JP3146851B2 - エアバッグドア用ストラップ取付構造 - Google Patents

エアバッグドア用ストラップ取付構造

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JP3146851B2
JP3146851B2 JP11827594A JP11827594A JP3146851B2 JP 3146851 B2 JP3146851 B2 JP 3146851B2 JP 11827594 A JP11827594 A JP 11827594A JP 11827594 A JP11827594 A JP 11827594A JP 3146851 B2 JP3146851 B2 JP 3146851B2
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    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/215Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
    • B60R21/216Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member comprising tether means for limitation of cover motion during deployment

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両急減速時に乗員に
対してエアバッグ袋体を膨出させるエアバッグに使用さ
れるエアバッグドア用ストラップ取付構造に関し、特
に、助手席用エアバッグに使用されるエアバッグドア用
ストラップ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】助手席
用エアバッグ装置には、大別して、インストゥルメント
パネルにおけるグローブボックス上部に配設されるタイ
プと、インストゥルメントパネルの頂部に配設されるタ
イプとがある。いずれのタイプであっても、車両急減速
時にエアバッグドアが展開して、助手席に着座する乗員
側へエアバッグ袋体が膨出される。
【0003】ここで、エアバッグドアの展開量を決める
ストラップ取付構造には種々あるが、後者のタイプにお
けるストラップ取付構造の一例が、特開平1−2048
38号公報に開示されている。以下、この公報に開示さ
れた構造について簡単に説明する。
【0004】図20に示されるように、助手席用エアバ
ッグ装置100は内部中空のエアバッグケース102を
備えており、このエアバッグケース102内にはインフ
レータ104及び折り畳み状態のエアバッグ袋体106
が収容されている。また、エアバッグケース102の開
口部108は、上下に連続的に配置されるエアバッグド
ア110、112によって閉止されている。また、アッ
パ側のエアバッグドア110には、ストラップ114が
取付けられており、このストラップ114によってエア
バッグドア110の展開量を決め、エアバッグドア11
0がウインドシールドガラス116に当接しないように
している。
【0005】このようなストラップ114は、一般的に
図21に示される如く取付けられている。即ち、エアバ
ッグドア110の車幅方向両端部近傍の裏面に形成され
た一対のアーチ部120を通したストラップ114の両
端部114Aに、それぞれアンカー122を取付け、こ
れらのアンカー122をエアバッグケース124の側壁
部124Aに立設したピン126にナット128によっ
て固定している。また、エアバッグドア110の車両前
方端部近傍の裏面に形成されたアーチ部130を通した
ストラップ132の他方の端部132Aに、アンカー1
34を取付け、このアンカー134をエアバッグケース
124の前壁部124Bに立設したピン136にナット
138によって固定している。
【0006】従って、車両急減速時になると、エアバッ
グドア110は、図示しないエアバッグ袋体の膨張によ
り押圧され、ストラップ114、132によって規制さ
れながら所定の位置へ展開する。
【0007】このようにストラップを採用した理由は、
以下の通りである。すなわち、最近の車両では、インス
トゥルメントパネル115の見栄えを向上させるため
に、平面視で湾曲しているインストゥルメントパネル1
15を用いることがある。この場合、エアバッグドア1
10のヒンジ軸線が湾曲することになるので、通常のヒ
ンジ構造ではエアバッグドア110を適切に展開させる
こと困難である。このため、このような不具合を解消す
べくストラップ114、132を用いたヒンジ構造を採
用しているのである。
【0008】しかしながら、上記ストラップ取付構造で
は、ストラップ114、132の各端部をそれぞれアン
カー122、134の長孔140、142に通し、その
後縫合している。このため、エアバッグドア110が付
いた状態でストラップ114、132にアンカー12
2、134を縫合する必要があるため、生産性が良くな
かった。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、生産性を向上
することができるエアバッグドア用ストラップ取付構造
を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ストラップをエアバッグケースに取り付けるための
アンカを備えたエアバッグドア用ストラップ取付構造で
あって、前記アンカは両端部が重ね合わされ単一の固定
手段でエアバッグケースへに固定される重ね合わせ部と
なっており、該重ね合せ部には互いに離反する付勢力が
与えられていることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明は、ストラップをエ
アバッグケースに取り付けるためのアンカを備えたエア
バッグドア用ストラップ取付構造であって、前記アンカ
は両端部が重ね合わされ一本のボルトでエアバッグケー
スへに固定される重ね合わせ部となっており、該重ね合
せ部には互いに離反する付勢力が与えられていることを
特徴としている。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
エアバッグドア用ストラップ取付構造であって、前記重
