JP3133689B2 - 埋立被処理物の前処理方法 - Google Patents

埋立被処理物の前処理方法

Info

Publication number
JP3133689B2
JP3133689B2 JP32254396A JP32254396A JP3133689B2 JP 3133689 B2 JP3133689 B2 JP 3133689B2 JP 32254396 A JP32254396 A JP 32254396A JP 32254396 A JP32254396 A JP 32254396A JP 3133689 B2 JP3133689 B2 JP 3133689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic
fly ash
pretreatment method
sieve
clay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32254396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10156310A (ja
Inventor
由和 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miike Tekkou KK
Original Assignee
Miike Tekkou KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miike Tekkou KK filed Critical Miike Tekkou KK
Priority to JP32254396A priority Critical patent/JP3133689B2/ja
Publication of JPH10156310A publication Critical patent/JPH10156310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3133689B2 publication Critical patent/JP3133689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、埋立処理される
残飯、果物、野菜等の腐敗性有機物やプラスチック、
紙、木等の可燃性有機物及び/若しくは石や金属等の無
機物を含む被処理物を埋立用の固形物に成形する埋立被
処理物の前処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような混合した管理型廃棄物を、
例えば山間での防水シートを張った処理地に埋立する場
合、排水設備を設けて排水を薬品処理や沈殿させたり、
火災防止や飛散防止の為に覆土を交互に層状に入れる必
要がある。また安定型廃棄物のプラスチックやガラス、
陶器、磁器や土砂やコンクリートや金属材は覆土を入れ
ずにほぼ原形のまま埋立していた。一方、建設土木の基
礎工事によって出る粘土や無機泥土や、山の岩石から砂
を造る際に出る産廃粘土、コンクリートミキサー車から
出る粘土状スラッジ等の処理にも費用がかかっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、生活水準の高度
化や大量生産・大量消費に伴って家庭や事業所等から出
る一般廃棄物や産業廃棄物も量が格段に多くなり且つ広
範囲の物が混入することが多くなってきており、そのま
ま防水シートを張った処理地に埋立処理しても蝿が大量
発生したり、鼠、カラス、野犬等が集まって食い散らし
たり、火災や悪臭が発生したり、風で飛散したりして環
境を悪化させ、また処理地での埋立寿命を短くしたり、
排水処理に費用がかさむ等、今日的な大きな問題となっ
ている。
【0004】本発明は、上記に鑑み案出されたものであ
って、残飯、野菜、果物等の腐敗性廃棄物による蝿の大
量発生や、鼠、カラス、野犬等による食い散らしや、悪
臭の発生も防止できるもので、プラスチックや紙、シー
ト等の可燃性廃棄物の風による飛散や火災発生等を防止
でき、処理地での排水負荷(薬剤処理や沈殿処理等)を
軽減でき且つ安全上、延命上、地盤安定化上役立ち、ま
た粘土や粘土状スラッジ、無機泥土等の廃棄物を固形物
形成にうまく利用できる環境に優しい埋立被処理物の前
処理方法であって、ロータセパレーターで、一端部上側
から供給されてくる重金属を含む無機物を濡れたり湿っ
ていても、その複数の配列のロータの回転で撹拌しなが
