JP3062989U - 自動車ホイ―ル用センタ―キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホイールに手を加えることなくハブ穴へ嵌合
固定できるようにする。 【解決手段】 ホイール１中心のハブ穴２へ嵌合固定可
能なリング板５もしくは脚片６、６ａと背板７を有し、
該背板７に止めボルト１２、１２を上方へ突出するよう
にして固定した取付ブラケット４を具備し、この取付ブ
ラケット４に、頂板１５にボルト孔１６、１６を穿設
し、側面１４が真円に近い多角形状に形成されたセンタ
ーキャップ１３を、取付ブラケット４の止めボルト１
２、１２を前記ボルト孔１６、１６から突出するように
して挿通し、止めボルト１２、１２へ螺合したナット１
７、１７で取付ブラケット４へ固定するように構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車、特にトラックやバスのアルミホイールに用いるのに好適な センターキャップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のセンターキャップは、ホイール中心におけるハブ穴外周のボル ト孔に位置するボルトからナットをいったん取り外し、このボルトにセンターキ ャップの挿通孔を挿通させた後、ナットをボルトに再度螺合することでホイール へ固定するようにしたものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来のセンターキャップは、強く締め付けた多数のナ ットを取り外す手間と時間を必要とするのみならず、再度螺合しても走行中にそ の振動等により、ナットが緩むおそれがある一方、あまり締め付けすぎるとセン ターキャップの当該部分等が損傷、変形し易い等の問題がある。

【０００４】 本考案は、上記した従来の技術が有するこのような問題点に鑑みなされたもの で、ホイール中心のハブ穴へ嵌合可能な取付ブラケットを設け、この取付ブラケ ット背板にボルトを植設すると共に、頂板にボルト挿通孔を穿設し、側面が多形 状に形成されたキャップを、取付ブラケットのボルトを前記ボルト挿通孔から突 出するように挿通し、ボルトへ螺合したナットにて取付ブラケットを固定するよ うに構成することにより、上記した各問題点を解消した自動車ホイール用センタ ーキャップを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る自動車ホイール用センターキャップ は、ホイール中心のハブ穴へ嵌合固定可能なリング板もしくは脚片と背板を有す ると共に、該背板に止めボルトを上方へ突出するようにして固定してなる取付ブ ラケットを具備し、この取付ブラケットに、頂板にボルト孔を穿設し、側面が真 円に近い多角形状に形成されたセンターキャップを、取付ブラケットの止めボル トを前記ボルト孔から突出するようにして挿通し、止めボルトへ螺合したナット ルにて取付ブラケットへ固定するようにしたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案の使用状態を示す分解斜視図であり、図２は本考案の使用状態を 示す正面図であり、図３は本考案の使用状態を示す一部切欠側面図であり、図４ は取付ブランケットの他の実施形態を示す斜視図である。

【０００７】 図１ないし図３において、１は自動車(バスやトラック)用のアルミホイールで あり、中心部に大きい円形のハブ穴２が開設されると共に、該ハブ穴２の周囲に 小さな円形のボルト孔３…が複数個(図示例では５個)等間隔に開設されている。

【０００８】 ４は後述するセンターキャップの金属製の取付ブラケットであり、前記アルミ ホイール１のハブ穴２に嵌合可能な直径を有するリング板５と、該リング板５の 内側上部に４個の脚片６…を溶着した平面略十字形状の背板７とから構成されて いる。

【０００９】 上記リング板５の内側下部には、複数枚(図示例では４枚)の支持板８…を、そ の下部がリング板５から突出するようにして等間隔に溶着してある。

【００１０】 前記各支持板８…のリング板５から突出する部分の中央には、ビス孔９…が穿 設されると共に、該各ビス孔９…には、取付ブラケット４の止めビス１０…を支 持板８…の内側から外側に向かって進退自在に螺挿してある。

【００１１】 前記背板７の中央両側の対向位置には、複数(図示例では２個)のボルト孔１１ ，１１が穿設されると共に、該各ボルト孔１１，１１には、後述するセンターキ ャップの止めボルト１２，１２を背板７の下側から上側に向かって挿通させ、当 該各止めボルト１２，１２のヘッド１２ａ，１２ａを背板７下面に溶着させるこ とによって螺子杆１２ｂ、１２ｂを背板７の上方へ各々突出させてある。