ね合わせ部は前記固定手段を巻き込むように構成されて
いるとともに、その巻き込み方向はストラップから荷重
が作用した場合に、前記重ね合わせ部が前記固定手段に
対して巻き締まる方向とされたことを特徴としている。
【0013】請求項4記載の本発明は、ストラップをエ
アバッグケースに取り付けるためのアンカを備えたエア
バッグドア用ストラップ取付構造であって、前記ストラ
ップをエアバッグドアに対して長手方向に相対移動可能
に取り付けるとともに、位置決め手段により前記ストラ
ップをエアバッグドアに対して仮止めしたことを特徴と
している。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
エアバッグドア用ストラップ取付構造であって、前記位
置決め手段はストラップとエアバッグドアとの間に摩擦
力を発生させることを特徴としている。
【0015】請求項6記載の本発明は、請求項4記載の
エアバッグドア用ストラップ取付構造であって、前記位
置決め手段はストラップにつけた屈曲部であることを特
徴としている。
【0016】請求項7記載の本発明は、エアバッグドア
内に埋設されストラップが挿通されるアーチ部がエアバ
ッグドアから突出したエアバッグドア用ストラップ取付
構造であって、前記アーチ部を鉄板インサートで構成す
るとともに少なくとも左右のアーチ部を一体の鉄板イン
サートで構成したことを特徴としている。
【0017】請求項8記載の本発明は、エアバッグドア
内に埋設されストラップが挿通されるアーチ部がエアバ
ッグドアから突出したエアバッグドア用ストラップ取付
構造であって、前記ストラップが前記アーチ部のエッジ
部分と干渉しないためのストラップ誘導手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0018】請求項9記載の本発明は、エアバッグドア
内に埋設されストラップが挿通されるアーチ部がエアバ
ッグドアから突出したエアバッグドア用ストラップ取付
構造であって、エアバッグ展開時にエアバッグ袋体が前
記アーチ部と干渉しないためのエアバッグ誘導手段を設
けたことを特徴としている。
【0019】請求項10記載の本発明は、エアバッグド
ア内に埋設されストラップが挿通されるアーチ部がエア
バッグドアから突出したエアバッグドア用ストラップ取
付構造であって、左右のアーチ部を別部材とするととも
に、左右のアーチ部をアーチ部より剛性の低い連結部材
で連結したことを特徴としている。
【0020】請求項11記載の本発明は、請求項10記
載のエアバッグドア用ストラップ取付構造であって、前
記アーチ部を断面円形状の部材で構成したことを特徴と
している。
【0021】請求項12記載の本発明は、請求項11記
載のエアバッグドア用ストラップ取付構造であって、前
記アーチ部をパイプ状部材で構成するとともに、前記ア
ーチ部のエアバッグドア内に埋設された基部を潰し加工
したことを特徴としている。
【0022】請求項13記載の本発明は、請求項10記
載のエアバッグドア用ストラップ取付構造であって、前
記連結部材端部を延長し、エアバッグドア基材に形成さ
れた前記アーチ部挿入用のスリットを前記連結部材端部
で塞いだことを特徴としている。
【0023】
【作用】請求項1記載の本発明のエアバッグドア用スト
ラップ取付構造によれば、ストラップの固定端部を縫合
し、ループ状にした後でもアンカに取付けることができ
る。すなわち、アンカの両端の重ね合せ部の間を通して
ループ状にしたストラップの端部をアンカに取付けるこ
とができる。これによって、組付最終工程でアンカをス
トラップに取り付けることが可能となる。また、アンカ
を単一の固定手段でエアバッグケースに固定できる。こ
のため、生産性を向上することができる。また、重ね合
せ部には、互いに離反する付勢力が与えられているた
め、ワッシャを使用することなく、緩みを防止できる。
【0024】請求項2記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、ストラップの固定端部を
縫合し、ループ状にした後でもアンカに取付けることが
できる。すなわち、アンカの両端の重ね合せ部の間を通
してループ状にしたストラップの端部をアンカに取付け
ることができる。これによって、組付最終工程でアンカ
をストラップに取り付けることが可能となる。また、ア
ンカを一本のボルトでエアバッグケースに固定できる。
このため、生産性を向上することができる。また、重ね
合せ部には、ボルトの軸線方向に互いに離反する付勢力
が与えられているため、ワッシャを使用することなく、
緩みを防止できる。
【0025】請求項3記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、バッグ展開時にストラッ
プからアンカへ大きな荷重が作用しても、アンカの重ね
合せ部は固定手段に対して巻き締まる方向へ移動するの
で、生産性を向上することができ、かつ強固な固定状態
とすることができる。
【0026】請求項4記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、エアバッグ展開前では、
ストラップがエアバッグドアに対して任意の位置で仮止
めされているので、エアバッグドアを所定の方向へ展開
させることができる。また、ドア組付け時に、ストラッ
プがエアバッグドアとエアバッグケース間に挟まれるの
を防止できる。
【0027】請求項5記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、比較的小さな力では、ス
トラップは摩擦力によってエアバッグドアに対して相対
移動はしないが、大きな力が作用するとストラップはエ
アバッグドアに対して相対移動するので、ストラップを
エアバッグドアに取付けた後でもストラップの位置調整
ができる。
【0028】請求項6記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、例えば、プレス等により
ストラップに屈曲部を設けただけでエアバッグドアに対
するストラップの位置決めを行うことができる。また、
ストラップをエアバッグドアのアーチ部に挿通し、大体
の位置まで挿通すれば、屈曲部によって自動的に位置決
めが行える。
【0029】請求項7記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、エアバッグドア展開時に
