JP3135521B2 - 自動車用乗員保護装置及びその組付方法 - Google Patents

自動車用乗員保護装置及びその組付方法

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JP3135521B2
JP3135521B2 JP09144371A JP14437197A JP3135521B2 JP 3135521 B2 JP3135521 B2 JP 3135521B2 JP 09144371 A JP09144371 A JP 09144371A JP 14437197 A JP14437197 A JP 14437197A JP 3135521 B2 JP3135521 B2 JP 3135521B2
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裕樹 中嶋
栄七 中村
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/213Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle roof frames or pillars

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、当
該ガスによってピラー部及びルーフサイドレール部に沿
って車体側部の車室内側にバッグをカーテン状に膨出さ
せる自動車用乗員保護装置及びその組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る乗員頭部の保護性能を向上させるべく、フロントピラ
ー部からルーフサイドレール部に跨がって折り畳み状態
で格納されたバッグを、ウインドガラスに沿ってカーテ
ン状に膨張させる乗員保護装置が既に提案されている。
以下、この種の乗員保護装置を開示したWO 96/2
6087号公報に示される構成について説明する。
【0003】図5に示されるように、この乗員保護装置
100は、フロントピラー部102からルーフサイドレ
ール部104に跨がって配設された長尺状のダクト10
6と、フロントピラー部102からルーフサイドレール
部104に沿って折り畳み状態で格納されると共に前端
固定点108及び後端固定点110にて車体側に固定さ
れたバッグ112と、ホース114を介してダクト10
6の後端部と接続されると共に車体側部への所定の高荷
重作用時にガスを噴出するインフレータ116と、一端
部が車体側に固定されると共に他端部がバッグ112の
後端部に固定された帯状のストラップ118と、を主要
構成要素として構成されている。さらに、上述したバッ
グ112は、各々略円筒状に形成されかつ略車両上下方
向を長手方向として配置された複数のセル120を連接
させることにより構成されている。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のバッグ112
の各セル120内へ流入される。その結果、各セル12
0が略車両上下方向を長手方向として略円筒状に膨張
し、これによりバッグ112がウインドガラス122に
沿ってカーテン状に膨張される。さらに、バッグ112
の後端部はストラップ118を介して車体側に連結され
ているため、前端固定点108とストラップ118の後
端固定点とを結ぶ線上に所定のテンションが付与される
と共に、バッグ112の後端側が確実にセンタピラー部
124の上部内側に配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た乗員保護装置100はフロントピラー部102からル
ーフサイドレール部104に跨がって配設される一体的
な長尺物であり、これを乗員保護装置100の生産工場
から車両組立工場までそのまま運搬する必要があるた
め、運搬性が低下するという問題がある。さらに、車両
組立工場において乗員保護装置100をボディーに組付
ける場合には、長尺物のままボディーに組付けることに
なるため、一人で組付作業を行うのが難しく組付性が低
下するという問題もある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、生産工場から
車両組立工場への運搬性及び車両組立工場での組付性を
向上させることができる自動車用乗員保護装置及びその
組付方法を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、車体の所定部位に配置されると共に車体側部への所
定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレータと、長
尺状に折り畳まれると共にピラー部及びルーフサイドレ
ール部に沿って複数のバッグ取付部を介して取り付けら
れかつインフレータから噴出されたガスが流入されるこ
とにより車体側部の車室内側にカーテン状に膨出される
バッグと、を含んで構成される自動車用乗員保護装置で
あって、バッグ取付部に対応する位置にケース取付部を
有する長尺状のケースを、ルーフサイドレール部への取
付用の複数のケース取付部を含む第1本体部と、この第
1本体部に連続してピラー部側へ延出される第2本体部
と、に分割することで、第1本体部から第2本体部にか
けて連続的に形成されかつ長尺状に折り畳まれた状態で
当該第1本体部及び第2本体部内に収容されたバッグ
が、当該分割部位にて折り曲げ可能とされている、こと
