JP3302084B2 - 連続体の脱脂洗浄装置及び脱脂洗浄方法 - Google Patents

連続体の脱脂洗浄装置及び脱脂洗浄方法

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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に油分の付着した
連続体を脱脂洗浄する連続体の脱脂洗浄装置及び脱脂洗
浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、金属材料よりなる板材,線材あ
るいは条材などの各種連続体は、圧延,伸線など各種の
加工手段を用いて製造されている。そして、それらの加
工工程においては、その製造上の性質から圧延油,潤滑
油などの各種油分が使用されるため、得られた各種連続
体も油分が付着した状態で得られる。
【0003】このような油分が付着した各種連続体を次
工程である塗装などの表面処理,溶接処理,焼鈍などの
熱処理,その他の処理を施す際には、製品の特性、例え
ば品質面や取扱い面からの制約により、各種連続体に付
着した油分を脱脂した脱脂状態での利用がほとんどであ
った。
【0004】このため、従来、この連続体に付着した油
分を脱脂洗浄する手段としては、洗浄能力,乾燥性およ
び無害性などの点などに優れた洗浄用フロンあるいは
1,1,1−トリクロロエタンなどの洗浄剤を用い、こ
れら液体に被脱脂連続体を浸漬し乾燥を行う浸漬洗浄法
が一般に用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球環境に対す
る関心の高まりから、従来脱脂洗浄に用いられている洗
浄用フロンあるいは 1,1,1−トリクロロエタンなどのオ
ゾン破壊物質の使用規制が強化されており、将来的には
これらオゾン破壊物質を利用した脱脂洗浄は廃止される
方向にある。しかも、これらの生産量規制による購入価
格の上昇または入手が困難となることが予測される。
【0006】このオゾン破壊物質を利用しない代替脱脂
洗浄の手段としては下記の方法が検討される。まず、以
前に一般に脱脂洗浄剤として使用されていたトリクレン
などへの逆戻りが考えられる。しかし、このトリクレン
などの有機溶剤は人体に有害な物質であり、取扱いには
法的に厳しい規制がある。
【0007】また別の方法としては、近年フロン代替洗
浄剤として新規に開発されている水系,非水系代替洗浄
剤の利用が考えられる。しかし、これらフロン代替洗浄
剤は、洗浄能力の面からはフロン並みの性能向上が更に
期待されるもののそれぞれ欠点を有している。
【0008】例えば、水系洗浄剤に関しては、すすぎ洗
浄による水処理など周辺設備の併設、さらには使用後に
発生する産業廃棄物の処理対応の問題などがある。一
方、非水系洗浄剤については、その物性に起因する引火
点などの特性からくる消防法上の問題などがある。
【0009】以上のような脱脂洗浄剤を用いた脱脂方法
における問題をまとめると下記のようになる。 (1) まず、脱脂洗浄剤としてフロンやトリクロロエタン
などのオゾン破壊物質を使用する場合は、今後使用規制
の強化が計画されており、将来的にはこれらオゾン破壊
物質を利用した脱脂洗浄は不可能となる方向にある。
【0010】(2) 従来使用されている、または近年新規
に開発されている脱脂洗浄剤は、有機溶剤中毒予防規則
あるいは特定化学物質等障害予防規則などの法的規制に
よる制約を受ける場合がある。
【0011】(3) これら脱脂洗浄剤のすすぎなどによ
る、水処理などの周辺設備が必要であり、脱脂洗浄装置
が煩雑になる。 (4) これら脱脂洗浄剤の使用後に発生する産業廃棄物の
処理対応が必要となる。
【0012】以上のような、脱脂洗浄剤を用いた脱脂方
法における問題に対し、本発明においては、従来の脱脂
