JP3200288B2 - 像形成装置 - Google Patents

像形成装置

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JP3200288B2
JP3200288B2 JP16850894A JP16850894A JP3200288B2 JP 3200288 B2 JP3200288 B2 JP 3200288B2 JP 16850894 A JP16850894 A JP 16850894A JP 16850894 A JP16850894 A JP 16850894A JP 3200288 B2 JP3200288 B2 JP 3200288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、レーザビームプ
リンタ等の像形成装置に係わり、特にフラッシュ定着装
置を備えた像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式プリンタ等の像形成装置で
は、光学像を照射して感光ドラム上に静電潜像を形成
し、ついで、該静電潜像を現像してトナー像にし、しか
る後該トナー像を用紙等の転写媒体に転写し、媒体上に
転写されたトナー像を定着することにより印刷を行な
う。媒体上に転写されたトナー像を固定像に定着する方
法としては主に2つの方法がある。第1の方法は、一対
のローラを使って熱と圧力によりトナーを媒体上に固定
するヒートローラ方式であり、第2の方法はフラッシュ
ランプの発光により、媒体上のトナー像を固定像にする
フラッシュランプ方式である。ヒートローラ方式は、媒
体が変形(カールやシワ)しやすく、高速印刷への対応
が難しいため、一般にフラッシュランプ方式が高速機
(カット紙で100枚/分)では有利といわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フラッシュランプ方式
による定着装置は、媒体搬送路上に複数のフラッシュラ
ンプを備え、印刷時に媒体(カット紙)移動速度に応じ
た一定周期で発光を繰り返して順次到来する媒体上に転
写されたトナー像を固定像に定着する。かかるフラッシ
ュ定着装置には、次のような問題がある。
【0004】像形成装置の媒体搬送路上に紙詰まり等
のトラブルが発生したとき、印刷を一時停止(発光も停
止)する。ついで、紙詰まりした媒体を取り除いて蓋等
を閉めると、自動的に感光体と定着器の間に存在する媒
体を排出方向に送る。そして、この時、フラッシュラン
プを一定周期で発光し、媒体上の未定着トナーを定着し
た後、自動的に排出する(紙詰まり後の自動排出)。
尚、自動排出時に未定着トナーを媒体に定着するのは、
定着しないとローラ等を汚してしまうからである。この
ように、従来は紙詰まり後の自動排出時、前記未定着の
何枚かの媒体は使用しないにもかかわらず(廃棄される
にもかかわらず)、通常の印刷時と同一の発光パワーで
定着を行なっている。このため、消費電力が大きくなる
問題がある。又、レイアウト等を見るために、試し印刷
をする場合がある。かかる試し印刷では、レイアウトを
見るだけであるため、媒体上に十分にトナーを定着する
必要はない。しかし、従来は、試し印刷時にも通常印刷
と同一の発光パワーで定着するため、消費電力が大きく
なる問題があった。
【0005】定着領域はランプ配置分の幅があり、フ
ラッシュランプの下は光量が多く高温になる。このた
め、媒体の有無(紙詰まり)を検出するためのセンサー
は破壊しやすく、フラッシュ定着装置内に取り付けるこ
とが難しい。フラッシュ定着装置内に取り付けても、セ
ンサーが壊れてしまうとフラッシュランプ下の紙詰まり
を検出できず、そのまま印刷装置の運転を継続すること
になり、媒体が燃える危険がある。
【0006】定着装置内で紙詰まりが生じると、該詰
まった用紙を取り除く必要がある。しかし、用紙上に未
定着トナーが存在しているため、用紙除去時に手が汚れ
たり、他の部分を汚してしまう問題がある。以上から本
発明の第1の目的は、発光パワーを多段(少なくとも2
