JP3378713B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3378713B2
JP3378713B2 JP30587695A JP30587695A JP3378713B2 JP 3378713 B2 JP3378713 B2 JP 3378713B2 JP 30587695 A JP30587695 A JP 30587695A JP 30587695 A JP30587695 A JP 30587695A JP 3378713 B2 JP3378713 B2 JP 3378713B2
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heating roller
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寛 冨田
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機、プ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては省エ
ネルギー化が求められており、その一つの方策として自
己発熱型の加熱ローラを用いた定着装置を使用すること
が提案されている。
【0003】従来の加熱ローラは、中空のパイプ状ロー
ラの内部にハロゲンヒータを設置し、そのハロゲンヒー
タを発熱させてローラ全体を加熱するようにしている。
しかしこの方式の加熱ローラでは、ローラとヒータの間
に空気層が介在しているため加熱効率が悪く、省エネル
ギー化には不利である。
【0004】一方、ローラの外表面に電気抵抗体を被着
し、これに通電して発熱させるようにした自己発熱型の
加熱ローラは、ローラ表層で熱が発生することになり、
加熱効率が高く省エネルギー化に適している。この方式
の加熱ローラを用いた定着装置は従来のハロゲンヒータ
を内蔵したものに比べて熱効率が良く、高速立ち上がり
をねらえるというメリットがある。このメリットを充分
に活かすためには、定着を行なう通紙時のみヒータ(抵
抗体)に通電を行ない、それ以外のときには予熱を行な
わないようにする必要がある。しかし、予熱を行なわず
に、ユーザが使用するときに直ちに装置を立ち上げるた
めには、自己発熱型加熱ローラの立ち上がり時間を極力
短くすることが求められている。
【0005】自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置に
おいては、ハロゲンヒータを用いた従来の定着装置に比
べれば立ち上がり時間は短いものの、まだ充分に短いと
は言えず改善が望まれている。また、未だ自己発熱型加
熱ローラを用いた電子写真装置としての商品化が実現し
ておらず、その更なる立ち上がり時間の短縮のためロー
ラ自身の発熱効率を上げる方策は検討されているもの
の、自己発熱型加熱ローラの特性を活かした制御方法に
関しては報告されていない。従来のハロゲンヒータによ
る定着装置と同様に考えるならば、電源投入直後の消費
電力(電源投入直後に自己発熱型加熱ローラに供給する
電力)を定着装置に投入可能な最大電力に極力近づける
ことが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まだ充
分に短いとは言えない自己発熱型加熱ローラを用いた定
着装置の立ち上がり時間を短くするには、前述したロー
ラ自身の発熱効率を上げるのは当然ながら、限られた装
置の電力を如何に有効に使うかが課題となる。しかし前
述したように、電源投入直後の消費電力を定着装置に投
入可能な最大電力に極力近づけたとすると、自己発熱型
加熱ローラに用いられる抵抗体は温度が上がるにつれて
抵抗値が大きくなる正特性を有しているため、温度が低
い場合には抵抗値が小さく定着装置に過電流が流れてし
まうという問題があった。
【0007】一般に、電子写真装置においては、その保
管温度と使用環境(温度)は定められているものの、保
管温度は使用環境に比べかなり低い温度まで許容してい
るため、低い保管温度から使用環境下に装置を持ち込ん
で直ちに電源を投入した場合、機内温度は充分に上がり
きっておらず、定着装置に過電流が流れ、最悪の場合は
装置を破損してしまう恐れがあるという問題もある。ま
た、例えば、冬期において、電子写真装置が設置された
部屋が暖房した状態では使用環境温度に達するが暖房し
ていない状態では使用環境温度に達しないような場合、
使用環境温度よりも低い状態で電源を投入した場合など
も同様の問題が発生する。
【0008】上述の正特性を改善した抵抗体材料も選べ
ないことはないが、コストが上昇してしまう。本発明
は、自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置を備える画
像形成装置における上述の問題を解決し、機内温度が充
分に上がっていない状態で電源を投入した場合でも装置
を破損することのない画像形成装置を低コストにて提供
することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置を備え、