エアバッグドア中央部の撓みが最大となるが、左右のア
ーチ部を一体の鉄板インサートで構成しているので、生
産性が向上するとともに、鉄板インサートがドア中央部
の補強材となる。また、鉄板インサートによってストラ
ップからアーチ部に入力される荷重が分散される。
【0030】請求項8記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、ストラップ誘導手段によ
ってストラップとアーチ部のエッジ部分が干渉しないの
で、ストラップの傷付を防止できる。また、傷付き防止
用のコーティングも不要となり、生産性が向上する。
【0031】請求項9記載の本発明のエアバッグドア用
ストラップ取付構造によれば、エアバッグ展開時、エア
バッグ誘導手段によって、エアバッグ袋体がアーチ部に
擦れるのを防止きる。また、アーチ部に傷付き防止用の
コーティングも不要となり、生産性が向上する。
【0032】請求項10記載の本発明のエアバッグドア
用ストラップ取付構造によれば、アーチ部のみ必要な強
度を確保し、ドアの補強を兼ねる連結部材がドアのある
程度の撓みを許容するので樹脂製ドアの本来の特性を生
かすことができる。
【0033】請求項11記載の本発明のエアバッグドア
用ストラップ取付構造によれば、アーチ部の断面が円形
状となり、エッジが無くなるので、ストラップの傷付き
が防止できる。また、アーチ部に傷付き防止用のコーテ
ィングも不要となり、生産性が向上する。
【0034】請求項12記載の本発明のエアバッグドア
用ストラップ取付構造によれば、アーチ部の基部がドア
の湾曲に沿って曲がるので、アーチ部の固定端の無理な
変形が防止できる。
【0035】請求項13記載の本発明のエアバッグドア
用ストラップ取付構造によれば、ウレタン発泡時のスリ
ットからの漏れを防止でき生産性が向上する。また、エ
アバッグドア基材表面の凹凸が少なくなるので、エアバ
ッグドア意匠面の品質が安定する。
【0036】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて、第1実施例につ
いて説明する。なお、この第1実施例が請求項1記載及
び請求項2記載の本発明の一実施例に相当する。また、
これらの図において、適宜示される矢印FRは車両前方
側を示し、矢印UPは車両上方側を示し、矢印INは車
幅方向内側を示している。
【0037】図3には、助手席用のエアバッグ装置10
が作動状態にて示されている。この図に示されるよう
に、車両のインストゥルメントパネル12における頂部
12Aの助手席側には所定の開口14が形成されてお
り、この開口14の内方位置にエアバッグ装置10が配
設されている。なお、このインストゥルメントパネル1
2はウインドシールドガラス28に沿って湾曲されてお
り、従って開口14の前端側周縁も湾曲されている。
【0038】エアバッグ装置10は、インストゥルメン
トパネル12の頂部12A側が開口された略箱体形のエ
アバッグケース16を備えている。このエアバッグケー
ス16の内方には、円柱形のインフレータ18が配設さ
れている。さらに、インフレータ18の周囲には、エア
バッグ袋体20が折り畳み状態(図3の一点鎖線線図示
状態)で配設されている。
【0039】インフレータ18は、図示しない機械着火
式或いは電気着火式のセンサが車両急減速状態を感知し
た場合に大量のガスを発生するようになっている。な
お、インフレータ18の内部構造の一例について簡単に
説明すれば、以下の通りである。インフレータ18の軸
方向の一方の端部には***(機械着火式の場合)或いは
点火装置(電気着火式の場合)が配設されており、前記
センサが作動するとまずこの***が発火し或いは点火装
置が作動する。また、インフレータ18の軸芯部には伝
火剤が配設されており、更にその周囲にはガス発生剤が
封入されている。従って、***が発火し或いは点火装置
が作動すると伝火剤を介してガス発生剤が燃焼して大量
のガスを発生する。発生したガスは、インフレータ18
の周面に形成された複数のガス孔を通って、折り畳み状
態のエアバッグ袋体20内へ流入される。
【0040】上述したインフレータ18及びエアバッグ
袋体20を収容するエアバッグケース16の開口側端部
は、互いに離反する方向へ屈曲されている(以下、この
部位を「フランジ部16A」と称す)。このエアバッグ
ケース16の開口側端部(フランジ部16A側端部)
は、ウレタン等の樹脂によって形成されたエアバッグド
ア22によって閉止されている。なお、このエアバッグ
ドア22は前述した開口14をも閉塞することから、そ
の前端部22Aは開口14と同様に平面視で湾曲されて
いる。
【0041】図2に示されるように、上述したエアバッ
グドア22の前端部22Aは、その略中央部にて布製か
つ比較的短いストラップ24によってエアバッグケース
16の前面16Bと連結されている。即ち、ストラップ
24の一方の端部24Aは、エアバッグドア22の前端
部裏面に形成されたアーチ部25にループ状に巻付けら
れ端部を縫合することによって取付けられている。
【0042】ストラップ24の他方の端部24Bは、ル
ープ状と成るように縫合されており、この端部24Bに
は、アンカ26が係合されている。なお、ストラップ2
4の配設部位としては、エアバッグドア22の前端部2
2Aとエアバッグケース16の前面46Bとの距離が最
短になるところで、かつ、平面視で湾曲していない直線
部分か或いは緩やかに湾曲する部分を選択するのが好ま
しい。これにより、エアバッグドア22の前端部22A
とエアバッグケース16の前面16Bとは、局部的な一
箇所でのみ連結されることになる。
【0043】また、ストラップ24に取付けられたアン
カ26は、エアバッグケース16の前面16Bに車両前
方へ向けて立設された固定手段としてのウエルドボルト
28にナット30によって取付けられている。
【0044】また、エアバッグドア22の後端部22B
近傍の両サイドとエアバッグケース16の両側壁部16
C、16Dとは、布製のストラップ32によってそれぞ
れ連結されている。即ち、ストラップ32は、エアバッ
グドア22の後端部22B近傍の両サイド裏面に形成さ
れた一対のアーチ部34、36に挿通されており、両端
部32A、32Bは、それぞれループ状となるように縫
合されている。これらの端部32A、32Bには、アン
カ26が係合されている。
【0045】また、ストラップ32に取付けられたアン