装置及び脱脂洗浄方法に比し簡略であり、洗浄能力を低
下することがなく、連続体を脱脂することが可能な連続
体の脱脂装置及び脱脂洗浄方法を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明の連
続体の脱脂洗浄装置は、被脱脂洗浄連続体を移送する手
段と、前記被脱脂連続体を洗浄剤にて脱脂洗浄する脱脂
洗浄部と、前記被脱脂洗浄連続体の表面に付着した洗浄
剤を取り除く液切り部と、前記液切りを行った被脱脂洗
浄連続体の表面に付着した洗浄剤を乾燥する乾燥部を有
することを特徴とするものである。
【0014】また、本発明の第2の連続体の脱脂洗浄装
置は、被脱脂洗浄連続体を移送する手段と、前記被脱脂
洗浄連続体の表面に付着した油分を機械的に取り除く前
処理部と、前記機械的に油分を取り除いた被脱脂連続体
を洗浄剤にて脱脂洗浄する脱脂洗浄部と、前記被脱脂洗
浄連続体の表面に付着した洗浄剤を機械的に取り除く後
処理部と、前記機械的に洗浄剤を取り除いた被脱脂洗浄
連続体を乾燥する乾燥部を有することを特徴とするもの
である。また、本発明の連続体の脱脂洗浄方法は、被脱
脂洗浄連続体を移送する手段と、前記被脱脂連続体を洗
浄剤にて脱脂洗浄する脱脂洗浄工程と、前記被脱脂洗浄
連続体の表面に付着した洗浄剤を取り除く液切り工程
と、前記液切りを行った被脱脂洗浄連続体を乾燥する乾
燥工程を有することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】上記本発明の脱脂洗浄装置によって、まず、表
面に油分の付着した被脱脂洗浄連続体は脱脂洗浄部にお
いて脱脂洗浄され表面に付着した油分が除去される。そ
して、その際に表面には洗浄剤が付着された状態となっ
ているため、この洗浄剤を乾燥部において乾燥すること
により、連続体を表面は脱脂洗浄され、連続的に脱脂洗
浄することが可能となる。
【0016】また本発明においては、脱脂洗浄部の前処
理として被脱脂洗浄連続体の表面に付着した油分を機械
的に取り除く前処理部を設けることにより、脱脂洗浄部
へ連続体と共に入る油分を減少することが可能となると
共に、脱脂洗浄部の後処理、すなわち乾燥手段の前処理
として被脱脂洗浄連続体の表面に付着した洗浄剤を機械
的に取り除く後処理部を設けることにより、乾燥部へ連
続体と共に入る洗浄剤を減少することが可能となる。こ
のように、本発明においては、脱脂洗浄装置における後
処理への油分あるいは洗浄剤を極力減少する構成となっ
ている。
【0017】まず、本発明における被脱脂洗浄連続体を
移送する手段としては、被脱脂連続体を脱脂洗浄部へ導
入,導出させることができるものであれば何らその構成
を限定されるものではないが、例えば、脱脂洗浄部の前
部に被脱脂連続体を巻回した送り出しロールより連続体
を導出し、また乾燥部の後部に油分が除去された連続体
を巻回する巻き取るロールを設けることなどを採用する
ことが可能である。
【0018】そして、被脱脂連続体を洗浄剤にて脱脂洗
浄する脱脂洗浄部の構成としては、例えば、洗浄剤中へ
被脱脂連続体を連続的に浸漬し、洗浄剤により表面に付
着している油分を分離,溶解する脱脂洗浄などが考えら
れる。
【0019】ここで、洗浄剤としては、非水系の洗浄剤
が好ましい。これは、脱脂洗浄後のすすぎが必要ではな
いと共に、水が必要ではなく、また、再生装置の利用に
より洗浄剤その物の量的な削減が可能であるためであ
る。
【0020】上記脱脂洗浄後には被脱脂洗浄連続体の表
面に洗浄剤が付着している。この付着した洗浄剤を乾燥
する乾燥部としては、気体を吹き付けることにより、洗
浄剤を飛散,乾燥させる手段あるいは加熱により乾燥さ
せる手段などが考えられる。
【0021】また、脱脂洗浄部の前処理としての被脱脂
洗浄連続体の表面に付着した油分を機械的に取り除く前
処理部としては、例えば、樹脂などにより被脱脂洗浄連
