JP3084757B2 - 気密端子およびその製造方法 - Google Patents

気密端子およびその製造方法

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JP3084757B2
JP3084757B2 JP03005087A JP508791A JP3084757B2 JP 3084757 B2 JP3084757 B2 JP 3084757B2 JP 03005087 A JP03005087 A JP 03005087A JP 508791 A JP508791 A JP 508791A JP 3084757 B2 JP3084757 B2 JP 3084757B2
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晃 奥野
孝一 薦田
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関西日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気密端子およびその
製造方法に関し、詳しくは水晶振動子などに使用される
表面実装型の気密端子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水晶振動子に使用される表面実装型の気
密端子の従来例を、図6および図7を参照しながら説明
する。同図に示す気密端子は、厚肉平板状で長円形の金
属外環1のリード挿通穴2,2に一対のリード3,3を
挿通させてガラス4,4で絶縁封止した構造のものであ
る。上記リード3,3は同一寸法形状で、金属外環1よ
り上方へ突出する上部を偏平な階段状に加工してサポー
ト部5,5を形成するとともに、金属外環1より下方へ
突出する下部を偏平加工して偏平部6,6を形成したも
のである。このリード3,3のサポート部5,5上に棒
形水晶片7の両端部を載置して、導電性接着剤で電気的
かつ機械的に接続する。上記金属外環1の裏面には、ガ
ラス,セラミックあるいは樹脂などからなる絶縁板8が
配置され、この絶縁板8のリード挿通穴9,9に挿通さ
れて下方へ突出したリード3,3の偏平部6,6を、絶
縁板8の裏面に沿って外側へ屈曲成形する。上記金属外
環1をリード3,3の偏平部6,6との間に介在する上
記絶縁板8は、図8に示すようにリード3,3が絶縁封
止された金属外環1の裏面にそのリード3,3をリード
挿通穴9,9に挿通させることにより配置し、その後図
9に示すように絶縁板8から突出するリード3,3の偏
平部6,6を、絶縁板8の裏面に沿って外側へ屈曲成形
させることにより、組付けられる。
【0003】なお、金属外環1の外周端面にはフランジ
部10が一体的に設けられ、このフランジ部10の全周
に亘って突起11が形成されており、この突起11上に
金属製キャップ12が載置されて、溶接あるいは冷間圧
接などにより気密的に固着される。
【0004】この気密端子をプリント基板などに実装す
るに際しては、リード3,3の偏平部6,6をプリント
基板の導電パターン上に載置した上で半田付けする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の気密端子では、リード3,3の偏平部6,6を絶縁
板8に沿って屈曲させる際、偏平部6,6の根本を固定
せず屈曲を行うため、屈曲部の屈曲半径が大きくなって
しまう。
【0006】この屈曲半径が大きくなると、偏平部6,
6と絶縁板8の間に隙間を生じ、絶縁板8が固定されな
いため、プリント基板などに実装する際、実装性が悪く
なったり、実装後も絶縁板にガタツキがあり、振動等で
異音を生じるという欠点があった。また、屈曲の際に、
金属外環1とリード3,3を絶縁封止しているガラス
4,4に応力を加え、微細な割れを生じさせてしまい、
気密端子において致命的欠陥である、気密もれを生じる
という欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における上記目的
を達成するための技術的手段は、厚肉平板状の金属外環
に一対のリードを挿通させて絶縁封止し、前記金属外環
の裏面に絶縁板を配置し、この絶縁板を貫通したリード
がその下部に偏平部を有し、絶縁板の裏面に沿って屈曲
されたものにおいて、上記金属外環と一対のリードとの
間に介在する絶縁板にリード屈曲方向に沿う溝を設けた
ことである。
【0008】上記絶縁板の溝の幅は、リードの偏平部の
幅より小さいことが望ましい。
【0009】また、本発明の製造方法は、気密端子の製
造上、上記絶縁板の溝に屈曲補助棒を挿入し、リードを
押圧しながら上記屈曲補助棒に沿わせてリードの偏平部
を屈曲する。
【0010】
【作用】上記の構成によると、絶縁板に溝を設けたこと
により、リードを屈曲させる際、屈曲補助棒を溝に挿入
してリードを押圧することができ、屈曲の半径が小さく
できる。それにより、絶縁板のガタツキが少なくプリン
ト基板等への実装性がよく、実装後もガタツキによる異
音等のない表面実装用気密端子が得られる。
【0011】さらに、屈曲の半径が小さくなることによ
って、金属外環とリードを絶縁封止しているガラスへの
応力が低減でき、ガラスの割れの生じていない信頼性の
高い気密端子が提供できる。
【0012】
【実施例】以下、この発明について図面を参照して説明
する。図1,図2はこの発明の一実施例の気密端子のリ
ード屈曲前の正側断面図と下面図で、図3はリード屈曲
後の側面図である。図1,図2,図3に示す実施例1の
気密端子において、13はFeまたはFe−Ni合金や
Fe−Ni−Co合金からなる厚肉平板状の金属外環
で、リード14,14がガラス15,15を介して絶縁
封止される。リード14,14の下方は幅lに偏平加工
され、偏平部16,16を形成し、金属外環13の下方
に設置された絶縁板17のリード挿通穴18,18に挿
通されて、下方へ突出したリード14,14の偏平部1
6,16を、絶縁板17の裏面に沿って外側へ屈曲成形
される。この屈曲成形の際、絶縁板17に設けられたリ
