JP3201319U - 電線ケーブル組立体 - Google Patents

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小池 康博
康博 小池
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Abstract

【課題】電線ケーブルを、簡単な作業で、側壁板に固定する電線ケーブル組立体を提供する。【解決手段】電線ケーブル10と、装置ケース30内の電線ケーブル10上で終端部に隣接する被固定域15を挟持する一対のクランプ片21,22を有し、一対のクランプ片21,22は、それぞれ、被固定域15に押し付けられるケーブル押さえ部21a,22aと、一対のクランプ片21,22相互を結合する結合フランジ部21b,22bと、側壁板31と対向する側壁対向フランジ部21c,22cと、を有し、側壁対向フランジ部21c,22cの側壁板31と対向する面には、側壁板31との間の面方向の滑りを規制する第一滑り止めシート51が備えられている。【選択図】図1

Description

本考案は、電線ケーブルにケーブルクランプを組み付けた電線ケーブル組立体に関する。
装置ケースの側壁板に挿通させた電線ケーブルを側壁板に固定する構造の一例として、例えば、以下の特許文献1に開示されているものがある。
この特許文献1に開示された構造は、電線ケーブル(ワイヤーハーネス)が挿通されるグロメットを、ブラケットにより装置ケースの側壁板にねじ止めする構造であり、側壁板には、電線ケーブルを挿通させるケーブル挿通孔の他に、ブラケットをねじ止めするためのブラケット取付孔が形成される。
特開平7−29442号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の電線ケーブルの固定構造では、装置ケースの側壁板にブラケットをねじ止めするために、装置ケースの側壁板に、ブラケット固定用の取付孔を形成しなければならない。また、装置ケースの側壁板へブラケットをねじ止めする際には、側壁板の表側と裏側の双方から、ねじ部品を押さえる作業が必要となり、電線ケーブルの側壁板への固定作業が面倒であるという問題点がある。特に、装置ケース内には、電線ケーブルの接続相手になる機器等が多数設けられており、装置ケース内側とブラケットとの隙間が小さい場合などは、ねじ止め作業を行い難い。また、グロメット内の電線ケーブル(ワイヤーハーネス)が、グロメットやブラケットによって把持されておらず、側壁板に固定されていないために、電線ケーブルに対して自重や振動による引き抜き力が加わった場合に、側壁板に対して電線ケーブルが移動してしまうおそれがある。
そこで、本考案は、側壁板に挿通させた電線ケーブルを、簡単な作業で側壁板に支持させることができる電線ケーブル組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための考案の一態様としての電線ケーブル組立体は、
側壁板の一方側に配置されている接続端子に終端部が接続される電線ケーブルと、
前記側壁板に貫通形成されたケーブル挿通孔に挿通されて前記側壁板の一方側に進入した前記電線ケーブル上の長さ方向の一定範囲であって、前記終端部に隣接する被固定域を把持するケーブルクランプと、
を備え、
前記ケーブルクランプは、前記被固定域を挟持する一対のクランプ片を有し、
前記一対のクランプ片は、それぞれ、前記被固定域の外周面に押し付けられるケーブル押さえ部と、該ケーブル押さえ部に延設されて前記一対のクランプ片相互を結合するための結合フランジ部と、前記ケーブル押さえ部及び前記結合フランジ部の前記側壁板側の縁に一体形成され、前記側壁板の一方側の面に対向する側壁対向フランジ部と、を有し、
前記側壁対向フランジ部の前記側壁板と対向する面には、前記側壁板に当接した際に、前記側壁対向フランジ部と前記側壁板との間の面方向の滑りを規制する滑り止め部材が備えられている、
ことを特徴とする。