を特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1に記載の発明において、ピラー部
及びルーフサイドレール部に沿って車体側部への所定の
荷重作用時における乗員頭部の二次衝突荷重を吸収する
ためのエネルギー吸収部材を配設する場合には、当該エ
ネルギー吸収部材をもケースと共に略同一位置にて分割
した、ことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、エネルギー吸収部材を配設する場合には、当該エネ
ルギー吸収部材とケースとバッグの三者を予め仮固定手
段によって仮固定し、エネルギー吸収部材を配設しない
場合には、ケースとバッグの二者を予め仮固定手段によ
って仮固定した、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、車体の所定部位に配置されると共に車体側
部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレー
タと、長尺状に折り畳まれると共にピラー部及びルーフ
サイドレール部に沿って複数のバッグ取付部を介して取
り付けられかつインフレータから噴出されたガスが流入
されることにより車体側部の車室内側にカーテン状に膨
出されるバッグと、を含んで構成される自動車用乗員保
護装置であって、長尺状に折り畳まれたバッグにおいて
ピラー部及びルーフサイドレール部への隣り合うバッグ
取付部間に位置する部位をラップ部材でラッピングする
ことで、ルーフサイドレール部への取付用の複数のバッ
グ取付部を含む第1本体部と、この第1本体部に連続し
てピラー部側へ延出される第2本体部と、を備えた、こ
とを特徴としている。
【0011】請求項5記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
発明において、バッグの前端部及び後端部の少なくとも
一方に、インフレータを予め取り付けた、ことを特徴と
している。
【0012】請求項6記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
発明において、第1本体部と第2本体部とを折り曲げ
、取外し可能な仮止め手段によって両者を仮止めし
た、ことを特徴としている。
【0013】請求項7記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置の組付方法は、請求項6に記載の自動車用乗員
保護装置をピラー部及びルーフサイドレール部に沿って
組付ける場合に適用され、最初に、仮止め手段によって
仮止めされた状態で第1本体部をルーフサイドレール部
に固定し、次に、仮止め手段を取外してから、第2本体
部をピラー部に沿わせ、当該第2本体部をピラー部に固
定する、ことを特徴としている。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、車体側部
へ所定の高荷重が作用すると、車体の所定部位に配置さ
れたインフレータからガスが噴出される。このため、長
尺状に折り畳まれると共にピラー部及びルーフサイドレ
ール部に沿って複数のバッグ取付部を介して取り付けら
れたバッグ内へガスが流入される。これにより、バッグ
が車体側部の車室内側にピラー部及びルーフサイドレー
ル部に沿ってカーテン状に膨出される。
【0015】ここで、本発明では、バッグ取付部に対応
する位置にケース取付部を有する長尺状のケースを備え
ており、当該ケースをルーフサイドレール部への取付用
の複数のケース取付部を含む第1本体部と、この第1本
体部に連続してピラー部側へ延出される第2本体部とに
分割することで、第1本体部から第2本体部にかけて連
続的に形成されかつ長尺状に折り畳まれた状態で第1本
体部及び第2本体部内に収容されたバッグが、当該分割
部位にて折り畳み可能とされているので、ピラー部及び
ルーフサイドレール部へ自動車用乗員保護装置を取り付
けるに際して、前記の如く、第1本体部と第2本体部と
の分割部位にてバッグを折り曲げることが可能となる。
すなわち、組付前の状態において、自動車用乗員保護装
置の長手方向寸法を短くすることができる。このため、
自動車用乗員保護装置をその生産工場から車両組立工場
へ運搬する際に運搬し易くなる。また、ドア開口を通し
た自動車用乗員保護装置の組付に際しては、先に第1本
体部を複数の取付部にてルーフサイドレール部に組付
け、次に第2本体部をピラー部に沿わせてピラー部に組
付けることができるので、長尺物のままボディーに取り
付ける必要がなくなり、一人でも組付作業を行うことが
できる。
【0016】請求項2記載の本発明によれば、ピラー部
及びルーフサイドレール部に沿って車体側部への所定の
荷重作用時における乗員頭部の二次衝突荷重を吸収する
ためのエネルギー吸収部材を配設する場合には、当該エ
ネルギー吸収部材をもケースと共に略同一位置にて分割
したので、このようにエネルギー吸収部材を配設する場
合にも、請求項1記載の発明と同様の作用が得られる。
【0017】請求項3記載の本発明によれば、エネルギ
ー吸収部材を配設する場合には、当該エネルギー吸収部
材とケースとバッグの三者を予め仮固定手段によって仮
固定し、エネルギー吸収部材を配設しない場合には、ケ
ースとバッグの二者を予め仮固定手段によって仮固定し
たので、いずれの場合にも、自動車用乗員保護装置を組
付前にサブアッセンブリ化することができる。
