JP3413736B2 - 二軸アクチュエータ - Google Patents

二軸アクチュエータ

Info

Publication number
JP3413736B2
JP3413736B2 JP06196495A JP6196495A JP3413736B2 JP 3413736 B2 JP3413736 B2 JP 3413736B2 JP 06196495 A JP06196495 A JP 06196495A JP 6196495 A JP6196495 A JP 6196495A JP 3413736 B2 JP3413736 B2 JP 3413736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens holder
coil bobbin
coil
adhesive
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06196495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08235610A (ja
Inventor
孝道 冨山
幸治 三森
圭一 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP06196495A priority Critical patent/JP3413736B2/ja
Publication of JPH08235610A publication Critical patent/JPH08235610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3413736B2 publication Critical patent/JP3413736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク,
光磁気ディスク等やこれらを使ったデータストレージ用
の情報記録媒体の信号を記録再生するために使用される
光学ピックアップ用の二軸アクチュエータに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来、光ディスク、例えばいわゆるコン
パクトディスク(CD)や光磁気ディスクに対する情報
信号の再生もしくは記録は、光学ピックアップを使用し
て行なわれる。この光学ピックアップは、光源としての
半導体レーザ,対物レンズ,光学系及び光検出器を含ん
でいる。 【0003】光学ピックアップにおいて、半導体レーザ
から出射された光ビームは、光学系を介して対物レンズ
によって光ディスクの記録面上に集光される。光ディス
クからの戻り光ビームは、光学系により半導体レーザか
ら出射された光ビームと分離されて、光検出器に導かれ
る。半導体レーザから出射された光ビームは、光ディス
クの反り等に起因して発生する光ディスクの面方向と直
交する方向の光ディスクの変位に追従して、光ディスク
の記録面上で合焦されるように、対物レンズの光軸方向
の位置が調整される。同時に、半導体レーザから出射さ
れた光ビームの光ディスク上のスポットの位置が光ディ
スクの偏心や光ディスク上に形成されたトラックの蛇行
に追従するように、対物レンズの光軸と直交する方向の
位置が調整される。 【0004】この半導体レーザから出射された光ビーム
の合焦位置及び光ディスクの記録面上のスポット位置の
調整は、対物レンズを対物レンズの光軸方向の位置及び
光軸と直交する方向の位置を調整することによって行な
われる。対物レンズの位置調整には、電磁駆動型のアク
チュエータが使用される。このアクチュエータは、対物
レンズアクチュエータまたは二軸アクチュエータとい
い、対物レンズが取り付けられたボビンと、複数の弾性
支持部材と、駆動力を発生する駆動部とを含んでいる。
ボビンは、固定部に対して複数の弾性支持部材によっ
て、対物レンズの光軸方向の位置、すなわちフォーカス
位置と、対物レンズの光軸と直交する方向の位置、すな
わちトラッキング位置が調整可能に支持されている。以
下、この二軸アクチュエータの一例を図8にて説明す
る。 【0005】このような二軸アクチュエータは、例えば
図8に示すように構成されている。図8において、二軸
アクチュエータ1は、対物レンズ2aが先端に取り付け
られたレンズホルダー2と、該レンズホルダー2に対し
て、接着等により取り付けられたコイルボビン3とから
構成されている。 【0006】上記レンズホルダー2は、一端が該レンズ
ホルダー2の両側に、また他端が固定部4に対して固定
された二対の弾性支持部材5によって、固定部4に対し
て垂直な二方向、即ち符号Trkで示すトラッキング方
向及び、符号Fcsで示すフォーカシング方向に移動可
能に支持されている。 【0007】また、上記コイルボビン3は、図9に示す
ように、構成されている。即ち、コイルボビン3は、上