カ26は、エアバッグケース16の両側壁部16C、1
6Dに車幅方向へ向けて立設された固定手段としてのウ
エルドボルト37にナット38によって取付けられてい
る。
【0046】ストラップ32の長さは所定長さに設定さ
れており、図3図示状態までエアバッグドア22を展開
させることが可能である。つまり、ストラップ32はエ
アバッグドア22の展開角を所定角度に規制すること
で、エアバッグドア22の後端部22Bがウインドシー
ルドガラス28に当接するのを防止している。
【0047】これにより、展開時のエアバッグドア22
は、エアバッグケース16に対して三箇所(ストラップ
24、32)によって支持されることになる。
【0048】図1(A)及び図1(B)に示される如
く、アンカ26は、ストラップの端部に係合するコ字状
に屈曲された断面円形の線鋼からなる係合部40と、こ
の係合部40の両端部に結合された一対の長丸板状の取
付け部42と、で構成されている。なお、線鋼は焼きな
まし加工することによってスプリング効果を持たせてい
る。
【0049】各取付け部42の長手方向の一方の端部4
2Aには、係合部40の両端部40がそれぞれ溶着され
ている。また、各取付け部42の長手方向の他方の端部
は重ね合せ部42Bとされ、これらの重ね合せ部42B
には、それぞれ貫通孔44が穿設されており、これらの
貫通孔44が同軸線上となるように重ね合せ部42Bが
隙間43をあけて対向している。
【0050】従って、貫通孔44にウエルドボルト37
を通し、ナット38を締め付けると係合部40のスプリ
ング効果によって、ナット38側の重ね合せ部42B
が、他方の重ね合せ部42B側(図1(B)の矢印A方
向)へ弾性変形するようになっている。
【0051】以下に、本第1実施例の作用を説明する。
車両急減速時になると、図示しないセンサによってこの
車両急減速状態が感知される。これにより、インフレー
タ18内の***が発火し或いは点火装置が作動するの
で、伝火剤を介してガス発生剤が燃焼する。このため、
大量のガスが発生して、折り畳み状態のエアバッグ袋体
20(図3一点鎖線図示状態)内へ流入される。従っ
て、エアバッグ袋体20は膨張してエアバッグドア22
を内側から押圧する。これにより、エアバッグドア22
は、ヒンジ部24を中心として、ウインドシールドガラ
ス28側へ展開する。この際、エアバッグドア22のア
ーチ部25とエアバッグケース16の前壁部16Bとが
ストラップ24で連結されており、エアバッグドア22
のアーチ部34、36とエアバッグケース16の両側壁
部16C、16Dとがストラップ32によって連結され
ているので、エアバッグドア22の展開角はストラップ
32が所定の張力で伸長することによって規制される。
従って、エアバッグドア22は図3に示される展開角ま
で展開し、この状態でエアバッグ袋体20が助手席に着
座している乗員側へ向けて膨出される(図3二点鎖線図
示状態)。
【0052】また、本第1実施例のエアバッグドア用ス
トラップ取付においては、ストラップ24、32の各端
部24A、32A、32Bを縫合し、ループ状にした後
でもアンカ26に取付けることができる。すなわち、二
つの重ね合せ部42Bの隙間43を通してループ状にし
たストラップストラップ24、32の各端部24A、3
2A、32Bをアンカ26に取付けることができる。こ
れによって、組付最終工程でアンカ26をストラップ2
4、32に取り付けることが可能となり、各アンカ26
を、それぞれ一本のウエルドボルト28、37でエアバ
ッグケース16に固定できる。このため、生産性を向上
することができる。
【0053】また、アンカ26の貫通孔44にウエルド
ボルト37を通し、ナット38を締め付けた状態では、
アンカ26の重ね合せ部42Bには、ウエルドボルト3
7の軸線方向、この場合には、図1(B)に矢印A及び
矢印Bで示される方向に互いに離反する付勢力が与えら
れるため、ワッシャを使用することなく、ナット38の
緩みを防止できる。
【0054】なお、本第1実施例では、アンカ26は、
別部材とした係合部40と取付け部42とを溶着して構
成したが、これに代えて、図4に示される如く、アンカ
26を一枚の板材48で構成し、板材48の両端部を折
り曲げて、重ね合せ部48Aとしても良い。
【0055】以下、図5を用いて、第2実施例について
説明する。なお、この第2実施例が請求項3記載の本発
明の一実施例に相当する。
【0056】図5には、本第2実施例のアンカ50が示
されている。このアンカ50は断面円形の線鋼で構成さ
れており、長手方向中央部が直線状とされ係合部50A
とされている。アンカ50の両端部に形成された重ね合
せ部50B、50Cは、ウエルドボルト37を異なる方
向から巻き込むようにリング状に湾曲されているととも
に、その巻き方向はストラップ32から荷重が作用した
場合に、重ね合せ部50B、50Cがウエルドボルト3
7に対して巻き締まる方向となっている。すなわち、係
合部50Aと重ね合せ部50B、50Cとの間に交差部
50Dが形成されている。
【0057】従って、ストラップ32から荷重が作用し
た場合には、図5の二点鎖線線図に示される如く、アン
カ50の係合部50Aが上方(図5の矢印C方向)へ撓
み、交差部50Dが互いに接近する方向(図5の矢印D
方向)へ撓む。この結果、重ね合せ部50B、50C
は、それぞれウエルドボルト37を径方向内側へ巻き締
める方向(図5の矢印E方向)へ移動する。このため、
ストラップ32から荷重が作用しアンカ50が撓んだ場
合にも、重ね合せ部50B、50Cがウエルドボルト3
7から外れることが無く、強固な固定状態とすることが
できる。
【0058】以下、図6を用いて、第3実施例について
説明する。なお、この第3実施例が請求項4記載の本発
明の一実施例に相当する。
【0059】図6に示される如く、本第3実施例では、
ストラップ32をエアバッグドア22に対して長手方
向、すなわち、車幅方向に相対移動可能に取り付けると
ともに、位置決め手段としてのテープ52によって、エ
アバッグドア22の裏面中央部付近に仮止めしている。
【0060】従って、本第3実施例では、エアバッグ展
開前では、ストラップ32がエアバッグドア22に対し
て任意の位置で仮止めされているので、ストラップ32
の左右の長さが所定値からずれることがない。このた
め、エアバッグドア22を所定の方向へ展開させること
ができる。また、ストラップ32の左右の何方か一方の
