JP3046270B2 - 簡易金型製造方法 - Google Patents

簡易金型製造方法

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JP3046270B2 JP9326041A JP32604197A JP3046270B2 JP 3046270 B2 JP3046270 B2 JP 3046270B2 JP 9326041 A JP9326041 A JP 9326041A JP 32604197 A JP32604197 A JP 32604197A JP 3046270 B2 JP3046270 B2 JP 3046270B2
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英夫 大野
敦夫 飯倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は簡易金型製造方法、
特に金型の精度を向上させ、また、金型を製造する工期
及びコストの削減を図る改良した簡易金型製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】何らかの成形品を製造する方法の一つに
金型を用いる方法がある。例えば、樹脂で成形される製
品であれば、金型に溶融状態の樹脂を流し込み硬化させ
ることによって製造することができる。このようにして
成形品を製造するために用いる金型の一つに樹脂で成形
される簡易金型がある。以下に、マスターモデルから型
転写を行うことにより簡易金型を製造する従来の簡易金
型製造方法について図3及び図4を用いて説明する。
【0003】まず、成形品と同一形状のマスターモデル
(以下、単に「マスター」という)1を作製する(ステ
ップ11)。これは、樹脂を切削したり、樹脂を張り合
わせたりして作製する。続いて、このマスター1に合致
する見切盤2を作製する(ステップ12)。見切盤2
は、マスター1と面合わせをしながら例えばアクリル樹
脂を削り出すなどして作製する。この例では、コアに相
当する型を見切盤2としている(図4(a))。次に、
マスター1を載置した見切盤2を型枠3の中に固定して
樹脂4をその上から注入する(ステップ13,図4
(b))。この注入した樹脂4を硬化させ固化すること
によってキャビティを生成することができる。次に、樹
脂4の固化後、見切盤2、マスター1及び固化した樹脂
4を一体にして裏返し、上になった見切盤2を取り除く
(ステップ14,図4(c))。続いて、型枠3内に残
った固化した樹脂4によって生成されたキャビティとマ
スター1とに離型剤を付着させた後、樹脂5を注入する
(ステップ15,図4(d))。この注入した樹脂5を
硬化させ固化することによってコアを作製することがで
きる。
【0004】このようにして、作製した型からマスター
1を取り外すことによってそのマスター1と同一形状の
成形品を製造するための樹脂素材の簡易金型を製造する
ことができる(図4(e))。この後、ゲートランナー
等の機械6による加工後、一定の精度を出すようにコア
とキャビティの組立調整を行う(図4(f))。
【0005】ところで、従来から紙造形という技術があ
り、これによって紙でマスターを作製することができ
る。これは、薄い紙の上にトナー印刷をし、その紙をす
でに積層してある紙の上に更に積層し、その積層した紙
の必要なところだけすなわちトナー印刷した縁に切れ目
を入れていく。このトナー印刷、積層、切り目を入れ
る、という作業を繰り返し行い、紙の積層完了後に紙の
不要な部分のみを剥離していく。この剥離により残され
たトナー印刷部分がマスターとなる。この紙造形技術を
利用すれば、素材は紙であるため樹脂を使用する場合と
比較して安価にかつ非常に短い工期でマスターを作製す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金型製造方法では、マスターを樹脂を削り出すなどして
成形品と完全に同一形状で作製しなければならないが、
形状の精度を追求することによって多大な時間を要して
しまう。また、マスターのみならずマスターに合致する
見切盤を面合わせをしながら作製しなければならないた
め更に多くの時間を要してしまう。
【0007】また、従来では、金型を製造するために必
要なマスターや見切盤を樹脂で作製しているが、最終的
には不要となるこれらの部材の製造コストをより安価に
することが望まれる。
【0008】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、金型の精度を向上