下に貫通する開口部3aを備えていると共に、該開口部
3aを包囲するように巻回されたフォーカシング用コイ
ル3bと、該フォーカシング用コイル3bの前側にて、
左右二ヶ所に設けられたトラッキング用コイル3cとを
備えている。各コイル3b,3cは、それぞれ巻線機を
使用して巻回されると共に、その巻線端末は、図9に示
すように、コイルボビン3の固定部側に突出するように
設けられた4本の端子ピン3dに対して、それぞれ巻線
機により巻回された後、ハンダ付けにより、接続される
ようになっている。 【0008】そして、各コイル3b,3cに通電するこ
とにより、各コイル3b,3cに発生する磁束が、固定
部4に取り付けられたヨーク6及びそれに取り付けられ
たマグネット7による磁束と相互に作用するようになっ
ている。 【0009】さらに、上記弾性支持部材5は、弾性体に
より形成され、レンズホルダー2と固定部4との間に互
いに平行になるように固定されている。弾性支持部材5
の端部領域には粘性体8が塗布され、ダンパーの役割を
果たす。 【0010】このように構成された二軸アクチュエータ
1によれば、外部から、各コイルに駆動電圧が供給され
ることにより、各コイルに発生する磁束が、ヨーク6
マグネット7による磁束と相互に作用して、該コイル
ボビン3が、トラッキング方向Trk及びフォーカシン
グ方向Fcsに対して移動され得る。かくして、レンズ
ホルダー2に取り付けられた対物レンズ2aが、フォー
カシング方向及びトラッキング方向に対して適宜に移動
せしめられ得るようになっている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の二軸アクチュエータ1においては、コイルボ
ビン3のレンズホルダー2への取付は、コイルボビン3
をレンズホルダー2の開口部内に挿入して、接着剤によ
りコイルボビン3をレンズホルダー2の開口部内にて接
着することにより、行なわれるようになっている。この
ため、コイルボビン3のレンズホルダー2の開口部内で
の位置決めが困難であり、組立作業性が悪いという問題
があった。 【0012】さらに、コイルボビン3のレンズホルダー
への接着の際に、接着剤がはみだすことがある。従っ
て、はみだした接着剤により、コイルボビン3のレンズ
ホルダー2への取付精度が低下してしまうという問題が
あった。 【0013】また、レンズホルダーが、上部及び下部に
二分割されていて、この上部及び下部を互いに接着剤に
より接着することにより、一体に形成される場合におい
ては、レンズホルダーの上部及び下部を互いに接着剤に
より接着して一体に形成した後に、レンズホルダーの開
口部内にコイルボビンを挿入し、接着剤により接着する
ようにしている。従って、この場合にも、一体に形成さ
れたレンズホルダーの場合と同様に、組立作業性が悪
く、且つ取付精度が低下してしまうという問題があっ
た。 【0014】本発明は、以上の点に鑑み、コイルボビン
のレンズホルダーへの取付が容易に且つ正確に行われる
ようにした、二軸アクチュエータを提供することを目的
としている。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、対物レンズを支持するレンズホルダーと、このレ
ンズホルダーを固定部に対して弾性的に支持する弾性支
持部材と、前記レンズホルダーの前記開口部内に挿入さ
れ、フォーカシング用コイル及びトラッキング用コイル
が巻回されるコイルボビンと、前記レンズホルダーの前
記開口部とコイルボビンの外側面との間に、コイルボビ
ンをレンズホルダーに対して接着するための接着剤が流
し込まれる接着剤溜りとを備える、二軸アクチュエータ
により、達成される。 【0016】 【作用】上記構成によれば、対物レンズを保持するレン
ズホルダーが、弾性支持部材によって支持されているこ
とにより、フォーカシング用コイルまたはトラッキング
用コイルに通電することにより、弾性支持部材の張力に
抗して、レンズホルダーがフォーカシング方向またはト
ラッキング方向に沿って移動せしめられ、対物レンズの
フォーカシングまたはトラッキングが行なわれる。 【0017】ここで、コイルボビンは、一体のレンズホ
ルダーに対して、または上部及び下部に二分割されたレ
ンズホルダーを互いに接着剤により接着する際に、上記
接着剤溜りの接着剤を流し込むことにより、同時に、レ
ンズホルダーに対して一体に接着され得るので、コイル
ボビンのレンズホルダーに対する位置決めが正確に行わ
れることになる。 【0018】上記接着剤溜りが、レンズホルダーの開口
部またはレンズホルダーの上部及び下部の開口部を画成
する内面と、コイルボビンの外側面により画成されてい
る場合には、レンズホルダーの成形の際に、接着剤溜り
が形成され得ることになる。 【0019】上記接着剤溜りが、レンズホルダー上部の
開口部を画成する内面と、レンズホルダー下部の上面及