ード14,14の偏平部16,16の幅lより小さい幅
nの溝19,19に屈曲補助棒20をリード14,14
の偏平部16,16に当たるまで挿入し、その後偏平部
16,16を屈曲補助棒20により押圧しながら絶縁板
17の裏面に沿って溝19,19の方向へ屈曲させる。
【0013】この実施例によれば、屈曲の際、リード1
4,14の偏平部16,16に密着して屈曲補助棒20
が屈曲方向より挿入されているから、挿通性の良さを考
慮に入れ十分大きくあけられた絶縁板17のリード挿通
穴18,18のコーナ部18a,18aを支点に屈曲さ
れることがなくなり、屈曲補助棒20の先端コーナ部2
0a,20aを支点に屈曲される。そうすることによっ
て屈曲半径が小さくなり、偏平部16,16と絶縁板1
7の隙間が小さくでき、絶縁板17のガタツキが小さく
なり、プリント基板等への実装性がよく、実装後もガタ
ツキによる異音等のない表面実装用の気密端子が提供で
きるという利点がある。
【0014】また、屈曲半径が小さいため、屈曲の際生
じるガラス15,15にかかる応力が低減でき、その結
果、ガラス15,15に割れ等が生じていない,信頼性
の高い気密端子が提供できるという利点もある。
【0015】さらに、絶縁板17に設けられた溝19,
19の幅nは、リード14,14の偏平部16,16の
幅lより小さいため、屈曲の際、偏平部16,16が絶
縁板17の溝19,19に入り込んだり、また屈曲後も
輸送等による衝撃で同様のことが生じず、プリント基板
等に実装する際、偏平部16,16とプリント基板の導
電パターンの接着有効面積が大きくなる。
【0016】図4はこの発明の第2実施例の下面図であ
る。この実施例は絶縁21に設けられた溝22,22
の幅l'がリード14,14の偏平部16,16の幅l
より大きく、また溝22,22に突出部23,23,2
3,23を設けた点を除いては、図1〜図3の実施例と
同様であるため、同一部分には同一参照符号を付してそ
の説明を省略する。
【0017】この実施例では、絶縁21に溝22,2
2を設けて、そこに屈曲補助棒20を挿入し、絶縁
1の裏面に沿って溝22,22の方向へ偏平部16,1
6を屈曲させることは同様であるが、溝22,22の幅
l'が偏平部16,16の幅lより大きく、また偏平部
16,16が溝22,22に入り込まないように、その
間隔gが偏平部16,16の幅lよりも小さい突出部2
3,23を設けている点が相違する。このことにより、
第1の実施例と同様の効果が得られるとともに、プリン
ト基板へ半田付け等で実装の際、半田中のまたは外部か
らの塗布によるフラックス等の蒸発等によって生じる腐
蝕性のあるガス等の抜けが良くなり、実装後の信頼性も
高くなる。
【0018】次に、図5に示す実施例3の気密端子は、
絶縁板24に凹型に溝25を設けている。こうすること
により、偏平部16を屈曲させる際、挿入する屈曲補助
棒20が金属外環13に接触しないので、金属外環13
に耐蝕性等を向上させるために施されているNiやAu
等によるメッキ層にキズをつけることがなくなり、信頼
性が高い気密端子が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は絶縁板に
溝を設けたことにより、リード偏平部の屈曲の際、屈曲
補助棒が挿入でき、屈曲半径が小さくなり、絶縁板のガ
タツキが少なく、プリント基板等への実装性がよく、実
装後もガタツキによる異音等のない表面実装用の気密端
子が得られる。
【0020】また、屈曲半径が小さくなったことによ
り、ガラスへの応力が低減でき、ガラスの割れのない気
密端子が得られる。
【0021】さらに、絶縁板の溝の幅をリード偏平部よ
り小さくしたことにより、リード扁平部の溝への入り込
みがなくなり、プリント基板との半田付有効面積の広い
信頼性の高い気密端子が得られる。
【0022】また、前述の溝の幅を偏平部より大きく
し、絶縁板に突出部を設けることにより、前述と同様に
扁平部の溝への入り込みが防止できるとともに、プリン
ト基板へ半田付の際生じる腐蝕性のガス等の抜けが良く
なり、実装後も信頼性の高い気密端子が提供できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の気密端子のリード屈曲
前の正断面図
【図2】 図1の気密端子の下面図
【図3】 図1の気密端子のリード屈曲後の側面図
【図4】 実施例2の気密端子の下面図
【図5】 実施例3の気密端子の側面図
【図6】 従来の気密端子の正断面図
【図7】 図6の気密端子の下面図
【図8】 図6の気密端子のリード屈曲前の分解正断面
【図9】 図6の気密端子のリード屈曲前の組立正断面
【符号の説明】
13 金属外環 14 リード 15 ガラス 16 偏平部 17 絶縁板 19,22,25 溝 20 屈曲補助棒 21,24 絶縁板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 9/16 101 H01R 43/20 H03H 9/05

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚肉平板状の金属外環に一対のリードを挿
    通させて絶縁封止し、前記金属外環の裏面に絶縁板を配
    置し、この絶縁板を貫通したリードがその下部に偏平部
    を有し、絶縁板の裏面に沿って屈曲されてなる気密端子
    において、前記絶縁板がリードの屈曲方向に沿い、かつ
    少なくともその一部の幅が前記リードの偏平部の幅より
    も小さい溝を有していることを特徴とする気密端子。
  2. 【請求項2】厚肉平板状の金属外環に一対のリードを挿
    通させて絶縁封止し、前記金属外環の裏面に絶縁板を配
    置して、リードの下部を絶縁板の裏面に沿って屈曲され
    ることにより、上記金属外環の裏面に絶縁板を固定する
    に際し、上記絶縁板に設けた溝に屈曲補助棒を挿入して
    リードを屈曲させることを特徴とする気密端子の製造方
    法。
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