JP3061855B2 - かな漢字変換装置及びかな漢字変換方法 - Google Patents

かな漢字変換装置及びかな漢字変換方法

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JP3061855B2
JP3061855B2 JP2340346A JP34034690A JP3061855B2 JP 3061855 B2 JP3061855 B2 JP 3061855B2 JP 2340346 A JP2340346 A JP 2340346A JP 34034690 A JP34034690 A JP 34034690A JP 3061855 B2 JP3061855 B2 JP 3061855B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、かな文字入力を漢字かな混じりの文章情報
に変換する日本語ワードプロセッサに用いられるかな漢
字変換装置及びかな漢字変換方法に関するものである。
(従来の技術) 日本語文章の読み情報を入力してかな漢字混じりの文
章情報に変換するための入力手段として、日本語ワード
プロセッサが広く普及している。
このような日本語ワードプロセッサでは、キーボード
よりかな入力もしくはローマ字入力により文章の読み情
報が入力されると、文節の切れ目、文の切れ目などにお
いて、これらの切れ目を指示する特定キーの操作タイミ
ングあるいはかな入力中に句読点が入力されたり、入力
された文字数があらかじめ定められた文字数を越えた場
合などのタイミングで、入力されたかな入力に対応する
漢字かな混じり表記の変換処理が実行され、その変換処
理結果がCRTなどのディスプレイに表示され、利用者の
所望する漢字かな混じり表記が得られるようになってい
る。
ところで、日本語には、種々の同音異義語が存在する
ため、日本語ワードプロセッサによるかな漢字変換処理
の結果として、複数の変換候補が同時に得られることが
多い。この場合、従来では、利用者がもっぱら次候補キ
ーなどを用いて、複数の変換候補のなかから変換目的と
する語を選択するようにしている。
しかしながら、このような同音異義語の選択は非常に
煩わしく、時として文章入力をしている利用者の思考を
中断させることがあり、文章入力の作業能率を著しく低
下させる原因になっている。
そこで、従来では、個々の同音異義語に対して事前に
頻度を割り当て、その頻度にしたがって第1候補に指定
されたものを出力する方法や、入力の過程で順次選択さ
れた同音異義語を学習し、これを第1候補として優先的
に出力する方法などが考えられている。このような方法
は、入力操作全体を見た場合、同音異義語の選択のため
に必要とする操作回数を少なくする上で大きく貢献して
いる。
ところが、例えば、「記者が帰社する。」のように、
1つの入力文章の中で複数の同音異義語を入力するよう
な場合があるが、この場合には、その都度、同音異義語
の選択操作が必要となり、前述した各方法による効果が
期待できない。
そこで、このような1つの入力文章の中に複数の同音
異義語が存在する場合のために、いわゆる単語同志の共
起関係をあらかじめ記憶しておき、この共起関係にある
単語を優先して出力するという方法も考えられている。
この方法では、例えば、“記者−が−帰社”というよ
うな共起関係をあらかじめ記憶しておくもので、こうす
ることにより「記者が帰社する。」についても、第1番
目に出力され、同音異義語の選択が必要でなくなる。
ところが、例えば、“わがしゃのきしゃがきしゃのき
しゃをしゅざいした。”(「わが社の記者が貴社の記者
を取材した。」)がかな入力されたような場合は、“き
しゃがきしゃ”については、共起関係“記者が帰社”が
あるにもかかわらず、それらの単語を第1候補にできな
いことがある。この理由は、“わが社の記者が”は“取
材する”に、また“貴社の記者を”も“取材する”にそ
れぞれかかるためで、“記者”と“貴社”とは共起関係
を判定すべき構文上の位置にはなく、共起関係“記者−
が−帰社”を適用すべきでないからである。
このことから、共起関係を正確に適応するためには正
しい構文構造を解析しておかなければならない。そこ
で、機械翻訳技術で用いられているような構文解析を導
入することにより、より正確な同音異義語の選択を可能
にすることが考えられる。例えば、特開昭62−31467号
