JP3089133B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3089133B2
JP3089133B2 JP05115567A JP11556793A JP3089133B2 JP 3089133 B2 JP3089133 B2 JP 3089133B2 JP 05115567 A JP05115567 A JP 05115567A JP 11556793 A JP11556793 A JP 11556793A JP 3089133 B2 JP3089133 B2 JP 3089133B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/38Circuits or arrangements for blanking or otherwise eliminating unwanted parts of pictures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
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  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Input (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿固定式複写装置や
製版印刷装置等に使用され、製本された原稿の読み取り
時には原稿の周囲部分及び頁継ぎ目の浮いた部分(以下
ブックセンター部分と称する)が汚れることを無くす画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−65973号公報には原稿固
定式複写装置や製版印刷装置等に使用される画像処理装
置が記載されている。この画像処理装置では、原稿固定
式複写装置や製版印刷装置において、始めに原稿読み取
り装置で原稿をプレスキャンする工程にて得られた画像
信号から原稿枠(原稿の周囲の黒い部分)を2値化しき
い値により原稿の領域と区分けして認識すると同時にブ
ックセンター部分を認識し、これらの認識結果を画像メ
モリに記憶する。次に、原稿をメインスキャンするメイ
ンスキャン工程にて得られた画像信号に同期して前記画
像メモリから認識結果を読み出し、その内容に応じて画
像信号から原稿枠の黒い部分を白信号に切り替えること
で原稿枠を消去し、また、黒く潰れて再現されなくなる
原稿の原稿台より浮き上がったブックセンター部分を写
真処理信号に切り替えることでブックセンター部分をあ
る程度再現するようにし、その他の部分は通常の2値化
処理の画像信号に切り替える。また、プレスキャン工程
時において画像信号から原稿の領域の部分と原稿枠とを
区分けするための2値化しきい値と、原稿画像を通常に
製版するべくメインスキャン工程にて得られた画像信号
を2値化して2値化画像信号とするための2値化しきい
値とを1つのコンパレータにその時々で切り替えて設定
する。このようにして、特に製本された原稿の読み取り
に好適な装置となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記画像処理装置にお
いては、原稿をプレスキャンする工程にて得られた画像
信号から原稿枠を2値化しきい値により原稿の領域と区
分けして認識すると同時にブックセンター部分を認識し
てこれらの認識結果を一旦画像メモリに記憶し、次にメ
インスキャン工程時にその画像メモリから認識結果を読
み出すので、画像信号を多少間引いて処理するとしても
大きな容量の画像メモリが必要になってコストアップを
免れない。また、プレスキャン工程によりどうしても原
稿の1枚目プリントを行うファーストプリントタイム
(以後FPTと称する)が長くかかってしまうという不
具合がある。
【0004】さらに、製本された原稿(以後ブック原稿
と称する)を原稿読み取り装置の原稿台上に開いてこれ
をオペレータが手で押さえて読み取る場合を想定する
と、プレスキャン工程時とメインスキャン工程時とで原
稿の手で押さえている位置がずれてしまう場合も十分に
考えられ、この場合には原稿の本来再現されるべき画像
が消去されたり本来消去されるべき原稿の周囲の部分
(原稿枠)が黒く再現されてしまうという不具合が考え
られる。
【0005】また、プレスキャン工程時において画像信
号から原稿の領域の部分と原稿枠とを区分けするための
2値化しきい値と、原稿画像を通常に製版するべくメイ
ンスキャン工程にて得られた画像信号を2値化して2値
化画像信号とするための2値化しきい値とを1つのコン
パレータにその時々で切り替えて設定するので、この2
値化しきい値の設定はプレスキャン工程時が前提になっ
てしまい、FPTが長くなってしまうという不具合があ
る。
【0006】また、原稿の領域と原稿枠とを2値化しき
い値により区分けして認識するので、原稿読み取り装置
の原稿圧板は少なくとも原稿より黒くする必要がある。
このため、ブック原稿を原稿台に積載する時のみなら
ず、通常のシート原稿を原稿台に積載する時にも原稿の
周囲の部分は黒となり、シート原稿を原稿台に積載する
時に原稿の領域と原稿枠とを2値化しきい値により認識
して原稿枠を消去する処理をしなければならない。しか
し、この原稿枠認識処理では原稿の縁部は画像がなくて
余白になっていることが前提であるから、原稿の縁部ま
で画像が有る場合には原稿枠と原稿領域とを誤認識し、
原稿の本来再現されるべき画像が消去されてしまう不具
合がある。
【0007】また、原稿圧板が原稿より黒いので、原稿
に開いた穴、例えばパンチ穴が黒く再現されてしまう。
また、原稿枠及びブックセンター部分の領域を原稿領域
と区分けして認識し、その結果に応じて画像信号から原
稿枠及びブックセンター部分の領域を白信号に切り替え
ることで原稿枠及びブックセンター部分を消去するの
で、原稿枠及びブックセンター部分と認識した領域をそ
の大きさのまま白信号に切り替えることになり、領域認
識単位の大きさによる原稿枠及びブックセンター部分の
領域と原稿領域とのずれや領域認識処理の僅かな誤りで
原稿の周囲に黒い消し残りが発生するという不具合があ
る。
【0008】本発明は、上記欠点を改善し、FPTの改
善を計ることができると共に原稿画像の正確な再現が可
能となる安価な画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、原稿読み取り装置からの多
値画像信号を第1のしきい値で2値化して2値画像信号
として出力する第1のコンパレータと、前記原稿読み取
り装置からの多値画像信号を第2のしきい値で2値化し
て2値画像信号として出力する第2のコンパレータと、
この第2のコンパレータからの2値画像信号が入力され
複数行分の2値画像信号を記憶するラインメモリ、この
ラインメモリを制御するラインメモリ制御回路、前記ラ
インメモリに記憶された複数行分の2値画像信号のうち
の所定の領域の2値画像信号をラッチする局所ラッチ回
路、この局所ラッチ回路でラッチされた2値画像信号を
演算して原稿領域内部信号を出力する局所領域演算回路
を有する原稿領域判別回路と、前記原稿領域内部信号と
前記第1のコンパレータからの2値画像信号が入力され
該2値画像信号における前記原稿領域内部信号に対応し
た原稿領域部分のみが抽出された画像信号を出力する領
域抽出回路とを備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像処理装置において、前記第2のコンパレータは前記多
値画像信号を前記第1のしきい値に比べて低い第2のし
きい値で2値化して2値画像信号とするものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像処理装置において、前記原稿読み取り装置の原稿圧板
が白あるいはそれに類似した色で構成され、前記原稿領
域判別回路による原稿領域判別処理を行う際は前記原稿
圧板を開くものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像処理装置において、前記原稿読み取り装置の原稿圧板
が白あるいはそれに類似した色で構成され、前記原稿圧
板の開閉を検知する開閉検知手段を有し、この開閉検知
手段からの信号に連動して自動的に前記領域抽出回路
前記原稿圧板の開放時には前記第1のコンパレータから
の2値画像信号の領域抽出処理を行い前記原稿圧板の閉
成時には前記第1のコンパレータからの2値画像信号を
そのまま出力するものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の画
像処理装置において、前記原稿読み取り装置の原稿圧板
の開き角度が、設定された第1の角度以上、この第1の
角度より大きな第2の角度以下の開き角度範囲であるか
否かを検知する原稿圧板開き角度検知センサと、この原
稿圧板開き角度検知センサの出力信号により前記原稿読
み取り装置の原稿圧板の開き角度が第1の角度以上第2
の角度以下の開き角度範囲に無い場合には表示部にオペ
レータに対する警告を行わせ、あるいは前記原稿読み取
り装置の原稿読み取り開始を禁止するシステム制御部と
を備えたものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1記載の画
像処理装置において、前記原稿領域判別回路に入力され
る2値画像信号から一定幅以下の細い画線を取り除く細
線除去処理回路を設けたものである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1記載の画
像処理装置において、前記原稿領域判別回路から原稿領
域内部信号が入力され該原稿領域内部信号の領域をその
境界より更に内側に向かって縮退させる領域縮退回路を
設けたものである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項3記載の画
像処理装置において、自動原稿送り装置の使用時には原
稿搬送式スキャナとして動作し、自動原稿送り装置を使
用せずに原稿を直接に原稿台に積載する時には原稿固定
式スキャナとして動作する2モードスキャナ装置を前記
原稿読み取り装置として用いるものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、原稿読み取り装置か
らの多値画像信号が第1のコンパレータにより第1のし
きい値で2値化されて2値画像信号として出力される。
また、原稿読み取り装置からの多値画像信号が第2のコ
ンパレータにより第2のしきい値で2値化されて2値画
像信号として出力される。原稿領域判別回路において
は、ラインメモリは第2のコンパレータからの2値画像
信号が入力されて複数行分の2値画像信号を記憶し、こ
のラインメモリがラインメモリ制御回路により制御され
る。ラインメモリに記憶された複数行分の2値画像信号
のうちの所定の領域の2値画像信号が局所ラッチ回路に
よりラッチされ、局所領域演算回路が局所ラッチ回路で
ラッチされた2値画像信号を演算して原稿領域内部信号
を出力する。領域抽出回路は前記原稿領域内部信号と第
1のコンパレータからの2値画像信号が入力されて該2
値画像信号における前記原稿領域内部信号に対応した原
稿領域部分のみが抽出された画像信号を出力する。
【0018】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画像処理装置において、第2のコンパレータは、前記多
値画像信号を前記第1のしきい値に比べて低い第2のし
きい値で2値化して2値画像信号とする。
【0019】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
画像処理装置において、原稿読み取り装置の原稿圧板が
白あるいはそれに類似した色であり、原稿領域判別回路
による原稿領域判別処理を行う際は原稿圧板が開かれ