続体の幅方向に構成されたワイパーとバックアップロー
ルにより被脱脂洗浄連続体を挟み込む構成、あるいはパ
ットなどにより挟み込む構成を採用し、被脱脂洗浄連続
体の移動により油分を極力油切ることが可能となる。
【0022】さらに、脱脂洗浄部の後処理、すなわち乾
燥手段の前処理として被脱脂洗浄連続体の表面に付着し
た洗浄剤を機械的に取り除く後処理部としても、上記油
切り手段と同様の構成を採用し、被脱脂洗浄連続体の移
動により洗浄剤を極力液切ることが可能となる。
【0023】以上、本発明が対象とする被脱脂連続体と
は、金属材料よりなる板材,線材あるいは条材などの各
種連続体など、後工程あるいは製品において付着した油
分を脱脂した脱脂状態で利用される連続体である。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の連続体の脱脂洗浄装置の一実施例を示
す概略断面図である。図面において1は被脱脂洗浄連続
体、2は脱脂洗浄部、3は乾燥部、4は前処理部、5は
後処理部である。そして、本実施例においては被脱脂洗
浄連続体1を移送する手段として、被脱脂洗浄連続体1
を巻回し前処理部4,脱脂洗浄部2,後処理部5および
乾燥部3を通過させるための送り出しロール6および脱
脂洗浄後の被脱脂連続体1を巻回するための巻き取りロ
ール7を有している。
【0025】脱脂洗浄部2は、浸漬槽28の内部におい
て、被脱脂洗浄連続体1を、例えば炭化水素系洗浄剤、
例えば「テクノケア」(株式会社東芝製 商品名)のよ
うな非水系洗浄剤22に浸漬するための浸漬ロール2
0,21を有している。
【0026】乾燥部3は、送風あるいは乾燥した空気な
どの気体を被脱脂洗浄連続体1に吹き付けるためのノズ
ル30を有している。前処理部4は、被脱脂洗浄連続体
1を挟み込み、表面に付着した油分を機械的に除去する
ために、樹脂などにより被脱脂洗浄連続体の幅方向に構
成されたワイパー40,41とバックアップロール4
2,43を有しており、外部に油分が飛散しないようケ
ース44に囲まれている。
【0027】後処理部5は、被脱脂洗浄連続体1を挟み
込み、表面に付着した洗浄剤を機械的に除去するため
に、樹脂などにより被脱脂洗浄連続体の幅方向に構成さ
れたワイパー50,51とバックアップロール52,5
3を有している。そして、これらワイパー50,51お
よびバックアップロール52,53の後に、最終的に洗
浄液を除去するために空気などの気体を高圧で吹き付け
るためのノズル54を有しており、外部に洗浄剤が飛散
しないようケース55に囲まれている。
【0028】本発明の脱脂洗浄装置において、浸漬槽2
8などの横断面形状は被脱脂洗浄連続体1の断面形状に
よって適宜選択されるものであるが、本実施例において
は被脱脂洗浄連続体1は板材であるため、浸漬槽28な
どの横断面形状は長方形となっている。
【0029】以上のように構成された本発明の連続体の
脱脂洗浄装置を用いた被脱脂洗浄連続体の脱脂について
説明する。図1において、被脱脂洗浄連続体1は例えば
パーマロイ材よりなる圧延材であり、前工程である圧延
工程において圧延油を使用するため、被脱脂連続体の表
面には圧延油が付着している。
【0030】被脱脂洗浄連続体1は、前工程において送
り出しロール6に巻回されており、この送り出しロール
6より導出され、前処理部4,脱脂洗浄部2,後処理部
5および乾燥部3を通過させ、巻き取りロール7に巻回
される。
【0031】ここで、被脱脂洗浄連続体1には個々のロ
ール6,7により張力が加えられている。本実施例にお
いては、被脱脂連続体1を移送する手段として、送り出
しロール6および巻き取りロール7を用いたが、連続体
を移送できればこの構成に限るものではない。
【0032】送り出しロール6より導出された被脱脂洗
浄連続体1は、まず前処理部4に導入され、被脱脂洗浄
