JP3380302B2 - 高架橋施工方法 - Google Patents

高架橋施工方法

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JP3380302B2
JP3380302B2 JP21346393A JP21346393A JP3380302B2 JP 3380302 B2 JP3380302 B2 JP 3380302B2 JP 21346393 A JP21346393 A JP 21346393A JP 21346393 A JP21346393 A JP 21346393A JP 3380302 B2 JP3380302 B2 JP 3380302B2
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弘文 福島
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、盛土によって敷設され
た鉄道、道路等を、高架橋に切り替えるための高架橋施
工方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、盛土上に敷設された既存の鉄道、
道路等を高架橋に切り替える際には、該既存の鉄道、道
路等が敷設された盛土の側方に仮り線を敷設しておい
て、該仮り線を供用しながら盛土を撤去し、その後、該
盛土を撤去した部分で高架橋を支持するための柱部を施
工していた。しかし、盛土地盤は軟弱であるため、こう
いった方法を行うには、既存の鉄道、道路が位置する盛
土から大きく離れた位置に仮り線を敷設するか、或いは
該仮り線部分の土留めを地中深くに施工しておかなけれ
ばならないために、用地の確保や施工工期に制限を受け
ることによって、その実施が難しくなり易い。そこで、
所謂深礎工法によって深礎杭を施工して、該深礎杭を利
用して、構築すべき高架橋や仮線の柱部を、盛土或いは
これに近接する位置に構築したり、或いは、仮り線を工
事桁で受けるようにしておいて、該工事桁の下側等にお
いて高架橋用の柱部を施工する等の、各種の手法が提案
されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、深礎工法を用
いる方法では、供用中の鉄道、道路等に影響を与えない
ようにしながら1本1本の深礎杭を施工するために、こ
れに要する施工工期及び工費自体が大きくなるので、施
工費用が高くつく。また、工事桁を用いる方法では、該
工事桁を支持するための仮橋脚を、盛土上の鉄道や道路
或いは構築される高架橋と干渉しないように架設しなけ
れなならないので、その施工が非常に煩雑になる。この
ため、盛土を高架橋に切り替えるには、未だ以って確立
された方法がなく、最も適切なる高架橋への切り替え手
法の開発が望まれていた。そこで本発明は、上記事情に
鑑み、地盤性状や仮り線用の用地に制限を受けることが
なく、短い工期で施工性良く盛土を高架橋に切り替える
ことが出来るようにした、高架橋施工方法を提供するも
のである。 【0004】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、既存の路
線(5)が敷設されている盛土(21)において、前記
盛土(21)の法部(21a)に対応した位置下の地盤
(2)中に仮基礎杭(13)を打設し、該仮基礎杭(1
3)に支持させる形で路線仮受桁(15)を設置し、前
記既存の路線(5)を前記路線仮受桁(15)上に移動
仮敷設し、この状態で、前記盛土(21)を掘削撤去す
ることによって、前記仮基礎杭(13)の上部(13
b)を地上(20)に露出させて、前記路線(5)が仮
敷設された路線仮受桁(15)を、地面(2a)から所
定の高さをなす地上(20)に配置させると共に、該路
線仮受桁(15)間に橋脚建て込み空間(21s)を形
成し、前記橋脚建て込み空間(21s)に橋脚構造体
(3、6)を、該橋脚構造体(3、6)の基礎部(6
a)を該橋脚建て込み空間(21s)下の地盤(2)中
に打設する形で構築し、前記路線仮受桁(15)上に仮
敷設されていた路線(5)を前記橋脚構造体(3、6)
上に移動敷設することによって、該路線(5)を高架化
するようにして、構成される。なお、( )内の番号等
は、図面における対応する要素を示す、便宜的なもので
あり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束される
ものではない。以下の作用の欄についても同様である。 【0005】 【作用】上記した構成により、本発明は、その上部(1
3b)が地上(20)に露出した仮基礎杭(13)上に
おいて路線仮受桁(15)に路線(5)を仮敷設した状
態で、該路線仮受桁(15)間に形成された橋脚建て込
み空間(21s)において橋脚構造体(3、6)の構築
を進行させるように作用する。 【0006】 【実施例】図1は本発明を用いて盛土から切り替えられ
た高架橋の一例を示す図、図2は図1のII、II矢視図、