る。
【0020】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
画像処理装置において、白あるいはそれに類似した色で
構成された原稿圧板の開閉が開閉検知手段により検知さ
れ、この開閉検知手段からの信号に連動して自動的に領
域抽出回路で原稿圧板の開放時には第1のコンパレータ
からの2値画像信号の領域抽出処理を行い原稿圧板の閉
成時には第1のコンパレータからの2値画像信号をその
まま出力する。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
画像処理装置において、原稿圧板開き角度検知センサは
原稿読み取り装置の原稿圧板の開き角度が、設定された
第1の角度以上、この第1の角度より大きな第2の角度
以下の開き角度範囲であるか否かを検知し、システム制
御部は原稿圧板開き角度検知センサの出力信号により原
稿読み取り装置の原稿圧板の開き角度が第1の角度以上
第2の角度以下の開き角度範囲に無い場合には表示部に
オペレータに対する警告を行わせ、あるいは原稿読み取
り装置の原稿読み取り開始を禁止する。
【0022】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
画像処理装置において、原稿領域判別回路に入力される
2値画像信号から一定幅以下の細い画線が細線除去処理
回路により取り除かれる。
【0023】請求項7記載の発明では、請求項1記載の
画像処理装置において、領域縮退回路は、原稿領域判別
回路で判別された原稿領域内部信号が入力され、該原稿
領域内部信号の領域をその境界より更に内側に向かって
縮退させる。
【0024】請求項8記載の発明では、請求項3記載の
画像処理装置において、2モードスキャナ装置は、自動
原稿送り装置の使用時には原稿搬送式スキャナとして動
作し、自動原稿送り装置を使用せずに原稿を直接に原稿
台に積載する時には原稿固定式スキャナとして動作す
る。
【0025】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す。この実施例
は、原稿固定式複写装置や製版印刷装置等に使用される
画像処理装置の例であり、原稿読み取り装置11の原稿
台12上には例えばブック原稿13が載置されてその上
に原稿圧板14が被せられる。原稿圧板14は図示しな
い原稿圧板支持機構によって、ある設定された第1の角
度以上で、かつ、この第1の角度より大きな第2の角度
以下の開き角度に支持される。この原稿圧板支持機構
は、オペレータが原稿圧板14を開けて手を離すと、バ
ネによる押上機構と原稿圧板14の自重との釣合で原稿
圧板14を上記開き角度に支持する。原稿圧板開き角度
検知センサ15は原稿圧板14の開き角度が第1の角度
以上第2の角度以下の開き角度範囲であるか否かを検知
し、原稿圧板14の開き角度が第1の角度以上第2の角
度以下の開き角度範囲である場合に出力信号をシステム
制御部16に送る。
【0026】操作パネル17はオペレータが読み取り開
始を指示するためのキーを有し、このキーからの読み取
り開始指令がシステム制御部16に送られる。システム
制御部16は、操作パネル17から読み取り開始指令が
送られてくると、原稿読み取り装置11に対して原稿台
12上の原稿の読み取りを開始させる。また、システム
制御部16は原稿圧板開き角度検知センサ15の出力信
号により原稿圧板14の開き角度が第1の角度以上第2
の角度以下の開き角度範囲に無い場合には原稿圧板14
の開き角度が適正角度範囲で無いことの警告表示を操作
パネル17上の表示部に行わせる。なお、システム制御
部16は原稿圧板14の開き角度が第1の角度以上第2
の角度以下の開き角度範囲に無い場合には操作パネル1
7から読み取り開始指令が送られてきても原稿読み取り
装置11の原稿読み取り動作を禁止し不可とするように
してもよい。
【0027】原稿台12上のブック原稿13は光源46
(図6参照)により透明な原稿台12を通して照明さ
れ、その反射光が第1ミラー18、第2ミラー19、第
3ミラー20及びレンズ21を介してCCD(電荷結合
素子)からなる撮像素子22上に結像されて光電変換さ
れるとともに、光源46及び第1ミラー18、第2ミラ
ー19、第3ミラー20からなる可動光学系の移動によ
り副走査が行われてCCD22により主走査が行われて
ブック原稿13が読み取られる。CCD22からの画像
信号はA/D変換器23により多値のデジタル画像信号
に変換される。
【0028】原稿読み取り装置11におけるA/D変換
器23からの画像信号は画像処理部に送られ、この画像
処理部は第1のコンパレータ24、第2のコンパレータ
25、細線除去回路26、原稿領域判別回路27、領域
縮退回路28、ライン遅延回路29及び領域抽出回路3
0を有する。第1のコンパレータ24、第2のコンパレ
ータ25はシステム制御部16からそれぞれ第1のしき
い値、第2のしきい値が与えられ、第1のコンパレータ
24はA/D変換器23からの画像信号をシステム制御
部16からの第1のしきい値で2値化して2値画像信号
としてライン遅延回路29へ出力する。
【0029】また、第2のコンパレータ25は、A/D
変換器23からの画像信号をシステム制御部16からの
第2のしきい値で2値化して原稿の領域を判定し、その
2値化した画像信号を原稿領域信号として出力する。A
/D変換器23からの画像信号において白レベルを0、
黒レベルを255とすれば、例えば第1のしきい値は1
28に設定され、第2のしきい値は64に設定される。
【0030】第2のコンパレータ25が画像信号の第2
のしきい値による2値化で原稿の周囲の部分であると判
定する領域は図6に示すAREAのようになり、第1の
コンパレータ24が画像信号の第1のしきい値による2
値化で黒画像であると判定する領域は図6に示すIMA
GEのようになる。原稿の周囲部分の領域AREAは後
述のように消去されるが、この領域AREAが黒画像の