公報には、入力された読み情報を、単語や文節などの所
定の変換単位で順次かな漢字混じり文字情報に変換し、
複数候補が得られたときには優先順位の高い候補を出力
し、さらに、入力が続けられ、例えば句読点や、括弧、
段落、改行などの文の終端を示す文字コードが入力され
たときは、これまで入力された文の構文解析を行い、係
り受け関係にない同音異義語の優先順位を下げるような
ことが開示されている。
ところで、日本語文の構文解析では、単語辞書内の一
般的な名詞には、その単語を意味する概念の意味分類を
表す分類コードを、また、動詞やサ変名詞などのいわゆ
る格を支配する語については、どのような格を取るかに
ついての情報(格パターン)をあらかじめ記憶してお
き、これらに基づいて解析を行う。例えば、サ変名詞
“訪問”には、「(人)が(人、組織・法人、場所)
を」なる格パターンが単語辞書内に記憶されている。こ
こで、“人”、“組織・法人”、“場所”は意味分類を
表している。すなわち、上記格パターンは“訪問”の
“が格”には、“人”に分類される名詞が、また、“を
格”には、“人”、“組織・法人”、“場所”のいずれ
かに分類される名詞に同音異義語がある場合、意味分類
と合致する名詞が優先されることになり、これにより共
起関係が正確に利用できるようになる。
したがって、このような機械翻訳技術に用いられる構
文意味解析の考えを導入することで、複数の文節にまた
がる解析をも可能にすることにより、さらに正確なかな
漢字変換が期待できるようになる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、このような構文意味解析の考えを導入した
かな漢字変換装置では、例えば、“きしゃがきしゃにの
ってきしゃをほうもんする。”(変換結果「貴社が汽車
に乗って貴社を訪問する。」)とかな入力したような場
合、この時の変換候補の表示は、「記者が」、「汽車に
乗って」、「貴社を訪問する。」のように各文節毎に行
われ、この状態から利用者が、文章の頭から順にそれぞ
れの文節の変換候補について、所望する変換候補である
かを確認し、所望の変換候補であれば確定操作を行い、
そうでない場合は次候補選択を指示する操作を行うよう
になっている。
このため、かな入力される文章が長くなって、文節数
が多くなるような場合、これら変換候補が各文節毎に表
示され、これら各文節の変換候補毎に利用者が所望する
ものか、そうでないものかの判断を逐一行うことになる
と、利用者による変換候補の選択・確定に要する操作が
複雑になるとともに、正しい変換候補かを判断する回数
も非常に多くなることから、誤判断を招き易くなる虞も
あった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、変換候
補の選択・確定に要する操作を簡単にできるとともに、
これら選択・確定の際の誤判断をも最小限に止めること
が可能になるかな漢字変換装置及びかな漢字変換方法を
提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係るかな漢字変換装置は、文章の読み情報が
入力される入力手段と、複数の読み情報に対応する変換
候補、意味分類、格パターンをそれぞれ記憶した記憶手
段と、上記入力手段より入力される読み情報に基づいて
上記記憶手段より変換候補を読み出すとともにかな漢字
混じり文字情報に変換するかな漢字変換処理手段と、こ
のかな漢字変換処理手段で変換された各変換候補の間の
係り受け関係を各変換候補に対応する意味分類コードお
よび格パターンを参照して調べるとともに係り受け関係
があると判断された各変換候補を表示・選択の1単位と
してまとめてその該当部分に特定の表示形式を付加して
出力する構文意味解析処理手段と、この構文意味解析処
理手段より出力される特定の表示形式が付加された1単
位の変換候補に対して次候補選択または確定を指示する
指示手段とを具備したことを特徴とする。
また、本発明に係るかな漢字変換方法は、予め変換す
べき複数の読み情報に対応する変換候補、意味分類、格
パターンをそれぞれ記憶し、変換すべき読み情報に基づ
いて予め記憶された変換候補を読み出すとともにかな漢
字混じり文字情報に変換し、この変換された各変換候補
の間の係り受け関係を各変換候補に対応する意味分類コ
ードおよび格パターンを参照して調べるとともに係り受
け関係があると判断された各変換候補を表示・選択の1