該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が温度正特
性を有する画像形成装置において、当該画像形成装置に
おける前記定着装置への最大供給電力をWmax,当該画
像形成装置の使用下限温度をTo ,前記加熱ローラの温
度To における定着装置の抵抗値をRo ,定着装置への
標準印加電圧をVとすると、V /Ro≦Wmax となる
ように設定するとともに、前記加熱ローラの表面温度又
は加熱ローラ近傍の温度を検知する温度検知手段を有
し、該検知手段が検知したローラ表面温度又はローラ近
傍の温度が前記使用下限温度To 以下の場合は前記加熱
ローラへの通電をカットするようにしたことにより解決
される。
【0010】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置を備え、
該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が温度正特
性を有する画像形成装置において、当該画像形成装置に
おける前記定着装置への最大供給電力をWmax ,当該画
像形成装置の使用下限温度をTo ,前記加熱ローラの温
度To における定着装置の抵抗値をRo ,定着装置への
標準印加電圧をVとすると、V /Ro ≦Wmax とな
るように設定するとともに、前記加熱ローラの表面温度
又は加熱ローラ近傍の温度を検知する温度検知手段を有
し、該検知手段が検知したローラ表面温度又はローラ近
傍の温度が前記使用下限温度To より低い所定温度T以
下の場合は前記加熱ローラへの通電をカットするように
し、前記所定温度Tが、前記加熱ローラのある温度にお
ける抵抗値をR(T)とすると、V /R(T)=Wmax
となる温度であることを提案する。
【0011】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置を備
え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が温度
正特性を有する画像形成装置において、当該画像形成装
置における前記定着装置への最大供給電力をWmax ,当
該画像形成装置の使用下限温度をTo ,前記加熱ローラ
の温度To における定着装置の抵抗値をRo ,定着装置
への標準印加電圧をVとすると、V /Ro ≦Wmax
となるように設定するとともに、前記加熱ローラの表面
温度又は加熱ローラ近傍の温度を検知する温度検知手段
を有し、該検知手段が検知したローラ表面温度又はロー
ラ近傍の温度が前記使用下限温度To 以下の場合は前記
加熱ローラへ標準印加電圧より低い印加電圧で通電する
ことを提案する。
【0012】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置を備
え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が温度
正特性を有する画像形成装置において、当該画像形成装
置における前記定着装置への最大供給電力をWmax ,当
該画像形成装置の使用下限温度をTo ,前記加熱ローラ
の温度To における定着装置の抵抗値をRo ,定着装置
への標準印加電圧をVとすると、V /Ro ≦Wmax
となるように設定するとともに、前記加熱ローラの表面
温度又は加熱ローラ近傍の温度を検知する温度検知手段
を有し、該検知手段が検知したローラ表面温度又はロー
ラ近傍の温度が前記使用下限温度To より低い所定温度
T以下の場合は前記加熱ローラへ標準印加電圧より低い
印加電圧で通電するようにし、前記所定温度Tが、前記
加熱ローラのある温度における抵抗値をR(T)とする
と、V /R(T)=Wmax となる温度であることを提
案する。
【0013】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置を備
え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が温度
正特性を有する画像形成装置において、当該画像形成装
置における前記定着装置への最大供給電力をWmax ,当
該画像形成装置の使用下限温度をTo ,前記加熱ローラ
の温度To における定着装置の抵抗値をRo ,定着装置
への標準印加電圧をVとすると、V /Ro ≦Wmax
となるように設定するとともに、前記加熱ローラの抵抗
値又はその代用特性を検知する手段を有し、該検知手段
が検知したローラ抵抗値又はその代用値が、V /R
=Wmax となる抵抗値R以下の場合は前記加熱ローラへ
の通電をカットすることを提案する。
【0014】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置を備
え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が温度
正特性を有する画像形成装置において、当該画像形成装
置における前記定着装置への最大供給電力をWmax ,当
該画像形成装置の使用下限温度をTo ,前記加熱ローラ
の温度To における定着装置の抵抗値をRo ,定着装置