当該電線ケーブル組立体では、ケーブルクランプを取り付けない状態で、電線ケーブルを側壁板に貫通形成されたケーブル挿通孔に側壁板の他方側から一方側へ挿通させる。その後、側壁板の一方側に進入した電線ケーブル上の長さ方向の一定範囲である被固定域にケーブルクランプを取り付けることで、電線ケーブル組立体としての完成形態になる。
完成形態の電線ケーブル組立体は、各クランプ片の側壁対向フランジ部に備えられた第一滑り止め部材をケーブル挿通孔の周縁に接近させた状態に配置すると、装置ケースの外部に導出している電線ケーブルの自重によって、ケーブルクランプ全体が電線ケーブルと一緒に前記側壁板側に引っ張られて、滑り止め部材が側壁板の内面に当接した状態になる。このとき、装置ケースの外部に導出している電線ケーブルの自重は、滑り止め部材を側壁板の内面に押圧させる付勢力として働いている。そして、側壁板に当接した滑り止め部材が側壁対向フランジ部と側壁板との間の面方向の滑りを規制するため、ケーブルクランプに把持されている電線ケーブルが側壁板にほぼ固定された状態になる。
即ち、当該電線ケーブル組立体では、装置ケースの側壁板のケーブル挿通孔に挿通させた電線ケーブルにケーブルクランプを取り付けて、電線ケーブル組立体として完成させれば、後は、電線ケーブル組立体を支えていた手を離すだけで、電線ケーブルを側壁板にほぼ固定した状態、言い換えると側壁板に支持された状態が得られ、側壁板にねじ止めする作業も、側壁板に取付孔を形成する作業も必要とならない。従って、装置ケースの側壁板に挿通させた電線ケーブルを、簡単な作業で、側壁板に支持させることができる。これにより、電線ケーブルに対して自重や振動による引き抜き力が加わった場合でも、ケーブルクランプによって電線ケーブルが把持されているため、側壁板に対して電線ケーブルの移動を防ぐことができ、加えて、接続端子が電線ケーブルの移動によって引き抜かれるのを防止することができる。また、前述したように、ねじ止め作業せずに電線ケーブル組立体を側壁板に支持させることができるため、メンテナンス時における電線ケーブル組立体の取り付けや取り外しを容易に行うことができる。
ここで、前記電線ケーブル組立体において、前記ケーブル押さえ部の前記電線ケーブルに対応する面には、前記被固定域の外周面に接触して、前記被固定域との間の滑りを規制する滑り止め部材が備えられていてもよい。
当該電線ケーブル組立体では、各クランプ片のケーブル押さえ部に備えた滑り止め部材が電線ケーブルの滑りを規制して、ケーブルクランプがより強固に電線ケーブルを把持することが可能になる。言い換えれば、ケーブルクランプがしっかりと電線ケーブルに固定された状態になり、装置ケースの外部に導出している電線ケーブルの自重によって作用する付勢力を、無駄なくケーブルクランプに伝達して、側壁対向フランジ部に装備されている滑り止め部材を強く側壁板に押し付けることが可能になり、電線ケーブルの固定強度を向上させることができる。
また、以上のいずれかの前記電線ケーブル組立体において、前記結合フランジ部における、相手側の前記クランプ片における結合フランジ部と対向する面には、シート状の弾性部材が備えられていてもよい。
また、以上のいずれかの前記電線ケーブル組立体において、前記滑り止め部材及び前記弾性部材は、シート状のゴムであってもよい。
当該電線ケーブル組立体では、滑り止め部材がシート状のゴムであるため、滑り止め部材が緩衝作用や振動減衰作用を発揮して、外部から装置ケースの側壁板に伝わる衝撃や振動から電線ケーブルが受けるダメージを軽減することができる。
また、以上のいずれかの前記電線ケーブル組立体において、前記一対のクランプ片のうち、一方のクランプ片の結合フランジ部には、雄ネジ部材のネジ部を挿通させるネジ挿通孔が貫通形成され、他方のクランプ片の結合フランジ部には、前記一方のクランプ片の前記ネジ挿通孔を挿通させた雄ネジ部材のネジ部が螺合可能な雌ネジ部が形成されている構成としてもよい。
当該電線ケーブル組立体では、一対のクランプ片相互は、電線ケーブルの被固定域を挟んだ状態に対向配置したあと、互いの結合フランジ部同士をねじ止めすることで、電線ケーブルの被固定域を挟持した状態に結合される。そして、互いの結合フランジ部同士をねじ止めする際、一方の結合フランジ部には、雌ネジ部が形成されているため、別体のナットを使用する必要がなく、ねじ止め作業を容易にすることができる。