図3は乃至図7は図1に示す高架橋の施工手順の一例を
示す一連の図、図8(a)乃至(d)は本発明に用いる
基礎杭の施工手順を示す一連の図、図9は本発明による
高架橋施工方法の施工工程手順の一例を示す流れ図、図
10は本発明に用いる基礎杭において図8(a)乃至
(d)に示すものと別の施工手順を示す図、図11は本
発明に用いる基礎杭において図8(a)乃至(d)に示
すものとさらに別の施工手順を示す図である。 【0007】盛土から高架橋に切り替え中の鉄道路線の
うち、既に高架化された高架橋1は、図1又は図2に示
すように、地盤2の上方において図1左右方向に沿って
伸延する形のコンクリート材からなる軌道帯3を有して
おり、軌道帯3上には、既に高架に切り替えられた路線
である複線の線路5、5が、各線路5のセンターライン
を図2十字印で示す位置に配置させた形で、地面2aか
ら所定の高さH1をなす位置において図2紙面と交差方
向に伸延するよう敷設されている。各線路5は、図2一
点鎖線で示す盛土21によって該線路5が支持されてい
た状態から既に高架に切り替えられた形で、該線路5が
既存していて既に撤去された盛土21位置、即ち該盛土
21の撤去によって形成された橋脚建て込み空間21s
に配置する形になっており、線路5を支持する軌道帯3
は、図1左右方向に(図2紙面と交差方向に)示す線路
5の伸延方向に沿って所定のピッチL1毎に、線路5の
横断方向に2本づつ並ぶ形で盛土21の法部21a、2
1aに対応した位置下の地盤2中に打設されたその各々
が杭体である基礎杭6、6からなる桁受け杭60によっ
て支持された形になっている。従って、桁受け杭60の
基礎杭6と、軌道帯3は、高架橋1において、線路5を
支持するための橋脚構造体を構成する形になっている。 【0008】軌道帯3には、図2に示すように、図2紙
面と交差方向に伸延する水平部材として現場打設された
コンクリートからなるスラブ体31が、図2左右一対に
並ぶ基礎杭6、6によって構成される桁受け杭60上に
線路横断方向に架け渡された梁31aと、線路伸延方向
に架け渡された桁31bを介して、該桁受け杭60によ
って支持された形で設けられており、スラブ体31の上
側には前記線路5、5が敷設されている。なお、スラブ
体31上には、線路5を支持するための砕石或いはコン
クリートブロック等と枕木が、前述したように各線路5
を地面2aから所定の高さH1にレベル合わせするため
にここに設置されており、また、スラブ体31上にはコ
ンクリート製の高欄33が、該スラブ体31上の図2左
右両側において図2紙面と交差方向にそれぞれ伸延する
形でそれぞれ設けられている。従って、スラブ体31
は、その両側に設けられた高欄33、33間において複
線の線路5、5を載戴支持した形で、梁31a及び桁3
1bを介して複数の桁受け杭60に支持された形になっ
ており、これによって、各線路5は、桁受け杭60の上
部として各基礎杭6の地上20に露出した柱部6bを脚
部として、該柱部6bの長さに対応した高さH1分だけ
地面2aより上側に位置する形の高架路線になってい
る。 【0009】桁受け杭60を構成している各基礎杭6
は、図1又は図2に示すように、リブ付き鋼管からなる
ケーシングチューブ7をそれぞれ有しており、各ケーシ
ングチューブ7は前記橋脚建て込み空間21s下の地盤
2中から地上20に跨って配置する形になっている。ケ
ーシングチューブ7内にはコンクリート40が打設充填
されており、そして、基礎杭6には、該基礎杭6を構成
しているケーシングチューブ7内の下端部からコンクリ
ート40が該ケーシングチューブ7外周囲の地盤2に浸
入硬化することによって、該ケーシングチューブ7が地
盤2に定着された形の地中杭が形成された形で、地盤2
中に杭部6aが形成されている。従って、桁受け杭60
の各基礎杭6は、その下部に形成された杭部6aが、先
に述べたように軌道帯3と基礎杭6が形成している橋脚
構造体の基礎部を形成する形で、橋脚建て込み空間21
s下の地盤2中に打設された形になっており、一方、基
礎杭6において杭部6aより上側の残りの部分は、地面
2aより上側においてケーシングチューブ7の外周囲が
地上20に露出する形で、前記軌道帯3のスラブ体31
を載戴支持するための柱部6bが、桁受け杭60の上部
を構成した形でそれぞれ形成されている。 【0010】また、高架橋1に隣接する地盤2中には、
図2に示すように、該高架橋1を構築する際に仮設され
たコンクリート製の仮基礎杭13の杭部13aが、桁受
け杭60の各基礎部6aの線路横断方向外側に配置する
形で埋設されており、基礎部13aは、該基礎部13a
の上側に元形成されていた杭部13bが既に撤去された
形で、単に、ここに既存していた盛土21の法部21a
下の地盤2に対応した位置の地面2a下に残留配置され
ている。一方、盛土から高架橋に切り替え中の鉄道路線
のうち、未だ高架化されていない部分には盛土21が、
図3に示すように(図2一点鎖線で示すように)、横断
面形状山形に形成された形で後に地面2aとなる部分の