段)に切り換え可能なごとく構成し、紙詰まり後の自動
排出時に発光パワーを小さくして消費電力を低減できる
フラッシュ定着装置を備えた像形成装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。10はフラッシュ定着装置、11は媒体搬送
路上の紙詰まりを検出する紙詰まり検出部、21は試し
印刷等を指示したり、各種状態を表示するオペレータパ
ネル、31はフラッシュランプの発光パワーを制御する
発光パワー制御部である。
【0008】
【作用】発光パワー制御部31は、フラッシュ定着装置
10におけるフラッシュランプの発光パワーを少なくと
も2段階に切り換えるようになっている。紙詰まり検出
部11により転写媒体搬送路における紙詰まりが検出さ
れた時、あるいオペレータパネル21から試し印刷が指
示された時、発光パワー制御部31は、発光パワーが正
常時より小さくなるように制御する。たとえば、発光パ
ワー制御部31は、フラッシュランプに印加する直流
電圧を小さくし、あるいは、フラッシュランプの発光
周期を長くし、あるいは、フラッシュランプと媒体搬
送路間の距離を大にするとともに、発光周期を長くし
て、発光パワーを正常時より小さくする。このようにす
ることにより、紙詰まり後の自動排出時及び試し刷り時
における発光パワーを小さくして消費電力を軽減するこ
とができる。
【0009】
【0010】
【実施例】
(a) 電子写真プリンタの全体の構成 図2は感光ドラム表面にドットイメージの静電潜像を形
成する電子写真式プリンタの像形成部の全体構成図であ
る。図中、1は光導電体(感光体)を表面に有する感光
ドラムで、A矢印方向に一定速度で回転するもの、2は
感光ドラム表面を一様に帯電する前帯電器、3は感光ド
ラム上に光学像を照射して静電潜像を形成する露光用の
光学ユニット、4は静電潜像に対応したトナー像を形成
する現像ユニットで、トナー供給部4a、現像部4bを
備えている。5はトナー像を用紙CPに転写する転写帯
電器、6は光を照射して感光ドラム上の帯電荷を除去す
る光除電器、7は感光ドラム上に残留するトナーを除去
・清掃するクリーナで、ブラシ7a,ブレード7bを備
えている。8、9は用紙搬送用のローラ、10は用紙に
転写されたトナー像を定着させるフラッシュ定着装置で
あり、複数のフラッシュランプを備えている。
【0011】用紙CPは図示しない右方のホッパーから
1枚づつ繰り出され、矢印B方向に搬送され、転写帯電
器5、定着部10を介して左方の図示しないスタッカー
に排出される。前帯電器2により一様に例えばプラス帯
電された感光ドラム1表面に光学像を照射すると光があ
たった部分の電荷が抜け、静電潜像が形成される。つい
で、現像ユニット部4において、所定の現像電圧でバイ
アスされたマグネットロール(現像ロール)MGRを回
転してプラス帯電したトナーを感光ドラム表面に擦り付
けると該トナ−は静電潜像上に移動してトナー像が形成
される。しかる後、転写帯電器5でトナー像の帯電電位
と逆極性(マイナス)の電位でコロナ放電を用紙CPの
裏面から行えばトナー像は用紙CPに転写される。転写
帯電器5でトナー像を転写された用紙CPは搬送されて
フラッシュランプ定着装置10に到る。フラッシュ定着
装置10は用紙移動速度に応じた一定周期でフラッシュ
ランプ10a,10b・・・を発光して未定着トナーを
用紙上に定着し、左方の図示しないスタッカーに排出す
る。又、トナー像が用紙に転写された後、感光ドラム1
は更に回転し、光除電器6で除電され、クリーナ7で残
留トナーを除去され、次の静電潜像の形成に備えられ
る。
【0012】(b) 像形成装置の全体構成 図3は像形成装置の全体構成図である。1は感光ドラ
ム、2は前帯電器、3は光学ユニット、4は現像ユニッ
ト、5は転写帯電器、10はフラッシュ定着装置であ
る。又、51はプレプリントされ、所定サイズにカット
された用紙CPを多数枚収容するホッパである。52は
ホッパから用紙を1枚づつピックして繰り出すピックア
ップローラ、53はホッパから繰り出された用紙を感光
