JP3399603B2 - 熱転写受像シート及びその製造方法 - Google Patents

熱転写受像シート及びその製造方法

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JP3399603B2 JP29843793A JP29843793A JP3399603B2 JP 3399603 B2 JP3399603 B2 JP 3399603B2 JP 29843793 A JP29843793 A JP 29843793A JP 29843793 A JP29843793 A JP 29843793A JP 3399603 B2 JP3399603 B2 JP 3399603B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに関
し、更に詳しくは、熱転写時の離型性に優れた熱転写受
像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録材とし、これを紙や
プラスチックフィルム等の基材シートに担持させて熱転
写シートとし、染料受容層を設けた紙やプラスチックフ
ィルム上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提案
されている。
【0003】この場合には加熱手段としてプリンターの
サーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によっ
て3色または4色の多数の色ドットを熱転写受像シート
に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー
画像を再現するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記熱転写方法では、
画像形成に際して、熱転写シートの染料層と熱転写受像
シートの染料受容層とを対向させて重ね、サーマルヘッ
ドで加熱して染料を染料受容層に移行させる方式である
こと、更に染料層及び染料受容層共に熱可塑性樹脂で形
成されていることから、熱転写時に両者が融着して剥離
困難となったり、形成された画像が損なわれたりすると
いう問題がある。
【0005】この様な問題を解決する方法として、染料
受容層に離型剤を添加して、離型剤を染料受容層表面に
ブリードアウトさせて離型層とする方法が提案されてい
る。
【0006】この様な方法において液状或いはワックス
状離型剤を使用すると、これらの離型剤が他の物品を汚
染したり、画像の変色等が生じるという問題があり、離
型剤として反応硬化型離型剤を使用する方法が提案され
ている。
【0007】この方法によれば、染料受容層の形成後、
加熱処理して染料受容層に含まれていた離型剤を染料受
容層の表面にブリードアウトさせて、染料受容層の表面
に離型剤の架橋薄膜が形成されるが、その反応時間には
長時間を要して生産性が低いと共に、その架橋被膜は塗
膜強度が弱く、耐擦傷性等が不足する。また、反応性シ
リコーンの例として、特願平3−87424号明細書に
記載のものがあるが、これはビニル基同士の反応であ
り、それらの反応性が低いという問題がある。
【0008】さらに、受容層の表面に特定のシリコーン
架橋被膜を形成した受像体が知られているが(特開昭6
2−116189号)、必ずしも満足のいくものではな
い。
【0009】従って、本発明の目的は、離型剤の反応速
度、離型層の塗膜強度及び熱転写シートの離型性に優れ
た染料受容層を有する熱転写受像シートを提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。
【0011】即ち、第1の本発明は、基材シートの少な
くとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受像
シートにおいて、該受容層内に付加重合性シリコーン及
びハイドロジェン変性シリコーンからなる離型剤混合物
が添加されていることを特徴とする熱転写受像シートで
ある。さらに、第1発明の別の態様は基材シートの少な
くとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受像
シートにおいて、該受容層の表面に付加重合性シリコー
ン及びハイドロジェン変性シリコーンからなる離型層が
形成されていることを特徴とする熱転写受像シートに関
するものである。
【0012】離型剤として特定の反応性シリコーンの混
合物を使用することによって、離型剤の反応速度、離型
層の塗膜強度及び熱転写シートの離型性に優れた染料受
容層を有する熱転写受像シートを提供することが出来
る。
【0013】第2の本発明は、反応性シリコーンと反応
触媒と反応抑制剤とを液媒体中に必須成分として含有す
ることを特徴とする離型層用組成物、染料受容性樹脂と
反応性シリコーンと反応触媒と反応抑制剤とを液媒体中
に必須成分として含有することを特徴とする染料受容層
用インキ及びこれらの組成物を使用する熱転写受像シー
トの製造方法である。
【0014】染料受容層または離型層の形成に際し、反
応性シリコーンと反応触媒と反応抑制剤とを液媒体中に
必須成分として含有することを特徴とするインキを使用
することによって塗工液の状態では離型剤の反応が十分
に抑制され、染料受容層或は離型層の形成後の加熱処理
時には反応速度が急激に上昇して、受像シートを生産性
よく製造することが出来、また、離型層の塗膜強度及び
熱転写シートの離型性に優れた染料受容層を有する熱転
写受像シートを提供することが出来る。
【0015】第3の本発明は、基材シートの少なくとも
一方の面に染料受容層とその表面に離型層を形成するこ
とからなる熱転写受像シートの製造方法において、離型
層が触媒硬化型離型剤と硬化触媒とからなり、染料受容
層の形成時に上記離型剤及び上記硬化触媒のいずれか一
方を染料受容層用塗工液に含有させ、染料受容層形成後
に該受容層面に硬化触媒または離型剤のいずれか一方を
塗布して離型層を形成することを特徴とする熱転写受像
シートの製造方法、及び基材シートの少なくとも一方の
面に染料受容層とその表面に離型層を形成することから
なる熱転写受像シートの製造方法において、離型層が触
媒硬化型離型剤と硬化触媒とからなり、染料受容層の形
成後に上記離型剤を含む塗工液及び上記硬化触媒を含む
塗工液のいずれか一方を染料受容層表面に塗工し、然る
後に硬化触媒を含む塗工液または離型剤を含む塗工液の
いずれか一方を塗布して離型層を形成することを特徴と
する熱転写受像シートの製造方法である。
【0016】触媒硬化型離型剤と硬化触媒とからなる離
型層を染料受容層面に形成するに当たり、離型剤と硬化
触媒とを別々に使用することによって、離型層の塗膜強
度や熱転写シートとの離型性に優れた染料受容層を有す
る熱転写受像シートを生産性良く製造することが出来
る。
【0017】次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。第1の本発明 本発明で使用する基材シートとしては、合成紙(ポリオ
レフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、
コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹
脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸
紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボ
ネート等の各種のプラスチックのフィルムまたはシート
等が使用出来、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充
填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム或いは発泡さ
せた発泡シート等も使用出来特に限定されない。
【0018】また、上記基材シートの任意の組み合わせ
による積層体も使用出来る。代表的な積層体の例とし
て、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース繊維紙
とプラスチックフィルムまたはシートとの合成紙が挙げ
られる。これらの基材シートの厚みは任意でよく、例え
ば、10〜300μm程度の厚みが一般的である。
【0019】上記の如き基材シートは、その表面に形成
する染料受容層との密着力が乏しい場合にはその表面に
プライマー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0020】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。
【0021】染料受容層を形成する為の樹脂としては、
例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリ
マー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニ
ルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等
のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹
脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロ
ース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ま
しいものは、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹脂であ
る。
【0022】本発明の熱転写受像シートは前記の基材シ
ートの少なくとも一方の面に、上記の如き樹脂に以下の
如き特定の反応性シリコーン離型剤の混合物、その他必