上側に配設形成されており、盛土21上の横断面左右方
向中央の頂部21bには、高架に切替えすべき既存の路
線である線路5、5が、高架後には地面2aとなる位置
から所定の高さH1をなす形で、先に述べた高架化済み
の線路5、5と接続して、ここに敷設されている。 【0011】盛土から切り替えられる高架橋1は以上の
ような構成を有しているので、既存の盛土21を高架橋
1に切り替えるには、図9に示すように、工程手順FL
O−1に沿って、線路5の伸延方向である図1左右方向
に所定の長さをなす1区間づつ作業を行っていく形で、
切り替え作業を行っていく。まず、図3に示すような現
況を呈し、切り替えすべき既存の路線である線路5、5
が敷設された盛土21において、図9ST1によって腹
付盛土23を、該盛土21上に既存する複線の線路5、
5の図3両側に形成されている法部21a、21aを被
覆して、該腹付盛土23の頂部23aが図4に示すよう
に盛土21の頂部21bと略同じ高さになるように盛土
施工する。 【0012】こうして腹付盛土23を図4斜線領域に盛
土形成したところで、次に、図9ST2によって、既存
の線路5の伸延方向に沿ってピッチL1ごとに、該線路
5の横断方向に一対をなす仮基礎杭13、13を、腹付
盛土23上から盛土21の法部21aに対応した位置下
の地盤2中に打ち込む形で打設し、これによって該仮基
礎杭13のそれぞれを柱状に構築する。当該仮基礎杭1
3打設時に、盛土21は、腹付盛土23の重量によって
その各法部21aが抑えられた形で、安定保持されるの
で、該盛土21が緩む危険性なく、仮基礎杭13が打設
構築される。こうして、各仮基礎杭13は、該仮基礎杭
13の下部が、後に地面2aとなる部分より下側の安定
した地盤2中に打設配置されることによって、該下部が
基礎部13aを形成する形で、地盤2に定着支持され
る。また、該仮基礎杭13の上部は、後に盛土21の撤
去によって形成される地面2aより上側位置に配置する
形になっている。 【0013】そこで、次に図9ST3によって、該法部
21aに対応した位置下の地盤2中に打設構築された仮
基礎杭13上に、図4紙面と交差方向に伸延する鉄筋コ
ンクリート製の受桁15を、路線仮受桁として、図4紙
面と交差方向に隣接する仮基礎杭13、13間に懸架す
る形で、該仮基礎杭13に支持させるようそれぞれ打設
設置する。これによって、受桁15を、頂部23aを介
して腹付盛土23及びその下の盛土21の地盤支持力を
利用し、且つ仮基礎杭13によって支持させる形で、該
受桁15を、線路5、5が敷設されている盛土21の頂
部21bの線路横断方向外側にそれぞれ並ぶ法肩21
c、21c近傍に仮設置する。すると、受桁15は、そ
の基礎部13aが後に形成される地面2a下の安定した
地盤2中に定着支持された形の仮基礎杭13に支持され
た形で、法部21aに対応した位置である法肩21c部
分に配置することが出来る。 【0014】こうして仮基礎杭13に支持させる形で受
桁15を、盛土21の法肩21c部分に仮設置したとこ
ろで、次に図9ST4によって軌道切替を行い、該受桁
15上に頂部21b上に敷設されていた線路5、5を、
図5に示すようにそれぞれ移動仮敷設する。当該軌道切
替時には、既存の路線である線路5を頂部21bに隣接
した法肩21c部分に平行移動させる形で、ここに仮設
置された受桁15上に該線路5を移設することが簡単に
出来るので、短時間のうちに、軌道切替え作業が完了す
る。(即ち、線路5において未だ盛土21上に敷設され
ている部分或いは既に高架に切り替えられた部分と仮線
部分の線路勾配を勘案する必要なく、これ等の線路5を
相互に接続出来る。)すると、線路5は、先に述べたよ
うにその基礎部13aが後に形成される地面2a下の安
定した地盤2中に定着支持された形の仮基礎杭13によ
って支持されて、且つ、該線路5が既存していた盛土2
1の頂部21bに並ぶ法肩21c近傍の腹付盛土23上
に位置する受桁15上に仮敷設されるので、この状態で
該仮敷設された線路5を仮線として、安定的に供用する
ことが出来る。 【0015】こうして、既存の線路5、5を受桁15上
に移動仮敷設しておいて、この状態で、図9ST5によ
って、盛土21及び腹付盛土23を図4一点鎖線で示す
地面2a位置まで掘り下げる形で盛土撤去及び掘削作業
を行い、これによって、地面2aを図5実線で示す位置
に形成する。そして、盛土21及び腹付盛土23の撤去
によって、地盤2上に、図5に示すように、線路横断方
向に一対をなす仮基礎杭13、13の下部を基礎部6a
として地面2a下の地盤2中に残した形で、該仮基礎杭
13の上部を、杭部13bとして、地上20に露出配置
させる。これによって、仮基礎杭13に支持された形で
該仮基礎杭13上に設置されている受桁15は、その各
々に仮敷設された線路5を、地面2aから所定の高さH
1をなす位置に配置させた形で、図5点線で示すように
後に構築される軌道帯3のスラブ体31と同じ高さで並
ぶ位置に配置することになる。なお、こうして盛土撤去
