JP3109677U - Eva樹脂一体発泡射出成形による履物の底部にゴム材を貼り付けた履物 - Google Patents
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Abstract
【課題】EVA樹脂使用の一体射出発泡成形法で製作する長靴等の履物において、長靴の重心を下げることができ、さらに長靴自体の質量が足裏付近で増すようにして、長靴の履き心地を改善する。
【解決手段】EVA樹脂で一体射出発泡させた履物の底部表面に凹部を設けるように予め成形型を調整し、成形された履物の底部に形成された凹部に比重の高いゴム成形部材を接着剤を用いて貼り付ける。これにより、履物の足裏付近の質量を上げ、重心を下げる。
【選択図】図1
【解決手段】EVA樹脂で一体射出発泡させた履物の底部表面に凹部を設けるように予め成形型を調整し、成形された履物の底部に形成された凹部に比重の高いゴム成形部材を接着剤を用いて貼り付ける。これにより、履物の足裏付近の質量を上げ、重心を下げる。
【選択図】図1
Description
本考案は一体発泡射出成形法で製作したEVA樹脂使用の履物の履き心地を改良する履物に関する。
履物の底部をEVA樹脂使用の一体発泡射出成形法で仕上げる短靴等が生産されている。この靴底は発泡ウレタンより耐磨耗性が向上することから、発泡EVA樹脂使用の靴底を用いた短靴を通常のアッパー部と組み合わせる生産方式が普及して来ている。この分野の射出成形型および射出成形装置の技術が向上する中で、複雑な形状を有する履物の全体形状を一体成形で製作することができるようになってきた。この技術を用いれば安価にかつ軽い長靴、短靴等の形状を有する履物を生産できる。
従来、底部に用いていた軽量化手段としてのEVA樹脂使用の一体発泡射出成形法は、その靴底と組み合わされるアッパー部に比重の重い皮革または合成皮革が使われていたことで靴、履物として適度な重さを持つ安定性、および歩行時の歩き心地、履き心地が維持されていた。
しかし、生産技術の進歩により可能になったことであるが、靴全体をEVA樹脂使用の一体発泡射出成形法で仕上げると、安価に生産することができるが履物の軽量化が進み過ぎ、以下の問題が生じる。ここでは問題が顕著に起こる長靴を例にあげていくつかの問題を説明する。
EVA樹脂使用の一体発泡射出成形で製作した長靴は、全体がゴムで成形されて内側に布地が張り合わせた比較的重いゴム長靴と比べると、全体が極めて軽い上に重心の位置が高いことから足の裏に感じる質量感が不足し、歩行時に違和感が生じて履き心地は悪化する。
また、別の問題として日常の生活において軽量化した発泡EVA樹脂製長靴を玄関等に左右の靴を並べておく場合、人の出入りの際に長靴へのわずかな接触によって並べて置いた位置から長靴がずれてしまうことが起こり易い。また同様に長靴の上端部をコートまたは手荷物が軽く接触すると倒れ易くなる。これらのことから長靴を取り扱う上でわずらわしさが生じ、生活の快適さが損なわれる。これらの現象は片方の長靴の質量がおおよそ250グラムと極めて軽いこと、および長靴の高さが高いために重心が底面から10cm乃至12cm付近にあり、重心の位置が高くなっていることが起因している。この二種類の問題を解決するために靴底を重くして長靴の重心を下げる必要が生じる。
しかし、生産技術の進歩により可能になったことであるが、靴全体をEVA樹脂使用の一体発泡射出成形法で仕上げると、安価に生産することができるが履物の軽量化が進み過ぎ、以下の問題が生じる。ここでは問題が顕著に起こる長靴を例にあげていくつかの問題を説明する。
EVA樹脂使用の一体発泡射出成形で製作した長靴は、全体がゴムで成形されて内側に布地が張り合わせた比較的重いゴム長靴と比べると、全体が極めて軽い上に重心の位置が高いことから足の裏に感じる質量感が不足し、歩行時に違和感が生じて履き心地は悪化する。
また、別の問題として日常の生活において軽量化した発泡EVA樹脂製長靴を玄関等に左右の靴を並べておく場合、人の出入りの際に長靴へのわずかな接触によって並べて置いた位置から長靴がずれてしまうことが起こり易い。また同様に長靴の上端部をコートまたは手荷物が軽く接触すると倒れ易くなる。これらのことから長靴を取り扱う上でわずらわしさが生じ、生活の快適さが損なわれる。これらの現象は片方の長靴の質量がおおよそ250グラムと極めて軽いこと、および長靴の高さが高いために重心が底面から10cm乃至12cm付近にあり、重心の位置が高くなっていることが起因している。この二種類の問題を解決するために靴底を重くして長靴の重心を下げる必要が生じる。
前記問題を解決するための手段に付いて、一体成形の履物の代表として長靴を例に説明する。長靴の形状を有するEVA樹脂・一体射出発泡成形型を製作する際に、長靴の底部表面にゴム材を貼り付けるための凹部を設けられるように成形型の形状を調整する。この成形型で製作した長靴本体の底部に形成されている凹部に比重の高いゴム成形材(耐磨耗性を向上させたカーボン入り、カーボンレスのものを選択して使用)を接着剤で貼り付ける。これによりEVA樹脂使用の一体発泡射出成形のみで仕上げたままの長靴の重心を下方に移動させることができる。この手段は長靴に限られるものではなく、履物全般に用いることができるものである。
この長靴の底部表面の凹部に所定体積のゴム材を貼ることで、EVA樹脂使用の一体射出発泡成形法で製作した長靴に比べて、長靴の重心を下げることができ、さらには長靴自体の質量が足裏付近で増すようにして長靴全体の質量を増加させることができる。これらのことにより歩行時においては長靴の重心が足の裏により近づくことと長靴全体の質量増加によって足の振り出しの感覚が改善され、軽量長靴の違和感がある程度解消される。これによって長靴の履き心地が改善される。長靴の底部に出ているEVA樹脂の発泡部の一部または全部が小突起付きのゴム材に転換することで靴底の摩擦係数が改善され、歩行時にキックし易くなることから履き心地は大幅に改善される。また、生活においては長靴を取り扱う上でのわずらわしさがかなり解消し、生活の快適さが損なわれる度合いも改善される。
副次的な効果としては、販売時点において軽すぎること、およびEVA樹脂発泡成形品の概観が発泡スチロールと類似しているとことに起因する品質に対する消費者の疑念を払拭できることが挙げられる。