ドラム及びスタッカ方向に転送する転送パス、54は用
紙を感光ドラム1から分離する吸着ローラで、図示しな
いブロアでエア吸引されており、感光ドラム1に吸着し
た用紙を分離する。55は搬送ベルト、56は裏面に印
刷するために用紙移動方向を反転する反転部、57は用
紙を感光ドラム1とホッパ51間の搬送パスに反転して
戻す反転パス、PS4〜PS9は搬送パス53上に設け
られた用紙検出センサー、DPS1〜DPS4は用紙反
転パス上に設けられた用紙検出センサーである。
【0013】用紙は、ホッパ51から繰り出され、搬送
パス53を搬送されて転写部(転写帯電器)5に到り、
ここで感光ドラム1上のトナー像が転写される。つい
で、用紙は吸着ローラ54により感光ドラムから分離さ
れ、搬送ベルト55によりフラッシュ定着装置10に搬
送され、該定着装置によりトナー像を定着される。片面
印刷の場合は、そのままスタッカに搬送されるが、両面
印刷の場合は、用紙を反転部56に送り、ここで用紙移
動方向を反転する。用紙は、反転パス57を搬送され、
表裏反転されて搬送パス53に乗り移る。以後、裏面に
転写部5により感光ドラム上のトナー像を転写され、フ
ラッシュ定着装置10で定着されてスタッカに搬送され
る。尚、光学ユニット3による光学像の照射開始、終了
のタイミングや転写帯電器5によるコロナ放電の開始、
終了のタイミングは、用紙センサーPS5,DPS4に
より用紙を検出した時刻を基準に図示しない制御部で制
御され、正しく用紙上に印刷ができるようになってい
る。
【0014】(c) フラッシュ定着装置 図4はフラッシュ定着装置の概略構成図であり、10a
〜10dはフラッシュランプ、10e〜10gはフラッ
シュランプの下方に設けられ、転写媒体をエア吸引によ
り搬送する吸着ローラ、53(一点鎖線)は媒体搬送
路、RL1,RL2はフラッシュ定着装置の出入口に設
けられたローラ、PS6〜PS7は用紙検出センサーで
ある。各フラッシュランプ10a〜10dは、少なくと
も2段階に発光パワーを制御されるようになっており、
紙詰まり後の自動排出時及び試し印刷時の発光パワーは
通常印刷時の発光パワーより小さくなっている。すなわ
ち、各フラッシュランプは通常印刷時には第1のパワー
1で発光を繰返して用紙上の未定着トナーを定着し、
又、紙詰まり後の自動排出時及び試し印刷時には、第1
のパワーP1以下の第2のパワーP2(P1>P2)で発光
を繰り返すようになっている。
【0015】吸着ローラ10e〜10gは図5に示すよ
うに、円筒状の外筒ECLと、外筒に挿入された円筒状
の内筒ICLで構成されている。外筒ECLの外側には
一定間隔でスリーブSL1〜SL4が設けられ、片側に
ギアGRが設けられ図示しない用紙送り機構と係合して
回転するようになっている。各スリーブSL1〜SL4
の周囲には円周方向に等間隔で内側に貫通する貫通穴H
11,H12,H13,・・・;H21,H22,H23,・・・;
31,H32,H33,・・・;H41,H42,H43,・・・
が形成されている。内筒ICLの側面には円筒軸方向に
直線的に前記スリーブの配設間隔で貫通穴h1,h2,h
3,h4が設けられ、又、円筒内面には用紙のエア吸引力
を測定する気圧測定器APMが設けられている。
【0016】図6は吸着ローラの概略斜視図であり、図
5と同一部分には同一符号を付している。内筒ICLの
両端にはベアリングBRG1,2が設けられ、このベア
リングBRG1,2により内筒ICLを外筒ECL内に
嵌め込んでハウジング等に固定しても外筒ECLは回転
可能になる。内筒ICLの一端はホースHSを介してエ
アを吸引するブロアBLWに接続されている。ブロアB
LWよりエアを吸引しながら外筒ECLを所定速度で回
転するとフラッシュ定着装置10の入口に到来した用紙
は吸着ローラ10e〜10gにより吸引されつつ排出方
向に移動する。そして、移動中、フラッシュランプ10
a〜10dの発光による照射を受け、未定着トナーを用
紙上に定着する。
【0017】内筒ICLの円筒内面に設けられた気圧測