への標準印加電圧をVとすると、V /Ro ≦Wmax
となるように設定するとともに、前記加熱ローラの抵抗
値又はその代用特性を検知する手段を有し、該検知手段
が検知したローラ抵抗値又はその代用値が、V /R
=Wmax となる抵抗値R以下の場合は前記加熱ローラへ
標準印加電圧より低い印加電圧で通電することを提案す
る。
【0015】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記標準印加電圧Vよりも低い印加電圧をVL
とすると、該電圧VL は、当該画像形成装置の保管下限
温度における定着装置の抵抗値をRL ,当該画像形成装
置の定着装置に関する回路の許容最大電流値をImax と
したとき、VL <Imax ・RL かつVL /RL <Wma
x となるように設定されることを提案する。
【0016】
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る電子写真装置の一実施例に
おける定着装置とその制御系統を示すものである。この
図に示す定着装置は、自己発熱型加熱ローラ1と、加熱
ローラ1に圧接される加圧ロ−ラ2と、加熱ローラ1の
温度を検知するサーミスタ3と、加熱ローラ1に電力を
供給する給電部4と、図示しないユニットケースより構
成される。加熱ローラ1はその両端に電極部1aを有
し、その電極部1aに接触して給電部4が配置されてい
る。サーミスタ3は加熱ローラ1に接触して配設されて
いる。
【0018】図示しない電子写真装置本体部にはAC制
御部5及びシステム制御部6が設けられている。交流電
源に接続されたAC制御部5からは、給電部4を介して
加熱ローラ1に電力が供給される。また、サーミスタ3
による検出温度がシステム制御部6に入力され、検出さ
れた加熱ローラ1の温度を元にしてシステム制御部6に
て発生させるON/OFF信号に基づいて、加熱ローラ
1への電力供給がAC制御部5にて制御される。
【0019】定着動作実行時の加熱ローラ1の温度制御
は、一般的な、任意設定温度よりも所定の温度だけ高く
又は低くなったときに通電をON/OFFするON/O
FF制御でも、任意設定温度に対する差分によってON
/OFFのデューティ比を変える位相制御でもよい。
【0020】システム制御部6では、加熱ローラ1の温
度制御の他に電子写真装置全体のシーケンス制御も行な
っている。当然のことながら、定着装置駆動系を含めた
駆動系のON/OFFのタイミングの制御も行なってい
る。これらの制御は、一般の電子写真装置と同様である
ので説明を省略する。
【0021】図2は、本実施例の電子写真装置における
定着装置の消費電力と加熱ローラ1の温度の関係を表わ
すグラフである。この図において、温度To は本装置に
定められた使用下限温度である。また、温度TL は同じ
く本装置に定められた保管(下限)温度である。そし
て、消費電力のWmax は本装置の定着装置に定められた
最大許容電力である。
【0022】ところで、自己発熱型の加熱ローラ1に用
いられる抵抗体は正特性を有しているので、温度が下が
るにつれて抵抗値が小さくなり電流が増加する。すなわ
ち、印加電圧が同じであれば温度が低い方が定着装置の
消費電力は高くなる。従って、図中にAで示すように、
標準印加電圧Vを定着装置にかけた場合、温度が低い方
が消費電力が大きくなる。ここで、本実施例の定着装置
は、その立ち上がり特性を良好にするため、使用下限温
度To においてできるだけ定着装置に許容される最大電
力Wmax に近くなるように設定されている。このため、
加熱ローラ1の温度が使用下限温度To より低くなる
と、図中に破線A′で示すように消費電力が次第に大き
くなり、加熱ローラ1の温度がある温度T(これを制限
温度と呼ぶ)より低い場合には最大許容電力Wmax を超
えてしまうことになる。すると、定着装置に過電流が流
れ、最悪の場合は装置を破損してしまう恐れがある そこで、これを防止するため、本実施例では、サーミス
タ3により検出された加熱ローラ1の表面温度が使用下
限温度To 以下の場合には、加熱ローラ1への通電をカ
ットする(電力を供給しない)とともに、本体装置の操
作パネル(図示せず)にエラー表示を行なうようにし
た。言い換えると、加熱ローラ1の温度が使用下限温度
To より高くなるまで標準印加電圧又はそれ以上の印加
電圧による定着装置への通電を行なわないようにした。
【0023】これにより、定着装置に過電流が流れるこ
とを防ぐことができ、立ち上がり特性の改善のため電源
投入直後の消費電力を定着装置に投入可能な最大電力に
極力近づけたとしても、温度が低いときに定着装置に過
電流が流れてしまうという不具合が生じないため、低い
保管温度から使用環境下に機械を持ち込んで直ちに電源
を投入した場合でも機械を破損する恐れがない。そし
て、特別の保護機構等を必要とせずに通電制御上の工夫
で装置破損の防止を達成できるためコストアップを生じ
ることはない。
【0024】なお、定着装置への通電をカットする温度
として、使用下限温度To ではなく、上記制限温度Tと
しても良い。この制限温度Tは、標準印加電圧をV,定
