
態の回転部材の部分を示す概略横断面図である。
【0018】本実施形態は、自動かみそり機10の内部
に組み込まれた多数の回転駆動源20を出力軸30に沿
って積層配置若しくは連設したものである。自動かみそ
り機10は、外刃11を取り付けた上部ケース12と、
上記の多数の回転駆動源20を収容する本体ケース13
とを備えている。上部ケース12の内側には、外刃11
に対向するように配置された内刃14が設けられ、この
内刃14はフリーホイール15を介してギアボックス1
6に接続されている。ギアボックス16内には図示しな
い複数のギアが組み合わされた輪列が構成されており、
出力軸30から伝達された回転を所定の減速比(若しく
は増速比)でフリーホイール15を介して内刃14に出
力するように構成されている。
【0019】出力軸30の上端部には歯車部31が形成
され、この歯車部31はギアボックス16内の入力ギア
17に対して軸線方向に移動可能な状態で噛み合ってい
る。また、出力軸30の上端部よりやや下方には円盤状
のスプリング受け32が固定されている。一方、出力軸
30の下端部はラチェット機構33に接続され、このラ
チェット機構33は、先端部につまみ35を取り付けた
回動アーム34に接続されている。ラチェット機構33
は、つまみ35を把持して回動アーム34を図示下方か
ら見て時計回りに回転させると出力軸30も回転する
が、反時計回りに回転させても出力軸30が回転しない
ように構成されている。
【0020】出力軸30には、その軸線に沿って積層配
置された多数の回転駆動源20毎の対応した位置に、回
転伝達部材を構成する円盤状の出力ギア36が固定され
ている。この出力ギア36の上面には放射状に配列され
た歯車部36aが形成され、冠歯車を構成している。
【0021】回転駆動源20には、うずまき状に形成さ
れたぜんまい(渦巻ばね)21と、ぜんまい21の中心
部に対して出力軸の軸線方向には可動であり、かつ、回
転方向には接続された中心枠部22aを備えた回転部材
22と、ぜんまい21の周囲に配置された、切り欠きを
備えたリング状の弾性材からなる連動部材23と、連動
部材23から下方に伸び、次段の回転駆動源20の回転
部材22に係合する回転抑止片24と、回転部材22を
下方に押圧するためのコイルスプリングなどからなる弾
性体25とが設けられている。最上段の回転駆動源20
における弾性体25はスプリング受け32と回転部材2
2の中心枠部22aとの間に圧縮状態で介挿されてい
る。次段以降の回転駆動源20における弾性体25は出
力ギア36の下面と回転部材22の中心枠部22aとの
間に圧縮状態で介挿されている。
【0022】図2に示すように、ぜんまい21の中心端
は回転部材22の中心枠部22aに接続されている。中
心枠部22aは、上記出力軸30を余裕をもって挿通す
る円筒形状に形成されている。一方、ぜんまい21の周
縁端は本体ケース13に固定された支持部材26に出没
自在に取り付けられた支持軸26aの先端に固着されて
いる。支持部材26及びその支持軸26aは、連動部材
23のリングの切り欠き部からリング内に突出し、ぜん
まい21の周縁端に固着されている。
【0023】図3に示すように、回転部材22の周縁部
には、ぜんまい21の回転エネルギーが放出される際の
回転方向(図示時計回り)に対して係合、規制するよう
に形成された爪歯22cが多数形成され、この爪歯22
cには、回転抑止片24の下端に設けられたラチェット
爪24aが係合するようになっている。また、図1に示
すように、回転部材22の周縁は回転抑止片24の先端
のフック24bに係合し、このフック24bにより回転
部材22が下方に移動しないように保持されている。
【0024】回転駆動源20のうち、最上部にあるもの
以外の回転駆動源20の回転部材22は、上方に隣接す
る回転駆動源20の連動部材23に接続された回転抑止
片24のラチェット爪24a及びフック24bに係合し
ている。最上部にある回転駆動源20の回転部材22
は、ギアボックス16の外周側に配置された切り欠き部
を備えたリング状の弾性材からなる連動部材28に接続
された回転抑止片24のラチェット爪24a及びフック
24bに係合している。連動部材28は本体ケース13
の外部にまで伸びた操作部材29に連結されており、操
作部材29を引き出すことにより最上部の回転駆動源2
0内の回転部材22を回転抑止片24から取り外すこと
ができるようになっている。操作部材29を一旦引き出
した後、操作部材29から手を離すと、連動部材28の
弾性により操作部材29は再び元の位置に引き込まれる
ように構成されている。
【0025】図1乃至図3の回転駆動源20のいずれも
が、ぜんまい21が巻き締められた状態であるものを示