びこの上面から上方に延びる立上り片と、コイルボビン
の外側面により画成されている場合には、レンズホルダ
ーの成形の際に、接着剤溜りが形成され得ると共に、こ
の接着剤溜りへの接着剤の塗布が、上方から行なわれる
ことになる。 【0020】 【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
7を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。 【0021】図1乃至図3は、本発明による二軸アクチ
ュエータの一実施例を示している。図1乃至図3におい
て、二軸アクチュエータ10は、レンズホルダー11,
コイルボビン12,複数の弾性支持部材13a,13
b,13c,13d,固定部14,ヨーク31を含んで
いる。 【0022】上記レンズホルダー11は、図3に示すよ
うに、水平な分割ラインによって、上部11U及び下部
11Lに分割されており、接着剤によって互いに接着さ
れている。さらに、上記レンズホルダー11には、図3
に示すように、コイルボビンが取り付けられる開口部1
1aが形成されていると共に、対物レンズが取り付けら
れる凹部11bが形成されている。この凹部11bの底
面には、半導体レーザから出射された光ビームまたは光
ディスクの記録面からの戻り光ビームが通過する穴が形
成されている。レンズホルダー11の凹部11bには、
対物レンズ11cが接着等により取り付けられる。 【0023】さらに、上記レンズホルダー11は、弾性
支持部材13a,13b,13c,13dによって、フ
ォーカシング方向Fcs及びトラッキング方向Trk方
向に移動可能に支持されている。 【0024】コイルボビン12には、ベースと一体のヨ
ーク31及びその内ヨーク31aの内側面に取り付けら
れたマグネット32から成る磁気回路が挿入される開口
部12aが形成されていると共に、フォーカシング用コ
イル12b及びトラッキング用コイル12cが備えられ
ている。 【0025】フォーカシング用コイル12bは、コイル
ボビン12に対して対物レンズ11cの光軸と平行な軸
に沿って巻回されている。また、トラッキング用コイル
12cは、楕円状または矩形状にコイルを巻回すること
によって形成され、フォーカシング用コイル12bの一
つの側面に形成した巻付け部に取り付けられている。コ
イルボビン12の上面は、ヨークブリッジ36によって
覆われている。このヨークブリッジ36は、前記磁気回
路のヨーク部と共に、閉磁路を構成するものであっても
よい。コイルボビン12は、フォーカシング用コイル1
2b及びトラッキング用コイル12cが取り付けられた
状態で、レンズホルダー11に形成された開口部11a
に取り付けられる。 【0026】上記弾性支持部材13a,13b,13
c,13dは、導電性があり、しかもバネ性があるもの
が好ましく、例えばリン青銅やベリリウム銅,チタン
銅,スズ−ニッケル合金,ステンレス鋼等の材質のもの
が使用される。これらにより、本実施例では、薄い板金
によって、例えば板バネサスペンションとして形成さ
れ、レンズホルダー11と固定部14との間に互いに平
行になるように固定されている。これにより、上記弾性
支持部材13a,13b,13c,13dは、図示しな
い外部の電流供給手段からの駆動電流を、コイルボビン
12に巻回されたフォーカシング用コイル12b及びト
ラッキング用コイル12cの各端子に対して供給するよ
うに構成してもよい。また、この弾性支持部材13a,
13b,13c,13dの端部領域15には、制振用の
粘性体16が塗布され且つ硬化されている。これによ
り、トラッキング及びフォーカシング方向に二軸アクチ
ュエータ10を移動させる際の、有害な振動を効果的に
防止するようになっている。 【0027】レンズホルダー11と固定部14が4本の
弾性支持部材13a,13b,13c,13dにより連
結された状態で、調整プレート30に対して、上記固定
部14が取り付けられる。この調整プレート30は、二
軸アクチュエータ10の組立時に固定部14の固定位置
を調整するためのものである。そして、調整プレート3
0は、ヨークと一体に形成されたベース31に対して、
ハンダ付け等により固定される。この調整プレート30
のベース31への取付は、この調整プレート30の後端
付近にて両側から上方に延びる立上り部30aが、ベー
ス31の後端の両側から上方に延びる立上り部に対して
ハンダ付けされることにより、行なわれる。 【0028】ここで、ベース31には、前記磁気回路を
構成する一対のヨーク31a,31bがベース31の対
物レンズ側の端部をそれぞれ上方に曲折することにより
設けられている。そして、内ヨーク31aの対向ヨーク
31bに対向する内側面には永久磁石32が備えられて
いる。これにより、一対のヨーク31a,31bと永久
磁石32により、磁気回路が構成されている。そして、
上述のように、固定部14がベース31に取り付けられ