【００１２】 １３は金属製のセンターキャップであり、前記取付ブラケット４のリング板５ の外側へ嵌合可能な直径を有する側板１４と頂板１５とから構成されている。

【００１３】 前記側板１４は、その平面形状を真円ではなく、１０角形、１２角形等の真円 に近い多角形に形成し、一方、頂板５には、前記リング板５への嵌合時に、背板 ７に突設した止めボルト１２，１２が挿通するよう円形のボルト孔１６，１６が 各穿設してある。 図中１７，１７は、前記止めボルト１２，１２に螺合するセンターキャップ１ ３の固定用のナットを示す。

【００１４】 ところで、上記した図１ないし図３に示す取付ブラケット４は、リング板５と 、脚片６…を備えた背板７との、２部品から構成されているが、必ずしもかかる 構成に限定されるものではなく、図４に示した如く、脚片６ａ…に止めビス１０ …のビス孔９ａ…を穿設してなる背板７のみの１部品でも良い。

【００１５】 次に、本考案の使用方法について説明する。 先ず、アルミホイール１中心のハブ穴２へ取付ブラケット４におけるリング板 ５の下部を嵌合し、各止めビス１０…を廻してその先端をハブ穴２の内壁面に当 接させることで、取付ブラケット４をアルミホイール１へ弾圧固定する。

【００１６】 図４に示す取付ブランケット４を使用する場合は、各脚片６ａ…をアルミホイ ール１のハブ穴２へ嵌合し、前記と同じように止めビス１０…の先端をハブ穴２ の内壁面に当接することで取付ブラケット４をアルミホイール１へ弾圧固定する 。

【００１７】 ついで、取付ブランケット４のリング板５（もしくは脚片６ａ）の上部外側へ センターキャップ１３を、そのボルト孔１６，１６が背板７の上面に突出した止 めボルト１２，１２に挿通するようにして嵌合し、センターキャップ１３の頂接 １４から突出する止めボルト１２，１２にナット１７、１７を螺合して、センタ ーキャップ１３を取付ブラケット１４の頂板１４へ固定する。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、以上のとおり構成されるものであるから、次に述べる効果を有する 。 （１）自動車のホイールのハブ穴へ嵌合して固定するもので、ホイールのナット を取り外すなどの操作は不要なため、脱着作業の効率が向上するうえに、締め付 けたナットが緩んだり、あるいはホイールやセンターキャップに対する損傷、変 形等のおそれがない。 （２）センターキャップの平面形状を真円に近い多角形に形成したものであるか ら、当該センターキャップは取付ブラケットに対して嵌め込み易く、また、自動 車の走行回転中、センターキャップはその外形および反射が真円のものと比較し て優雅に見えるのみならず、ホイールの中心より若干ずれていてもその芯ずれを 目立てさせない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態を示す分解斜視図である。

【図２】本考案の使用状態を示す正面図である。

【図３】本考案の使用状態を示す一部切欠側面図であ
る。

【図４】本考案の取付ブランケットの他の実施形態を示
す斜視図である。

【符号の説明】

１． アルミホイール ２． ハブ穴 ４． 取付ブラケット ５． リング板 ６,６ａ 脚片 ７． 背板 １２． 止めボルト １３． センターキャップ １４． 側板 １５． 頂板 １６． ボルト孔 １７． ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホイール中心のハブ穴へ嵌合固定可能な
   リング板もしくは脚片と背板とを有すると共に、該背板
   に止めボルトを上方へ突出するようにして固定してなる
   取付ブラケットを具備し、この取付ブラケットに、頂板
   にボルト孔を穿設し、側面が真円に近い多角形状に形成
   されたセンターキャップを、取付ブラケットの止めボル
   トを前記ボルト孔から突出するようにして挿通し、止め
   ボルトへ螺合したナットルにて取付ブラケットへ固定す
   るようにしたことを特徴とする自動車ホイール用センタ
   ーキャップ