している。ぜんまい21が巻き締められた状態において
は、回転抑止部材である回転抑止片24のラチェット爪
24aが回転部材22の周縁部に形成された爪歯22b
に係合することにより、回転部材22の回転が抑止され
ており、ぜんまい21に蓄積された回転エネルギーが放
出されないようになっている。また、回転抑止片24の
下端部には、回転部材22の周縁に引っかかるように構
成されたフック24bが設けられ、このフック24bに
より弾性体25の弾性力に抗して回転部材22が保持さ
れている。
【0026】上記回転部材22の中心枠部22aの下面
側の開口縁部には、下方に配置された出力ギア36の歯
車部36aに対向するように、放射状の歯車部22bが
冠歯車状に形成されている。この歯車部22bと上記歯
車部36aとは、出力軸30を上方に移動させることに
より噛み合うようになっている。また、これらの両歯車
部は、後述するように、回転部材22が回転抑止片24
のフック24bから外れて弾性体25の弾性力により下
方に移動したときにも相互に噛み合うようになってい
る。
【0027】本体ケース13の内部に収容された複数の
回転駆動源20のうち最下段の回転駆動源20の一つ上
の回転駆動源20内に配置された連動部材23の外周面
に対向する位置には、近接センサ18が本体ケース13
の内面上に固定された状態に設けられている。後述する
ように、連動部材23が広がると近接センサ18は連動
部材23の広がりを検知して図示しない電子ブザーを鳴
らすように構成されている。この近接センサ18と図示
しない電子ブザーは、報知する手段を構成する。なお、
報知する手段としては、センサと電子ブザーとの組み合
わせの他に、回転駆動源20内の回転部材が回転する
と、回転駆動源20内の他の部材に接触して機械的に音
を出すように構成された機械式の報知手段でもよい。こ
のように機械式の報知手段においては、回転部材の回転
により外れるスプリングが連動部材などに当たって音を
出したり、連動部材の拡張によりベルなどを打ち鳴らす
ようにすれば電力も不要になり、より永久的に動作させ
ることができる。
【0028】次に、以上説明した構成の本実施形態の動
作について図4及び図5を参照して説明する。図4に示
すように、操作部材29を引き出すと連動部材28が外
側に開くので、連動部材28に接続されている回転抑止
片24の先端のラチェット爪24a及びフック24bが
最上段の回転駆動源20内の回転部材22の周縁からは
ずれる。すると、回転部材22は弾性体25の弾性力に
より下方へ押し下げられ、その下面に形成された歯車部
22bと、出力ギア36の上面に形成された歯車部36
aとが噛み合う。
【0029】回転部材22がラチェット爪24aから外
れると回転部材22は回転可能になるので、回転部材2
2はぜんまい21の回転エネルギーの放出によって回転
を始める。回転部材22が回転すると出力ギア36を介
して出力軸30もまた回転して、ギアボックス16を介
してフリーホイール15及び内刃14を回転駆動させる
ことができる。最上段の回転駆動源20のぜんまい21
に蓄積された回転エネルギーが放出されていくと、次第
にぜんまい21の外径は広がっていき、最終的にぜんま
い21の回転エネルギーが完全に放出される前に、周囲
に配置された連動部材23を外側に押し広げる。連動部
材23がぜんまい21により押し広げられると、この連
動部材23に接続された回転抑止片24もまた外側に移
動し、次段の回転駆動源20内の回転部材22に対する
ラチェット爪24a及びフック24bの係合を解除す
る。すると、次段の回転駆動源20内の回転部材22
は、上記と同様に弾性体25の弾性力により下方に押し
下げられ、次段の回転駆動源20において上記と同様に
ぜんまい21のエネルギー放出及び回転部材22の回転
が発生し、この回転部材22の回転により、出力ギア3
6を介して出力軸30が回転し続ける。
【0030】この後には、上述と同様にして、一つの回
転駆動源20においてぜんまい21の回転エネルギーが
ほぼ完全に放出され尽くすと、その下の回転駆動源20
においてぜんまい21の回転エネルギーの放出が始ま
り、次々と下の回転駆動源20のぜんまい21により出
力軸30が回転させられる。したがって、内刃14は連
続的に回転し続ける。
【0031】最下段よりも一つ上の回転駆動源20のぜ
んまい21がほぼ完全に放出されると、連動部材23が
外側に広がって近接センサ18が感知し、図示しない電
子ブザーから音が発せられる。このブザー音が発せられ
てから、しばらくの間、最下段の回転駆動源20に蓄積
されていた回転エネルギーにより内刃14は回転し、や
がて最下段のぜんまい21のエネルギーが完全に放出さ
れると内刃14は停止する。
【0032】次に、ほぼ完全にエネルギーを放出した各