着装置の最大許容電力をWmax ,加熱ローラ1のある温
度における抵抗値をR(T)とすると、V2/R(T)=Wm
ax となる温度として定められる。つまり、この式が成
り立つときの温度Tを制限温度Tとするものである。
【0025】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。この実施例の電子写真装置は、図3に示すように、
加熱ローラ1の温度を検出するサーミスタとして、加熱
ローラ1の近傍にサーミスタ13を配設したものであ
る。本実施例は、サーミスタ13が加熱ローラ1に非接
触であること以外は図1,2により説明した前記実施例
と同様であるので、重複する説明を省略する。
【0026】通常、加熱ローラが加熱されているときに
は、ローラ自体の温度とその近傍の雰囲気温度は異なる
が、低温で保管されていたような状態では両者は温度平
衡を保っていると考えられるため、加熱ローラ1に接触
するサーミスタ3の検出温度と加熱ローラ1に非接触の
サーミスタ13の検出温度とはほぼ等価であると言え
る。このため、加熱ローラ1に非接触のサーミスタ13
の検出温度に基づいて前記実施例と同様の通電制御を行
なってやれば良い。
【0027】なお、定着装置への通電をカットする温度
として、使用下限温度To ではなく、制限温度Tとして
も良いことも前記実施例と同様である。次に、本発明の
更に他の実施例について説明する。この実施例の電子写
真装置は、図4に示すように、加熱ローラ1の温度を検
出するサーミスタを設けず、加熱ローラ1の抵抗値が温
度により変化することを利用して、この抵抗値又はその
代用値を検知して温度制御に用いるようにしたものであ
る。
【0028】すなわち、AC制御部5から一方の給電部
4への導線に電流検知部7を配設し、この導線に流れる
電流によって生ずる誘導電流をシステム制御部6に入力
する。加熱ローラ1の抵抗値が変化した場合には加熱ロ
ーラ1に流れる電流が変化する。その電流変化を、電流
検知部7による誘導電流の変化として検出する。本実施
例では、誘導電流を電圧に変換してその値の変化から加
熱ローラ1の抵抗値の変化をシステム制御部6にて検出
できるようになっている。
【0029】定着動作実行時の加熱ローラ1の温度制御
は、任意に設定した加熱ローラ1の抵抗値よりも、電流
検知部7により検知した抵抗値が所定の値だけ高く又は
低くなったときに通電をON/OFFするON/OFF
制御でも、任意設定抵抗値に対する差分によってON/
OFFのデューティ比を変える位相制御でもよい。
【0030】そして、標準印加電圧をV,定着装置の最
大許容電力をWmax ,加熱ローラ1の抵抗値をRとする
と、電流検知部7により検知した抵抗値がV2/R=Wm
axとなる抵抗値R以下の場合には、加熱ローラ1への通
電をカットするとともに、本体装置の操作パネル(図示
せず)にエラー表示を行なうようにした。言い換える
と、電流検知部7により検知した加熱ローラ1の抵抗値
がRより高くなるまで標準印加電圧又はそれ以上の印加
電圧による定着装置への通電を行なわないようにした。
本実施例における効果は、図1,2により説明した前記
実施例と同様である。
【0031】次に、本発明の更に他の実施例について説
明する。この実施例は、加熱ローラ1の温度又は抵抗値
が所定の値以下になった場合には、加熱ローラ1への通
電をカットするのではなく、標準印加電圧Vよりも低い
電圧で通電するものである。その標準印加電圧Vよりも
低い電圧をVL とすると、印加電圧をVからVL へ切り
換えるために、所定の値(基準値)と比較する加熱ロー
ラ1の温度又は抵抗値を求める構成及び方法は、図1,
3及び4に示した前記各実施例の何れでも良い。すなわ
ち、加熱ローラ1に接触又は非接触のサーミスタを設け
て、そのサーミスタが検出した温度が所定温度以下にな
った場合に電圧VL で通電してもよいし、あるいは、サ
ーミスタを設けるのではなく、加熱ローラ1抵抗値又は
その代用値を検知して、その検知結果が所定の抵抗値以
下になった場合に電圧VL で通電してもよい。
【0032】図5は、本実施例における定着装置への通
電制御を行なった場合の、加熱ローラと定着装置消費電
力の関係を示すグラフである。なお、この図では、加熱
ローラに接触又は近接させて配置したサーミスタにより
検出した温度に基づいて印加電圧を切り換えるものとし
て示してある。
【0033】この図に示すように、加熱ローラ温度が使
用下限温度To よりも高いときには標準印加電圧Vが加
熱ローラに印加され、それにより電力が消費される。加
熱ローラ温度が使用下限温度To 以下のときに標準印加
電圧Vで通電すると図中破線で示すように定着装置の消
費電力は推移し、制限温度T以下では最大許容電力Wma
x を超えてしまう。そこで、本実施例では、加熱ローラ
温度が使用下限温度To 以下のときには、標準印加電圧
Vよりも低い電圧VL で加熱ローラへの通電を行なう。
その場合、図中にBで示すように定着装置の消費電力は
推移し、保管下限温度のTL 以上の温度であれば最大許
容電力Wmax を超えず、定着装置に過電流が流れること
がなく、装置を破損させることがない。