【0018】請求項4記載の本発明によれば、車体側部
へ所定の高荷重が作用すると、車体の所定部位に配置さ
れたインフレータからガスが噴出される。このため、長
尺状に折り畳まれると共にピラー部及びルーフサイドレ
ール部に沿って複数のバッグ取付部を介して取り付けら
れたバッグ内へガスが流入される。これにより、バッグ
が車体側部の車室内側にピラー部及びルーフサイドレー
ル部に沿ってカーテン状に膨出される。この点は、請求
項1記載の発明と同様である。
【0019】ここで、本発明では、長尺状に折り畳まれ
たバッグにおいてピラー部及びルーフサイドレール部へ
の隣り合うバッグ取付部間に位置する部位をラップ部材
でラッピングすることで、ルーフサイドレール部への取
付用の複数のバッグ取付部を含む第1本体部と、この第
1本体部に連続してピラー部側へ延出される第2本体部
と、を備えているので、ピラー部及びルーフサイドレー
ル部へ自動車用乗員保護装置を取り付けるに際して、第
1本体部と第2本体部とを非ラップ部位にて折り曲げる
ことが可能となる。すなわち、組付前の状態において、
自動車用乗員保護装置の長手方向寸法を短くすることが
できる。また、ドア開口を通した自動車用乗員保護装置
の組付に際しては、先に第1本体部を複数の取付部にて
ルーフサイドレール部に組付け、次に第2本体部をピラ
ー部に沿わせてピラー部に組付けることができるので、
長尺物のままボディーに取り付ける必要がなくなり、一
人でも組付作業を行うことができる。
【0020】請求項5記載の本発明によれば、バッグの
前端部及び後端部の少なくとも一方に、インフレータを
予め取り付けたので、バッグ等の組付と同時にインフレ
ータの組付も行うことができる。
【0021】請求項6記載の本発明によれば、第1本体
部と第2本体部とを折り曲げて、取外し可能な仮止め手
段によって両者を仮止めしたので、自動車用乗員保護装
置のピラー部及びルーフサイドレール部への組付時にお
いて必要が生じた場合には、仮止め手段を取り外すだけ
で自動車用乗員保護装置を本来の長尺物にすることがで
きる。
【0022】請求項7記載の本発明によれば、最初に、
仮止め手段によって仮止めされた状態で自動車用乗員保
護装置の第1本体部がルーフサイドレール部に固定され
る。なお、自動車用乗員保護装置は第1本体部と第2本
体部とが折り曲げられた状態で仮止め手段によって仮止
めされていることから、作業者は一方の手でこれを持っ
て第1本体部のルーフサイドレール部への位置決めを行
い、他方の手で工具を持って第1本体部のルーフサイド
レール部への固定作業を行うことができる。
【0023】次に、第1本体部がルーフサイドレール部
に固定された後に、仮止め手段が取外される。そして、
第2本体部をピラー部に沿わせ、当該第2本体部がピラ
ー部に固定される。これにより、作業者は一人で容易に
自動車用乗員保護装置をピラー部及びルーフサイドレー
ル部に沿って組付けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1〜図3を用いて、第1実施
形態について説明する。
【0025】図1には本実施形態に係る自動車用乗員保
護装置10の車体側部40への組付前の状態が示されて
おり、又図2には図1の2−2線に沿う断面図が拡大し
て示されており、更に図3には自動車用乗員保護装置1
0の作動後の状態が側面視にて概略的に示されている。
【0026】これらの図に示されるように、自動車用乗
員保護装置10は、車体側部40への所定の高荷重作用
状態を検出するためのセンサ12と、作動することによ
りガスを噴出する略円柱形状のインフレータ14と、所
定の折り畳み方で折り畳まれたバッグ16と、この折り
畳み状態のバッグ16を収容するケース18と、ケース
18に隣接して配置される樹脂製のエネルギー吸収部材
20と、を主要構成要素として構成されている。以下、
この順に、各部の構成について説明する。
【0027】センサ12は、センタピラー部(Bピラー
部)22の下端部付近に配設されており、所定の高荷重
が車体側部40に作用した場合に当該高荷重作用状態を
検出するようになっている。なお、センサ12としては
加速度センサ等が適用可能であり、又配設部位について
は必ずしもセンタピラー部22の下端部付近でなくても
サイドドア内等でもよい。また、センサ12は、コンソ
ールボックス下方に配設された図示しないセンタコント
ロールユニットに接続されている。
【0028】インフレータ14は、フロントピラー部
(Aピラー部)24とインストルメントパネル26との
接続部付近に配設されている。インフレータ14の具体
的な構成としては、内部に封入されたガス発生剤を燃焼
させることによりガスを噴出させるガス発生剤封入タイ
プや、内部に設けられた隔壁を破断させることにより高
圧ガスを噴出させる高圧ガス封入タイプ等が適用可能で
ある。また、インフレータ14内に配設された点火装置
は、前述したセンタコントロールユニットに接続されて
おり、センタコントロールユニットから所定の作動電流
が点火装置に通電されることによりインフレータ14が
作動するようになっている。
【0029】バッグ16は側面視での膨張形状が略平行
四辺形状となるように形成されており、その前端部はイ
ンフレータ14から噴出されたガスが流入されるように
当該インフレータ14に接続(固定)されている。ま
た、バッグ16の上下方向中間部には、縫合又は接着等
により形成された複数の非膨張部28が所定の間隔で設