ぜんまい21を巻き上げる場合には、図5に示すよう
に、つまみ35を上方に押し上げながら回動アーム34
を回転させることにより、複数の回転駆動源20内の各
ぜんまい21を同時に巻き上げることができる。つまみ
35を上方に押し上げると、出力軸30も上方に移動
し、各回転駆動源20に対応して複数設けられた出力ギ
ア36は各回転駆動源20の各回転部材22に噛み合
う。この状態で回動アーム34を下方から見て時計回り
に回転させると、各回転部材22を介して全てのぜんま
い21を同時に巻き上げることができる。
【0033】この場合、回転部材22は弾性体25の弾
性力により下方に付勢されているので、仮に複数の回転
駆動源20の各ぜんまい21の巻き上げ可能な回転量に
相違があっても、既に完全に巻き上げられたぜんまい2
1に接続された回転部材22は回転できなくなり、弾性
体25の弾性力に抗して出力ギア36と回転部材22と
の噛み合いが外れるので、他のぜんまい21を支障なく
巻き上げ続けることができるから、全てのぜんまい21
を最後まで完全に巻き上げることができる。
【0034】出力軸30の回転によるぜんまい21の巻
き上げがある程度進行すると、ぜんまい21の外径が小
さくなるので、それまでぜんまい21により外側に押し
広げられていた連動部材23は自身の弾性により内側に
戻る。このとき、各回転部材22は出力ギア36により
上方へ押し上げられているため、連動部材23に接続さ
れている回転抑止片24の先端のラチェット爪24a及
びフック24bは次段の回転駆動源20内にある回転部
材22の周縁に係合し、回転部材22は、ラチェット爪
24aによりぜんまい21のエネルギーの放出時の回転
方向に回転できないように保持されるとともに、フック
24bにより出力軸30の軸線方向下方にも移動しない
ように保持される。ここで、最上段の回転駆動源20内
の回転部材22は、既に元の位置に引き込まれた操作部
材29に接続された連動部材28に接続されている回転
抑止片24に対して係合し、その位置及び回転角度を保
持される。
【0035】本実施形態によれば、つまみ35を押し上
げながら回動アーム34を回転させることにより、複数
の回転駆動源20内の全てのぜんまい21を同時に巻き
上げることができるとともに、複数の回転駆動源20内
の回転部材22を上方位置に保持し、かつ、回転しない
ように保持することができる。したがって、簡単な操作
により短時間にぜんまいの巻き上げを完了することがで
きる。
【0036】一方、操作部材29を引き出すことによ
り、複数の回転駆動源20の最上段のものから順にぜん
まい21の回転エネルギーを放出させて、出力軸30に
回転エネルギーを出力させることができるため、長時間
に亘って連続的に内刃14を回転駆動させることができ
る。また、全ての回転駆動源20内の回転エネルギーに
蓄積された回転エネルギーが完全に放出されてしまう前
に電子ブザーにより回転エネルギーの残りが少ないこと
を報知することができるので、使用者は回転エネルギー
の残量若しくは残量が少ないことを知ることができる。
【0037】上記実施形態の駆動装置は、自動かみそり
機の内刃を回転駆動する場合に本発明を適用した一例で
ある。本発明に係る駆動装置としては、上記実施形態の
例に限定されることなく、テープレコーダのテープ駆動
機構や扇風機などの種々の被駆動体を駆動する場合に用
いることができるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、回転駆動源内のぜんま
いから回転エネルギーが所定量放出されると連動部材が
動作して次の回転駆動源内の回転部材を出力部と接続さ
せるとともに回転抑止部材と回転部材との係合を解放す
るように作用するので、次の回転駆動源内のぜんまいか
ら回転エネルギーが回転部材を介して出力部へと出力さ
れるため、複数の回転駆動源から順次連続して回転エネ
ルギーを取り出すことができる。したがって、機械式の
エネルギー蓄積手段でありながら大量のエネルギーを蓄
えることができるとともに連続的にエネルギーを放出で
きる駆動装置を構成でき、しかも連続して動作する複数
の回転駆動源を備えているために構成配置の自由度が大
きく、全体をコンパクトに構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動装置の実施形態を内蔵する自
動かみそり機の構造を示す概略縦断面図である。
【図2】同実施形態のぜんまい収容部分の構造を示す概
略横断面図である。
【図3】同実施形態の回転部材収容部分の構造を示す概
略横断面図である。
【図4】同実施形態における最上段の回転駆動源のぜん
まいに蓄積された回転エネルギーが放出されていく状態
を示す概略縦断面図である。