副次的な効果としては、販売時点において軽すぎること、およびEVA樹脂発泡成形品の概観が発泡スチロールと類似しているとことに起因する品質に対する消費者の疑念を払拭できることが挙げられる。
足サイズが28センチの長靴(図1の20)を例にあげて考案内容を説明する。EVA樹脂使用の一体発泡成形で製作した長靴の底部は、図2に示すように踵部は縦寸法と横寸法がそれぞれ75mm、足先部の最大幅は110mmに仕上がる。この底部形状にあって、図1に示す踵部の約30mm厚の3分の1にあたる10mm分、そしてこの踵部の全面積分をEVA発泡体からゴム材2に転換する。また足先部においては図2に示す長方形エリアの7cm×4cmを図1に示すように全体厚さ約15mmの半分である7mm分をゴム材3に転換する。この場合は図2に示すようにゴム材3の周囲をEVA樹脂の底部1で囲む形に接着剤を用いて取り付ける。これら二箇所のゴム材の面積と厚さは長靴の製作に影響を与えない範囲および底の緩衝性に支障が生じない範囲で任意に設定することができる。長靴の底面の一部または複数箇所に凹部を設けても良く、踵全体または足先全体、さらには靴底全面に亘ってゴム材を貼る凹部を設けても良い。例えば最大規模で転換するならば従来の靴底の全表面においてEVA樹脂層の80%をゴム材に転換することも可能である。
このように底部のEVA樹脂の発泡部を高比重のゴム材にて転換することで長靴の重心を下げることができる。前記28センチの足サイズの長靴は全体高さが36cmであるが、この長靴で材質転換の効果を説明する。EVA樹脂使用の一体発泡射出成形法で製作した長靴は靴底表面から12cmの高さのところに重心4があるが、前記図2のゴム材貼りを実施すると重心がおおよそ2cm下降して重心5の位置に移動する。最大規模でEVA樹脂層の80%にあたる部分の底全体にゴム材を貼った場合には重心を従来位置から5cm程度下方に移動させることができる(図示せず)。この重心移動は長靴の保管または取り扱いにおいて、さらには歩行時の快適さ、歩きやすさを改善することになる。
またこのゴム材の貼り付けは長靴の質量増にも繋がり、図1に示すゴム材の貼り付けによって長靴の片方の質量を250グラムから24%増の約310グラムにすることができる。また最大規模でゴム材に転換した場合には約50%アップの370グラムにすることができる。この質量増によって足の振り出し時の感覚が改善され、軽量長靴の違和感がある程度解消される。
またこのゴム材の貼り付けは長靴の質量増にも繋がり、図1に示すゴム材の貼り付けによって長靴の片方の質量を250グラムから24%増の約310グラムにすることができる。また最大規模でゴム材に転換した場合には約50%アップの370グラムにすることができる。この質量増によって足の振り出し時の感覚が改善され、軽量長靴の違和感がある程度解消される。
本考案は土木現場等で使用する長靴、作業用短靴、室内用スリッパまたはサンダル等の生産に使用することができる。
1 底部のEVA樹脂・発泡成形部
2 踵部のゴム材
3 足先部のゴム材
4 従来のEVA一体射出発泡成形の長靴の重心位置
5 本考案のゴム材貼りEVA樹脂射出発泡長靴の重心位置
20 長靴
2 踵部のゴム材
3 足先部のゴム材
4 従来のEVA一体射出発泡成形の長靴の重心位置
5 本考案のゴム材貼りEVA樹脂射出発泡長靴の重心位置
20 長靴
Claims (1)
- EVA樹脂を用いて一体射出発泡成形法で製作する履物の底部に凹部を設けて成形する一体射出発泡成形履物において、その凹部にゴム材を貼り付けることを特徴とした履物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000074U JP3109677U (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | Eva樹脂一体発泡射出成形による履物の底部にゴム材を貼り付けた履物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000074U JP3109677U (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | Eva樹脂一体発泡射出成形による履物の底部にゴム材を貼り付けた履物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3109677U true JP3109677U (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=43272277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005000074U Expired - Fee Related JP3109677U (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | Eva樹脂一体発泡射出成形による履物の底部にゴム材を貼り付けた履物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3109677U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011083481A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Midori Anzen Co Ltd | 帯電防止靴 |
KR20220042418A (ko) * | 2019-08-06 | 2022-04-05 | 가부시키가이샤 아이.알.에이. | 신발 및 그 제조방법 |
-
2005
- 2005-01-12 JP JP2005000074U patent/JP3109677U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20220042418A (ko) * | 2019-08-06 | 2022-04-05 | 가부시키가이샤 아이.알.에이. | 신발 및 그 제조방법 |
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