ら目詰まりを起こすことなく効率的に可燃有機物が圧倒
的に多い非反発性軽量物や不燃無機物が圧倒的に多い反
発性重量物の中大形物と、隣接した回転ロータの軸方向
に交互に配列された大径輪体と小径輪体とが互いに形成
した篩目用間隔から落下する粉粒子の土砂との2種類に
選別することができ、以後の二次選別作業や反発性重量
物に対する選別や粉砕作業を容易にでき、また土砂の除
去で後続処理機材損耗防止を図ることができるように
し、また破片状被処理物や焼却灰や飛灰(フライアッシ
ュ)等の無機物をサイロに貯蔵することで固形化成形機
を連続的に運転でき、また定量供給機によって適切な成
分調整もできる埋立被処理物の前処理方法を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の請求項1記載の埋立被処理物の前処理方法は、埋立
処理される焼却灰や飛灰(フライアッシュ)等の無機物
や重金属を含む無機物及び/若しくはプラスチック、
紙、木等の可燃性廃棄物の被処理物の内、袋詰めのもの
は破袋機に送られて該破袋機からベルトコンベヤ上に解
放供給され、磁性物や非鉄、カレット等の有価物が選別
除去され、篩選別機によって土砂が選別除去され、残っ
た中大形物の被処理物は破砕機によって破砕され、それ
で生じた破片状被処理物は貯蔵手段に貯蔵され、また上
記被処理物の内、焼却灰や飛灰(フライアッシュ)等の
無機物は貯蔵手段に貯蔵され、それら破片状被処理物及
び無機物は、各々貯蔵手段から送られて混合機において
非透水性バインダーと撹拌混合してから成形機において
固形物に成形され、また上記被処理物の内、重金属を含
む無機物の被処理物は、磁力選別機によって鉄等の磁性
物が除去され、アルミ選別機によってアルミニウムが除
去され、その後に篩選別機によって篩目通過物と搬送さ
れた中大形物とに選別され、該中大形物はキレート剤を
含む上記非透水性バインダーと撹拌混合されるようにし
たものにおいて、少なくとも上記重金属を含む無機物の
被処理物の上記篩選別機は、複数の大小の輪体を交互に
軸方向に配列した回転ロータを複数フレームの長手方向
に隣接ロータの輪体間に篩目を形成する様に配列して成
る選別ブロックを有したロータセパレーターから構成さ
れており、また上記貯蔵手段は、定量供給機付きサイロ
から構成されて上記破片状被処理物及び上記焼却灰や飛
灰(フライアッシュ)等の無機物が上記混合機に送られ
ながら定量供給されることを特徴としている。
【0006】従って、上記の構成を有した請求項1記載
の埋立被処理物の前処理方法では、腐敗性有機物や可燃
性有機物だけでも、無機物だけでも、またはそれらが混
合していても、それらは粘土や粘土状スラッジ、無機泥
土、セメント等の非透水性バインダーによって混ぜ合わ
され、水を通さず、また水で溶解されない固形物に成形
される。従って、腐敗性廃棄物に対して蝿の大量発生、
鼠、カラス、野犬等による食い散らし、悪臭の発生も防
止でき、またプラスチックや紙、シート等の可燃性廃棄
物に対して風による飛散や火災発生等を防止でき、処理
地での排水負荷(薬剤処理や沈殿処理等)を軽減でき且
つ安全上、延命上、地盤安定化上役立つ。また、磁力選
別機によって磁性を有した鉄系金属を選び出すことがで
きて、鉄資源回収と後続処理機材損耗防止を図ることが
でき、また製造時に電力を大量に消費するアルミニウム
の資源の回収をアルミ選別機で行える。更に、重金属を
含む上記無機物の被処理物は、キレート剤を含む上記非
透水性バインダーと撹拌混合され、重金属の、例えば鉛
が混入していてもキレート剤が水に溶出してくる鉛イオ
ンに化合して水に不溶解のキレート化合物として安定化
することができる。撹拌混合によってキレート剤は非常
に良く混合されてキレート剤の使用量を必要最小限に留
めることができる。非透水性バインダーの使用で得られ
た硬い保形性の良い固形物は、埋立のためにたとえ水中
に投入されても鉛の溶出が防止され、安定型とほぼ同等
に扱うことが可能になる。ロータセパレーターで、一端
部上側から供給されてくる重金属を含む無機物を濡れた
り湿っていても、その複数の配列のロータの回転で撹拌
しながら目詰まりを起こすことなく効率的に可燃有機物
が圧倒的に多い非反発性軽量物や不燃無機物が圧倒的に
多い反発性重量物の中大形物と、隣接した回転ロータの
軸方向に交互に配列された大径輪体と小径輪体とが互い
に形成した篩目用間隔から落下する粉粒子の土砂との2
種類に選別することができ、以後の二次選別作業や反発
性重量物に対する選別や粉砕作業を容易にでき、また土
砂の除去で後続処理機材損耗防止を図ることができる。
また破片状被処理物や焼却灰や飛灰(フライアッシュ)
等の無機物をサイロに貯蔵することで固形化成形機を連
続的に運転でき、また定量供給機によって適切な成分調
整もできる。
【0007】請求項2記載の埋立被処理物の前処理方法
では、上記非透水性バインダーは、SiO2とAl23
を主成分としたベントナイト、山から砂を造る時の水洗
いで生成される産廃粘土、生コンクリートのミキサー車
の水洗いで出る粘土状スラッジ、又は主に建設土木の基
礎工事で出る無機泥土から構成され、入手し易いベント
ナイトや産廃粘土、産廃粘土状スラッジ、産廃無機泥土
を非透水性バインダーとして固形物を形成でき、この固
形物は遅硬化性で埋立地でブルトーザ等で押し潰すと扁
平に変形して埋立地の延命上好都合である。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る埋立被処理物
の前処理方法の代表実施形態のフローチャート、図2は
同前処理方法に使用される破袋機の縦断面図、図3は同
前処理方法に使用されるアルミ選別機の側面図、図4は
同前処理方法に使用されるロータセパレータの側面図、
図5は同ロータセパレータの選別ブロックの要部の平面
図、図6は同前処理方法に使用される破砕機としてのス
クリュウクラッシャーの平面図、図7は同前処理方法に
使用される粉砕機としてのカッター型破砕機の縦断面
図、図8は同前処理方法に使用される固形化成形機の断
面図、図9は同固形化成形機の水平断面図である。
【0013】図1に示す様に、廃棄物の埋立被処理物の
前処理方法では、袋や容器等に包まれた残飯、果物、野
菜等の有機物やプラスチック、紙、木等を含む可燃物、
その他石や金属等の無機物が混合したゴミW0がショベ
ルローダ等の投入手段からスクリュウフィーダ等の定量
供給機3を介して破袋機10に送られる。破袋機10と
しては、図2に示すように、下方に狭くなった処理空間
16を形成する傾斜側板付きホッパー11を有したケー
シング12内で矢印R1へ回転駆動されるロータ15
と、ロータ15の長手方向に複数組配列されたなぎなた
状破袋刃15Aとから成るものが使用される。ロータ1
5は、なぎなた状破袋刃15A間において横断した上仕
切り板17Aの中央部上で軸受Bで軸承されている。上
仕切り板17Aの下には、円弧面上に固定刃の縦通材1
8を複数固定して粗いスクリーンSを形成した下仕切り
板17Bが設けられている。
【0014】混合ゴミW0は、破袋機10からベルトコ
ンベヤC上に広げられ、作業員によってガスの残ってい
るボンベ等の爆発性物や大きな石等の不適物Nを除去し
たり、非鉄やカレット等の有価物Vの選りだしたりする
手選別が行われる。更に電磁石の磁気選別機20’によ
って鉄骨等の各種磁性金属MMが選別される。それら有
価物はリサイクルされる。残りの廃棄物W1は、アルミ
選別機20に送られ、アルミニウムALが選別される。
【0015】アルミ選別機20は、図3に示すように、
永久磁石式ドラム回転型アルミセパレータであって、投
入されたアルミニウムは良伝導体で磁力線によって電磁
誘導現象をおこしてうず電流を発生し、永久磁石21を
備えた高速回転ドラム22によって強力な交流磁界を受
けてアルミニウム内部に発生するうず電流と反発し合い
弾き出されることになる。即ち、アルミニウムや他のゴ
ミを含む廃棄物W1はショートストッパーを備えた周動
ループベルト23の上に供給されて、ギヤドモータ24
で回転駆動される一方のベルトロータの永久磁石式ドラ
ム22において弾き出され、端排出口25からアルミ圧
延機等へ送られ、残りの処理物W2は内側排出口26か
ら篩選別機30のロータセパレータへ送られる。
【0016】図4及び図5に示すように、ロータセパレ
ータ30は、上記処理物W2を篩目通過物の土砂W3と
一端部から他端側へ搬送される中大形状物W4との二種
類に選別するもので、図4と図5に示す様に、大径輪体
31Aと小径輪体31Bとが軸方向に交互に配列された
複数の回転ロータ31を隣接ロータ同士の大径輪体31
Aと小径輪体31Bとを篩目用間隔Gをおいてフレーム
30A上に配列して選別ブロックを形成しており、その
ブロックで一端部上方から供給された被処理物W2に他
方端へ送りを掛けるように各ロータ31を回転駆動装置
32で回転駆動して中大形物W4を他方端に搬送し、土
砂等の混合小被処理物W3をロータ31の大径輪体31
A及び小径輪体31Bの間の篩目Gから落下させて選別
する。
【0017】ロータ31は、一端に回転駆動装置32を
成す歯車32Aを固定した角軸30Cに大径輪体31A
と間隔片の小径輪体31Bとを軸方向に交互に嵌合配列
している。この大径輪体31Aは、側面に突起31aを
有して、篩目Gの大きさを調整している。篩選別機30
として、他に回転篩のトロンメル等が使用される。中大
形物W4は、次に破砕機40に送られ、小被処理物W3
は、土砂が大部分の場合はそのまま埋立され、有機物が
多い場合は後述の撹拌混合機60に送られて固形物の形
成に使用される。
【0018】破砕機40は、大型物が多い場合に使用さ
れ、例えば図6に示すように、ホッパー41の下方のケ
ーシング42内部の作業室42Aに上から下に噛み込む
ようにモータ44Aと減速機44Bとで等速回転駆動さ
れる2本の破砕スクリュウ43A、43Bを水平に軸承
しており、コンテナーや各種容器等大形廃棄物を破砕し
て下方から粗いスクリーンSCを通して排出するように
している。この破砕によってやプラスチック、木材など
が複合材製品から分解される。破砕スクリュウ43A、
43Bの外周縁には、被破砕物に対する噛み込みを促進
する各種形状の突出刃を適宜設けることが出来る。
【0019】他に、破砕機40として従来からあるハン
マークラッシャーやロータリプレスクラッシャーが廃棄
物中の多い混入物に応じて適宜選択使用される。スクリ
ュウクラッシャーは、二軸式や一軸式もあり、回転テー
パ状破砕スクリュウ部やストレート破砕スクリュウ部と
ケーシング内面の複数の長手方向固定刃やテーパ状部と
ストレート部との間のリング状固定刃の間で破砕を行
い、粉砕を省き得る大きさまで破砕することが出来る。
【0020】破砕機40からの破片は、粉砕機40’に
よって粉砕される。粉砕機40’としては、図7に示す
ような二軸式剪断型のものが有り、ある程度の大きさの
粗砕された破片をケーシング45内で左右一対の上から
下へ噛み込む回転破砕刃46Aと対応した相手軸の突出
刃47A及びスクリーン48を成す縦通固定刃48Bと
で細断していきスクリーン49によって所望の大きさ、
例えばサイロ50に貯蔵したり、固形物SMを形成する
上で好適な3cm角以下程度の細片を得る。粉砕機4
0’としては、この図示例の二軸式剪断型の他に一軸式
カッター型のものも使用される。
【0021】ホッパーの下方のケーシング内部の作業室
内にそれぞれ複数の回転破砕刃と固定刃とを交互に配列
してそれらの間で粗砕物を細断する。底には横断支持板
の幅方向に隔設されてより細かな格子状を成す複数の縦
通固定刃部材から成るスクリーンを取り付けており、こ
のスクリーンによって所望の大きさの破片を得る。回転
破砕刃は、固定刃の中央部の軸受で支持された回転軸に
回転方向に位相を順次ずらして取り付けられている。回
転破砕刃の刃先側にも短固定刃が設けられる。
【0022】他に、粉砕機40’としては、二軸式又は
一軸式のロータリプレスクラッシャーが有り、回転テー
パ状破砕スクリュウ部やストレート破砕スクリュウ部と
ケーシング内面の複数の長手方向固定刃やテーパ状部と
ストレート部との間のリング状固定刃の間で粉砕するこ
とが出来る。
【0023】粉砕された細片は、定量供給機付きサイロ
50に一時貯蔵される。サイロ50は、内部にブリッジ
現象を防止する回転螺旋羽根が設けられている。また、
粘土を主とする非透水性バインダーBを収容した容器5
とキレート剤Kを収容したタンク6とが設けられてい
る。他に、廃棄の石灰やセメント、アスファルトを入れ
た容器や焼却灰を入れた容器も適宜用意される。それら
サイロ50、容器5、6からスクリュウ式定量供給機3
を介して細片状被処理物W5とバインダーBが、タンク
6から弁及び配管を介してキレート剤Kが所定量ずつ撹
拌混合機60に供給される。撹拌混合機60としては、
在来のミキサーや混練機が使用される。撹拌混合された
物W6は、固形化成形機70に送られる。
【0024】粘土としては、ベントナイト(SiO2とAl2O
3 を主成分とした粘土)や産廃粘土(山から砂を造る時
の水洗いで生成)、粘土状スラッジ(生コンクリートの
ミキサー車の水洗いで出る)、無機泥土(主に建設土木
の基礎工事で出る)等がある。キレート剤Kとしては、
有害な鉛に対してジチオカルバミン酸ソーダを主成分と
する水溶液が使用され、pHが8.8〜9.8のアルカ
リ性に調製されている。バインダーBとして粘土やセメ
ントは、被処理物が有機物でも無機物でも使用される
が、アスファルトは無機物にのみ使用される。粘土は、
遅硬化性固形物を形成するので埋立地で押し潰す上で好
都合である。
【0025】固形化成形機70は、図8と図9に示すよ
うに、一端部の投入口71Aから投入されたプラスチッ
クを含む軽量物W4、W7、W7’を他端部の取り出し
口71Bに至る長手方向にかけて搬送しながら破砕、混
練、圧縮及び粉砕を行い、摩擦や圧縮の発熱で温度を上
げ、プラスチックを溶融したりするもので、細長ケーシ
ング71内の長手方向に並設され対向方向に回転駆動さ
れる一対の回転軸70S、70Sと、それらの各々に取
り付けられた螺旋体72A、72B及び圧搾体73A、
73Bと、これらに対して所定の隙間をとってケーシン
グ71内に取り外し可能に付設された耐摩耗性内張体7
1Cと、取り出し口71Bの固形化用ノズル付き多孔板
75とら構成されている。圧搾体は、特に粉砕と溶解を
促進する臼状圧搾部73を構成している。固形化成形機
70としては、他に一軸スクリュウを使用した出口側に
テーパ部を備えたものも使用される。この固形化成形機
70によって、保形性の良い水を通さない固形物SMが
得られる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1記載の埋立被処理物の前処理方法によると、
腐敗性有機物や可燃性有機物だけでも、無機物だけで
も、またはそれらが混合していても、それらは粘土や粘
土状スラッジ、無機泥土、セメント等の非透水性バイン
ダーによって混ぜ合わされ、水を通さず、また水で溶解
されない固形物に成形される。
【0027】従って、腐敗性廃棄物に対して蝿の大量発
生、鼠、カラス、野犬等による食い散らし、悪臭の発生
も防止でき、またプラスチックや紙、シート等の可燃性
廃棄物に対して風による飛散や火災発生等を防止でき、
処理地での排水負荷(薬剤処理や沈殿処理等)を軽減で
き且つ安全上、延命上、地盤安定化上役立つ。また、磁
力選別機によって磁性を有した鉄系金属を選び出すこと
ができて、鉄資源回収と後続処理機材損耗防止を図るこ
とができ、また製造時に電力を大量に消費するアルミニ
ウムの資源の回収をアルミ選別機で行える。更に、重金
属を含む上記無機物の被処理物は、キレート剤を含む上
記非透水性バインダーと撹拌混合され、重金属の、例え
ば鉛が混入していてもキレート剤が水に溶出してくる鉛
イオンに化合して水に不溶解のキレート化合物として安
定化することができる。撹拌混合によってキレート剤は
非常に良く混合されてキレート剤の使用量を必要最小限
に留めることができる。非透水性バインダーの使用で得
られた硬い保形性の良い固形物は、埋立のためにたとえ
水中に投入されても鉛の溶出が防止され、安定型とほぼ
同等に扱うことが可能になる。ロータセパレーターで、
一端部上側から供給されてくる重金属を含む無機物を濡
れたり湿っていても、その複数の配列のロータの回転で
撹拌しながら目詰まりを起こすことなく効率的に可燃有
機物が圧倒的に多い非反発性軽量物や不燃無機物が圧倒
的に多い反発性重量物の中大形物と、隣接した回転ロー
タの軸方向に交互に配列された大径輪体と小径輪体とが
互いに形成した篩目用間隔から落下する粉粒子の土砂と
の2種類に選別することができ、以後の二次選別作業や
反発性重量物に対する選別や粉砕作業を容易にでき、ま
た土砂の除去で後続処理機材損耗防止を図ることができ
る。また破片状被処理物や焼却灰や飛灰(フライアッシ
ュ)等の無機物をサイロに貯蔵することで固形化成形機
を連続的に運転でき、また定量供給機によって適切な成
分調整もできる。
【0028】請求項2記載の埋立被処理物の前処理方法
によると、上記非透水性バインダーは、SiO2とAl2
3を主成分としたベントナイト、山から砂を造る時の
水洗いで生成される産廃粘土、生コンクリートのミキサ
ー車の水洗いで出る粘土状スラッジ、又は主に建設土木
の基礎工事で出る無機泥土から構成される為に、入手し
易いベントナイトや産廃粘土、産廃粘土状スラッジ、産
廃無機泥土を非透水性バインダーとして固形物を形成で
き、この固形物は遅硬化性で埋立地でブルトーザ等で押
し潰すと扁平に変形して埋立地の延命上好都合である。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る埋立被処理物の前処理方法の代表
実施形態のフローチャートである。
【図2】同前処理方法に使用される破袋機の縦断面図で
ある。
【図3】同前処理方法に使用されるアルミ選別機の側面
図である。
【図4】同前処理方法に使用されるロータセパレータの
側面図である。
【図5】同ロータセパレータの選別ブロックの要部の平
面図である。
【図6】同前処理方法に使用される破砕機としてのスク
リュウクラッシャーの平面図である。
【図7】同前処理方法に使用される粉砕機としてのカッ
ター型破砕機の縦断面図である。
【図8】同前処理方法に使用される固形化成形機の断面
図である。
【図9】同固形化成形機の水平断面図である。
【符号の説明】
3 定量供給機 10 破袋機 15A なぎなた状破袋刃 15 回転ロータ 20 アルミ選別機 20 磁気選別機 30 篩選別機(ロータセパレータ) 31 ロータ 31A 大経輪体 31B 小経輪体 40 破砕機 40’粉砕機 50 サイロ 60 混合機 70 形成機 AL アルミニウム B 非透水性バインダー K キレート剤 MM 磁性物 N 不適物 SM 固形物 V 有価物 W6 破片状被処理物 W0 被処理物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−106364(JP,A) 特開 平5−285466(JP,A) 特開 平2−144185(JP,A) 特開 平7−60220(JP,A) 特開 平1−218672(JP,A) 特開 昭54−19471(JP,A) 特開 平5−169046(JP,A) 特開 昭54−19472(JP,A) 特開 平7−150158(JP,A) 特開 平8−52449(JP,A) 特開 平2−160088(JP,A) 特開 昭52−150373(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 1/00 - 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋立処理される焼却灰や飛灰(フライア
    ッシュ)等の無機物、重金属を含む無機物及び/若しく
    はプラスチック、紙、木等の可燃性廃棄物の被処理物の
    内、袋詰めのものは破袋機に送られて該破袋機からベル
    トコンベヤ上に解放供給され、磁性物や非鉄、カレット
    等の有価物が選別除去され、篩選別機によって土砂が選
    別除去され、残った中大形物の被処理物は破砕機によっ
    て破砕され、それで生じた破片状被処理物は貯蔵手段に
    貯蔵され、また上記被処理物の内、焼却灰や飛灰(フラ
    イアッシュ)等の無機物は貯蔵手段に貯蔵され、それら
    上記破片状被処理物及び上記無機物は、各々貯蔵手段か
    ら送られて混合機において非透水性バインダーと撹拌混
    合してから成形機において固形物に成形され、また上記
    被処理物の内、上記重金属を含む無機物の被処理物は、
    磁力選別機によって鉄等の磁性物が除去され、アルミ選
    別機によってアルミニウムが除去され、その後に篩選別
    機によって篩目通過物と搬送された中大形物とに選別さ
    れ、該中大形物はキレート剤を含む上記非透水性バイン
    ダーと撹拌混合されるようにした埋立被処理物の前処理
    方法において、少なくとも上記重金属を含む無機物の被
    処理物の上記篩選別機は、複数の大小の輪体を交互に軸
    方向に配列した回転ロータを複数フレームの長手方向に
    隣接ロータの輪体間に篩目を形成する様に配列して成る
    選別ブロックを有したロータセパレーターから構成され
    ており、また上記貯蔵手段は、定量供給機付きサイロか
    ら構成されて上記破片状被処理物及び上記焼却灰や飛灰
    (フライアッシュ)等の無機物が上記混合機に送られな
    がら定量供給されることを特徴とする埋立被処理物の前
    処理方法。
  2. 【請求項2】 上記非透水性バインダーは、SiO2
    Al23を主成分としたベントナイト、山から砂を造る
    時の水洗いで生成される産廃粘土、生コンクリートのミ
    キサー車の水洗いで出る粘土状スラッジ、又は主に建設
    土木の基礎工事で出る無機泥土から構成されている請求
    項1記載の前処理方法。
JP32254396A 1996-12-03 1996-12-03 埋立被処理物の前処理方法 Expired - Fee Related JP3133689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32254396A JP3133689B2 (ja) 1996-12-03 1996-12-03 埋立被処理物の前処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32254396A JP3133689B2 (ja) 1996-12-03 1996-12-03 埋立被処理物の前処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10156310A JPH10156310A (ja) 1998-06-16
JP3133689B2 true JP3133689B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=18144851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32254396A Expired - Fee Related JP3133689B2 (ja) 1996-12-03 1996-12-03 埋立被処理物の前処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3133689B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103506376B (zh) * 2012-06-27 2016-02-03 瑞科际再生能源股份有限公司 一种生活垃圾精细资源化处理方法
BR102016015172A2 (pt) * 2016-06-28 2018-01-16 Maria Antonieta Martins Sistema e método de processamento de resíduos sólidos urbanos
CN109092856A (zh) * 2018-08-02 2018-12-28 天津时代天成环保科技有限公司 一种生活垃圾源头智能化处理设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10156310A (ja) 1998-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2859576B2 (ja) 廃棄物の固形燃料化リサイクルプラント
US7581689B2 (en) Device for processing excavated material
JP2965486B2 (ja) 廃棄物リサイクルプラント
KR20210108268A (ko) 매립쓰레기에서 가연성쓰레기를 연료화하고 토석류는 재활용하기 위한 선별방법 및 선별시스템
US6953166B2 (en) Device and method for treating excavated material
US5588947A (en) Apparatus and method for treating hazardous waste material
JP2965479B2 (ja) 廃棄物リサイクルプラント
JP2683631B2 (ja) 廃棄物リサイクルプラント
JP3133689B2 (ja) 埋立被処理物の前処理方法
JP2923244B2 (ja) 廃棄物の固形燃料化リサイクルプラント
JP3278384B2 (ja) 廃棄物の無公害化再生処理プラント
JP3778689B2 (ja) 埋立廃棄物の処分方法
CN110937835A (zh) 一种垃圾焚烧炉渣资源化利用的方法
AU6081601A (en) Decontamination plant and procedures
KR102253153B1 (ko) 굴패각을 이용한 그라우팅용 몰탈 조성물 및 그 제조방법, 굴패각을 이용한 저유동 몰탈 그라우팅 공법
JP3729805B2 (ja) 無機性汚泥処理装置
JP3680123B2 (ja) 細粒化再生処理装置
KR20030078844A (ko) 건설 폐기물 처리장치
KR0152297B1 (ko) 건축 폐기물의 선별 분리 방법 및 그 장치
JP3046685B2 (ja) 都市ごみ廃棄物の処理方法及びその装置
JP3670855B2 (ja) 砕土・混合による土質改良方法並びに砕土・混合機付き土質改良装置
KR20020029059A (ko) 폐기물선별장치
JP2001334162A (ja) 脱水ケーキ細粒化装置
US20200038924A1 (en) Method for producing a binder for the conditioning of sludges, soils containing water and for the neutralization of acids
JP2004141756A (ja) 建築物解体リサイクルシステム

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees