JP3418044B2 - 介護用ベッド - Google Patents

介護用ベッド

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JP3418044B2
JP3418044B2 JP33605395A JP33605395A JP3418044B2 JP 3418044 B2 JP3418044 B2 JP 3418044B2 JP 33605395 A JP33605395 A JP 33605395A JP 33605395 A JP33605395 A JP 33605395A JP 3418044 B2 JP3418044 B2 JP 3418044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド上の老人、
病人、身体障害者等(以下、病弱者と総称する)を車椅子
やストレッチャー上に移載するための移載機能を具えた
介護用ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドに横たわった病弱者を他の
ベッドやストレッチャー等に移載するために、病弱者を
吊り上げて運搬するリフターが用いられている。しか
し、リフターによる移載動作に於いては、ベッド上の病
弱者の臀部背面にリフターシートを敷き込む作業が必要
であり、病弱者に無理を強いるばかりでなく、介護者に
負担がかかる問題がある。
【0003】そこで、病弱者及び介護者に大きな負担を
かけることのない移載動作を実現するべく、移動台車上
に、病弱者の背面へ挿入可能な扁平な往復台を、前後駆
動可能に取り付けた移載介助装置が提案されている。該
移載介助装置を用いた移載動作に於いては、病弱者が横
たわったベッドの側部に装置を横付けした後、往復台を
ベッド上面に沿って前進させ、病弱者の背面へ往復台を
挿入して、往復台上に病弱者を載せる。そして、該往復
台を後退させて、病弱者を装置本体上まで移動させる。
次に、装置を他のベッドやストレッチャーの側部に横付
けし、病弱者を載せた往復台を前進させて、病弱者をベ
ッド或いはストレッチャー上に移動させた後、往復台を
病弱者の背面から引き抜いて、移載動作を完了するので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リフターや移載介助装置は何れも、ベッドとは別体に構
成されており、その設置に新たなスペースが必要となっ
て、特に狭い病室では、設置スペースを確保することが
困難である問題があった。そこで、本発明の目的は、ベ
ッド上の病弱者を車椅子やストレッチャー等の運搬手段
に移載するための移載機能を具え、該移載機能の装備に
新たなスペースを必要としない介護用ベッドを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る介護用ベッド
は、一定の高さ位置に支持されたベッド本体(1)に、往
復機構を介して、移載ユニット(4)を連結して構成され
る。ここで、移載ユニット(4)は、ベッド本体(1)の上
面に沿って前後に移動可能な扁平な往復台(40)と、往復
台(40)を前後に駆動する駆動機構とを具え、前記往復機
構の動作によって、ベッド本体下方の収納位置と、ベッ
ド本体側方の移載位置との間で往復移動が可能である。
【0006】上記介護用ベッドに於いて、移載ユニット
(4)は、普段はベッド本体下方の収納位置に収納されて
おり、病弱者の移載時に、ベッド本体下方から引き出さ
れて、ベッド本体側方の移載位置に設置される。移載動
作に於いては、駆動機構の駆動によって、往復台(40)を
ベッド上面に沿って前進させ、病弱者の臀部背面へ往復
台(40)を挿入して、往復台(40)上に病弱者を載せる。次
に、該往復台(40)を後退させて、病弱者を往復台(40)と
共に移動させる。その後、移載ユニット(4)の近傍に、
車椅子やストレッチャー等の運搬手段を設置し、移載ユ
ニット(4)の向きを該運搬手段の方向へ転換させる。そ
して、駆動機構の駆動によって、病弱者を載せた往復台
