JP3214435B2 - バンプストッパ - Google Patents
バンプストッパInfo
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Description
ョン機構におけるストラッドロッド等の可動ロッドの動
作を緩衝するバンプストッパに関するものである。
ンプストッパの一例を示す断面図である。バンプストッ
パ1の本体2はゴム等の弾性材料によって全体が蛇腹状
の筒体に成形されており、そのストッパ本体2の中心に
図の上下方向にストラッドロッド等のロッド5を挿通さ
せている。ストッパ本体2およびロッド5の各上端部
は、アッパシートを介して車体(いずれも図示せず)に
固定して取り付けられている。ストッパ本体2の下方位
置のロッド5の軸周りにはダンパ6が装着され、車両走
行中に路面の凹凸によって上下動するダンパ6の移動を
ストッパ本体2で受けて規制するとともに、このストッ
パ本体2の弾性伸縮で路面からの衝撃力をダンパ6と共
働して吸収し、車体を緩衝する。
端部は、ロッドが約1mm程度の締め代で嵌合する嵌合孔
3付きのロッド嵌合部となっている。このロッド嵌合部
の下部は、凹凸が交互に連なる弾性伸縮可能な蛇腹状の
伸縮部4として形成され、この伸縮部4の先端である下
端部はロッド5が遊嵌状態で不干渉に貫通する自由端7
となっている。したがって、図4(a)のように、ダン
パ6が作動時に図の下方から上方へ移動した際、伸縮部
4の下端自由端7に下方から当接してその移動が規制さ
れることになる。
パ1においては、伸縮部4の谷部の凹溝を利用するか、
または図示例のように特別に設けた環状凹溝8に輪環状
の拘束リング9が嵌め込んで取り付けている。このよう
な拘束リング9を装着することで、伸縮部4の撓み変形
を抑制し、高荷重、繰返し圧縮力による荷重−撓み関係
の非線形なばね特性を好転させ、耐久性を高めるように
している。
グ9は、幅寸法Bおよび板厚tで形成されたリング本体
9aの内周面から断面凸形状に突出する形で、係合突起
9bがリング本体9aの幅寸法Bの約1/3程度の幅b
で形成されている。因みに、係合突起9bの高さ寸法h
は、リング本体9aの板厚tの約2/3程度である。こ
の係合突起9bを伸縮部4の環状凹溝8に嵌合させて拘
束リング9を装着することにより、伸縮部4の撓み変形
を抑制している。
係合突起部9bが伸縮部4の環状凹溝8から抜脱し易い
といった不具合がある。すなわち、実機搭載による作動
時の負荷を受けて、ダンパ6の下方からの当接により伸
縮部4の圧縮変形が高まり、それによって環状凹溝8を
形成する部分の溝角部8aが下方からのダンパ6による
押圧力を受けて図4(a)中の矢印で示す方向に捻れ、
弾性変形して拘束リング9の係合9bを乗り越えて外れ
るようになる。このことは、伸縮部4側の材質に比べて
拘束リング9の材質がより硬質であることとも相まっ
て、拘束リング9全体が形状的にも伸縮部4の環状凹溝
6の弾性変形になじんで好適に追従せず、一元的方向の
みにしか追従しないことに起因している。そのため、拘
束リング9はその機能を十分に発揮することなく、その
信頼性を損うような結果を招いている。
脱落防止に有効な拘束リング9および伸縮部4側の環状
凹溝6双方に対して形状設定の面から種々追求されては
きたが、相互に制約があって未だ理想的な形状の実現に
至っていないのが現状である。
車体等への実機搭載で路面から受ける衝撃力負荷により
伸縮部の撓み変形を抑制する拘束リングを用いたバンプ
ストッパであって、高荷重、繰返し圧縮力による荷重−
撓み関係の非線形なばね特性を好転させ、耐久性の向上
を実現させるものを提供することにある。
は、その一端部が固定され、他端部が自由端となってい
る蛇腹筒状の伸縮部の一部の外周に拘束リングを嵌合さ
せて保持し、筒状内部に挿通するダンパロッドのロッド
軸上をダンパが衝撃外力を受けて移動して伸縮部自由端
に当接しこれを圧縮変形させることにより、ダンパの移
動を規制して衝撃外力を吸収緩衝すると共に、拘束リン
グによって伸縮部の弾性変形を抑制可能に構成したもの
において、輪環状に形成された拘束リングの断面形状
が、ダンパの当接により衝撃外力を受ける作用始端側か
らみて伸縮部の自由端に臨む側を最大肉厚の最小内径と
し、固定端に臨む側を最小肉厚の最大内径とした漸次拡
大径をとるテーパで形成されている。
ング保持溝に嵌合保持させることにより、リング保持溝
ではダンパを介して衝撃外力を受けた伸縮部が弾性変形
した際、伸縮部に拘束リングを抱き込むような弾性変形