また、以上のいずれかの前記電線ケーブル組立体において、前記接続端子が内部に収納され、前記側壁板を有する装置ケースを備えていてもよい。
当該電線ケーブル組立体では、電線ケーブルを側壁壁に支持させる際の装置ケース内の作業を簡略化することができる。
本考案によれば、装置ケースの側壁板に挿通させた電線ケーブルを、簡単な作業で、側壁板に支持させることができる。
本考案に係る第一実施形態における電線ケーブル組立体の分解斜視図である。 本考案に係る第一実施形態における電線ケーブル組立体に使用するケーブルクランプの正面図である。 図2に示したケーブルクランプの側面図である。 本考案に係る第一実施形態における電線ケーブル組立体が装置ケースに取り付けられた状態の側面図である。 本考案に係る第二実施形態における電線ケーブル組立体の斜視図である。 考案に係る第二実施形態における電線ケーブル組立体に使用するケーブルクランプの正面図である。 図6に示したケーブルクランプの側面図である。
以下、本考案に係る電線ケーブル組立体の各種実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
「第一実施形態」
まず、本考案に係る電線ケーブル組立体の第一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態の電線ケーブル組立体Mは、図1に示すように、電線ケーブル10と、該電線ケーブル10に組み付けられるケーブルクランプ20と、を備える。
電線ケーブル10は、複数の電線の束である。電線ケーブル10を構成している複数の電線の終端部は、図1に示す装置ケース30内の不図示の接続端子に接続される。
装置ケース30は、電線ケーブル10が接続される接続端子を含む各種機器を収容する筐体である。この装置ケース30は、収容している接続端子へのケーブル接続作業等を行うために、上部が開口する箱型構造になっている。装置ケース30の一方の側壁板31には、電線ケーブル10を挿通させるケーブル挿通孔32が貫通形成されている。
電線ケーブル10の装置ケース30内に挿入される部位は、複数の被覆電線10aをテープ11で束ねた構造に処理されている。電線ケーブル10は、複数の被覆電線10aをテープ11で束ねることによって、断面形状が略円形になっている。また、装置ケース30内に挿入された電線ケーブル10の終端部側は、接続系統毎に複数のグループg1,g2,g3……に分けてテープ巻きされる。電線ケーブル10の装置ケース30の外部に導出する範囲には、フレキシブルチューブ13が被せられる。本実施形態では図示していないが、ケーブル挿通孔32の近くに位置するフレキシブルチューブ13の端部13aには、フレキシブルチューブの端末金具であるネジコネクタが接続される。
ケーブルクランプ20は、装置ケース30の側壁板31に貫通形成されたケーブル挿通孔32に挿通されて装置ケース30内に進入した電線ケーブル10上の被固定域15を把持する。被固定域15は、装置ケース30内に位置する電線ケーブル10上で、電線ケーブル10の終端部に隣接し、ケーブルクランプ20により把持される領域であり、電線ケーブル10の長さ方向の一定範囲である。
ケーブルクランプ20は、図1に示すように、被固定域15を挟持する一対のクランプ片21,22を有する。
一対のクランプ片21,22は、それぞれ、ケーブル押さえ部21a,22aと、結合フランジ部21b,22bと、側壁対向フランジ部21c,22cと、を有している。
ケーブル押さえ部21a,22aは、被固定域15の外周面に押し付けられる部位である。それぞれのケーブル押さえ部21a,22aは、図2に示すように、正面視で円弧状に湾曲成形されている。
結合フランジ部21b,22bは、一対のケーブル押さえ部21a,22aが被固定域15を挟持した状態となるように、一対のクランプ片21,22相互を結合するためのフランジ部である。各結合フランジ部21b,22bは、図2に示すように、それぞれのケーブル押さえ部21a,22aの両側に延設されている。また、各結合フランジ部21b,22bは、図4にも示すように、一対のケーブル押さえ部21a,22aが被固定域15を挟持するときに、互いに対向するように設けられている。
