JP3183009B2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造

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JP3183009B2 JP32320293A JP32320293A JP3183009B2 JP 3183009 B2 JP3183009 B2 JP 3183009B2 JP 32320293 A JP32320293 A JP 32320293A JP 32320293 A JP32320293 A JP 32320293A JP 3183009 B2 JP3183009 B2 JP 3183009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フロントサイドメン
バとクロスメンバとを備えた車体前部構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】車体前部のエンジンルーム内下方両側に
配設された一対のフロントサイドメンバは、重量物であ
るパワーユニットがその上にマウントされるから高い剛
性が必要とされ、また軽量化の要請を満たす必要があ
り、そのためパイプ状に形成されるとともに、その内部
にリインホースを設け、さらに、両フロントサイドメン
バの前端付近をクロスメンバによって連結して、剛性が
高められた構造となっている(特開平1−309881
号公報参照)。
【0003】また、例えば図4および図5は、フロント
サイドメンバとクロスメンバとを備えた従来の車体前部
構造の一例を示すもので、車体前部のエンジンルーム内
の下方両側には、角パイプ状の一対のフロントサイドメ
ンバ1が車体中心線とほぼ平行に配設されており、それ
ぞれの前方部1aはエンジンルーム内の所定の高さにほ
ぼ水平に配設されるとともに、後方部1bは下方に折曲
してエンジンルームと車室内とを画成するように設けら
れているダッシュパネル2に溶接され、さらにダッシュ
パネル2の下端を潜って車室内側(図4において右側)
にほぼ水平に延設されている。そして、両側のフロント
サイドメンバ1の前方部1aの前端付近の下面には、車
体中心線に直交する方向に配設されたフロントクロスメ
ンバ3の両端部3a(一方は図示せず)がそれぞれ溶接
されている。このように両フロントサイドメンバ1の前
端側間をフロントクロスメンバ3によって連結すること
によって剛性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、前述した
従来の車体前部構造においては、左右のフロントサイド
メンバ1の前端側間をフロントクロスメンバ3によって
連結したので、フロントサイドメンバ1への横方向の荷
重等に対する強度を増すことができる。しかし、衝突時
等に各フロントサイドメンバ1の軸方向に荷重が加わっ
た場合には、角パイプ状のフロントサイドメンバ1を構
成している4つの面板がそれぞれ圧縮座屈変形を起す
が、フロントクロスメンバ3の端部3aが結合されてい
る下側の面板は、フロントクロスメンバ結合部位で圧縮
座屈が拘束されるため、この結合部位を起点として新た
に座屈変形が開始される(図5における座屈波形a参
照)。これに対して他の3つの面板は拘束されないため
フロントクロスメンバ1の前端からの変形が継続する
(図5における座屈波形b参照)。その結果、図5に示
すように、下側の面板の座屈波形aと、他の面板の座屈
波形bとの位相が一致しないことから、力が干渉し合っ
て曲げ座屈が生じ易くなり、設計通りの軸圧縮変形を生
じ難くなるという問題があった。
【0005】この発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、衝突時等にフロントサイドメンバの軸圧縮変形を安
定的に生じさせる車体前部構造を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、車体前部のエンジンルーム
内の下方両側に、車体中心線とほぼ平行にそれぞれ配設
れ、かつ、4つの面板を有する角パイプ状のフロント
サイドメンバと、車体中心線とほぼ直交するように設け
られ、その両端を前記両フロントサイドメンバの前端付
近で下側の面板にそれぞれ結合したクロスメンバとを備
えた車体前部構造において、前記各フロントサイドメン
バの内部で、このフロントサイドメンバに結合された前
記クロスメンバの結合部分の車体後方側側面とほぼ同一
平面上に、隔壁材を内周面に固着して設けたことを特徴
としている。
【0007】
【作用】上記のように、フロントサイドメンバの内部
で、このフロントサイドメンバに結合された前記クロス
メンバの結合部分の車体後方側側面とほぼ同一平面上
に、隔壁材を内周面に固着して設ける。これにより、フ
ロントサイドメンバの軸方向に圧縮荷重が作用すると、
フロントサイドメンバの各面板はそれぞれ圧縮座屈変形
を生じるが、このとき、下側の面板にクロスメンバが結
合するとともに、前記フロントサイドメンバの内部で、
このクロスメンバの後方側側面と同一平面上に設けられ
た隔壁材が設けられているため、この隔壁材が設けられ
ているクロスメンバ結合部分において各面板の圧縮座屈
が拘束される。したがって、フロントサイドメンバの各
面板は、この隔壁材が設けられた位置を起点に変形を開
始し、安定した軸圧縮変形が生じる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1ないし図3
に基づいて説明する。
【0009】この発明の車体前部構造は、車体前部のエ
ンジンルーム内の下方両側には、角パイプ状の一対のフ
ロントサイドメンバ11(一方は図示せず)が車体中心
線とほぼ平行に配設されており、それぞれの前方部11
aはエンジンルーム内の所定の高さにほぼ水平に配設さ
れるとともに、後方部11bは下方に折曲してエンジン