(40)を前進させ、病弱者を運搬手段上に移動させた後、
往復台(40)を病弱者の臀部背面から引き抜いて、移載動
作を完了する。
【0007】又、本発明に係る介護用ベッドは、一定の
高さ位置に支持されたベッド本体(1)に、回転及び昇降
機構(2)を介して、移載ユニット(4)を連結して構成さ
れる。ここで、移載ユニット(4)は、回転及び昇降機構
(2)の作動端部に取り付けられたフレーム(41)上に、ベ
ッド本体(1)の上面に沿って前後に移動可能な往復台(4
0)と、往復台(40)を前後に駆動する駆動機構とを具え、
前記回転及び昇降機構(2)の動作によって、ベッド本体
下方に収納された収納位置と、該収納位置から水平面上
を一方向に回転してベッド本体(1)の外方に脱出した脱
出位置と、該脱出位置からベッド本体(1)と略同一高さ
まで垂直に上昇してベッド本体に対する移載動作が可能
なベッド本体側方の第1移載位置と、該移載位置から更
に水平面上を前記一方向に回転して前記移載動作とは異
なる方向の移載動作が可能な第2移載位置の4つの位置
の間で往復移動が可能である。
【0008】上記介護用ベッドに於いて、移載ユニット
(4)は、普段はベッド本体下方の収納位置に収納されて
おり、病弱者の移載時には、先ず、移載ユニット(4)を
脱出位置まで回転させて、移載ユニット(4)をベッド本
体下方から引き抜いた後、移載ユニット(4)を第1移載
位置まで上昇させる。この状態で、移載ユニット(4)を
動作させることにより、ベッド上の病弱者をフレーム(4
1)上に移動させる。その後、移載ユニット(4)を更に第
2移載位置まで回転させて、移載ユニット(4)の近傍に
設置した車椅子やストレッチャー等の運搬手段の方向
に、移載ユニット(4)の移載方向を転換させる。そし
て、該移載ユニット(4)を動作せて、病弱者を運搬手段
上に移載するのである。
【0009】具体的構成に於いて、移載ユニット(4)の
往復台(40)は、前記駆動機構によって往復駆動される移
載プレート(6)と、移載プレート(6)の周囲に移載プレ
ート移動方向に沿って巻き付けれた無端の移載ベルト(6
1)とから構成され、該移載ベルト(61)はベルト動作制御
機構(46)に連繋し、該ベルト動作制御機構(46)は、動作
モードに応じて、移載プレート(6)を病弱者の背面に対
して挿脱するモードでは、移載ベルト(61)の上半周部を
フレーム(41)上に固定し、移載プレート(6)上に病弱者
を載せて前後に移動させるモードでは、移載ベルト(61)
を移載プレート(6)に固定するものである。
【0010】上記具体的構成に於いては、移載プレート
を病弱者の背面に対して挿脱するモードでは、移載ベル
ト(61)の上半周部がフレーム(41)上に固定されることに
より、移載プレート(6)が前進する過程で、移載ベルト
(61)の上半周部は、病弱者の背面に対して相対移動する
ことなく、病弱者の背面へ潜り込むことになる。又、移
載プレート(6)上に病弱者を載せて前後に移動させるモ
ードでは、移載ベルト(61)が移載プレート(6)に固定さ
れることにより、移載ベルト(61)は移載プレート(6)の
回りを周回移動することなく、移載プレート(6)と一体
に前後移動する。従って、移載プレート(6)及び移載ベ
ルト(61)上の病弱者は移載プレート(6)と共に移動し、
移載プレート(6)から脱落する虞れはない。
【0011】更に具体的には、移載ユニット(4)の往復
台(40)は、上半身を起こした病弱者を臀部にて支持する
ために必要且つ十分な大きさに形成されている。従っ
て、移載ユニット(4)は、全体がベッド本体(1)よりも
十分に小さく構成され、ベッド本体下方の収容位置に、
余裕をもって収容することが出来る。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る介護用ベッドに於いては、
移載ユニット(4)がベッド本体(1)上の病弱者を車椅子
やストレッチャー等の運搬手段に移載するための移載機
能を具えており、該移載ユニット(4)によれば、病弱者