させると共に樹脂金型を製造するための工期並びにコス
トを削減する樹脂金型製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係る簡易金型製造方法は、マ
スターモデルから型転写を行うことにより簡易金型を製
造する簡易金型製造方法において、前記マスターモデル
と見切盤とを切離し可能に一体成形した形状であって前
記マスターモデルと前記見切盤との境目にそれぞれを切
り離すための切れ目が入れられた造形品を作製し、前記
造形品を固定した型枠内に液状の第一の型成形素材を注
入し、前記第一の型成形素材の固化後、その固化した前
記第一の型成形素材と前記造形品とを一体に裏返し、前
記造形品のうち見切盤部分のみを前記切れ目に従い切り
離すことによって除去した後、型枠内に固定した前記第
一の型成形素材及び前記マスターモデルの上から液状の
第二の型成形素材を注入し、前記第一の型成形素材の固
化後、前記第一の型成形素材と前記第二の型成形素材と
を分離して前記マスターモデルを除去することによっ
て、前記第一の型成形素材と前記第二の型成形素材とか
らなる簡易金型を製造するものである。
【0010】第2の発明に係る簡易金型製造方法は、第
1の発明において、前記造形品は、見切盤とマスターモ
デルを分離できる形で紙を積層させて作製するものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0012】図1は、本発明に係る簡易金型製造方法の
一実施の形態を示したフローチャートである。また、図
2は、本実施の形態における簡易金型製造方法より製造
される金型の製造過程を示した図である。本実施の形態
においては、マスターから型転写を行うことにより製造
するコア及びキャビティの各型を成形する素材として一
般的な樹脂を用いることにする。
【0013】本実施の形態において特徴的なことは、紙
造形技術を有効利用し、見切盤とマスターとを切離し可
能に一体化した造形品を作製したことである。紙造形品
とすることで見切盤とマスターとを非常に安価にかつ短
期間で作製でき、切離し可能に一体成形することによっ
て見切盤とマスターとの面合わせ工程を省略することが
できる。
【0014】次に、本実施の形態における簡易金型の製
造方法について説明する。なお、本実施の形態において
もマスターの形状は従来例と同じとする。
【0015】まず、紙造形技術を利用して紙でマスター
7aと見切盤7bとを一体成形する(ステップ10
1)。このとき、マスター7aと見切盤7bとが切り離
しできるようにそれらの境目に切れ目を入れておく。こ
の時点では、切れ目を入れるだけで切り離さない。な
お、本実施の形態では、キャビティに相当する型を見切
盤7bとしているが、コアに相当する型を見切盤7bと
してもよい。
【0016】次に、マスター7aと見切盤7bとからな
る紙造形品7を型枠3内に固定して溶融状態の樹脂5を
その上から注入する(ステップ102,図2(b))。
この注入した樹脂5を硬化させ固化することによってコ
アを作製することができる。次に、樹脂5の固化後、樹
脂5と紙造形品7とを一体に裏返す。そして、上になっ
た紙造形品7のうち見切盤7bに相当する紙だけを剥離
除去する(ステップ103,図2(c))。前述したよ
うに、紙造形品7のマスター7aと見切盤7bとの境目
には切れ目を入れてあるので見切盤7bに相当する部分
だけを容易に除去することができる。続いて、型枠3内
に残った固化した樹脂5によって生成されたコアとマス
ター7aとに離型剤を付着させた後、樹脂4を注入する
(ステップ104,図2(d))。この注入した樹脂4
を硬化させ固化することによってキャビティを作製する
ことができる。
【0017】このようにして、作製したコアとキャビテ
ィを分離してマスター7aを取り外すことによってその
マスター7aと同一形状の成形品を製造するための樹脂
素材の簡易金型を製造することができる(図2
(e))。この後、ゲートランナー等の機械6による加
工後、一定の精度を出すようにコアとキャビティの組立
調整を行う(図2(f))。
【0018】本実施の形態によれば、マスターと見切盤
とを切離し可能に一体成形することによって簡易金型製
造のために必要な部材(マスター及び見切盤)の作製作
業を軽減できると共にマスターと見切盤との面合わせ工
程が不要となる。このため、簡易金型の精度が向上し、
また、コアとキャビティは、同じマスターによって作製
されているため、その組立調整にかかる負担も軽減させ
ることができる。