要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解した
り或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いた
リバースロールコーティング法等の形成手段により塗
布、乾燥及び加熱して染料受容層を形成することによっ
て得られる。この際染料受容層内に含有された離型剤混
合物は塗工液の乾燥加熱によって染料受容層の表面に少
なくとも一部がブリードアウトし、染料受容層内部及び
表面において離型剤混合物は何らかの反応を生じて染料
受容層表面に離型層が形成される。
【0023】上記染料受容層の形成に際しては、染料受
容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高め
る目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭
酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加す
ることが出来る。
【0024】以上の如く形成される染料受容層は任意の
厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さである。
また、この様な染料受容層は連続被覆であるのが好まし
いが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連
続の被覆として形成してもよい。
【0025】本発明において染料受容層に離型性を付与
する為に離型剤の一方は、付加重合性基を有するシリコ
ーン化合物であって、その一例としては下記の如き化合
物が挙げられる。
【0026】
【化1】 (上記式中におけるRは主としてメチル基であるが、そ
の他のアルキル基またはフェニル基等のアリール基或は
それらの組み合わせで有り、l+m+nは1以上の整数
であり、各シロキサン単位はランダムに配置されていて
もよい。X、Y及びZのうち少なくとも1個はビニル
基、アリル(−CH−CH=CH)基または(メ
タ)アクリロイル基等に付加重合性基であり、R〜R
は単結合或はアルキレン基である。)以上の付加重合
性シリコーンの分子量は特に限定されないが、一般的に
は3,500〜20,000の範囲が好適である。これ
らの付加重合性シリコーンは市場から入手出来本発明で
容易に使用することが出来る。
【0027】本発明で上記付加重合性シリコーンと併用
するハイドロジェン変性シリコーンは、上記一般式にお
いて−R−X、−R−Z、及び−R−Yのうち少
なくとも1個が水素原子であるものであり、他の置換
基、シロキサン単位の配列、分子量等については前記一
般式と同様である。これら、付加重合性シリコーンとハ
イドロジェン変性シリコーンは、フェニル基等のアリー
ル基により変性されていることが好ましい。
【0028】アリール基の導入により、一般に熱可塑性
樹脂との相容性が向上する為、樹脂と混合して受容層も
しくは離型層として用いる際、それらの形成用インキ
は、白濁したり分離したりという問題を起こしにくく、
また、塗布時のはじき等も少なく、良好な塗布面を得や
すくなる。また、樹脂と適度に混合する為、得られる塗
膜強度が向上するという利点がある。
【0029】更に、分散染料との親和性も向上する為、
染着阻害を起こしにくく、特に受容層上に塗布する際に
は、充分な離型性と染着濃度を両立できる。
【0030】付加重合性シリコーンとハイドロジェン変
性シリコーンのより好ましい一般式としては、下記の構
造式が挙げられる。
【0031】
【化2】 なお、l,m,nについては、前記の場合と同様であ
る。
【0032】ジフェニルシロキサン単位の含有量は、全
シロキサン単位に対して5〜50mol%であることが
好ましい。
【0033】5モル%未満では、受容層中に内添する場
合、受容層樹脂との相容性が不充分である為、受容層形
成用インキが白濁、分離等、起こしやすく、均一な塗布
面が得られなかったり、受容層の塗膜強度が低下すると
いう問題点がある。
【0034】更に、シリコーンのブリードアウトが良す
ぎる為、受容層表面の摩擦係数が大きく低下し、印字条
件によっては印字時の斜行や、3色印字時の位置ズレ等
の問題が発生する可能性がある。
【0035】また50モル%以上では、シリコーンと樹
脂の相容性が高すぎ、受容層表面へのシリコーンのブリ
ードアウトが阻害される為、離型性が不足するという問
題点がある。
【0036】付加重合性シリコーンとハイドロジェン変
性シリコーンとの使用割合は、両者の有する反応性基の
モル比で決まり、前者と後者の比が4:1〜1:4、特
に1:1〜1:3の範囲が好ましく、この範囲を外れる
と離型性の低下、塗膜強度の低下、未反応の反応性基に
よる保存性の劣化等の点で満足した性能が得られない。
また、離型剤混合物は前記染料受容層形成樹脂100重
量部当たり約2〜20重量部の範囲で使用することが好
ましい。
【0037】上記離型剤混合物の使用に際しては、採用
した離型剤に適合した硬化触媒を使用することも出来
る。これらの硬化触媒もまた同様に市販されており、各
種のラジカル発生重合触媒、白金系触媒等が使用される
が、特に白金系の触媒が適している。触媒は反応性シリ
コーン離型剤100重量部当たり約5〜200重量部程
度が好ましい使用量である。こらの触媒の使用は必須で
はなく、離型剤の種類によっては単に加熱するのみでも
離型剤の反応を生じさせることが出来る。また、熱転写
受像シートの滑り性を向上させる為に更にエポキシ変性
シリコーン等を添加することも出来る。
【0038】本発明の別の実施態様では、上記の離型剤
混合物を受容層塗工液中に加えることなく、染料受容層
を一旦形成し、該染料受容層の表面に上記の離型剤混合
物(必要に応じて硬化触媒)を含有する塗工液を塗布、
乾燥及び加熱硬化させることによって離型層を形成す
る。この際、離型層のはじき等の塗布適性、離型層形成
後の受容層面との接着性、及び印字時に熱転写シートか
ら移行してくる昇華性染料の透過性を高めるため、付加
重合性シリコーンとハイドロジェン変性シリコーンは、
前述した様に、フェニル基等のアリール基により変性さ
れている必要がある。このアリール基により変性された
シリコーンを用いると、受容層に用いる樹脂および移行
してくる昇華性染料との親和性が向上する。また、形成
される離型層の被膜形成性や強度を向上させ、且つ染料
の透過性を良好にする目的で離型剤混合物1重量部当た
り約1〜50重量部の熱可塑性樹脂を樹脂バインダーと
して併用することが出来る。
【0039】バインダーとして用いる樹脂は特に限定さ
れないが、前記の染料受容層形成用樹脂から選択される
のが好ましい。また、受容層との接着性及び塗布面を考
慮すると、受容層に使用されている少なくとも一種の樹
脂成分と同一種の樹脂成分が離型層のバインダー樹脂と
して使用されることが好ましい。また、樹脂バインダー
を使用しても、アリール変性されたシリコーンを用いる
方が、受容層に用いる樹脂および移行してくる昇華性染
料との親和性を考慮すると好ましい。
【0040】離型層の形成方法自体は、離型層塗工液の
塗布、乾燥加熱、熟成等染料受容層の形成と同様でよ
く、形成される離型層の厚みは0.01〜20μmの範
囲が好ましい。
【0041】また、本発明の受像シートは、基材シート
を適宜選択することにより、熱転写記録可能な被熱転写
シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用
途に適用することも出来る。
【0042】更に、本発明の受像シートは必要に応じて
基材シートと染料受容層との間にクッション層を設ける
ことが出来、この様なクッション層を設けることによっ
て、印字時にノイズが少なく画像情報に対応した画像を
再現性良く転写記録することが出来る。
【0043】クッション層を構成する材質としては、例
えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン
系樹脂、ブタジェンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。クッション層の厚さは2〜20μm程度が好まし
い。
【0044】また、基材シートの裏面に滑性層を設ける
ことも出来る。滑性層の材質としては、メチルメタクリ
レート等のメタクリレート樹脂若しくは対応するアクリ
レート樹脂、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体等のビニ
ル系樹脂等が挙げられる。
【0045】更に、受像シートに検知マークを設けるこ
とも可能である。検知マークは熱転写シートと受像シー
トとの位置決めを行う際等に極めて便利であり、例え
ば、光電管検知装置により検知しうる検知マークを基材
シートの裏面等に印刷等により設けることが出来る。
【0046】上記の如き本発明の熱転写受像シートを使
用して熱転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙や
ポリエステルフィルム上に昇華性染料を含む染料層を設
けたものであり、従来公知の熱転写シートはいずれも本
発明でそのまま使用することが出来る。
【0047】また、熱転写時の熱エネルギーの付与手段
は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例えば、
サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、ビデオプ
リンターVY−100)等の記録装置によって、記録時
間をコントロールすることにより、5〜100mJ/m
2 程度の熱エネルギーを付与することによって所期の
目的を十分に達成することが出来る。第2の発明 第2の本発明の目的は、塗工液の状態では離型剤の反応
が十分に抑制され、染料受容層或は離型層の形成後の加
熱処理時には反応速度が急激に上昇して、受像シートの
生産性に優れ、離型層の塗膜強度及び熱転写シートとの