領域IMAGEより広ければ、ブック原稿13の原稿台
12より浮いた部分が黒く汚れて再現されることはなく
なる(これは領域の認識とは別のことである)。そこ
で、第2のしきい値は第1のしきい値より低く設定され
ている。
【0031】第2のコンパレータ25からの原稿領域信
号は細線除去回路26に入力される。この細線除去回路
26は、ある一定幅以下の細線を除去するものであり、
本実施例では一般的な2値画像のアンド回路による細線
化処理とオア回路による太線化処理を用いて細線を除去
する。この細線除去回路26を図2に従って説明する。
原稿における図2()に示すような色々な線幅の画
像、例えば線幅が1画素、2画素、3画素、4画素の4
種類の太さを有する画像が原稿読み取り装置11により
主走査されて読み込まれ、図2()に示すような画像
信号SIG1が得られる。細線除去回路26は、その画
像信号SIG1を1画素シフト(遅延)させて信号SI
G1’とし、更に1画素シフトして信号SIG1”とす
る。細線除去回路26は、次にその3つの信号SIG
1,SIG1’,SIG1”のアンドをアンド回路でと
って信号ANDSIGを得る。この信号ANDSIGは
線幅が1画素、2画素の線が消えていることがわかる。
また、信号ANDSIGは線幅が3画素、4画素の線が
残っているが、これは線の幅が狭くなっている。
【0032】そこで、細線除去回路26は次に太線化処
理を行う。すなわち、細線除去回路26は前と同様に上
記信号ANDSIGを今度は左に1画素シフトしてAN
DSIG’とし、更にANDSIG’を左に1画素シフ
トしてANDSIG”とする。次に、細線除去回路26
はこれらの信号ANDSIG,ANDSIG’,AND
SIG”のオアをオア回路でとって信号ORSIGを得
る。この信号ORSIGは線の幅が元の幅に戻ってい
る。細線除去回路26は、主走査方向だけでなく副走査
方向についても同様に細線除去処理を行うことが可能で
あるが、ラインメモリが必要になるので、本実施例では
コストの関係で副走査方向の細線除去処理を省略してあ
る。また、実際に除去すべき細線の幅は約1mm程度以
下にすることが望ましい。
【0033】細線除去回路26の出力信号は原稿領域
回路27に入力される。この原稿領域判別回路27
は、ラインメモリ31、ラインメモリ制御回路32、局
所領域ラッチメモリマトリクス33、局所領域演算回路
34により構成され、原稿領域の内外を判別する。図3
に示すように原稿台12上のブック原稿13は原稿読み
取り装置11により読み取られ、その読み取り画像13
aは見開きのブック原稿13の左右頁に対応する原稿領
域35と、ブック原稿13の周囲に対応する黒い原稿枠
36と、ブック原稿13の灰色のブックセンター部分3
7とからなる。
【0034】ラインメモリ31はラインメモリ制御回路
32により制御され、細線除去回路26の出力信号が順
次にラインメモリ31に書き込まれる。このラインメモ
リ31は複数行分の画像信号を記憶し、そのうちの例え
ば3×3画素の領域の画像信号が局所領域ラッチメモリ
マトリクス33で保持される。局所領域演算回路34は
局所領域ラッチメモリマトリクス33で保持された画像
信号の演算を行うことにより原稿領域の内外の判別を行
う。
【0035】局所領域演算回路34の判別処理は本発明
者により発明された特開昭63−223785号公報記
載の閉図形内部領域の塗つぶし方法と同様に行われる閉
図形内部領域の塗つぶし処理であり、原稿の周囲の黒い
背景に浮かんだ原稿内部を白で塗つぶして行く処理であ
る。従って、原稿の縁部分は画像が白い余白になってい
ることが必要である。これは、原稿に縁部分まで画像が
あると、原稿の周囲の黒と画像とがつながってしまって
原稿内部の白が閉図形であると言えなくなるからであ
る。但し、原稿の一定幅(約1mm)以下の細線は、細
線除去回路26により除去されるので、原稿の縁部分に
記入されても構わない。
【0036】個々の画素は塗りつぶすか否かを判別すべ
き処理対象画素となるが、ラインメモリ31は常に処理
対象画素を含む複数行分の画像信号を記憶し、そのうち
の例えば3×3画素(処理対象画素及びその周囲の8個
の画素)の領域の画像信号が局所領域ラッチメモリマト
リクス33で保持される。局所領域演算回路34は閉図
形内部領域の塗つぶし処理では、例えば処理対象画素が
白ならばこれをそのまま白とし、処理対象画素が黒なら
ば右側の画素と右上の画素のいずれか一方が白で、且つ
左側の画素と左下の画素のいずれか一方が白である場合
に処理対象画素を白に変更するという処理を各処理対象
画素について行う。
【0037】図3に示すように原稿領域内の罫線38が
ブックセンター部分37にかかっているような場合が考
えられるが、ブックセンター部分37にかかっている画
像は第2のコンパレータ25による2値化で消去されて
しまうのは避けられないが、ブック原稿13の原稿台1
の部分と接触している所の罫線38の部分まで原稿の
周囲の部分と判別されて消去されてしまう不具合は、細
線除去回路26の働きにより発生しない。また、局所
演算回路34による閉図形内部領域の塗つぶし処理で
は図形(原稿)の形はある程度任意に設定できるので、
例えば図4(a)に示すようにブック原稿13を斜めに
置いた場合や、図4(b)に示すように異形(定型外)
の原稿でも原稿領域35を正しく判別することができ
る。局所領域演算回路34は閉図形内部領域の塗つぶし
処理の結果を原稿領域内部信号として領域縮退回路28
へ出力する。
【0038】領域縮退回路28の処理は原稿領域判別回
路27で判別された原稿領域をその境界から内側に向か
って一定幅縮退させる処理である。この処理は細線除去
回路26における細線化処理を画像の白黒を変えて行う
ものである。原稿領域判別回路27による原稿領域判別
処理の処理単位の大きさによる原稿枠及びブックセンタ
ー部分の領域と原稿領域とのずれや原稿領域判別処理の
僅かな誤りで原稿の周囲に黒い消し残りが発生するとい
う不具合が生ずるが、この不具合は領域縮退回路28に