【図5】同実施形態におけるぜんまいの巻き上げ時の状
態を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 自動かみそり機 11 外刃 12 上部ケース 13 本体ケース 14 内刃 15 フリーホイール 16 ギアボックス 18 近接センサ 20 回転駆動源 21 ぜんまい 22 回転部材 22a 中央枠部 22b 歯車部 23 連動部材 24 回転抑止片 24a ラチェット爪 24b フック 25 弾性体 26 支持部材 30 出力軸 36 出力ギア 36a 歯車部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−119486(JP,U) 実開 昭51−149795(JP,U) 実開 昭51−149794(JP,U) 特公 昭31−5004(JP,B1) 特公 昭36−14655(JP,B1) 実公 昭59−22299(JP,Y2) 実公 昭32−13904(JP,Y1) 実公 昭8−4385(JP,Y1) 特許108816(JP,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F03G 1/00 - 1/08 B26B 19/32 A63H 29/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギーを取り出すための出力部を備
    えるとともに、 回転エネルギーを蓄積するための一端部が規制されたぜ
    んまいと、該ぜんまいの他端部に接続され、前記出力部
    に対して断続可能に構成された回転部材と、該回転部材
    に対して係脱可能に構成され、前記回転部材に係合した
    状態で前記回転部材における前記ぜんまいのエネルギー
    放出方向への回転を抑止する回転抑止部材と、前記ぜん
    まいに蓄積された回転エネルギーの放出に基づく形状変
    化により動作する連動部材とを有する回転駆動源を複数
    備えており、 一の前記回転駆動源内の前記ぜんまいに蓄積された回転
    エネルギーを所定量放出すると前記連動部材が動作して
    次の前記回転駆動源内の前記回転部材を前記出力部と接
    続させるとともに次の前記回転駆動源内の前記回転抑止
    部材と前記回転部材との係合を解放するように構成され
    ていることを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、複数の前記回転駆動
    源内の前記回転部材に対して同時に前記出力部を係合さ
    せた状態で、複数の前記回転駆動源内の前記ぜんまいを
    前記出力部の回転により同時に巻き上げることができる
    ように構成されていることを特徴とする駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、複数の前記回転駆動
    源は相互に積層されており、前記出力部は、前記ぜんま
    い及び前記回転部材の中心部を通過して複数の前記回転
    駆動源を貫通する出力軸と、該出力軸に固定され、前記
    回転駆動源毎に設けられた回転伝達部とからなり、前記
    回転部材における前記出力軸を挿通する挿通孔の周囲外
    面上に前記回転伝達部の係合構造に係合する被係合構造
    が設けられており、前記回転伝達部の前記係合構造と、
    前記回転部材の前記被係合構造とは、前記出力軸と前記
    回転部材とにおける前記出力軸の軸線方向の相対的移動
    により係脱可能に構成されていることを特徴とする駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記係合構造と前記
    被係合構造とは、前記連動部材の動作による前記回転部
    材における前記軸線方向への移動により前記回転駆動源
    毎に係合し、前記出力軸における前記軸線方向への移動
    により複数の前記回転駆動源において同時に係合するよ
    うに構成されていることを特徴とする駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    おいて、複数の前記回転駆動源内の前記ぜんまいの回転
    エネルギーが順次放出された後、最後の前記回転駆動源
    内の前記ぜんまいに蓄積された回転エネルギーが完全に
    放出される前であって、いずれかの前記回転駆動源から
    の回転が伝達されている時点で回転切れを前もって報知
    する手段を備えていることを特徴とする駆動装置。
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