や介護者に大きな負担をかけることなく、移載を行なう
ことが出来る。然も、移載ユニット(4)は、非使用時に
は、ベッド本体(1)下方のデッドスペースに収納するこ
とが出来るので、移載ユニット(4)の設置のために、新
たなスペースは不要である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明の介護用ベ
ッドは、図1に示す如く、複数本の脚(11)によって支持
されたベッド本体(1)に、回転及び昇降機構(2)を介し
て、移載ユニット(4)を取り付けて構成される。該移載
ユニット(4)は、ベッド本体(1)の約1/3の広さの扁
平な空間を占有するに過ぎないコンパクトな構造を有
し、非使用時には図2に示す如く、ベッド本体(1)下方
のデッドスペースに収納しておくことが可能である。
【0014】回転及び昇降機構(2)は、図3に示す様
に、上端部がベッド本体(1)の裏面に連結されると共に
下端部が床面に接地された丸軸状の支柱(21)を具え、該
支柱(21)の外周には、垂直方向に伸びるラック(22)を一
体に具えた筒体(26)が嵌まり、該筒体(26)は、上下一対
のベアリング(25)(25)によって、垂直軸回りに回転可能
に支持されている。筒体(26)には、前記ラック(22)に常
時噛合するピニオン(24)を具えたギアボックス(23)が連
結され、該ギアボックス(23)には、支持アーム(3)が突
設されている。従って、支持アーム(3)、ギアボックス
(23)、筒体(26)及びラック(22)は、支柱(21)を中心とし
て一体回転が可能である。又、ギアボックス(23)には、
ピニオン(24)を手動で回転駆動するためのハンドル(図
示省略)が連繋しており、該ハンドルを操作することに
よって、支持アーム(3)を昇降移動させることが出来
る。
【0015】支持アーム(3)の先端部には、支持ベース
(31)が連結され、該支持ベース(31)上に移載ユニット
(4)が搭載されている。移載ユニット(4)のフレーム(4
1)には、駆動モータ(42)が配備されると共に、該駆動モ
ータ(42)によって周回駆動されるべき駆動ベルト(43)
が、一対のプーリ間に張設されて配備されている。又、
フレーム(41)の上面には、病弱者を載せるための往復台
(40)が、駆動ベルト(43)の周回方向に沿って前後移動可
能に支持されている。
【0016】往復台(40)は、プレート連結部材(44)によ
って互いに一体に連結された下移載プレート(5)及び上
移載プレート(6)と、両移載プレート(5)(6)の周囲に
夫々往復台(40)の移動方向に沿って巻回された無端の下
移載ベルト(51)及び上移載ベルト(61)とから構成され、
下移載プレート(5)は前記駆動ベルト(43)と連結(52)さ
れている。下移載ベルト(51)は、下半周部のベルト固定
部(53)にてフレーム(41)の端部に固定されている。一
方、上移載ベルト(61)は、上半周部のベルト固定部(63)
にて、両移載プレート(5)(6)に摺動可能に係合したベ
ルト連結部材(45)の端部に固定されている。又、ベルト
連結部材(45)には、ベルト動作制御機構(46)が取り付け
られている。該ベルト動作制御機構(46)は、図示省略す
るソレノイド機構によって下移載プレート(5)或いはフ
レーム(41)の何れか一方に選択的に係合するものであ
る。
【0017】プレート連結部材(44)には、プレートコン
トローラ(7)が連結されている。プレートコントローラ
(7)は、その操作力に応じた信号を図示省略する制御回
路へ供給することによって、操作力に応じた回転トルク
指令を駆動モータ(42)に与えるものである。従って、プ
レートコントローラ(7)を大きな力で前進方向へ操作す
れば、大きな駆動力で往復台(40)が前進駆動され、プレ
ートコントローラ(7)を小さな力で前進方向へ操作すれ
ば、小さな駆動力で往復台(40)が前進駆動されることに
なる。プレートコントローラ(7)を後退方向に操作した
場合も同様である。
【0018】上記介護用ベッドにおいては、移載ユニッ