本実施形態の場合、一対のクランプ片21,22の内、一方のクランプ片21の結合フランジ部21bには、図2に示すように、雄ネジ部材41のネジ部41aを挿通させるネジ挿通孔212が貫通形成されている。また、他方のクランプ片22の結合フランジ部22bには、一方のクランプ片21のネジ挿通孔212を挿通させた雄ネジ部材41のネジ部41aが螺合可能な雌ネジ部222が貫通形成されている。
本実施形態における一対のクランプ片21,22相互の結合は、雄ネジ部材41により行う。まず、図2に示すように一方のクランプ片21と他方のクランプ片22とを対向配置した状態にしておく。次いで、一方のクランプ片21の結合フランジ部21bのネジ挿通孔212に雄ネジ部材41のネジ部41aを挿通させ、図4に示すようにネジ部41aを他方のクランプ片22の結合フランジ部22bの雌ネジ部222に螺合させることで、一対のクランプ片21,22相互の結合が完了する。なお、一対のクランプ片21,22相互の結合に際し、一方のクランプ片21の結合フランジ部21bのネジ挿通孔212にネジ部41aを挿通させ、雌ネジ部222に螺合させるネジ部41aに緩み防止ナットを螺合させもよい。この場合、ネジ部41aを結合フランジ部21bのネジ挿通孔212に挿通させ、雌ネジ部222に螺合させた後、この緩み防止ナットをねじ込んで、雄ネジ部材41の緩みを防止する。
側壁対向フランジ部21c,22cは、図4に示すように、ケーブル押さえ部21a,22aを被固定域15に添えたときにケーブル挿通孔32の周縁部と対向するように、ケーブル押さえ部21a,22a及び結合フランジ部21b,22bの側壁板31側の縁に立設されている。
側壁対向フランジ部21cは、図2及び図3に示すように、ケーブル押さえ部21a及び結合フランジ部21bと繋がっている。また、側壁対向フランジ部22cは、図2及び図3に示すように、ケーブル押さえ部22a及び結合フランジ部22bと繋がっている。
本実施形態の場合、それぞれの側壁対向フランジ部21c,22cの側壁板31と対向する面には、図3及び図4に示すように、第一滑り止め部材である第一滑り止めシート51が備えられている。第一滑り止めシート51は、それぞれの側壁対向フランジ部21c,22cの側壁板31と対向する面に貼着されたゴムシートである。第一滑り止めシート51となるゴムシートとしては、例えば、ニトリルゴムシートやクロロプレンゴムシートのような合成ゴムシートを使用することができる。この第一滑り止めシート51は、図4に示すように側壁板31に当接した際に、側壁対向フランジ部21c,22cと側壁板31との間の面方向の滑りを規制する。また、第一滑り止めシート51は、保有する弾性力によって、側壁板31から伝達される衝撃を緩和する緩衝作用を発揮し、また、側壁板31から伝達される振動を減衰させる振動減衰作用を発揮する。
また、本実施形態の場合、それぞれのケーブル押さえ部21a,22aの電線ケーブル10側の面には、図1及び図2に示すように、第二滑り止め部材である第二滑り止めシート52が備えられている。第二滑り止めシート52は、それぞれのケーブル押さえ部21a,22aの電線ケーブル10側の面に貼着されたゴムシートである。第二滑り止めシート52となるゴムシートとしては、例えば、ニトリルゴムシートやクロロプレンゴムシートのような合成ゴムシートを使用することができる。この第二滑り止めシート52は、被固定域15の外周面に接触して、被固定域15との間の滑りを規制する。また、第二滑り止めシート52は、保有する弾性力によって、一対のクランプ片21,22から被固定域15に伝達される衝撃を緩和する緩衝作用を発揮し、また、一対のクランプ片21,22から被固定域15に伝達される振動を減衰させる振動減衰作用を発揮する。第二滑り止めシート52と電線ケーブル10とは、雄ネジ部材41により締結されている結合フランジ部21b,22b相互間に互いに離反する方向の弾性力を作用させて、雄ネジ部材41の緩みを防止する。加えて、前述したように、緩み防止ナットを用いることで緩み防止の効果を向上させることも可能である。