【0019】また、一体化したマスター及び見切盤を紙
造形品とすることで安価にかつ短期間でマスター及び見
切盤を作製することができる。
【0020】このように、本実施の形態では、金型製造
のためのいくつかの工程においてその作業に要する時間
を削減することができる。
【0021】なお、本実施の形態においては、マスター
と見切盤との間に切れ目を入れつつ一体成形している
が、これは、現在の3次元CADを用いれば容易に設計
し製造のための元データを生成することができる。ま
た、その元データに従い紙造形することも容易にでき
る。
【0022】また、本実施の形態では、マスターと見切
盤とからなる造形品を、比較的安価にかつ短期間で作製
できる紙造形技術を利用して作製するようにしたが、切
離し可能に一体成形できるものであれば、紙造形品でな
くてもよい。
【0023】また、本実施の形態においては、簡易金型
として多く用いられている樹脂を金型の素材として用い
た。樹脂は、所定の硬化条件のもと数時間放置して硬化
させることにより固化するが、所定の固化条件(温度、
固化剤混入等)を与えてることにより固化する素材であ
り、かつ金型として利用可能な素材であれば樹脂でなく
てもよい。また、本実施の形態では、第一及び第二の型
成形素材とも樹脂としたが、同じ材質に限定するもので
はない。
【0024】また、本実施の形態では、第一の型として
コア、第二の型としてキャビティの場合で説明したが、
その逆であってもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、見切盤とマスターモデ
ルとを別々に作製せずに切離し可能に一体成形するの
で、これらの作製時間を短縮でき、また、マスターモデ
ルと見切盤との面合わせ工程が不要となる。このため、
簡易金型を構成する第一の型と第二の型との組立調整に
かかる負担も軽減でき、簡易金型の精度も向上させるこ
とができる。
【0026】また、造形品を紙積層させて作製するよう
にしたので、安価にかつ短期間で作製することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る簡易金型製造方法の一実施の形
態を示したフローチャートである。
【図2】 本実施の形態における簡易金型製造方法より
製造される金型の製造過程を示した図である。
【図3】 従来の簡易金型製造方法を示したフローチャ
ートである。
【図4】 従来の簡易金型製造方法より製造される金型
の製造過程を示した図である。
【符号の説明】
3 型枠、4,5 樹脂、6 機械、7 紙造形品、7
a マスターモデル、7b 見切盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−137710(JP,A) 特開 昭59−150742(JP,A) 特開 平9−309113(JP,A) 特開 平3−258513(JP,A) 特開 平4−142910(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/38 - 33/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスターモデルから型転写を行うことに
    より簡易金型を製造する簡易金型製造方法において、 前記マスターモデルと見切盤とを一体成形した形状であ
    って前記マスターモデルと前記見切盤との境目にそれぞ
    れを切り離すための切れ目が入れられた造形品を作製
    し、 前記造形品を固定した型枠内に液状の第一の型成形素材
    を注入し、 前記第一の型成形素材の固化後、その固化した前記第一
    の型成形素材と前記造形品とを一体に裏返し、前記造形
    品のうち見切盤部分のみを前記切れ目に従い切り離すこ
    とによって除去した後、型枠内に固定した前記第一の型
    成形素材及び前記マスターモデルの上から液状の第二の
    型成形素材を注入し、 前記第一の型成形素材の固化後、前記第一の型成形素材
    と前記第二の型成形素材とを分離して前記マスターモデ
    ルを除去することによって、前記第一の型成形素材と前
    記第二の型成形素材とからなる簡易金型を製造すること
    を特徴とする簡易金型製造方法。
  2. 【請求項2】 前記造形品は、見切盤とマスターモデル
    を分離できる形で紙を積層させて作製することを特徴と
    する請求項1記載の簡易金型製造方法。
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