離型性に優れた染料受容層を与える受容層インキおよび
離型層用インキ及び該インキを使用する熱転写受像シー
トの製造方法を提供することである。
【0048】本発明の離型層用組成物は、反応性シリコ
ーンと反応触媒と反応抑制剤とを液媒体中に必須成分と
して含有することを特徴としている。
【0049】また、本発明の染料受容層用組成物は、染
料受容性樹脂と反応性シリコーンと反応触媒と反応抑制
剤とを液媒体中に必須成分として含有することを特徴と
している。
【0050】本発明で使用する好ましい反応性シリコー
ンとしては、例えば、エポキシ変性、アルキル変性、ア
ミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、弗素変
性、アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキシ・
ポリエーテル変性、ポリエーテル変性、付加重合性シリ
コーン、ハイドロジェン変性シリコーン等の変性シリコ
ーンオイル等が挙げられる。
【0051】これらの反応性シリコーンオイルは、例え
ば、アミノ変性とエポキシ変性との組み合わせの如く、
相互に反応する化合物同士を使用することが好ましい
が、例えば、アミノ変性やアルコール変性シリコーンの
如く、ポリイソシアネート等の架橋剤を介して同じもの
同士を反応させる態様で使用してもよい。特に好ましい
組み合わせは付加重合性シリコーンとハイドロジェン変
性シリコーンとの組み合わせである。
【0052】本発明において特に好ましい付加重合性シ
リコーンは、その一例としては下記の如き化合物が挙げ
られる。
【0053】
【化3】 (上記式中におけるRは主としてメチル基であるが、そ
の他のアルキル基またはフェニル基等のアリール基或は
それらの組み合わせで有り、l+m+nは1以上の整数
であり、各シロキサン単位はランダムに配置されていて
もよい。X、Y及びZのうち少なくとも1個はビニル
基、アリル(−CH−CH=CH)基または(メ
タ)アクリロイル基等に付加重合性基であり、R〜R
は単結合或はアルキレン基である。)以上の付加重合
性シリコーンの分子量は特に限定されないが、一般的に
は3,500〜20,000の範囲が好適である。これ
らの付加重合性シリコーンは市場から入手出来本発明で
容易に使用することが出来る。
【0054】また、本発明で好ましく使用されるハイド
ロジェン変性シリコーンは、上記一般式において−R
−X、−R−Y−Z、及び−R−Yのうち少なくと
も1個が水素原子であるものであり、他の置換基、シロ
キサン単位の配列、分子量等については前記一般式と同
様である。これらの付加重合性シリコーンは市場から入
手出来本発明で容易に使用することが出来る。
【0055】付加重合性シリコーンとハイドロジェン変
性シリコーンとの使用割合は、両者の有する反応性基の
モル比で決まり、前者と後者の比が4:1〜1:4、特
に1:1〜1:3の範囲が好ましく、この範囲を外れる
と離型性の低下、塗膜強度の低下、未反応の反応性基に
よる保存性の劣化等の点で満足した性能が得られない。
また、離型剤混合物は前記染料受容層形成樹脂100重
量部当たり約2〜20重量部の範囲で使用することが好
ましい。
【0056】上記反応性シリコーンのみでは十分には反
応しない場合、これを十分に反応させる為に触媒を使用
することが必要となる。上記離型剤と共に使用する硬化
触媒としては、選択した反応性シリコーンまたはその組
み合わせに適合した硬化触媒を使用することが好まし
く、例えば、各種のラジカル発生重合触媒、白金系触媒
等が使用されるが、特に白金系の触媒が適している。触
媒は反応性シリコーン100重量部当たり約5〜200
重量部程度が好ましい使用量である。
【0057】上記の反応性シリコーンと触媒とは共存状
態では常温でも反応が進行し、塗工液中での反応の進行
は離型性低下の原因となり、また、塗工液の保存性や取
り扱い性に問題が生じる。本発明ではこの様な問題を解
消する為に、常温では反応性シリコーンに対して反応抑
制効果を有し、加熱処理時にはその抑制効果が解消する
反応抑制剤を使用する。本発明で使用する反応抑制剤
は、溶媒の溶液の状態では、上記の反応性シリコーンに
対する硬化触媒の作用を抑制し、加熱された状態や溶剤
が揮散した状態、即ち加熱または乾燥状態では上記硬化
触媒の作用を抑制せず、むしろ促進する材料である。こ
の様な硬化抑制剤としては、例えば、アセチレンアルコ
ールのシリル化物等が挙げられる。これらの反応抑制剤
は市場から入手して使用することが出来る。かかる反応
抑制剤は前記反応性シリコーン100重量部当たり約5
〜100重量部の割合で使用することが好ましい。
【0058】上記必須成分を溶解または分散させる組成
物の液媒体としては、一般のグラビア組成物に使用され
ている有機溶剤はいずれも使用可能であり、例えば、メ
チルエチルケトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、
セロソルブ類、メチルイソブチルケトン、これらの混合
溶剤等が好適なものとして挙げられる。
【0059】本発明の離型層用インキ組成物は上記成分
を必須成分としてなり、上記必須成分は全体の固形分濃
度として、一般的には約10〜40重量%である。かか
る離型層用インキの製造方法自体は、各成分をインキ媒
体中に均一の混合溶解することによって容易に調製する
ことが出来る。以下、塗工用の組成物を当該技術分野の
用法に従って「インキ」とも記載する。
【0060】また、本発明では上記インキ中に、形成さ
れる離型層の被膜性を改良する目的で、後述の如き染料
受容性熱可塑性樹脂を、反応性シリコーン1重量部当た
り約4〜50重量部の範囲で添加することも出来る。ま
た、バインダー成分として染料受容性樹脂を高濃度に、
例えば、離型剤成分100重量部当たり約100〜50
00重量部の割合で添加することにより、該インキを染
料受容層形成用インキとして使用することが出来、この
場合には染料受容層の形成と同時に染料受容層に良好な
離型性を付与することが出来る。
【0061】本発明の熱転写受像シートの製造に使用す
る基材シートとしては、合成紙(ポリオレフィン系、ポ
リスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャ
ストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマル
ジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内
添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチ
レン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等の各種
のプラスチックのフィルムまたはシート等が使用出来、
また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成
膜した白色不透明フィルム或いは発泡させた発泡シート
等も使用出来特に限定されない。
【0062】また、上記基材シートの任意の組み合わせ
による積層体も使用出来る。代表的な積層体の例とし
て、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース繊維紙
とプラスチックフィルムまたはシートとの合成紙が挙げ
られる。これらの基材シートの厚みは任意でよく、例え
ば、10〜300μm程度の厚みが一般的である。上記
の如き基材シートは、その表面に形成する染料受容層と
の密着力が乏しい場合にはその表面にプライマー処理や
コロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0063】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。染料受
容層を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプロピ
レン等のポリオフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他の
ビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セ
ルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカー
ボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、ビニル系
樹脂及びポリエステル系樹脂である。
【0064】本発明の熱転写受像シートの製造方法で
は、前記の基材シートの少なくとも一方の面に、上記の
如き樹脂に前記の本発明の受容層用インキ中の必須成
分、その他必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶
剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体
を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラ
ビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成
手段により塗布、乾燥及び加熱して染料受容層を形成す
ることによって得られる。この際染料受容層内に含有さ
れた離型剤は塗工液の乾燥加熱によって染料受容層の表
面に少なくとも一部がブリードアウトし、染料受容層内
部及び表面において離型剤混合物は何らかの反応を生じ
て染料受容層表面に離型層が形成される。
【0065】上記染料受容層の形成に際しては、染料受
容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高め
る目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭
酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加す
ることが出来る。
【0066】以上の如く形成される染料受容層は任意の
厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さである。
また、この様な染料受容層は連続被覆であるのが好まし
いが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連
続の被覆として形成してもよい。
【0067】本発明の別の実施態様では、前記の離型層
用インキの必須成分を受容層塗工液中に加えることな
く、染料受容層を一旦形成し、該染料受容層の表面に上
記の離型層用インキを塗布、乾燥及び加熱硬化させるこ
とによって離型層を形成することが出来る。
【0068】離型層の形成方法自体は、離型層塗工液の
塗布、乾燥加熱、熟成等染料受容層の形成と同様でよ
く、形成される離型層の厚みは0.01〜20μmの範
囲が好ましい。
【0069】また、本発明の受像シートは、基材シート
を適宜選択することにより、熱転写記録可能な被熱転写
シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用
途に適用することも出来る。
【0070】更に、本発明の受像シートは必要に応じて
基材シートと染料受容層との間にクッション層を設ける
ことが出来、この様なクッション層を設けることによっ
て、印字時にノイズが少なく画像情報に対応した画像を
再現性良く転写記録することが出来る。
【0071】クッション層を構成する材質としては、例
えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン
系樹脂、ブタジェンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。クッション層の厚さは2〜20μm程度が好まし
い。
【0072】また、基材シートの裏面に滑性層を設ける
ことも出来る。滑性層の材質としては、メチルメタクリ
レート等のメタクリレート樹脂若しくは対応するアクリ
レート樹脂、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体等のビニ
ル系樹脂等が挙げられる。
【0073】更に、受像シートに検知マークを設けるこ
とも可能である。検知マークは熱転写シートと受像シー
トとの位置決めを行う際等に極めて便利であり、例え
ば、光電管検知装置により検知し得る検知マークを基材
シートの裏面等に印刷等により設けることが出来る。
【0074】上記の如き本発明の熱転写受像シートを使
用して熱転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙や
ポリエステルフィルム上に昇華性染料を含む染料層を設
けたものであり、従来公知の熱転写シートはいずれも本
発明でそのまま使用することが出来る。
【0075】また、熱転写時の熱エネルギーの付与手段
は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例えば、
サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、ビデオプ
リンターVY−100)等の記録装置によって、記録時
間をコントロールすることにより、5〜100mJ/m
2 程度の熱エネルギーを付与することによって所期の
目的を十分に達成することが出来る。第3の発明 次に、第3の態様に係る本発明について詳細に説明す
る。
【0076】本発明の熱転写受像シートの製造に使用す
る基材シートとしては、合成紙(ポリオレフィン系、ポ
リスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャ
ストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマル
ジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内
添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチ
レン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等の各種
のプラスチックのフィルムまたはシート等が使用出来、
また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成
膜した白色不透明フィルム或いは発泡させた発泡シート
等も使用出来特に限定されない。
【0077】また、上記基材シートの任意の組み合わせ
による積層体も使用出来る。代表的な積層体の例とし
て、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース繊維紙
とプラスチックフィルムまたはシートとの合成紙が挙げ
られる。これらの基材シートの厚みは任意でよく、例え
ば、10〜300μm程度の厚みが一般的である。上記
の如き基材シートは、その表面に形成する染料受容層と
の密着力が乏しい場合にはその表面にプライマー処理や
コロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0078】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。染料受
容層を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他の
ビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セ
ルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカー
ボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、ビニル系
樹脂及びポリエステル系樹脂である。
【0079】本発明の熱転写受像シートの1実施態様で
は、前記の基材シートの少なくとも一方の面に、上記の
如き染料受容層用樹脂に触媒硬化型離型剤及び硬化触媒
のいずれか一方を必須成分として添加し、その他必要な
添加剤を加えたものを、後述の様な適当な有機溶剤に溶
解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例え
ば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を
用いたリバースロールコーティング法等の形成手段によ
り塗布、乾燥及び加熱して、染料受容層に含有されてい
る触媒硬化型離型剤または硬化触媒を染料受容層の表面
にブリードアウトさせ、該ブリードアウトさせた触媒硬
化型離型剤または硬化触媒の面に、硬化触媒または触媒
硬化型離型剤を含有する塗工液を塗工させることによっ
て、染料受容層面に硬化した離型層を形成させる。
【0080】また、本発明の別の実施態様では、従来技
術と同様に基材シートの面に染料受容層を形成し、該染
料受容層の表面に触媒硬化型離型剤を含有する塗工液ま
たは硬化触媒を含有する塗工液を塗工し、然る後に硬化
触媒を含む塗工液または離型剤を含む塗工液のいずれか
一方を塗布して離型層を形成する。
【0081】これに対して従来技術では触媒硬化型離型
剤及び硬化触媒の双方を染料受容層用塗工液中に添加し
ていた為、塗工液の安定性が劣り、また、染料受容層を
形成中に触媒硬化型離型剤及び硬化触媒が反応して離型
剤の表面へのブリードアウトが不十分であった。本発明
ではこの様な従来技術の欠点が充分に解決される。
【0082】以上の如く形成される染料受容層は任意の
厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さである。
また、この様な染料受容層は連続被覆であるのが好まし
いが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連
続の被覆として形成してもよい。
【0083】上記染料受容層の形成に際しては、染料受
容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高め
る目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭
酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加す
ることが出来る。
【0084】本発明で使用する触媒硬化型離型剤は従来
技術で使用されているものであればいずれも使用するこ
とが出来るが、好ましい離型剤としては、例えば、エポ
キシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変
性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキルポ
リエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエ
ーテル変性、付加重合性シリコーン、ハイドロジェン変
性シリコーン等の変性シリコーンオイル等が挙げられ
る。これらの中でも、付加重合性シリコーンとハイドロ
ジェン変性シリコーンとの組合せが好ましい。
【0085】本発明で使用する触媒これらの反応性シリ
コーンオイルは、例えば、アミノ変性とエポキシ変性と
の組み合わせの如く、相互に反応する化合物同士を組み
合わせて使用することが好ましいが、例えば、アミノ変
性やアルコール変性シリコーンの如く、ポリイソシアネ
ート等の架橋剤を介して同じもの同士を反応させる態様
で使用してもよい。
【0086】また、本発明で使用する硬化触媒として
は、白金系触媒、ラジカル発生型触媒等が使用される
が、特に白金系の触媒が適している。
【0087】離型剤の使用割合は染料受容層形成樹脂1
00重量部当たり2〜30重量部の割合であり、また、