を行う際、仮基礎杭13は、該盛土撤去によって形成さ
れる地面2a下の安定した地盤2中に既に基礎部13a
が定着支持された形になっているので、該盛土撤去によ
って基礎杭13が揺らぐことはなく、安全且つ一度に盛
土掘削撤去作業を行うことが出来る。こうして盛土撤去
を行うことによって仮基礎杭13の杭部13bを地上2
0に露出させて、線路5が仮敷設された受桁15を地面
2aから所定の高さに地上20に配置させると、これに
よって、線路横断方向に一対をなす仮基礎杭13、13
間には、盛土21が撤去以前に配置していた部分に空間
形成された形で橋脚建て込み空間21sが、高架橋1の
橋脚構造体である各基礎杭6と軌道帯3が配置すべき空
間として、地面2aの上側に形成される。 【0016】そこで、こうして盛土撤去によって形成さ
れた橋脚建て込み空間21sを用いて、図9ST6によ
って、桁受け杭60の各基礎杭6を、該橋脚建て込み空
間21sから地面2a下の地盤2中に打ち込む形で、基
礎杭工を、線路5の伸延方向に沿ってピッチL1毎に施
工する。即ち、線路横断方向に一対をなす形で基礎杭
6、6の各ケーシングチューブ7を、仮基礎杭13、1
3の線路横断方向内方側に配置させるように打設し、該
基礎杭6、6の各杭部6aと該杭部6aの上側に続く柱
部6bを形成するために各ケーシングチューブ7内への
コンクリート打設を、図5斜線部分で示すように施す。
各基礎杭6を施工するには、公知のオールケーシング工
法により基礎杭を打設するときと同様に、まず、図8
(a)に示すように、ケーシングチューブ7を打ち込む
べき地盤2上の所定の杭打設位置において、図示しない
やぐら等を組んでここからハンマグラブ9を、ワイヤロ
ープ91で牽引する形で吊下し、該ハンマグラブ9によ
って地盤2を掴み取るように掘り下げる形で掘削する。
そして、当該ハンマグラブ9による掘削が進行した分づ
つ、これと同時に、ケーシングチューブ7を地盤2中に
押し込んでいく作業を繰り返していく。なお、ケーシン
グチューブ7は、図8上下方向に所定長さに形成された
ものを、掘削進行とともに継ぎ足していくことによっ
て、所定長さ分のケーシングチューブ7を形成し、その
うちの所定長さ分を地面2aより深い地盤2中に押し込
む一方で、該押し込んだケーシングチューブ7の上側に
接続する形で、柱部6b部分を地上20に継ぎ足してい
く。 【0017】こうして、掘削を行いつつ、所定長さ分の
ケーシングチューブ7を図8(b)に示すように、地盤
2中に押し込んでいくと、ケーシング7内には、該ケー
シング7によって孔崩れが防止された状態で地盤2が掘
削された形の杭孔70が、その地盤2によって形成され
る孔底70a位置がケーシングチューブ7の底端7a位
置と略一致した形でそれぞれ形成される。そこで、該杭
孔70に、基礎杭6の杭部6a及び柱部6bに必要とさ
れる鉄筋篭10を、地上20から吊り降ろしていく形で
設置する。そこで次に、図8(c)に示すように、ケー
シングチューブ7内の杭孔70中にトレミー管11を装
填して、該トレミー管11を介して杭孔70中にコンク
リート40を、孔底70aから打設する。すると、各ケ
ーシングチューブ7は単なるリブ付き鋼管であり孔底7
0aは地盤20によって形成されているものであるとこ
ろから、杭孔70に打設されたコンクリート40は、該
孔底70aを介してケーシングチューブ7外周囲の地盤
2中に該ケーシングチューブ7を環状に包囲するよう浸
入し、これによって、地盤2とケーシングチューブ7の
接続一体化が図られた形で、杭部6aが、図8(d)に
示すように、孔底70aから打設コンクリート40の天
端40a迄の高さD1分だけ形成される。また、該杭部
6aの上側に位置する杭孔70中に同様にコンクリート
40を打設することによって、基礎杭6の上部に柱部6
bを形成することが出来る。 【0018】従って、桁受け杭60における図5左右両
側の基礎杭6、6では、図5に示すように、各ケーシン
グチューブ7の上端が地面2aから所定高さをなす位置
に配置する形になるようにこれを順次接続し、該ケーシ
ングチューブ7内の杭孔70にコンクリート40を、該
コンクリート40の天端40aが該ケーシングチューブ
7の上端部分までくるように打設充填してしまう。これ
によって、該ケーシングチューブ7の下部には、地面2
a下の地盤2中において杭部6aを、基礎杭6と軌道帯
3が形成している橋脚構造体の基礎部として形成する一
方で、該杭部6aの上側は地上20に露出させて、桁受
け杭60の柱部6bとして用いる形で、杭部6aと柱部
6bを同時施工する。するとこの際、桁受け杭60の各
基礎杭6を打設する作業を行う橋脚建て込み空間21s
には、盛土21或いは線路5を仮支持しておくための部
材が何等配置しておらず、該橋脚建て込み空間21sが
開放された空間になっていることによって、作業が非常
に行い易い。従って、施工性がよく、短期間で基礎杭工
を施工することが出来る。 【0019】こうして、橋脚建て込み空間21sに桁受
け杭60の各基礎杭6を打設したところで、図9ST7