長さが必要以上に長くなることもなくなり、エアバッグ
ドア22組付け時に、ストラップ32がエアバッグドア
22とエアバッグケース16間に挟まれるのを防止でき
る。
【0061】なお、本第3実施例では、位置決め手段と
してのテープ52を使用したが、位置決め手段はテープ
に限定されず、タッピング、リベット、タッカー等でも
良い。本第3実施例では、ストラップ32をエアバッグ
ドア22の裏面中央部付近に仮止めしたが、これに代え
て、図7に示される如く、アーチ部34又はアーチ部3
6に位置決め手段としてのタッピング54を螺合し、こ
のタッピング54の先端部54Aとエアバッグドア22
とでストラップ32を挟持し仮止めしても良い。
【0062】以下、図8及び図9を用いて、第4実施例
について説明する。なお、この第4実施例が請求項5記
載の本発明の一実施例に相当する。
【0063】図8に示される如く、エアバッグドア22
の裏面略中央には、位置決め手段としての、ストラップ
抑え部56が形成されている。ストラップ抑え部56
は、前後方向、すなわち、ストラップ32と交差する方
向へエアバッグドア22と平行に延設されており、一方
の端部56Aがエアバッグドア22に連結されている。
ストラップ抑え部56の他方の端部56Bは、エアバッ
グドア22から離間する側へ湾曲しており、ストラップ
抑え部56とエアバッグドア22との間に、ストラップ
32を挿入し易くなっている。
【0064】図9に示される如く、エアバッグドア22
には、ストラップ抑え部56の両側近傍に、位置決め手
段としての、断面半円状の突起部58がそれぞれ形成さ
れている。これらの突起部58は前後方向、すなわち、
ストラップ32と交差する方向へ延設されており、比較
的小さな力では、ストラップ32は、突起部58及びス
トラップ抑え部56との摩擦力によって、長手方向(図
9の矢印F方向)へ移動しないようになっている。
【0065】一方、大きな力が作用するとストラップ3
2はエアバッグドア22に対して長手方向(図9の矢印
F方向)へ移動するので、ストラップ32をエアバッグ
ドア22に取付けた後でもストラップの位置調整ができ
る。
【0066】なお、本第4実施例では、ストラップ抑え
部56の両側近傍に突起部58を設けたが、これに代え
て、図10に示される如く、アーチ部34、36の近傍
に、突起部58を設け、突起部58及びアーチ部34、
36との摩擦力によって、ストラップ32が長手方向へ
移動しないようにしても良い。
【0067】以下、図11を用いて、第5実施例につい
て説明する。なお、この第5実施例が請求項6記載の本
発明の一実施例に相当する。
【0068】図11に示される如く、ストラップ32に
は、位置決め手段としての屈曲部60、62が形成され
ている。こられの屈曲部60、62は、ストラップ32
の長手方向と直交する方向に形成されており、ストラッ
プ32をアーチ部34、36に挿通すれば、これらの屈
曲部60、62がアーチ部34、36にそれぞれ係合す
ることによって自動的に位置決めが行えるようになって
いる。
【0069】従って、例えば、プレス等によりストラッ
プ32に屈曲部60、62を付けただけでエアバッグド
ア22に対するストラップ32の位置決めを行うことが
できる。また、ストラップ32をエアバッグドア22の
アーチ部34、36に挿通し、大体の位置まで挿通すれ
ば、自動的に位置決めが行える。
【0070】なお、本第5実施では、ストラップ32の
屈曲部60、62と両端部32A、32Bとの中間に、
屈曲部60、62と逆方向へ屈曲した屈曲部63、64
と同方向へ屈曲した屈曲部65、66が形成されてい
る。このため、エアバッグドア22を閉じる際に、スト
ラップ32は屈曲部63、64、65、66で折れ、エ
アバッグケース内に入るので、ストラップ32がエアバ
ッグドア22とエアバッグケース間に挟まることを防止
でき、生産性が向上する。
【0071】以下、図12を用いて、第6実施例につい
て説明する。なお、この第6実施例が請求項7記載の本
発明の一実施例に相当する。
【0072】図12に示される如く、本第6実施例では
エアバッグドア22内に鉄板インサート68、70が埋
設されている。鉄板インサート68はコ字状の基部68
Aと基部68Aの中央部から下方へ突出された突出部6
8Bとで構成されており、突出部68Bがアーチ部25
(図2参照)を構成している。また、鉄板インサート7
0は、車幅方向に延設されており、両端部70A、70
Bが下方へ屈曲され、これらの両端部70A、70Bが
それぞれアーチ部34、36(図2参照)を構成してい
る。
【0073】従って、本第6実施例では、鉄板インサー
ト68、70によってストラップから各アーチ部25、
34、36(図2参照)に入力される荷重が、鉄板イン
サート68、70が埋設された範囲に分散される。
【0074】なお、本第6実施では、鉄板インサート7
0の両端部70A、70Bをそれぞれアーチ部34、3
6(図2参照)としたが、これに代えて、鉄板インサー
ト68でアーチ部34、36(図2参照)を構成しても
良く、また、三角形状の鉄板インサートの各端部でアー
チ部32、34、36(図2参照)を構成しても良い。
【0075】また、本第6実施例では、エアバッグドア
22の展開時にエアバッグドア22の車幅方向中央部の
撓みが最大となるが、左右のアーチ部34、36を一体
の鉄板インサート70で構成しているので、鉄板インサ
ート70がドア中央部の補強材となる。
【0076】以下、図13を用いて、第7実施例につい
て説明する。なお、この第7実施例が請求項8記載の本
発明の一実施例に相当する。
【0077】図13に示される如く、本第7実施例では
エアバッグドア22から突出している鉄板インサート7
0の端部70A、すなわちアーチ部34を挟んでエアバ
ッグドア22と一体的に構成したストラップ誘導手段と
してのアーチ状の***部72、74が設けられており、
ストラップ32がアーチ部34のエッジ部分34Aと干
渉しないようになっている。
【0078】従って、本第7実施例ではストラップ32
とアーチ部34のエッジ部分34Aが干渉しないので、
ストラップ32の傷付を防止できる。また、傷付き防止
用のコーティングも不要となり、生産性が向上する。
【0079】なお、図示を省略したが他方のアーチ部に
も同様に***部が形成されている。以下、図14を用い
て、第8実施例について説明する。なお、この第8実施