よる原稿領域の縮退で過分に原稿枠及びブックセンター
部分の消去を行うことで改善できる。領域縮退回路28
による原稿領域の縮退量は、多きすぎても本来再現した
い画像までも消し込んでしまうことになり、また、ライ
ンメモリを使用するためにコスト的にも高価なものにな
ってしまうので、現実的には約0.3mmから1.5m
m程度が好適であると考えられる。領域縮退回路28は
処理結果を縮退原稿領域信号として出力する。
【0039】領域縮退回路28から出力される縮退原稿
領域信号は第1のコンパレータ24で2値化された2値
画像信号と比較して、ある行数分遅延した信号となって
いる。これは何箇所かで第2のコンパレータ26からの
原稿領域信号がラインメモリによる処理を受けて遅延す
るためである。そこで、第1のコンパレータ24からの
2値画像信号はライン遅延回路29にて領域縮退回路2
8からの縮退原稿領域信号と位置関係が合うように遅延
されて遅延2値画像信号として出力される。
【0040】領域縮退回路28からの縮退原稿領域信号
とライン遅延回路29からの遅延2値画像信号とは領域
抽出回路30に入力される。この領域抽出回路30は、
システム制御部16からの領域抽出指令により、ライン
遅延回路29からの遅延2値画像信号に対して領域縮退
回路28からの縮退原稿領域信号による領域部分のみを
抽出することで原稿周囲の黒い部分及びブックセンター
部分を消去するという処理を行い、その結果を最終的な
2値画像信号として複写装置のプリンタ部や製版印刷機
の製版部等の記録部へ出力して用紙に記録させる。ま
た、領域抽出回路30はシステム制御部16から領域抽
出指令が出ていないときにはライン遅延回路29からの
遅延2値画像信号をそのまま通過させて出力する。ま
た、原稿圧板14の開閉を検知する開閉検知手段が設け
られ、システム制御部16はその開閉検知手段からの信
号に連動して自動的に領域抽出回路30へ後述のように
原稿圧板14の開放時に領域抽出指令を出力して原稿領
域抽出処理を行わせる。
【0041】以上は原稿がブック原稿である場合の処理
を中心として説明した。原稿がシート原稿である場合に
は、原稿読み取り装置11により原稿圧板14を開けた
状態でシート原稿を読み取ることが可能であるが、通常
は原稿圧板14を閉じて原稿の読み取りを行う。この際
はシステム制御部16から領域抽出指令が領域抽出回路
30に出力されず、原稿領域抽出処理が行われなくてラ
イン遅延回路29からの遅延2値画像信号が領域抽出回
路30をそのまま通過して出力される。したがって、用
紙サイズ、原稿サイズ、縮小率の組み合わせ設定によっ
ては原稿の周囲の原稿圧板14の部分を読み取って再現
することになり、原稿圧板14が汚れていない場合には
問題ないが、原稿圧板14が汚れている場合にはその汚
れまで画像として再現されてしまうという不具合が生ず
る。
【0042】特に、現在では大部分の原稿読み取り装置
にADFが搭載されており、原稿を固定したままで読み
取る原稿固定式の読み取り装置においてはADFが原稿
をベルトで原稿台の上に搬送するタイプのものになって
いる。しかし、そのベルトは、原稿台の上で原稿を引き
ずって行くことになるので、どうしても汚れてしまう。
これは複写装置では余り気にされていないが、印刷装置
では歓迎されない。原稿圧板を最初から黒くしておくこ
とも考えられるが、本実施例では白(あるいはそれに類
似した色)の原稿圧板14を用いている。
【0043】そこで、本実施例では、原稿圧板14が汚
れる最大の原因であるシート原稿の自動搬送動作(AD
F動作)をしないようにすることで原稿圧板14を汚れ
にくくしている。つまり、原稿読み取り装置11は、シ
ステム制御部16により制御されてADF39の使用時
には原稿搬送式スキャナとして動作し、ADF39を使
用せずにシート原稿を直接に原稿台12に積載する時に
は原稿固定式スキャナとして動作する2モードスキャナ
装置が用いられる。そして、この2モードスキャナ装置
11は、ADF39の使用時には図5に示すように可動
光学系18〜20,46の移動により原稿読み取り位置
が原稿搬送式読み取り位置に移動して第1ミラー18は
図5に示す位置18P1に移動し、ADF39によるシ
ート原稿40の搬送で副走査が行われながらシート原稿
40の読み取りが行われる。
【0044】この場合、ADF39においては、給紙コ
ロ41及び分離部材42により原稿載置台上のシート原
稿40が1枚だけ分離されて給紙され、このシート原稿
40は搬送ローラ43により搬送されて原稿台12と圧
板44との間の原稿読み取り位置を通過して排紙ローラ
45により排出される。このシート原稿40は原稿台1
2と圧板44との間の原稿読み取り位置を通過する際に
上述のように光源46により照明され、その反射光がミ
ラー18〜20及びレンズ21を介してCCD22に結
像されて光電変換される。このADF39動作時の原稿
読み取りでは可動光学系18〜20,46は停止したま
まであり、原稿読み取り装置11は原稿搬送式読み取り
を行う。
【0045】また、原稿読み取り装置11はADF39
を使用しない場合には原稿固定式読み取り装置として動
作し、原稿読み取り時には原稿台12上の原稿13が光
源46により照明され、その反射光がミラー18〜20
及びレンズ21を介してCCD22に結像されて光電変
換されるとともに、可動光学系18〜20,46が原稿
固定式読み取り装置としての読み取り範囲で移動して副
走査が行われる。このとき、第1ミラー18は図5に示
す範囲18P2〜18P3で移動する。
【0046】このように本実施例では、原稿読み取り装
置11からの多値画像信号を第1のコンパレータ24に
より第1のしきい値で2値化して2値画像信号として出
力し、原稿読み取り装置11からの多値画像信号を第2
のコンパレータ25により2値化して原稿領域信号を
得、この原稿領域信号から原稿領域判別回路27で原稿
領域内部信号を求め、第1のコンパレータ24からの2