けられている。これらの非膨張部28は、バッグ16の
前端固定点と後端固定点とを結ぶテンションラインTを
横切りかつバッグ上下方向を長手方向として配置されて
いる。さらに、バッグ16の後端側にも、縫合又は接着
等により形成されかつ側面視で略三角形状の非膨張部3
0が形成されている。また、バッグ16の上縁側には、
その長手方向に沿って所定の間隔で矩形状のバッグ取付
部16A(図2参照)が形成されている。さらに、上記
構成のバッグ16は、その上下方向に蛇腹折りされるこ
とにより長尺状に折り畳まれている。
【0030】ケース18は、樹脂製かつ長尺状に形成さ
れて折り畳み状態のバッグ16を収容している。ケース
18における車室内側の角部には所定のバッグ膨張圧で
破断する脆弱部32(図2参照)が形成されており、こ
れによりケース18は脆弱部32から展開可能に構成さ
れている。さらに、このケース18にも、バッグ16の
バッグ取付部16Aを挟むかたちで矩形状のケース取付
部18A(図2参照)が形成されている。
【0031】エネルギー吸収部材20は樹脂製かつ長尺
状に形成されており、図2に示される如く、多数の縦リ
ブ34及び横リブ36を含んで構成されている。また、
エネルギー吸収部材20におけるバッグ取付部16A及
びケース取付部18Aに対応する部位には、取付座38
が一体に形成されている。
【0032】ここで、図1に示されるように、上述した
自動車用乗員保護装置10は、バッグ16を除いてその
長手方向に沿って三分割されている。すなわち、ケース
18及びエネルギー吸収部材20は、車体側部40にお
けるルーフサイドレール部42のフロントピラー部24
との接続部位付近からセンタピラー部22付近に亘って
配置されかつケース中間部及びエネルギー吸収部材中間
部から成る第1本体部44と、この第1本体部44から
フロントピラー部24側へ延出されると共にフロントピ
ラー部24に沿って配置されかつケース前部及びエネル
ギー吸収部材前部から成る第2本体部46と、第1本体
部44からリヤピラー部(Cピラー部)48側へ延出さ
れると共にルーフサイドレール部42のセンタピラー部
22付近からリヤピラー部48付近に亘って配置されか
つケース後部及びエネルギー吸収部材後部から成る第3
本体部50と、いった三つの要素に分割されている。な
お、分割されているのはケース18及びエネルギー吸収
部材20であり、バッグ16については非分割とされて
いる。また、バッグ16の前端部には、前述したインフ
レータ14が予め取り付けられている。
【0033】また、上述した自動車用乗員保護装置10
は、車体側部40への組付前の状態では、バッグ16及
びケース18がエネルギー吸収部材20と仮固定されて
いる。すなわち、図2に示されるように、エネルギー吸
収部材20がバッグ16を収容しているケース18に隣
接配置され、この状態でバッグ取付部16A及びケース
取付部18Aがエネルギー吸収部材20の取付座38に
密着されて固定ボルト52及び仮固定用のナット54に
よって仮固定されている。これにより、バッグ16及び
ケース18とエネルギー吸収部材20とが、組付前の状
態でサブアッセンブリ化されている。なお、図1におい
ては、仮固定手段としての固定ボルト52及びナット5
4の図示を省略している。
【0034】さらに、自動車用乗員保護装置10は、車
体側部40への組付前の状態において、第2本体部46
が第1本体部44側へ斜めに折り曲げられている。ま
た、第3本体部50も、第2本体部46と交差するよう
に第1本体部44側へ斜めに折り曲げられている。そし
て、このように折り曲げられた自動車用乗員保護装置1
0は、第2本体部46と第3本体部50とが交差する部
位に帯状の面ファスナ56〔例えば、マジックテープ
(3Mの登録商標)〕が巻き付けられて仮止めされてい
る。
【0035】なお、上述した構成において、第1本体部
44及び第3本体部50が請求項1記載の「第1本体
部」に相当し、第2本体部46が請求項1記載の「第2
本体部」に相当する。
【0036】次に、本実施形態に係る自動車用乗員保護
装置10の車体側部40への組付方法について説明し、
当該説明を通して本実施形態の作用並びに効果について
説明する。
【0037】生産工場では、ケース18及びエネルギー
吸収部材20がその長手方向に三分割されて形成される
と共に、第1本体部44、第2本体部46、及び第3本
体部50を構成するべく、バッグ16及びケース18と
エネルギー吸収部材20とが固定ボルト52及びナット
54によって仮固定される。このようにしてサブアッセ
ンブリ化された自動車用乗員保護装置10は、更に図1
に二点鎖線で示される如くして折り曲げられて面ファス
ナ56によって仮止めされる。すなわち、第1本体部4
4を基準にして第2本体部46及び第3本体部50をこ
れらが互いに交差するように折り曲げて、面ファスナ5
6によって両者が仮止めされる。なお、インフレータ1
4は、生産工場において、バッグ16の前端部に予め取
り付けられる。
【0038】上記の如くしてコンパクト化された自動車
用乗員保護装置10は、その状態のまま生産工場から車
両組立工場内へ搬入されて、以下の如くして車体側部4
0に組付けられる。
【0039】まず、仮固定用のナット54が固定ボルト
52から取り外される。次いで、作業者は、一方の手で
自動車用乗員保護装置10の第1本体部44を把持し、
又他方の手で工具を把持する。次いで、第1本体部44
が車体側部40におけるルーフサイドレール部42にお
けるフロントピラー部24からセンタピラー部22に亘
る位置に沿わされ、当該第1本体部44の固定ボルト5
2をルーフサイドレール部42の所定位置に配設された
図示しないウエルドナットに他方の手に持っている工具
を用いて螺合させる。これにより、自動車用乗員保護装
置10の第1本体部44が、先行してルーフサイドレー
ル部42の前部側に固定される。なお、この作業を行う
際には、面ファスナ56は取り付けたままにしておく。
【0040】次に、面ファスナ56が取り外される。こ
れにより、第2本体部46及び第3本体部50が相互に
分離可能とされるので、まず第2本体部46がフロント
ピラー部24に固定される。具体的には、第2本体部4
6をフロントピラー部24に沿わせ、当該第2本体部4
6の固定ボルト52をフロントピラー部24に配設され
た図示しないウエルドナットに他方の手に持っている工
具を用いて螺合させる。なお、このとき、インフレータ
14も、その外周を包囲するようにして取り付けられた
ブラケット58を介してフロントピラー部24における
対応する位置に固定される。これにより、自動車用乗員
保護装置10の第2本体部46がフロントピラー部24
に固定される。
【0041】次に、同様にして、第3本体部50がルー
フサイドレール部42におけるセンタピラー部22から
リヤピラー部48に亘る位置に沿わされ、当該第3本体
部50の固定ボルト52をルーフサイドレール部42の
所定位置に配設された図示しないウエルドナットに他方
の手に持っている工具を用いて螺合させる。これによ
り、自動車用乗員保護装置10の第3本体部50がルー
フサイドレール部42の後部側に固定される。
【0042】なお、上述した自動車用乗員保護装置10
の車体側部40への固定作業は、一例として図1に示さ
れるA〜Fの順に行われるが、第1本体部44を固定し
た後に第3本体部50を固定してから第2本体部46を
固定するようにしても差し支えない。
【0043】その後、フロントピラー部24にピラーガ
ーニッシュ60が図示しないボルト及びウエルドナット
によって固定される。なお、具体的には、ピラーガーニ
ッシュ60には帯状のストラップ62がインサート成形
されており、このストラップ62の両端部(上端部及び
下端部)が図示しないボルト及びウエルドナットによっ
てフロントピラー部24に固定され、かつ、ピラーガー
ニッシュ60の裏面に一体成形された図示しない樹脂ク
リップがフロントピラー部24に嵌合されることによ
り、ピラーガーニッシュ60がフロントピラー部24に
固定される。
【0044】なお、自動車用乗員保護装置10の作動に
ついて簡単に触れると、車体側部40へ所定の高荷重が
作用すると、当該高荷重作用状態がセンサ12によって
検出される。このため、センタコントロールユニットか
らインフレータ14の点火装置に所定の作動電流が通電
され、インフレータ14を作動させる。これにより、イ
ンフレータ14からガスが噴出され、長尺状に折り畳ま
れたバッグ16が膨張する。このため、ケース18が脆
弱部32から破断して展開され、当該バッグ16はフロ
ントピラー部24からルーフサイドレール部42に沿っ
てカーテン状に膨出される。その結果、乗員の頭部が保
護される。
【0045】また、自動車用乗員保護装置10が作動し
ない程度の荷重が車室外側から車体側部40に作用し、
乗員の頭部が車室内側から車体側部40へ二次衝突した
際には、エネルギー吸収部材20が塑性変形することに
より、当該二次衝突荷重が吸収される。
【0046】上述したように本実施形態では、バッグ1
6を収容する長尺状のケース18及びこのケース18に
隣接して配設されるエネルギー吸収部材20を、第1本
体部44、第2本体部46、及び第3本体部50といっ
た三つの要素に分割した上で、固定ボルト52及びナッ
ト54によってバッグ16及びケース18とエネルギー
吸収部材20とを仮固定し、更に第2本体部46及び第
3本体部50を折り曲げて面ファスナ56で仮止めした
ので、長尺状の自動車用乗員保護装置10をコンパクト
な形態にすることができる。すなわち、組付前の状態に
おいて、自動車用乗員保護装置10の長手方向寸法を短
くすることができる。このため、自動車用乗員保護装置
10をその生産工場から車両組立工場へ運搬する際に運
搬し易くなり、自動車用乗員保護装置10の運搬性を向
上させることができる。加えて、ドア開口64を通した
自動車用乗員保護装置10の車体側部40への組付に際
しては、前述した要領で組付作業を行うことができるの
で、自動車用乗員保護装置10を長尺物のまま車体側部
40に組付ける必要がなく、一人でも簡単に自動車用乗
員保護装置10の組付作業を行うことができる。従っ
て、自動車用乗員保護装置10の車体側部40への組付
性を向上させることができる。総じていえば、本実施形
態によれば、自動車用乗員保護装置10の生産工場から
車両組立工場への運搬性及び車両組立工場での組付性を
向上させることができる。
【0047】なお、自動車用乗員保護装置を長尺物のま
ま車体側部40に組付けようとすると、第2本体部46
及び第3本体部50に相当する部分が第1本体部44に
相当する部分から垂れ下がり、ドア開口64回りのエッ
ジに引っ掛かり易くなるが、本実施形態によればこのよ
うな不具合も生じない。
【0048】また、本実施形態では、生産工場において
バッグ16及びケース18とエネルギー吸収部材20と
を固定ボルト52及びナット54で仮固定してサブアッ
センブリ化したので、エネルギー吸収部材20を車体側
部40に組付けた後にバッグ16及びケース18を車体
側部40に組付ける場合に比し、作業工程を削減するこ
とができる。また、生産工場から車両組立工場へ運搬す
る際にも、バッグ16及びケース18とエネルギー吸収
部材20とがサブアッセンブリ化されている方が紛失す
るおそれがない等の利点がある。従って、自動車用乗員
保護装置10の運搬性及び組付性をより一層向上させる
ことができる。
【0049】さらに、本実施形態では、生産工場におい
てインフレータ14をバッグ16の前端部に予め取り付
けたので、バッグ16及びケース18の組付と同時にイ
ンフレータ14の組付も行うことができる。このため、
インフレータ14を後付けする場合に比し、前記効果で
説明したことと同様のことが当てはまる。従って、自動
車用乗員保護装置10の運搬性及び組付性をより一層向
上させることができる。
【0050】また、本実施形態では、第2本体部46及
び第3本体部50を互いに交差するように折り曲げて面
ファスナ56によって仮止めしたので、第1本体部44
を車体側部40に組付けた後に、面ファスナ56を取り
外すだけで、自動車用乗員保護装置10を本来の長尺物
にすることができる。従って、自動車用乗員保護装置1
0の組付性をより一層向上させることができる。 〔第2実施形態〕次に、図4を用いて、第2実施形態に
ついて説明する。なお、前述した実施形態と同一構成部
分については同一番号を付してその説明を省略する。
【0051】この図に示されるように、本実施形態に係
る自動車用乗員保護装置70では、バッグ16について
は同様に構成されているが、ケース18は廃止され、代
わりにラップ部材72を用いた点に特徴がある。
【0052】すなわち、バッグ16は長尺状に折り畳ま
れ、当該バッグ16における隣り合うバッグ取付部16
A間に位置する部位がラップ部材72によってそれぞれ
ラッピングされている。その結果、自動車用乗員保護装
置70は、ルーフサイドレール部42におけるフロント
ピラー部24からセンタピラー部22に亘る位置に固定
される第1本体部74と、フロントピラー部24に沿っ
て固定される第2本体部76及び第3本体部78と、ル
ーフサイドレール部42におけるセンタピラー部22か
らリヤピラー部48に亘る位置に固定される第4本体部
80と、を備えている。
【0053】なお、本実施形態では、ストラップ62が
インサート成形されていないピラーガーニッシュ82が
使用されており、車体側部40への組付に際してはボル
ト84及びウエルドナットによって固定された後、目隠
し用の蓋86が被嵌されるようになっている。
【0054】また、上述した構成において、第1本体部
74及び第4本体部80が請求項4記載の「第1本体
部」に相当し、第2本体部76及び第3本体部78が請
求項4記載の「第2本体部」に相当する。
【0055】上記構成によれば、自動車用乗員保護装置
70は生産工場にて非ラップ部分(バッグ取付部16A
の形成位置)にて折り曲げられ、図4に二点鎖線で示さ
れる如く蛇腹状に折り畳まれる。そして、この状態で、
面ファスナ56によって第1本体部74を除く三者が仮
止めされる。従って、前述した第1実施形態と同様の作
用並びに効果が得られる。
【0056】なお、上述した自動車用乗員保護装置70
の車体側部40への固定作業は、一例として図4に示さ
れるA〜Dの順に行われるが、第1本体部74を固定し
た後に第4本体部80を固定してから第2本体部76及
び第3本体部78を固定するようにしても差し支えな
い。
【0057】また、本実施形態によれば、ケース18を
廃止することができるので、型コスト等を削減すること
ができ、低コスト化を図ることができる。さらに、ラッ
プ部材72をバッグ16に巻き付けていくだけなので、
作業性も向上させることができる。加えて、ケース18
を用いるよりも、装置の小型化及び軽量化を図ることが
できる。
【0058】なお、第1実施形態では、ケース18及び
エネルギー吸収部材20を三分割したが、これに限ら
ず、二分割としてもよいし、四分割以上としてもよい。
【0059】また、上述した実施形態では、フロントピ
ラー部24からルーフサイドレール部42に沿って自動
車用乗員保護装置10が配設される構成を採ったが、こ
れに限らず、例えば、フロントピラー部24からルーフ
サイドレール部42を経由して更にリヤピラー部48に
亘って自動車用乗員保護装置が配設される構成(即ち、
フロントシートに着座している乗員の頭部の保護のみな
らず、リヤシートに着座している乗員の頭部をも保護す
ることを目的とした自動車用乗員保護装置)を採っても
よい。
【0060】さらに、上述した実施形態では、インフレ
ータ14がバッグ16の前端部に予め取り付けられる構
成を採ったが、これに限らず、バッグ16の前端部及び
後端部の少なくとも一方にインフレータ14が予め取り
付けられていればよい。また、上述した実施形態では、
インフレータ14をフロントピラー部24とインストル
メントパネル26との接続部付近に配設したが、これ以
外の車体の所定部位にインフレータ14を配置してチュ
ーブ等でバッグ16の前端部等に接続するようにしても
よい。
【0061】また、第1実施形態ではエネルギー吸収部
材20を配設する構成を採ったが、これに限らず、第2
実施形態のようにエネルギー吸収部材20を配設しない
構成を採ってもよい。
【0062】さらに、上述した実施形態では、自動車用
乗員保護装置10、70を車体側部40へ固定する際に
用いられる固定ボルト52を利用してこれにナット54
を螺合させることで仮固定手段としたが、車体側部40
への固定部位とは別の部位でクリップやクランプ等の仮
固定手段によって仮固定する構成を採ってもよい。
【0063】また、上述した実施形態では、仮止め手段
として面ファスナ56を利用したが、これに限らず、
紐、紙テープ、ベルト、比較的大きめなクリップ、クラ
ンプ等を用いることも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る自動車用乗員保護装置は、バッグ取付部に対応
する位置にケース取付部を有する長尺状のケースを、
ーフサイドレール部への取付用の複数のケース取付部を
含む第1本体部と、この第1本体部に連続してピラー部
側へ延出される第2本体部と、に分割することで、第1
本体部から第2本体部にかけて連続的に形成されかつ長
尺状に折り畳まれた状態で当該第1本体部及び第2本体
部内に収容されたバッグが、当該分割部位にて折り曲げ
可能とされている、ので、組付前の状態において自動車
用乗員保護装置の長手方向寸法を短くすることができ、
その結果、生産工場から車両組立工場への運搬性及び車
両組立工場での組付性を向上させることができるという
優れた効果を有する。
【0065】請求項2記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1に記載の発明において、ピラー部
及びルーフサイドレール部に沿って車体側部への所定の
荷重作用時における乗員頭部の二次衝突荷重を吸収する
ためのエネルギー吸収部材を配設する場合には、当該エ
ネルギー吸収部材をもケースと共に略同一位置にて分割
したので、エネルギー吸収部材を配設する場合にも、請
求項1記載の発明と同様に、生産工場から車両組立工場
への運搬性及び車両組立工場での組付性を向上させるこ
とができるという優れた効果を有する。
【0066】請求項3記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、エネルギー吸収部材を配設する場合には、当該エネ
ルギー吸収部材とケースとバッグの三者を予め仮固定手
段によって仮固定し、エネルギー吸収部材を配設しない
場合には、ケースとバッグの二者を予め仮固定手段によ
って仮固定したので、いずれの場合にも、自動車用乗員
保護装置を組付前にサブアッセンブリ化することがで
き、前述した自動車用乗員保護装置の運搬性及び組付性
をより一層向上させることができるという優れた効果を
有する。
【0067】請求項4記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、長尺状に折り畳まれたバッグにおいてピラ
ー部及びルーフサイドレール部への隣り合うバッグ取付
部間に位置する部位をラップ部材でラッピングすること
で、ルーフサイドレール部への取付用の複数のバッグ取
付部を含む第1本体部と、この第1本体部に連続してピ
ラー部側へ延出される第2本体部と、を備えたので、請
求項1記載の発明と同様に、生産工場から車両組立工場
への運搬性及び車両組立工場での組付性を向上させるこ
とができるという優れた効果を有する。
【0068】請求項5記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
発明において、バッグの前端部及び後端部の少なくとも
一方に、インフレータを予め取り付けたので、バッグ等
の組付と同時にインフレータの組付も行うことができ、
その結果、前述した自動車用乗員保護装置の運搬性及び
組付性をより一層向上させることができるという優れた
効果を有する。
【0069】請求項6記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
発明において、第1本体部と第2本体部とを折り曲げ
、取外し可能な仮止め手段によって両者を仮止めした
ので、必要に応じて仮止め手段を取り外すだけで自動車
用乗員保護装置を本来の長尺物にすることができ、その
結果、前述した自動車用乗員保護装置の組付性をより一
層向上させることができるという優れた効果を有する。
【0070】請求項7記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項6に記載の自動車用乗員保護装置を
ピラー部及びルーフサイドレール部に沿って組付ける場
合に適用され、最初に、仮止め手段によって仮止めされ
た状態で第1本体部をルーフサイドレール部に固定し、
次に、仮止め手段を取外してから、第2本体部をピラー
部に沿わせ、当該第2本体部をピラー部に固定するの
で、前述した自動車用乗員保護装置の組付性を向上させ
ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る自動車用乗員保護装置を車
体側部への組付前の状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示される自動車用乗員保護装置における
バッグ及びケースとエネルギー吸収部材との仮固定部を
示す図1の2−2線に沿う要部拡大断面図である。
【図3】図1に示される自動車用乗員保護装置が作動し
た状態を示す側面図である。
【図4】第2実施形態に係る自動車用乗員保護装置を車
体側部への組付前の状態で示す図1に対応する斜視図で
ある。
【図5】従来例に係る自動車用乗員保護装置を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
10 自動車用乗員保護装置 14 インフレータ 16 バッグ 16A バッグ取付部 18 ケース 18A ケース取付部 20 エネルギー吸収部材 24 フロントピラー部 40 車体側部 42 ルーフサイドレール部 44 第1本体部 46 第2本体部 50 第3本体部(第1本体部) 52 固定ボルト(仮固定手段) 54 ナット(仮固定手段) 56 面ファスナ(仮止め手段) 70 自動車用乗員保護装置 72 ラップ部材 74 第1本体部 76 第2本体部 78 第3本体部(第2本体部) 80 第4本体部(第1本体部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−227340(JP,A) 特開 平3−276844(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/22 B60R 21/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の所定部位に配置されると共に車体
    側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレ
    ータと、長尺状に折り畳まれると共にピラー部及びルー
    フサイドレール部に沿って複数のバッグ取付部を介して
    取り付けられかつインフレータから噴出されたガスが流
    入されることにより車体側部の車室内側にカーテン状に
    膨出されるバッグと、を含んで構成される自動車用乗員
    保護装置であって、バッグ取付部に対応する位置にケース取付部を有する長
    尺状のケースを、 ルーフサイドレール部への取付用の複
    数のケース取付部を含む第1本体部と、この第1本体部
    に連続してピラー部側へ延出される第2本体部と、に分
    割することで、 第1本体部から第2本体部にかけて連続的に形成されか
    つ長尺状に折り畳まれた状態で当該第1本体部及び第2
    本体部内に収容されたバッグが、当該分割部位にて折り
    曲げ可能とされている、 ことを特徴とする自動車用乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 ピラー部及びルーフサイドレール部に沿
    って車体側部への所定の荷重作用時における乗員頭部の
    二次衝突荷重を吸収するためのエネルギー吸収部材を配
    設する場合には、当該エネルギー吸収部材をもケースと
    共に略同一位置にて分割した、 ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用乗員保護装
    置。
  3. 【請求項3】 エネルギー吸収部材を配設する場合に
    は、当該エネルギー吸収部材とケースとバッグの三者を
    予め仮固定手段によって仮固定し、 エネルギー吸収部材を配設しない場合には、ケースとバ
    ッグの二者を予め仮固定手段によって仮固定した、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動車
    用乗員保護装置。
  4. 【請求項4】 車体の所定部位に配置されると共に車体
    側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレ
    ータと、長尺状に折り畳まれると共にピラー部及びルー
    フサイドレール部に沿って複数のバッグ取付部を介して
    取り付けられかつインフレータから噴出されたガスが流
    入されることにより車体側部の車室内側にカーテン状に
    膨出されるバッグと、を含んで構成される自動車用乗員
    保護装置であって、 長尺状に折り畳まれたバッグにおいてピラー部及びルー
    フサイドレール部への隣り合うバッグ取付部間に位置す
    る部位をラップ部材でラッピングすることで、ルーフサ
    イドレール部への取付用の複数のバッグ取付部を含む第
    1本体部と、この第1本体部に連続してピラー部側へ延
    出される第2本体部と、を備えた、 ことを特徴とする自動車用乗員保護装置。
  5. 【請求項5】 バッグの前端部及び後端部の少なくとも
    一方に、インフレータを予め取り付けた、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の自動車用乗員保護装置。
  6. 【請求項6】 第1本体部と第2本体部とを折り曲げ
    、取外し可能な仮止め手段によって両者を仮止めし
    た、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の自動車用乗員保護装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の自動車用乗員保護装置
    をピラー部及びルーフサイドレール部に沿って組付ける
    場合に適用され、 最初に、仮止め手段によって仮止めされた状態で第1本
    体部をルーフサイドレール部に固定し、 次に、仮止め手段を取外してから、第2本体部をピラー
    部に沿わせ、当該第2本体部をピラー部に固定する、 ことを特徴とする自動車用乗員保護装置の組付方法。
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