例が請求項9記載の本発明の一実施例に相当する。
【0080】図14に示される如く、本第8実施例で
は、エアバッグドア22の左右のアーチ部34、36の
前方、すなわち、エアバッグが展開してく側に、エアバ
ッグ誘導手段としての傾斜部75が、エアバッグドア2
2と一体的に形成されており、エアバッグ展開時にエア
バッグがアーチ部34、36と干渉しないようになって
いる。
【0081】従って、本第8実施例ではエアバッグ展開
時、エアバッグがアーチ部34、36に擦れるのを防止
きる。また、アーチ部に傷付き防止用のコーティングも
不要となり、生産性が向上する。
【0082】以下、図15を用いて、第9実施例につい
て説明する。なお、この第9実施例が請求項10記載の
本発明の一実施例に相当する。
【0083】図15に示される如く、本第9実施例では
エアバッグドア22の内部に埋設され左右のアーチ部3
4、36を構成するインサート76、78を左右別部材
とするとともに、左右のインサート76、78がインサ
ート76、78より板厚が薄く剛性の低い連結部材80
で連結されている。
【0084】従って、本第9実施例では左右のアーチ部
34、36のみ必要な強度を確保し、エアバッグドア2
2の補強を兼ねるとともに、連結部材80の剛性がイン
サート76、78より低いため、エアバッグドア22の
ある程度の撓みを許容するので樹脂製エアバッグドア2
2の本来の特性を生かすことができる。
【0085】以下、図16を用いて、第10実施例につ
いて説明する。なお、この第10実施例が請求項11記
載の本発明の一実施例に相当する。
【0086】図16に示される如く、本第9実施例で
は、各アーチ部25、34、36が、それぞれ断面円形
状の部材としての丸棒材82で構成されており、これら
のアーチ部25、34、36が略三角形状のインサート
84の各頂点にアーク溶接等によって固定されている。
【0087】従って、本第10実施例ではアーチ部2
5、34、36の断面が円形状となり、エッジが無くな
るので、ストラップの傷付きが防止できる。また、アー
チ部25、34、36に傷付き防止用のコーティングも
不要となり、生産性が向上することができるという優れ
た効果を有する。
【0088】以下、図17及び図18を用いて、第11
実施例について説明する。なお、この第11実施例が請
求項12記載の本発明の一実施例に相当する。
【0089】図17に示される如く、本第11実施例で
は、各アーチ部25、34、36がパイプ状部材86で
構成されており、パイプ状部材86のエアバッグドア2
2内に埋設された両端の固定端86A、86Bが潰し加
工され、インサート84に固定されている。
【0090】従って、本第11実施例では、図18に二
点鎖線で示される如く、アーチ部25、34、36がエ
アバッグドア22の湾曲、すなわち、インサート84の
湾曲に沿って図18の矢印S方向へ曲がるので、パイプ
状部材86の固定端86A、86Bの固定端の無理な変
形が防止できるとともに、インサート84の湾曲も小さ
くできる。これは、アーチ部25、34、36がL字で
剛体であると、エアバッグ展開時にインサート84の湾
曲でアーチ部25、34、36に作用する屈曲力を吸収
しようとするためであり、インサート84の湾曲が小さ
くなると、エアバッグドア22の湾曲も小さくなり、エ
アバッグドア22とウインドシールドガラスとの干渉を
防止できる。
【0091】以下、図19を用いて、第12実施例につ
いて説明する。なお、この第12実施例が請求項13記
載の本発明の一実施例に相当する。
【0092】図19に示される如く、本第12実施例で
は、連結部材としてのインサート84の端部84Aが延
長されており、この端部84Aが、エアバッグドア22
の基材23に形成されたパイプ状部材貫通用スリット8
8を塞いでいる。なお、パイプ状部材86の固定端86
A、86Bは、インサート84の裏面84Bに固定され
ている。
【0093】従って、本第12実施例では、エアバッグ
ドア製造時のウレタン発泡時にスリット88からのウレ
タンの漏れを防止でき生産性が向上する。また、基材8
4の表面84Cの凹凸が少なくなるので、ドア意匠面2
2Cの品質が安定する。特に環境劣化時の凹凸が少なく
なる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るエアバッグドア用ストラップ取付構造は、アン
カは両端部が重ね合わされ単一の固定手段でエアバッグ
ケースへに固定される重ね合わせ部となっており、該重
ね合せ部には互いに離反する付勢力が与えられている構
成となっているため、生産性を向上することができると
いう優れた効果を有する。
【0095】また、請求項2記載の本発明に係るエアバ
ッグドア用ストラップ取付構造は、アンカは両端部が重
ね合わされ一本のボルトでエアバッグケースへに固定さ
れる重ね合わせ部となっており、該重ね合せ部には互い
に離反する付勢力が与えられている構成となっているた
め、生産性を向上することができるという優れた効果を
有する。
【0096】また、請求項3記載の本発明に係るエアバ
ッグドア用ストラップ取付構造は、重ね合わせ部は固定
手段を巻き込むように構成されているとともに、その巻
き込み方向はストラップから荷重が作用した場合に、重
ね合わせ部が固定手段に対して巻き締まる方向とされて
いるため、生産性を向上することができ、かつ、強固な
固定状態とすることができるという優れた効果を有す
る。
【0097】また、請求項4記載の本発明に係るエアバ
ッグドア用ストラップ取付構造は、ストラップをエアバ
ッグドアに対して長手方向に相対移動可能に取り付ける
とともに、位置決め手段によりストラップをエアバッグ
ドアに対して仮止めした構成としたため、生産性を向上
することができ、ドア組付け時にストラップがエアバッ
グドアとエアバッグケース間に挟まれるのを防止できる
という優れた効果を有する。
【0098】また、請求項5記載の本発明に係るエアバ
ッグドア用ストラップ取付構造は、位置決め手段がスト
ラップとエアバッグドアとの間に摩擦力を発生させる構
成のため、ストラップをエアバッグドアに取付けた後で
もストラップの位置調整ができるという優れた効果を有
する。また、請求項6記載の本発明に係るエアバッグド
ア用ストラップ取付構造は、位置決め手段はストラップ
につけた屈曲部であるため、ストラップがエアバッグド
アとエアバッグケース間に挟まることを防止でき、生産
性が向上する。