ると、対向ヨーク31bと永久磁石32との間のギャッ
プ内に、コイルボビン12に取り付けられたフォーカシ
ング用コイル12b及びトラッキング用コイル12cが
挿入される。同時に、内ヨーク31a及び永久磁石32
が、コイルボビン12の開口部12a内に挿入されるこ
とになる。 【0029】さらに、本実施例による二軸アクチュエー
タ10においては、レンズホルダー11の上部11U
は、図において上下方向に貫通している開口部11aを
画成する内面の前端付近に、接着剤溜り17を画成する
切欠部11dを備えている。これに対して、レンズホル
ダー11の下部11Lは、その開口部11aを画成する
内面の前端付近にて内側から上方に向かって延びる立上
り片11eを備えている。これにより、レンズホルダー
11の上部11Uと下部11Lが組み合わされた状態
で、その開口部11a内にコイルボビン12が挿入され
ると、レンズホルダー11の上部11Uの切欠部11
d,レンズホルダー11の下部11Lの立上り片11e
及びコイルボビン12の外側面によって、接着剤溜り1
7が周囲から画成されると共に、レンズホルダー11の
下部11Lの上面によって、接着剤溜り17が下方から
画成される。かくして、上方に向かって開放した接着剤
溜り17が画成され得ることになる。 【0030】この場合、接着剤溜り17が上方に開放し
ていることにより、例えば図5に示すように、弾性支持
部材13a,13b,13c,13dが、複数個のレン
ズホルダー11及び固定部14に対してアウトサート成
形のために、プレス成形等により、一体に形成されてい
る場合には、弾性支持部材13a,13b,13c,1
3dに対して一体に形成されたレンズホルダー11に対
して、各レンズホルダー11の開口部11aに対して、
上方からコイルボビン12が挿入され、さらに上方から
接着剤18が接着剤溜り17に注入され得る。 【0031】また、コイルボビン12は、図9に示すよ
うにその後側の側面にて、固定部14側に向かって突出
するように、上下の端部に二本づつ設けられた4本の端
子ピン12dを備えている。この端子ピン12dには、
コイルボビン12に巻回されたフォーカシング用コイル
12b及びトラッキング用コイル12cの巻線端末が、
カラゲられている。この場合、巻線端末は、絶縁被覆が
除去された状態でカラゲされ、またはカラゲられた後
に、表面部分のみの絶縁被覆が、例えばスクライブ処理
等によって、除去される。 【0032】尚、各端子ピン12dは、コイルボビン1
2と同じモールド材料、好ましくは適度の剛性を有する
材料により、コイルボビン12に対して一体成形されて
いる。これに対して、レンズホルダー11の開口部11
a内では、コイルボビン12が挿入されたとき、各端子
ピン12dに接触し得る位置にて露出するように、接続
端子、好ましくは各弾性支持部材13a,13b,13
c,13dの内側端部が、配設されている。 【0033】本実施例による二軸アクチュエータ10
は、以上のように構成されており、以下、動作及び作用
を述べる。コイルボビン12に巻回されたフォーカシン
グ用コイル12b及びトラッキング用コイル12cに対
して、フォーカスサーボ信号及びトラッキングサーボ信
号に基づく電流が、それぞれ供給される。これにより、
磁気回路の直流磁界とフォーカシング用コイル12b及
びトラッキング用コイル12cから生ずる交番磁界とに
よって、レンズホルダー11即ち対物レンズ11cがフ
ォーカス方向Fcs及びトラッキング方向Trkに駆動
させる。 【0034】また、ダンパーとして、弾性支持部材13
a,13b,13c,13dの固定部14側の端部領域
15に粘性体16が塗布され、硬化されているので、所
望のf0,Q及びダンピング特性が得られることにな
る。これにより、フォーカス時またはトラッキング時
に、弾性支持部材13a,13b,13c,13dの振
動が減衰され得る。 【0035】ここで、レンズホルダー11の上部11U
の下面及び下部11Lの上面を互いに対向させて組み立
てる場合、先づレンズホルダー11の上部11Uと下部
11Lを整合させて重ねることにより位置決めすると共
に、レンズホルダー11の開口部11a内にコイルボビ
ン12を挿入して、位置決めする。その後、レンズホル
ダー11の開口部11aとコイルボビン12の外側面に
よって画成された接着剤溜り17内に、接着剤18が注
入される。この接着剤18は、例えば紫外線硬化型の接
着剤が使用される。 【0036】これにより、接着剤溜り17内の接着剤
は、レンズホルダー11の上部11Uの切欠部11dに
接触し、またレンズホルダー11の下部11Lの立上り
片11e及び上面に接触すると共に、コイルボビン12
の外側面に接触する。これにより、接着剤溜り17内の
接着剤18に対して、例えば光ファィバー(図示せず)
を介して、紫外線が照射されることにより、該接着剤1
8は硬化し、これにより、レンズホルダー11の上部1