次に、本実施形態における電線ケーブル組立体Mを、装置ケース30の側壁板31に取り付ける際の作業手順を説明する。
まず、本実施形態の電線ケーブル組立体Mでは、電線ケーブル10は、図1に示すように、ケーブルクランプ20を取り付けない状態で、装置ケース30の側壁板31に貫通形成されたケーブル挿通孔32に挿通させる。その後、装置ケース30内に進入した電線ケーブル10上の被固定域15にケーブルクランプ20を取り付けることで、電線ケーブル組立体Mとしての完成形態になる。
被固定域15へのケーブルクランプ20の取り付けは、図1に示すように、結合フランジ部22bに雌ネジ部222が形成されたクランプ片22のケーブル押さえ部22aを、被固定域15の下側に配置する。また、被固定域15の上側には、結合フランジ部21bにネジ挿通孔212が形成されたクランプ片21のケーブル押さえ部21aを、配置する。そして、対向する結合フランジ部21b,22bを、雄ネジ部材41により結合する。雄ネジ部材41による一対のクランプ片21,22相互の結合では、それぞれのケーブル押さえ部21a,22aに装備された第二滑り止めシート52が、圧縮された状態で被固定域15の表面に密着するように、雄ネジ部材41の締め付けを行う。
一対のクランプ片21,22を雄ネジ部材41により結合させた際に、第二滑り止めシート52が被固定域15の表面に密着することで、被固定域15とケーブルクランプ20との間の結合状態は、電線ケーブル10の長手方向(図4の矢印X1方向)及び周方向(図4の矢印R1方向)のいずれにも滑りが生じない結合状態となる。
なお、一対のクランプ片21,22を雄ネジ部材41により結合する際、図1に示すように、装置ケース30の上部は開口しているため、雄ネジ部材41の装着作業は、上部から容易に行うことができる。
完成形態の電線ケーブル組立体Mは、各クランプ片21,22の側壁対向フランジ部21c,22cに備えられた第一滑り止めシート51をケーブル挿通孔32の周縁に接近させた状態に配置すると、装置ケース30の外部に導出している電線ケーブル10の自重によって、ケーブルクランプ20全体が電線ケーブル10と一緒に側壁板31側に引っ張られて、図4に示すように、第一滑り止めシート51が側壁板31の内面に当接した状態になる。このとき、装置ケース30の外部に導出している電線ケーブル10の自重は、第一滑り止めシート51を側壁板31の内面に押圧させる引っ張り方向の付勢力として働いている。図4における矢印Y1は、電線ケーブル10の自重によって発生する引っ張り方向の付勢力の方向を示している。
そして、側壁板31に当接した第一滑り止めシート51が側壁対向フランジ部21c,22cと側壁板31との間の面方向の滑りを規制するため、ケーブルクランプ20に把持されている電線ケーブル10が側壁板31にほぼ固定された状態になり、この電線ケーブル10は側壁板31に支持される。
以上に説明した第一実施形態の電線ケーブル組立体Mでは、装置ケース30の側壁板31のケーブル挿通孔32に挿通させた電線ケーブル10にケーブルクランプ20を取り付けて、電線ケーブル組立体Mとして完成させれば、後は、電線ケーブル組立体Mを支えていた手を離すだけで、電線ケーブル10を装置ケース30の側壁板31に支持させた状態が得られ、側壁板31にねじ止めする作業も、側壁板31に取付孔を形成する作業も必要とならない。従って、装置ケース30の側壁板31に挿通させた電線ケーブル10を、簡単な作業で、側壁板31に支持させることができる。これにより、装置ケース30の内側とケーブルクランプ20との隙間が小さく作業がしづらい場合であっても、電線ケーブル組立体Mの取付け作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態の電線ケーブル組立体Mでは、各クランプ片21,22のケーブル押さえ部21a,22aに第二滑り止め部材である第二滑り止めシート52が備えられており、この第二滑り止めシート52が電線ケーブル10の滑りを規制する。そのため、ケーブルクランプ20がより強固に電線ケーブル10を把持することが可能になる。言い換えれば、ケーブルクランプ20がしっかりと電線ケーブル10に固定された状態になり、装置ケース30の外部に導出している電線ケーブル10の自重によって作用する付勢力Y1を、無駄なくケーブルクランプ20に伝達して、ケーブルクランプ20に装備されている第一滑り止めシート51を強く側壁板31に押し付けることが可能になり、電線ケーブル10の固定強度を向上させることができる。