硬化触媒の使用量は離型剤100重量部当たり4〜12
0重量部の割合が好ましい割合である。
【0088】本発明において染料受容層用塗工液中に触
媒硬化型離型剤を含有させる場合、染料受容層の表面に
ブリードアウトした離型剤上に硬化触媒を含む塗工液を
塗布して両者を反応させて硬化した離型層を形成する。
硬化触媒を溶解または分散させる塗工液の液媒体として
は、一般のグラビア塗工液に使用されている有機溶剤は
いずれも使用可能であり、例えば、メチルエチルケト
ン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、セロソルブ類、
メチルイソブチルケトン、これらの混合溶剤等が好適な
ものとして挙げられる。これらの塗工液を調製する際に
塗工適性を良好にすべく、形成される離型層の離型性を
損なわない範囲において、前記染料受容層形成樹脂をバ
インダーまたは被膜形成助剤として使用することが出来
る。
【0089】本発明において染料受容層用塗工液中に硬
化触媒を含有させる場合、染料受容層の表面にブリード
アウトした硬化触媒を触媒硬化型離型剤を含む塗工液を
塗布して両者を反応させて硬化した離型層を形成する。
触媒硬化型離型剤を溶解または分散させる塗工液の液媒
体としては、前記と同様な有機溶剤であり、また、前記
と同様に前記染料受容層形成樹脂をバインダーまたは被
膜形成助剤として使用することが出来る。
【0090】また、本発明の別の実施態様においては、
染料受容層を一旦形成した後、前記の様に離型剤を含む
塗工液と硬化剤を含む塗工液とを用いて硬化離型層を形
成する。この際使用する各塗工液は前記の実施態様にお
けると同様でよい。
【0091】上記離型層の形成方法においては、硬化触
媒または触媒硬化型離型剤を含む塗工液を塗工、乾燥加
熱、熟成等によって離型性に優れた離型層が容易に形成
される。形成される離型層の厚みは0.01〜20μm
の範囲が好ましい。
【0092】また、本発明の受像シートは、基材シート
を適宜選択することにより、熱転写記録可能な被熱転写
シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用
途に適用することも出来る。
【0093】更に、本発明の受像シートは必要に応じて
基材シートと染料受容層との間にクッション層を設ける
ことが出来、この様なクッション層を設けることによっ
て、印字時にノイズが少なく画像情報に対応した画像を
再現性良く転写記録することが出来る。
【0094】クッション層を構成する材質としては、例
えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン
系樹脂、ブタジェンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。クッション層の厚さは2〜20μm程度が好まし
い。
【0095】また、基材シートの裏面に滑性層を設ける
ことも出来る。滑性層の材質としては、メチルメタクリ
レート等のメタクリレート樹脂若しくは対応するアクリ
レート樹脂、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体等のビニ
ル系樹脂等が挙げられる。
【0096】更に、受像シートに検知マークを設けるこ
とも可能である。検知マークは熱転写シートと受像シー
トとの位置決めを行う際等に極めて便利であり、例え
ば、光電管検知装置により検知し得る検知マークを基材
シートの裏面等に印刷等により設けることが出来る。
【0097】上記の如き本発明の熱転写受像シートを使
用して熱転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙や
ポリエステルフィルム上に昇華性染料を含む染料層を設
けたものであり、従来公知の熱転写シートはいずれも本
発明でそのまま使用することが出来る。
【0098】また、熱転写時の熱エネルギーの付与手段
は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例えば、
サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、ビデオプ
リンターVY−100)等の記録装置によって、記録時
間をコントロールすることにより、5〜100mJ/m
2 程度の熱エネルギーを付与することによって所期の
目的を十分に達成することができる。
【0099】次に参考例、実施例および比較例を挙げて
本発明を更に具体的に説明する。尚、文中、部または%
とあるのは特に断りの無い限り重量基準である。また、
下記実施例のうち、実施例A14および実施例B3は参
考例である。
【0100】以下に実施例で使用する付加重合性シリコ
ーン及びハイドロジェン変性シリコーンの内容を下記表
A1及び表A2に記載する。
【0101】
【表1】 *側鎖におけるメチルシロキサン、フェニルシロキサン
及び付加重合性シロキサン単位は夫々ランダムに配置し
ている。 *全シロキサン単位に対する割合
【0102】
【表2】 *側鎖におけるメチルシロキサン、フェニルシロキサン
及びハイドロジェンシロキサン単位は夫々ランダムに配
置している。実施例A1 基材シートとして合成紙(ユポ−FRG−150、厚さ
150μm、王子油化製)を用い、この一方の面に下記
の組成の塗工液をバーコーターにより乾燥時5.0g/
2 になる割合で塗布し、ドライヤーで乾燥後、約13
0℃のオーブン中で30秒間加熱処理して染料受容層を
形成し本発明の熱転写受像シートを得た。塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 80部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 離型剤 No.A 2部 離型剤 No.a 4部 エポキシ変性シリコーン(X22−3000T、信越化学製) 6部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部実施例A2 実施例A1における塗工液として下記塗工液を使用し、
他は実施例A1と同様にして染料受容層を形成し本発明
の熱転写受像シートを得た。塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 80部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 離型剤 No.B 2部 離型剤 No.a 4部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部実施例A3 実施例A1における塗工液として下記塗工液を使用し、
他は実施例A1と同様にして染料受容層を形成し本発明
の熱転写受像シートを得た。塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000GK 、電気化学工業製) 75部 ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 25部 離型剤 No.C 2部 離型剤 No.b 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 4部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部実施例A4 実施例A1における塗工液として下記塗工液を使用し、
他は実施例A1と同様にして染料受容層を形成し本発明
の熱転写受像シートを得た。塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000GK 、電気化学工業製) 75部 ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 25部 離型剤 No.D 3部 離型剤 No.c 9部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 8部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部実施例A5 基材シートとして合成紙(ユポ−FRG−150、厚さ
150μm、王子油化製)を用い、この一方の面に下記
の組成の染料受容層用塗工液をバーコーターにより乾燥
時2.5g/m2 になる割合で塗布及び乾燥して染料受
容層を形成し、次いでその表面に下記組成の離型層用塗
工液を乾燥時2.0g/m2 になる割合で塗布及び加熱
乾燥して離型層を形成し本発明の熱転写受像シートを得
た。染料受容層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 20部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 240部離型層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 離型剤 No.A 2部 離型剤 No.a 4部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 160部実施例A6 実施例A5における各塗工液として下記各塗工液を使用
し、他は実施例A5と同様にして染料受容層を形成し本
発明の熱転写受像シートを得た。染料受容層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000GK 、電気化学工業製) 25部 ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 200部 (塗工量2.0g/m2 離型層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000GK 、電気化学工業製) 50部 離型剤 No.C 2部 離型剤 No.b 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 200部 (塗工量2.5g/m2 実施例A7 実施例A5における各塗工液として下記各塗工液を使用