1U及び下部11Lとコイルボビン12が、一体に接着
固定され得ることになる。かくして、コイルボビン12
のレンズホルダー11への組立作業が、容易に且つ高精
度で行われることになる。 【0037】この場合、コイルボビン12の挿入方向及
び接着剤18の注入方向が同じであるので、接着剤18
の注入作業が、弾性支持部材13a,13b,13c,
13dに干渉するようなことはなく、また、接着剤18
の硬化のためにの紫外線ガイド用の光ファィバーが、接
着剤溜り18まで容易に接近され得るので、容易に自動
機による組立作業が容易に行われることになる。 【0038】さらに、接着剤18が上方から注入され得
ることから、レンズホルダー11の上部11U及び下部
11Lに支持される弾性支持部材13a,13cと13
b,13dが、互いに接近して配設され得るので、レン
ズホルダー11全体が薄型に構成され得ることになる。 【0039】尚、コイルボビン12の端子ピン12dに
は、各コイル12b,12cの巻線端末がカラゲられ、
絶縁被覆が除去されることにより、導線が露出してい
る。これにより、コイルボビン12がレンズホルダー1
1の開口部11a内に挿入されることにより、上記端子
ピン12dは、それぞれレンズホルダー11の開口部1
1a内に露出している接続端子(図示せず)、例えば各
弾性支持部材13a,13b,13c,13dの内側端
部に接触する。これにより、各コイル12b,12c
は、それぞれ端子ピン12dから、弾性支持部材13
a,13b,13c,13dを介して、固定部14に
て、外部の駆動回路に接続され得ることになる。 【0040】この場合、各端子ピン12dにて各コイル
12b,12cの巻線端末は、ハンダ付けされていない
ので、ハンダ付けに使用されるハンダの量によって、端
子ピン12dの重量にバラツキが出ない。従って、コイ
ルボビン12そしてレンズホルダー11の重量バランス
のバラツキが低減されることになる。かくして、図6に
示すように、Y軸に関する振動特性が改善されることに
なる。 【0041】また、端子ピン12dが、図7に示すよう
に、レンズホルダー11の両側に配設されている場合に
は、X軸に関する振動特性が改善されることになる。 【0042】尚、上述した実施例においては、弾性支持
部材13a,13b,13c,13dは、それぞれレン
ズホルダー11及び固定部14に対して、単に固定され
ていると説明したが、レンズホルダー11及び固定部1
4に対してインサート形成等により一体形成されていて
もよいことは明らかである。 【0043】また、レンズホルダー11は、上部11U
及び下部11Lに二分割されているが、これに限らず、
一体に形成されたレンズホルダーの場合にも、本発明を
適用し得ることは明らかである。 【0044】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
イルボビンのレンズホルダーへの取付が容易に且つ正確
に行われるようにした、二軸アクチュエータを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による光学ピックアップ用二軸アクチュ
エータの一実施例の全体構成を前方から見た示す概略斜
視図である。 【図2】図1の二軸アクチュエータを後方から見た示す
概略斜視図である。 【図3】図1の二軸アクチュエータの分解斜視図であ
る。 【図4】図1の二軸アクチュエータにおける接着剤溜り
を示す部分拡大断面図である。 【図5】図1の二軸アクチュエータにおける弾性支持部
材に対して複数のレンズホルダーを一体にアウトサート
成形する状態を示す概略平面図である。 【図6】図1の二軸アクチュエータにおける横軸に関す
る重量バランスを示す概略側面図である。 【図7】図1の二軸アクチュエータにおける異なる構成
の端子ピンによる長手軸に関する重量バランスを示す概
略側面図である。 【図8】従来の光学ピックアップ用二軸アクチュエータ
の一例の全体構成を示す概略斜視図である。 【図9】図8の二軸アクチュエータにおけるコイルボビ
ンの構成を示す概略斜視図である。 【符号の説明】 10 二軸アクチュエータ 11 レンズホルダー 11a 開口部 11b 凹部 11c 対物レンズ 11d 切欠部 11e 立上り片 12 コイルボビン 12a 開口部 12b フォーカシング用コイル 12c トラッキング用コイル 12d 端子ピン 13a,13b,13c,13d 弾性支持部材 14 固定部 15 端部領域 16 粘性体 17 接着剤溜り 18 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−29194(JP,A) 特開 平6−162534(JP,A) 特開 平4−328336(JP,A) 特開 平6−274910(JP,A) 特開 平8−147733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 対物レンズを支持する上部及び下部に分