また、本実施形態の電線ケーブル組立体Mでは、第一滑り止めシート51が弾性材料製のシートであるため、第一滑り止めシート51が緩衝作用や振動減衰作用を発揮して、外部から装置ケース30の側壁板31に伝わる衝撃や振動から電線ケーブル10が受けるダメージを軽減することができる。
また、本実施形態の電線ケーブル組立体Mでは、第二滑り止め部材である第二滑り止めシート52が弾性材料製のシートであるため、第二滑り止めシート52が緩衝作用や振動減衰作用を発揮して、外部から各クランプ片21,22に伝わる衝撃や振動から電線ケーブル10が受けるダメージを軽減することができる。
また、本実施形態の電線ケーブル組立体Mでは、一対のクランプ片21,22相互は、電線ケーブル10の被固定域15を挟んだ状態に対向配置したあと、互いの結合フランジ部21b,22b同士をねじ止めすることで、電線ケーブル10の被固定域15を挟持した状態に結合される。そして、互いの結合フランジ部21b,22b同士をねじ止めする際、一方の結合フランジ部22bには、雌ネジ部222が形成されているため、別体のナットを使用する必要がなく、装置ケース30の内側とケーブルクランプ20との隙間が小さく作業がしづらい場合であっても、装置ケース30の開口がある上部からねじ止め作業を容易にすることができる。
「第二実施形態」
次に、本考案に係る電線ケーブル組立体の第二実施形態について、図5〜図7を参照して説明する。
本実施形態の電線ケーブル組立体M1は、第一実施形態における一対のクランプ片21,22の結合フランジ部21b,22bに、弾性部材である弾性シート53を貼付したものである。
弾性シート53は、それぞれの結合フランジ部21b,22bの相手側と対向する面に貼着されたゴムシートである。弾性シート53となるゴムシートとしては、例えば、ニトリルゴムシートやクロロプレンゴムシートのような合成ゴムシートを使用することができる。それぞれの結合フランジ部21b,22bに装備された弾性シート53は、第二滑り止めシート52と被固定域15との密着性を損なわないように、板厚寸法が設定されている。それぞれの結合フランジ部21b,22bに装備された弾性シート53は、図5に示すように、互いに密着することで、結合フランジ部21b,22b相互の面方向への滑りを規制する。また、それぞれの結合フランジ部21b,22bに装備された弾性シート53は、互いに密着した状態で、且つ、適度に圧縮された状態では、雄ネジ部材41により締結されている結合フランジ部21b,22b相互間に互いに離反する方向の弾性力を作用させて、雄ネジ部材41の緩みを防止する。
本実施形態の電線ケーブル組立体M1は、結合フランジ部21b,22bに弾性シート53を装備した点以外の構成は、第一実施形態の電線ケーブル組立体Mと共通で良く、共通の構成については第一実施形態と共通の番号を付すことで、説明を省略する。
なお、図5において符号61は、装置ケース30内に配置される装置の接続端子である。この接続端子61には、電線ケーブル10の被覆電線10aの終端部が接続される。
この第二実施形態の電線ケーブル組立体M1では、第一実施形態の作用効果に加えて、次の作用効果を得ることができる。
即ち、雄ネジ部材41により締結される結合フランジ部21b,22b間に弾性シート53が装備されていて、結合フランジ部21b,22b相互をねじ止めした際に弾性シート53同士が密着することで、結合フランジ部21b,22b相互間の面方向の滑りを防止することができる。また、雄ネジ部材41の締結により弾性シート53を圧縮状態にしておけば、結合フランジ部21b,22b相互間に互いに離反する方向の弾性力が作用し、雄ネジ部材41の緩みを防止することができる。