による引込力が作用し、拘束リングに対する保持力が高
められてリング保持溝から脱落するのを防止する。拘束
リングを確実に保持することで、バンプストッパ自体の
伸縮部における弾性変形も適度に抑制される。
施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1(a),(b)は、本実施の形態によるバンプ
ストッパ10とこの外周に嵌合により装着された拘束リ
ング20とによる構成を示す組立断面図である。バンプ
ストッパ10の本体11には、弾性変形量約70〜80
%程度を想定して発泡ウレタンゴム等のゴム材料が用い
られ、全体が蛇腹状の筒体に形成されている。ストッパ
本体11の中心にストラッドロッド等のロッド12が挿
通し、このロッド12とストッパ本体11の各上端部
は、アッパシートを介して車体(いずれも図示せず)に
固定して取り付けられている。ストッパ本体11の下方
位置のロッド12の軸周りにはダンパ13が装着され、
車両走行中に路面の凹凸によって上下動するダンパ13
の移動をストッパ本体11で受けて規制し、ストッパ本
体11の弾性伸縮で路面からの衝撃力をダンパ13と共
働して吸収し車体を緩衝する。
上端部は、ロッドが締め代で嵌合する嵌合孔14付きの
ロッド嵌合保持部となっている。このロッド嵌合保持部
の下部は、凹凸が交互に連なる弾性伸縮可能な蛇腹状の
伸縮部15として形成され、この伸縮部15の先端であ
る下端部はロッド12が遊嵌状態で不干渉に貫通する自
由端16となっている。伸縮部15の一部の谷溝などを
利用して外周に環状のリング保持溝17が形成されてい
る。
には、例えば約30%程度ガラス繊維を含有する66ナ
イロン製の拘束リング20が図示のような断面形状の輪
環状に形成され、締め代により嵌合して保持されてい
る。単体で示す図1(b)のように、拘束リング20の
断面は、リング本体21の内径が装着状態でいう図の上
側の一端側と下側の他端側とで異径となっている。すな
わち、輪環状に形成された拘束リングの断面形状が、ダ
ンパの当接により衝撃外力を受ける作用始端側からみて
伸縮部の自由端に臨む側を最大肉厚の最小内径とし、固
定端に臨む側を最小肉厚の最大内径とする漸次拡大径と
なるテーパ状に形成されている。
り、下側の肉厚t2が最大で内径d2が最小に形成され、
その内径寸法差によって、傾斜角αが約15〜30°、
好ましくは約17〜20°に形成されている。下側の最
大径d2の部分22は好ましくは比較的大きく面取り加
工が施され、他の角部R1、R1、R1も小さく程度に面
取り加工されている。これら各部の寸法設定は、バンプ
ストッパ10側の伸縮部15に設けたリング保持溝17
に嵌合保持される際、バンプストッパ10の荷重−撓み
特性と耐久性のいずれにとっても最良の断面形状として
配慮される。
拘束リング20を装着した状態で車体等への搭載による
実機使用中、図2に示すように作用する。作動時、負荷
を受けてダンパ13が下方から上方に移動し、バンプス
トッパ10の伸縮部15の下端自由端16に当接する。
伸縮部15は下方からダンパ13による押圧力を受けて
圧縮変形する。このとき、リング保持溝17において
は、ここに嵌合保持する拘束リング20の断面形状の具
合によって、図中の矢印で示す時計廻り方向と反時計廻
り方向による正逆方向の弾性変形が生じる。そうした弾
性変形により伸縮部15のリング保持溝17では、拘束
リング20を伸縮部15内部に引き込むような力が働
く。
のリング保持溝17の弾性変形に馴染んで好適に追従す
ることで、リング保持溝17から位置ずれを生じて脱落
するようなことはなく、強固に保持される状態を維持す
る。これにより、拘束リング20はバンプストッパ10
に対して所期の機能を果たし、バンプストッパ10の高
荷重、繰返し圧縮力による荷重−撓み関係の非線形なば
ね特性を好転させ、耐久性を高めることができる。
グ20の別の形態を示す断面図である。この場合の拘束
リング20は、バンプストッパ10側に設けられるリン
グ保持溝17との形状的なチューニングに基づき、更に
最良の断面形状の一例として設定されたものである。図
示のように、リング本体21は上記図1の実施の形態で
示された断面形状を基本とし、肉厚t2が最大で内径d2
が最小径となる部分の下端から延長した拘束部23を設
けた構造である。この突起形状の拘束部23を設けるこ
とにより、バンプストッパ10に対する拘束力がなお一
層高められ、拘束リング20の脱落防止が万全となる効
果がある。
嵌合させて取り付けた拘束リングが車体等への実機搭載
で路面から受ける衝撃力負荷によってバンプストッパ側