単位としてまとめてその該当部分に特定の表示形式を付
加して出力し、この出力される特定の表示形式が付加さ
れた1単位の変換候補に対して次候補選択または確定さ
せることを特徴とする。
(作用) この結果、本発明によれば係り受けがあると判断され
た複数の変換候補を表示・選択の1単位としてまとめ、
その該当部分を反転させるなど特定の表示形式で出力表
示できるようになるので、単位毎に変換候補に対する次
候補選択または確定を指示するようになり、利用者によ
る変換候補の選択・確定に要する操作を簡単にできると
ともに、正しい変換候補かを判断する回数も少なくで
き、これら選択・確定の際の誤判断も最小限に止めるこ
とができるようになる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面にしたがい説明する。
第1図は、同実施例の回路構成を示すものである。図
において、1はキーボードからなる入力部で、この入力
部1は、日本語文章の読み情報をかな文字コードまたは
ローマ字文字コードにより入力可能にするとともに、か
な漢字変換を指示する変換指示コード、変換候補の次候
補選択を指示する選択指示コード、変換候補の確定を指
示する確定指示コードを入力可能にしている。
入力部1より入力された読み情報(文字コード列)
は、入力メモリ2に送られる。この入力メモリ2は、文
字コード列を一時的にスタックするようにしている。
入力メモリ2より読み出された読み情報は、変換制御
部3に送られる。
変換制御部3は、入力メモリ2より読み出される読み
情報について単語または文節などあらかじめ指定された
処理単位ごとに切り出しを行うとともに、かな漢字変換
部4に対するかな漢字変換処理ための制御および構文意
味解析部5に対する構文解析のための制御を行ない、こ
れらかな漢字変換部4および構文解析意味部5により変
換処理されたかな結果を、出力メモリ8に格納するとと
もに、出力装置9に順次表示させるようになっている。
かな漢字変換部4は、単語辞書メモリ6にあらかじめ
格納されたかな漢字変換の辞書情報を用いて、上記処理
単位にしたがって入力読み情報に対するかな漢字変換結
果を求めるとともに、同音異義語の存在により同一読み
に対する変換候補が複数個あると、学習メモリ7に既に
学習登録されている各変換候補に対する出現頻度や選択
情報などを参照して、優先順位が第1位の変換候補を変
換結果として求めるようにしている。なお、このかな漢
字変換処理にあたっては、適宜活用語尾変化の検定や付
属語に対する検定が行われることは言うまでもない。
また、構文意味解析部5は、入力部1から句読点、括
弧、段落、改行など文終端を示すコードが入力されると
起動され、出力メモリ8に格納された各文節の変換候補
の列からなる1つの文を対象にして各変換候補間の係り
受け関係を調べる。そして、仮に、同音異義語(次候
補)を持つ変換候補が他の語との間で係り受け関係を持
たない場合は、これを不適切な変換候補として、その変
換候補順位を下げ、一方、係り受け関係があると判断し
た場合は、これら文節を表示・選択の1単位としてまと
めるとともに、その部分の表示を反転させたり、アンダ
ーラインを施すなどの特定の表示形式を付加して出力メ
モリ8に書き込むようにしている。
ここで、単語辞書メモリ6は、第2図に示すように、
読み情報の見出しA、かな漢字混じりの表記からなる変
換候補B、品詞情報C、意味分類コードD、格パターン
Eの各情報が分類登録されている。なお、Fは、格納ア
ドレス情報である。
これら分類登録された各情報のうち意味分類コードD
および格パターンEは、上述した構文意味解析部5での
構文意味解析に使用され、これらはそれぞれ複数登録可
能にしている。この場合、意味分類コードDは、単語の
意味的な属性を割り当てたもので、例えば、“人”に属
する単語を(a)、“組織・法人”に属する単語を
(b)、“乗り物”に属する単語を(c)、“場所”に
属する単語を(d)、“病気”に属する単語を(e)、
“体”の部分に属する単語を(f)、“建物”に属する
単語を(g)、“気象”に関する単語を(h)のように
指定されている。また、格パターンEは、動詞、「す
る」が接続したサ変名詞、形容詞、形容動詞など格を支
配する語に付けられる情報であり、その語がどのような
意味分類コードを持つ名詞といかなる助詞をともなって
結合するかの情報を示している。例えば、「発車する」
の場合、その格パターンは、「(c)が(d)を」と登