なお、本考案にかかる電線ケーブル組立体は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲で、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、電線ケーブルは、丸形ケーブルに限らない。また、第一滑り止め部材や第二滑り止め部材の材質も、ニトリルゴムやクロロプレンゴムに限らない。粘性及び弾性、さらに好ましくは耐熱性を備える各種の合成ゴム製シートを利用することが可能である。
10:電線ケーブル、15:被固定域、20:ケーブルクランプ、21:クランプ片、21a:ケーブル押さえ部、21b:結合フランジ部、21c:側壁対向フランジ部、22:クランプ片、22a:ケーブル押さえ部、22b:結合フランジ部、22c:側壁対向フランジ部、30:装置ケース、31:側壁板、32:ケーブル挿通孔、41:雄ネジ部材、41a:ネジ部、51:第一滑り止めシート(第一滑り止め部材)、52:第二滑り止めシート(第二滑り止め部材)、53:弾性シート(弾性部材)、212:ネジ挿通孔、222:雌ネジ部、M:電線ケーブル組立体

Claims (7)

  1. 側壁板の一方側に配置されている接続端子に終端部が接続される電線ケーブルと、
    前記側壁板に貫通形成されたケーブル挿通孔に挿通されて前記側壁板の一方側に進入した前記電線ケーブル上の長さ方向の一定範囲であって、前記終端部に隣接する被固定域を把持するケーブルクランプと、
    を備え、
    前記ケーブルクランプは、前記被固定域を挟持する一対のクランプ片を有し、
    前記一対のクランプ片は、それぞれ、前記被固定域の外周面に押し付けられるケーブル押さえ部と、該ケーブル押さえ部に延設されて前記一対のクランプ片相互を結合するための結合フランジ部と、前記ケーブル押さえ部及び前記結合フランジ部の前記側壁板側の縁に一体形成され、前記側壁板の一方側の面に対向する側壁対向フランジ部と、を有し、
    前記側壁対向フランジ部の前記側壁板と対向する面には、前記側壁板に当接した際に、前記側壁対向フランジ部と前記側壁板との間の面方向の滑りを規制する滑り止め部材が備えられている、
    ことを特徴とする電線ケーブル組立体。
  2. 請求項1に記載の電線ケーブル組立体において、
    前記ケーブル押さえ部の前記電線ケーブルに対応する面には、前記被固定域の外周面に接触して、前記被固定域との間の滑りを規制する滑り止め部材が備えられている、
    ことを特徴とする電線ケーブル組立体。
  3. 請求項1又は2に記載の電線ケーブル組立体において、
    前記結合フランジ部における、相手側の前記クランプ片における結合フランジ部と対向する面には、シート状の弾性部材が備えられている、
    ことを特徴とする電線ケーブル組立体。
  4. 請求項3に記載の電線ケーブル組立体において、
    前記弾性部材は、シート状のゴムである、
    ことを特徴とする電線ケーブル組立体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電線ケーブル組立体において、
    前記滑り止め部材は、シート状のゴムである、
    ことを特徴とする電線ケーブル組立体。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電線ケーブル組立体において、
    前記一対のクランプ片のうち、一方のクランプ片の前記結合フランジ部には、雄ネジ部材のネジ部を挿通させるネジ挿通孔が貫通形成され、他方のクランプ片の前記結合フランジ部には、前記一方のクランプ片の前記ネジ挿通孔を挿通させた前記雄ネジ部材のネジ部が螺合可能な雌ネジ部が形成されている、
    ことを特徴とする電線ケーブル組立体。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電線ケーブル組立体において、
    前記接続端子が内部に収納され、前記側壁板を有する装置ケースを備えている、
    ことを特徴とする電線ケーブル組立体。
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