連続体1の幅方向に構成されたゴムチューブのような樹
脂などによるワイパー40およびバックアップロール4
2により被脱脂洗浄連続体1を挟み込み、一方の表面
(本実施例においては上面)に付着した油分を機械的に
除去する。次に、他方の面に付着した油分を除去するた
めに、ワイパー41およびバックアップロール43に挟
み込まれ通過する。この際、被脱脂洗浄連続体1は、幅
方向において反りを有している場合があり、ワイパー4
0,41の接触を良好に維持するために、被脱脂洗浄連
続体1がバックアップロール42,43に若干の巻き付
き角度を有した状態で維持されるのが好ましい。
【0033】この前処理部4により、被脱脂洗浄連続体
1の表面に付着した油分を極力油切ることが可能とな
り、脱脂洗浄部2での洗浄剤22の汚れを低減すること
ができる。
【0034】次に、表面に付着した油分を油切りされた
被脱脂洗浄連続体1は、脱脂洗浄部28へ導入される。
そして、浸漬ロール20,21により、洗浄剤22中に
浸漬され、洗浄液22により表面に付着した油分は最終
的に分離,洗浄される。
【0035】ここで、洗浄剤22はポンプ8により循環
されており、この際、温水器10および冷水器11に接
続された熱交換器9により、液温を制御されている。そ
して、循環され、液温を制御された洗浄剤22は被脱脂
洗浄連続体1の進行方向と逆向きの流れになるように浸
漬槽28に戻されることにより、洗浄効果を促進するこ
とができる。
【0036】また、油分により汚染された洗浄剤22は
蒸留再生器12により再生され、再生された洗浄剤22
はノズル27より浸漬槽28内部に戻され、浸漬後の被
脱脂洗浄連続体1にシャワー状に流される。
【0037】洗浄剤22の液温は浸漬槽28に設置され
た温度センサ(図示せず)により監視され、被脱脂洗浄
連続体1の温度や外部環境により適宜制御される。ま
た、浸漬槽28内部の被脱脂洗浄連続体1の導入部およ
び導出部近傍には、浸漬槽28内部において蒸発した洗
浄剤22を冷却,液化するための冷却体25を冷却槽2
8の周面に設置されている。この冷却体25は冷却器1
1に接続されており、冷却媒体を循環させることにより
冷却されている。そして、液化された洗浄剤22は洗浄
剤受け部26により回収される。ここで、冷却体25
は、洗浄剤22の蒸気を外部へ排出されにくいように被
脱脂洗浄連続体1の導入部および導出部の下部に設置す
ることが好ましい。
【0038】さらに、洗浄剤22に物理的振動,流動を
与え洗浄効果を促進するために、洗浄液22を循環する
と共に、超音波発振器の併用、浸漬ロールに攪拌翼を設
けるなどの各種手段を採用しても良い。
【0039】さらに、浸漬層28の被脱脂洗浄連続体1
の導入部および導出部にはフェルトよりなるパット2
3,24を設け、蒸気となった洗浄剤22を外部へ排出
されないようにしている。
【0040】次に、脱脂洗浄部2を通過し、脱脂洗浄さ
れた被脱脂洗浄連続体1は、後処理部5を通過し、表面
に付着した洗浄液を除去する。ここでは、まず前処理部
4と同様に被脱脂洗浄連続体1の幅方向に構成されたゴ
ムチューブのような樹脂などによるワイパー50および
バックアップロール52により被脱脂洗浄連続体1を挟
み込み、一方の表面(本実施例においては上面)に付着
した洗浄剤を機械的に除去する。次に、他方の面に付着
した洗浄剤を除去するために、ワイパー51およびバッ
クアップロール53に挟み込まれ通過する。この場合に
おいても、被脱脂洗浄連続体1とワイパー50,51の
接触を良好に維持するために、被脱脂洗浄連続体1がバ
ックアップロール52,53に若干の巻き付き角度を有
した状態で維持されるのが好ましい。
【0041】そして、ノズル54により、最終的に被脱
脂洗浄連続体1に付着している洗浄液を除去するために
空気などの気体を高圧で吹き付ける。この場合、ノズル
54の気体は被脱脂洗浄連続体1の幅方向全面に吹き付
