JP3041856U - バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 首に掛けた肩掛けバンドに大きな力が作用し
た場合に、肩掛けバンドとバッグ本体との連結が自動的
に外れ、怪我や事故の発生を未然に防止することが出来
る肩掛けバッグを提供することにある。 【解決手段】 バッグ本体１に肩掛けバンド２が連結さ
れたバッグであって、肩掛けバンドに過大な力が作用し
た時バッグ本体１と肩掛けバンド２との連結部Ａの少な
くとも片方が自動的に分離する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は肩掛けバンドを有したバッグに係り、更に詳しくはバッグ本体と肩掛 けバンドの連結部の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

肩掛けバンドを有したバッグにおけるバッグ本体と肩掛けバンドの連結は、一 般的にバッグ本体の幅方向のニ箇所にリングが固定され、そのリングに肩掛けバ ンドの端部を通して止着するか、或いは肩掛けバンドの端部に掛止め金具を取付 け、その掛止め金具をバッグ本体側のリングに引っ掛けて連結するというもので ある。

【０００３】 上記した従来の構成において、前者の構成は肩掛けバンドが完全にバッグ本体 に対して分離不可能な状態に連結されており、後者の場合は肩掛けバンドに取付 けられた掛止め金具を意図的に操作することでリングより取り外すことが出来る ようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来の肩掛けバンドの取付けは、前者であれ、後者で あれ、何れの場合とも肩掛けバンドに外力が作用した場合に該肩掛けバンドがバ ッグ本体から自動的に外れることはない。 従って、例えば幼稚園児や小学校低学年の児童等が肩掛けバッグを首に掛けて 下げ、ふざけて遊んでいる間にバッグを友達が引っ張るなどした場合、上記した ように肩掛けバンドとバッグ本体とは分離しないように連結されている為、肩掛 けバンドに作用した力は該バンドが掛けてある首に作用し、思わぬ事故を引き起 こしかねないといった危険性を有する。

【０００５】 本考案は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目 的とするところは、首に掛けた肩掛けバンドに大きな力が作用した場合に、肩掛 けバンドとバッグ本体との連結が自動的に外れ、怪我や事故の発生を未然に防止 することが出来る肩掛けバッグを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する為に本考案が講じた技術的手段は、バッグ本体に連結さ れる肩掛けバンドに過大な力が作用した場合に、その連結部において肩掛けバン ドが外れるように構成したことを特徴とする。 その分離する連結部は肩掛けバンドの両端であっても、肩掛けバンドの何れか 一方の端部であってもよい。

【０００７】 そのバッグ本体と肩掛けバンドの連結部の構造としては、マグネットとそのマ グネットに対して吸着する金属板とで構成し、一方をバッグ本体に、他方を肩掛 けバンドの端部に取付ける。勿論、マグネットと金属板の吸着力による連結強度 は、通常の使用において分離することが無く、それ以上の力が作用した場合に両 者の吸着が解除される強さとする。 そのマグネットと金属板の取付けの一例としては、バッグ本体側にマグネット を固着し、肩掛けバンド側に金属板を取付ける。この場合、マグネツト及び金属 板のお互いに吸着接合する面は、平坦面であっても良いが、夫々の相対向する面 に相対的に嵌合する凹部、凸部を形成して、吸着接合すると同時に凹凸部が嵌合 するようにしても良い。

【０００８】 上記の構成により、肩掛けバンドとバッグ本体はマグネットと金属板の吸着に よって連結され、肩や首に掛けることが出来る。そして、その肩又は首に掛けた 状態で肩掛けバンドに過大な力が作用した場合、その力が連結部を構成するマグ ネットと金属板の吸着力よりも大きい時は、そのマグネットと金属板の吸着接合 が解除され、肩掛けバンドがバッグ本体から外れる。 従って、肩掛けバンドが首部を圧迫したり、首部にバンドが巻き付いて思わぬ 事故や怪我を引き起こすのを防止する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態の一例を図面に基づいて説明すると、図１は肩掛け バッグの斜視図で、図中、１はバッグ本体、２は肩掛けバンドで、ファスナーが 取付けられた開口部を有したバッグ本体１の幅方向両側に連結部Ａを構成するマ グネット３が固定され、他方肩掛けバンド２の端部には前記マグネット３に対し て吸着される金属板４が取付け固定されている。

【００１０】 上記マグネット３の金属板４が吸着される面には円形の凹部５が形成され、吸 着される金属板４のマグネット３と対向する面には前記凹部５に嵌合する円形の 凸部６が突出形成されている。 尚、バッグ本体１に対するマグネット３の取付け、及び肩掛けバンド２に対す る金属板の取付けは、バッグ本体１及び肩掛けバンド２に接着剤によって固定し たり、マグネット３を金属製の受け座に固定し、その受け座に設けた爪をバッグ 本体１に止めて固定するなど何れでもよい。

【００１１】 上記の構成により、図３に示すようにバッグを首に掛けていてそのバッグを引 っ張られるなどしてバッグ本体１と肩掛けバンド２との連結部Ａに過大な力が作 用し、その力が連結部Ａを構成するマグネツト３と金属板４との吸着力よりも大 きい時は両者の連結が外れ、首部に過大な力が作用するのを未然に防止する。 従って、肩掛けバンドが首部に巻き付いて転倒されるといった危険を防止できる 。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の肩掛けバッグは請求項１乃至３に記載の構成により、バッグ本体と肩 掛けバンドとの連結部に、該連結部の連結強度よりも過大な力が作用すると、連 結部においてバッグ本体と肩掛けバンドが自動的に分離し、転倒や首部を怪我す るといった思わぬ事故の発生を未然に防止することが出来る。 従って、幼稚園児や小学校低学年の児童などが使用する肩掛けバッグには非常 に有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る肩掛けバッグの実施の形態の一例
を示す斜視図である。

【図２】連結部の拡大断面図である。

【図３】使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…バッグ本体 ２…肩掛けバンド ３…マグネツト ４…金属板 ５…凹部 ６…凸部 Ａ…連結部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッグ本体に肩掛けバンドが連結された
   バッグであって、肩掛けバンドに過大な力が作用した時
   バッグ本体と肩掛けバンドとの連結部の少なくとも片方
   が自動的に分離するバッグ。
2. 【請求項２】 上記連結部が、マグネットと、そのマグ
   ネットに対して吸着される金属板とで構成されている請
   求項１に記載のバッグ。
3. 【請求項３】 上記マグネツトがバッグ本体側に取付け
   られ、金属板が肩掛けバンドに取付けられると共に、マ
   グネツトと金属板の吸着対向する面に相対嵌合する凹部
   と凸部を形成した請求項２に記載のバッグ。