【0099】また、請求項7記載の本発明に係るエアバ
ッグドア用ストラップ取付構造は、アーチ部を鉄板イン
サートで構成するとともに少なくとも左右のアーチ部を
一体の鉄板インサートで構成したので、生産性が向上す
るとともに、鉄板インサートがドア中央部の補強材とな
る。また、鉄板インサートによってストラップからアー
チ部に入力される荷重が分散されるという優れた効果を
有する。
【0100】また、請求項8記載の本発明に係るエアバ
ッグドア用ストラップ取付構造は、ストラップがアーチ
部のエッジ部分と干渉しないためのストラップ誘導手段
を設けた構成としたので、ストラップの傷付を防止でき
る。また、傷付き防止用のコーティングも不要となり生
産性が向上するという優れた効果を有する。
【0101】また、請求項9記載の本発明に係るエアバ
ッグドア用ストラップ取付構造は、エアバッグ展開時に
エアバッグ袋体がアーチ部と干渉しないためのエアバッ
グ誘導部を設けた構成としたので、エアバッグがアーチ
部に擦れるのを防止きる。また、アーチ部に傷付き防止
用のコーティングも不要となり、生産性が向上するとい
う優れた効果を有する。
【0102】また、請求項10記載の本発明に係るエア
バッグドア用ストラップ取付構造は、左右のアーチ部を
別部材とするとともに、左右のアーチ部をアーチ部より
剛性の低い連結部材で連結した構成としたので、アーチ
部のみ必要な強度を確保し、ドアの補強を兼ねる連結部
材がドアのある程度の撓みを許容するので樹脂製ドアの
本来の特性を生かすことができるという優れた効果を有
する。
【0103】また、請求項11記載の本発明に係るエア
バッグドア用ストラップ取付構造はアーチ部を断面円形
状の部材で構成したので、ストラップの傷付きが防止で
きる。また、アーチ部に傷付き防止用のコーティングも
不要となり、生産性が向上することができるという優れ
た効果を有する。
【0104】また、請求項12記載の本発明に係るエア
バッグドア用ストラップ取付構造は、アーチ部をパイプ
状部材で構成するとともに、アーチ部のエアバッグドア
内に埋設された基部を潰し加工したので、アーチ部の固
定端の無理な変形が防止することができるという優れた
効果を有する。
【0105】また、請求項13記載の本発明に係るエア
バッグドア用ストラップ取付構造は、連結部材端部を延
長し、エアバッグドア基材に形成されたアーチ部挿入用
のスリットを連結部材端部で塞いだので、ウレタン発泡
時のスリットからの漏れを防止でき生産性が向上する。
また、エアバッグドア基材表面の凹凸が少なくなるの
で、エアバッグドア意匠面の品質が安定するという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係るエアバッグドア用ストラ
ップ取付構造の第1実施例のアンカを示す車両後方斜め
外側から見た斜視図であり、(B)は図(A)のB−B
線断面図である。
【図2】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取付
構造の第1実施例を示す車両後方斜め外側から見た分解
斜視図である。
【図3】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取付
構造の第1実施例を示す側断面図である。
【図4】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取付
構造の第1実施例のアンカの変形例を示す車両後方斜め
外側から見た斜視図である。
【図5】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取付
構造の第2実施例のアンカを示す車両後方斜め外側から
見た斜視図である。
【図6】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取付
構造の第3実施例を示す車両後方斜め外側から見た斜視
図である。
【図7】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取付
構造の第3実施例の変形例を示す車両後方から見た断面
図である。
【図8】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取付
構造の第4実施例を示す車両後方斜め外側から見た斜視
図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第4実施例の変形例を示す車両後方斜め外側か
ら見た斜視図である。
【図11】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第5実施例を示す車両後方斜め外側から見た斜
視図である。
【図12】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第6実施例を示す車両後方斜め外側から見た斜
視図である。
【図13】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第7実施例を示す車両後方から見た断面図であ
る。
【図14】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第8実施例を示す車両後方斜め外側から見た斜
視図である。
【図15】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第9実施例を示す車両後方から見た断面図であ
る。
【図16】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第10実施例を示す車両後方斜め外側から見た
斜視図である。
【図17】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第11実施例を示す車両後方斜め外側から見た
斜視図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】本発明に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造の第12実施例を示す車両後方から見た断面図で
ある。
【図20】従来例に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造を示す側断面図である。
【図21】従来例に係るエアバッグドア用ストラップ取
付構造を示す車両後方斜め外側から見た分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置 16 エアバッグケース 20 エアバッグ袋体 22 エアバッグドア 24 ストラップ 25 アーチ部 26 アンカ 28 ウエルドボルト(固定手段) 32 ストラップ 34 アーチ部 36 アーチ部 37 ウエルドボルト(固定手段) 40 係合部 42 取付け部 42B 重ね合せ部 50 アンカ 50B 重ね合せ部 50C 重ね合せ部 52 テープ(位置決め手段) 54 タッピング(位置決め手段) 56 ストラップ抑え部(位置決め手段) 58 突起部(位置決め手段) 60 屈曲部 位置決め手段) 62 屈曲部 位置決め手段) 63 屈曲部 位置決め手段) 64 屈曲部 位置決め手段) 65 屈曲部 位置決め手段) 66 屈曲部 位置決め手段) 68 鉄板インサート 70 鉄板インサート 72 ***部(ストラップ誘導手段) 74 ***部(ストラップ誘導手段) 75 傾斜部(エアバッグ誘導手段) 80 連結部材 82 丸棒材(断面円形状の部材) 84 インサート(連結部材) 86 パイプ状部材 88 パイプ状部材貫通用スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−283147(JP,A) 特開 平1−204838(JP,A) 特開 平5−147489(JP,A) 特開 平7−164986(JP,A) 特開 平7−144594(JP,A) 特開 平6−344852(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストラップをエアバッグケースに取り付
    けるためのアンカを備えたエアバッグドア用ストラップ
    取付構造であって、前記アンカは両端部が重ね合わされ
    単一の固定手段でエアバッグケースへに固定される重ね
    合わせ部となっており、該重ね合せ部には互いに離反す
    る付勢力が与えられていることを特徴とするエアバッグ
    ドア用ストラップ取付構造。
  2. 【請求項2】 ストラップをエアバッグケースに取り付
    けるためのアンカを備えたエアバッグドア用ストラップ
    取付構造であって、前記アンカは両端部が重ね合わされ
    一本のボルトでエアバッグケースへに固定される重ね合
    わせ部となっており、該重ね合せ部には互いに離反する
    付勢力が与えられていることを特徴とするエアバッグド
    ア用ストラップ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記重ね合わせ部は前記固定手段を巻き
    込むように構成されているとともに、その巻き込み方向
    はストラップから荷重が作用した場合に、前記重ね合わ
    せ部が前記固定手段に対して巻き締まる方向とされたこ
    とを特徴とする請求項1記載のエアバッグドア用ストラ
    ップ取付構造。
  4. 【請求項4】 ストラップをエアバッグケースに取り付
    けるためのアンカを備えたエアバッグドア用ストラップ
    取付構造であって、前記ストラップをエアバッグドアに
    対して長手方向に相対移動可能に取り付けるとともに、
    位置決め手段により前記ストラップをエアバッグドアに
    対して仮止めしたことを特徴とするエアバッグドア用ス
    トラップ取付構造。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段はストラップとエアバ
    ッグドアとの間に摩擦力を発生させることを特徴とする
    請求項4記載のエアバッグドア用ストラップ取付構造。
  6. 【請求項6】 前記位置決め手段はストラップにつけた
    屈曲部であることを特徴とする請求項4記載のエアバッ
    グドア用ストラップ取付構造。
  7. 【請求項7】 エアバッグドア内に埋設されストラップ
    が挿通されるアーチ部がエアバッグドアから突出したエ
    アバッグドア用ストラップ取付構造であって、前記アー
    チ部を鉄板インサートで構成するとともに少なくとも左
    右のアーチ部を一体の鉄板インサートで構成したことを
    特徴とするエアバッグドア用ストラップ取付構造。
  8. 【請求項8】 エアバッグドア内に埋設されストラップ
    が挿通されるアーチ部がエアバッグドアから突出したエ
    アバッグドア用ストラップ取付構造であって、前記スト
    ラップが前記アーチ部のエッジ部分と干渉しないための
    ストラップ誘導手段を設けたことを特徴とするエアバッ
    グドア用ストラップ取付構造。
  9. 【請求項9】 エアバッグドア内に埋設されストラップ
    が挿通されるアーチ部がエアバッグドアから突出したエ
    アバッグドア用ストラップ取付構造であって、エアバッ
    グ展開時にエアバッグ袋体が前記アーチ部と干渉しない
    ためのエアバッグ誘導手段を設けたことを特徴とするエ
    アバッグドア用ストラップ取付構造。
  10. 【請求項10】 エアバッグドア内に埋設されストラッ
    プが挿通されるアーチ部がエアバッグドアから突出した
    エアバッグドア用ストラップ取付構造であって、左右の
    アーチ部を別部材とするとともに、左右のアーチ部をア
    ーチ部より剛性の低い連結部材で連結したことを特徴と
    するエアバッグドア用ストラップ取付構造。
  11. 【請求項11】 前記アーチ部を断面円形状の部材で構
    成したことを特徴とする請求項10記載のエアバッグド
    ア用ストラップ取付構造。
  12. 【請求項12】 前記アーチ部をパイプ状部材で構成す
    るとともに、前記アーチ部のエアバッグドア内に埋設さ
    れた基部を潰し加工したことを特徴とする請求項11記
    載のエアバッグドア用ストラップ取付構造。
  13. 【請求項13】 前記連結部材端部を延長し、エアバッ
    グドア基材に形成された前記アーチ部挿入用のスリット
    を前記連結部材端部で塞いだことを特徴とする請求項1
    0記載のエアバッグドア用ストラップ取付構造。
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