けられるような構成とするのが好ましい。
【0042】上記後処理部5においてはワイパー50,
51およびバックアップロール52,53を設けず、ノ
ズル54のみで、表面に付着した洗浄剤を除去する構成
を採用することも可能である。
【0043】次に、洗浄剤が除去された被脱脂洗浄連続
体1は、乾燥部3において、送風あるいは乾燥した空気
などの気体をノズル30より吹き付け、乾燥される。こ
の場合、ノズル30の気体は被脱脂洗浄連続体1の幅方
向全面に吹き付けられるような構成とするのが好まし
い。
【0044】以上のように、送り出しロール6から導出
され、前処理部4,脱脂洗浄部2,後処理部5および乾
燥部3を通過させ、巻き取りロール7に巻回された被脱
脂洗浄連続体1は、後工程あるいは製品において付着し
た油分を脱脂した脱脂状態で利用される。
【0045】一般に、非水系洗浄剤は引火点が低いもの
が多いために、脱脂洗浄部温度センサーあるいはガス濃
度検知器あるいは火炎検知器などを設置し、警報機ある
いはCO2 ガスを噴入する消火装置などを設置すること
が好ましい。
【0046】本実施例においては、脱脂洗浄部の浸漬槽
は1槽であったが、洗浄効果を向上するために、複数の
浸漬槽を有する脱脂洗浄部のあっても良く、また、洗浄
液の乾燥を積極的に進行させるために、浸漬槽の次に蒸
気洗浄槽を設けても良い。蒸気洗浄槽を用いると、脱脂
洗浄連続体が蒸気中を通過中にその表面に蒸気洗浄剤が
結露することにより、浸漬槽で付着した洗浄剤が洗い流
される。
【0047】
【発明の効果】本発明により、従来の脱脂装置及び脱脂
洗浄方法に比し簡略であり、洗浄能力を低下することが
なく、被脱脂洗浄連続体を脱脂する連続体の脱脂洗浄装
及び脱脂洗浄方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続体の脱脂洗浄装置の一実施例を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 被脱脂洗浄連続体 2 脱脂洗浄部 3 乾燥部 4 前処理部 5 後処理部 6 送り出しロール 7 巻き取りロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−116384(JP,A) 特開 平4−124289(JP,A) 実開 昭60−141910(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被脱脂洗浄連続体を移送する手段と、前
    記被脱脂連続体を洗浄剤にて脱脂洗浄する脱脂洗浄部
    と、前記被脱脂洗浄連続体の表面に付着した洗浄剤を取
    り除く液切り部と、前記液切りを行った被脱脂洗浄連続
    体を乾燥する乾燥部を有することを特徴とする連続体の
    脱脂洗浄装置。
  2. 【請求項2】 被脱脂洗浄連続体を移送する手段と、前
    記被脱脂洗浄連続体の表面に付着した油分を機械的に取
    り除く前処理部と、前記機械的に油分を取り除いた被脱
    脂連続体を洗浄剤にて脱脂洗浄する脱脂洗浄部と、前記
    被脱脂洗浄連続体の表面に付着した洗浄剤を機械的に取
    り除く後処理部と、前記機械的に洗浄剤を取り除いた被
    脱脂洗浄連続体を乾燥する乾燥部を有することを特徴と
    する連続体の脱脂洗浄装置。
  3. 【請求項3】 被脱脂洗浄連続体を移送する手段と、前
    記被脱脂連続体を洗浄剤にて脱脂洗浄する脱脂洗浄工程
    と、前記被脱脂洗浄連続体の表面に付着した洗浄剤を取
    り除く液切り工程と、前記液切りを行った被脱脂洗浄連
    続体を乾燥する乾燥工程を有することを特徴とする連続
    体の脱脂洗浄方法。
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