定器APMは用紙のエア吸引力を測定して、定着装置内
における紙詰まりを検出するものである。すなわち、予
めフラッシュ定着装置内で用紙を吸引して搬送している
状態における気圧測定器APMの測定値をPV1として
メモリに記憶しておく。又、紙詰まりが発生していない
正常時、用紙検出センサーPS6(図4)が用紙先端を
検出してから用紙検出センサーPS7が該用紙後端を検
出する迄の時間Tを測定しておく。定着装置紙詰まり検
出部は用紙検出センサーPS6が用紙先端を検出してか
ら上記時間T以外の時、すなわち、用紙がフラッシュ定
着装置10内に存在すべきでない時間帯において、気圧
測定器APMの測定値が設定値PV1あるいはそれに近
い値になったか監視し、該値になれば定着装置内に紙詰
まり発生したものとしてオペレータパネルに紙詰まり発
生を通知する。
【0018】(d) 発光パワー制御 (d-1) 発光パワー制御の構成 図7は発光パワー制御の実施例構成図である。図中、1
0はフラッシュ定着装置、11は媒体搬送路上の紙詰ま
りを検出する紙詰まり検出部、12はフラッシュ定着装
置内の紙詰まりを検出する定着装置紙詰まり検出部、2
1は試し印刷等を指示したり、各種状態を表示するオペ
レータパネル、31はフラッシュランプの発光パワーを
指示するメカコントローラである。紙詰まり検出部11
は媒体搬送路上の適所に配設した用紙検出センサーPS
i,DSiを用いて紙詰まりを検出する。定着装置内紙詰
まり検出部12は前述のように気圧測定器APMの測定
値と設定値PV1に基づいてフラッシュ定着装置10内
の媒体搬送路上の紙詰まりを検出する。PV1の設定
は、像形成装置の電源投入後の最初の1枚目の媒体がエ
ア吸引されているときのエア吸引力を気圧測定器APM
で測定し、その測定値をPV1として図示しないメモリ
に記憶することにより行なう。
【0019】フラッシュ定着装置10において、10a
〜10dはフラッシュランプ、100はフラッシュラン
プ駆動部、200は電源部、APMは気圧測定器であ
る。フラッシュランプ駆動部100は電源電圧によりコ
ンデンサを充電し、トリガパルスの印加によりコンデン
サに充電された電荷を放電させ、放電電流によりフラッ
シュランプ10a〜10dを発光させるものである。電
源部200は所定の直流電圧を発生すると共に、所定の
周期でトリガパルスを発生してフラッシュランプ10a
〜10dを発光させるようになっている。
【0020】(d-2) 電源部とフラッシュランプ駆動部 図8は電源部とフラッシュランプ駆動部の構成図であ
り、2つのフラッシュランプ毎に設けられるものであ
る。フラッシュランプ駆動部100において、C1〜C
2は260μFの負荷コンデンサ、L1〜L2は360μHの波
形整形用のコイル、PT1〜PT2はランプトリガ用の
パルストランスである。トリガパルスTG1〜TG2が
パルストランスPT1〜PT2にそれぞれ印加される
と、コンデンサC1〜C2に充電された電荷が放電を開
始し、放電電流によりフラッシュランプ10a〜10b
が発光するようになっている。電源部200において、
201はDC電圧発生部であり、3相の交流電圧を入力
され、メカコントローラ31(図7)からの指示に基づ
いて所定のDC電圧(直流電圧)を発生する。202は
トリガパルス発生部であり、メカコントローラ31から
の指示に基づいて所定周期でトリガパルスTG1〜TG
2を発生してパルストランスPT1〜PT2に入力する
ようになっている。D1,D2はダイオード、R1,R
2は負荷コンデンサ放電抵抗である。
【0021】(d-3) 発光パワー制御 メカコントローラ31はフラッシュ定着装置10におけ
るフラッシュランプの発光パワーを少なくとも2段階に
切り換えるようになっている。すなわち、メカコントロ
ーラ31は、正常時所定の発光パワーP1となるように
電源部200に制御信号を入力し、又、紙詰まり後の自
動排出時、あるい試し印刷時、所定の発光パワーP2
(正常時の発光パワーP1より小さい)となるように電
源部200に制御信号を入力する。発光パワーを制御す
るには、以下の3つの方法が考えられる。第1の方法
は、フラッシュランプ10a〜10bに印加する直流電
圧の値を制御する方法であり、第2の方法は、フラッ
シュランプの発光周期を制御する方法であり、第3の
方法は、フラッシュランプと媒体搬送路間の距離を制御
すると共に、発光周期を制御する方法である。
【0022】・直流電圧による発光パワー制御 この方法は、発光周期を一定に固定し、コンデンサC1
〜C2に印加するDC電圧値を制御するものである。図
9はかかる場合の説明図であり、用紙CPを停め、替わ
りにフラッシュランプ10aを矢印方向に相対的に移動
させた場合が示されている。又、図9により用紙がフラ
ッシュ定着装置10内に進入してから出るまでにフラッ
シュランプLPを5回発光することが示されている。
尚、定着装置内で複数回の発光による照射を受けること
によりムラの無いフラッシュ定着が可能となる。すなわ
ち、フラッシュランプLPの光量は距離の二乗に反比例
するから、1回目の照射で受けた光量の少ない部分
は、2回目の照射でも照射され、これを繰り返すこと
によりムラの無いフラッシュ定着が可能となる。θ0
1回の発光におけるランプ有効照射幅である。直流電圧
による発光パワー制御では、発光周期は常に一定に固定
にし、コンデンサC1〜C2に印加するDC電圧値を変
えている。すなわち、正常時には電源部200のDC電
圧発生部201から大きなDC電圧を発生して発光パワ
ーを大きくし、紙詰まり後の自動排出時、あるい試し印
刷時においては、DC電圧発生部201から小さなDC
電圧を発生して発光パワーを小さくする。これにより、
紙詰まり後の自動排出時、あるい試し印刷時における消
費電力を少なくできる。
【0023】・フラッシュランプの発光周期による発光
パワー制御 この方法は、コンデンサC1〜C2に印加するDC電圧
値を一定に固定し、コンデンサを放電させるトリガパル
スTG1〜TG2の周期(発光周期)を制御するもので
ある。図10はかかる場合の説明図であり、用紙CPを
停め、替わりにフラッシュランプ10aを矢印方向に移
動させた場合が示されている。正常時、トリガパルス発
生部202から短い周期でトリガパルスTG1,TG2
を発生し、(a)に示すように用紙がフラッシュ定着装置
10内に進入してから出るまでにフラッシュランプLP
を5回発光する。しかし、紙詰まり後の自動排出時、あ
るい試し印刷時においては、トリガパルス発生部202
から長い周期でトリガパルスTG1,TG2を発生し、
(b)に示すように用紙がフラッシュ定着装置10内に進
入してから出るまでにフラッシュランプLPを3回だけ
発光して発光パワーを小さくする。これにより、紙詰ま
り後の自動排出時、あるい試し印刷時における消費電力
を少なくできる。
【0024】・発光周期と媒体迄の距離による発光パワ
ー制御 この方法は、コンデンサC1〜C2に印加するDC電
圧値を一定に固定し、コンデンサを放電させるトリガ
パルスTG1〜TG2の周期(発光周期)を切換制御す
ると共に、フラッシュランプと転写媒体搬送路間の距
離を制御するものである。正常時には図11(a)に示す
ように、フラッシュランプ10aと用紙CP(転写媒体
搬送路)間の垂直距離を短距離d0とすると共に、トリ
ガパルス発生部202から短い周期でトリガパルスTG
1,TG2を発生し、用紙がフラッシュ定着装置10内
に進入してから出るまでにフラッシュランプLPを5回
発光させる。又、紙詰まり後の自動排出時、あるい試し
印刷時においては、図11(b)に示すようにフラッシュ
ランプ10aと用紙CP(転写媒体搬送路)間の垂直距
離を長距離d1(>d0)とすると共に、トリガパルス発
生部202から長い周期でトリガパルスTG1,TG2
を発生し、用紙がフラッシュ定着装置10内に進入して
から出るまでにフラッシュランプLPを2回〜3回発光
する。フラッシュランプ10aと用紙CP間の垂直距離
が大きくなると、1回の発光におけるランプ有効照射幅
も大きくなる(θ1>θ0)。このため、垂直距離と発光
周期の両方を制御する場合には、図10の発光周期単独
制御の場合に比べて発光周期を更に長くでき、消費電力
を軽減することができる。
【0025】図12はフラッシュランプ10aと転写媒
体搬送路間の垂直距離を制御する機構の説明図である。
10aはフラッシュランプ、301はフラッシュランプ
10aが取り付けられた取り付け部材、302は部材3
01を下方に付勢するスプリング、303は偏心カム、
304は偏心カムを1/4回転(=900)回転するス
テッピングモータ。305は取り付け部材301を垂直
方向に移動可能に取り付けた金具である。正常時には、
(a)に示す状態にあり、垂直距離はd0になっている。し
かし、紙詰まり後の自動排出時、あるい試し印刷時に
は、ステッピングモータ304を1/4回転する。これ
により、偏心カム303も1/4回転し、カムの回転に
応じて取り付け部材301すなわちフラッシュランプ1
0aが上昇し、(b)に示す状態になり、垂直距離はd
1(>d0)になる。尚、垂直距離をd0に戻すには更に1
/4回転すれば良い。
【0026】(e) 定着装置内における紙詰まり検出 定着装置紙詰まり検出部12(図7)は前述のように気
圧測定器APMの測定値が設定値PV1あるいはそれに
近い値になったか否かを監視することによりフラッシュ
定着装置10内の媒体搬送路上の紙詰まりを検出する。
すなわち、像形成装置の電源投入後の最初の1枚目の媒
体がエア吸引されているときのエア吸引力を気圧測定器
APMで測定し、その測定値を紙詰まり検出部12内の
図示しないメモリに設定値PV1として記憶する。又、
紙詰まりが発生していない正常時、用紙検出センサーP
S6(図4)が用紙先端を検出してから用紙検出センサ
ーPS7が該用紙後端を検出する間での時間Tを測定し
てメモリに記憶おく。定着装置紙詰まり検出部12は、
用紙検出センサーPS6が用紙先端を検出してから上記
時間T以外の時、すなわち、用紙がフラッシュ定着装置
10内に存在すべきでない時間帯において、気圧測定器
APMの測定値が(PV1−tL,tL:許容値)以上に
なったか監視する。そして、測定値が該値(PV1−t
L)以上になれば定着装置内に紙詰まり発生したものと
してメカコントローラ31に通知する。メカコントロー
ラ31は直ちに印刷を停止すると共に、オペレータパネ
ル21に紙詰まり発生を通知する。これにより、オペレ
ータパネル21はフラッシュ定着装置内における紙詰ま
り発生を表示する。
【0027】尚、用紙をエア吸引していない場合の気圧
測定器APMの測定値PV2を記憶しておき、用紙がフ
ラッシュ定着装置10内に存在すべきでない時間帯にお
いて、気圧測定器APMの測定値が(PV2+tL
L:許容値)以上になった時に紙詰まり発生としても
良い。又、PV1又はPV2を記憶しておき、電源投入
時における気圧測定器APMの測定値が設定値PV1あ
るいはPV2に応じた値以下であるか監視し、以下であ
れば正常動作を開始し、以上の場合には紙詰まりが生じ
ているものとしてオペレータパネルに紙詰まり発生を通
知するようになっている。以上により、本発明によれば
高温や光の影響でセンサーの設置が難しい定着装置下の
媒体有無を検出することができる。
【0028】(f)定着装置内における紙詰まりの別の検
出 図13はフラッシュ定着装置内における紙詰まりを検出
する別の構成図である。図中、10eは吸着ローラ(図
5参照)、71はフラッシュランプ下方の転写媒体搬送
路上に突出したアーム部であり、吸着ローラ10eに沿
って搬送路横断方向に移動するようになっている。72
はアーム部71を取り付けるためのブロック、73はア
ーム部71をブロック72に取り付けるためのバネ、7
4はアーム部の移動が妨げられたことを検出するマイク
ロスイッチ、75はレールである。ブロック72とレー
ル75はボールナットとボールスクリューの関係にあ
り、レールを回転することによりブロック72換言すれ
ばアーム部71を吸着ローラ10eに沿って移動させる
ことができる。従って、転写媒体(用紙CP)がフラッ
シュ定着装置10内に存在すべきでない時間帯において
アーム部71をA矢印方向に往復動させる。定着装置内
に紙詰まりが発生してなければ、アーム部71の移動は
妨げられないため、スイッチ74はオン動作しない。し
かし、定着装置内に紙詰まりが発生しており、該紙詰ま
りの用紙によりアーム部71の移動が妨げられると、ア
ーム部71はB矢印方向に傾き、スイッチ74をオンす
る。これにより、フラッシュ定着装置内の紙詰まりを検
出できる。
【0029】(g) 未定着トナー回収機構 フラッシュ定着装置10内において紙詰まりが生じると
紙詰まりを生じている用紙を定着装置内から除去しなく
てはならない。この場合、用紙上に未定着トナーが存在
しており、用紙除去時に手等を汚す。そこで、未定着ト
ナーを回収して用紙除去時に手を汚さないようにする。
図14は未定着トナー回収機構の構成図であり、定着装
置内の構成である。用紙CPは定着装置内を吸着ローラ
(図示せず)により吸引されてC矢印方向に移動するよ
うになっている。図中、401はトナー回収ボックスで
あり、その断面は(b)に示す形状を有している。402
はトナー回収ボトル、403はエアを吸引するブロワ、
404はフィルタである。405a,405bは内側に
歯が切られたベルト歯車、406はベルト歯車405
a,405bを回転駆動するステッピングモータ、40
7はブラシ又はブレード又はスポンジローラであり、D
矢印方向に往復動し、往路において用紙CP上の未定着
トナーTNをトナー回収ボックス401に招き、ブロア
403からのエアによりトナー回収ボトル402まで未
定着トナーを搬送する。これにより、オペレータが用紙
を除去する際に手を汚すことは無い。以上、本発明を実
施例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した
本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明は
これらを排除するものではない。
【0030】
【発明の効果】以上本発明によれば、DC電圧値ある
いは発光周期あるいはフラッシュランプ・媒体搬送
路間距離と発光周期のいずれかを制御して発光パワーを
切り換え可能なごとく構成し、紙詰まり後の自動排出時
における発光パワーを小さくするように制御したから、
消費電力を低減することができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】電子写真プリンタの像形成部の構成図である。
【図3】像形成装置の全体構成図である。
【図4】フラッシュ定着装置の説明図である。
【図5】吸着ローラの構成図である。
【図6】吸着ローラの分解斜視図である。
【図7】発光パワー制御の実施例構成図である。
【図8】電源部とフラッシュランプ駆動部の構成図であ
る。
【図9】発光パワーを電圧制御する場合の説明図であ
る。
【図10】発光パワーを発光周期を変えて制御する場合
の説明図である。
【図11】発光パワーを発光周期と距離を変えて制御す
る場合の説明図である。
【図12】フラッシュランプ・媒体搬送路間の垂直距離
制御機構の構成図である。である。
【図13】定着装置内における紙詰り検出の別の構成図
である。
【図14】未定着トナー回収機構の構成図である。
【符号の説明】
10・・フラッシュ定着装置 11・・紙詰まり検出部 21・・オペレータパネル 31・・発光パワー制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写媒体に転写された被転写材を定着す
    るフラッシュ定着装置を備えた像形成装置において、 フラッシュランプの発光パワーの切換をイネーブルする
    手段、 フラッシュランプの発光パワーを切り換える発光パワー
    切り換え手段 転写媒体搬送路における紙詰まりを検出する手段を備
    え、 前記イネーブル手段は紙詰まり発生後の自動排出時に、
    発光パワーが正常時より小さくなるように発光パワーの
    切換を指示する、 ことを特徴とする像形成装置。
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