    割され且つ一体に接着されるレンズホルダーと、 このレンズホルダーを固定部に対して弾性的に支持する
    弾性支持部材と、 前記レンズホルダーの開口部内に挿入され、フォーカシ
    ング用コイル及びトラッキング用コイルが巻回されるコ
    イルボビンと、 前記レンズホルダーの前記開口部とコイルボビンの外側
    面との間に、コイルボビンをレンズホルダーに対して接
    着するための接着剤が流し込まれる接着剤溜りと、を備
    え、 前記接着剤溜りが、レンズホルダー上部の開口部を画成
    する内面と、レンズホルダー下部の上面及びこの上面か
    ら上方に延びる立上り片と、コイルボビンの外側面によ
    り画成されている ことを特徴とする二軸アクチュエー
    タ。
JP06196495A 1995-02-24 1995-02-24 二軸アクチュエータ Expired - Fee Related JP3413736B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06196495A JP3413736B2 (ja) 1995-02-24 1995-02-24 二軸アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06196495A JP3413736B2 (ja) 1995-02-24 1995-02-24 二軸アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08235610A JPH08235610A (ja) 1996-09-13
JP3413736B2 true JP3413736B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=13186380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06196495A Expired - Fee Related JP3413736B2 (ja) 1995-02-24 1995-02-24 二軸アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3413736B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08235610A (ja) 1996-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3822434B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP3401965B2 (ja) 二軸アクチュエータ
KR100338169B1 (ko) 대물렌즈구동장치및코일보빈
KR100702636B1 (ko) 2축 액추에이터, 광학 부품 및 광학 디스크 장치
JP2001344780A (ja) 光学駆動装置及び光記憶装置
JP2003233919A (ja) 光学式ピックアップ
JP3413736B2 (ja) 二軸アクチュエータ
KR19980086189A (ko) 광픽업 액츄에이터
JP3401774B2 (ja) 二軸アクチュエータ
KR100277613B1 (ko) 대물렌즈구동장치
JP3440461B2 (ja) 二軸アクチュエータ
JP3480090B2 (ja) 二軸アクチュエータ
JP3404729B2 (ja) 二軸アクチュエータ
JP2624663B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH08180440A (ja) 二軸アクチュエータ
JP3277973B2 (ja) 二軸アクチュエータ
JP2897090B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH08147731A (ja) 二軸アクチュエータ
JPH09138959A (ja) 二軸アクチュエータ
JPH08147734A (ja) 二軸アクチュエータ
JPH08194961A (ja) 二軸アクチュエータ
JP3110854B2 (ja) 光学系駆動装置
KR19990077684A (ko) 광학식 픽업
JPH08124193A (ja) 二軸アクチュエータ
JPH09251653A (ja) 二軸アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040617

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20040914

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees