JP3119464U

JP3119464U - ソックス

Info

Publication number: JP3119464U
Application number: JP2005009133U
Authority: JP
Inventors: 肇小森
Original assignee: 小森肇
Priority date: 2005-11-01
Filing date: 2005-11-01
Publication date: 2006-03-02
Anticipated expiration: 2015-11-01

Abstract

【課題】スポーツや日常使用するソックスであって、靴中での滑り或いは床面との滑りを防止し、足が制動力または推進力を効果的に伝達できるソックスを提供する。
【解決手段】ソックス本体を構成する足底、踝、甲などの部材を発泡系合成ラバーシートと、このラバーシートの片面に伸縮性を有する生地とで成し、而も該ラバーシートから生地に至って貫通する小孔をその各々の部材全域に配置すると共に、少なくとも足底部材の生地面には貫通小孔間に薄膜を適宣形成させる。
【選択図】図１

Description

本考案はスポーツ及び日常生活に於いて靴と共に使用する、或いは室内で使用する滑り止めソックスに関する考案である。

従来の考案は通常のニットソックスに樹脂等の滑り止め部材を形成する特徴があり、登録実用新案第３０７８６１４は靴下の底部外表面に滑り止め部材を取り付けた考案である。

靴下の底部外表面の滑り止め部材のみでは、ソックス内部で足が滑るため、靴下内側にも滑り止め部材を形成した登録実用新案第３１１０４５５号、登録実用新案第３１０９３９３号などの改良を講じた考案がある。

また、靴下の編組織にゴムやポリウレタンを編込んだ考案には特許公開２００５−２９９３４号がある。
登録実用新案第３０７８６１４号登録実用新案第３１１０４５５号登録実用新案第３１０９３９３号特許公開２００５−２９９３４号

然しながら、靴下の内外面に滑り止め部材を形成した考案は、足に大きな力がかかるスポーツでは、足裏に違和感を覚え使用には不向きである。また編組織によって解決を図る考案では、母指球や踵の凸部位では編組織が伸びて薄くなるため、その部位に於ける滑り止め及び衝撃吸収効果に欠ける。本考案では従来技術の問題を解決すると共に、装着感に優れ衝撃吸収効果を併せ持つ滑り止めソックスを広い用途に提供することを課題とする。

ソックス本体を構成する足底、踝、甲などの部位を発泡系合成ラバーシートと、このラバーシートの片面に伸縮性を有する生地とで成し、而も該ラバーシートから生地に至って貫通する小孔をその各々の部位全域に配置すると共に、少なくとも足底部の生地面には貫通小孔間に塗膜を全域或いは部分的に形成させることを特徴とする。

（１）請求項１により、ソックス本体全域に配置した個々の貫通小孔が足の形状に即して伸縮するので、ソックスは局部的に足を締め付けることなく、常に足全体を
包むように均等にフィットする。さらに貫通小孔が足の動きに応じて伸縮する際に、
小孔周囲の内側ラバーと足の間に摩擦が生じ、あらゆる方向の動きに対しても足はソックス内部で滑らない。足底表面生地に形成した塗膜は、シューズインソールなどによって足裏全体を保持する構造のスポーツシューズ内部での滑りに対して有効である。また、微細多孔を有する発泡系合成ラバーは衝撃吸収性に優れ、貫通小孔はソックス内部の蒸れや熱を外部に排出して快適な装着感が得られる。従来、滑りによって損失していた運動エネルギーは足の推進力や制動力として効率良く使われるので、運動能力の向上、疲労軽減、などの効果を享受できる。
（２）請求項２により、足底部と同様に塗膜を形成した面をソックス甲部外側に配置したソックスは、足を包む構造のスパイクシューズと共に使用すれば、足全体に滑り止め効果が得られる。例えばジャンプ競技の踏み切り時には、強い制動作用を得て跳躍ができる。また、室内でスリッパと共に使用することによって、スリッパ内での足の滑りによる転倒などを防止できる。同様にして踝部に配置したソックスはスキーやスノーボードブーツと共に使用することで、足がブーツの中で前方に移動することと踵が浮き上がることを防ぐ効果があり、且つ発泡系ラバーの特性によって、保温性に優れたソックスの提供ができる。
（３）請求項３により、伸縮性に優れた素材特性によって運動中でもソックスがズリ落ちることなく、足首、ふくらはぎ、土踏まず等にサポーター機能を併せ持つ各種スポーツに適応した滑り止めソックスの提供ができる。

以下、本考案の実施の形態を示す図面に基づき説明する。

図１のソックス全体図と図２の部分断面図に示す如く、ソックス本体は足底部1、甲部２、踝部３の三部位によって構成されており、その部位はＳＢＲ（スチレンブタジエンラバー）シートの厚み１〜１．４ｍｍから成る発泡系合成ラバーシート４と、２５デニールのナイロンニット生地５をソックス表面に貼り付けて形成され、更に直径２ｍｍの貫通小孔６が６ｍｍの等間隔で機械的に打ち抜かれ配置されている。ソックス足底部１の滑り止め部材７はラバー系インクを０.２〜０.５ｍｍの厚みでシルクスクリーン印刷によって生地５に塗布し、滑り止めの機能を持たせている。また、ソックス全体の伸縮性とシューズを履いた時の圧迫感に配慮し、ソックス本体の３部位の裁断面８を突合せて、伸縮性ナイロンフィラメント糸９のフラットステッチによって互いが縫合されている。図１の足挿入口１０は６０デニールの高伸縮性ナイロンニット生地で本体をバイディングし、裁断面と縫合部を保護し、ソックスの着脱を容易にしている。

図３に記載（Ａ）が示す如く、甲部２に足底部１と同部材を用いて形成されたソッ
クスであり、甲部２にも滑り止め塗膜が形成されている。また図３に記載（Ｂ）が
示す如く、踝部３に足底部１と同部材を用いて形成されたソックスであり、踝部３にも滑り止め塗膜が形成されている。

図４に記載（Ａ）は踝部３を足の内外側にそれぞれ配置し、足底部１、甲部２と併せて４部位で本体が構成されている。更に足底部１と甲部２に滑り止め塗膜７を形成したアンクルソックスである。（Ｂ）は実施例２の図３（Ｂ）と同じ構造であり、踝部３にも滑り止め塗膜７を形成したショートソックスである。（Ｃ）は甲部２および踝部３の同一部材によって、ふくらはぎ部１１とすね部１２の部位が形成されたハイソックスである。ふくらはぎ部１１並びにすね部１２と甲部２並びに踝部３は互いに伸縮性ナイロンフィラメント糸９のフラットステッチで縫合されている。

実施例１を示すソックス本体全体図同、断面図実施例２を示すソックス本体全体図実施例３を示すソックス本体全体図

符号の説明

１足底部
２甲部
３踝部
４発泡系合成ラバーシート
５伸縮性生地
６貫通小孔
７滑り止め塗膜
８裁断面
９伸縮性ナイロンフィラメント糸
１０足挿入口
１１ふくらはぎ部
１２すね部

Claims

ソックス本体を構成する足底、踝、甲などの部位を発泡系合成ラバーシートと、このラバーシートの片面に伸縮性を有する生地とで成し、而も該ラバーシートから生地に至って貫通する小孔をその各々の部位全域に設けると共に、少なくとも足底部の床面側に配置した生地の貫通小孔間に塗膜を全域或いは部分的に形成させることを特徴とするソックス。
甲或いは踝部を足底部と同様に貫通小孔間に塗膜を全域或いは部分的に形成させることを特徴とした請求項１に記載するソックス。
ソックス本体をアンクル又はショートソックス、或いはハイソックスとしたことを特徴とした請求項１〜３に記載するソックス。