によって、軌道帯3を構成している各部材を構築する形
で躯体工を施す。即ち、先に述べたように橋脚建て込み
空間21sに、その各柱部6bを地面2a上の地上に露
出させた形で、その杭部6aが基礎部として地盤2中に
打設された桁受け杭60の各基礎杭6を用いて、該基礎
杭6と軌道帯3により形成される橋脚構造体を構築す
る。そこで、まず、線路横断方向及び線路伸延方向に隣
接する基礎杭6、6の各ケーシングチューブ7の上端部
に懸架する形で、梁31a及び桁31bの形状に沿った
型枠を組む。そして、該型枠中に、ケーシングチューブ
7内の杭孔70中に打設充填されたコンクリート40と
接続する形になるよう、コンクリート40を現場打設す
ることによって、梁31a及び桁31bを構築する。そ
して、該梁31a及び桁31bに支持させる形で、スラ
ブ体31部分を、これ等31a、31bと同様に現場打
設することによって、桁受け杭60上に躯体構築してい
く。なお、スラブ体31の線路横断方向両側部には、該
スラブ体31と同様にコンクリート製の高欄33、33
を施工構築し、また、スラブ体31上には、後に該スラ
ブ体31上に敷設される線路5を支持するための砕石或
いはコンクリートブロック等と枕木を、高欄33、33
間に配置させる形で設置しておく。これによって、軌道
帯3を構成しているスラブ体31が、図6に示すよう
に、いま線路5が仮敷設されている受桁15、15の線
路横断方向内方側位置において、梁31a及び桁31b
を介して、桁受け杭60の各基礎杭6によって支えられ
る形で、高架橋1が、切り替え1区間分だけ構築完了さ
れる。 【0020】そこで、次に図9ST8によって、先に仮
基礎杭13によって支持された状態の受桁15上にそれ
ぞれ仮敷設されていた線路5を、各基礎杭6によって支
えられた形で高架状に構築完了された軌道帯3のスラブ
体31上に移動敷設する形で、軌道切替えを行う。この
際、盛土21の法肩21cに対応した部分に位置する形
で仮基礎杭13に支持された受桁15と、盛土21の撤
去によって形成された地面2aの上方に位置する形のス
ラブ体31は、地面2aから所定の略同じ高さをなす位
置で並ぶ形になっていることによって、簡単且つ短時間
のうちに線路5の軌道切替えを行うことが出来る。こう
して、線路5は、図7に示すように、盛土21及び腹付
盛土23の撤去によって形成された地面2aの上方にお
いて、各基礎杭6の柱部6bの長さに対応した高さH1
分だけ地面2aの上方(即ち該線路5が元既存していた
盛土21位置)に位置する形で、軌道帯3のスラブ体3
1上に敷設支持される。即ち、線路5は、該線路5が敷
設された軌道帯3とこれを支持する桁受け杭60の各基
礎杭6によって構成される橋脚構造体に移動敷設された
形で、盛土21がその撤去前に既存していた橋脚建て込
み空間21s位置において高架化される。 【0021】そこで、上述したように線路5を軌道帯3
上に敷設する一方で、さらに図9ST9によって、該線
路5の軌道帯3側への移動敷設によって不要になった仮
基礎杭13の杭部13bを、図7点線部分を解体する形
で撤去する。これによって、軌道帯3と基礎杭6によっ
て形成された橋脚構造体が構築された橋脚建て込み空間
21sの左右に隣接する地上20を開放した空間にし
て、その有効利用を図ることが出来る。また、盛土21
によって分断されていた橋脚建て込み空間21sの左右
にそれぞれ隣接する地域相互の行き来を自在に図ること
が可能となる。こうして、図9ST1からST9に示す
工程手順によって、線路5、5による鉄道路線を1区間
づつ盛土21から高架橋1に切り替えていくと、線路5
は、その高架化のために該線路5が元位置していた盛土
21の中央の頂部21bから、法部21aに対応した位
置の受桁15上にそれぞれ切替えられてから、再び軌道
帯3のスラブ体31上(即ち、該線路5が元既存してい
た盛土21位置)に切替えられることによって、簡単且
つ安全に切り替え敷設される形で高架化されるので、該
線路5を供用中の電車等に影響を及ぼす時間が極短くて
済む。よって、施工時間が限られている場合にも、線路
5の高架化を効率良く施工することが出来る。また、受
桁15は、法部21aに対応した位置下の地盤2中に打
設された仮基礎杭13に支持させる形で法肩21cに配
置するよう構築するので、盛土21の側方に十分な用地
がなくとも線路5を高架化することが出来る。即ち、高
架橋1を構築するについては、地盤性状や仮り線用の用
地に制限を受けることが無く、短い工期で施工性良く盛
土を高架橋に切り替えることが出来る。 【0022】さらに、こうして、高架橋1を構築する
と、軌道帯3と基礎杭6によって形成される橋脚構造体
のうち線路5が敷設される部材であるスラブ体31は、
梁31a及び桁31bを介して、その各杭部6aが橋脚
建て込み空間21s下の地盤2中に打設された形の複数
の基礎杭6によって支持された形になる。すると、各基
礎杭6は、鋼管からなるケーシングチューブ7及びこれ
によって形成された杭孔70中と該ケーシングチューブ
7の外周囲の地盤2中に打設充填されたコンクリート4
0によって杭部6aが形成された形になっていることに
よって、各基礎杭6が、鋼管であるケーシングチューブ
7とコンクリート40が保有している十分なる剛性を保
持した形で、該橋脚建て込み空間21s下において安定
している地盤2にその杭部6aが定着支持された形にな
っている。従って、軌道帯3のスラブ体31は、盛土2
1の地盤性状に拘らず、十分なる剛性及び支持強度を保
有した形の基礎杭6によって支持された形で、線路5を
安定的に支持することが出来る。これによって、高架橋
1の軌道帯3と基礎杭6によって構成される橋脚構造体
は高い耐震性を保有することが出来る。 【0023】なお、上述した実施例においては、軌道帯
3と共に橋脚構造体を構成している杭体として、鋼管か
らなるケーシングチューブ7を盛土21下の地盤2中に
押し込む形で打設して該ケーシングチューブ7中にコン
クリート40を充填することによって形成構築した基礎
杭6を用い、該基礎杭6を線路5の横断方向に左右一対
に2本並べたものを桁受け杭60にした例を述べたが、
桁受け杭は線路5の横断方向に複数並ぶ杭体からなるも
のであれば、必ずしも2本一対の基礎杭6、6によって
構成されていなくとも構わない。また、実施例において
は、その孔底70aが地盤2によって形成される杭孔7
0中にコンクリート40を打設することによって、ケー
シングチューブ7の外周囲を環状に包囲するように杭部
6aを形成して、基礎杭6等の杭体を構築した例を述べ
たが、図10(a)乃至(c)に示すように、杭部6a
が該杭部6a以外の部分より拡径するように拡底した基
礎杭6を形成しても構わない。即ち、まず、図8(a)
に示し先に述べた手順と同様にハンマグラブ11を用い
て、図10(a)に示すように、地盤2中の所定の位置
にケーシングチューブ7を打設する。これと同時に、該
ケーシングチューブ7内に前記杭孔70を形成する。そ
して、図10(b)に示すように、該形成された杭孔7
0中に前記鉄筋籠10を孔底70aまで吊り降ろす形
で、設置する。その後、図8(c)に示し先に述べたト
レミー管11を用いて、杭孔70中にコンクリート40
を打設しながら、図10(c)に示すように、ケーシン
グチューブ7を杭部6aの高さD1に対応した分高さD
2分だけ上方に引上げていく。すると、ケーシングチュ
ーブ7の底端7aと孔底70aとの間に形成された高さ
D2分だけは、該ケーシングチューブ7が配置していな
いことによって、杭孔70中に打設されたコンクリート
40が地盤2を形成している土砂間隙中に十分に浸入し
ていく。そこで、所定の位置でケーシングチューブ7の
引上げを中止して、さらに杭孔70中にコンクリート4
0を打設充填していくと、図8に示すと略同等の手順に
よって、拡底した状態の基礎杭6が形成される。する
と、該基礎杭6は、その杭部6aが、内部に鉄筋籠10
が埋設された状態でコンクリート40によって拡底した
状態で形成されることによって、リブ付き鋼管からなる
ケーシングチューブ7が地盤2に堅固に定着支持され
る。従って、こうして構築された基礎杭6は高架橋1の
橋脚構造体における軌道帯3部分を一層確実に支持する
ことが可能となる。なお、ケーシングチューブ7内に打
設されるコンクリート40の天端40a高さは任意であ
る。 【0024】また、基礎杭6は、図11(a)乃至
(c)に示すように、基礎杭6構築後には除去される除
去ケーシング28を用いて、杭部6a及び柱部6bを形
成するための鋼管27を正確な位置に設置する形で、一
層精度良く施工構築されることがある。即ち、前述した
ケーシングチューブ7と同等部材からなる鋼管27を設
置するために、まず、該鋼管27より大径に形成された
除去ケーシング28を、図11(a)に示すように、盛
土21を介して該盛土21下の地盤2中に打ち込む。こ
れと共に、該除去ケーシング28の内部を掘削すること
によって、ボアホール28sを所定深さ分だけ形成す
る。すると、除去ケーシング28によって孔崩れが防止
された状態でボアホール28sが、鋼管27の設置に適
した状態で該除去ケーシング28の中空形状に対応した
形状に形成される。こうして形成されたボアホール28
s中に、図11(b)に示すように、鋼管27を仮設置
し、また、該鋼管27内の中空部分を介してボアホール
28s中に鉄筋籠10を設置する。なお、鋼管27は、
その開口した底端27aが孔底28aより所定高さD3
分だけ上方に配置するように位置決めして、設置してお
く。すると、鋼管27や先に述べたケーシングチューブ
7等の鋼管部材は、これを地盤2中に直接押し込む形で
打ち込もうとすると、精度良く鉛直方向に打ち込むのが
非常に難しいが、図11に示す方法では、万一、除去ケ
ーシング28の打ち込み設置状態が悪い場合でも、ボア
ホール28s中への鋼管27の設置位置を調整すること
によって、該鋼管27は極めて正確な位置において鉛直
方向を向くように位置決めされた形になる。そこで、先
に述べて図8(c)に示すトレミー管11を用いて、図
11(c)に示すように、除去ケーシング28を引き抜
きながら、鋼管27の内部を介してボアホール28s中
にコンクリート40を打設していく。すると、コンクリ
ート40は、鋼管27の内部から、該鋼管27の底端2
7aの開口部分を介して該鋼管27の外周囲に廻り込む
形でボアホール28sに充填されていく。また、底端2
7aより下側においては、ここに鋼管27がないことに
よって、ボアホール28s周囲の地盤2の土砂間隙中に
もコンクリート40が浸入充填されていく。すると、先
に述べて図10に示すと同様に、拡底された形の杭部6
aが形成される。こうして、天端40aの高さが所定位
置になるまでコンクリート40を打設充填すると、先に
述べたようにボアホール28s中の正確な位置に仮設置
された鋼管27が、該ボアホール28中に打設充填され
たコンクリート40によって地盤2に定着された形で、
基礎杭6が形成構築される。すると、鋼管27による基
礎杭6は、先に述べて図10に示したケーシングチュー
ブ7と同様に拡底された杭部6aを形成する形になると
共に、該鋼管27の設置位置が、除去ケーシング28の
打設時誤差を修正し得る形で、正確に位置決めされた形
になることによって、堅固で且つ精密に施工構築完了さ
れる。こうして精密に施工構築された基礎杭6は、軌道
帯3を一層確実に支持することが可能となる。従って、
こうした除去ケーシング28を用いれば、特に高架橋1
の施工精度が向上するので、軌道帯3下等の高架下に駅
舎部分を構築する必要がある場合に、特に有益である。
さらに、上述した例においては、いずれも基礎杭6をケ
ーシングチューブ7や鋼管27等の鋼管部材で形成した
例を述べたが、こうした杭体は、必ずしも鋼管杭をオー
ルケーシング方式によって打設し、その内部にコンクリ
ートを充填したものでなくとも差し支えない。勿論、鉄
筋コンクリート杭であっても構わない。なお、実施例に
おいては、高架橋1における橋脚体構造を、高欄33が
取り付けられて梁31a及び桁31bを介して桁受け杭
60によって支持される形のスラブ体31によって構成
される軌道帯3と、該桁受け杭60を構成している基礎
杭6によって、構成した例を述べたが、こうした橋脚構
造体は、受桁15等の路線仮受桁間に形成される橋脚建
て込み空間21sにおいて線路5を支持し得るように構
築されるものであれば、その構成は任意である。 【0025】また、上述した実施例においては、盛土2
1の法部21aに腹付盛土23を盛土形成し、該腹付盛
土23上から打設した仮基礎杭13に支持させる形で設
置した鉄筋コンクリート製の受桁15に、既存の線路5
を仮敷設しておいて、高架橋1を構成している橋脚構造
体を構築する例を述べたが、本発明においては、仮基礎
杭13を盛土21の法部21aに対応した位置したの地
盤2中に打設することが出来れば、必ずしも腹付盛土2
3は必要ない。また、受桁15は、これを仮基礎杭13
に支持させる形で設置して、該受桁15上に線路5を仮
敷設しておくことが出来るような仮受桁であれば、必ず
しも現場打設コンクリートからなる鉄筋コンクリート部
材によって構成されていなくとも構わず、その構成材料
及び設置方法は任意である。さらに、線路5等の既存の
路線を盛土21上から受桁15等の路線仮受桁上に移動
仮敷設したり、或いはここから橋脚構造体のスラブ体3
1上に移動敷設するタイミングは、実施例で述べた工程
手順に限定されるものではなく、その他の工程手順によ
って該路線を切替え移動させても良い。また、実施例で
述べた工程手順FLO−1では、盛土21を一度に地面
2a位置まで掘削撤去することによって、橋脚建て込み
空間21sを形成するようにした例を述べたが、盛土2
1の撤去方法はこれに限定されるものではなく、基礎杭
6及び軌道帯3等の橋脚構造体の構築進行に伴なって何
回かに分けて掘削撤去するようにしても構わない。な
お、実施例においては、本発明を鉄道路線である複線の
線路5、5に適用した例を述べたが、線路5は単線或い
は複複線であっても構わず、さらには、既存の路線が道
路である場合にも本発明を適用することが可能である。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、既
存の線路5等の路線が敷設されている盛土21におい
て、前記盛土21の法部21aに対応した位置下の地盤
2中に仮基礎杭13を打設し、該仮基礎杭13に支持さ
せる形で受桁15等の路線仮受桁を設置し、前記既存の
路線を前記路線仮受桁上に移動仮敷設し、この状態で、
前記盛土21を掘削撤去することによって、前記仮基礎
杭13の杭部13b等の上部を地上20に露出させて、
前記路線が仮敷設された路線仮受桁を、地面2aから所
定の高さをなす地上20に配置させると共に、該路線仮
受桁間に橋脚建て込み空間21sを形成し、前記橋脚建
て込み空間21sに、軌道帯3、基礎杭6等の橋脚構造
体を、該橋脚構造体の杭部6a等の基礎部を該橋脚建て
込み空間21s下の地盤2中に打設する形で構築し、前
記路線仮受桁上に仮敷設されていた路線を前記橋脚構造
体上に移動敷設することによって、該路線を高架化する
ようにして構成したので、その上部が地上20に露出し
た仮基礎杭上において路線仮受桁に路線を仮敷設した状
態で、該路線仮受桁間に形成された橋脚建て込み空間2
1sにおいて橋脚構造体の構築を進行させることが出来
る。従って、路線を仮敷設するための路線仮受桁を、盛
土21の法部21aに対応した位置下の地盤2中に打設
される仮基礎杭13によって支持させる形で設置し、ま
た、高架化路線が敷設される橋脚構造体も、盛土21の
掘削撤去によって形成される橋脚建て込み空間21s下
の地盤2中に該橋脚構造体の基礎部を打設する形で構築
するので、これらの路線仮敷設或いは本敷設用の構造体
を、盛土21の地盤性状に拘らず安定的に該盛土21撤
去後の橋脚建て込み空間21s下の地盤2に支持させる
形で構築することが出来る。そして、橋脚構造体の構築
中に既存の路線を仮敷設しておくための路線仮受桁は、
法部21aに対応した位置下の地盤2中に打設される仮
基礎杭13に支持させる形で設置するので、その結果、
該路線仮受桁は、路線が既存していた盛土21の法部2
1aに対応した位置に配置することが出来る。従って、
既存の路線を、該路線が敷設されていた盛土21位置に
隣接する法部21aに対応した位置に仮敷設して、この
状態で、橋脚構造体の構築を進行させることが出来るの
で、仮線敷設用の用地を盛土21の側方に求める必要が
ない。さらに、本発明では、盛土21の掘削撤去によっ
て地面2a上を開放する形で、路線仮受桁間に橋脚建て
込み空間21sを形成しておいて、該橋脚建て込み空間
21sにおいて橋脚構造体を構築することが出来るの
で、橋脚構造体の構築作業に支障を来すような障害物が
ない開放された作業空間を用いて、当該橋脚構造体の構
築作業を円滑に進行させることが出来る。この結果、路
線の高架化に要する全体的な施工工期を短縮することが
出来るので、当該工期によって影響される施工費用を極
力安価に抑えることが出来、経済的である。従って、本
発明によれば、盛土21上に敷設された鉄道、道路等の
路線を、該盛土21の地盤性状や仮り線用の用地に制限
を受けることがなく、短い工期で施工性良く、高架橋に
切り替えることが出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を用いて盛土から切り替えられた高架橋
の一例を示す図である。 【図2】図1のII、II矢視図である。 【図3】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。 【図4】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。 【図5】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。 【図6】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。 【図7】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。 【図8】本発明に用いる基礎杭の施工手順を示す一連の
図である。 【図9】本発明による高架橋施工方法の施工工程手順の
一例を示す流れ図である。 【図10】本発明に用いる基礎杭において図8に示すも
のと別の施工手順を示す一連の図である。 【図11】本発明に用いる基礎杭において図8に示すも
のとさらに別の施工手順を示す一連の図である。 【符号の説明】 2……地盤 2a……地面 20……地上 21……盛土 21a……法部 21s……橋脚建て込み空間 3……橋脚構造体(軌道帯) 6……橋脚構造体(基礎杭) 6a……基礎部(杭部) 5……既存の路線(線路) 13……仮基礎杭 13b……上部(杭部) 15……路線仮受桁(受桁)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】既存の路線が敷設されている盛土におい
    て、 前記盛土の法部に対応した位置下の地盤中に仮基礎杭を
    打設し、 該仮基礎杭に支持させる形で路線仮受桁を設置し、 前記既存の路線を前記路線仮受桁上に移動仮敷設し、 この状態で、前記盛土を掘削撤去することによって、前
    記仮基礎杭の上部を地上に露出させて、前記路線が仮敷
    設された路線仮受桁を、地面から所定の高さをなす地上
    に配置させると共に、該路線仮受桁間に橋脚建て込み空
    間を形成し、 前記橋脚建て込み空間に橋脚構造体を、該橋脚構造体の
    基礎部を該橋脚建て込み空間下の地盤中に打設する形で
    構築し、 前記路線仮受桁上に仮敷設されていた路線を前記橋脚構
    造体上に移動敷設することによって、該路線を高架化す
    るようにして構成した、高架橋施工方法。
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