録されているので、上述した意味分類コードDから明ら
かなように、「“乗り物”が“場所”を発車する」とし
ての結合が許容されることを示している。また、、「訪
問する」の場合、その格パターンは、「(a)が(a、
b、c、)」と登録されているので、(a)を格に
(a)、(b)、(c)のいずれかの結合が許容される
ことを示している。さらに、「直す」の場合、その格パ
ターンは、「(a)が(f、e)」と「XをXに」が登
録されているが、格パターン「(a)が(f、e)」に
ついては、上述したと同様に(a)を格に(f)、
(e)のいずれかの結合が許容されることを示し、格パ
ターン「XをXに」については、上述したように同じ意
味分類の名詞の結合、例えば「日本語を英語に直す」の
ような結合が許容されることを示している。なお、この
ように格パターンが複数個登録されている場合は、その
うちのいずれかが用いられる。意味分類コードが複数個
登録されている場合の同様である。
また、学習辞書メモリ7は、第3図に示すように、ア
ドレスA、単語頻度B、意味分類頻度C、各パターン頻
度Dの各情報が分類登録されている。ここで、アドレス
Aは、単語辞書メモリ5の各単語のアドレスに対応して
おり、各単語の頻度情報が、単語頻度Bとして格納され
る。また、意味分類コードや格パターンが設定されてい
る単語に関しては、それぞれの頻度が意味分類頻度C、
各パターン頻度Dとして格納される。さらに、この学習
辞書メモリ6は、上記かな漢字変換部4でのかな漢字変
換処理に応じて単語頻度Bの内容の更新を可能にしてい
るとともに、また、上記各単語について構文解析が成功
した場合に、意味分類コード、格パターンの使用優先順
位が上がるように意味分類頻度C、各パターン頻度Dの
内容の更新を可能にしている。
次に、以上のように構成した実施例の動作を第4図に
示すフローチャートを用いて説明する。
まず、かな漢字変換処理を行う場合を説明する。この
場合、ステップA1で、入力部1より読み情報(文字コー
ド列)を入力すると、ステップA2に進み、文字コード列
は、入力メモリ2にスタックされる。
ここで、入力部1よりかな漢字変換を指示する変換指
示コードを入力すると、ステップA3を介してステップA4
でYESと判断され、ステップA5に進み、入力メモリ2に
スタックされた内容に基づいて第5図のフローチャート
に示すかな漢字変換処理が実行される。
この場合、変換制御部3の指示によりかな漢字変換部
4では、ステップB1で単語辞書メモリ6の内容を参照し
て、その入力文字コード列(読み情報)に対するかな漢
字変換を実行する。そして、その変換結果が得られる
と、ステップB2に進み、学習辞書メモリ7に格納された
頻度情報に応じて優先順位が決定され、このうち順位の
高いものを変換結果として出力するようになる。この場
合、一例として、読み情報として「きしゃ」が与えられ
たとすると、第2図に示す単語辞書メモリ6では、「き
しゃ」に対応する単語として「貴社、記者、帰社、汽
車」の4つの単語が存在するので、これらに対応する第
3図に示す学習辞書メモリ7の頻度情報が参照される。
すると、ここでは、アドレスP11の「記者」に対応する
単語頻度が「4」と最も高く設定されているので、順位
の最も高い変換結果として「記者」なる表記が出力され
る。
そして、このようにして得られた変換結果は、ステッ
プB3で出力メモリ8に転送され、出力装置9に出力表示
される。この場合、出力メモリ8には、第1の変換候補
の他に次候補以下の変換結果も書き込まれる。
次いで、ステップB4に進む。ステップB4では、かな漢
字変換処理が終了して、その変換結果が出力メモリ8に
格納されたことから、入力メモリ2の文字コード列を消
去し、次の文字コード入力により再起動されるのを待つ
ようになる。
次に、構文意味解析処理を実行する場合を説明する。
この場合も入力部1より読み情報(文字コード列)を入
力するが、ここでの読み情報の入力は、文終端を表す句
読点などの文字コードが入力されるまで続けられる。し
たがって、この場合は、ステップA1およびステップA2の
動作が繰り返し実行され、それぞれの読み情報が、かな
漢字変換されないまま入力メモリ2にスタックされるよ
うになる。
この状態から、入力部1より句読点を示すコードが入
力されると、ステップA3でYESと判断され、ステップA6
に進み、入力メモリ2にスタックされた内容に基づいて
構文意味解析部5により第6図のフローチャートに示す
構文意味解析処理が実行される。
この場合、ステップC1で、入力メモリ2中にかな漢字
変換されていないデータがあるかが判断される。ここ
で、上述したように入力メモリ2中にかな漢字変換され
ていないデータが存在し、YESと判断される場合は、ス
テップC2に進み、かな漢字変換処理が実行され、その結
果が出力メモリ8に書き込まれ、ステップC3に進む。こ
の場合のかな漢字変換処理は、上述したと同様である。
一方、入力メモリ2中にかな漢字変換されないデータが
存在せず、ステップC1でNOと判断された場合は、直ちに
ステップC3に進む。
ステップC3では、変換制御部3により変換結果が書き
込まれた出力メモリ8の内容を参照し、その時点のカー
ソル位置が指し示す句読点の位置から処理対象とする文
の頭を求める。
そして、ステップC4に進み、処理対象文の頭から順
に、変換結果にそれぞれ付随した意味分類コードD、格
パターンEが第2図に示す単語辞書メモリ5より求めら
れ、これら意味分類コードD、格パターンEを用いた構
文解析が実行される。この構文解析は、変換結果の格パ
ターンEにしたがって他の語の意味分類コードDを参照
し、その係り受け条件を満たしているか否かを調べるこ
とによって行われる。この場合、構文解析に用いられる
意味分類コードおよび格パターンは、第3図に示す学習
辞書メモリ6の各単語の意味分類頻度Cと格パターン頻
度Dにより、高い方から適応されていく。これにより、
複数の同音異義語の中から、他の語との間で、係り受け
関係を満たし、しかも用いられる意味分類コードと格パ
ターンの頻度の高いものが優先的に選択され用いられる
ことになる。そして、係り受け関係を満たすとともに、
優先的にも選択された各文節の変換候補は、表示・選択
の1単位としてまとめられ、その部分表示を反転させた
り、アンダーラインを施すなどの特定の表示形式で出力
メモリ8に書き込まれ、表示装置9に出力表示されるよ
うになる。
そして、ステップC5に進み、ステップC4で、係り受け
の結合性のない変換候補が見出だされた場合は、変換結
果として不適切なものと判定され、その出力順位を下げ
る。
次に、次候補選択処理を実行するには、上述したかな
漢字変換処理または構文意味解析処理の変換結果が表示
装置9に出力表示された状態で、各変換候補が所望する
ものであるかの判断の結果、所望するものでないと判断
した場合に、入力部1で該当する変換候補にカーソルを
合わせて、次候補選択を指示する操作を行うようにな
る。
この場合、入力部1より次候補選択を指示する選択指
示コードが入力されると、ステップA7でYESと判断さ
れ、ステップA8に進み、第7図のフローチャートに示す
次候補選択処理が実行される。つまり、この場合、ステ
ップD1において、カーソル位置に対応する変換候補に代
えて次候補を出力メモリ8より取り出し、これを出力装
置9に表示するようになる。ここでの次候補以下は、上
述したかな漢字変換処理または構文意味解析処理におい
て優先順位で並べ変えられたものであることは言うまで
もない。
次に、確定処理を実行するには、表示装置9に出力表
示された変換候補が所望するものであると判断した場合
に、入力部1より確定を指示する操作を行うようにな
る。
この場合、入力部1より変換候補確定を指示する確定
指示コードが入力されると、ステップA9でYESと判断さ
れ、ステップA10に進み、第8図のフローチャートに示
す確定処理が実行される。つまり、この場合、ステップ
E1において、カーソル位置に対応する変換候補を確定
し、次候補以下の情報を出力メモリ8より消去するよう
になる。
次に、このような構文意味解析処理を適用した文書作
成処理の具体例を第9図にしたがい説明する。
いま、入力部1から、例えば上述したと同様の「きし
ゃがきしゃにのってきしゃをほうもんする。」の読み情
報を入力した場合、入力直後の表示装置9には、同図
(a)に示すように読み情報のすべてがかな文字で表示
されるとともに、未変換部分であることを示す実線のア
ンダーラインが読み文字列のすべてに施される。
そして、入力部1より読み情報の最後の句点「。」コ
ードが入力されると、構文意味解析が起動される。
この場合、第2図に示す単語辞書メモリ4では、読み
情報「きしゃ」について変換候補として「汽車」、「貴
社」、「記者」、「帰社」、「喜捨」が該当し、読み情
報「のる」については「乗る」、読み情報「ほうもんす
る」については「訪問する」がそれぞれ該当する。そし
て、これら変換候補間の関係について、それぞれの変換
候補に対応する意味分類コードおよび格パターンを参照
して調べられる。
ここでは、第5の文節「訪問する」の格パターン
「(a)が(a、b、d)を」に対しては、第1文節の
「記者」[(a)の“人”]と、第4文節の「記者」
[(a)の“人”]または「貴社」[(b)の“組織・
法人”]が、それぞれ係り受けを成功する。この場合、
第4文節の「記者」と「貴社」については、学習辞書メ
モリ7に示すようにアドレスP12の「記者」に対応する
単語頻度が、アドレスP11の「貴社」に対応する単語頻
度より高く、ここでは「記者」が選択されるので、第1
候補として、第1文節「記者」、第4文節「記者」、第
5文節「訪問する」が表示・選択の1単位にまとめられ
るとともに、これら該当部分が選択・確定の対象として
出力装置9に反転表示されるようになる。この状態を第
9図(b)に示している。この場合、反転表示された係
り受け関係のある文節全体が、この時点での選択・確定
操作の対象であることを示している。また、これ以外の
部分は、破線のアンダーラインを施し、これ以降で選択
・確定操作の対象になることを示している。
この状態で、利用者は、反転表示された部分から、こ
れらが所望する変換内容であるかを判断し、所望するも
のである場合は、確定操作を行って各変換候補を確定
し、一方、そうでない場合は、次候補選択あるいは文節
の切り直しを指示する。
ここで、文節の切り直しを指示する場合は、カーソル
などで文の所定部分を指定すると、この指定部分が第1
文節になるように構文意味解析をやり直すようになる。
また、次候補選択を指示した場合は、変換制御部3は、
第1、第4、第5の各文節についてそれぞれの第1候補
以外の同音語候補で同じ格パターンに属するものがない
かをチェックし、もし、存在すれば、変換候補表示を該
当するものに変更する。すべての候補を表示した後も利
用者が確定操作を行わない場合は、構文意味解析結果を
調べ、第1文節を含む他の格パターンの存在を調べ、存
在した場合は、それを構成する文節に反転表示を変更
し、同様な処理を行う。さらに、第1文節を含むすべて
の格パターンに対して上述の処理をした後も、利用者が
確定操作を行わない場合は、これまでの文節単位の変換
候補表示・選択モードに移行して、第1文節から順に変
換処理を行うようになる。
この場合、上述の例で、第4文節の変換候補「記者」
が利用者の所望する変換候補でないとすると、利用者は
次候補選択を指示する。すると、変換制御部3は、「訪
問する」の格パターン「(a)が(a、b、d)を」を
満たす別の変換候補を検索する。この場合は、第4文節
の「記者」を「貴社」に置き換えたものが該当するの
で、今度は、第1文節「記者」、第4文節「貴社」、第
5文節「訪問する」が選択・確定の対象として表示装置
9に反転表示される。この状態を第9図(c)に示して
いる。ここで、反転表示されたものが所望する変換内容
であり、利用者が確定操作を行うと、第1文節「記
者」、第4文節「貴社」、第5文節「訪問する」は、変
換確定文節として通常表示に戻り、残りの第2文節およ
び第3文節の変換処理に移行される。
この場合、第3文節「乗る」の格パターン「(a)が
(c)に」に対しては、第2文節の「汽車」が係り受け
を成功する。これにより、第2文節「汽車」、第3文節
「乗る」が表示・選択の1単位としてまとめられ、これ
ら該当部分が、出力装置9に反転表示されるようにな
る。この状態を第9図(d)に示している。そして、反
転表示されたものが所望する変換内容であり、利用者が
確定操作を行うと、第2文節「汽車」と第3文節「乗
る」は、変換確定文節として通常表示に戻り、最終的な
変換結果が第9図(e)に示すように得られることにな
る。
したがって、このようにすれば構文意味解析処理によ
り係り受け関係が判定された各文節について、表示・選
択の1単位としてまとめられ、該当部分が反転表示され
るとともに、これら反転表示された部分に対して一括し
て選択・確定処理を行うようにできるので、従来の各文
節毎の変換候補毎に利用者が所望するものか、そうでな
いものかの判断を逐一行うのに比べ、利用者による変換
候補の選択・確定に要する操作を大幅に少なくでき、操
作の簡単化を実現することができ、しかも、正しい変換
候補かを判断する回数も少なくできることから、これら
選択・確定の際の誤判断も最小限に止めることができ
る。
なお、本発明は上記実施例にのみ限定されず、要旨を
変更しない範囲で適宜変形して実施できる。例えば、上
述した実施例では、構文解析のみを行う場合についての
み述べたが、例えば、文体のチェックなどいわゆる構文
支援システムで開示されている処理を加えるようにして
もよい。
[発明の効果] 本発明によれば、予め変換すべき複数の読み情報に対
応する変換候補、意味分類、格パターンをそれぞれ記憶
し、変換すべき読み情報に基づいて予め記憶された変換
候補を読み出すとともにかな漢字混じり文字情報に変換
し、この変換された各変換候補の間の係り受け関係を各
変換候補に対応する意味分類コードおよび格パターンを
参照して調べるとともに係り受け関係があると判断され
た各変換候補を表示・選択の1単位としてまとめてその
該当部分に特定の表示形式を付加して出力し、この出力
される特定の表示形式が付加された1単位の変換候補に
対して次候補選択または確定させるようにすることによ
って、係り受け関係があると判断された複数の変換候補
を表示・選択の1単位としてまとめ、その該当部分を反
転させるなど特定の表示形式で出力表示できるようにな
るので、単位毎に変換候補に対する次候補選択または確
定を指示するようになり、利用者による変換候補の選択
・確定に要する操作を簡単にできるとともに、正しい変
換候補かを判断する回数も少なくでき、これら選択・確
定の際の誤判断も最小限に止めることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図、第2図は、同実施例に用いられる単語辞書メモリを
示す構成図、第3図は、同実施例に用いられる学習辞書
メモリを示す構成図、第4図乃至第8図は、同実施例の
動作を説明するためのフローチャート、第9図は、文章
作成処理の具体例を説明するための図である。 1……入力部、2……入力メモリ、3……変換制御部、
4……かな漢字変換部、5……構文意味解析部、6……
単語辞書メモリ、7……学習辞書メモリ、8……出力メ
モリ、9……表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 和広 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−31467(JP,A) 特開 昭63−65566(JP,A) 特開 昭60−3017(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文章の読み情報が入力される入力手段と、 複数の読み情報に対応する変換候補、意味分類、格パタ
    ーンをそれぞれ記憶した記憶手段と、 上記入力手段より入力される読み情報に基づいて上記記
    憶手段より変換候補を読み出すとともにかな漢字混じり
    文字情報に変換するかな漢字変換処理手段と、 このかな漢字変換処理手段で変換された各変換候補の間
    の係り受け関係を各変換候補に対応する意味分類コード
    および格パターンを参照して調べるとともに係り受け関
    係があると判断された各変換候補を表示・選択の1単位
    としてまとめてその該当部分に特定の表示形式を付加し
    て出力する構文意味解析処理手段と、 この構文意味解析処理手段より出力される特定の表示形
    式が付加された1単位の変換候補に対して次候補選択ま
    たは確定を指示する指示手段とを具備したことを特徴と
    するかな漢字変換装置。
  2. 【請求項2】予め変換すべき複数の読み情報に対応する
    変換候補、意味分類、格パターンをそれぞれ記憶し、 変換すべき読み情報に基づいて予め記憶された変換候補
    を読み出すとともにかな漢字混じり文字情報に変換し、 この変換された各変換候補の間の係り受け関係を各変換
    候補に対応する意味分類コードおよび格パターンを参照
    して調べるとともに係り受け関係があると判断された各
    変換候補を表示・選択の1単位としてまとめてその該当
    部分に特定の表示形式を付加して出力し、 この出力される特定の表示形式が付加された1単位の変
    換候補に対して次候補選択または確定させることを特徴
    とするかな漢字変換方法。
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