JP3054075U - 移動体通信機の蛍光アンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信機のアンテナのつまみを交信時だけ
でなく常に光らせることにより、暗い場所での使用を便
利で楽しくする。 【解決手段】アンテナ１の先端と基端にそれぞれつまみ
２と取付ねじ３を設け、つまみ２は、外側を透明なキャ
ップ４で被蓋し、キャップ４の内側に発光装置５を設け
て蓄光性物質を混入したエポキシ樹脂を注入し、発光装
置５の外周に蓄光性物質を装填する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話やＰＨＳなど移動しながら電波を利用して回線を構成する 移動体通信機に取付け、移動体通信機の自己発信電波によって起電力を誘起して 発光素子を点灯するアンテナに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

電話機への着信を音で知らせるのが一般的であるが、着信を音と光の両方で知 らせると分り易い。 特に、周りの音がうるさくて着信音が聞こえなかったり、最近のように携帯電 話の所有者が増えると、周りで着信音がしたときだれのものか分かりにくいこと があるが、着信を光で知らせるとすぐだれのものか分かる。 一方、音楽会場など静かな場所では、着信を音でなく光で知らせた方が周りに 迷惑をかけずに好都合である。 また、暗闇で着信したときなどは、光があると電話機の場所がすぐ分って操作 し易い。 このため、従来より携帯電話やＰＨＳなどの電話機本体に着信ランプが付いて いるものもあるが、光量が不足したり、小さかったりして目立たないものが多か った。

【０００３】 そこで本出願人は、実登３０２５６１０にてアンテナのつまみに発光素子を取 り付けて着信を光で知らせる移動体通信機の発信表示装置を出願した。 この発信表示装置は交信時だけ光るが、それ以外のときでも光ると暗い場所で 電話機を捜し出すときなどに便利である。 また、暗闇で光っていると人目を引いて楽しい。

【０００４】 そこで本考案は、移動体通信機のアンテナのつまみを交信時だけでなく常に光 らせることにより、暗い場所での使用を便利で楽しくすることを目的になされた ものである。

【課題を解決するための手段】

かかる目的を達成するために、本考案は以下のように構成した。

【０００５】 すなわち、移動体通信機のアンテナに発光素子を取り付け、この発光素子の外 周に蓄光性物質を装填してつまみを形成し、前記発光素子に検波回路を接続して 前記移動体通信機の自己発信電波を検波し、これにより前記発光素子を点灯して 前記つまみを蛍光させることを特徴とする移動体通信機の蛍光アンテナである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。

【０００７】 図１に、本考案を実施した蛍光アンテナの分解正面図を示す。 蛍光アンテナは、アンテナ１の先端と基端にそれぞれつまみ２と取付ねじ３を 設ける。

【０００８】 つまみ２は、外側を透明なキャップ４で被蓋し、キャップ４の内側に発光装置 ５を設けて蓄光性物質を混入したエポキシ樹脂を注入する。 これにより、発光装置５の外周に蓄光性物質を装填する。

【０００９】 発光装置５は、導電性の基部６に検波ダイオードＤ１、Ｄ２を介して発光ダイ オードＤ３を取り付ける。

【００１０】 図２に、発光装置５の回路図を示す。 発光装置５は、ダイオードＤ１のカソード側とダイオードＤ２のアノード側を アンテナ１側に接続し、ダイオードＤ１のアノード側とダイオードＤ２のカソー ド側をそれぞれ発光ダイオードＤ３のカソード側とアノード側に接続してダイオ ードＤ１、Ｄ２の逆方向並列回路を構成する。

【００１１】 ダイオードＤ１、Ｄ２には、順方向の電位差が低くて電流が多く流れる高感度 のショットキーバリアダイオードを使用し、発光ダイオードＤ３には、少ない電 流で発光する高能率のＬＥＤを使用する。

【００１２】 アンテナ１は、図３に示すように、携帯電話機７の一側に内設する収納溝（図 示しない）に挿入し、取付ねじ３を収納溝底部にねじ止めして固定する。

【００１３】 本考案の蛍光アンテナは以上のような構成で、携帯電話機６が基地局と交信す る際にアンテナ１から放射される自己発信電波をダイオードＤ１、Ｄ２で検波し て発光ダイオードＤ３を点灯する。 発光ダイオードＤ３の光は、つまみ２内部の蓄光性物質に蓄光されてつまみ２ を蛍光する。 つまみ２内部の蓄光性物質は、発光ダイオードＤ３の光だけでなく、外部の光 も蓄光してつまみ２を蛍光する。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の蛍光アンテナは、アンテナのつまみに発光素子を 内蔵してその外周に蓄光性物質を装填し、発光素子の光と外部の光を蓄光してつ まみを蛍光させる。 従って、本考案によれば、光らせるための電源が要らないので携帯電話機のア ンテナとして簡単に取り付けることができる。 また、アンテナのつまみが交信時だけでなく常に光るので、暗い場所でも容易 に電話機の所在が分かる。 さらに、暗闇で光ると人目を引くので、商品化した場合、他の類似商品と差別 化することができ、流行に敏感な若者などに普及する可能性がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した蛍光アンテナの分解正面図で
ある。

【図２】発光装置の回路図である。

【図３】本考案の蛍光アンテナを取付けた携帯電話機の
正面図である。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ つまみ ３ 取付ねじ ４ キャップ ５ 発光装置 ６ 基部 ７ 携帯電話機 Ｄ１ ダイオード Ｄ２ ダイオード Ｄ３ 発光ダイオード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動体通信機のアンテナに発光素子を取
   り付け、この発光素子の外周に蓄光性物質を装填してつ
   まみを形成し、前記発光素子に検波回路を接続して前記
   移動体通信機の自己発信電波を検波し、これにより前記
   発光素子を点灯して前記つまみを蛍光させることを特徴
   とする移動体通信機の蛍光アンテナ。