ト(4)の非使用時には、図4の如く移載ユニット(4)の
全体をベッド本体(1)下方に収納することが出来る。該
収納位置の移載ユニット(4)を、図5の如く回転及び昇
降機構(2)により支柱(21)を中心として反時計方向に9
0度回転させれば、移載ユニット(4)の全体がベッド本
体(1)下方から脱出し、往復台(40)の往復移動方向(移
載方向)がベッド本体(1)の長手方向と直交した向きに
設定されることになる。
【0019】そして、回転及び昇降機構(2)のハンドル
を操作して、図6の如くフレーム(41)の上面がベッド本
体(1)の上面と同じ高さに揃うまで移載ユニット(4)を
上昇させれば、図中矢印の如く往復台(40)がベッド本体
(1)の上面に沿って前後移動可能な第1移載位置に設定
される。往復台(40)をフレーム(41)上に後退させた状態
で、図7の如く移載ユニット(4)を更に反時計方向に9
0度回転させれば、往復台(40)による移載方向がベッド
本体(1)の長手方向と平行な向きに設定される。その
後、必要に応じて回転及び昇降機構(2)のハンドルを操
作して、移載ユニット(4)の高さを、次の移載相手とな
る車椅子やストレッチャーの高さに調節することによ
り、移載ユニット(4)は第2移載位置に設定されること
になる。
【0020】図8(a)〜(d)及び図9(a)〜(c)は、介
護者(91)がベッド本体(1)上に横たわった病弱者(9)を
車椅子(8)或いはストレッチャー(81)へ移載する過程を
表わしている。又、図10(a)〜(d)及び図11(a)〜
(d)は、その過程における移載ユニット(4)の動作を表
わしている。以下、ベッド本体(1)上の病弱者(9)の臀
部背面へ往復台(40)を挿入する挿入モードと、その後、
病弱者を載せた往復台(40)をフレーム(41)上まで移動さ
せる第1移動モードと、その後、往復台(40)上の病弱者
を車椅子やストレッチャー上まで移動させる第2移動モ
ードと、その後、往復台(40)を病弱者の背面から引き抜
く引き抜きモードについて説明する。
【0021】挿入モード(図8(a)〜(d)、図10(a)
〜図11(a)) 図8(a)(b)及び図10(a)(b)に示す如く、収納位置
の移載ユニット(4)を脱出位置まで回転させた後、更
に、図8(c)及び図10(c)に示す如く移載ユニット
(4)を第1移載位置まで上昇させる。これによって、フ
レーム(41)の上面がベッド本体(1)の上面と高さが揃
い、往復台(40)がベッド本体(1)の上面に沿って前進す
ることが可能となる。そして、図10(c)の如く、ベル
ト連結部材(45)及びベルト動作制御機構(46)を往復台(4
0)の前方端部へ移動させると共に、ベルト動作制御機構
(46)によってベルト連結部材(45)をフレーム(41)に連結
固定した状態で、プレートコントローラ(7)を前進方向
に操作する。これによって、図8(c)(d)及び図10
(d)、図11(a)に示す如く往復台(40)が前進駆動さ
れ、病弱者(9)の臀部背面へ挿入される。
【0022】この過程で、下移載ベルト(51)は、下半周
部のベルト固定部がフレーム(41)に固定されているの
で、下移載プレート(5)の前進に伴って上半周部が前方
へ繰り出され、プレート下面側へ移行する。一方、上移
載ベルト(61)は、上半周部のベルト固定部がベルト連結
部材(45)及びベルト動作制御機構(46)を介してフレーム
(41)に固定されているので、上移載プレート(6)の前進
に伴って、下半周部が前方へ繰り出され、プレート上面
側へ移行する。従って、下移載プレート(5)及び上移載
プレート(6)が前進して病弱者(9)の臀部背面へ挿入さ
れる過程で、上移載ベルト(61)の上半周部は病弱者(9)
の背面に対して相対速度が零となり、往復台(40)は病弱
者(9)に無理をかけずに挿入されることになる。
【0023】第1移動モード(図9(a)(b)、図11
(b)(c)) 図8(d)及び図11(a)の如く、往復台(40)が病弱者
(9)の臀部背面へ完全に挿入された後、図9(a)及び図
