JP3064341U - 灰 皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者にとって使いやすく、かつパチンコ玉
の侵入を防止することのできる吸い殻回収装置用の灰皿
を提供する。 【解決手段】 ドーム状の外面の一部に上方と一側方が
開放した凹部２が形成され、該凹部の底面部分に、煙草
を保持することのできる溝状の煙草載置部３と、前記ド
ーム状の外面と反対側の面に連通する開口部４とが、煙
草載置部３の溝方向延長上に開口部４が位置する配置で
形成され、さらに前記開口部４には煙草は通過可能かつ
パチンコ玉は通過不可能なパチンコ玉通過規制具１２が
設けられた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パチンコ機の物置台に設置される吸い殻回収装置に付属して設けら れる灰皿に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パチンコ機の前面側に設けられる物置台の上面に吸い殻投入口を形成するとと もに、物置台の内部に搬送ベルトを設置し、吸い殻投入口から投入される吸い殻 を搬送ベルトで物置台端部の吸い殻回収部まで搬送して吸い殻を自動的に回収処 理するようにした吸い殻回収装置がある。この種の吸い殻回収装置の吸い殻投入 口に取り付けられる灰皿として、物置台の内部に籠った煙が外部に漏れないよう に、吸い殻投入口の上方を覆うドーム状をしたものが知られている。

【０００３】 従来のドーム状の灰皿は、外面前部に物置台への取付面側に連通する開口部が 形成されているとともに、その開口部の底面部分に吸いかけの煙草を載置してお くための溝状の煙草載置部が形成されており、前記開口部が物置台の吸い殻投入 口に臨むように取り付けられる。吸いかけの煙草を煙草載置部に載置したとき、 当該煙草の先端燃焼部が開口部よりも内側に入った状態となるため、吸いかけの 煙草から発生する煙が外部に漏れないようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の灰皿は、煙草載置部の上方に開口部の天面部が覆い被さっているの で、吸いかけの煙草を煙草載置部に載置するに際し、煙草が吸い殻投入口の天面 部に当たらないように注意しなければならない。このため、遊技者が遊技に気を 取られている場合、煙草をうまく煙草載置部に載置することができず、灰や煙草 自体を物置台の上や遊技者の膝の上に落としてしまうことがある。そこで、遊技 者の多くは煙草を手に持ったまま遊技を行っており、吸いかけの煙草から発生す る煙を外部に漏らさないという本来の目的が達成されてなかった。また、一部の 遊技者は灰を灰皿内に落とすのも面倒がって灰を足下にそのまま落とすため、遊 技場の床が不潔になりやすかった。

【０００５】 さらに、上記従来の灰皿は、遊技者の悪戯等によって開口部から灰皿内にパチ ンコ玉が入ってしまうことがあり、それが吸い殻回収装置の故障の原因の一つと なっていた。

【０００６】 本考案は、遊技者にとって使いやすく、かつパチンコ玉の侵入を防止すること のできる吸い殻回収装置用の灰皿を提供することを課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は次のように構成した。すなわち、本考案 にかかる灰皿は、ドーム状の外面の一部に上方と一側方が開放した凹部が形成さ れ、該凹部の底面部分に、煙草を保持することのできる溝状の煙草載置部と、前 記ドーム状の外面と反対側の面に連通する開口部とが、煙草載置部の溝方向延長 上に開口部が位置する配置で形成され、さらに前記開口部には煙草は通過可能か つパチンコ玉は通過不可能なパチンコ玉通過規制具が設けられていることを特徴 としている。

【０００８】 この灰皿は、吸い殻投入口が形成されている被取付面に、ドーム状の外面と反 対側の面を取付面にして、開口部が吸い殻投入口に臨む状態に取り付けられる。 使用に際し、吸いかけの煙草を煙草載置部に載置させると、当該煙草の先端燃焼 部が開口部の上方に位置し、煙草から落ちる灰が吸い殻投入口の中に落下する。 吸い終えた煙草（吸い殻）は、開口部から吸い殻投入口に投入される。灰皿が取 り付けられる例えば物置台の内部に煙の吸引装置を設けておくことにより、煙草 載置部に載置されている煙草から発生する煙が灰皿の内部を通って物置台の内部 に吸い込まれる。開口部は凹部の底面部分に設けられているので、煙草から発生 する煙が外部空間に拡散することが少なく、効率的に開口部へ誘導される。

【０００９】 また、開口部にパチンコ玉通過規制具が設けられているので、開口部の位置に パチンコ玉が落ちてもそれが灰皿内部に入り込まない。このパチンコ玉通過規制 具はパチンコ玉を前記煙草載置部側へ誘導するように傾斜して設けておくと、開 口部に落ちたパチンコ玉を取り出しやすい。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好ましい実施の形態を図面に基づき説明する。 図１乃至図４は本考案を施した灰皿１の正面図、平面図、側面断面図、及び下 面図である。この灰皿１は、ドーム状の外面をしており、その外面の前部に上方 及び前方が開放した平面視略扇形の凹部２が形成されている。そして、この凹部 ２の底面２ａに、外縁部から中心部に向けて煙草を保持することのできる溝状の 煙草載置部３が形成されている。また、煙草載置部３よりも中心側の凹部底面２ ａから凹部立面２ｂにかけて、ドーム状の外面と反対側の取付面に連通する開口 部４が形成されている。ドーム状の外面の頂上部は、平面視で前記凹部２の部分 が一部切り欠かれた円形をした平坦なカップ載置部５となっている。