値画像信号における上記原稿領域内部信号に対応した原
稿領域部分のみを領域抽出回路30により抽出するの
で、プレスキャン工程が不要になり、大きな容量の画像
メモリが不要になって安価にできると同時にFPTを改
善することができる。しかも、プレスキャン工程が不要
であるから、ブック原稿13を原稿読み取り装置11の
原稿台12上に開いてこれをオペレータが手で押さえて
読み取る場合にも、プレスキャン工程時とメインスキャ
ン工程時とでブック原稿の手で押さえている位置がずれ
てしまってブック原稿の本来再現されるべき画像が消去
されたり本来消去されるべき原稿の周囲の部分が黒く再
現されてしまうという不具合が発生しない。
【0047】また、原稿読み取り装置11からの多値画
像信号を第1のコンパレータ24により第1のしきい値
で2値化して2値画像信号を得、これとは別に原稿領域
判別専用の第2のコンパレータ25により原稿読み取り
装置11からの多値画像信号を2値化して原稿領域信号
を得るので、原稿領域の判別に最適な第2のしきい値を
設定でき、高精度の原稿領域判別処理をプレスキャン工
程無しで行うことができてFPTを改善することができ
る。
【0048】また、原稿圧板14が白(あるいはそれに
類似した色)であるので、原稿がシート原稿である場合
に原稿の周囲が白になり、原稿領域判別処理が不要にな
る。このため、シート原稿にその縁部まで画像がある場
合でもそのまま画像を再現することが可能となる。ま
た、原稿がブック原稿である場合には原稿圧板14が浮
いてしまって原稿圧板14が白であっても完全には白に
読み取れずに原稿の周囲が黒く汚れて再現されてしまう
が、この際は原稿圧板14を開くことにより原稿の周囲
では照明系からの距離を十分に大きくすることができ、
原稿領域判別処理によりブック原稿の周囲を白く消去す
ことができて原稿の周囲が黒く再現されることは無
い。このように原稿圧板14を白(あるいはそれに類似
した色)に構成したことにより、シート原稿でもブック
原稿でも共に好適な画像の再現を計ることができ、ま
た、原稿にパンチ穴があってもこれが黒く再現されてし
まうことは無い。
【0049】また、原稿圧板14の開閉を検知する開閉
検知手段を有し、システム制御部16がその開閉検知手
段からの信号に連動して自動的に原稿領域抽出処理を行
うように領域抽出指令を領域抽出回路30に出力するの
で、シート原稿とブック原稿との違いによる処理の違い
をオペレータが切り替える必要が無くなり、オペレータ
の操作性を改善することができると同時にオペレータの
誤操作を未然に防ぐことができる。
【0050】また、原稿圧板14を開いてブック原稿を
読み取る場合には原稿圧板14をある程度以上の開き角
度に開く必要があるが、原稿読み取り装置11の原稿圧
板14の開き角度が設定された第1の角度以下になった
場合はオペレータに対して警告を発する(あるいは原稿
読み取りの開始を禁止する)ので、不用意に原稿圧板1
4の開き角度が小さくなり過ぎるという不具合を防止で
きる。一方、原稿圧板14があまりに大きく開き過ぎる
と、原稿読み取り装置11に外乱光(例えば頭上の蛍光
灯からの光)が直接に差し込むことになって原稿の周囲
を完全な黒として読み込むことができなくなるが、原稿
圧板14の開き角度が設定された第2の角度以上になっ
た場合はオペレータに対して警告を発する(あるいは原
稿読み取りの開始を禁止する)ので、不用意に原稿圧板
14を開き過ぎるという不具合を防止できる。
【0051】また、ブック原稿にその縁部から連続した
画像(画線)がある場合には従来は原稿領域判別処理で
原稿領域を誤って判別して本来再現されるべき画像が消
去されてしまうという不具合が生じたが、本実施例では
第2のコンパレータ25から原稿領域判別回路27に入
力される2値画像信号から細線除去回路26により一定
幅以下の細い画線を取り除くので、原稿領域を正しく判
別することができ、ブック原稿の縁部の画線を消去する
ことなく再現することができる。ブック原稿の縁部に幅
の広い画像がある場合はこの限りではないが、ブック原
稿の縁部まではみ出す画像は細い細線である場合が大部
分を占めると思われるので、上記不具合を改善すること
ができる。
【0052】また、原稿領域を判別してこの原稿領域を
その大きさのままで領域抽出回路30による2値画像信
号抽出領域とすると、領域判別単位の大きさによる原稿
枠及びブックセンター部分の領域と原稿領域とのずれや
領域判別処理の僅かな誤りで原稿の周囲に黒い消し残り
が発生するという不具合が生ずるが、本実施例では原稿
領域判別回路27で判別された原稿領域内部信号の領域
をその境界より更に内側に向かって領域縮退回路28に
より縮退させるので、領域判別単位の大きさによる原稿
枠及びブックセンター部分の領域と原稿領域とのずれや
領域判別処理の僅かな誤りで発生する原稿の周囲黒い
消し残りを消去することができて上記不具合を改善する
ことができる。領域縮退回路28による領域縮退量とし
ては、画像密度や領域判別処理単位の大きさにもよる
が、約0.3mmから1.5mm程度が好ましい縮退量
である。
【0053】また、原稿を読み取る場合に原稿圧板が汚
れていればその汚れまで画像として再現されてしまうと
いう不具合が生ずるが、原稿読み取り装置11は、AD
F39の使用時には原稿搬送式スキャナとして動作し、
ADF39を使用せずに原稿を直接に原稿台12に積載
する時には原稿固定式スキャナとして動作する2モード
スキャナ装置を用いたので、原稿圧板14を白く保こと
ができ、原稿圧板の汚れが画像として再現されてしまう
という不具合を改善することができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、原稿読み取り装置からの多値画像信号を第1のしき
い値で2値化して2値画像信号として出力する第1のコ
ンパレータと、前記原稿読み取り装置からの多値画像信
号を第2のしきい値で2値化して2値画像信号として出
力する第2のコンパレータと、この第2のコンパレータ