【0034】ここで、電圧VL は、電子写真装置の保管
下限温度における定着装置抵抗値をRL ,電子写真装置
の定着装置に関する回路の許容最大電流値をImax とし
たとき、VL <Imax ・RL かつVL2/RL <Wmax を
満足するようにVL を定めることにより、保管下限温度
が保たれている場合には、確実に機械を損なうことなく
加熱ローラを徐々に加熱することができる。そのため、
保管環境から予熱を行なうことが可能となり、前記各実
施例のように、加熱ローラの温度又は抵抗値が所定値以
下のときに通電を行なわないものに比べて、装置立ち上
がり時間を短縮することができる。
【0035】なお、加熱ローラへの印加電圧をVからV
L へ切り換える温度として、使用下限温度To ではなく
制限温度Tとしても良い。また、サーミスタを設けず
に、加熱ローラの抵抗値又はその代用値(例えば、図4
における電流検知部7で検知した電流値)に基づいて印
加電圧を切り換えても良い。
【0036】図6は、加熱ローラ1の温度により定着装
置の抵抗値がどのように推移するかをグラフで示したも
のである。この図に示すように、加熱ローラ温度が低い
方が定着装置抵抗値が低い(小さい)事が解る。ここ
で、定着装置の抵抗値とは、実際には、加熱ローラ1の
抵抗値と加熱ローラ以外の抵抗値、例えば、給電部4や
AC制御部5から給電部4への導線における抵抗値等を
加えたものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜6の構
成により、温度が低いときに定着装置に過電流が流れて
しまうという不具合が生じないため、低い保管温度から
使用環境下に機械を持ち込んで直ちに電源を投入した場
合でも機械を破損する恐れがない。
【0038】
【0039】温度が低い状態では標準印加電圧Vよりも
低い印加電圧で加熱ローラへ通電することにより、定着
装置に過電流を流すことなく徐々に加熱ローラを加熱で
きるため、保管温度からの余熱が可能であり、通電を行
なわないものに比べて装置立ち上がり時間を短縮するこ
とができる。
【0040】請求項7の構成により、保管下限温度が保
たれている場合には、確実に機械を損なうことなく加熱
ローラを徐々に加熱することができるので、保管環境か
ら予熱を行なうことが可能となり、通電を行なわないも
のに比べて装置立ち上がり時間を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真装置の一実施例における
定着装置とその制御系統を示す説明図である。
【図2】その定着装置の消費電力と加熱ローラ温度の関
係を表わすグラフである。
【図3】本発明の他の実施例における定着装置とその制
御系統を示す説明図である。
【図4】本発明の更に他の実施例における定着装置とそ
の制御系統を示す説明図である。
【図5】本発明の更に他の実施例における、加熱ローラ
と定着装置消費電力の関係を示すグラフである。
【図6】その実施例における、加熱ローラ温度による定
着装置抵抗値の推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 1a 電極部 2 加圧ローラ 3,13 サーミスタ 4 給電部 5 AC制御部 6 システム制御部 7 電流検知部 To 使用下限温度 TL 保管(下限)温度 Wmax 定着装置許容最大電力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 H05B 1/00 - 3/00 375

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置
    を備え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が
    温度正特性を有する画像形成装置において、 当該画像形成装置における前記定着装置への最大供給電
    力をWmax ,当該画像形成装置の使用下限温度をTo ,
    前記加熱ローラの温度To における定着装置の抵抗値を
    Ro ,定着装置への標準印加電圧をVとすると、V
    /Ro ≦Wmaxとなるように設定するとともに、 前記加熱ローラの表面温度又は加熱ローラ近傍の温度を
    検知する温度検知手段を有し、該検知手段が検知したロ
    ーラ表面温度又はローラ近傍の温度が前記使用下限温度
    To 以下の場合は前記加熱ローラへの通電をカットする
    ようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置
    を備え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が
    温度正特性を有する画像形成装置において、 当該画像形成装置における前記定着装置への最大供給電
    力をWmax ,当該画像形成装置の使用下限温度をTo ,
    前記加熱ローラの温度To における定着装置の抵抗値を
    Ro ,定着装置への標準印加電圧をVとすると、V
    /Ro ≦Wmaxとなるように設定するとともに、 前記加熱ローラの表面温度又は加熱ローラ近傍の温度を
    検知する温度検知手段を有し、該検知手段が検知したロ
    ーラ表面温度又はローラ近傍の温度が前記使用下限温度
    To より低い所定温度T以下の場合は前記加熱ローラへ
    の通電をカットするようにし、 前記所定温度Tが、前記加熱ローラのある温度における
    抵抗値をR(T)とすると、V /R(T)=Wmax とな
    る温度であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置
    を備え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が
    温度正特性を有する画像形成装置において、 当該画像形成装置における前記定着装置への最大供給電
    力をWmax ,当該画像形成装置の使用下限温度をTo ,
    前記加熱ローラの温度To における定着装置の抵抗値を
    Ro ,定着装置への標準印加電圧をVとすると、V
    /Ro ≦Wmaxとなるように設定するとともに、 前記加熱ローラの表面温度又は加熱ローラ近傍の温度を
    検知する温度検知手段を有し、該検知手段が検知したロ
    ーラ表面温度又はローラ近傍の温度が前記使用下限温度
    To 以下の場合は前記加熱ローラへ標準印加電圧より低
    い印加電圧で通電するようにしたことを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置
    を備え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が
    温度正特性を有する画像形成装置において、 当該画像形成装置における前記定着装置への最大供給電
    力をWmax ,当該画像形成装置の使用下限温度をTo ,
    前記加熱ローラの温度To における定着装置の抵抗値を
    Ro ,定着装置への標準印加電圧をVとすると、V
    /Ro ≦Wmaxとなるように設定するとともに、 前記加熱ローラの表面温度又は加熱ローラ近傍の温度を
    検知する温度検知手段を有し、該検知手段が検知したロ
    ーラ表面温度又はローラ近傍の温度が前記使用下限温度
    To より低い所定温度T以下の場合は前記加熱ローラへ
    標準印加電圧より低い印加電圧で通電するようにし、 前記所定温度Tが、前記加熱ローラのある温度における
    抵抗値をR(T)とすると、V /R(T)=Wmax とな
    る温度であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置
    を備え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が
    温度正特性を有する画像形成装置において、 当該画像形成装置における前記定着装置への最大供給電
    力をWmax ,当該画像形成装置の使用下限温度をTo ,
    前記加熱ローラの温度To における定着装置の抵抗値を
    Ro ,定着装置への標準印加電圧をVとすると、V
    /Ro ≦Wmaxとなるように設定するとともに、 前記加熱ローラの抵抗値又はその代用特性を検知する手
    段を有し、該検知手段が検知したローラ抵抗値又はその
    代用値が、V /R=Wmax となる抵抗値R以下の場
    合は前記加熱ローラへの通電をカットするようにしたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 自己発熱型加熱ローラを用いた定着装置
    を備え、該加熱ローラの表層に設けられた発熱抵抗体が
    温度正特性を有する画像形成装置において、 当該画像形成装置における前記定着装置への最大供給電
    力をWmax ,当該画像形成装置の使用下限温度をTo ,
    前記加熱ローラの温度To における定着装置の抵抗値を
    Ro ,定着装置への標準印加電圧をVとすると、V
    /Ro ≦Wmaxとなるように設定するとともに、 前記加熱ローラの抵抗値又はその代用特性を検知する手
    段を有し、該検知手段が検知したローラ抵抗値又はその
    代用値が、V /R=Wmax となる抵抗値R以下の場
    合は前記加熱ローラへ標準印加電圧より低い印加電圧で
    通電するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記標準印加電圧Vよりも低い印加電圧
    をVL とすると、該電圧VL は、当該画像形成装置の保
    管下限温度における定着装置の抵抗値をRL,当該画像
    形成装置の定着装置に関する回路の許容最大電流値をI
    max としたとき、VL <Imax ・RL かつVL /RL
    <Wmax となるように設定されることを特徴とする、請
    求項3,4,6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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