【００１１】 開口部４に続く灰皿内部は中空状に形成され、その中空部は、天面から垂設さ れた仕切壁６によって吸い殻投入空間部７と煙吸引空間部８とに仕切られている 。吸い殻投入空間部７と煙吸引空間部８は、仕切壁６の両側方で互いに連通して いる。

【００１２】 灰皿１の取付面側には、一対の取付脚１０，１０が一体に形成されたプレート １１が溶接等により固着されている。また、このプレート１１には、開口部４の 直下に位置するパチンコ玉通過規制具１２が形成されている。パチンコ玉通過規 制具１２は、前後方向の２本の線状部材１２ａ，１２ａを平行に配置した構成で 、両線状部材の間隔Ａは煙草の直径よりは広くパチンコ玉の直径よりは狭くして いる。また、２本の線状部材１２ａ，１２ａは前部ほど低位となるよう傾斜させ てある。

【００１３】 この灰皿１は、図５に示すように、パチンコ機（図示せず）の前面側にある物 置台２０に形成された吸い殻投入口２１を覆うように取り付けられ、取付脚１０ ，１０によって固定される。物置台２０の内部は吸い殻搬送空間部２２とダクト 部２３とに仕切られ、吸い殻搬送空間部２２には搬送ベルト２４が設けられてい る。取付状態において、灰皿１の開口部４の下方に吸い殻投入口２１が位置し、 外部空間と灰皿の吸い殻投入空間部７と物置台の吸い殻搬送空間部２２と連通し ている。また、灰皿の煙吸引空間部８と物置台のダクト部２３とが連通している 。

【００１４】 煙草載置部３及び開口部４が設けられている凹部２は前方及び上方が開放し、 しかも凹部２の幅は前方ほど広くなっているので、喫煙中の遊技者が、吸いかけ の煙草を一時的に煙草載置部３に載置したり、開口部４の上方で煙草の灰を叩き 落としたり、吸い終えた煙草を開口部４から吸い殻投入口２１に投入する行為を 行いやすい。煙草載置部３に載置されている煙草の先端部は開口部４の上方に位 置しているので、吸いかけの煙草を煙草載置部３にしばらく放置しておいても、 煙草から自然落下する灰は吸い殻投入口２１に落ち込む。吸い殻投入口２１に落 ち込んだ吸い殻や灰は、搬送ベルト２４で所定の吸い殻回収部まで搬送される。 また、煙草載置部３に載置されている吸いかけの煙草から発生する煙は、吸い殻 投入空間部７と煙吸引空間部８を通って物置台のダクト部２３内に入り、図示し ない吸引装置によって吸引除去される。

【００１５】 また、パチンコ機の玉皿から落ちたパチンコ玉が開口部４の中に入ったり、或 は遊技者が悪戯でパチンコ玉を開口部４の中に入れたとしても、開口部４にはパ チンコ玉通過規制具１２が設けられているので、パチンコ玉が灰皿１の内部や物 置台２０の中に入ることはなく、灰皿１が内部詰まりしたり、搬送ベルト２４が 故障するといった事故を未然に防止している。開口部４の中に入ったパチンコ玉 はパチンコ玉通過規制具１２に誘導されて手前の煙草載置部３側に転がってくる ので、簡単に取り出すことができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案にかかる灰皿は、煙草載置部及び開口 部が上方及び前方が開放した凹部の底面部分に設けられているので、吸いかけの 煙草を一時的に煙草載置部に載置したり、開口部に煙草の灰を落としたり、吸い 終えた煙草を開口部に投入する行為を行いやすく、遊技者にとって使いやすいも のであるとともに、開口部にパチンコ玉通過規制具を設けられているので、灰皿 の内部にパチンコ玉が入ることによる事故が防止されるものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】灰皿の正面図である。

【図２】灰皿の平面図である。

【図３】灰皿の側面断面図である。

【図４】灰皿の下面図である。

【図５】灰皿の使用状態を表す斜視図である。

【符号の説明】

１ 灰皿 ２ 凹部 ３ 煙草載置部 ４ 開口部 １２ パチンコ玉通過規制具 ２０ 物置台 ２１ 吸い殻投入口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドーム状の外面の一部に上方と一側方が
   開放した凹部が形成され、該凹部の底面部分に、煙草を
   保持することのできる溝状の煙草載置部と、前記ドーム
   状の外面と反対側の面に連通する開口部とが、煙草載置
   部の溝方向延長上に開口部が位置する配置で形成され、
   さらに前記開口部には煙草は通過可能かつパチンコ玉は
   通過不可能なパチンコ玉通過規制具が設けられているこ
   とを特徴とする灰皿。
2. 【請求項２】 前記パチンコ玉通過規制具がパチンコ玉
   を前記煙草載置部側へ誘導するように傾斜している請求
   項１に記載の灰皿。