し、他は実施例A5と同様にして染料受容層を形成し本
発明の熱転写受像シートを得た。染料受容層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 80部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部 (塗工量4.5g/m2 離型層用塗工液組成 : 離型剤 No.A 2部 離型剤 No.a 4部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 2部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 30部 (塗工量5.0g/m2 実施例A8 実施例A5における各塗工液として下記各塗工液を使用
し、他は実施例A5と同様にして染料受容層を形成し本
発明の熱転写受像シートを得た。染料受容層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000GK 、電気化学工業製) 50部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 50部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部 (塗工量4.5g/m2 離型層用塗工液組成 : 離型剤 No.B 3部 離型剤 No.a 6部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 50部 (塗工量0.5g/m2 比較例A1 実施例A1における塗工液として下記塗工液を使用し、
他は実施例A1と同様にして染料受容層を形成し比較例
の熱転写受像シートを得た。塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 80部 ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 20部 アミノ変性シリコーン(KS−343、信越化学製) 5部 エポキシ変性シリコーン(KF−393、信越化学製) 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 8部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400部比較例A2 実施例A5における各塗工液として下記各塗工液を使用
し、他は実施例A5と同様にして染料受容層を形成し比
較例の熱転写受像シートを得た。染料受容層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 250部 (塗工量2.5g/m2 離型層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 アミノ変性シリコーン(KS−343、信越化学製) 5部 エポキシ変性シリコーン(KF−393、信越化学製) 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 150部 (塗工量2.0g/m2 ) 一方、下記組成の染料層形成用塗工液を調製し、背面に
耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテレフタレー
トフィルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2 になる様に
グラビア印刷により塗布及び乾燥し本発明で使用する熱
転写シートを得た。塗工液組成 : カヤセットブルー714(C.I.ソルベントブルー63、日本化薬製) 5.50部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学工業製) 3.00部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 68.18部熱転写試験 上記の熱転写シートと前記の本発明及び比較例の熱転写
受像シートとを、夫々の染料層と染料受容面とを対向さ
せて重ね合せ、熱転写シートの背面からサーマルヘッド
を用いて、ヘッド印加電圧12.0V、印加パルス幅1
6.0msec. /lineから1msec. 毎に順次減少させるス
テップパターン、副走査方向6line/mm(33.3mse
c. /line)の条件でサーマルヘッド記録を行い、シア
ン画像を形成した後の両者の剥離性等を調べ下記表A3
の結果を得た。
【0103】
【表3】 (1)硬化性:受像シートを作成する際の乾燥条件とし
て120℃のオーブン中で3分間放置し、次いで室温で
冷却後受容層表面のぬめり感を指触で観察した。
【0104】○:良好 ×:不良 (2)離型性:受像シートと熱転写シートとを重ね合わ
せて、サーマルヘッド記録を行った後の両者間の接着性
を熱転写シートを引き剥すことにより評価した。接着性
が小さい程良好な離型性が付与されたことになる。熱融
着してしまうと、受像シートと熱転写シート間で剥れな
くなり、場合によっては基材が破損することもある。
【0105】○:良好 △:部分的に引き剥しが不良 ×:不良 (3)塗膜耐擦傷性:受像シート表面をガーゼで擦り、
その前後での傷付き程度を目視観察した。
【0106】○:良好 △:若干の傷が付く ×:不良 (4)受容層塗膜の強度:受像シートの受容層面を内側
にして二つ折りし、その折り目を顕微鏡観察し、ひび割
れ状況を評価した。
【0107】○:良好 △:若干ひび割れが見られる ×:不良実施例A9〜A21 使用した付加重合性シリコーン及びハイドロジェン変性
シリコーンの一般式を下記に、また、その内容を表A
4、表A5に記載する。
【0108】
【化4】
【0109】
【表4】
【0110】
【表5】 実施例A9 下記インキを、ユポ150μ上に実施例A1と同様の方
法により、乾燥時5.0g/m2 になるように塗布形成
した。
【0111】 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量 なお、スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体を用いることによって、乾燥性を向上させ
ることができる。実施例A10 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 離型剤 No.F 5部 離型剤 No.g 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A11 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 離型剤 No.G 5部 離型剤 No.f 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A12 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 60部 離型剤 No.H 6部 離型剤 No.e 4部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A13 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 60部 離型剤 No.I 5部 離型剤 No.e 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A14 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 離型剤 No.J 5部 離型剤 No.g 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A15 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 離型剤 No.K 5部 離型剤 No.h 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A16 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 離型剤 No.L 2.5部 離型剤 No.i 7.5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A17 ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 離型剤 No.J 5部 離型剤 No.h 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 6部 反応抑制剤(PLR−5、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン 固形分20wt%になる量実施例A18 染料受容層用塗工液組成(5g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(デンカラック#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 (デンカラック#400) 20部 MEK/T01 固形分20wt%になる量 離型層用塗工液組成(0.1g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 30部 離型剤 No.E 10部 離型剤 No.i 10部 白金系硬化触媒(PL−50T) 10部 酢酸エチル 固形分1wt%になる量実施例A19 染料受容層用塗工液組成(5g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン200) 20部 MEK/T01 80部 離型層用塗工液組成(0.1g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 30部 離型剤 No.E 10部 離型剤 No.d 10部 白金系硬化触媒(PL−50T) 10部 酢酸エチル 固形分1wt%になる量実施例A20 染料受容層用塗工液組成(5g/m2 ) ポリエステル樹脂水性分散液 (バイロナールMD−1200東洋紡績製) 50部 IPA/水(1/1) 50部 離型層用塗工液組成(0.1g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 30部 離型剤 No.E 10部 離型剤 No.d 10部 白金系硬化触媒(PL−50T) 10部 酢酸エチル 固形分1wt%になる量実施例A21 染料受容層用塗工液組成(5g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#400) 20部 MEK/T01 固形分20wt%になる量 離型層用塗工液組成(0.1g/m2 ) 離型剤 No.E 10部 離型剤 No.i 10部 白金系硬化触媒(PL−50T) 10部 酢酸エチル 固形分1wt%になる量熱転写試験 下記の印字条件で、熱転写記録を行ない、シアン画像を