11(b)の如く病弱者(9)の上半身を起こす。そして、
ベルト動作制御機構(46)によってベルト連結部材(45)を
下移載プレート(5)に連結固定した状態で、プレートコ
ントローラ(7)を後退方向に操作する。これによって、
往復台(40)は、図9(b)及び図11(c)に示す如く後退
方向に駆動され、病弱者(9)はフレーム(41)上まで移動
することになる。この過程で、下移載ベルト(51)は、下
半周部のベルト固定部がフレーム(41)に固定されている
ので、下移載プレート(5)の後退に伴って上半周部が後
方へ繰り出され、プレート下面側へ移行する。一方、上
移載ベルト(61)は、上半周部のベルト固定部がベルト連
結部材(45)及びベルト動作制御機構(46)を介して下移載
プレート(5)に固定されているので、上移載プレート
(6)の回りを周回することなく、両移載プレート(5)
(6)と一体に後退する。従って、往復台(40)上の病弱者
(9)は往復台(40)と共に移動し、往復台(40)から脱落す
る虞れはない。
【0024】第2移動モード(図9(c)及び図11(d)) 図9(c)及び図11(d)に示す如く、移載ユニット(4)
を90度回転させて、移載方向をベッド本体(1)の長手
方向と平行な向きに設定する。ここで、移載ユニット
(4)の高さを調節して、移載相手の車椅子(8)或いはス
トレッチャー(81)と同一高さに揃える。これによって、
移載ユニット(4)は第2移載位置に設置されることにな
る。この状態で、プレートコントローラ(7)を車椅子
(8)或いはストレッチャー(81)側へ向けて前進方向に操
作する。これによって、往復台(40)は、前進方向に駆動
され、病弱者(9)は車椅子(8)或いはストレッチャー(8
1)上まで移動することになる。この過程で、往復台(40)
上の病弱者(9)は、前記第1移動モードと同様に、往復
台(40)と共に移動し、往復台(40)から脱落する虞れはな
い。
【0025】引き抜きモード ベルト動作制御機構(46)によってベルト連結部材(45)を
フレーム(41)に連結固定した状態で、プレートコントロ
ーラ(7)を後退方向に操作する。これによって、往復台
(40)が後退方向に駆動され、病弱者(9)の臀部背面から
引き抜かれる。この過程で、下移載ベルト(51)は、下半
周部のベルト固定部がフレーム(41)に固定されているの
で、下移載プレート(5)の後退に伴って上半周部が後方
へ繰り出され、プレート下面側へ移行する。一方、上移
載ベルト(61)は、上半周部のベルト固定部がベルト連結
部材(45)及びベルト動作制御機構(46)を介してフレーム
(41)に固定されているので、上移載プレート(6)の後退
に伴って、下半周部が後方へ繰り出され、プレート上面
側へ移行する。従って、往復台(40)が病弱者(9)の臀部
背面から引き抜かれる過程で、上移載ベルト(61)の上半
周部は病弱者(9)の背面に対して相対速度が零となり、
往復台(40)は病弱者(9)に無理をかけることなく引き抜
かれることになる。
【0026】上述の如く、本発明に係る介護用ベッドに
よれば、移載ユニット(4)が非使用時にはベッド本体
(1)下方のデッドスペースに収納されるので、狭い病室
に於いても邪魔にならない。又、必要時には、収納位置
の移載ユニット(4)を簡易な操作で引き出して、移載位
置に設定することが出来る。然も、移載動作において
は、病弱者や介護者に大きな負担がかからない。
【0027】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。例えば、回転及び昇降機構(2)
に駆動モータを連繋して、移載ユニット(4)の回転及び
昇降をモータの動力によって行なう構成も採用可能であ
る。この場合、移載ユニット(4)の昇降に関しては、プ
レートコントローラ(7)に対する上下の操作力を検知し
て、該操作力に応じたトルク指令を駆動モータに与える
ことにより、移載ユニット(4)を昇降駆動する構成が採
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る介護用ベッドにおいて、移載ユニ