から脱落するといった従来の不具合を解消し、確実に保
持される拘束リングの機能によって、バンプストッパ側
の弾性伸縮部における撓み変形が抑制され、高荷重、繰
返し圧縮力による荷重−撓み関係の非線形なばね特性を
好転させ、バンプストッパの耐久性を一層高める利点が
ある。
状態を示す断面図(a)および拘束リング単体の断面図
(b)である。
す断面図である。
である。
した拘束リングの脱落状態を示す組立断面図(a)およ
びその拘束リング単体の断面図(b)である。
Claims (4)
- 【請求項1】 その一端部が固定され、他端部が自由端
となっている蛇腹筒状の伸縮部の一部の外周に拘束リン
グを嵌合させて保持し、筒状内部に挿通されるダンパロ
ッドのロッド軸上をダンパが衝撃外力を受けて移動して
伸縮部自由端に当接し、これを圧縮変形させることによ
り、ダンパの移動を規制して衝撃外力を吸収緩衝すると
共に、拘束リングによって伸縮部の弾性変形を抑制可能
に構成したバンプストッパにおいて、 輪環状に形成された拘束リングの断面形状が、ダンパの
当接により衝撃外力を受ける作用始端側からみて伸縮部
の自由端に臨む側を最大肉厚の最小内径とし、固定端に
臨む側を最小肉厚の最大内径とする漸次拡大径をとるテ
ーパ状に形成されていることを特徴とするバンプストッ
パ。 - 【請求項2】 拘束リングの内周面側断面の各角部はR
面取り加工が施された請求項1記載のバンプストッパ。 - 【請求項3】 肉厚が最大で内径が最小径となる部分の
下端部に突起形状の拘束部を延長した請求項1記載のバ
ンプストッパ。 - 【請求項4】 輪環状に形成された拘束リングの断面形
状が、ダンパの当接により衝撃外力を受ける作用始端側
からみて伸縮部の自由端に臨む側を最大肉厚の最小内径
とし、固定端に臨む側を最小肉厚の最大内径とする漸次
拡大径をとるテーパ状に形成されているバンプストッパ
用拘束リング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2651698A JP3214435B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | バンプストッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2651698A JP3214435B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | バンプストッパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11210806A JPH11210806A (ja) | 1999-08-03 |
JP3214435B2 true JP3214435B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=12195653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2651698A Expired - Fee Related JP3214435B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | バンプストッパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214435B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
DE10319463A1 (de) * | 2003-04-29 | 2004-11-18 | Basf Ag | Automobilstoßdämpfersysteme |
JP6002613B2 (ja) * | 2013-03-26 | 2016-10-05 | 住友理工株式会社 | バウンドストッパ |
KR102621573B1 (ko) * | 2018-12-12 | 2024-01-05 | 에스케이에프코리아(주) | 서스펜션 스러스트 베어링 장치 및 상기 장치가 장착된 서스펜션 스트럿 |
-
1998
- 1998-01-23 JP JP2651698A patent/JP3214435B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11210806A (ja) | 1999-08-03 |
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