形成した後の両者の剥離性等を調べ、下記表6の結果を
得た。評価用のフィルムは前記と同様である。 サーマルヘッド仕様: 形式:L−335(TDK製) 発熱体密度:6(doz /mm) 発熱体平均抵抗値:571(Ω) 印字条件: 印字速度:5.5(msec/line) 印加電圧:15.7(V) 印加パルス巾:4.4msec/lineから0.275msec毎
に順次減少させる 16ステップパターン (離型性) ◎:引き剥す際に、ほとんど抵抗を感じず、また、受像
シートと熱転写シートの熱融着に起因する問題もなく、
良好な記録が得られた。
【0112】○:引き剥す際に、若干の抵抗があるが、
熱融着に起因する問題はなく良好な記録が得られた。
【0113】△:熱融着により、部分的に引き剥しが不
良。
【0114】×:不良。 (耐擦傷性)受像シート表面をガーゼで5往復こすり、
その後、前記の印字条件で印字を行ない、離型性をチェ
ックした。
【0115】○:こすった部分も、こすらない部分と同
様に良好な離型性を示した。
【0116】△:こすった部分に、若干の染料バインダ
ーが熱融着した。
【0117】×:こすった部分が、完全に熱融着した。
【0118】その他の項目の評価は、前記実施例A1,
A2の場合と同様である。
【0119】
【表6】 以上の如き本発明によれば、離型剤として特定の反応性
シリコーンの混合物を使用することによって、離型剤の
反応速度、離型層の塗膜強度及び熱転写シートの離型性
に優れた染料受容層を有する熱転写受像シートを提供す
ることが出来る。参考例B1 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0または6部 反応抑制剤(アセチレンアルコールのシリル化物 (PLR−5、信越化学工業製)) 0または2部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 上記組成物のうちシリコーンのみの場合、シリコーンと
反応抑制剤の場合及びシリコーンと反応抑制剤と触媒と
の組み合わせの3種について反応温度と反応速度との関
係(実施例B1に記載の条件について)について調べた
ところ図1に示す結果が得られた。実施例B1 基材シートとして合成紙(ユポ−FRG−150、厚さ
150μm、王子油化製)を用い、この一方の面に下記
の組成の塗工液をバーコーターにより乾燥時5.0g/
2 になる割合で塗布し、ドライヤーで乾燥後、約13
0℃のオーブン中で30秒間加熱処理して染料受容層を
形成し本発明の熱転写受像シートを得た。塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 80部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 10部 反応抑制剤(アセチレンアルコールのシリル化物 (PLR−5、信越化学製)) 0〜10部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 上記で得られた熱転写受像シートを製造直後から下記表
B1に記載の時間放置した後、テストプリンター(VY
−P1、日立製作所製)に挿入して40℃の温度に3時
間放置後同温度で濃ベタ20枚を連続印字し、熱転写シ
ートと受像シートとの剥離製を調べたところ、下記表B
1の結果が得られた。
【0120】
【表7】 実施例B2 基材シートとして合成紙(ユポ−FRG−150、厚さ
150μm、王子油化製)を用い、この一方の面に下記
の組成の染料受容層用塗工液をバーコーターにより乾燥
時2.5g/m2 になる割合で塗布及び乾燥して染料受
容層を形成し、次いでその表面に下記組成の離型層用塗
工液を乾燥時2.0g/m2 になる割合で塗布及び加熱
乾燥して離型層を形成し本発明の熱転写受像シートを得
た。染料受容層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量離型層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 10部 反応抑制剤(アセチレンアルコールのシリル化物 (PLR−5、信越化学製)) 0〜10部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 上記で得られた熱転写受像シートを実施例B1と同様に
評価したところ下記表B2の結果が得られた。
【0121】
【表8】 実施例B3 実施例B2における各塗工液として下記各塗工液を使用
し、他は実施例B2と同様にして染料受容層を形成し本
発明の熱転写受像シートを得た。染料受容層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000GK 、電気化学工業製) 25部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 25部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 (塗工量2.0g/m2 離型層用塗工液組成 : 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000GK 、電気化学工業製) 50部 アミノ変性シリコーン(KS−343、信越化学製) 5部 エポキシ変性シリコーン(KF−393、信越化学製) 5部 白金系硬化触媒(PL−50T、信越化学工業製) 3部 反応抑制剤(アセチレンアルコールのシリル化物 (PLR−5、信越化学製)) 0〜10部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 (塗工量2.5g/m2 ) 上記で得られた熱転写受像シートを実施例B1と同様に
評価したところ下記表B3の結果が得られた。
【0122】
【表9】 以上の如き本発明によれば、染料受容層または離型層の
形成に際し、反応性シリコーンと反応触媒と反応抑制剤
とを液媒体中に必須成分として含有するインキを使用す
ることによって塗工液の状態では離型剤の反応が十分に
抑制され、染料受容層或は離型層の形成後には反応速度
が急激に上昇して、受像シートを生産性よく製造するこ
とができ、また、離型層の塗膜強度および熱転写シート
の離型性に優れた染料受容層を有する熱転写受像シート
を提供することができる。実施例C1基材シートとして
合成紙(ユポ−FRG−150、厚さ150μm、王子
油化製)を用い、この一方の面に下記の組成の染料受容
層用塗工液をバーコーターにより乾燥時5.0g/m2
になる割合で塗布し、ドライヤーで乾燥後、約130℃
のオーブン中で30秒間加熱処理して染料受容層を形成
した。次いで白金系触媒PL−50T(信越化学工業
製)のメチルエチルケトン/トルエン1:1混合溶剤の
20%溶液を乾燥時の塗布量が受容層に添加した触媒硬
化型シリコーンに対して50wt%になる割合で前記染
料受容層面の塗布し、130℃のオーブン中にて30秒
間加熱処理して本発明の熱転写受像シートを得た。染料
受容層用塗工液組成: 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 80部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 エポキシ変性シリコーン(X22−3000T、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 実施例C2 実施例C1と同じ基材シートの一方の面に下記の組成の
染料受容層用塗工液をバーコーターにより乾燥時2.5
g/m2 になる割合で塗布し、ドライヤーで乾燥後、約
130℃のオーブン中で30秒間加熱処理して染料受容
層を形成した。次いでその表面に下記組成の離型層塗工
液を乾燥時2.5g/m2 になる割合で上記と同様に塗
布および乾燥させ、以下実施例C1と同様に白金系触媒
PL−50T(信越化学工業製)のメチルエチルケトン
/トルエン1:1混合溶剤の20%溶液を乾燥時の塗布
量が受容層に添加した触媒硬化型シリコーンに対して5
0wt%になる割合で前記染料受容層面の塗布し、13
0℃のオーブン中にて30秒間加熱処理して本発明の熱
転写受像シートを得た。 染料受容層用塗工液組成: 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 離型層用塗工液組成: 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 40部 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 実施例C3 実施例C1と同じ基材シートの一方の面に下記の組成の