からの2値画像信号が入力され複数行分の2値画像信号
を記憶するラインメモリ、このラインメモリを制御する
ラインメモリ制御回路、前記ラインメモリに記憶された
複数行分の2値画像信号のうちの所定の領域の2値画像
信号をラッチする局所ラッチ回路、この局所ラッチ回路
でラッチされた2値画像信号を演算して原稿領域内部信
号を出力する局所領域演算回路を有する原稿領域判別回
路と、前記原稿領域内部信号と前記第1のコンパレータ
からの2値画像信号が入力され該2値画像信号における
前記原稿領域内部信号に対応した原稿領域部分のみが抽
出された画像信号を出力する領域抽出回路とを備えたの
で、プレスキャン工程が不要になり、大きな容量の画像
メモリが不要になって安価にできると同時にFPTを改
善することができる。しかも、プレスキャン工程が不要
であるから、ブック原稿を原稿読み取り装置の原稿台上
に開いてこれをオペレータが手で押さえて読み取る場合
にも、プレスキャン工程時とメインスキャン工程時とで
ブック原稿の手で押さえている位置がずれてしまってブ
ック原稿の本来再現されるべき画像が消去されたり本来
消去されるべき原稿の周囲の部分が黒く再現されてしま
うという不具合が発生しない。
【0055】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像処理装置において、前記第2のコンパレータは
前記多値画像信号を前記第1のしきい値に比べて低い第
2のしきい値で2値化して2値画像信号とするので、原
稿領域の判別に最適な第2のしきい値を設定でき、高精
度の原稿領域判別処理をプレスキャン工程無しで行うこ
とができてFPTを改善することができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の画像処理装置において、前記原稿読み取り装置の原
稿圧板が白あるいはそれに類似した色で構成され、前記
原稿領域判別回路による原稿領域判別処理を行う際は前
記原稿圧板を開くので、原稿がシート原稿である場合に
原稿の周囲が白になり、原稿領域判別処理が不要にな
る。このため、シート原稿にその縁部まで画像がある場
合でもそのまま画像を再現することが可能となる。ま
た、原稿がブック原稿である場合には原稿圧板が浮いて
しまって原稿圧板が白であっても完全には白に読み取れ
ずに原稿の周囲が黒く汚れて再現されてしまうが、この
際は原稿圧板を開くことにより原稿の周囲では照明系か
らの距離を十分に大きくすることができ、原稿領域判別
処理によりブック原稿の周囲を白く消去してすることが
できて原稿の周囲が再現されることは無い。このように
原稿圧板を白(あるいはそれに類似した色)に構成した
ことにより、シート原稿でもブック原稿でも共に好適な
画像の再現を計ることができ、また、原稿にパンチ穴な
どの穴があってもこれが黒く再現されてしまうことは無
い。
【0057】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の画像処理装置において、前記原稿読み取り装置の原
稿圧板が白あるいはそれに類似した色で構成され、前記
原稿圧板の開閉を検知する開閉検知手段を有し、この開
閉検知手段からの信号に連動して自動的に前記領域抽出
回路で前記原稿圧板の開放時には前記第1のコンパレー
タからの2値画像信号の領域抽出処理を行い前記原稿圧
板の閉成時には前記第1のコンパレータからの2値画像
信号をそのまま出力するので、シート原稿とブック原稿
との違いによる処理の違いをオペレータが切り替える必
要が無くなり、オペレータの操作性を改善することがで
きると同時にオペレータの誤操作を未然に防ぐことがで
きる。
【0058】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の画像処理装置において、前記原稿読み取り装置の原
稿圧板の開き角度が、設定された第1の角度以上、この
第1の角度より大きな第2の角度以下の開き角度範囲で
あるか否かを検知する原稿圧板開き角度検知センサと、
この原稿圧板開き角度検知センサの出力信号により前記
原稿読み取り装置の原稿圧板の開き角度が第1の角度以
上第2の角度以下の開き角度範囲に無い場合には表示部
にオペレータに対する警告を行わせ、あるいは前記原稿
読み取り装置の原稿読み取り開始を禁止するシステム制
御部とを備えたので、不用意に原稿圧板の開き角度が小
さくなり過ぎて原稿の周囲が黒でなくなるという不具合
を防止でき、かつ不用意に原稿圧板を開き過ぎて外乱光
が原稿読み取り装置に差し込むという不具合を防止でき
る。
【0059】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の画像処理装置において、前記原稿領域判別回路に入
力される2値画像信号から一定幅以下の細い画線を取り
除く細線除去回路を設けたので、ブック原稿にその縁部
から連続した画像がある場合にも原稿領域を正しく判別
することができ、原稿領域判別処理で原稿領域を誤って
判別して本来再現されるべき画像が消去されてしまうと
いう不具合を改善することができる。
【0060】請求項7記載の発明によれば、請求項1記
載の画像処理装置において、前記原稿領域判別回路で判
別された原稿領域内部信号が入力され該原稿領域内部信
号の領域をその境界より更に内側に向かって縮退させる
領域縮退回路を設けたので、領域判別単位の大きさによ
る原稿枠及びブックセンター部分の領域と原稿領域との
ずれや領域判別処理の僅かな誤りで発生する原稿の周囲
黒い消し残りを消去することができる。
【0061】請求項8記載の発明によれば、請求項3記
載の画像処理装置において、自動原稿送り装置の使用時
には原稿搬送式スキャナとして動作し、自動原稿送り装
置を使用せずに原稿を直接に原稿台に積載する時には原
稿固定式スキャナとして動作する2モードスキャナ装置
を前記原稿読み取り装置として用いるので、原稿圧板を
白く保ことができ、原稿圧板の汚れが画像として再現さ