ルームと車室内とを画成するようにほぼ垂直に設けられ
ているダッシュパネル12に溶接され、さらにダッシュ
パネル12の下端を潜って車室内側(図1において右
側)にほぼ水平に延設されている。そして、両側のフロ
ントサイドメンバ11の前方部11aの前端付近の下面
には、車体中心線に直交する方向に配設されたフロント
クロスメンバ13の両端部13a(一方は図示せず)が
それぞれ溶接されている。このように両フロントサイド
メンバ11の前端側間をフロントクロスメンバ13によ
って連結することによって剛性を高めている。
【0010】そして、フロントサイドメンバ11の内部
には、このフロントサイドメンバ11に結合された前記
クロスメンバ13の結合部分の車体後方側側面13bと
同一平面上に、断面コ字形のバルクヘッド(隔壁材)1
4が、フロントサイドメンバ11の内周面に全周溶接さ
れて取付けられている。
【0011】なお、図1において符号15はトルクボッ
クス、16はサスペンションタワー、17はエプロンア
ッパメンバである。
【0012】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明すると、車体前部に配設されたフロントサ
イドメンバ11は、前方部11aの内部に、その外側下
面にフロントクロスメンバ13の端部13aが結合され
ている位置で、かつフロントクロスメンバ13の車体後
方側の側面13bと同一平面上となるようにバルクヘッ
ド14が、前方部11aの内周面に全周溶接して設けら
れているため、車両の衝突時等に、フロントサイドメン
バ11に対して前方から荷重が加わった場合、すなわ
ち、フロントサイドメンバ11の長手方向に圧縮荷重が
作用した場合には、フロントサイドメンバ11の4つの
面を構成している各面板がそれぞれ圧縮座屈変形を起
す。
【0013】このとき、フロントサイドメンバ11の前
方部11aの下側の面板は、フロントクロスメンバ13
が結合されているためこの結合部において圧縮座屈が拘
束される。また前方部11aの両側および上側の3つの
面板は、フロントクロスメンバ13の車体後方側の側面
13bと同一平面上に設けられたバルクヘッド14によ
って下側の面板と連結されているため、これら3つの面
板においても、バルクヘッド14との連結部において圧
縮座屈が拘束される。
【0014】したがって、前方からの荷重によって圧縮
座屈変形するフロントサイドメンバ11の前方部11a
の各面板は、フロントクロスメンバ13の結合部、すな
わちバルクヘッド14の設置位置においてそれぞれの圧
縮座屈が一旦拘束されるため、このバルクヘッド14の
設置位置より車体後方側は、この設置位置を起点として
前記4つの面板のそれぞれに、新たに圧縮座屈変形が生
じることとなる。
【0015】その結果、フロントサイドメンバ11の前
方部11aの内部で、フロントクロスメンバ13との結
合部にバルクヘッド14が設けられていることによっ
て、図3に示すように、前方部11aの下側の面板に生
じる座屈波形aと、上側および両側の面板にそれぞれ生
じる座屈波形bとの位相が一致するため、座屈波形の位
相が一致しない場合に比べて、安定した軸圧縮変形が発
生する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の車体前部
構造は、フロントサイドメンバの内部で、このフロント
サイドメンバに結合されたクロスメンバの車体後方側側
面とほぼ同一平面上に、隔壁材を内周面に固着して設け
たので、このフロントサイドメンバに軸方向の荷重が加
わった際に、フロントサイドメンバの各面に作用する圧
縮座屈変形の起点が一致し、そのため安定した軸圧縮変
形を生じさせることができ、フロントサイドメンバの曲
げ座屈変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車体前部構造の一実施例の要部を示
す斜視図である。
【図2】この実施例におけるフロントサイドメンバの前
方部の断面平面図である。
【図3】この実施例におけるフロントサイドメンバの前
方部に生じる座屈波形を示す説明図である。
【図4】従来の車体前部構造の要部を示す斜視図であ
る。
【図5】図4の構造におけるフロントサイドメンバの前
方部に生じる座屈波形を示す説明図である。
【符号の説明】
11 フロントサイドメンバ 11a 前端部 13 フロントクロスメンバ 13a 端部 14 バルクヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−309881(JP,A) 特開 平5−105118(JP,A) 特開 平5−24558(JP,A) 特開 平5−139242(JP,A) 特開 平5−85402(JP,A) 特開 平4−50083(JP,A) 実開 昭52−66018(JP,U) 実開 昭63−129676(JP,U) 実開 平2−108662(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 21/15 B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部のエンジンルーム内の下方両側
    に、車体中心線とほぼ平行にそれぞれ配設され、かつ、
    4つの面板を有する角パイプ状のフロントサイドメンバ
    と、車体中心線とほぼ直交するように設けられ、その両
    端を前記両フロントサイドメンバの前端付近で下側の面
    板にそれぞれ結合したクロスメンバとを備えた車体前部
    構造において、 前記各フロントサイドメンバの内部で、このフロントサ
    イドメンバに結合された前記クロスメンバの結合部分の
    車体後方側側面とほぼ同一平面上に、隔壁材を内周面に
    固着して設けたことを特徴とする車体前部構造。
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