染料受容層用塗工液をバーコーターにより乾燥時4.5
g/m2 になる割合で塗布し、ドライヤーで乾燥後、約
130℃のオーブン中で30秒間加熱処理して染料受容
層を形成した。次いでその表面に下記組成の離型層用塗
工液を乾燥時2.5g/m2 になる割合で上記と同様に
塗布および乾燥させ、以下実施例C1と同様に白金系触
媒PL−50T(信越化学工業製)のメチルエチルケト
ン/トルエン1:1混合溶剤の20%溶液を乾燥時の塗
布量が受容層に添加した触媒硬化型シリコーンに対して
50wt%になる割合で前記染料受容層面の塗布し、1
30℃のオーブン中にて30秒間加熱処理して本発明の
熱転写受像シートを得た。 染料受容層用塗工液組成: 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 65部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 35部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 離型層用塗工液組成: 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 実施例C4 実施例C1と同じ基材シートの一方の面に下記の組成の
染料受容層用塗工液をバーコーターにより乾燥時4.5
g/m2 になる割合で塗布し、ドライヤーで乾燥後、約
130℃のオーブン中で30秒間加熱処理して染料受容
層を形成した。次いで、下記組成の離型層用塗工液を
0.5g/m2 になる割合で前記染料受容層面の塗布
し、130℃のオーブン中にて30秒間加熱処理して離
型層(厚み0.5g/m2 )を形成して本発明の熱転写
受像シートを得た。 染料受容層用塗工液組成: 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A、電気化学工業製) 80部 ポリエステル樹脂(バイロン600、東洋紡績製) 20部 白金系触媒(PL−50T、信越化学工業製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 固形分20%になる量 離型層用塗工液組成: 離型剤 No.E 5部 離型剤 No.d 5部 エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T、信越化学工業製) 5部 実施例C5 染料受容層用塗工液組成(5g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 40部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#1000A) 40部 スチレンアクリル変性された塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(#400) 20部 離型剤 No.E 2部 離型剤 No.d 2部 MEK/T01(1/1) 固形分20wt%になる量 離型層用塗工液組成(0.1g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 10部 白金系硬化触媒(PL−50T) 10部 酢酸エチル 固形分1wt%になる量 実施例C6 染料受容層用塗工液組成(5g/m2 ) ポリエステル樹脂水性分散液(バイロナールMD−1200) 50部 離型剤 No.Eの乳化物 2部 離型剤 No.dの乳化物 2部 EPA/水(1/1) 50部 離型層用塗工液組成(0.1g/m2 ) ポリエステル樹脂(バイロン600) 10部 白金系硬化触媒(PL−50T) 10部 酢酸エチル 固形分1wt%になる量 評価例 上記熱転写受像シートの調製に際し、各例において使用
する各塗工液を一定時間放置した後に、使用して熱転写
受像シートを作製した場合の夫々の熱転写受像シートの
離型性を、テストプリンター(VY−P1、日立製作所
製)に挿入して40℃の温度に3時間放置後同温度で濃
ベタ20枚を連続印字し、熱転写シートと受像シートと
の離型性を調べたところ、下記表C1の結果が得られ
た。
【0123】
【表10】 上記表C1から明らかである様に、本発明の方法によれ
ば、使用する塗工液の安定性がよく、塗工液を調製直後
に使用する必要はなく、予め多量の塗工液を調製してお
き、長時間にわたって熱転写受像シートを連続生産する
ことが可能である。
【0124】以上の如き本発明によれば、触媒硬化型離
型剤と硬化触媒とからなる離型層を染料受容層面に形成
するに当たり、離型剤と硬化触媒とを別々に使用するこ
とによって、離型層の塗膜強度や熱転写シートとの離型
性に優れた染料受容層を有する熱転写受像シートを生産
性良く製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】反応性シリコーンの反応速度と反応温度との関
係を示すグラフ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの少なくとも一方の面に染料受
    容層を形成してなる熱転写受像シートであって、 前記染料受容層内に付加重合性シリコーン及びハイドロ
    ジェン変性シリコーンからなる離型剤混合物、硬化触
    媒、および染料受容性樹脂を含有してなる組成物の硬化
    物からなり、 前記付加重合性シリコーンの反応性基とハイドロジェン
    変性シリコーンの水素のモル比が4/1〜1/4であ
    り、 前記付加重合性シリコーンまたはハイドロジェン変性シ
    リコーンの少なくともいずれか一方が、その構成成分に
    ジフェニルシロキサンを含み、かつ、その含有量が、全
    シロキサン単位の5〜50mol%である、ことを特徴
    とする、熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】基材シートの少なくとも一方の面に染料受
    容層を形成してなる熱転写受像シートであって、 前記染料受容層の表面に、付加重合性シリコーン及びハ
    イドロジェン変性シリコーンからなる離型剤混合物、お
    よび硬化触媒を含有してなる組成物であって、 前記付加重合性シリコーンの反応性基とハイドロジェン
    変性シリコーンの水素のモル比が4/1〜1/4であ
    り、 前記付加重合性シリコーンまたはハイドロジェン変性シ
    リコーンの少なくともいずれか一方が、その構成成分に
    ジフェニルシロキサンを含み、かつ、その含有量が、全
    シロキサン単位の5〜50mol%である付加重合性シ
    リコーン及びハイドロジェン変性シリコーンからなる組
    成物の硬化物からなる離型層が形成されてなることを特
    徴とする、熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】前記離型層がさらにバインダー樹脂を含
    み、該バインダー樹脂の少なくとも一成分が、前記染料
    受容層を形成する樹脂成分と同系統の樹脂である、請求
    項2に記載の熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】付加重合性シリコーンが不飽和結合を含有
    するシリコーンである、請求項1または2に記載の熱転
    写受像シート。
  5. 【請求項5】不飽和結合を含有するシリコーンがビニル
    変性シリコーンである、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の熱転写受像シート。
  6. 【請求項6】基材シートの少なくとも一方の面に、 前記付加重合性シリコーンの反応性基とハイドロジェン
    変性シリコーンの水素のモル比が4/1〜1/4であ
    り、 付加重合性シリコーン及びハイドロジェン変性シリコー
    ンからなる離型剤混合物、硬化樹脂、および染料受容性
    樹脂を含有してなる組成物であって、 前記付加重合性シリコーンまたはハイドロジェン変性シ
    リコーンの少なくともいずれか一方が、その構成成分に
    ジフェニルシロキサンを含み、かつ、その含有量が、全
    シロキサン単位の5〜50mol%である組成物を塗工
    し、 このようにして塗工された組成物を硬化させることによ
    って、前記基材シート上に染料受容層を形成することを
    特徴とする、熱転写受像シートの製造方法。
  7. 【請求項7】基材シートの少なくとも一方の面に染料受
    容性樹脂からなる染料受容層を形成し、 次いで、前記染料受容層の表面に、付加重合性シリコー
    ン及びハイドロジェン変性シリコーンからなる離型剤混
    合物、および硬化触媒を含有してなる組成物であって、 前記付加重合性シリコーンの反応性基とハイドロジェン
    変性シリコーンの水素のモル比が4/1〜1/4であ
    り、 前記付加重合性シリコーンまたはハイドロジェン変性シ
    リコーンの少なくともいずれか一方が、その構成成分に
    ジフェニルシロキサンを含み、かつ、その含有量が、全
    シロキサン単位の5〜50mol%である付加重合性シ
    リコーン及びハイドロジェン変性シリコーンからなる組
    成物を塗工し、 このようにして塗工された組成物を硬化させることによ
    って染料受容層上に離型層を形成することを特徴とす
    る、熱転写受像シートの製造方法。
  8. 【請求項8】前記離型層を形成するための組成物が、さ
    らに樹脂バインダーを含有している、請求項7に記載の
    熱転写受像シートの製造方法。
JP29843793A 1992-11-30 1993-11-29 熱転写受像シート及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3399603B2 (ja)

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