れてしまうという不具合を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図2】同実施例における細線除去回路の動作を説明す
るための図である。
【図3】同実施例のブック原稿読み取り動作を説明する
ための図である。
【図4】同実施例の原稿領域判別処理により判別される
原稿領域の例を示す平面図である。
【図5】同実施例の2モードスキャナ装置の一部を示す
概略図である。
【図6】同実施例における第2のコンパレータの動作を
説明するための図である。
【符号の説明】
11 原稿読み取り装置 15 原稿圧板開き角度検知センサ 17 操作パネル 24 第1のコンパレータ 25 第2のコンパレータ 26 細線除去回路 27 原稿領域判別回路 30 領域抽出回路 31 ラインメモリ 32 ラインメモリ制御回路 33 局所領域ラッチメモリマトリクス 34 局所領域演算回路 39 ADF
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−38782(JP,A) 特開 平2−33263(JP,A) 特開 平4−302375(JP,A) 特開 昭64−67074(JP,A) 特開 昭56−58362(JP,A) 特開 平5−336341(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60 H04N 1/04 - 1/207 H04N 1/38 - 1/393

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿読み取り装置からの多値画像信号を第
    1のしきい値で2値化して2値画像信号として出力する
    第1のコンパレータと、 前記原稿読み取り装置からの多値画像信号を第2のしき
    い値で2値化して2値画像信号として出力する第2のコ
    ンパレータと、 この第2のコンパレータからの2値画像信号が入力され
    複数行分の2値画像信号を記憶するラインメモリ、この
    ラインメモリを制御するラインメモリ制御回路、前記ラ
    インメモリに記憶された複数行分の2値画像信号のうち
    の所定の領域の2値画像信号をラッチする局所ラッチ回
    路、この局所ラッチ回路でラッチされた2値画像信号を
    演算して原稿領域内部信号を出力する局所領域演算回路
    を有する原稿領域判別回路と、 前記原稿領域内部信号と前記第1のコンパレータからの
    2値画像信号が入力され該2値画像信号における前記原
    稿領域内部信号に対応した原稿領域部分のみが抽出され
    た画像信号を出力する領域抽出回路とを備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像処理装置において、前
    記第2のコンパレータは前記多値画像信号を前記第1の
    しきい値に比べて低い第2のしきい値で2値化して2値
    画像信号とすることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像処理装置において、前
    記原稿読み取り装置の原稿圧板が白あるいはそれに類似
    した色で構成され、前記原稿領域判別回路による原稿領
    域判別処理を行う際は前記原稿圧板を開くことを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像処理装置において、前
    記原稿読み取り装置の原稿圧板が白あるいはそれに類似
    した色で構成され、前記原稿圧板の開閉を検知する開閉
    検知手段を有し、この開閉検知手段からの信号に連動し
    て自動的に前記領域抽出回路で前記原稿圧板の開放時に
    は前記第1のコンパレータからの2値画像信号の領域抽
    出処理を行い前記原稿圧板の閉成時には前記第1のコン
    パレータからの2値画像信号をそのまま出力することを
    特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像処理装置において、前
    記原稿読み取り装置の原稿圧板の開き角度が、設定され
    た第1の角度以上、この第1の角度より大きな第2の角
    度以下の開き角度範囲であるか否かを検知する原稿圧板
    開き角度検知センサと、この原稿圧板開き角度検知セン
    サの出力信号により前記原稿読み取り装置の原稿圧板の
    開き角度が第1の角度以上第2の角度以下の開き角度範
    囲に無い場合には表示部にオペレータに対する警告を行
    わせ、あるいは前記原稿読み取り装置の原稿読み取り開
    始を禁止するシステム制御部とを備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の画像処理装置において、前
    記原稿領域判別回路に入力される2値画像信号から一定
    幅以下の細い画線を取り除く細線除去処理回路を設けた
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の画像処理装置において、前
    記原稿領域判別回路で判別された原稿領域内部信号が入
    力され該原稿領域内部信号の領域をその境界より更に内
    側に向かって縮退させる領域縮退回路を設けたことを特
    徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】請求項3記載の画像処理装置において、自
    動原稿送り装置の使用時には原稿搬送式スキャナとして
    動作し、自動原稿送り装置を使用せずに原稿を直接に原
    稿台に積載する時には原稿固定式スキャナとして動作す
    る2モードスキャナ装置を前記原稿読み取り装置として
    用いることを特徴とする画像処理装置。
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