ットをベッド本体下方から引き出した状態を示す斜視図
である。
【図2】該移載ユニットをベッド本体下方に収納した状
態を示す斜視図である。
【図3】移載ユニットの構造を示す一部破断側面図であ
る。
【図4】移載ユニットを収納位置に設置した状態の一部
破断平面図である。
【図5】移載ユニットを脱出位置に設置した状態の平面
図である。
【図6】移載ユニットを第1移載位置に設置した状態の
平面図である。
【図7】移載ユニットを第2移載位置に設置した状態の
平面図である。
【図8】移載ユニットをベッド本体下方から引き出す過
程及び、挿入モードにおける介護者による移載過程を表
わす一連の斜視図である。
【図9】第1移動モード及び第2移動モードにおける、
介護者による移載過程を表わす一連の斜視図である。
【図10】移載ユニットをベッド本体下方から引き出す
過程及び、挿入モードにおける移載ユニットの動作を表
わす一連の側面図である。
【図11】第1移動モード及び第2移動モードにおける
移載ユニットの動作を表わす一連の側面図である。
【符号の説明】
(1) ベッド本体 (2) 回転及び昇降機構 (3) 支持アーム (4) 移載ユニット (40) 往復台 (41) フレーム (42) 駆動モータ (44) プレート連結部材 (45) ベルト連結部材 (46) ベルト動作制御機構 (5) 下移載プレート (51) 下移載ベルト (6) 上移載プレート (61) 上移載ベルト (7) プレートコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/10 A61G 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の高さ位置に支持されたベッド本体
    (1)に、回転及び昇降機構(2)を介して移載ユニット
    (4)が連結され、該移載ユニット(4)は、回転及び昇降
    機構(2)の作動端部に取り付けられたフレーム(41)上
    に、ベッド本体(1)の上面に沿って前後に移動可能な往
    復台(40)と、往復台(40)を前後に駆動する駆動機構とを
    具え、前記回転及び昇降機構(2)の動作によって、ベッ
    ド本体下方に収納された収納位置と、該収納位置から水
    平面上を一方向に回転してベッド本体(1)の外方に脱出
    した脱出位置と、該脱出位置からベッド本体(1)と略同
    一高さまで垂直に上昇してベッド本体に対する移載動作
    が可能なベッド本体側方の第1移載位置と、該移載位置
    から更に水平面上を前記一方向に回転して前記移載動作
    とは異なる方向の移載動作が可能な第2移載位置の4つ
    の位置の間で往復移動が可能であることを特徴とする介
    護用ベッド。
  2. 【請求項2】 移載ユニット(4)の往復台(40)は、前記
    駆動機構によって往復駆動される移載プレート(6)と、
    移載プレート(6)の周囲に移載プレート移動方向に沿っ
    巻き付けられた無端の移載ベルト(61)とから構成さ
    れ、該移載ベルト(61)はベルト動作制御機構(46)に連繋
    し、該ベルト動作制御機構(46)は、動作モードに応じ
    て、移載プレート(6)をベッド本体上の病弱者の背面に
    対して挿脱するモードでは、移載ベルト(61)の上半周部
    をフレーム(41)上に固定し、移載プレート(6)上に病弱
    者を載せて前後に移動させるモードでは、移載ベルト(6
    1)を移載プレート(6)に固定する請求項1に記載の介護
    用ベッド。
  3. 【請求項3】 移載ユニット(4)の往復台(40)は、上半
    身を起こした病弱者を臀部にて支持するために必要且つ
    十分な大きさに形成されている請求項1又は請求項2
    記載の介護用ベッド。
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